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新潟2歳S ディープの甥が早くも重賞に王手!

 夏の新潟競馬も今週でフィナーレ。トリを飾るのは「第28回新潟2歳S」(JpnIII 芝1600m 7日)だ。デビュー間もない若駒には試練ともいえる直線659mの攻防が待ち受ける、ローカルの2歳戦の中では最もタフな重賞。しかし、ここを制せば今春のクラシック戦線をわかせたエフティマイア同様、桧舞台での活躍が約束される。今年、主役の期待を背負うのはガンズオブナバロンだ。

 近親はあのディープインパクト。藤沢和厩舎の一番星ガンズオブナバロンが、重賞獲りに挑む。
 デビュー戦はマッハヴェロシティに直線の叩き合いの末、0秒1差2着に敗れたが、「うちのはハナを切って、勝ち馬は2番手。ずっと目標にされる形だったからね。位置取りが逆なら勝っていたんじゃないかな」と葛西助手。
 実戦を1度使われた効果は大きく、2戦目は好位の4番手から直線で抜け出すと、あとは後続を突き放す一方。6馬身の圧勝もさることながら、芝1800m1分47秒4の走破時計はレコードだった。
 「負けられない気持ちだったが、それにしても強い勝ちっぷり。ゴール前も余裕があったし、センスの良さを見せてくれたね」
 その前走は暑い時季に中1週で再度、新潟までの輸送を行った。しかも、レコード勝ちの激走で、「レース後はさすがにガクッときた」と同助手。そこで、陣営はひと時の休養を与えた。すぐさま放牧に出され、8月14日に帰厩した。
 「元気そうに見えても、まだ2歳馬。目に見えない疲れがあったんだろうね。牧場でケアしてくれて、すっかりリフレッシュ。歩様も良くなったし、ここを目標に順調にきているよ」
 そのかいあって、同馬は週末と水曜の1週間に2度時計を出す藤沢和流のケイコにもしっかりとついてきている。22日に坂路で800m58秒1をマークすると、24日には53秒2、ラスト1F13秒3。27日には53秒2、13秒1をマークした。
 父はダービー馬スペシャルウィーク、母ヴェイルオブアヴァロンはディープインパクトの姉という良血。440?台とスマートながら均整の取れた馬体は、細身だった史上最強馬の面影をどことなく感じさせる。
 「あそこがいい、ここがいいという馬はいるが、とにかくこの馬は悪いところがない。1週前の動きも良かったし、あとは直前やればいい仕上がりにもっていけるはず。マイル?まったく問題ないよ」
 そう語る葛西助手の表情は自信に満ちあふれていた。

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