「芸能人の仕事においては“バーター”と呼ばれる行為があります。これは大物芸能人を起用する代わりに、同じ事務所に所属する人間をセット売りするもの。青木さやかがネプチューンのバーターで売れたと自虐的に語っていましたが、自分をアピールできる場であるのは確かでしょう。青木はそこで実績を残し、知名度をあげブレークにつながりました」(放送作家)
もちろんフリーランスであっても、実力が認められれば活躍のチャンスはある。
「2000年代のお笑いブームを牽引した『エンタの神様』(日本テレビ系)では、事務所のプッシュとは別に、番組のリサーチカメラを小さいライブまで入れて、見込みのある芸人がピックアップされました。所属に関係なく面白さが評価されたのです。さらに、90年代の『ボキャブラ天国』シリーズ(フジテレビ系)に出演していたMANZAI-Cも、携帯電話で仕事を受け、自ら伝票を切るフリーランス芸人として知られました」(前出・同)
マッハスピード豪速球は、ライブに来た人に芸人が1000円を支払うライブを企画するなどユニークな活動で知られる。事務所の枠にとどまらない個性派芸人にとっては、フリー活動も一つの手段かもしれない。