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社会 2012年09月12日 19時00分
森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 家電は守らないのか
ソニーが、パソコン向け光ディスクドライブ事業から撤退する方針を固めた。光ディスクドライブは、CDやDVDを読み書きするパソコンには不可欠の部品だが、価格の下落が激しく、採算を確保することができないと判断し、来年3月までに事業を清算することになった。約400人の関連従業員の大半は、退職させる方針だ。 ソニーの光ディスクドライブ事業は、年間数百億円の売り上げがあり、10%〜15%の世界シェアを握っている。ソニーの撤退で、当然そのシェアは中国などの海外勢に握られることになる。 ソニーは7月にカーナビ事業からの撤退も発表している。相次ぐ撤退の背景は財務状況の悪化だ。ソニーは2012年3月期連結決算で4566億円の純損失を出して、世界で従業員を1万人削減するリストラを進めている。今回の光ディスクドライブ事業の撤退で、このリストラに目途が立ったとみられる。 家電業界の苦境は、ソニーだけではない。2012年3月期連結決算で3760億円の純損失を出したシャープの経営は、さらに深刻だ。昨年度決算で、19%も売り上げを落としたシャープは、液晶製品、携帯電話端末、そして太陽電池という主力3事業が軒並み赤字転落し、資金繰りにさえ窮する事態に追い込まれている。2008年に2150円の高値をつけた株価は、200円を割り込んだ。すでに資金繰りに窮し、シャープの命運をメーンバンクが握っていると言っても過言ではない状況にある。 液晶テレビのアクオス、プラスイオンとマイナスイオンを同時に放出することで空気清浄を行うプラズマクラスター、過熱水蒸気で調理するヘルシオなど、シャープは画期的な独自製品を次々に発表することで成長を遂げてきた。 そのシャープが、いま台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業からの9.9%の出資を受け入れざるを得ないところまで追い込まれている。その原因は、明らかに長引く円高だ。 リーマンショック直前に1ドル=110円だった対米為替レートは、昨年初めに80円になり、その後1年半以上、「超円高水準」が続いている。 瞬間的な円高は、さほど怖いものではない。輸出産業が蓄えた資力を食いつぶしながら耐えることができるからだ。ただ、円高が長引けば様相は一変する。事業の継続が不可能になり、市場が海外に次々に奪われていくのだ。家電産業の相次ぐリストラブームは、いままさにその事態が始まったと証拠だ。 根本的な解決策は、円高の是正しかない。そして、その手段は、日銀が思い切った資金供給拡大策を採ることだ。 政府は、領土問題には、熱心に取り組んでいるが、なぜか輸出産業の防衛には、熱心でない。日本経済は原油や原材料を海外から輸入し、電機機械や輸送機械を輸出することで成り立っている。機械産業が転落していけば、日本経済そのものが立ち行かなくなるのだ。 次期解散総選挙では、この円高をどうするのかを争点にすべきだろう。特に来年4月に日銀の白川方明総裁が任期を迎える。その後任が、ある意味で日本の命運を握っているとも言える。 領土問題やエネルギー政策だけではなく、日本の輸出産業防衛にどのような姿勢で臨むのか。各政党の政策を国民はきちんと見極める必要があるだろう。
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社会 2012年09月12日 19時00分
日本IBM元社長がどうしても覗きたかった 美人上智大生のスカートの中
なんと『日本IBM』の元トップが女子大生のスカート内を盗撮した事件が発覚した。 都迷惑条例違反容疑で警視庁の取り調べを受けたのは、同社最高顧問の大歳卓麻氏(63)。8月22日朝8時頃、JR四谷駅の上りエスカレーターで上智大学1年生(18)のスカート内を盗撮。通行人が通報して四谷署員に連行されたのである。 社会部記者がこう話す。 「連行された交番で警官が大歳の『ipоd nanо』(録画機能付きプレーヤー)を再生すると、スカート内の盗撮動画が残されていた。これが証拠となり、大歳は『盗撮に興味があった』と自白したのです」 ただしその後、四谷署員たちが舌を巻いたのは、同氏の経歴だ。 東大工学部卒の大歳氏は、'99年に日本IBMの社長に就任。会長職を経て今年最高顧問に就任し、明治安田生命保険、花王、TOTO、カルビーなどの社外取締役をも務めていたのである。 また、大歳氏は経済同友会にも加入。総務省の情報通信審議会会長も務めており、まさに立志伝中の人物だったのだ。そのためか、四谷署は逮捕も拘留もしない異例の対応ぶり。当日は弁護士が自宅へ連れ帰り、結局、在宅で書類送検されるのみだったのである。 もっとも、同氏にはいまだに余罪も疑われている。犯行に使用された『ipоd』や自宅、会社のパソコンには「他の盗撮画像や動画は一切なかった」(捜査関係者)ものの、その行動には不可解な点が多いのだ。社会部記者が続ける。 「大歳は運転手つきの社用車で東京・中央区の本社まで通勤していたが、よく車を断り、当日も関係のない事件現場をうろついていた。しかも、界隈はお嬢様学校の密集地域。マニアの間で『四谷階段』と呼ばれる“盗撮のメッカ”だったため、常習犯だった可能性も否めないのです」 実際、現場周辺は上智大学以外にも雙葉学園や麹町学園、千代田学園などがあり、制服姿の女子中高生らが引きも切らない状況なのだ。ただ、この常習犯説に拍車をかけているのは、他の事情もあるようだ。 別の社会部記者がこう語る。 「拍車をかけているのは、社内での評判です。大歳氏は以前、社内にレズやゲイ、バイセクシャルを登用する委員会を設立し、評価されたことがある。これが原因でその後一部では、女装趣味や銀座のホステスとの関係が陰で噂されたことがあるのです。根も葉もない話でしょうが、社内では性に寛容、奔放な人物と見られていたのです」 どちらにしても、わいせつ騒動を起こされては、IBM社員はたまったものではない。
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芸能 2012年09月12日 15時30分
お笑い芸人 豪快伝説 其の二十八『鳥居みゆき』
お笑い芸人。コメディアン。エンターテイナー。そんな彼たちがかつて刻んだ偉大なる伝説、爆笑列伝を紹介していく連載の28回目。トゥエンティーエイトバウトは、鳥居みゆきだ。 「ヒットエンドラ〜ン!」と奇声を発しながら、つかみどころのないジャンプを繰り返していた鳥居みゆきが、テレビに出られるようになって5年がすぎた。きっかけは、インターネットテレビ『カンニング竹山の恋愛中毒』。無名芸人にスポットを当てた名物企画『芸人面接』で、鳥居が披露した激ヤバトークがネットで話題になり、テレビ起用につながった。 芸能界デビューは、18歳。昭和のいる・こいるの漫才を見て、芸人になろうと決めた。20歳のときには、その恵まれた容姿を試そうと、消費者金融・アコムのイメージキャラクターオーディションに応募。見事、最終選考まで残り、面接担当者に「これに落ちたら、ほんとうにおたくのお世話になることになります」と、早くも芸人の片鱗を見せている。 家庭環境は、やや複雑。父親が、2人いる。それが幼少期に暗い影を落としたのか、学生時代から人間嫌い。友だちもできなかった。「小学5年生のときに特殊学級に入れられた」経験、「学生時代いじめられていた」トラウマが精神をむしばんだ。カルトテイスト満載の芸風は、おそらくここがルーツだろう。 芸人としてブレイクしてからも、心の情緒を保てないでいる。精神安定剤「セバゾン」を4種類も服用。自律神経失調症、先端恐怖症、対人恐怖症、アンテナ過敏症などが、自覚できている症状だ。 自殺未遂も繰り返した。手首には、無数の傷跡。ネガティブ思考がすぎたときに出てしまう、悪い癖だと本人は言う。 売れる直前までは、歯科衛生の見習いバイトをしていた。食えない時代。いい金づるがいた。相手は、女性。真性レズだった。おたふくのようなタチ(レズの男性役)の「ひとみ」ちゃんと会って、セックスをすれば、それなりの小銭をもらえた。 虚実ないまぜなのが、鳥居みゆきという生物。これら、現実から逸脱した経歴も、嘘と誠が織り交ざっているかもしれない。(伊藤由華)
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トレンド 2012年09月12日 15時30分
噂の深層 マジすか学園が好きな人は、平清盛が好き?
かの小林よしのり氏は、仕事でギシギシになった頭をほぐすために、《マジすか学園3》を観ているのだという。と、同時に、《平清盛》も楽しみに観ているのだそうだ。 そこである検証命題が浮かんだ。この2つのドラマには、意外や共通点があるのだろうか。もしそうなら、両方好きな人は他にも多いかもしれないーー。 片や、天下の大河ドラマ。片や、シリーズ3作目になる《マジすか》は、ドラマ24というテレ東・深夜ドラマの看板枠。いずれも、いわゆる、“箱買い”するようにテレビを点けてしまうファンは多そうだが…その視聴者層は重なるのだろうか? 色々あたってみた結果、共通点については、こんな意見があった。「確かに、その2つのドラマに共通点があるといえるんじゃないですか。両方とも、個性的な登場人物が続々と登場し、伏線を続々と張って回収していくような、スピーディーで飽きさせない脚本が光っています。特に、《平清盛》が、おじさんくさくなくてカラフルで若者向きのイメージがありますね。両方とも、視聴率はイマイチ苦戦しているようですが、斬新な内容を楽しみにしている人は多いのでは?」(芸能ライター)という。 また、同氏の周辺では、そんな両方のドラマの魅力にハマった人もいるようだ。 「清盛は、公家に生まれたおぼっちゃんの身分や父・白河法皇の圧政を、むしろコンプレックスに思っていた。だから、『おもしろう生きてやる』と決意した。いっぽう、前田敦子のほうも、ヤンキーでもないのに誰かの“マジ”のためなら、と自分の腕力をつかってケンカの世界に身を投じてしまう。ケンカ=『おもしろう生きてやる』、ということにまんざらでもない。どちらも主人公が、真面目なのに敷かれた路線からはみだしてしまう性格の持ち主。立場とか単純な敵味方で、他人を判断しないリベラリストなのがいい」(30代・サラリーマン)というのだ。 現在、《マジすか3》でも、シリーズに通底するテーマの“マジ”を求めて、ヤンキー少女たちが強大な敵にぶつかっていく展開が予想されている。その姿は、無頼漢に身をやつしながらも、自分の信念を貫いて理想の天下国家創設を目指し成長を遂げつつある清盛の姿と重なる? 2つのドラマの主人公の今後が、両方観ているファンには重なっているのかもしれない。 テレ東の深夜枠は、かつては伝統エロ枠でもあったか。それと大河ドラマと共通点があるとしたら、おもしろきことである。
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スポーツ 2012年09月12日 15時30分
“アニキ”阪神・金本引退に和田監督は安堵!?
“アニキ”の愛称で知られる阪神・金本知憲外野手(44)が、ついに今季限りでの現役引退を決意した。球団側には来季も契約を更新する意向もあったが、金本自身が身を引く覚悟を固めた。 今季の金本は6月に節目となる2500本安打、2500試合出場、1500打点を相次いで達成。474本塁打もマークし、歴代10位の田淵幸一(元西武)に並んだ。しかし、ここまで(9月11日現在)、109試合に出場、329打数85安打4本塁打26打点、打率.258と衰えは隠せず。ここ最近は若手優先起用により、控えに回ることも多くなり、規定打席からも外れた。 金本は広島・広陵高校、東北福祉大学を経て、91年のドラフト4位で地元の広島に入団。4年目の95年にレギュラーの座を奪い、以降、広島の中心選手として活躍。 02年オフにFA権を行使して阪神に移籍。04年に打点王、05年にMVPに輝くなど、03年と05年のリーグ優勝に大きく貢献した。 金本の象徴的な記録といえば連続出場。10年4月まで1492試合連続フルイニング出場、昨年4月まで1766試合連続出場の偉業を成し遂げた。 いずれの記録もその継続を阻んだのは、10年3月に痛めた右肩。その影響で、守備機会では満足な送球ができなくなり、フル出場ができなくなった。今季は右肩の調子も上向いていたが、それでも守備面で足を引っ張ることも多く、年齢的な衰えから引退を決断した。 生涯通算(11日現在)、2561試合出場(歴代9位)、2532安打(歴代7位)、474本塁打(歴代10位タイ)、1517打点(歴代8位)、打率は.258。 チームにとっては、精神的支柱ともいえる金本の引退は周囲に及ぼす影響も少なくない。しかし、その起用法に頭を悩ませ、気配りしながら使ってきた和田豊監督にとっては、これで悩みの種がなくなって安堵しているところだろうか?(落合一郎)
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芸能 2012年09月12日 14時00分
峰竜太が久々のラジオレギュラー獲得 課された目標は大沢悠里の“刺客”
峰竜太といえば、かつて日本テレビ系の午前8時台のワイドショー『ザ!情報ツウ』の司会を'02年から'06年までつとめた“ギョーカイの大物”である。 その彼が今度は、日テレの子会社であるラジオ日本の早朝新番組『ミネスタ〜峰竜太のスタミナラジオ』(月〜金曜午前9時)を担当することになった。10月開始で平日の2時間半(金曜は2時間)出演する。 峰のラジオでのレギュラーは、'93年4月まで放送されたニッポン放送『峰竜太のナンデモアルキメデス』以来。ギャラは年間推定5000万円という。 「首都圏でもっとも小さなラジオ局の仕事とはいえ、峰としては内心大喜びですよ。一部スポーツ紙が報じたら、すぐ自分のサイトでも大々的に書き込んでいました」(芸能界事情通) というのも、峰の仕事量はだんだん落ち込んでいた。 目下『アッコにおまかせ!』(TBS系)『出没 アド街ック天国』(テレ東系)などキー局が2本。ほか出身地、長野の『情報ワイド ゆうがたGet!』(テレビ信州・週1コメンテイター)など合計4本しかない。一時に比べれば3分の1だ。 だが、'06年に建てた総額5億円の神楽坂の豪邸ローンが残っている。 峰は今回、ラジオ日本から大きなミッションを言い渡されていた。ウラ番組となるTBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』のシェアを奪うことだ。 「今年6月に日本テレビからきた若い幹部が社長になった。イケイケタイプで、峰のような全国区を引っ張ってくることができた。しかし、いまの峰は還暦に近く以前のようなパワーはない。とりあえず1〜2年やらせて、だめなら交代ということでしょう。ただ、大沢も70歳と若くはないので、なにがあっても不思議ではない」(AMラジオ関係者) 峰にどんな奇策があるのか、ラジオ業界関係者は固唾を飲んで見守っている。
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その他 2012年09月12日 12時00分
残暑にご用心! 「あせも」を軽く考えてはいけない理由(2)
こうした汗疹・あせもは、全身にできる可能性がある。とくに汗によるかぶれは、衣類で密閉されている部位やゴムなどで締め付けられているところに出来やすい。例を挙げれば、大腿部の内側、股間や脇の下、膝の内側など。あとは頭、額、首、ヒジの内側、尻などである。 またメタボでお腹がだぶついていれば、そこにも汗疹が出来る。 では、そうならないための予防と対処はいかにすべきか。結論から言えば汗をかく環境、温熱や湿度の高い環境を改善することが大事だということ。だが、仕事に追われるサラリーマンなどにとっては難問かもしれない。 せめて下着は吸水性と速乾性を兼ね備えたポリエステルのメッシュをお勧めしたい。綿製品は吸水性がいいが、肌にべったり密着してしまうのでNG。また、汗を抑えるために、薬局やスパーで売られている「抑汗スプレー」や「ローション」を上手に使う手もある。 東京・大田区の木下皮膚科クリニックの木下晴枝院長はこう言う。 「まだ当分湿度が高く、ムシムシする熱い日は続くでしょうから、必要以上の発汗を抑えることは大事です。とにかく汗をかいたらシャワーで洗い流すか、冷タオルでこまめに拭き取るようにする。軽い汗疹ならこれだけで治ります。しかし、炎症を伴い、痒みがある場合には、洗浄後に塗り薬(マイルドなステロイド外用剤か非ステロイド外用剤)、もしくは皮膚表面を乾燥させる亜鉛華軟膏(あえんかなんこう)などがいいかもしれません」 大人だとどうしても「あせもや湿疹ができてしまって…」と言うと照れくささもある。だが、最近はそんなことも言っていられない状況にある。 先の木下院長がこう付け加える。 「私のところに来る患者さんもそうですが、“あせも”と聞くと大したことないと思っている人が多いんです。しかし、悪化すると、とびひのように膿んだり、二次感染や膿皮症を起こすこともあります。強いかゆみが伴うことも多く、症状によってはリンパ腺が腫れて熱を出します。不眠や食欲不振などの症状につながりますので、医師の生活指導をきちんと守って治すようにしてほしい」 入浴にしても、頻繁に入り過ぎると症状を悪化させてしまう。シャワーや入浴の際、石鹸での過度の洗い過ぎやスポンジなどによる擦り過ぎも注意が必要。やはり専門家のアドバイスや指導を受け、しっかりと対処することが大事である。
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その他 2012年09月12日 12時00分
本好きオヤジの幸せ本棚(20)
◎オヤジ人生にプラス1のこの1冊『ブラックアウト』(上・下)(マルク・エルスベルグ/猪股和夫・竹之内悦子=訳 角川文庫 各820円) 昨年、ドイツのフェルディナント・フォン・シーラッハの書いた短篇集『犯罪』邦訳版が出版され、大いに話題を読んだことは記憶に新しい。作者は元々弁護士であり、現実に起きた事件をもとにしていくつもの犯罪物語を作り出したのだった。 本書『ブラックアウト』の原書は今年2012年3月にドイツの出版社から刊行された。作者自身はオーストリアの首都ウイーンの生まれであるが、ドイツ・ミステリーの仲間に加えていいだろう。『犯罪』とは違って文庫本で上下巻、約千ページになる大長篇である。タイプは違えど、やはり傑作であるのは間違いない。従来、翻訳ミステリーといえばアメリカ、イギリス中心であったが、最近は北欧など他の言語圏の作品も活発に日本で出版されるようになった。 本書はとにかくスケールの大きなパニック小説である。イタリアとスウェーデンで誰も予期しなかった大停電が発生する。それはたちまちヨーロッパ全域へ広がっていく。しかも原子力発電所で異常が発生する。季節は冬。人々は生き延びるために必死の行動を模索し始めるが…。 作者は明らかに東日本大震災で起こった原発事故から刺激を受けて本書を書いたのだ。停電の原因を突き止めるためにITスペシャリストが活躍するエンターテインメントでもあるが、確実に真に迫っている。今現在の日本人が読むべき本なのだ。(中辻理夫/文芸評論家)◎気になる新刊『あなたのまわりの「コミュ障」な人たち』(姜昌勲/ディスカヴァー携書シリーズ・1050円) 「好きなことしかしない」「空気が読めない」など、多様化し急増するコミュニケーション障害=「コミュ障」な人たちを診てきた精神科医の著者が、彼らの行動を具体例を挙げて解説。その対処法も紹介している。◎ゆくりなき雑誌との出会いこそ幸せなり ビジネス関連書籍の売れ筋ランキングを見ると、「読書力」「読書術」「速読法」などのテーマが目立つ。雑誌にもあった。『THE21』(PHP研究所/550円)だ。 9月号の特集テーマは、「仕事力が高まる本の読み方」。小説から始まりセールス・マニュアル、経営学や成功体験談に至るまで、識者が推薦する書籍がズラリと誌面に並んでいる。 単にオススメ書籍を紹介するだけではない。「どうやって読むか?」を主眼に置いている。「成功談だけでなく、失敗談に注目する」「簡単な本から始めてステップアップ」「全部覚えようとせず、まず7割理解」など、ビジネスに役立つ“読み方”がポイント。つまり、実践的な読書法を解説した特集である。 対象読者は、おそらく会社で部下を持つ管理職だろう。さらに一歩先へと出世できるか、生き残りの“ふるい”にかけられている世代だ。 読書を糧に実績を上げようと意気込む、熾烈な競争社会に生きるビジネスマンたちの姿が透けてくる。(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表) ※「ゆくりなき」…「思いがけない」の意
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芸能 2012年09月12日 11時45分
今度は震災義援金横領疑惑が浮上したGACKT
先週発売の「週刊文春」(文藝春秋)で通称・マルサこと東京国税局査察部の強制捜査を受けたことや、隠し子の存在を報じられたミュージシャンのGACKTだが、今週発売の同誌が震災義援金の横領疑惑が浮上していることを報じている。 GACKTは昨年の震災発生直後、義援金集めのプロジェクトを立ち上げ、なぜか韓国のオンラインゲーム会社の日本法人の口座と楽天銀行の専用口座で募金を集め、両口座に集まった約2億1000万円を日本赤十字社に寄付している。 こちらの募金は義援金は問題なかったが、同誌が不透明だとしているのは昨年3月末に全国130カ所で5000人のボランティアを使って集めた街頭募金。約2500万円を集めたと発表しているが、GACKTの個人事務所の関連会社の役員によると、地方都市でさえ30万円以上、大都市だと数百万円単位で集まるなど、実際は4億円ほど集まったといい、結果的にその使途に疑惑を持たれ国税の査察を受けることになった可能性が高いようだ。 「GACKTはラーメン店やリゾート開発ビジネスなど次々と手を出し、ライブなどで金が入ってきても常に“自転車操業”の状態。07年に発生した新潟県中越沖地震の際にはグッズ販売の収益を新潟に寄付するとして、1個1万円と高額な数珠とキーホルダーを発売したが、翌年、同県に寄付したのはたった200万円。その件もあっただけに、今回のような疑惑が浮上するのも仕方ない」(芸能記者) 今月1日までは頻繁に自身のツイッターに書き込み、時には自身の報道に反論することもあったGACKTだが、「文春」の一連の報道に関する反論どころか、2日以降は書き込みすらないが、このままだとファンの不安をますます煽ることになりそうだ。
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芸能 2012年09月12日 11時45分
アニメ大好きな渡辺麻友が「超能力ごっこ」がしたいと笑顔
アイドルグループAKB48の“まゆゆ”こと渡辺麻友(18)が都内で11日、劇場版アニメーション映画『ねらわれた学園』(11月10日全国公開)の声の収録風景を報道陣に公開。中学校が舞台となる作品内容にちなみ、また作品を知ってもらうためにも、全国の「中学校へ行って、超能力ごっこ」がしたいと笑顔で語った。 現在までに6回の実写化がされている名作『ねらわれた学園』。劇場版アニメは今回が初といい、まゆゆは主演・涼浦ナツキの声を演じる。時代を現代の中学校に置き換え、新しい解釈によるアニメ映画化に、「アニメがすごく大好き」と明かすまゆゆは、「大きな映画に関わることができてすごくうれしいです」とにっこり。「青春の甘酸っぱい恋のお話があったり、不思議な学校がいろいろな謎に巻き込まれていくという話なのですが、みなさん、ぜひ、劇場にいらしてください」とメッセージを送った。 また、目前に控えたAKB48のじゃんけん大会については、「選抜入りは毎年できていないので」とこれまでの結果を振り返り、今年は「シードで1回勝てば選抜に入れる」と意気込み、「せっかくなので、センターを勝ち取って、センターになりたいです」と笑顔を見せた。(竹内みちまろ)