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芸能 2010年11月18日 10時30分
高田純次が映画に初主演
高田純次と、社会現象を巻き起こした人気ドラマ「金曜日の妻たちへ」や「理想の生活」、そして「ウルトラマン」「ウルトラセブン」など特撮作品も手掛けるヒットメーカー飯島敏宏監督がタッグを組んだ映画『ホームカミング』が3月に公開することが決定した。 定年を迎えた主人公が、セカンドライフと地域を活性化させるため奔走するという内容にちなみ、セカンドライフを送る人々を応援するため、初主演でもある高田純次自らが応援団隊長となり就任式も行った。高田を先頭に監督をはじめ、出演者のシニアの方たちと共にお御輿で、「縁結び・商売繁盛の神様」でもある神田明神に登場。祈願を行った。 63歳で初の映画主演となった高田は「これをきっかけにハリウッドに行きたいですね。共演はアンジェリーナ・ジョリーを予定しています(笑)。骨がぎしぎしいってますけど、アクションにだって挑戦しますよ」と相変わらずの“高田節”を披露した。映画『ホームカミング』は3月12日(土)より 全国順次ロードショー
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スポーツ 2010年11月18日 10時00分
中日・落合監督、愛息の立派な成長ぶり
番記者に対しても“貝”になることで知られている中日・落合博満監督だが、一部スポーツ紙によると、16日に秋季練習が行われていたナゴヤ球場で先月18日に一般女性の花織さんと入籍した愛息・福嗣さんの結婚秘話を表情を崩しながら語ったという。 「本来ならば系列の『中日スポーツ』の番記者に語ってもおかしくないのに、別のスポーツ紙の記者に語ったところが“オレ流”」(プロ野球担当記者)というが、「いつでも結婚していいように、だいぶ前から用意してあった」と都内の自宅から徒歩1分の一軒家を福嗣さん夫妻にプレゼントしたことを明かすなど相変わらずの親バカぶりだったが、「週刊プレイボーイ」(集英社)での福嗣さんの連載をまとめた「フクシ伝説 うちのとーちゃんは三冠王だぞ!」(同社刊)から女性関係を中心に成長ぶりを紹介してみよう。 同書の福嗣さんの年表「フクシ歴」によると、ファーストキスは5歳だった92年。お相手は同じ幼稚園に通っていた肉食系園児ので、「校舎裏で半ば強引に唇を奪われた」(福嗣さん談)という。 初恋は10歳だった97年で、お相手はクラスメートで、好きになった理由は「目がデカイから」(同) 17歳だった04年、彼女ができて童貞喪失。お相手は同じ学校の一学年上の先輩でひと目惚れして交際スタート。巨乳だった彼女を落合家では「肉マンさん」と呼んでいたというからなんともほほ笑ましい。 今年1月、「週プレ」の新年会で出会った某昭和の名レスラーの愛娘を気に入り、大物2世同士で“お忍びデート”。その時、「彼女には決まった相手がいたことを知ったから、一度っきり」(同)というが、「彼女には来てくれたお礼に新品のプレステ3をプレゼントした」(同)というから俳優の石田純一も顔負けの気配りだ。 そして今年5月の連休明け、無料インターネット電話「スカイプ」で“運命の人”となった山口県に住む花織さんと出会い、「スカイプ」のコミュニケーションなどで遠距離恋愛を実らせ、交際わずか4カ月、「フクシ伝説 うちのとーちゃんは三冠王だぞ!」の発売日に晴れて入籍した。 今週発売の「週プレ」には新婚夫婦のラブラブ2ショット写真が掲載されているが、花織さんは186センチ・120キロの福嗣さんとはなんとも対照的にショートカットで小柄のかわいらしい女性だった。 小さい頃からやんちゃの限りを尽くしてきた福嗣さんだが、家庭を持つまで立派に成長していた。
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社会 2010年11月18日 09時00分
愛知県西三河地方の伝説 「玄碩の四季桜」
毎年、11月1日〜30日にかけて、愛知県豊田市にある「小原ふれあい公園」と隣接する小原支所周辺では四季桜が花盛りとなり、小原四季桜まつりが開催され、祝日・週末ごとに様々なイベントが行われる。その四季桜を三河の地に広めたのは江戸時代の漢方医・藤本玄碩であった。 文政年間、北村(愛知県豊田市小原喜多町)辺りに藤本玄碩という漢方医が住んでいた。玄碩は尾張で医術を学び、生家の東側にある小高い丘の中腹に家を建て開業していた。尾張仕込みの技術力の高さと人柄の良さで評判となり、遠方からも患者が訪れていた。 ある秋のこと、尾張から訪れた患者が自分の檀那寺にある珍しい桜の木の自慢をしていた。その桜は一年に2回花を咲かせ、春と秋に花盛りになるという。もともと好奇心の強い玄碩はもっと詳しく患者に話を聞き出した。早速、玄碩はその寺を訪ねてみた。寺の境内には紅葉した木々に囲まれて、美しい花を咲かせている桜の木があった。あまりの美しさに玄碩はずっと桜を見とれてしまった。その後、寺の方丈で和尚と対面し、桜の美しさをめでた。以前から玄碩の評判と人徳を聞いていた和尚は「あなたのような方でしたら、桜を差し上げても大丈夫でしょう。三河の山に桜を咲かせてみて下さい」と言った。根が地上に出ている若木を譲ってくれた。 大喜びで若木を持ち帰った玄碩は、家から一番よく見える前山の中腹に植え、大切に育てた。桜は順調に成長し、村でも評判の美しい桜となり、誰とも無く「四季桜」と呼ぶようになった。文政13(1830)年、玄碩は他界したが、その頃には玄碩の家の周りにはたくさんの四季桜が成長し、美しい花を咲かせるようになっていた。(写真:「四季桜」愛知県豊田市内)(「三州の河の住人」皆月 斜 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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スポーツ 2010年11月18日 06時00分
根回しは6年越し? 西岡の入札が容認された真相
千葉ロッテは西岡剛内野手(26)のポスティングによるメジャー移籍を容認することを決めた。瀬戸山隆三・球団社長も前向きな言動をみせており、順調に進めば、21日の優勝パレードが、ロッテ・西岡の「最後の雄姿」となりそうだ。球団側によれば、西岡は04年の契約更改からメジャー志望を訴えてきたという。つまり、ポスティングによるメジャー挑戦を認めさせるため、長い歳月を掛けながら周囲を味方につけてきたのである。 「西岡の代理人は、リック・サーマン氏で間違いありませんでした」(米特派員の1人) スポーツマネジメント会社『ビバリーヒルズ・スポーツ・カウンシル社』のサーマン氏の名前は早くから報じられていた。氏は井口資仁(35)のメジャー時代の代理人でもある。「井口の紹介」であることは関係者も否定していない。前出の米特派員によれば、「サーマン氏に、千葉ロッテ側が希望する入札金額がいくらなのか、探りを入れている」とのことで、移籍交渉も円滑に進められるものと思われる。 「西岡の推定年俸は1億7000万円。海外FA権取得は2013年でした。来季からFA取得まで、あと3年を要する計算になりますから、現年俸額の3倍分に相当する約5億万円の落札金があれば、ロッテ側は断らないでしょう」(前出・同) 球団はポスティング・システムで2回、拒否することができる。1回目は選手が申し出たとき、2回目はメジャー球団側の落札金額に納得いかなかった場合で、サーマン氏は独自よそうとしながらも、千葉ロッテ側が拒否しない金額をメジャー側に伝えているという。 米現地報道によれば、「1500万ドル強(約12億円)で入札する球団も」と伝えていた。楽天・岩隈以上で落札される可能性もあるわけだ。その落札金が適当かどうかはともかく、西岡に強い関心を示している球団も、サーマン氏とのネットワークを持っている。 「SFジャイアンツ、ドジャースが内野手を欲しているので、入札に参加する可能性が高いと見られています。SFジャイアンツはかなり熱心です」(前出・同) SFジャイアンツは正遊撃手のホワン・ウリベがFA移籍する可能性が高く、早い時期から西岡に関する情報を集めてきた。サーマン氏がSFジャイアンツの大黒柱で、2年連続サイ・ヤング賞のティム・リンスカム投手を抱えているのは有名だが、西岡のエージェントを引き受けた理由は別のところにあった。 「08年オフ、当時、正二塁手を探していたSFジャイアンツは井口獲得に動いたんですよ。井口の守備力の高さは米球界も認めていましたが、SFジャイアンツ側が一方的に交渉を打ち切ってしまいました。代理人として、サーマン氏はそのときの屈辱を忘れていません」(米メディア陣の1人) 日本人内野手は厳しい見方もされている。確かに松井稼頭央、井口、岩村明憲は好成績を残せなかったが、前出の米メディアの言葉を借りれば、「送球したボールにスピード感がない」「接触プレーに発展した場合、当たり負けする」と体格面でのハンディがあるとし、「とくにカズオ(松井稼)がそうだったが、天然芝に対応できないケースが見られた」ともいう。今回の西岡にしても、批判的な見方をするメジャー球団もないわけではない。それでも、「岩隈以上の落札金」が期待される理由だが、今オフの米FA市場は「大物内野手が比較的少ない年」だからなのだ。サーマン氏と西岡の接触は「昨年オフ」とも言われている。その通りだとすれば、西岡&サーマン氏は、「大物内野手がFA市場に少ない2010年オフ」こそ、米挑戦するチャンスと見越していたのではないだろうか。また、氏はリンスカムが在籍するSFジャイアンツが落札した場合、強気な交渉にも出られるだろう。井口の交渉で失敗した08年のリベンジ…。西岡の交渉に期するものもあるはずだ。 米スポーツTV局『ESPN』の解説者に転じた元上司のボビー・バレンタイン氏は、同局HP上で西岡を絶賛していたが、ヘンな補足も付けていた。 「彼は目立つことも好き。どのチームで契約するかも大事ではないか(成績はモチベーションで左右されるのではないだろうか)」(8日付/現地時間) 西岡が米球界の「日本人内野手」に関する評価を変えれば、来年オフに渡米するとされる川宗則(29=福岡ソフトバンクホークス)の契約も好転してくるだろう。 「西武球団に『入札はダメ!』と言われた中島(裕之=28)は、地団駄を踏んでいるかもしれませんね(笑)。西岡は今季のポスティングに関して、井口に相談しています。井口は瀬戸山社長のお気に入りですし、そうやってフロントを味方につけていきました。落札金がいくらなら球団が納得するのか、いろいろと調べていたようですね」(球界関係者) プレースタイルは実直だが、強かな一面も兼ね備えていたようである。西岡は日本人内野手の低評価を変えられるか…。
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芸能 2010年11月17日 19時15分
ケイティ・ペリー「今も観客の前ではアガっちゃう!」
ケイティ・ペリーは、大勢の前でのパフォーマンスは今でも緊張するそうだ。 世界で最も成功した女性歌手の1人であるにもかかわらず、ケイティは時々緊張に打ち勝たなければならず、先週末に行なわれたラジオ1ティーン・アワードで涙を流した裏には、ステージに立つ恐怖心があったからだという。 このイベントでの熱のこもった『ファイヤーワーク』のパフォーマンスについて、デイリー・スター紙にケイティは、「『ファイヤーワーク』を歌う前は感情的になっていたの。寒気がして不安だったわ。アドレナリンが一杯出たんだから。全身の毛が逆立って、時々観客が大きな声で歌ってくれるから、歌う必要もないとさえ感じるの」「今でも大勢の人の前でパフォーマンスすることには緊張するわ。歌う準備が出来ていないわけではなくて、私の名前を叫びながらみんながステージに押し寄せてくるんじゃないかとか、吐き気をもようするんじゃないかとか、心配になっちゃうのよ」と話す。 ケイティが自分の恐怖心を告白したのは今回が初めてではなく、以前にもかなり人目を気にすると語っていた。 「自信タップリの人達にでも不安になる時はあるでしょ。だから、うるさくて陽気で溢れんばかりの自信に満ちているような私でも、内気な女の子にだってなるのよ」
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芸能 2010年11月17日 19時14分
ウィリアム王子、ケイト・ミドルトンさんに母ダイアナ妃の形見のリング贈る!!
イギリスのウィリアム王子(28)と恋人ケイト・ミドルトンさん(28)が結婚する運びとなった。 父チャールズ皇太子に次いで王位継承順位第2位のウィリアム王子は、先月ケニアでの休暇中に密かに婚約をし、来年ケイトさんと結婚することになったと、女王が居住するクラレンス・ハウスが認めた。 声明文では、「皇太子はウィリアム王子のキャサリン・ミドルトンさんとの婚約発表を喜んでいます」「挙式は来春か来夏のどちらかにロンドンで行なわれる予定です。日程や会場についての詳しい詳細は、追ってお知らせします」と発表されている。 またウィリアム王子は、ケイトさんに故ダイアナ妃が身に着けていたリングを渡してプロポーズをしたようだ。 リングは、14個の小粒のダイアモンドで囲まれたオーバルシェープの18カラットもあるブルーサファイアである。 またこの知らせをうけて、ウィリアム王子の弟にあたるハリー王子(26)が、16日火曜日に声明を発表した。 「私の兄がプロポーズをしたことを喜ばしく思います」「私に姉が出来たことになりますし、それは私がずっと望んでいたことです」
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芸能 2010年11月17日 19時14分
ルパート・グリント、シュールな色の車が趣味!
ルパート・グリントは、ホバークラフトやオレンジ色の車を買うことが、イケてるアイデアだと思うという。 ルパートは『ハリー・ポッター』シリーズによる収入については、皆目見当もつかないが、アイスクリームの販売車やピンクのBMXなど意外な車を何台か買うことに費やしたそうだ。 「僕って他の人と同じなのがイヤなんだ。人と違うのがいいのさ。お金に関してはうとくてさ。だけど今後何も心配する必要がない、って分かっているのはいいことだね」「ホバークラフトを持っているんだ。運転するのは結構変だけど面白いよ。オレンジのレンジローバーは、とにかくその時いいアイデアだと思ったんだよね。僕の髪の毛が赤いっていう関係すら考えなかったんだから」 風変わりな車に大金を費やすルパート、アイスクリームの販売車は操作が難しく、思っていたほど使わないとラジオ・タイムズ誌にて語った。 「子供のころからずっと欲しいと思っていたんだ。思っていたより使うことは少ないけどね。車の中にアイスのストックをかなり貯めてあったけど、今はそんなにないよ。一番実用的な車って言うわけじゃないよね。1つしか座席がないんだ。基本的にキッチンが主だからさ」
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芸能 2010年11月17日 19時13分
スカーレット・ヨハンソン「良くも悪くも批評家の的よ!」
スカーレット・ヨハンソンが、最もホットな女性に送られる米GQ誌のベイブ・オブ・ザ・イヤーに輝いた。 スカーレットは、その多才さと新しいことにチャレンジする精神が評価され、米GQ誌が毎年開催するメン・オブ・ザ・イヤー賞のリストから、本年度最初の受賞者となった。 同誌は選出の理由を「26歳にして新鮮さを失わず、探究心を持ち合わせ、新しいことに挑戦し、髪の毛の色を変えるのと同じくらい簡単に感情表現を変えることができます。彼女は勝負師で、素晴らしく、しかもやりすぎ感を出さずに様々な外見に挑戦することが出来る。これこそが、我々がスカーレットを愛して止まない理由です」「この全てを持ち合わせつつも、スカーレットは我々全員が『ロスト・イン・トランスレーション』で恋してしまったような、とにかく観察力が鋭く、探究心のある(そしてとてもかわいい)過渡期の女の子なのです」とコメントしている。 しかしスカーレットは、仕事以外であまり趣味がなく、時間の使い方に苦労しているとGQ誌に話している。 「映画の仕事をしている時以外でやることを見つけようとしているの。私ってあんまり多くのことをしないから」 今年に入ってからスカーレットは、リーヴ・シュレイバーと共演したブロードウェイ作品『ア・ヴュー・フロム・ザ・ブリッジ』の演技でトニー賞を受賞している。そんな彼女の演技力に対する批評家からの称賛とは対照に、スカーレット本人は、この役を引き受けた当初は不評をうけるだろうと感じ、とても緊張していたという。 「上手く行っているかどうかに関わらず、ショーを続行しないといけないというのは未知だった。批評家たちは、彼らの意見に観客を巻き込むの。そして、みんながそれを見るのよ。私達は良くも悪くも批評家の対象になってしまうの」
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芸能 2010年11月17日 19時13分
エマ・ストーン、次世代マネーメイキング・スター
新作『スパイダーマン』映画でヒロイン役を演じるエマ・ストーン、『イージーA』での成功から、ウィル・グラック監督と再びタッグを組む。 今回の契約により、エマはグウェン・ステイシー役を演じる『スパイダーマン』の撮影が終了次第、来年夏にこのタイトル未定の作品に出演する。 製作を担当するスクリーン・ジェムズ社のクリント・カルペップター氏は、この2人が参加してくれてラッキーだとDeadline.comに語った。 「ウィルとエマは『イージーA』で躍進しましたからね。あの作品は、スクリーン・ジェムズ社がこれまでに製作した作品の中で、最も観客から好まれていて、しかも最高の評価を得た作品です」「あの2人がまたスクリーン・ジェムズ社とチームを組んでくれるなんて、私はこの業界において一番の果報者です。もしかしたら、ウィルはどこか別のところに行こうとしたら、私がアイスティーを顔にぶっかけるんじゃないかと恐れたのかもしれませんね」 エマのほかにもスタンリー・トゥッチ、リサ・クドローらが出演した『イージーA』の製作費は8万ドル(約6億6千万円)であったが、全世界に公開されこれまでに6千5百万ドル(54億円)の収益を上げている。
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芸能 2010年11月17日 18時15分
水嶋ヒロ『KAGEROU』単行本が早くも予約開始!
水嶋ヒロさんが「第5回 ポプラ社小説大賞」を受賞したデビュー小説『KAGEROU』の単行本発売日が12月15日に決定した。既にamazonなどオンライン書店での予約受付も始まっており、予価は税込1,470円。本名の齊藤智裕名義で出版されるようだが、BK1では「齊藤智裕(水嶋ヒロ)」となっている。また水嶋さんは11月5日から絢香夫人と共に公式サイトをオープンさせると共にTwitterも始めており、17日には「デザイン案がほぼ決まりました!」とTwitter上で報告している。 10月31日の受賞決定から2か月半での出版は異例の速さだが「実はまだ書いていないのではないか」などの憶測がなされたことへのフェイントとして、出版を急ぐことになったのかもしれない。何にせよ彼の作品を待ち望んでいたファンにとって、年内に読めるのは嬉しい話だ。 『KAGEROU』のように発売前から話題を呼んでいた小説といえば、昨年5月に発売された村上春樹さんの『1Q84』(新潮社)があった。事前に内容が全く明かされなかったにも関わらず、予約だけで2巻併せて初版38万部を売り切り、発売後12日で100万部を突破。今年4月に出た3巻も含め、累計300万部を超えたとか。村上さんは『1Q84』以前からベストセラー作家だったが、水嶋さんの場合は初めての単行本。果たして今年のランキングをどれだけ揺るがすことになるのか。 水嶋さんの受賞が決まる直前の10月29日に初の小説集『マボロシの鳥』を出していた爆笑問題の太田光さんは『1Q84』を超えるつもりで書いたそうである。太田さんは過去にもラジオで「同じ作家に影響を受けてきた自分から見て、村上春樹の小説はつまらない」などと豪語しており、対抗心は相当なものだったようだ。一方で水嶋さんが村上さんをどう思っているのか定かではないが、ポプラ社の公式サイトで公開されている内容説明によると「自殺を食い止める話」だそうである。12月10日から公開予定の映画『ノルウェイの森』は村上さんのベストセラー小説が原作だが、そちらは簡単にいうと「自殺を食い止められない話」であり、意識したかどうかはさておき、水嶋さんは真逆の方向性で勝負をしかけたようにも受け取れる。 水嶋さんは太田さんの小説集を読んだ感想もTwitterに記している。「ストーリーを経る毎に変化する愛のカタチにはピュアなロマンを感じます。光と闇が表裏一体であるように、物事を表と裏の両面から捉えている太田さんは凄いです。最後のページをめくると不思議とスターウォーズのテーマ曲が聴こえてきました。太田さん、どんな魔法をかけたんですか? 笑」作家らしい機転の効いた見事なレビューぶりに、これならきっと小説も面白いに違いないと思った。(工藤伸一)