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キューバとパラオには「猪木島」がある? 猪木さん死去、生前は外交で活躍

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アントニオ猪木さん

 元プロレスラー・政治家のアントニオ猪木さんが10月1日に死去した。79歳だった。猪木さんと言えば、プロレスラーの経歴を生かしたスポーツ外交を展開したことで知られる。それは決して、パフォーマンスの域に留まるものではなかった。

 外務省元主任分析官で作家の佐藤優氏は『東京スポーツ』(東京スポーツ新聞社)のウェブサイト「東スポWeb」に寄せた追悼文で、スポーツ界の有名人として旧ソ連の末期に猪木さんと会いたがる要人が多く、両者を繋ぐことで、佐藤氏が人脈を築く手助けとなったと述懐し、「ロシア外交を支えた貢献者」と讃えている。

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 猪木さんは、湾岸戦争開始直前にイラク入りして人質解放を実現し、国交のない北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)をたびたび訪れて、拉致問題解決向けて尽力したことなども評価されている。

 さらに、猪木さんと関わりの深い国としてキューバがある。猪木さんは1989年にスポーツ平和党を立ち上げ、参議院議員選挙に立候補し当選。政治家となった翌1990年にはキューバを訪れ、フィデル・カストロ議長(2016年に死去)と対面している。この前年にもソ連へ向かう前にキューバに立ち寄り、カストロ議長に会っている。猪木さんはカストロ議長と酒を酌み交わし、意気投合したようだ。

 猪木さんは後に、カストロ議長から「島」をプレゼントされている。この島の周辺には75隻の沈没船が沈み、お宝が眠っていると言われている。さらに、猪木さんは親日国として知られるパラオの地主からも無人島をプレゼントされており、こちらも「イノキアイランド」として観光地化されており、ダイビングなどを楽しめるようだ。

 猪木さんは積極的に世界各地を飛び回り、要人たちと面会し酒を酌み交わすことで個人的な親交、信頼関係を結ぶ外交を展開した。やはり、猪木さんの実績と人柄が為せる技だったと言えそうだ。稀有な政治家、アスリートであったアントニオ猪木さんのご冥福をお祈りしたい。

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