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モデルとなった高倉健さんだけじゃない 天国の名優たちが演じた実写版『ゴルゴ13』

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さいとう・たかをさん

 代表作「ゴルゴ13」や、「無用ノ介」、「影狩り」などのヒット作で知られる漫画家さいとう・たかを(本名・齊藤隆夫)さんが9月24日午前10時42分、すい臓がんのため84歳で亡くなったことを、各メディアが報じた。

 葬儀・告別式はすでに親族のみで行われ、お別れの会は今後の状況などを慎重に見極めつつ、開催を検討。漫画誌「ビッグコミック」(小学館)の「ゴルゴ13」の連載は継続するという。

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 「ゴルゴ13」は1968年に連載を開始。超A級の射撃の腕を持つ主人公デューク東郷のアクションにリアルな国際情勢を絡めたハードな作風で、大人が読むに堪える「劇画」の隆盛を決定づけていた。

 今年7月には単行本201巻が発売され、「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定され、9月に202巻が発売された。

 もともと、ゴルゴの外見は俳優の高倉健さんからイメージを膨らませたものだが、これまで実写版の映画は2作公開。1作は高倉さんが主演した「ゴルゴ13」で1973年に公開。

 そして、もう1作は8月に亡くなった俳優の千葉真一さん主演の「ゴルゴ13 九竜の首」で1977年に公開されたが、両作の作風は大きく違っていた。

 「高倉さんの主演作は、イラン・テヘランを舞台に、ゴルゴが警察から依頼された世界的犯罪組織のボスの暗殺のミッションを遂行。高倉さん以外のキャストは外国人で洋画のような作品だった。一方、千葉さんの主演作は、原作をベースに、マイアミ・香港・東京・京都・マカオを舞台にゴルゴが縦横無尽に活躍する内容。キャスト陣は、千葉さん主宰のJACのまな弟子で、長渕剛の妻の志穂美悦子ら日本人キャストが多かった」(映画ライター)

 いずれの作品も当時、興行的には当たらなかったようだが、往年の2人の魅力が満載の作品に仕上がっているだけに、テレビでの放送が期待される。

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