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西田隆維の映画今昔物語 第30幕 『グミ・チョコレート・パイン』

 <今日のテーマ>ステップアップとは

 大槻ケンヂさんの青春小説をケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんの監督・脚本による作品です。そして私のブログでも度々登場してもらっている久美さんがヘアメイク担当しています。

 主人公の大橋賢三{ケンゾー}(38歳)を演じるのは大森南朋さん、私の大好きな俳優さんです。そして、21年前の青春時代のケンゾー(17歳)を演じているのが石田卓也さんです。
 青春時代のケンゾーは「自分は周りの連中とは違う」と意気込む青年ですが、事実はクラスで馴染めず、存在感がないケンゾーでした。今回のヒロイン、美甘子(黒川芽芽さん)は、そんなケンゾーが憧れるクラスメイト。しかし、憧れるだけで話したことなどないのです。
 ある日、ケンゾーはその美甘子と偶然街の映画館で会います。ケンゾーは美甘子と好きな映画のジャンルが同じだと知るとますます憧れが強くなっていきました。
 そんな2人はいつの間にか会話も弾み、ちょっとだけ優越感に浸るケンゾーでした。しかし、そんな楽しい時間はそう長く続きませんでした。
 美甘子は、「私はね、人生はグミ・チョコレート・パインだと思うんだ。ジャンケンポンで勝ったり負けたりしているうちに、遠くに行く人と行けない人の差はどんどん開いていくの」と言いながら、ある出来事をきっかけに高校退学します。
 退学の日、ケンゾーは美甘子を追いかけ2人の時間を得ることができました。ところがケンゾーは美甘子の待っていた「告白」の言葉を発することなく、2人は疎遠になってしまいます…。

 私も小、中、高校時代に好きな女性がいました。学校でも話はしてましたが、夜、好きな女性の実家に電話します(当時は携帯がほとんど普及してない時代です)。毎回、話す内容を紙に書き出し、緊張する気持ちの中でダイヤルを回していました。
 書き出した話なんて2〜3分の内容で終わってしまいます。そこからはアドリブ勝負…と言いながら、私はめっちゃアドリブに弱かったのです。
 好きな女性への告白も何度も考えましたが、いざとなったらできませんでした。フラれて嫌われる恐さが強くかったのです…。そんな青春時代を私は送っていました。
 今となってはフラれても言っておくべきだと後悔しちゃってます。行動しなかったら、反省もなく次のステップにもならないことをそこで学びました。
 現在、私は沢山の友だちのサポートや家族のおかげでやりたいことに挑戦し、「グミ、チョコレート、パイン」というステップアップを目指しています。
 この作品でヘアメイクを担当している久美さんから以前、こんな言葉を頂きました。
 「何もないからやらないのではなく、今何ができるか!! 未来の自分を作るのは今の自分である」と。

<作品プロフィール>
脚本・監督/ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演/大森南朋 石田卓也 黒川芽以

<プロフィール>
 西田隆維【にしだ たかゆき】1977年4月26日生 180センチ 60.5キロ
 陸上超距離選手として駒澤大→エスビー食品→JALグランドサービスで活躍。駒大時代は4年連続「箱根駅伝」に出場、4年時の00年には9区で区間新を樹立。駒大初優勝に大きく貢献する。01年、別府大分毎日マラソンで優勝、同年開催された『エドモントン世界陸上』日本代表に選出される(結果は9位)。
 09年2月、現役を引退、俳優に転向する。10年5月、舞台『夢二』(もじろう役)でデビュー。ランニングチーム『Air Run Tokyo』のコーチも務めている。

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