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モノマネは勇気! 原口あきまさインタビュー

 明石家さんまや久本雅美のモノマネでおなじみのタレント、原口あきまさ(34)が毎年恒例の単独ライブ「我夢謝裸〜34才〜」を11月2、3日、笹塚ファクトリーで開催する。11回目を迎えた今回のライブに懸ける意気込みを聞いた。

 この不況下、テレビ局は出演者をギャラの安い若手芸人にシフトし、バラエティーも制作費のかからないクイズ番組などが増えている。周囲を取り巻く状況の厳しさを肌で感じているという。
 「時代が時代だけにテレビでやりたいことができなくなってきた。僕ら中堅どころはテレビに出演する機会自体が減ってますし。なので、ライブではやりたいことを思いっ切りやろうかと」
 内容はモノマネ、コント、サプライズ芸などで構成される。
 「毎回それほど変わりませんが(笑)。メーンは、芸能界はもちろんスポーツ界、格闘技系など、その年の話題の人を取り上げる『モノマネベスト10』。もちろんランキングは去年と全く違います。誰が選ばれるのかは分かりません。今のところ出場確実なのは、つるの剛士ぐらいかなぁ(笑)」
 演じるモノマネは定番モノと、今まで誰もやっていないようなマニアックなネタの2通り。後者では昨年のライブで、高田純次のモノマネがバカ受けした。
 「高田さんは僕自身が目標とする大人。そのリスペクトがモノマネに反映したんでしょう。今年もひとつ、アイデアを練っています。梅沢富美男さん。厳しい役者さんであり、女形でもあり、料理も上手。僕から見たこうした要素を、うまく表現できたらなぁと」
 モノマネに対する愛情とは、すなわちマネる対象へのリスペクトがあること。そこをライブでは見てほしいという。

 「モノマネは見せ方、切り口、そして勇気(笑)。この勇気を武器に変え、今の時代に切り込もうと磨いているところです。だからこそ、モノマネをすればいつも勇気とパワーがわいてくる…ビビりも入ってますけど(笑)」
 芸暦15年目を迎えた今、新人のころに比べて中堅ならではの心境の変化が出てきたそうだ。
 「若いうちは何でもアリだったけど、今はモノマネのキャラを大切に演じようと心がけてます。似ている雰囲気を作った上での面白いモノマネ。例えば岸部四郎さん。僕はひと言もしゃべっていないのに客席はウケる。岸部さん独特の雰囲気が出ていたからでしょう。昔なら岸部さんはモノマネの対象になってません。それが経験を積むにつれて、自分と性格が似ている人、今まで注目してなかった人、見落としていた人に目を向けるようになり、視野が広がっていった。何が面白いのか口では表現できませんが、僕は自分自身と自分のファンを信じてますから。ファンはマニアックなモノマネから離れていかないものです」
 コントは何人かの若手芸人とともに演じる。台本は昔コンビを組んでいた元相方と一緒にキッチリと作り込んでいるという。
 「今の時代、何がウケるか分からなくなってきてるでしょう。僕らは長い時間のネタを見せるのに慣れているけど、世間が求めるのは短いネタ。その需要にどう当てはめていくか。そのあたりの発想力が必要なんです」
 会場の「笹塚ファクトリー」は京王線笹塚駅前にある定員200席程度の小劇場。このぐらいの規模がベストだと語る。
 「大きいところだと金がかかりますから。それでいてお客さんに細かい仕草が伝わらない。小さな劇場だと、1人で来たお客さんでも周囲と一体になって楽しめますし」
 同じ場所で10年も続くライブ。ファンにとっても年中行事になっていて、北海道や名古屋からも駆けつけてくれるそうだ。
 「お客さんと一緒に楽しみたい…というか巻き込みたい(笑)。アンケートに書いてあるリクエストに応えてみたりとか。昨年も長渕剛さんのモノマネをしているとき、お客さんにステージに出てきてもらって、勝手に“キヨ”って呼んでイジってました(笑)。後から聞いたら事務所の社長の知り合いで、思わず冷や汗が…(笑)」
 最後に、ライブへ足を運ぼうとしている人にお願いがあるとか。
 「私に“そっくり”を求めないで(笑)。雰囲気と、マネする対象の人柄を楽しんでください」

<プロフィール>
はらぐち あきまさ 1975年11月3日生まれ、北九州市出身。血液型O。特技はスポーツ(特に剣道)。芸能界デビューはお笑いコンビ「チャムズン」。1998年に解散後、ピン芸人に転身。モノマネのレパートリーは江頭2:50から前田亘輝(TUBE)、プロレスラーの蝶野正洋まで、ジャンルを問わず幅広い。

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