プロ野球
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スポーツ 2020年11月04日 17時00分
ロッテ・石川、敗戦は“日差し中断”のせい? 斎藤氏も指摘「不運だな」、ハプニング直後の炎上に反響相次ぐ
3日に行われたロッテ対ソフトバンクの一戦。試合は「4-3」でソフトバンクが勝利したが、試合結果以上に話題となったのが“日差し中断”だった。 中断が発生したのは、「3-0」とロッテ3点リードの5回裏2死。直前の打席で空振り三振を喫したロッテ・清田育宏や、ソフトバンク捕手・甲斐拓也が日差しで球が見えづらいと訴えたため、審判団は西日による視界不良との理由で試合を約14分中断。同球場では10月31日のロッテ対楽天戦でも選手が日差しの強さを訴え試合が約1分中断しているが、この時は公式記録には中断と記録されず。そのため、今回の中断はプロ野球史上初の珍事となった。 すると、この中断が影響したのか、5回まで無失点を続けていたロッテ先発・石川歩が直後の6回表に4失点と炎上。一気に試合をひっくり返されたロッテはその後の回で得点を挙げられず、逆転負けを喫する結果となった。 >>ロッテ・田村に「擁護しようがない」ファン激怒サヨナラを招くミスに立浪氏ら苦言、「益田にも責任があるだろ」の声も<< 同日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)では、元巨人・斎藤雅樹氏や元広島監督・達川光男氏など複数の球界OBが日差し中断についてコメントしている。番組に生出演した斎藤氏は「いつ始まるか分からないという中断はなかなかない。雨だったら(中断時間は)大体分かりますから」、「そういう意味では(石川は)不運だなという感じがする」とコメント。今回の日差し中断は、石川にとっても想定外の出来事だったのではと指摘した。 番組に電話で生出演した達川氏は、斎藤氏の後に話を振られ「(5回までの石川とは)明らかにボールが違った。井口(資仁)監督も悔やんだと思う」と発言。試合を暗転させた中断は石川の投球だけでなく、井口監督の継投策も大きく狂わせたのではと推測した。 今回の日差し中断を受けてネット上にも「5回まで普通に抑えてたのに、6回はポコポコ打たれて別人みたいな投球だった」、「史上初なのは知らなかった、確かにコロナが無ければもうシーズン終わってる時期だしな」、「石川のまさかの炎上はチーム事情を考えても痛すぎる」といった反応が多数寄せられている。 「同戦で敗戦投手となった石川は、今シーズンソフトバンクに対し試合前時点で『2勝1敗・防御率1.38』と抜群の相性を誇っていた投手。その“お得意様”が相手だっただけに首脳陣も勝ちを計算していたはずですがまさかの敗戦を喫し、チームはとうとう3位西武に同率2位タイに並ばれてしまいました。石川本人は6回の炎上を日差しのせいには一切していませんが、5回まで合計で『被安打3』、6回は『被安打4』と中断前後の投球内容があまりにもかけ離れていることを考えると、中断により集中力の低下や指先の感覚の乱れなど悪影響がもたらされた可能性も。そのため、日差し中断さえなければ順当に勝利していたはずだと悔やんでいるファンも多いようです」(野球ライター) 試合後、ロッテ・井口監督も「丁寧に放っていただけに、あの回だけ追い込んでからいかれた」と石川の乱調を嘆いた同戦。ロッテ、西武ともに残りは5試合だが、場合によっては今回の日差し中断がCS争いの明暗を分けることもあり得るかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月04日 11時30分
オリックス、ジョーンズが帰国「日本とアメリカの野球は確実に異なる」
オリックスは下半身のコンディショニング不良により、一軍再昇格に向けて調整を続けいたアダム・ジョーンズ外野手が3日夕方、アメリカに帰国したと発表した。 10月25日に登録を抹消された際、中嶋聡監督代行は「あまり良くないままプレーしてたんで、全快じゃなかったので、だったらちゃんと治そうという話になって、それが良かったらまた(一軍で)やればいいだけなんで。別にそれで(終わり)というのは考えてないです」と語っていたが、残念ながら再昇格はせず、2年契約の1年目のシーズンを完走することが出来なかった。メジャー通算282本の現役バリバリのメジャーリーガーとして、今年からオリックスに入団したジョーンズだったが、87試合出場、打率.258、本塁打12本、43打点という成績は期待からは程遠い成績だ。 ジョーンズは「アメイジングな一年目でした。新型コロナウイルスの影響で、シーズンの遅延を余儀なくされ、その際、何も出来なかったことは楽しいことではありませんでした。しかし、家族と日本で過ごせたことは、ありがたいことでした。日本の野球は確実にアメリカの野球とは異なりますが、同じ野球です。日本の野球の文化を学び、その上で、戦略の違いを楽しむことができました。来年、来日した際には、心身ともに素晴らしいコンディションで、シーズンに臨みたいと思います。初日から全日程が終わる最後の日まで、チームに大いに貢献出来るよう準備します。私たちは本当に良いチームであると信じています。若いチームではありますが、しっかりと野球が出来ると思っています。2021年がとても楽しみです」と球団を通じてコメントを発表。 チームが最下位に低迷した要因の一つが、4番として期待されたジョーンズの不調だっただけに、来季は本来の実力を日本でも見せてもらいたい。過去に来日したメジャー経験者の中で、昨年まで第一線で活躍し、実績も申し分ないだけに、日本とアメリカの野球が「異なる」ものだったとしても、ジョーンズのホームランは芸術品なだけに、これで終わらないことを信じたい。(どら増田)
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スポーツ 2020年11月04日 11時00分
ソフトB・内川、新天地は巨人かヤクルト? 成績だけじゃない獲得のメリットとは
“内川獲得の先”に見えてくるのは…。福岡ソフトバンクホークスの内川聖一内野手が出場機会に恵まれず、退団を申し入れて了承されたのは既報通り。東京ヤクルトの小川淳司ゼネラルマネージャーが「興味があります!」と獲得に名乗りを上げており(11月2日)、ここに2009年WBCでともに戦った原辰徳監督の巨人、古巣・横浜、中日なども乗り出してくるだろう。 >>ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン?ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か<< 「内川は19年に初めて、ゴールデングラブ賞を獲得しました。プロ19年目になって、ベテランが初めて守備のタイトルを獲ったんですよ。指名打者制のないセ・リーグでも十分にやっていけるでしょう」(プロ野球解説者) 一方、内川の退団を認めたソフトバンクだが、交換要員を得られるトレードではなく、自由契約の手続きを取った。 内川の気持ちを汲んだ対応はさすがだが、こんな声も聞かれた。「二軍で3割4分の高打率を残しながら、一度も昇格のチャンスがなかった。今後、フリーエージェントでソフトバンクに行きたいと思う選手はいなくなるのでは?」と――。 前出のプロ野球解説者は「そんな大袈裟な話にはならない」と一笑に付していたが、“内川ロス”は確実にある。 と言うか、内川の獲得後に見えてくるものもある。それは、高い打撃技術だが、彼を慕って1月の自主トレをともに過ごす後輩の一人に、広島・鈴木誠也外野手がいる。 ちょっと気の早い話だが、順調に行けば、鈴木は22年に国内FA権を取得する。 「東京都出身、少年時代は巨人ファン」、新体操のロンドン五輪代表選手だった畠山愛理夫人も活動の拠点を都内に置いており、広島の残留交渉はもちろんだが、FA宣言すれば、巨人を始めとする大争奪戦が予想されている。鈴木と“関係構築”のため、内川を獲るとの見方もできなくはない。 「鈴木がブレイクしたのは16年。その自主トレで内川が打撃アドバイスをしています。同じ右バッター同士ということもあって、内川の打ち方を模倣した部分もあります」(球界関係者) 確かに、緩い変化球に対し、左足の膝で踏ん張ってからスイングに入る打撃フォームはソックリだ。 ヤクルトが早々と獲得表明したことを指し、こんな声も聞かれた。 「中軸の右バッターは山田だけ。廣岡、西浦、中山、塩見らの若手右バッターを育ててもらいたいとの思いもあるようです」(前出・同) 右バッターの全員に“内川メソッド”が適合するとは限らないが…。 「内川の最終試合には王貞治会長も駆けつけました。工藤公康監督はFAで一度チームを離れた人です。なのに、監督として帰還しています。工藤監督を呼び戻したのは王会長でした。内川も現役選手として完全燃焼できたら、いずれは指導者としてチームに戻るのではないか」(前出・プロ野球解説者) 獲得濃厚と思われた古巣横浜にまだ動きがないのは、「ソフトバンク帰還」の話が影響しているからだろうか。広島・鈴木との師弟関係、卓越した打撃理論、ソフトバンクとの関係継続。内川を獲得したら、いろいろな話もついて来そうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月03日 17時00分
嵐ライブで試合中断だけじゃない、前代未聞の珍ハプニング 「巨人ハ永遠ニ不ケツデス!」逮捕者が出たケースも?
24日に神宮球場で行われたヤクルト対中日の一戦。試合は「9-5」でヤクルトが勝利したが、試合結果以上に話題となったのが嵐のライブが影響した2度の試合中断だった。 同戦では「7-2」とヤクルト5点リードの6回表2死の場面で、隣接する新国立競技場から上がった花火の煙が充満し試合が一時中断すると、「9-2」とヤクルト7点リードの7回表、無死一、三塁となった直後には球場上空に無数の風船が流れ込み再び試合が中断。試合後、ハプニングの原因が球場に隣接する新国立競技場で行われていた嵐のライブ『嵐フェス2020』の事前収録だったことが判明し、ジャニーズ事務所は同日、公式サイト上に謝罪文を掲載した。 >>加藤浩次、嵐『アラフェス』でプロ野球中断に「調べた方が良さそう」風船ゴミの心配に反論も<< ネット上のプロ野球ファンからも、「テレビ中継観てて何事かと思ったけど、まさか嵐のライブが原因とは」、「コンサートが原因で試合中断ってめちゃくちゃ珍しいんじゃないか」といった驚きの声が多数寄せられたこの一件。プロ野球の試合がコンサートの影響で中断というのは前代未聞だが、過去の試合では他にも珍しい形で試合が中断したケースがある。 2020年3月10日、京セラドーム大阪で行われたオリックス対中日の一戦。「3-1」とオリックス2点リードで迎えた6回表一死。打席にオリックス・モヤが入ったところで、突然「ビックリするわ~」という関西弁の男性の声がスピーカーを通して球場内に響き渡ったため試合が一時中断。音声が入っていることに気づかなかったのか中断後も男性の声は響き続けたが、審判がネット裏に音声を切るよう要請すると音声は切れ試合は再開。ちなみに、マウンド上の中日・福谷浩司はアクシデントに動じることなく無失点でこの回を投げ終えたが、声の主については明らかとなっていない。 2017年8月30日にkoboパーク(現楽天生命パーク)で行われた楽天対西武の一戦では、予想外の“珍客”が試合進行に影響を及ぼしている。同戦は「8-4」と西武4点リードの8回表終了後に雨天により一時中断したが、その後グラウンド整備を経て試合が再開されようとしていたタイミングで球場内に突如鳥の大群が出現。鳥はグラウンド内を低空で旋回していたため試合は再開できず、球場スタッフが笛を鳴らして追いかけたり花火を打ち上げたりしても効果なし。最後は照明を一度落として球場内を真っ暗にし、ようやく鳥は球場外に飛び去った。 その後照明の再点灯を待ち、最初に中断した午後9時19分から58分後の同10時17分にようやく試合は再開。なお、中断の影響からか8回裏、西武は4失点を喫し試合は振り出しに戻ったが、この回の終了後に雨天コールドが宣告され「8-8」の引き分けとなっている。 1990年5月12日に広島市民球場で行われた広島対巨人の一戦では、一観客が試合を中断させる暴挙に出ている。「2-1」と巨人1点リードの6回表開始前、黄色い覆面をした観客の男が突然バックネットによじ登り、「巨人ハ永遠ニ不ケツデス!」などと書かれた垂れ幕を下げる。当然試合は中断したが、中断後も男はバックネットを降りるよう説得する警備員に発煙筒を投げけるなどやりたい放題だった。 結局、中断から約9分後に男が自らバックネットを降りたため試合は再開されたが、マウンドに上がっていた広島・川口和久は集中力をそがれたのかこの回1点を失い、チームも「1-3」で敗戦。なお、グラウンドに降りた直後に駆け付けていた警察官に取り押さえられた男は、威力業務妨害の疑いで現行犯逮捕されたと試合後に伝えられている。 プレーが途切れることで生じる間が投手に影響し、試合展開が変わってしまうことも少なくない中断。天候による中断は不可抗力の面もあるが、今回取り上げたような形の中断はなるべくなら起こってほしくないところだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月03日 11時00分
巨人、“敵将”ラミレス監督の入閣計画が?「育成に舵を取る」上層部の言葉は改革の前触れか
育成選手は、幸せか…。2020年のプロ野球ドラフト会議で、原巨人は12人の育成選手を指名した。05年の同制度導入以来、史上最多である。大塚淳弘・球団副代表を始め、何人かのフロント幹部が「育成に舵を取る」と言っていたので12人の大量指名には驚かなかったが、巨人と同じく三軍制を敷いている福岡ソフトバンクは、“新しいチーム像”をファンに問うことになりそうだ。 >>元MLB・田沢の指名漏れに上原氏が指摘低評価の理由は“実績”?ドラフトの“縛りルール”にも疑問<< 「育成3位で指名された敦賀気比高の笠島尚樹投手が『育成ではプロ入りしない』と、改めて表明しました(ドラフト翌日)。メジャースカウトも彼を視察していたので、将来性は高い。70人の支配下登録枠があるので、他球団は指名を見送ったみたいですが」(ベテラン記者) 「三軍・育成」は、3ケタの背番号を背負い、大学、社会人などのチームと試合をする。球団組織の最低クラスに所属するのなら、アマチュアで頑張り、改めてプロ野球をめざした方が良いと考えたのだろう。 支配下を勝ち取り、一軍へ。プロ入りが多少遅れても、「大学、社会人で活躍し、上位指名で」と考える球児もいる。どちらを選ぶかは本人次第だが、巨人はフリーエージェントやトレード、外国人選手の獲得など外部補強をやめるとは、一言も言っていない。また、原辰徳監督が「選手本人のためにも」の発想で、トレード活性論者でもある。 「ドラフトで上位指名され、二軍で鍛えられ、一軍で活躍。引退後は指導者に」――。そんな巨人で育って、巨人で現役を終えてという“生え抜き”は少なくなっていくのではないだろうか。今さらだが、第三次原政権が誕生した18-19年オフ、内海哲也、長野久義の両ベテランがFA補強後のプロテクト名簿から漏れ、他球団に移籍した。 「内海、長野は巨人に入りたくて、他球団のドラフトを蹴って指名を待っていました。その経緯を考えると…」(スポーツ紙記者) 当時、そんな驚きの声も出たが、その後のチームの優勝、若手の到来によって、批判的な意見は聞かれなくなった。しかし、見方を替えれば、常に優勝争いに加わっていなければ、ファンの支持は得られない。大量に選手を指名し、外部補強もやめないということは、勝たなければならない。つまり、もっとも厳しい評価を受けるチームになるわけだ。 また、先の「三軍・育成」の対外試合だが、原監督が「社会人、大学に負けるようではダメ」と、苦言を呈したことがある。 二軍コーチの経験を持つプロ野球解説者がこう言う。 「育成選手ですが、社会人か、大学生のトップレベルと同等かな。でも、足が速いとか、長打力に長けているなど一芸に秀でた選手が多い」 三軍でスペシャリストを育てようとしているのかもしれない。育成は、投資でもある。若手に睨みも効く阿部慎之助二軍監督がファーム全体を見ているから統率が取れているが、一軍指揮官になった後はどうなるか、分からない。 「DeNAを退団するラミレス監督に興味津々のようです。阿部政権の参謀になるという情報も飛び交っています」(前出・スポーツ紙記者) DeNAもフロント要職を用意すると明言していたが、どちらを引き受けるかは本人次第だ。あくまでも「情報」のレベルだが、育成選手を増やせば、コーチも増員しなければならない。将来の阿部政権を支えるファーム統括者が誰になるのか、注目だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月02日 21時30分
巨人の大リストラに「何で野上も切らないんだ」ファン激怒 残留確定とは限らない? 今季未登板のFA投手が含まれなかったワケ
10月30日の対ヤクルト戦に「3-3」で引き分け、2年連続38度目のリーグ優勝を果たした巨人。11月2日、その巨人が支配下選手4名、育成選手10名の計14名を戦力外としたことを発表した。 以前から今オフ、来シーズンに向け、“血の入れ替え”を行うことを球団上層部などが示唆していた巨人。14名中12名は20歳代と、若手を中心に容赦ない大リストラを敢行した。なお、報道ではどちらも支配下選手である加藤脩平、村上海斗はシーズンオフのトライアウトを受験するとされているが、その他の選手の動向については伝えられていない。 >>ソフトB・内川、新天地はパ球団か巨人?予想外の転落劇もあるか、実績の裏でくすぶる懸念とは<< 優勝から3日後に断行された大量解雇を受け、ネット上には「大規模な人員整理あるとは言われてたけど、ここまで若手をバッサリ行くとは」、「素人目で見るともったいないなと思う選手も何人かいるけど、球団が切る判断をしたってことはもう伸びしろは無いってことなんだろうな」、「ドラフトで19人も指名したのは大リストラの布石だったのか」、「若いうちにクビにするのは当人の将来を考えたらいいだろうが、今後入ってくる選手には悪影響にならないのか?」といった反応が多数寄せられている。 一方、「野上が入ってないのが意外過ぎる、まさかこの期に及んで残そうとしてないだろうな」、「何で野上も切らないんだ、成績考えたら真っ先に切るべき選手だろ」といった、現在二軍の野上亮磨を絡めたコメントも複数見受けられた。 「名前が挙がっている野上は、2017年オフに3年4.5億円(推定)の契約で西武から巨人へFA入団した33歳の投手。ただ、入団翌年から昨シーズンまでの2年間は、通算で『38登板・5勝6敗・防御率4.53』とサッパリ。今シーズンは昨年10月にアキレス腱を断裂した影響もあり一軍登板すらない上に、二軍でも『18登板・0勝3敗・防御率4.98』と全くといっていいほど結果を残せていません。その野上が支配下・育成の若手を差し置いて戦力外とならなかったことに不満を抱いているファンは少なくないようですね」(野球ライター) 成績的には真っ先にクビ候補に挙げられてもおかしくないといえるが、今回の発表には名前が含まれていなかった野上。ただ、一部では「毎年日本シリーズ後くらいに発表されてる戦力外第2弾でクビだろ」と、発表の時期が違うだけで戦力外自体は決定的だろうとも予想されている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月02日 20時30分
元日本ハム・岩本氏、楽天入り断念→引退の秘話を明かす 不義理を詫びたノムさんからまさかの“金言”
元日本ハムで野球解説者の岩本勉氏が1日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。元プロ野球選手・監督の野村克也さんとの秘話を明かした。 現役時代は日本ハム(1990-2005)一筋で活躍した49歳の岩本氏。今回の動画では2005年オフに日本ハムを退団してから翌年1月に引退を決断するまでの経緯を語ったが、その中で当時楽天監督だった野村さんとの知られざるやりとりを明かした。 >>野村克也さん、斬新なトレーニングを行っていた?「これが一番科学的」江本氏を驚かせた強靭なリストの秘訣とは<< プロ16年目・34歳だった2005年シーズンオフに日本ハムを自由契約となったが、楽天を率いる野村さんが自身の獲得に興味を持っていたという岩本氏。オフ期間中に行われた日本ハムの球団納会を途中で切り上げ野村さんと会食の場を持った際も、「ちょっと一緒に苦労するか」と誘いの言葉をもらっていたという。 しかし、翌年の自主トレ中に足首をねんざするアクシデントに見舞われた岩本氏は、この負傷を「野球の神様が現役を退けと言ってるんだな」と考え現役引退を決断。すぐに前所属球団である日本ハムに引退の旨を伝え、その後野村さんにも「縁がありかけた話ですけど、ユニフォームを着て野球をご一緒することはなくなりました。大変申しわけございません」と謝罪の電話を入れたという。 岩本氏によると、当初契約についての連絡だと思っていた野村さんは「悪いけどまず(春季)キャンプに参加してくれるか?(契約の話は)そこからにしよう」と楽天の春季キャンプ参加を誘ってきたが、引退の旨を伝えると「そうか、俺も力になれなくて悪かったな」と岩本氏の決断を尊重。続けて、「じゃあ1つだけ、君にアドバイスを言わせてもらっていいか?」と言ってきたという。 「はい、何でしょうか」と答えた岩本氏に対し、野村さんは「本をたくさん読みなさい。文字を読みながらいろんなヒントを野球知識に加えていったら、もっともっと野球の知識や視野が広がるんだよ」と、読書をして幅広く知識や教養を身に付けるようにとアドバイス。こうした言葉を伝えた後、最後には「頑張れよ」と引退後の活躍を願ってくれたという。 野村監督も含め、自身のことを思ってくれている人はたくさんいるんだと引退後に感謝の思いが強くなったという岩本氏。「野球界にどうやって恩を返していこうか」という思いを胸に、野球解説者に転身したと語っていた。 岩本氏はこの他にも引退を伝えた際の日本ハム側の反応や、解説者転身1年目の2006年シーズンにあったという印象的なエピソードについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「約束を反故にされたようなものなのにこんなこと言えるノムさんは器が大きい」、「知識や理論がちゃんとしてれば解説なりコーチなりがやりやすくなるって意味なのかな」、「そういや古田(敦也/元ヤクルト)も昔ノムさんから『知識がピンチを救う』と教わったって言ってたな」、「岩本は今や人気解説者の1人だけど、ちゃんとノムさんの言葉を守ってるから仕事途切れないんだろうな」といった反応が多数寄せられている。 引退後現在に至るまで、野球解説者として様々なメディアで活躍している岩本氏。今も第一線で活躍できているのは、野村さんの“金言”のおかげでもあるのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について岩本勉氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC7CeOxGzcmmxbf_Oacxf7sg
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スポーツ 2020年11月02日 17時30分
DeNA・石川、ベイスターズラストゲームで魅せた! 同点、サヨナラに絡む勇姿に横須賀が揺れた
10月29日、ファーム最終戦となった埼玉西武戦。ベイスターズの2軍本拠地である横須賀スタジアムには、平日の昼間にも関わらず大勢のファンでごった返していた。チケットは試合開始前にはソールドアウトし、球場に入れないファンは駐車場の脇から覗き込もうと試みるなど、ちょっとしたフィーバー状態となった。 多くのファンのお目当ては、今シーズン限りでベイスターズを退団することになった石川雄洋。スタンドには52番、7番、42番の歴代ユニフォームや、1000本安打記念のTシャツが目を引く。 出番は6回、セカンドの守備から登場。第1打席、第2打席とも凡打に終わったが、9回には先頭打者として12球粘りフォアボールをもぎ取り、同点のホームを踏む。延長10回には3ー5の劣勢ながら、1アウト1ー3塁とホームランでサヨナラの場面で登場し、スタンドは大きく盛り上がる。結果は11球粘ってフォアボールで出塁すると、ルーキー田部のヒットでサヨナラのホームイン。打ち取られた2打席は共に初球を迷いなく振り抜き、3ー4打席はファールで粘る。どちらも“雄洋らしさ”が凝縮された打席だった。ベイスターズラストゲームで「チームの役に立ちたい」と常に語っていた石川は2得点で勝利に貢献し、拍手で祝福するファンの中には、目を赤くする者も多く見られた。 地元の名門、横浜高校出身で2010年には打率.294、盗塁36を記録。2012年にはベイスターズ初のキャプテンに就任し、発展途上のチームをまとめた。ここ数年は出場機会が限られる中、昨年は10連敗と泥沼に嵌るチームを救う2ランを放ち存在感を示すと、8月4日には1000本安打を達成。まだまだチームに必要だと思われていたが、今シーズンは一軍昇格は無しで無念の戦力外。16年間ベイスターズ一筋の生え抜きスターは現役続行を希望し、慣れ親しんだユニフォームを脱ぐ。暗黒時代から陰に日向にチームを支え続けた石川雄洋。憧れるヤクルト坂口智隆のように、もう一花咲かせて欲しい。取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
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スポーツ 2020年11月02日 17時05分
広島・森下の新人王は「間違いない」? 元阪神・江本氏の“当確宣言”に賛否、シーズン終了前に太鼓判を押したワケは
元阪神で野球解説者の江本孟紀氏が、1日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に生出演。番組内での発言をきっかけに、ネット上のプロ野球ファンの間で議論が巻き起こっている。 今回の放送に電話で生出演した江本氏は、同日に行われ「3-0」で広島が勝利した広島対中日戦について解説。議論のきっかけとなったのは、同戦に先発し「8回無失点・被安打7・四球1・7奪三振」で10勝目を挙げた広島・森下暢仁の新人王についての発言だった。 同戦を含めここまで「10勝3敗・防御率1.91・124奪三振」といった成績をマークしているプロ1年目・23歳の森下は、「8勝6敗・防御率2.92・97奪三振」といった数字を残す巨人のプロ2年目・20歳の戸郷翔征と新人王争いを展開中。だが、江本氏は同戦の投球を受け「新人王に“近づく”ではなく、新人王は“獲った”(と言っていい)」、「内容的にも、今時(ルーキーが)10勝するのは大変ですから。やっぱり今年は森下でしょう。間違いないでしょう」と、森下の新人王は当確と強く主張した。 また、対抗馬の戸郷については「ちょっと(調子が)下がってきましたよね」とコメント。戸郷は9月27日対中日戦を最後に現在まで4戦連続勝ちなしと苦しんでいるが、この点も踏まえて森下がかなり優位な状況だと指摘した。 江本氏のコメントを受け、ネット上には「戸郷は8勝で森下は10勝、勝ち星を考えたら森下に分がある」、「白星以外の数字も軒並み上回ってるから確かにもう当確と言ってもいいかもしれない」、「規定投球回もクリアしてるしさすがに森下で決まりだと思う」といった反応が多数寄せられている。 一方、「エモやんがここまで言ってくれるのは嬉しいけど、やっぱりタイトル獲らないと確定ではない気がする」、「獲れるかどうかはタイトル次第だろ、佐々岡(真司)監督もそれで新人王譲ってるし」との反発も複数寄せられるなど議論が飛び交っている。 >>広島・石原が“死んだふり”で相手をかく乱!本人も「普通に言えばボーンヘッド」、現役引退で思い出される衝撃の頭脳プレー<< 「新人王は“支配下に初めて登録されてから5年以内”、“投手なら前年までの一軍投球回数が30イニング以内、野手なら60打席以内”といった条件を満たす選手のうち、記者投票で最も多くの票を獲得した選手がセ・パそれぞれ1名ずつ選出されるタイトル。森下は現在勝ち星をはじめ防御率、勝率、奪三振などで戸郷を上回っていますが、“戸郷の方が3歳若い”、“戸郷は優勝争いの中で白星を挙げ続けた”、“両者は援護率(森下5.09/戸郷3.62)に差がある”といった部分が記者投票で不利に働く可能性もゼロではありません。そのため、何らかの投手タイトルを獲らない限り確定とはいえないと危惧しているファンも少なくないようです」(野球ライター) 新人王については、現在広島を指揮する佐々岡監督が新人時代の1990年に『13勝11敗17セーブ・防御率3.15』といった成績を残すも、『4勝5敗31セーブ・防御率3.26』で最優秀救援投手に輝いた中日・与田剛(現中日監督)が選出されるなど、成績以上にタイトルが得票数に影響を及ぼしたケースもある。今回の森下についても、タイトルの有無が戸郷との明暗を分ける可能性はありそうだ。 現在トップの中日・大野雄大と0.002差で、防御率2位につけている森下。最優秀防御率のタイトルは十分射程圏内なだけに、残りの試合では佐々岡監督の起用法にも注目が集まりそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月02日 11時30分
オリックス最下位確定も、山本由伸らタイトル争いなどまだ楽しみが残されている!
オリックスが5位の北海道日本ハムに3連敗した10月29日、2年連続の最下位が確定した。2年連続最下位は近鉄との球団統合後初めてとなる。<オリックス戦績 10月27日〜11月1日>対北海道日本ハム大阪・京セラドーム大阪10月27日●オリックス(榊原)3-5(西村)北海道日本ハム○10月28日●オリックス(増井)0-1(バーヘイゲン)北海道日本ハム○対北海道日本ハム北海道・札幌ドーム10月29日●オリックス(田嶋)3-4(吉田輝)北海道日本ハム○10月30日○オリックス(山岡)3-2(マルティネス)北海道日本ハム●10月31日●オリックス(アルバース)1-6(河野)北海道日本ハム○11月1日●オリックス(本田)1-7(有原)北海道日本ハム○(カッコ)内は先発投手。 115試合42勝66敗7分、順位はシーズン最下位確定。 最下位が確定したこともあり、オリックスは一気に2021年の戦いへ向けて舵を切った。中嶋聡監督代行になってから、若手の登用は目立っていたが、あくまでも勝負を最優先させた昇格だったのは確かだ。しかし、1日にはファンから待望論があった高卒3年目の本田仁海を先発で起用。4回を102球、7失点という内容だったが、デビューから100球以上投げるのは高卒では異例である。山本由伸も80球が最初の目安だったことを考えると、本田に対する期待が窺える。この日、本田の後を、齋藤綱記、吉田凌、鈴木優、漆原大晟という昨年までファームの本拠地、舞洲を賑わせていた投手が無失点リレーを見せたのも大きいのではないだろうか。 もう一つのポイントはタイトル争いだ。投手では山本由伸が2年連続の最優秀防御率のタイトルに加えて、最多奪三振もほぼ確実な情勢である。初の二桁勝利は来年にお預けとなってしまったが、“エース”ヨシノブのイメージはこの2年間で完全に定着したと言ってもいい。野手では吉田正尚が打率を逃げ切れるのかが注目すべき点だろう。最多安打は1日現在、ソフトバンクの柳田悠岐に並ばれており、死球の影響から2試合連続でスタメンから外れた正尚にとって、残り5試合でどんな起用をされるかで、タイトルにも影響が出て来る可能性がある。 来年に繋がる点としては、山岡泰輔が10月30日の試合を完投勝利という形で今シーズンの“投げ納め”をしたのはポジティブ要素だ。怪我により途中離脱をした山岡だったが、最後は完投出来るところまで持ち直してくれた。来年はヨシノブとのダブルエースが1年通じて機能することを願うばかり。また、中嶋監督代行から「リードは悪くない」と評価された頓宮裕真が「打てるキャッチャー」として伏見寅威の後に出てきたのも好材料。 残り5試合は、山本由伸、山崎福也、田嶋大樹、榊原翼、宮城大弥の先発が予想される。ヨシノブ、正尚のタイトル、田嶋の規定投球回到達、宮城のプロ初勝利などなど、最下位が確定してもオリックスファンが楽しめる要素はまだあるのだ。(どら増田)
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