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マイルCS(GI、京都芝1600メートル、22日) カンパニー 引退の花道飾る

 衰え知らずのパワーで最後も決める。今週は秋の最強マイラー決定戦「第26回マイルCS」(GI、芝1600メートル、22日)が京都競馬場で行われる。主役は天皇賞・秋で史上初の8歳馬の優勝を飾ったカンパニー。この一戦が引退レースとなるが、今朝(18日)の最終追い切りでも年齢を感じさせない元気いっぱいの動きで、万全の仕上がりをアピールした。デビューして5年10カ月。数多くの名勝負を演じてきた“老雄”のラストランに注目だ。

 前走の天皇賞・秋で悲願のGI制覇を達成したカンパニー。2004年の7月(ラジオたんぱ賞2着)から5年以上にもおよぶ連続重賞出走数は実に30レース。太く、そして長く…毎年、きっちりと勝ち星を積み上げてここまで11勝。年を重ねれば重ねるほど、円熟味が増してきた。そんな輝かしい実績とともに、8歳馬がいよいよターフに別れを告げる。
 「これだけ長く重賞戦線で活躍してくれたんだから厩舎への貢献度はすごく高い。よく頑張ってくれた」と音無調教師も感慨深げだ。

 GIを勝って4、5歳で引退。そんな時流の中でつかんだ天皇賞でのタイトル。高齢馬でもまだまだやれる。そんな熱いメッセージがこもったような初GI制覇だった。
 「何より天皇賞を勝ったことでスタリオン(社台)もこの馬を評価してくれた。GIを取れたこととともに、種牡馬になれたのがうれしいね」
 最終戦に向けて目イチの仕上げを施す。それが5年以上も苦楽をともにしてきた愛馬への最後の恩返しだ。12日に行われた1週前の追い切りでは坂路で800メートル55秒0、ラスト1F13秒5。間隔が詰まっているだけに、目いっぱいにはやられなかったが、動きはシャープ。馬体もふっくら見せており、締めくくりの戦いに向けて、最高の形でレースへ臨む。
 「中2週だけど、きっちりケイコも積んで順調そのもの。強いてあげれば冬毛が気になる程度だね。あとはいうことないよ」
 通常、GI馬に対して行われる引退式も、今回は一切ない。最後はウイナーズサークルでその雄姿を見せる。そんな思いで指揮官は挑む。
 「これがラストランなので、ぜひファンの方にはこの馬の走りを見てほしい。その中でレース後の口取り式が引退式となれば最高だね」
 天皇賞・秋の覇者は同年のマイルCSで2戦2勝。1990年のオグリキャップ(有馬記念)以来となる引退Vへ。8歳馬がこん身の走りで有終の美を飾る。

 【最終追いVTR】中2週だが、加減することなく坂路(800メートル51秒8→38秒3→12秒8)でビッシリ追われた。脚取りも実に軽快で、最後までしっかりと伸びた。天皇賞Vの反動はおろか、馬体の張りは最高。まさに集大成をかけた究極の仕上がりといえる。

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