プロ野球
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スポーツ 2020年05月24日 17時00分
今シーズンは汚名返上なるか? 近年好調なあのチームも、過去10年間のプロ野球開幕戦勝率ワースト3
新型コロナウイルスの影響により、開幕延期が続いている今シーズンのプロ野球。今月中旬ごろから最短で6月19日に開幕するとの方針が伝えられ、各球団も徐々に全体練習を再開するなどようやく開幕が見えてきた情勢となっている。 球界にとっての“正月”といわれることもある開幕戦は、シーズンで最もファンの注目を集める試合の1つ。当然、各球団は勝利を目指して開幕戦に臨んでいるが、中にはなかなか成績を残せていないチームもある。ここでは、過去10年間のセ・パ開幕戦における勝率ワースト3の球団をそれぞれ見ていきたい。 「4勝6敗・勝率.400」で全体10位となったのが広島。2016~2018年にかけてセ・リーグ3連覇を果たすなどシーズンでは好成績を収めているチームだが、開幕戦に限れば5割以下と今一つの成績になっている。 現在は2連勝中と持ち直してきているが、2011~2013年、2015~2017年にかけそれぞれ3連敗を喫するなど、一度負けるとずるずると引きずる傾向もある広島。今シーズンの開幕投手は昨年11勝のエース・大瀬良大地が務める予定だが、このままいい流れを継続させることはできるだろうか。 「2勝8敗・勝率.200」で全体11位に位置するのは中日。過去10年の開幕戦で勝利を挙げたのは2012、2016年のみで、現在も3連敗中とかなりの苦戦を強いられている。 中日は2013~2019年まで7年連続Bクラス(球団史上ワースト)と、シーズンでの不振も長引いている。開幕投手には昨年ノーヒットノーランを達成した大野雄大が内定しているが、8年ぶりのAクラス、そして9年ぶりのリーグ優勝に向けまずは開幕戦での連敗をストップさせたいところだ。 そして、「1勝8敗1分・勝率.111」で全体最下位に沈んでいるのはオリックス。2010年に勝利、2011年に引き分けを記録して以降、昨年まで球団史上ワースト記録となる8連敗を喫してしまっている。 ただ、8連敗の内訳を見ると延長での敗戦が4度、1点差での敗戦が2度、2点差での敗戦が2度と、スコアでそこまで大きな差をつけられているわけではない。今シーズンの開幕投手は昨年の最高勝率投手・山岡泰輔、最優秀防御率投手・山本由伸のどちらかになるとみられているが、どちらもタイトルホルダーなだけに負の連鎖を止めてくれる可能性は十分といえるだろう。 以上が過去10年間の開幕戦勝率ワースト3の3球団だが、広島は5回(2勝3敗)、中日は6回(1勝5敗)、オリックスは7回(0勝7敗)とそれぞれ10年の半分以上はビジターで開幕を迎えている。プロ野球の試合は一般的に慣れ親しんだ球場でファンの大声援を受けられるホーム側が有利といわれているが、この3球団の苦戦が続いている理由もそのあたりにあるのかもしれない。 このままの流れでいけば、約1カ月後に遂に開幕の時を迎える今シーズン。他球団も並々ならぬ思いで臨んでくることが濃厚だが、勝率ワースト3の3球団は勝利を収めることができるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月24日 11時00分
DeNA・倉本「レベルアップして開幕を迎えたい」 復活を期すユーティリティプレイヤーに高まる期待
20日に横浜スタジアムで練習を行った倉本寿彦内野手が、球団を通じてその様子を公開した。 約1か月前の4月28日の自主練習では、「実戦感覚を失わないように、打つ量を確保する」ことと、「ウエイトトレーニングの量を増やしつつ、柔軟性も失わないようにバランス良く取り組んでいる」とコメントしていたが、19日からチームは全体練習を再開。6月下旬の開幕を目指す方針に、「これから開幕に向けて、より緊張感も高まり実戦も増えてくると思いますが、しっかりと準備をしてレベルアップした状態で開幕を迎えたい」と、自主トレでの成果を加味した姿でその日を待つ。 久々のユニフォームを着ての練習には、「やはりユニフォームを着てグラウンドでプレーできることは、気持ちも前向きになりますし、更に気持ちが引き締まります」と率直な気持ちを吐露。「コンディションも体調も問題ありません。練習環境にもスムーズに対応することもできています」と、不安はない。 2年前まではショートの不動のレギュラーだった男だが、2018年は85試合出場に留まり、昨シーズンに至ってはわずか24試合出場で、打率.121と不本意な成績に終わっている。しかし、昨年のフェニックスリーグから、「スムーズにバットが出るように」と打撃フォームを変更し、オープン戦でも打率.333と結果を出した。その後、オープン戦から練習試合に切り替えられた横浜スタジアムでのゲームでも、本来のショートとしてスタメンに名を連ねるなど、ラミレス監督からも期待を寄せられていたことが窺えた。 そのラミレス監督は全体練習が開始された19日、「試合数は間違いなく減る。“Day by day baseball”を初めから100%で行う」と、フレキシブルな采配で1戦1戦大切に戦っていくと宣言した。いわゆる“捨て試合”を作ることが出来ない状況では、倉本の2016年.301、2017年.342と高い得点圏打率を誇る勝負強さと、内野ならどこでも守れるユーティリティ性はチームにとって心強い存在。2年間の悔しさを胸に、今年はチームを勝利に導く男意気を見せる。 文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年05月23日 11時00分
選手が審判を投げ飛ばし足蹴に! 試合後に前代未聞の事態に発展した、50年前のプロ野球で起きた暴力沙汰
新型コロナウイルスによる影響で、開幕延期が続いている今シーズンのプロ野球。SNSなどを用いて選手からファンへのメッセージを発信するという球団も多い中、NPBも5月8日に審判のジェスチャーやコールを解説付きで紹介する動画を公式サイトで公開し話題を集めている。 普段注目を浴びることは少ないが、球界にはなくてはならない存在である審判。今から50年前の1970年、その審判に選手が暴行を振るい前代未聞の事態に発展した試合があった。 1970年5月23日に後楽園球場で行われた東映対近鉄の一戦。1回裏、打席の東映・白仁天がボールカウント2-0と追い込まれた場面。近鉄・太田幸司が外角低めに投じた球を白はボールと思い見逃すも、球審の露崎元弥はこの球をストライクと判定し白は三振となった。 この判定を受け、白は今の球はボールだと露崎に抗議。さらに、判定への怒りから露崎を首投げのような形で投げ飛ばし、地面に倒れた露崎をさらにスパイクで蹴るという暴行をはたらいた。当然、白はこの行為により退場処分となったが、暴行を受けた露崎は胸部を負傷してしまった。 試合後、自らの行いを反省した白は露崎に謝罪するため自宅を訪れるも不在。一方、家を留守にしていた露崎はなんと警察に出向き白を刑事告訴するための手続きをしており、実際に試合から2日後の5月25日に白は暴行、傷害の罪で刑事告訴された。 当時の報道によると、露崎は当初特にアクションを起こすつもりはなかったとのこと。しかし、試合後に白が「本当はバットで殴ろうと思った」、「俺が本気で殴ったら露崎はもう審判ができなくなる」、「あいつは生意気だ」などと暴言を吐いていたことを報道で知り告訴に踏み切ったという。 ただ、露崎が告訴直後に白の謝罪を受け入れたため、5月28日に和解成立となり訴えは取り下げられている。審判が選手を訴えるのは球界史上初の出来事だったが、意外にも事態が鎮静化するのは早かった。 たった1球の判定がここまでの事態に発展したのには、当時白が置かれていた状況もあるのではとされている。韓国出身の白は“20歳になる2年後に兵役(当時の期間は3年)に就く”という条件で1962年に東映に入団したが、その後の活躍もあり時期が延期されていた。しかし、同戦前の時点で韓国側から白に帰国命令が出されたという報道があったといい、その影響でナーバスになっていたのではと見る向きもある。 なお、白は1970年12月に韓国へ一時帰国して入隊するも、翌1971年5月にチームに復帰。残る兵役期間は“韓国中央情報部(KCIA)所属の軍人としてプレーする”という方法で過ごしたが、当時は「他国の諜報機関の人間をプレーさせていいのか」という批判も少なくなかったという。 審判の判定に納得がいかない選手や監督・コーチが、怒りのあまり手を出してしまい退場となるケースは現在でもまれにある。ただ、ここまでの事態に発展するケースはもう後にも先にもお目にかかれないだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月22日 19時30分
元中日・川上氏、カットボール誕生秘話を告白 低迷脱出をもたらすも、谷繁元監督は“投げ方”に不満だった?
元中日・川上憲伸氏が21日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。現役時代に最も得意とした変化球である「カットボール」について言及した。 プロ1年目の1998年に14勝を挙げるも、翌年以降の3年間は合計で16勝と低迷した川上氏。その低迷から復活する最大の要因となったのがカットボールだった。本動画ではカットボールについて、どのように誕生したのかきっかけから丁寧に説明している。 川上氏によると、低迷の時期は左打者に投じたインコースの直球がシュート回転し、真ん中付近へ行ってしまうことに思い悩んでいたとのこと。そうした状況の中、2001年オフに偶然テレビでヤンキース・リベラの投球を目にしたという。 リベラはMLB歴代最多の652セーブをマークした投手だが、そのリベラが最も得意としていたのが左打者の胸元に食い込むカットボール。「このボールを何とかモノにしたい」と考えた川上氏は、リベラの投球映像をVHSビデオで録画しコマ送りで何度も見て研究したという。 画質の問題でボールの握りはあまり分からなかったが、腕の振りについては理解したという川上氏。その後習得のために練習で実践を重ねたところ、2002年春季キャンプのブルペン投球中に「球が動いてるから、(体が)どこかおかしいんじゃないの?」とブルペン捕手から言われ、「これはもう(実戦でも)いけるだろう」と自信をつけたという。 その後シーズンでもカットボールを投げ始めた川上氏だが、当時はまだカットボールを使用していた投手がほとんどおらず、打ち取られた打者は軒並みベンチで首をかしげていたとのこと。この光景を見た川上氏は「よしよし、それでいい」とさらに自信をつけ、結果同年は12勝を挙げるなど完全にカットボールを習得したという。 同年の川上氏は、直球のサインを無視してまでカットボールを投げていたため、同僚捕手・谷繁元信(元中日監督)から「サインを無視して勝手に投げるのはお前ぐらいだぞ」と釘を刺されてしまったことも笑い交じりに告白。その後の谷繁は意思疎通がしやすいよう、カットボール用の細かいサインを新たに考案したということも語っていた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「映像見ただけでリベラのカットボールをモノにできたのは凄いことなんじゃないか」、「偶然の産物って感じの話だな、でもリベラの投球見てなかったら今の川上はいなかっただろうね」、「この年の川上はノーヒットノーランも達成してるし、他球団ファンとしても相当厄介な存在だったな」、「何で低迷したのかについてはもう少し詳しく教えてほしかった」、「谷繁にサイン無視のクレーム入れられた話は笑った」、「直球と思ったボールが急に曲がってくるから谷繁も捕るのに苦労してたのかも」といった反応が多数寄せられている。 現役時代に中日(1998-2008,2012-2015)、ブレーブス(2009-2011/2011はマイナー)でプレーし「125勝98敗・防御率3.37・1545奪三振」といった成績を残し、最多勝(2004,2006)、最多奪三振(2006)、最高勝率(2006/当時は表彰対象外)、沢村賞(2004)など数々のタイトルも手にしている44歳の川上氏。もしカットボールを習得していなければ、こうした成績は残せなかったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について川上憲伸氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCFUAjeyVai7kXP2b3or7fFg
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スポーツ 2020年05月22日 17時00分
ソフトB・内川はイチロー・張本以上? 「てめえこの野郎!」高木豊氏、コーチ時代の記憶を交え“右打者最高打率”の凄さを分析
元プロ野球選手の高木豊氏が21日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。ソフトバンク・内川聖一について言及した。 本動画で高木氏は、過去に打撃部門でタイトルを獲得した現役・OBの中からプロ野球記録の数字をマークした選手を複数名ピックアップしそれぞれの成績についてトーク。その中で、2008年に右打者歴代最高打率「.378」をマークし首位打者に輝いた横浜(現DeNA)時代の内川について語った。 動画撮影にあたり歴代の首位打者のデータを振り返ったという高木氏は、「イチロー、張本(勲)さんの(首位打者)7回獲得とか、長嶋(茂雄)さんの6回獲得も凄いと思うけど、内川の右打者最高打率『.378』っていう数字は凄いなと感心した」と発言。 続けて「内川は右打者でそんなに足が速くないから、内野安打がほとんどない。イチローや張本さんは左打者で足が速かったけど、そうではない内川がこれだけ打ってるのは凄いなと思う」と内川を称賛した。なお、一般的に右打者は“左打者に比べバッターボックスが一塁より遠い”、“打った時の腰の回転方向が一塁とは逆”といった理由から、左打者に比べ打率を残すのは不利とされている。 また、高木氏は2001年、当時プロ1年目の内川を横浜の一軍内野守備・走塁コーチとして指導したことについても言及。当時高木氏は内川に「てめえこの野郎!」、「お前もうちょっとこうやって捕れよ!」、「ウッチー(内川の愛称)!ちょっと来い!」と厳しい言葉をかけながらノックを打っていたという。 その後プロ4年目の2004年ごろから頭角を現し、2008年に大記録を樹立した内川。高木氏は「(指導当時から)すごく成長した。頭のいい子で自分でいろいろと考える力があるから、ここまでの選手になったと思う」と内川を称えていた。 今回の動画を受け、ネット上には「右打者は3割2分~4分あたりでもかなり凄い部類に入るのに、3割8分近くまで打ってるのは凄いとしか言いようがない」、「あの年の内川はいつ見ても打ってた印象が強い、今の現役の中で一番ヒット打ってるのも内川だよね」、「高木はかなり厳しく指導してたのか、でも野手は守備も大事だから高木に叩き込まれてなかったら今の内川はいなかったかも」といった反応が多数寄せられている。 現役時代に大洋・横浜(1981-1993)、日本ハム(1994)で活躍し、引退後は横浜(2001)、DeNA(2012-2013)でコーチを務めた61歳の高木氏と、横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーしている37歳の内川。両者には2001年に共に横浜に所属したという共通点がある。 ルーキー時代の1年だけだが、内川を厳しく熱心に指導した高木氏。その内川が球史に名を残す選手にまで成長したことを感慨深く思っているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
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スポーツ 2020年05月22日 11時35分
本日、開幕日程発表か? コロナ完治の阪神・藤浪の起用法は…メンタルだけでない心配も、チャンスが巡ってくる可能性
「12球団代表者会議後(5月22日)、発表できるかもしれない」(球界関係者) この話は、5月18日月曜日の夕方から囁かれていた。何が発表できるかと言えば、プロ野球開幕戦の日程である。同22日、Jリーグと連携する第8回連絡会議(オンライン形式)を開き、その内容を受けて12球団代表者会議で改めて審議し、感染防止策やリスク管理などをガイドラインとしてまとめ、ペナントレース開催に向けて動き出すという。 「連絡会議で前向きな意見が出れば、22日の発表が無理でも、5月中にはペナントレースの日程を発表できると思う」(前出・同) しかし、プロ野球各選手の反応はイマイチ…。20日に日本高野連が夏の甲子園大会の中止を発表しており、引け目のようなものも感じているのだろう。 「甲子園球場を本拠地とする阪神選手は特に複雑でしょう」(プロ野球解説者) その夏の甲子園大会の中止が発表された前日の19日、藤浪晋太郎投手が投手陣の練習に合流した。新型コロナウイルスに感染した過ちは繰り返し伝えるべきではないが、彼のスケジュールを確認したところ、3月25日以来、55日ぶりだった。 「久々の甲子園で練習したことについてはコメントを出してくれました。夏の甲子園大会のことは触れていません」(在阪記者) 同日、矢野燿大監督も、投手陣と、午後の野手組練習の双方を見守っていた。先月24日から鳴尾浜での練習も再開しており、藤浪も6月19日が濃厚な開幕戦に間に合いそうだが、先発ローテーションの中に「その名前はない」という声が多い。 「藤浪の登板は様子を見てからになると思われます。色々な意味で信頼を取り戻さないと」(前出・同) 自己管理に対してはもちろんだが、藤浪は四球を出すと止まらなくなる。オープン戦でもそうだったが、ボールカウントが先行した時点で球場がざわつき始め、その雰囲気に呑み込まれてしまう。復活を目指して、オフも厳しいトレーニングを続けていたことは阪神ナインも知っている。しかし、四球絡みでの失点はいまだに解消されていない。 「岩崎が藤浪に声を掛けていました。周囲も気を遣っているような印象を受けました」(前出・同) 球場のざわつきに呑み込まれてしまうメンタルを思うと、チームメートとの今の距離感は懸念材料だ。 6月19日の開幕戦が正式発表された場合、6月2日から約2週間程度の対外試合が行われるという。ペナントレース突入後は「移動・遠征」による感染を最小限に封じ込めるため、特定球団と集中的にぶつかるケースもあるという。 「東西に12球団を分けます。例えば、東京地区だったら、巨人、ヤクルト、DeNA、中日で1カード3連戦ずつを行い、その間、西側で阪神、広島が連続して対戦するような感じになりそう」(前出・関係者) セ・リーグでドーム球場を本拠地としているのは、巨人と中日だけ。雨期になればパ・リーグよりも試合数を確実に消化できないリスクがあり、終盤戦の連戦に次ぐ連戦も避けられないだろう。投手は何人いても足らない状況になるので、藤浪にも絶対にチャンスが来る。その藤浪は「ユニフォームを着て野球をする喜び」を19日に語っていた。今日の彼があるのは、甲子園大会のおかげだ。センバツ、夏の大会を奪われた後輩たちにどんなピッチングを見せてくれるのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年05月22日 06時30分
黒川検事長の報道で思い出される西武・東尾の“賭け麻雀” 不祥事の影響で殿堂入りも逃し続けた?
21日発売の『週刊文春』(文藝春秋社)が報じた、東京高検・黒川弘務氏の“賭け麻雀疑惑”。緊急事態宣言下に東京都内で金銭を賭けて麻雀をしていた疑いがあるとの報道を受け、ネット上でも「賭博罪に当たるのでは」と波紋が広がっている。 >>フット岩尾、『バイキング』で「てりたま」イジり 坂上忍が軽く受け流し批判の声<< また、ネット上には今回の一件を受け、過去に賭け麻雀が問題視された人物を思い出したという声も複数見受けられる。中でも特に多く名前が挙げられているのが、元プロ野球選手・監督の東尾修氏だ。 現在は娘の東尾理子や娘婿の石田純一、孫の理汰郎くんとイベントに出演することもあるなど、良いおじいちゃんというイメージが定着している70歳の東尾氏。その東尾氏が賭け麻雀で問題となったのは、現役時代の1987年オフのことだった。 当時西武に所属していた37歳の東尾氏は、同年に「15勝9敗・防御率2.59・85奪三振」といった成績を残しチームの3年連続パ・リーグ優勝、2年連続日本一に貢献。リーグMVPも受賞するなど、個人、チームともに最高のシーズンを過ごした。 しかし同年オフ、東尾氏が無免許営業の雀荘で賭け麻雀をしていたことが発覚。東尾氏は書類送検され不起訴にはなったものの、球団からは「半年間の出場停止+2500万円の減俸」という重い処分を受けた。なお、東尾氏はこの件について会見を開き「全て私の不徳の致すところ」と謝罪しているが、その中では暴力団関係者が同卓していたことも明かしている。 処分を受けた東尾氏は心を入れ替えたのか、オフシーズンは例年欠かさずに行っていたゴルフを絶ち、自主トレ先の沖縄で走り込みを重ねるなど徹底的にトレーニング。しかし、慣れない調整で調子が狂ったのか、翌1988年シーズンは「6勝9敗・防御率4.85・30奪三振」と成績が大幅に下落。同シーズン限りで現役を引退したため、賭け麻雀が引退の引き金を引いた形になった。 引退後、東尾氏は野球解説者として活動した後西武(1995-2001)の監督を務め、在任中に2度のリーグ優勝を達成。2010年には野球殿堂入りを果たしたが、当時は賭け麻雀問題がなければもっと早く殿堂入りできていたのではとの見方もあった。 前身球団も含めライオンズ(1969-1988)一筋で20年間の現役生活を送り、「251勝247敗・防御率3.50・1684奪三振」といった通算成績を残した東尾氏。しかし、賭け麻雀をしていなければ、もう少し長く現役生活を送れていたのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月21日 22時30分
甲子園昨年準優勝、ヤクルト奥川恭伸「開催して欲しかった」
東京ヤクルトスワローズは、20日に行われた高野連による夏の甲子園こと全国高校野球選手権大会中止を受けて、高津臣吾監督、山田哲人内野手、そして昨年、夏の甲子園で準優勝し、スターだった奥川恭伸投手のコメントを発表した。 高津臣吾監督(広島工業高校で第68回大会に出場)は「野球を始めた頃からの大きな目標の甲子園がなくなった事は、我々が想像するより遥かに大きな寂しさ、悔しさを持っていると思います。しかし同じ野球人として、これからも野球を愛し、楽しんでくれる事を望んでいます。これからも高校野球で学んだ事を忘れずに、頑張ってください」 山田哲人内野手(履正社高校で第92回大会に出場)は「夏の甲子園大会が中止ということを聞きました。個人的な気持ちになりますが、残念ですし、高校球児、サポートする方々、関係者の方々の気持ちを考えるとかける言葉もみつかりません。今までの努力と今の気持ちが無駄になることは絶対にないと思いますし、将来、何かに関係すると思いますので頑張ってください」 奥川恭伸投手(星稜高校で第101回大会に出場)は「夏の甲子園大会が中止になってしまい本当に残念な気持ちでいっぱいです。特に高校3年生の気持ちを考えると夏の甲子園大会は開催してほしかったというのが私の率直な気持ちでした。今までの努力は無駄にならないと思います。頑張ってほしいです」 山田と奥川は甲子園で脚光を浴びて、ドラフトで競合の末、ヤクルトに入団しているだけに、高卒でプロを目指している球児たちにとって、どれだけ大切な大会なのかよく理解していることが分かる。 なお、東京都では独自路線として、夏の甲子園に代わる東東京・西東京大会を開催する方向で話を進めており、7月11日からヤクルトの本拠地である神宮球場などを使用して行われる予定となっていて、8月3日が決勝戦となる。すでに都は、この大会の準備に入っているそうたが、最終的な判断は、学校再開がまだされてないことなどから、6月20日を目処にするとしている。もし、大会が開催できない場合、3年生が出場できる大会はなくなるが、全国各地でプロのスカウトも見られるこのような大会が開催されれば、少しは球児たちも救済されることだろう。(どら増田)
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スポーツ 2020年05月21日 17時30分
ロッテ井口監督ら甲子園夏の大会中止を受けて球児にエール!
高野連が20日、夏の全国高校野球大会(阪神甲子園球場)の中止を発表したことを受けて、ロッテで夏の甲子園出場歴がある井口資仁監督、田村龍弘捕手、安田尚憲内野手、藤原恭大外野手がそれぞれコメントを出し、高校球児たちにエールを送った。 井口資仁監督(國學院久我山高校で第73回大会に出場)は「高校野球最大の目標であり夢としていた大会ですから、高校球児の皆様の気持ちを思うと胸が痛くなります。どんな言葉も今は無力かもしれませんが、ただ一つ言えることは、人生はチャレンジの連続で、その中で様々な目標設定をしていくということです。高校三年生の皆様はぜひ次のステージでも新たな目標に挑んで欲しいと思っています。この3年間、みんなで一つの目標に向かって頑張った日々は消えません。これからも同じように目標に向かい進み続けてください」と励ましのコメント。 田村龍弘捕手(光星学院高校で第93、94回大会に出場)は「甲子園中止の報道を聞いて本当にショックです。僕のように甲子園出場を目指して親元を離れた選手の気持ちを考えると言葉が見つかりません。すぐには気持ちを切り替えることは出来ないと思いますが、何とか次の夢や目標を作って頑張って欲しいと思います」と語ると、安田尚憲内野手(履正社高校で第98回大会に出場)は「3年生にとっては高校3年間でやってきた集大成と言える大会なので、後輩たちの事を想うと自分も辛いです。自分も1月の自主練習を母校の履正社のグラウンドを使わせてもらって、後輩たちが甲子園目指して頑張っている姿を見ていましたし、その想いを強く感じていました。本当に強く完成されたチームだと思って見守っていたので春に続いて夏までなくなってしまうのは本当に辛いし言葉に出来ないほど悲しいです。ただ、ここで人生は終わりではありません。むしろ、まだ始まったばかり。この悔しい経験が長い人生で生きることもあると思います。言葉が非常に難しいのですが、みんなで悔しい想いをして大変な時期を乗り越えていく事をプラスのエネルギーに変えて欲しいと思います」と、「これが始まり」と前向きな言葉を送っている。 藤原恭大外野手(大阪桐蔭高校で第100回大会に出場)は「驚いて言葉が見つかりません。切り替えて次のステージの目標を見つけるしかないとは思いますけど簡単には切り替えられないと思います。一つだけ言えるのは3年間、共に汗を流したメンバーは一生の友達で一生の思い出なので、この3年間の日々はこれからも変わらず、素晴らしい日々として残ると思います。甲子園という目標としていた大会は中止になってしまっても、ここまでこの大会を目標にして頑張ってきた日々を誇りにして、これからも自信をもって野球を続けて欲しいと思っています。ぜひこれからも野球を続けてください。お願いします」と大会中止に驚きを隠せない様子だった。 ロッテには高校時代にスターと呼ばれた選手が多いだけに、どの選手のコメントにも重みがある。ドラフト会議にも大きく影響する今回の中止決定は、プロの世界にも影響を与えるのは必至だ。(どら増田)
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スポーツ 2020年05月21日 11時40分
“日本で通用しなかった”元巨人のMLB監督が移籍のキーマンに? 菅野・有原らにも既にアピールか、意味深な発言も
新型コロナ禍により、夏の甲子園大会は中止が正式に発表された。海の向こう、メジャーリーグでは、一部球団がキャンプ再開の動きを見せているが、“元巨人選手の監督”の発言が話題になっていた。 「深く野球文化に染み込んでいるから、この慣習をやめるのはとてつもない難題だ」 サンフランシスコジャイアンツのゲーブ・キャプラー監督の発言だ。野球選手がプレーの合間にツバを吐くことがある。その行為を新型コロナウイルスの感染・拡大防止のため、禁止すると通達されている。それに対し、同監督が地元ラジオ局のインタビューで、「難題だ~」とボヤいたのだ。「ユーモア半分といったところでしょう。キャプラー監督に対する批判は今のところ、出ていません」(米国人ライター) しかし、キャプラー監督が「日本のネクスト・メジャーリーガーたち」の交渉において、キーマンとなりそうなのだ。 「巨人のユニフォームに袖を通したのは、2005年のシーズン。でも、日本の野球スタイルが合わず、シーズン途中の7月に自ら退団を申し出て、帰国しています」(スポーツ紙記者) 巨人時代の打率は1割5分3厘(38試合)。しかし、帰国後は2010年シーズンまで現役を続けており(07年はマイナー指導者)、第3回WBCでイスラエル代表監督、同4回大会での予選中のコーチ、フィリーズ監督(2季)に就くなど、“活躍”していた。計12年、米帰国後も5季(05年途中も含む)、メジャー生活を送ったとなれば、日本球界に好印象を持っていないと思うのは当然だが、そうではないという。 「WBCでイスラエルを指揮していた時、日本の野球を参考にしています。けっこう、日本の選手のことも詳しいですよ。大谷が米球界に挑戦しようとした17年オフ、ドジャースのファームディレクターを務めていましたが、『日本ハム球団が、米球界志望の選手をサポートしている』と現地メディアに伝えたりもしていました」(前出・同) 今オフの米球界挑戦が伝えられる巨人・菅野、日本ハム・有原などについても「詳しい」と見るべきだろう。在籍した巨人とのルートは完全に切れているそうだが、こんな声もあった。 「メジャーでも指折りのボディビルダーとして知られていました。シューズメーカーの米CMにも出演したことがあり、独自の情報網を持っているようです」(特派記者) キャプラー監督はフィリーズ指揮官時代、まだ準備を始めていないリリーバーを登板させ、試合を混乱させたこともある。しかし、チームリーダーの「改善要求」を聞き入れる一面もあり、SFジャイアンツの監督に招かれた理由は、データ解析に優れていたからだという。「日本で通用しなかったのは自分のせい」とハッキリ言い切る“度量”もあり、英語を話せない中南米出身の選手に対しても、「異国で野球をやる気苦労」を自身の体験談として聞かせる優しさもあるそうだ。 「日本人選手が米球界に行って苦労するのは、練習時間など野球観の違いです。日本のネクスト・メジャーリーガーが交渉をスタートさせた時、日米の野球観の違いを分かっていることをアピールしてくるのでは?」(前出・同) キャプラー監督の存在はNPBにも知られている。ひょっとしたら、グラウンドにツバを吐くシーンについてコメントしたのも、日米の野球観に詳しいことを日本にアピールしたかったのかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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日本ハム・中田も怯える「プロ野球選手寮」 心霊現象の頻発、球団が対応に追われたケースも?
2020年01月11日 11時00分
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阪神、現コーチ陣には存在意義がない? 山本昌待望論が渦巻く春キャンプ、秋に敷かれた“かん口令“も継続か
2020年01月10日 11時40分