プロ野球
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スポーツ 2020年08月08日 17時30分
巨人・増田の中継ぎ登板で話題になった“投手・新庄” ノムさん肝いりの起用も、まさかの理由で立ち消えに?
6日に甲子園で行われた巨人対阪神の一戦。試合は「11-0」で阪神が大勝したが、試合結果以上に話題となったのが巨人の野手・増田大輝の中継ぎ登板だった。 増田がマウンドに送られたのは、「0-4」と巨人4点ビハインドで迎えた8回裏。この回巨人は5番手の堀岡隼人が1死しか取れないまま7失点を喫し降板したが、巨人・原辰徳監督は6番手に投手ではなく控え野手の増田を起用。高校時代に投手の経験があったという増田は、「0.2回無失点・被安打0・1四球」と本職顔負けの投球を披露した。 控え投手の消費を防ぐための采配だったことが試合後に伝えられた増田の登板だが、ネット上には「今後の戦いを見据えたいいリスクマネジメントだ」、「お金を払って観に来ているファンに失礼では」と賛否の声が多数寄せられた。一方、一部では「阪神は昔新庄も投手したことあるよね」、「新庄も登板してなかったっけって調べたらもう20年以上も前になるのか」といったコメントも見られた。 >>新庄剛志が巨人の目論見を粉砕! 常識外れの打撃に長嶋監督もあぜん? 計算づくめで呼び込んだ敬遠球サヨナラ打<< コメントで挙げられた「新庄」は、阪神(1990-2000)、ニューヨーク・メッツ(2001,2003)、サンフランシスコ・ジャイアンツ(2002)、日本ハム(2004-2006)で活躍した新庄剛志。昨年11月に現役復帰を宣言したことも記憶に新しいが、阪神時代の1999年に増田と同じく野手ながらマウンドに上がったことがある。 新庄がマウンドに上がったのは、1999年3月5日に熊本・藤崎台球場(現リブワーク藤崎台球場)で行われた阪神対巨人のオープン戦。当時27歳の新庄は前年の秋季キャンプから当時の野村克也監督の意向により外野と投手の“二刀流”に取り組んでいたが、春季キャンプの紅白戦では2試合で計2イニングを投げ5失点。同戦で結果を残せなければ二刀流構想は白紙という見方もあった。 だが、同戦の4回裏に2番手としてマウンドに上がった新庄は、巨人先頭の元木大介を139キロのストレートで詰まらせセカンドフライに。さらに、続く二岡智宏も142キロのストレートでショートゴロに打ち取ると、最後は後藤孝志を121キロのスライダーでセンターフライに仕留め、三者凡退で1イニングを投げ切った。 試合後、新庄は「相手が打ち損じてくれただけ」と謙遜したが、野村監督は「マウンド慣れしてきたみたいだな」と評価。また、新庄に打ち取られた元木が「シーズン中に会いたくないピッチャー」と語ったことも伝えられた。 しかし、5回以降は本職のセンターに回り出場を続けた新庄は、9回にヒットを放った際に左大腿筋を故障。その影響もあってか、次回登板となった同月21日のダイエー戦では本塁打を浴びるなど結果を残せず、これ以降二刀流構想は白紙に。結局、オープン戦で2試合、シーズンでは登板なしという結果で新庄の挑戦は終わってしまった。 ところが、新庄は後年に左大腿筋の故障が嘘であったことを、2018年9月23日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)の中で暴露している。新庄いわく、投手起用は「面白くないな」と感じたことから、同戦後に故障したと嘘をついたとのこと。また、面白くないと感じた理由については、「簡単に抑えられるから」とも。紅白戦を含めるとそこまで抑えているというわけではないのだが、新庄としては投手は今一つしっくりこなかったようだ。 今回中継ぎとして投げた増田は新庄とは違い、「すごくいい経験をさせてもらった」と笑顔で語ったことが試合後に伝えられている。あくまで試合展開次第だが、もしかすると2度目の登板もあり得るのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年08月07日 19時30分
広島中継ぎ陣に「もう何やっても無理」諦めの声 リーグ最低の防御率、「ゲームが壊れてしまう」金村氏・高木氏らも苦言
元阪神で野球解説者の金村義明氏と元横浜で野球解説者の高木豊氏が、共に6日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に生出演。広島の中継ぎ陣について言及した。 広島は2日の対巨人戦から前日の対ヤクルト戦まで3連勝をマークしていたが、6日の試合は「5-9」で敗れ連勝がストップ。同戦は7回表に「5-5」の同点に追いついたものの、7回裏に5番手・薮田和樹が3失点、8回裏に6番手のDJ.ジョンソンが1失点を喫するなど中継ぎ陣が崩れたことが敗因となっている。 番組内で同戦について解説した金村、高木の両氏だが、高木氏は「中継ぎ陣(の立て直し)が急務ですよ」と、今の広島の中継ぎ陣は崩壊していると指摘。続けて、「やっぱりね金村さん、ちょっと手薄ですよね」と金村氏にも意見を求めた。 高木氏の言葉を受けて金村氏も「(中継ぎ陣が)打たれてるVTRを見ても、ど真ん中高めぐらいの(ボールばかり)。もうどんどん打ってくださいというようなボールに見えてしょうがない」とコメント。出てくる中継ぎ投手が軒並み甘いコースにボールを投げていると指摘した。 今シーズンの広島はここまで勝ちパターンを固定できていないが、金村氏は「しょっちゅう中継ぎ、抑えがコロコロ変わってる感じがする。僕はフランスアがいいと思うんですけどね」と、助っ人中継ぎのフランスアを軸に勝ちパターンを考えてみてはと提案。高木氏も「ちゃんと組み立てないとゲームが壊れてしまう」と、早急に勝ちパターンを確立しないと今後も同じような展開が起きかねないと危惧していた。 >>広島・長野、佐々岡監督の“冷遇”で奮起?「ベテランと呼ばれないように」殊勲の一発は復活の兆しか<< 今回の放送を受け、ネット上には「先発が5点取られたのがそもそもダメだけど、同点直後に簡単に逆転された中継ぎはもっとダメ」、「今シーズンはもう10試合くらい中継ぎのせいで負けてるし、いいかげんに勝ちパターンを確立してほしい」、「とりあえず今日炎上した薮田は二軍に落として、代わりに二軍で好投してる田中(法彦)あたりを昇格させるべきだ」といった反応が多数寄せられている。 一方、「中継ぎ陣は入れ替わり立ち代わりみんな打たれてるからもう何やっても無理だよ」、「金村が挙げたフランスアも言うほど成績良くないから勝ちパターンに入れても効果はないと思う」、「救世主になりそうな選手も見当たらないし、いっそのこと西武みたいに打ち勝つ方向にシフトした方がいいのでは」といった諦めの声も複数見受けられた。 「今シーズンの広島は6日終了時点の救援防御率が『5.03』とセ・リーグ最下位な上、個人別で見ても中継ぎ登板した投手14名のうち、防御率3点以下は菊池保則(2.93)、DJ.ジョンソン(2.53)の2名のみとほとんどが打ち込まれている状況。金村氏が期待したフランスアも『3.45』と、抑えにするには不安が残る数字です。それならば二軍から誰か昇格させればいいという話になりますが、二軍で一定の成績を残している一軍未登板の中継ぎは岡田明丈(2.25)や田中(2.00)ぐらいのもの。彼らが一軍でも好投すれば話は早いですが、もし打ち込まれるようなことになればいよいよ打つ手がなくなりそうです」(野球ライター) 中継ぎ陣が不安定な一方でチーム打率はリーグ1位(.281)、得点数は同2位(180得点)と打線は機能している広島。中継ぎが強固になれば現在5位の順位も上がっていくことが予想されるが、佐々岡真司監督をはじめとした首脳陣はうまくテコ入れをすることができるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年08月07日 17時00分
ダルビッシュ、伊原元監督の“矛盾”を指摘 原監督の“野手登板”を批判も、同じ采配を止めなかった過去が?
カブス・ダルビッシュ有が7日、自身の公式ツイッターに投稿。元西武監督・伊原春樹氏に苦言を呈した。 今回の一件の発端は、6日に行われた巨人対阪神戦。「0-11」と巨人11点ビハインドの8回裏1死、巨人・原辰徳監督は控え投手を温存するため、この回7失点の堀内隼人に代わり野手の増田大輝を6番手としてマウンドへ。増田は「0.2回無失点・被安打0・1四球」と投手顔負けの投球を見せたが、伊原氏は同日の『東京スポーツ』(東京スポーツ新聞社/電子版)の記事内で「考えられない。私がベンチにいたら、原監督とケンカをしてでも絶対にやらせなかった」と原監督の采配を批判した。 7日に自身のツイッターに投稿したダルビッシュは、伊原氏の発言を伝える『東京スポーツ』の記事リンクを添え、「自分が監督の時にやらなければいいだけの話」とバッサリ。 また、ダルビッシュは同日に再度ツイッターに投稿し、「1995年、東尾監督の時にデストラーデさんがピッチャーされているんですが当時コーチだった伊原さんはなぜ東尾さんと喧嘩して辞めさせなかったんですかね?」とツイート。1995年5月9日の西武対オリックス戦で西武の助っ人野手・デストラーデが登板したことを引き合いに、当時一軍守備走塁コーチの伊原氏はなぜ止めなかったのかと疑問を呈している。 >>ダル「アメリカの人は絶対切るな」アフロヘアーが海外では好評 「ジャムおじさんにしか見えない」日本ファンとは真逆で驚きの声<< 伊原氏の発言を受け、ツイッター上のファンは「他の投手を休ませることができたし、そんな目くじら立てるほどの采配じゃないと思う」、「今年は過密日程な上にコロナで急に投手が離脱する可能性もあるから、リスクマネジメントとしてはむしろ理に適っているのでは」、「8回で試合を諦めて野手登板っていうのは、お金を払った観客に対してちょっと失礼ではないか?」、「阪神側を馬鹿にしてると捉えられてもおかしくない、投手を全員使い切ったわけでもなかったのに」などと反応している。 一方、ダルビッシュの投稿に返信する形で、「これはダルの言う通り、自分の考えを他の監督に押し付けるのは間違ってる」、「伊原さんは昔と今でやってることが違うと説得力が無いよ」、「自分も昔同じことやってたのに、今になって『それはダメだ』って言うのは筋が通ってない」、「伊原は当時守備走塁コーチだから投手起用に権限は無かったのかもしれんが、本当に許せないならミーティングとかで言って止めてないとおかしいよな」と伊原氏に指摘し、苦言を呈するファンも複数見受けられた。 元巨人監督・堀内恒夫氏が6日に自身のブログで「これはやっちゃいけない」、「増田がマウンドに立った瞬間 俺はテレビを消した」と批判する一方、元巨人・上原浩治氏が同日に自身のツイッターで「限られた人数で、どう使うかは監督の判断だと思います」と擁護するなど、他のOBの間でも物議をかもしている原監督の采配。本人は試合後に「あれでストライクが入るというのはまさにユーティリティー。見事だと思う」と増田を称賛したことが伝えられているが、“野手登板”の波紋はもうしばらくの間広がりそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用についてダルビッシュ有の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/faridyu堀内恒夫氏の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/horiuchi18/上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara
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スポーツ 2020年08月07日 11時55分
巨人・高梨、活躍の原動力は“雑用”? 練習中の意味深な動作、不遇のアマチュア時代から這い上がれたワケは
移籍の高梨雄平が勝ちパターンの継投策の一人として、定着した。対戦したセ球団の各バッターたちは首を傾げながらベンチに下がっていく。変則フォームから取り出されるキレのあるストレート、スライダー、落差のあるカーブは、初見ではまず打てないだろう。 「高梨の放出を決めた楽天側も『絶対に巨人で活躍する』と太鼓判を押していました。楽天は先発ローテーションの一角を任せられそうな高田萌生を獲得できたので、“ウィンウィンのトレード”だったと話していました」(プロ野球解説者) 午後2時過ぎ、東京ドームでの試合前練習が始められる。移籍の高梨を遠くから見ていると、練習方法も“変則”だ。階段ダッシュをする時、他の巨人投手たちは黙々と駆け上がるのに対し、高梨は身長と同じくらいのバーを持ち、バンザイをした状態で駆け上がっていく。 「その状態で走ると、脇腹の周辺筋肉が意識できるんだそうです。その筋肉をピッチングの時に使っていると話していました」(球界関係者) 無名から這い上がって来た選手、あるいは、長期の不振から脱出した選手は、常に考えながら練習をしている。 >>元巨人・上原氏「絶好調やね」、巨人・高梨も「えげつない!」 楽天・涌井の“ノーノー未遂”に選手・OBから称賛相次ぐ<< 高梨は早稲田大時代、東京六大学史上3人目となる完全試合を達成している。同期には日本ハムのエース・有原航平もいたが、ドラフト上位での指名が有力視されていた左腕だった。 当時を知る在阪球団スカウトがこう言う。 「体の大きな有原と比べてしまうと(189センチ)、高梨は明らかに見劣りしていました(175センチ)。どの球団も左投手は貴重なので、好意的に見ようとしましたが、3年秋から3季連続で勝ち星ナシ。卒業後も野球を続けると聞いていたので、社会人野球で様子を見よう、と」 その社会人・JX-ENEOSでさらに「壁」にぶち当たった。2年目にスリークオーターの投球フォームを捨て、サイドスローに活路を見出そうとしたが、目立った成績は収めていない。ドラフト9位とは言え、高梨の才能を見抜いた楽天スカウトを褒めるしかない。 「ストレートはプロ入りしてから別人のようにキレ味が出てきました。趣味の一つに料理もあり、頭の良い人なんだと思います。スコアラーが上げてくるデータもすぐに覚えています」(前出・球界関係者) 社会人時代は試合登録からも外された。その悶々としていたころ、チームはバット引きなどの雑用や、ビデオ撮影などスコラアーのような仕事もさせていたという。そこで腐ってしまうのが大半だが、それを「勉強の機会」に変えた。学生野球でもそうだが、バット引きやボール拾いはタイミング良くベンチを出ていかないと、試合進行の妨げにもなってしまう。つまり、試合中、ボールから目を離さない集中力と、試合展開を読む力も必要だ。 「巨人は開幕前から他11球団に接触し、放出可能な選手を確認していました。同じく楽天から獲得したウィーラーもそうですが、補強リストのようなものが出来上がっています」(前出・プロ野球解説者) 腐らずに雑用も頑張り、その作業の中から「プラスになる要素」を探し、自分の成長に繋げる。巨人がこのまま独走態勢を構築するとすれば、高梨のトレードが分岐点の一つとされるだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年08月06日 17時30分
DeNA・ロペス「ヤットキタ!」 2位浮上の先制打、2020年初お立ち台の“名言”でベイファン熱狂
「ヤットキタ!」。初回にレフトフェンス直撃の先制の2点タイムリーを放ったホセ・ロペスが、ヒーローインタビューで満面の笑みで残した言葉。ベイスターズの外国人語録は実にユニークで、エドウィン・エスコバーの「オトコハダマッテナゲルダケ」、ネフタリ・ソトの「チョーースゴイ」、タイラー・オースティンの「ヤッター」が有名。Twitterでも、遂にロペスが発した日本語でのひと言が一時トレンド入りするなどの話題を振り撒いた。9連戦の2戦目を取り、「先制打で(先発の)濱口を援護でき、そのまま勝ちにつながって良かった」と満足感も口にした。 今シーズンは開幕から調子が上向かず、7月3日には打率.184まで落ち込むと、スタメンを外れることも見られ、打率は2割程度で推移。36歳の年齢面からもファンから心配の声が寄せられていたが、7月後半から息を吹き返し、19日から30日まで.415の高打率をマーク。現在は通算打率.254にまで上げ、ロペスの調子と共にチーム状態も上がって行った印象だ。8月に入るとやや調子を落としてきたが、この日の先制打の際のコメント「早出練習から調子が良く」からも分かるように、梅雨明け後の猛暑の中でもたゆまぬ努力も惜しまず、コンディションを整えてきた。 不調だった時を経て、「どう始まるかより、どう終わるかが大切。しっかりとこの調子を続けて行きたい」とラミレス監督がよく使う言葉をインタビューでも引用していたホセ・ロペス。現在は首の負傷のため登録抹消されたスラッガーのオースティンが不在だが、その影響を最小限に抑え、また今年で来日8シーズン目を迎えた経験と、豊かな人間力を活かし、時には若いチームを救う役割も果たしてくれるはずだ。チーム最年長の“チャモさん”は、最高の形でシーズンが終われるよう、今日も準備を続ける。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年08月06日 17時00分
元巨人・上原氏「絶好調やね」、巨人・高梨も「えげつない!」 楽天・涌井の“ノーノー未遂”に選手・OBから称賛相次ぐ
5日に行われた楽天対ソフトバンクの一戦。試合は「6-0」で楽天が勝利したが、試合結果以上に話題となったのが楽天・涌井秀章の投球だった。 同戦に先発した涌井は、首位ソフトバンク打線相手に5回まで1人のランナーも許さない投球を披露。6回1死に四球でこの日初めてのランナーを許したものの、8回までヒットを1本も打たせなかった。 迎えた9回1死にソフトバンクの代打・川島慶三にヒットを打たれ、惜しくもノーヒットノーラン達成とはならなかった涌井。しかし、「9回無失点・被安打1・2四球・8奪三振」と完封でリーグトップの6勝目をマークし、チームもソフトバンクと同率の首位に浮上した。 >>中日・荒木コーチに「辞めた方がいい」 楽天・大久保元監督が判断ミスを痛烈批判、「荒木はむしろ被害者では」と反発も<< 涌井の快投を受け、複数の現役選手やOBがSNSを通じてコメントしている。元巨人・上原浩治氏は、5日に自身の公式ツイッターに「惜しい~~ でも絶好調やね」と投稿。ノーヒットノーランを目前で逃したことを惜しみつつ涌井を称賛している。 先月14日に楽天からトレードで移籍した巨人・高梨雄平も、5日に自身のツイッターに「涌井さん!えげつない!表情変わらなさすぎて!」と投稿。同戦の涌井は記録が途絶えた後も表情一つ変えずに最後まで投げ切っているが、高梨は涌井が感情的にならずに冷静に試合を締めた点に驚かされたようだ。 今回の投球を受けて、ネット上にも「ノーノーは惜しかったけど素晴らしい投球だった」、「柳田(悠岐)や中村(晃)ら好打者に何もさせなかったのは凄い、今のパ・リーグではナンバーワンの投手じゃないか」、「首位争いのライバル相手に確実に苦手意識を植え付けたはず」、「ちょっと怖すぎるぐらい調子いいな、これから夏場だけどへたらずに元気に頑張ってほしい」といった反応が多数寄せられている。 これまで西武(2005-2013)、ロッテ(2014-2019)、楽天(2020-)でプレーしている34歳の涌井は、プロ15年間で「133勝128敗・37セーブ・防御率3.51」といった数字を残している投手。昨シーズンは「3勝7敗・防御率4.50」と低迷し、オフに金銭トレードでロッテから楽天に移籍したが、今シーズンは「6勝0敗・防御率2.33」と早くも前年の2倍の白星をマークしている。 試合後の報道では、チームを率いる三木肇監督が「『涌井頑張れ!』という気持ちで見ていた。野球はそんなに甘くないと思ったが、勝つために投げきってくれた」と涌井を称賛したことが伝えられている。涌井の見事な投球で同率首位に浮上したチームは、同カードの残り4試合で単独首位に立つことはできるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara高梨雄平の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/yuhei_takanashi
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スポーツ 2020年08月06日 12時10分
「藤浪さんに当てられる前に…」巨人公式SNS、阪神投手揶揄の動画アップ? 削除後も批判止まず
5日にプロ野球・読売巨人軍の公式ツイッターにアップされたある動画が、物議を醸している。 この日、阪神タイガース戦を行った巨人だが、試合前に公式ツイッターにアップされたのは、北村拓己内野手が中心として行った選手の円陣。その中で北村内野手は「相手ピッチャー藤浪さんですけど、当てられる前にしっかりバットに当てて、初回からエンジン全開で行きましょう!」と言い、ほかの選手もその言葉に笑顔を浮かべているように見えるものとなっていた。 この円陣で話題に上がった阪神の藤浪晋太郎投手は、これまでデッドボールが多いことでもたびたび話題となり、2017年にはヤクルト戦でデッドボールを出し、大乱闘騒ぎが起きてしまったこともあった。今回の北村内野手の発言は、これまでのプレーを揶揄したものとなっていたが、藤浪投手は今シーズンでまだ一球もデッドボールを出しておらず、北村内野手の発言を無神経ととらえた阪神ファンも多く、ネットからは「この発言が失礼と思わなかったのか?」「相手選手への礼儀を欠くことで士気上げるってひどすぎる」「巨人もなんでアップしたんだろう?リテラシーが低すぎる」という批判が殺到する事態となっている。 巨人の公式ツイッターは当該動画をすぐに削除したものの、動画はネット上に多く転載される事態となっており、批判は増え続ける一方。試合後、公式ツイッターは勝利を報告するツイートを投稿しているが、「謝罪会見待ってます」「反省の様子を見せてください」「選手の発言も取り消さずに勝利を喜ぶってスポーツマンシップの欠片もない」といった指摘が寄せられているほか、一方、巨人ファンを名乗るユーザーからは「デッドボールが多かったのは事実だからしょうがない」「北村は悪くないけど、アップしたスタッフが悪いと思う」といった北村内野手への擁護の声も寄せられている。 果たして、巨人側が謝罪することはあるのだろうか――。(福田純)
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スポーツ 2020年08月06日 11時50分
阪神・藤浪、勝負球がスライダーだけ? 勝利が遠い“新ピッチングスタイル”、巨人独走も後押しか
復活勝利とはいかなかった。阪神・藤浪晋太郎は復帰登板3戦目も被安打4、自責点1と好投したが、勝てなかった(8月5日)。 「この登板が『最終テスト』と位置づける阪神OBもいれば、一軍戦力として期待できるのかどうかの最終判断と位置づけていた関係者もいました」(球界関係者) 今の藤浪は、これまでとはピッチングスタイルが明らかに異なる。この8月5日の巨人戦前日、“新ピッチングスタイル”を巡って、両極端な意見がぶつけられていたという。「スライダーが生命線になっているようだが、このままで大丈夫か?」――。 話は、復帰2戦目の前回登板(7月30日)に遡る。味方のエラーで敗戦を喫したが、好意的な声が多く出ていた。しかし、一部からは「スライダー中心のピッチング」と首を傾げる声も出ていた。 「スライダーを多投したことが悪いという話ではありません。復活を信じられない最大の理由は、直球がシュート回転していること。勝負球がスライダーだけなんです」 関西方面で活躍するプロ野球解説者がそんなことを話していた。 さらに、同日のヤクルト戦を振り返って、こう指摘していた。 「ヤクルトの高津臣吾監督は左バッターを8人も並べる“変則打線”を組みました。ノーコンで、ボールでシュート回転している藤浪にぶつけられ、ケガでもさせられたらという逃げの発想です」 同日の藤浪だが、確かに右バッターにぶつけていたかもしれないという“抜け球”もいくつかあった。右バッターボックスに立ったスタメン選手は1人だけなので、結果的にそれに救われたのだろう。 「前々回登板の23日ですが、広島のピレラに逆転の満塁ホームランを打たれています。決勝の満塁ホームランを打ったピレラ(右打ち)は、藤浪のスライダーに狙いを定め、右足を踏み込むようにしてフルスイングしています」(前出・プロ野球解説者) 広島の他の右バッターは“ぶつけられる”という先入観で踏み込んで打つことができなかった。来日一年目、藤浪のことを知らないピレラだから、踏み込んでスライダーを狙うことができたわけだ。 「5日に試合を決める適時二塁打を放った巨人・岡本(右打ち)も、やはり踏み込んで外角のボールをフルスイングしていました。巨人の右バッターたちは『ぶつけられても絶対に踏み込んで打て!』の指示が出ていたんだと思います」(前出・球界関係者) 矢野監督は「攻めのピッチングをしていた」と一定の評価をしていたが、藤浪で試合を落としたため、借金2。ペナントレースは苦しい展開となってきた。 データを改めて見直してみたが、阪神は8年続けて巨人戦に負け越している。現在の巨人は独走態勢を構築しつつあるが、矢野監督がこの3連戦を深刻に捉えていたかどうか、疑問に感じるところがある。 大事な巨人3連戦の先発を託したのは、ガルシア、藤浪、高橋遥人。高橋遥人は二軍から昇格したばかりで“ぶっつけ本番”となる。ガルシアは今季6戦未勝利、藤浪に関しては説明するまでもないだろう。せめて、西か青柳の登板間隔を明けて、どちらかをぶつけていたら、ケンカは違っていたはずだ。 これで、藤浪は対巨人5連敗。16年4月5日以来、巨人戦で勝っていない。巨人がこのまま突っ走った時、スライダーと直球を外角に集める“逃げの投球”が「G打線を勢いづけた」と指摘されるだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年08月05日 19時30分
巨人・菅野、6勝目の裏で腰痛再発?「グラブを右に動かす動作の…」堀内元監督がいくつかの“兆候”を指摘
元巨人監督で野球解説者の堀内恒夫氏が、4日に自身の公式ブログに投稿。巨人のエース・菅野智之のコンディション不良を危惧した。 菅野は同日に行われた対阪神戦に登板し、「7回2失点・被安打6・1四球・3奪三振」と好投。チームは「7-2」で勝利し、菅野はセ・リーグ単独トップとなる6個目の白星をつかんでいる。 しかし、試合を作り勝利投手となった菅野に対し、堀内氏は「何よりも心配なことがある。それは、菅野の腰だ。あんまり良くないんじゃないかな」と腰の状態が思わしくないのではと推測。 続けて、「スライダーばかり投げる。グラブを右に動かす動作の動かし方が浅い。セットの時に猫背になる」と、同戦の投球時に見受けられたという不自然な動作を複数指摘した。 「俺もね、腰が悪いからわかるのよ。ちょっと疲労がきてるかな、って」と、腰痛に悩まされた自身の現役時代と今の菅野の動作に似通っている部分があるという堀内氏。菅野は同戦の7回に阪神・梅野隆太郎の打球が右足に直撃するアクシデントにも見舞われているが、この点も含めて心配を寄せた堀内氏は「余計なお世話で終わってほしいね」と何事もないことを願っていた。 >>二軍落ちの巨人・澤村に「全て間違っていた」 堀内元監督が“クビ”を危惧、「今更何言っても変わらない」と辛らつな意見も<< 今回の投稿を受け、ネット上には「堀内さんの言ってる事が本当ならまずい、杞憂で終わることを願うしかない」、「ちょっと被安打が多いなとは思ってたけど、もし腰痛が原因ならかなり心配」、「去年みたいに何度も離脱されたら優勝争いにも関わりかねない」といった反応が多数寄せられている。 「今回堀内氏が心配を寄せた菅野は昨シーズン突如発症した腰痛が原因で3度一軍登録を抹消されており、その影響でオフのプレミア12への招集も見送られています。2019年オフの報道でも、これまでに腰を痛めたことはなく正確な原因も分からないと本人が語ったことが伝えられていました。今シーズンはここまで腰痛を再発したというような情報はなく順調に白星を積み重ねていますが、現役中、プロ2年目の1967年ごろから引退する1983年まで腰痛に苦しんだ堀内氏は『このままだといずれ再発するのでは』と危惧しているようですね」(野球ライター) 4日終了時点で「23勝12敗2分・勝率.657」と貯金を11個作り、2位ヤクルトと5ゲーム差で首位を独走している巨人。ただ、菅野が腰痛を再発し昨シーズンのような離脱を繰り返すようなことがあれば、2年連続のリーグ優勝に暗雲が立ち込めることは濃厚。試合後の報道では腰痛を再発したというような情報は特に伝えられてはいないが、首脳陣は今後細心の注意を払う必要がありそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について堀内恒夫氏の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/horiuchi18/
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スポーツ 2020年08月05日 17時00分
阪神・伊藤も「負けてられない」 楽天・津留崎のプロ初勝利に祝福相次ぐ 三木監督も期待の苦労人
4日に行われた楽天対ソフトバンクの一戦。試合は「7-6」で楽天が勝利したが、試合結果以上に話題となったのが楽天のドラ3ルーキー・津留崎大成のプロ初勝利だった。 同戦の津留崎は「4-6」と楽天2点ビハインドの8回表に登板し、「1回無失点・1四球・2奪三振」と好投。ソフトバンク・甲斐拓也に四球を1つ与えたものの、ストレートとカットボールを軸にした投球でそれ以外のランナーは許さなかった。 すると、その裏にチームがブラッシュのタイムリー、浅村栄斗の2ランで3点を挙げ逆転。そのまま「7-6」で勝利したため、津留崎に勝利投手の権利が転がり込んでくる形となった。 >>楽天・浅村「ボクでいいのかどうか」 弱気な西武時代から変貌したワケ 新たな“4番打者像”を体現する?<< 津留崎のプロ初勝利を受け、複数の現役選手がSNSを通じてコメントしている。慶応義塾大時代の同期である中日・郡司裕也は、4日に自身のツイッターに投稿。津留崎の初勝利を伝えるスポーツ紙記者のツイートを引用リツイートした上で、「めでたい」とプロ初勝利を祝福している。 慶応義塾大OBである阪神・伊藤隼太も、5日に自身のツイッターに「初勝利おめでとう!プロに入る前に一緒にトレーニングしたけど、その時から意識高くて感心した」、「後輩に負けてられない!」と投稿。自身と在学期間は被っていないが、後輩の活躍に刺激を受けたようだ。 津留崎の活躍を受けては、ネット上にも「初勝利おめでとう!裏の逆転劇を呼び込むいい投球だった!」、「プロ入り前の苦労を考えると今日の初白星は感動するなあ」、「試合後に記念写真撮る時は三木(肇)監督も凄く嬉しそうだったね」、「今はビハインド時の出番が多いけど、ゆくゆくは勝ちパターンを担う中継ぎ陣の柱まで育ってほしい」といった反応が多数寄せられている。 「今回プロ初勝利を挙げた22歳の津留崎は、慶応義塾高・大学を経て2019年ドラフト3位で楽天に入団してきた選手。アマチュア時代の経歴を見るといかにもエリートのように見えますが、実は高校3年生だった2015年に右ひじの靭帯損傷でトミー・ジョン手術を余儀なくされた苦労人です。一時は投手生命も危ぶまれたという大怪我を乗り越えてプロ初勝利をつかんだ姿は、多くのファンや選手の心を揺さぶったようですね」(野球ライター) 試合後の報道では、チームを率いる三木監督が「一生の思い出になると思うけど、一生といわずにこれを機にもっともっといろんなことに取り組んで、チームに必要な投手になってもらいたい」とさらなる期待をかけたことが伝えられている津留崎。どん底からはい上がりプロ1勝目をつかんだ22歳は、これからどんな成績を残していくのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について郡司裕也の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/gunji_yuya伊藤隼太の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/itohayata0508
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西武、一軍キャンプ帯同も「松坂は別メニュー」か 渡辺GMの目論見がメンバー編成から判明?
2020年01月16日 11時30分
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DeNA・倉本寿彦、「周りを気にしている立場ではない」6年目の決意
2020年01月16日 11時00分
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巨人、オフ補強失敗が意外なベテランに影響? 元木ヘッドコーチも期待、若手を差し置いての優先起用もあるか
2020年01月15日 11時57分
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中日・根尾が二軍、ルーキー石川が開幕一軍? 就任2年目のシーズン、与田監督が目論むチーム構想とは
2020年01月14日 11時44分
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ソフトバンク・コラスも復帰絶望か 給料を持ち逃げした選手も、球団との契約を反故にしたお騒がせ助っ人
2020年01月13日 09時00分
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.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
2020年01月12日 18時00分
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西武・松坂、一軍キャンプ投入は危険? 渡辺GMの意味深発言、昨季未登板の内海とも明暗分かれるか
2020年01月11日 17時30分
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日本ハム・中田も怯える「プロ野球選手寮」 心霊現象の頻発、球団が対応に追われたケースも?
2020年01月11日 11時00分
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阪神、現コーチ陣には存在意義がない? 山本昌待望論が渦巻く春キャンプ、秋に敷かれた“かん口令“も継続か
2020年01月10日 11時40分