この達也こと著者が、ヒロシと出会うまでの物語が「チキン」である。
「ドロップ」でヒロシがあこがれた狛江北中最高の不良自身が描く作品のタイトルがなぜ「チキン」なのか。
その答えは、拳で語ることしかできなかった破天荒な青年時代を、恥も外聞も関係なく書きなぐった本書を読めば分かるはず。
ヒロシ同様、著者にもあこがれの不良がいて、本当は恋にもケンカにもビビりながら、それを隠しつつ生きてきた。
フィクションというが、そのほとんどが実話との噂。バカバカしいけどウソがない、ヤンキーたちの生きざまを知る。(税別1500円)