23日のDeNA戦に勝利しマジック「1」とするも、その後は2連敗で足踏みが続いていた広島。マジック対象チームのヤクルトを直接破り、“3度目の正直”で優勝を果たしたことで、ようやく1つの山を越えたと言っていいだろう。
ところで、今回の広島の優勝は、27年ぶりの本拠地優勝でもある。晴れの優勝を地元で飾りたいというのは、どのチームも同じ気持ちだろうが、これまでの両リーグの優勝球団は本拠地と敵地、一体どちらで優勝を決めているのだろうか。12球団が現行の陣容になった2005年以降を対象に確認していきたい。
2005年から昨年までに、本拠地で優勝が決まったのは10回(セ6回・パ4回)。つまり、今回の広島はセでは7回目、全体では11回目ということになる。ちなみに、2009年の日本ハム及びに2013年の巨人は、本拠地での試合中にマジック対象チームが敗れたことにより、試合終了を待たずして優勝が決まっている(どちらも試合は勝利)。
一方、敵地で優勝が決まったのは14回(セ6回・パ8回)で、意外にも本拠地優勝より多い。中でも西武ドーム(メットライフドーム)の回数は多く、8回中4回は同球場で優勝が決まっている。今シーズンの西武は今現在パ・リーグ首位に立っているが、このまま優勝を果たし近年の鬱憤を大いに晴らしたいところだろう。
なお、今回の対象期間内には、試合の無い日に優勝が決まっているケースも2回ある。それは2010年の中日と2012年の日本ハムで、前者は阪神が広島に、後者は西武がロッテに敗れたことによりそれぞれ優勝が決定している。
以上が、2005年から昨年までの優勝決定地である。最後に補足だが、中日の本拠地であるナゴヤドーム、オリックスの本拠地である京セラドーム大阪では、どのチームの優勝も決まってはいない。
文 / 柴田雅人