火星
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ミステリー 2022年06月05日 23時00分
遠く離れた火星の「生命の痕跡」を探すミッション 第一線で活躍する地質学者
現在、火星ではNASAが主体になって新たなミッションが行われている。その一つが「火星の生命の痕跡や証拠の発見」だ。最新の探査機であるパーシヴィアランスのローバーは数十億年前に隕石の衝突によって形成され、かつては大きな湖だったとされているジェゼロ・クレーター内で調査を行っており、既に興味深い結果のいくつかを地球に送ってきている。 「火星の生命の痕跡」を探す調査・研究は多くの国や団体が行っているが、中でもイギリスは積極的にこの研究を進める国だ。今年3月にはイギリス宇宙局が、火星で採取されたサンプルを分析し、火星に「エイリアン」が住んでいる証拠を見つけることをめざす新しい研究所を英国国内に建設するための資金を獲得したという報道もあった。 >>「宇宙人はおそらく存在するが、我々の銀河系にはいない」イギリスの物理学者が見解を述べる<< そして火星の岩石から生命の痕跡を発見する研究で第一線に立つ研究者の一人が、地質学者のジョン・パーネル教授だ。彼はスコットランドのアバディーン大学で、長年石油や天然ガス探査の研究を行っており、その技術を活かして欧州の火星探査ミッションに従事する技術者たちの指導と訓練を行っている。 現在、欧州が計画している火星でのミッションでは、火星の地表から「生命の痕跡がある可能性が最も高い岩石」を選出するという任務が課せられている。もちろん、まだ人間が火星に出向くことは不可能だ。探査機から送られてくる画像を見極めて「生命の痕跡がありそうな岩」を選び出さなくてはならないのだ。 「生命の痕跡がある可能性が高い岩」の特徴としては次のものがある。例えば気泡のある岩石は、微生物が表面下で生息できる空間があるため、微生物が存在している可能性があるという。また、水が通っていたであろう鉱脈が含まれている岩石も研究する価値があるものとされる。 研究者たちは火星探査機の動力が切れる前に、限られた数のサンプルしか選出できないという条件も踏まえた上で、探査機のカメラ越しにこれらの特徴を持つ岩石を見極めなければならない。しかしパーネル教授は「火星での生命探査は、地球でどのように生命が誕生したのか、何百万年も前の地球はどのような姿をしていたのか、という大きな疑問のヒントを与えてくれるかもしれません」と語っており、この生命探査プロジェクトに期待を抱いている。 欧州宇宙機関の火星探査機ミッションは、9月にロシアのロケットで打ち上げられ、8カ月後に着陸する予定だったが、ロシアのウクライナへの軍事侵攻で現在休止状態にある。しかし、欧州宇宙機関の科学者たちは2023年にはこのミッションを実行へ移したいと願っているそうだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連リアルライブ記事「火星の生命」の証拠を掴むため イギリスが新たな宇宙研究所を建設https://npn.co.jp/article/detail/200020436関連記事Hunt for signs of alien life on Mars being led by British rock expert(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/hunt-signs-alien-life-mars-27127236
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ミステリー 2022年04月02日 23時00分
「火星の生命」の証拠をつかむため イギリスが新たな宇宙研究所を建設
火星に住む宇宙人の証拠がイギリスの研究所で発見されるかもしれないと、イギリスのサン紙が報じている。 イギリス宇宙局は、火星で採取されたサンプルを分析することによって、火星に「エイリアン」が住んでいる証拠を見つけることをめざす新しい研究所を英国国内に建設するための資金を獲得したという。この「エイリアン」はもちろん火星人や宇宙人という意味ではなく、火星にかつて存在していたと考えられている生命の痕跡のことだ。 >>人類はついに地球外の生命体を発見した!?国際宇宙ステーションで発見された新種の微生物<< 現在、火星ではNASAが主体になって新たなミッションが行われており、その一つに「火星の生命の痕跡や証拠の発見」がある。最新の探査機であるパーサヴィアランスのローバーは、数十億年前に隕石の衝突によって形成され、かつては大きな湖だったとされているジェゼロ・クレーター内で調査を行っており、既に興味深い結果を地球に送ってきている。 研究所はオックスフォードシャーに造られる予定で、数年後に欧州宇宙機関が火星に送り込む計画のサンプルフェッチローバーによって収集されるサンプルを保管し、分析する唯一の施設となる。火星と小惑星からサンプルを持ち帰る、少なくとも8つのミッションがあるとのこと。科学者たちは、それらに化石や地球外に生命が存在した具体的な証拠が含まれていることを期待している。 科学技術施設審議会のラザフォード・アップルトン研究所のシステム・エンジニアであるレイン・アーシャド博士は「これは、私たちが全く別の世界の一部を持ち帰る初めてのケースです。もし、これらの火星由来の岩石を地球に持ってきて割ってみた後に化石が見つかったら、それはとてもエキサイティングなことでしょう。火星での生命の最初の発見が英国で起こるかもしれません」と述べている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中参考URLNew UK space laboratory could provide first 'proof of alien life on Mars'(dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/new-uk-space-lab-hoping-26515491
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ミステリー 2022年02月05日 23時00分
タコは「宇宙から来たエイリアン」!?驚きの科学論文が掲載される
宇宙人といえば、最近ではグレイ型エイリアンが主流になっているが、一昔前はタコ型宇宙人の姿が代表格だった。これはイギリスのSF作家H・G・ウェルズが書いた小説「宇宙戦争」に登場する火星人の姿に由来しているところが大きい。作中では、火星の重力が地球より小さいため、体を支える構造が軟弱であると描写されており、挿し絵でも発達した頭に貧弱な手足を持つタコに似た姿で描かれるようになった。なお、ウェルズ自身は風船のように大きな頭に、手以外の器官が退化した姿のスケッチを残しており、腕や足に該当する部分は非常に短くなっている。 >>2022年はUFOのターニングポイントとなるか? 海外の専門家が言及<< ともあれ、宇宙人の姿=タコやイカのような姿、というのはかなり昔から多くの人が抱いてきたイメージだ。だが、実際に「タコは他の惑星で進化した宇宙生物の可能性がある」という論文が雑誌に掲載されて注目を集めている。 この奇妙な説は、科学雑誌『Progress in Biophysics and Molecular Biology』に掲載された論文『Cambrian Explosion Cause of Terrestrial or Cosmic?』で発表されたものだ。 オーストラリアの分子免疫学者エドワード・J・スティール氏率いる研究チームは、タコやイカといった頭足類が、火山の噴火や隕石の衝突によって宇宙空間に吹き飛ばされ、一種の仮死状態に陥って何十億キロも移動した可能性があるとしている。これは「生命のもととなる物質や、単細胞生物が地球に接近した彗星によってもたらされた」というパンスペルミア説よりさらに飛躍したものだ。 実際、論文の大部分はパンスペルミア説に割かれており、地球に生息する「最強の耐性を持つ微生物」のクマムシを引き合いに出して「微生物ないしは該当する生命体が、太陽系の外から地球まで彗星などの天体によって運ばれる」ことについて述べている。クマムシは「乾眠」という特殊な状況になることで、他の生命体なら死んでしまうような環境でも生き延びることが判明している。 例えば致死量の放射線に耐えたり、数十年間も食べ物や水なしで過ごすことができると考えられる。クマムシは地球外の宇宙環境に耐えうる可能性が示されており、また「進化的な自然選択事象」と完全に一致するとスティール氏らは書いている。 それを踏まえて、タコやその近縁種について生物の進化の過程から考えてみると、なんと「ある種の前世」を示唆するような生物学的特徴を持っているという。タコの遺伝情報をさかのぼってみると、進化の歴史が「非常に一貫性がなく、混乱している」ため、地球外に起源がある可能性が存在するというのだ。そこから「冷凍保存されたイカやタコの卵が、数億年前に氷の塊で運ばれてきた可能性は否定できません」とのこと。 また、何らかの大規模な惑星災害が火星を襲い、現在のような平均気温の低い荒涼とした大地に変わる前に、生命が火星で進化していた可能性についても触れている。 だとすると、タコはやはり火星人、もとい、実は他の惑星で進化した宇宙生物である可能性が出てくるのだろうか? なお、この研究は東フィンランド大学の医学研究者であるキース・ババーストック氏によって査読されており、この説を裏付ける証拠がもっとたくさん出てくる予定だとか。宇宙のどこかにタコ型生命体は存在したのか、今後の研究が気になるところだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Octopuses could be 'aliens from outer space,' barmy scientific paper claimshttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/octopuses-could-aliens-outer-space-26070053
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ミステリー 2021年05月30日 23時00分
火星に生命は存在するのか?これまでに報告された証拠の数々
NASAは新たな火星探査機パーサヴィアランス(Perseverance)ローバーが火星地表に着陸したと2月に発表した。その後も火星で初のヘリコプターの飛行に成功させるなど、様々なミッションを成功させている。今回のミッションの中には火星の生命に関する調査が含まれており、多くの研究者らがその動きを見守っている。 火星には、過去に生命が存在したという説や、過酷な環境だが今も下等生物が生息しているという説などが存在している。そして、現在でもその証拠を裏付けるような画像や物証が報告されているのだ。 先日、Advances in Microbiology誌で発表されたものが「火星に菌類が存在する証拠がある」と主張する論文だ。過去に火星探査機「オポチュニティ」のローバーが連続で撮影した写真を参考にしており、そこにはホコリタケを思わせる菌類のようなものが火星の土の中から現れ、大きくなっていく様子が捉えられている。この球状のものは一度ローバーの車輪によってつぶされてしまうが、その後新しいもの(一部は茎らしき組織を持つ)がローバーの残したわだちに生じてきたというのだ。だが、この菌類はおそらくヘマタイトという鉱物の小さな球状の破片「ヘマタイト・コンクリーション」ではないかという反論が出ている。 また、火星から地球に飛来した隕石に「虫の化石」が含まれていたという有名な事例も存在している。1984年に南極で回収された隕石の中から発見されたもので、顕微鏡で見るとミミズのような姿をした微小な生物らしきものの姿が確認できた、というものだ。隕石の年代から考えて、この虫は数十億年前のものの可能性があるとされたが、一方で単なる無機物の結晶がミミズのように見える構造を作り出すこともあるという意見もあり、未だに結論は出ていない。 >>地球から宇宙へ送られたメッセージは本当に届いているのか?<< 今のところ火星に生命が存在する、したという確たる証拠は出ていないが、最近の調査結果では火星の大気中に微量のメタンがあると分かった。地球上の生物はメタンを放出しているため、これも生物が生命活動を行っている証拠ではないかとも言われている。一方で、メタンは加熱された岩石など地熱活動などによっても生成されることはよく知られている。 火星に生命は存在するのか。その結論は火星探査機パーサヴィアランスの調査結果によって明らかになるのかもしれない。関連記事Revisiting 5 questionable claims of alien life(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/347153/revisiting-5-questionable-claims-of-alien-life
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ミステリー 2021年04月03日 23時00分
人面岩、ドレスを着た女性……火星に存在する奇妙な「人工物」の真相
NASAは新たな火星探査機パーサヴィアランス(Perseverance)ローバーが火星地表に着陸したと18日に発表した。今回のミッションの中には火星の生命に関する調査が含まれており、多くの研究者らがその動きを見守っている。 パーサヴィアランスが探しているのは微生物や生命が存在した痕跡であるが、これまで火星へ送られてきた探査機が捉え、地球に送ってきた画像には生命体らしきものが写り込んでいることがあった。トカゲやウサギ、カニのように見えるものが確認されており、発見されていないだけで本当は生命が存在しているのではないか、とも言われていた。今回は改めて火星で発見された様々な生物、文明の痕跡らしきものについて紹介しよう。 最も有名なものは「火星の人面岩」だろう。1976年7月25日に探査機バイキング1号が撮影した画像に、幅1.6キロになる巨大な人面が確認されたというもの。他にもピラミッドのように見える構造物などが複数発見されたことから、エジプトのピラミッドやスフィンクスの原型は火星にあった、という説を唱える人も出てきた。しかし残念なことに、後年になって欧州宇宙機関(ESA)の探査機マーズ・エクスプレスに搭載された高解像度ステレオカメラによる高解像度の画像で、この人面岩が単なる岩山にすぎず、粗い解像度と日の当たり具合によってできた奇跡の一枚だったことが判明したのである。 しかし、火星には他の構造物も存在している。2015年5月にNASAの探査機キュリオシティが撮影した画像で確認されたのは、「透けるレースのようなドレスを着た女性」の姿だった。確かに画像では砂漠に白い女性を思わせるシルエットが存在していたのだが、後にキュリオシティは同じ地点で別角度から撮影した。この時カメラに車輪の一つが写り込んでおり、比較すると問題の「女性」はほんの数センチにも満たない大きさだったことが明らかになったのである。 >>UFOに謎のUMA、アメリカ有数の異変多発地帯!謎に包まれたスキンウォーカー・ランチの実態<< これらの奇妙な物体が火星等で発見される事実について、専門家は人間の脳が起こす錯覚の一つ「パレイドリア」によるものではないかと述べている。 神経科学者のディーン・バーネット氏は「人間の脳は何が重要で、何が重要でないかを見極めるために進化を重ね、物事には特定のパターンがあると学習し、即座に判断を下せるようになりました。しかし脳が進化した結果、特定のパターンから類似したものを連想してしまうようにもなったのです。特に我々人類が行うコミュニケーションは顔の表情と非常に密接に関係しているため、顔や顔に似たものを扱う脳の特別な領域を発達させたほどです。その結果、本来は顔ではないものに対して『顔がある』と誤認してしまうようになりました。同様の錯覚が他にも起きているのだと考えられます」と語っている。 実際、先日火星に送り込まれたばかりの探査機パーサヴィアランスの画像にも「白いペンギン」らしき生物の姿があるとして話題になった。結局、実際に現地に行って確かめる機会がこない限り、我々は月面や火星に様々なものを見つけてしまうのかもしれない。(山口敏太郎)参考記事Truth behind bizarre 'sightings' on Mars from 'woman in skimpy dress' to 'Bigfoot'(dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/truth-behind-bizarre-sightings-mars-23765105
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ミステリー 2021年03月14日 23時00分
トルコの湖に、火星の生命の手がかりが存在する!?
NASAは新たなローバー型火星探査機パーサヴィアランス(Perseverance)が2月18日、火星地表に着陸したと発表した。今回のミッションの中には火星の生命に関する調査が含まれており、多くの研究者らがその動きを見守っている。 火星には過去に水や大気が存在したと言われており、現在も微生物などの生命体であれば生息している可能性が高いのではないか、という仮説が存在していた。そんな火星での生命探査の手がかりが、なんと地球上に存在するという。 その場所はトルコ南西部にあるサルダ湖。ここは美しく澄んだ青い水と白い砂浜が広がり、「トルコのモルディブ」と呼ばれているという。ところが意外なことに、この湖の地質が火星のある地域とよく似ているというのだ。その場所こそが今回、パーサヴィアランスが着陸し、探査する予定のジェゼロ・クレーターだ。 このクレーターは2007年、ボスニア・ヘルツェゴビナの町イェゼロにちなんで名付けられた直径49キロの大きなクレーターで、スラブ語で「湖」を意味する。クレーターの中に存在する堆積物や周辺には粘土鉱物が多く、水の流れによって形成されたと思われる三角州も存在している。 >>「空を見よ」・・・今度はメッセージも!? トルコにあの「謎のモノリス」が出現!<< 三角州が形成されるには100万〜1000万年ほどの月日がかかり、北部と西部にある川から流れてきたと考えられているクレーターの堆積物も長さ1キロにも及ぶため、かつてこのクレーターには水が満ちていたと考えられている。今も微生物が生息しているかは不明だが、過去に生息していた痕跡が残されている可能性も考えられるのだ。 そんなジェゼロ・クレーターと似た鉱物や岩石が確認されているのが前述のサルダ湖。湖の白い砂はマイクロバイアライトと呼ばれる炭酸塩堆積物であり、ここから35億年前の微生物の痕跡が発見されている。このサルダ湖の炭酸塩堆積物とジェゼロ・クレーター内に存在する炭酸塩堆積物を比較、分析することで火星の生命の痕跡や、実際に生息する微生物を発見できるかもしれないのだ。 NASAの科学担当副長官であるトーマス・ツルブシェン氏は「サルダ湖は、私たちの調査の大きな支えとなってくれるでしょう」と語る。 パーサヴィアランスによって火星の土壌から掘削された岩石のサンプルは、早ければ2031年に地球に届けられる予定とのこと。かつて、火星から飛来した隕石の中に微生物らしきものが確認されて注目を集めたことがあったが、結果は今のところ玉虫色である。今回の探査機による調査結果はわれわれに何を見せてくれるのだろうか。(山口敏太郎)参考記事NASA believes lake in Turkey may hold clues to ancient alien life on Mars(dailystarより)https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/nasa-believes-lake-turkey-hold-23652694
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ミステリー 2021年02月28日 23時00分
探査機は火星に生命を発見できるか? これまでに発見された火星の住人たち
NASAは18日、新たな火星探査機パーサヴィアランス(Perseverance)ローバーが火星地表に着陸したと発表した。今回のミッションの中には火星の生命に関する調査が含まれており、多くの研究者らがその動きを見守っている。 過去に火星には水や大気が存在したと言われており、現在も微生物などの生命体であれば生息している可能性が高いのではないか、という仮説が存在していた。しかし、各種探査機や探査衛星が地球に送り届けてくる画像や映像に生物らしき姿があったことから、まだ確認されていないだけで実は火星には生命体が存在するのではないか、という説も出てきている。 中でも生息の可能性が高いと言われているのが、火星の地下に潜んでいるという巨大なミミズ「マーズ・ワーム」だ。長いもので数メートルはあり、ミミズのように節のあるヘビのような生物だと言われている。確かに地中であれば過酷な火星の環境にも適応できるかもしれないということで、「もしかすると実在しているのかもしれない火星の未確認生物」とも言われている。 >>火星滞在3000日を突破した探査機キュリオシティ、カメラが捉えた火星と奇妙なものたち<< マーズ・ワームは探査機マーズ・オポチュニティのローバーなどがそれらしき姿を捉えているが、高解像度のカメラによって確認できた「地面の模様」ではないか、画質が悪かったり、カメラが遠かったために細部が分からず、ミミズのように見えたのではないかという意見も存在している。今回のパーサヴィアランスは動画の撮影も可能となっているので、「火星地表で動く」マーズ・ワームやその他の生物らしき物体を捉えることができるかもしれない。 火星の生命、と言われて我々が真っ先に思いつくのは「火星人」だ。さすがにタコのような姿をした宇宙人がそのまま生息していると考える人は少ないだろうが、火星には人面岩やピラミッドのような人工物らしきものが多数発見されているため、はるか古代には宇宙人が生息していたとか、今も火星の地下に基地を築いて潜んでいるのでは、などと言われることもある。 ところがつい先日、CIAの報告書が公開されて驚きを呼んだ。それは「1984年5月22日の火星探査」と題する文書で、CIAが透視能力や幽体離脱の能力を持つ被験者に火星の様子を探らせた結果、約100万年前の火星には「細くてとても大きな、奇妙な服を着ているヒト型生命体」がいると証言した、というにわかに信じがたい証言が克明につづられていた。 ぜこのような荒唐無稽な実験が行われたのかは分かっていないが、かつてアメリカが秘密裏に行っていた超能力実験「MKウルトラ」の一環だったという説が挙がっている。アメリカ政府がこの実験と、それによって得られた証言をどこまで本気にしていたのかは分からないが、SFのようにしか考えられない報告書は確かに存在しているのである。(山口敏太郎)
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ミステリー 2021年01月23日 23時00分
火星滞在3000日を突破した探査機キュリオシティ、カメラが捉えた火星と奇妙なものたち
火星の地表の様子をカメラに収め、地球に送り続けてきた探査機のひとつであるNASAの探査機ローバー、キュリオシティがついに火星滞在3000日を突破した。なお、この「日」は火星でのカウントだ。火星の一日は地球より少し長い24時間40分で、2012年8月6日に火星に着陸してからずっと稼働し続けている。 キュリオシティが送り届けてきた画像で見る火星は、青空や砂色の空の下に荒涼とした赤い大地が広がるという、地球の荒野とははるかに違う光景だ。だが、そんな画像の片隅をよく見ると、奇妙なものが写り込んでいることがある。それは朽ち果てた建造物のようなものや、生物の化石のように見えるもの、中には生物のようにしか見えないものもある。これらは世界中のUFO研究家、愛好家が画像を隅から隅まで探し回って見つけ出した。 キュリオシティの写真にあった奇妙なものの中には、「宇宙人の着陸用ポッドらしきもの」「金属片のような薄い人工物」などがある。 「宇宙人の着陸用ポッドらしきもの」は2016年頃に話題になったもので、幅1メートル、高さ約1.5メートルの円筒形。全体的に黒ずんでおり、土ぼこりなどを被っている様子は見られない。もし、隕石や岩だとすると周囲にクレーターや崩落の跡などが生じていなければ不自然である。ということで、「宇宙人の着陸用ポッドではないか?」という説が出たようだ。 >>南極のピラミッドは「地球上で最も古いピラミッド」だった!?<< 2018年8月には、砂や石しか確認できない火星の地表に「白く薄い金属片のようなもの」が落ちている様子が捉えられて注目を集めた。人工物、または卵の殻のように思えるこの物体だが、キュリオシティに搭載されたレーザーと分光器での分析によって非常に薄い岩石の欠片だったことが判明している。 さて、NASAは2020年11月18日に撮影した122枚の画像を合成し、一番最近の火星地表の様子を捉えたパノラマ画像を公開した。キュリオシティは着陸場所でもあるゲール・クレーター内に存在するシャープ山を登りながら移動を続けており、画像にはクレーターの底や北側のふちもある。 車輪に穴があいたり、古いソフトウェアのアップデートを繰り返しながら孤独にミッションをこなしてきたキュリオシティは、画像やデータを通してこれからも様々な情報を我々に伝えてくれることだろう。(山口敏太郎)
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