テレビ局の編成がこのリストを作るようになってから5、6年になる。各局ごとに女性アナの潜在聴率をもとにAAAを頂点とする通信簿を作成、さらにフリーになった際のゴールデンプライムタイムの1時間当たりギャラまで調査している。
各局は、この資料をもとにして女性アナの起用を考えている。つまり、女性アナもタレントとして扱われているというわけだ。
現在、女性アナの頂点には、フジテレビの中野美奈子、高島彩、平井理央、滝川クリステルがいる。いずれもAAAで、潜在視聴率は5%から6%を記録。だが、はたしてこの潜在視聴率もしくは評価が正当かといえば、そうとも言えない。
まだアナウンス技術が伴わず、読みさえまともにできない中野、平井がなぜトップにいるのか。滝川クリも、決して読みのうまい女子アナとは言えない。ちなみに彼女たちのフリーになった時のギャラは、1時間200万円とまさにトップ女優並みになっている。
意外に上位に食い込んでいるのはテレビ朝日の女子アナである。堂真理子、武内絵美などは、4%前後の潜在視聴率とか。テレビ東京の大橋未歩も高評価だ。テレビ東京という視聴率が取れないテレビ局でありながら3.5%という潜在視聴率を誇り、ギャラが200万円といえば、トップクラスだ。
逆に、日テレの西尾由佳理アナは、あのさわやかな顔、そしてアナウンス技術もまあまあという合格点を考えると、2.6%という数字は余りにも低すぎる。さらにNHKでは、朝のニュースを読んでいる首藤奈知子が2.9%、そして青木祐子が2.7%。この評価は、実力派アナウンサーが本当の評価を得ているとはいえまい。有働由美子に至っては1.2%。「紅白歌合戦」を3回、さらにオリンピックは春夏合わせて4回、そして朝のニュースから夜の時間帯までのキャスターを十分にこなした彼女は今の女子アナでは実力ナンバーワンだろう。
また、河野明子も「報道ステーション」に抜擢されて以来すでに4年、その彼女が0.5%という評価は低すぎる。
いくらニュース原稿を読めても視聴率につながらなければ評価が低い。しょせん、テレビとは見てくれの世界なのだろう。