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トルコの湖に、火星の生命の手がかりが存在する!?

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 NASAは新たなローバー型火星探査機パーサヴィアランス(Perseverance)が2月18日、火星地表に着陸したと発表した。今回のミッションの中には火星の生命に関する調査が含まれており、多くの研究者らがその動きを見守っている。

 火星には過去に水や大気が存在したと言われており、現在も微生物などの生命体であれば生息している可能性が高いのではないか、という仮説が存在していた。そんな火星での生命探査の手がかりが、なんと地球上に存在するという。

 その場所はトルコ南西部にあるサルダ湖。ここは美しく澄んだ青い水と白い砂浜が広がり、「トルコのモルディブ」と呼ばれているという。ところが意外なことに、この湖の地質が火星のある地域とよく似ているというのだ。その場所こそが今回、パーサヴィアランスが着陸し、探査する予定のジェゼロ・クレーターだ。

 このクレーターは2007年、ボスニア・ヘルツェゴビナの町イェゼロにちなんで名付けられた直径49キロの大きなクレーターで、スラブ語で「湖」を意味する。クレーターの中に存在する堆積物や周辺には粘土鉱物が多く、水の流れによって形成されたと思われる三角州も存在している。

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 三角州が形成されるには100万〜1000万年ほどの月日がかかり、北部と西部にある川から流れてきたと考えられているクレーターの堆積物も長さ1キロにも及ぶため、かつてこのクレーターには水が満ちていたと考えられている。今も微生物が生息しているかは不明だが、過去に生息していた痕跡が残されている可能性も考えられるのだ。

 そんなジェゼロ・クレーターと似た鉱物や岩石が確認されているのが前述のサルダ湖。湖の白い砂はマイクロバイアライトと呼ばれる炭酸塩堆積物であり、ここから35億年前の微生物の痕跡が発見されている。このサルダ湖の炭酸塩堆積物とジェゼロ・クレーター内に存在する炭酸塩堆積物を比較、分析することで火星の生命の痕跡や、実際に生息する微生物を発見できるかもしれないのだ。

 NASAの科学担当副長官であるトーマス・ツルブシェン氏は「サルダ湖は、私たちの調査の大きな支えとなってくれるでしょう」と語る。

 パーサヴィアランスによって火星の土壌から掘削された岩石のサンプルは、早ければ2031年に地球に届けられる予定とのこと。かつて、火星から飛来した隕石の中に微生物らしきものが確認されて注目を集めたことがあったが、結果は今のところ玉虫色である。今回の探査機による調査結果はわれわれに何を見せてくれるのだろうか。

(山口敏太郎)

参考記事
NASA believes lake in Turkey may hold clues to ancient alien life on Mars(dailystarより)
https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/nasa-believes-lake-turkey-hold-23652694

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