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阪神・矢野監督の継投策に田尾氏が苦言「前回は6イニング目に3失点」 巨人戦と同じ失敗が繰り返されたワケは

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矢野燿大監督

 野球解説者の田尾安志氏(元楽天監督)が、27日放送の『プロ野球ニュース 2021』(フジテレビONE)に生出演。阪神・矢野燿大監督の采配に苦言を呈した。

 今回の番組で田尾氏は、同日に行われロッテが「6-4」で勝利した阪神対ロッテの一戦を解説。同戦はロッテ・佐々木朗希がプロ初勝利を挙げたことが大きな話題となっているが、田尾氏は矢野監督の継投ミスが勝敗を分けたと指摘した。

 田尾氏が問題視したのは、「4-2」と阪神2点リードで迎えた6回表の采配。この回阪神は先発・アルカンタラが2死から中村奨吾に四球、レアードにヒットを許し一、二塁のピンチを招くと、続く角中勝也に2点タイムリー二塁打を浴び同点に。ここで矢野監督はアルカンタラに代え2番手・岩貞祐太をマウンドに送り込んだが、岩貞は次打者・藤岡裕大に決勝のタイムリー内野安打を浴びた。

 勝敗を分けることとなった6回の継投策について、田尾氏は「アルカンタラはファームで2回5イニングを投げて一軍に上がって、前回は6イニング目に3失点した」と前置きした上で「そういう点からすると5イニング、(もしくは)6イニング、このあたりでどこで代えるかというのが1つ大きなポイントだった」と矢野監督の判断に注目していたと発言。

 その上で、「今日は5回に1失点しててちょっと(崩れる)傾向が出てたんですよね。それで6回にも2アウトからピンチを作った。(矢野監督は)ここは思い切って代えてよかったんじゃないかな」と、矢野監督は6回2死一、二塁の時点でアルカンタラを交代させるべきだったのではないかと苦言を呈した。

 また、田尾氏は「レアードにヒット打たれて投手コーチがマウンドに行きましたよね、『代えたら面白いな』と思って(見てい)たんですよね」ともコメント。阪神は2死一、二塁となった直後に投手コーチや内野陣がマウンドに集まり一度間をとったが、田尾氏はここで矢野監督が交代を決断していれば流れは変わっていたのではないかと語っていた。

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 田尾氏の発言を受け、ネット上には「確かに前回登板も勝ちはしたが6回に崩れてたな」、「矢野監督が『前みたいに崩れるかも』ってスパっと代えていれば試合にも勝ってたかもしれない」、「次回登板も同じような投球なら、ちょっとローテ起用は考え直した方がいい」といった反応が多数寄せられている。

 一方、「中盤以降に崩れるのは何が原因なんだろうか」、「6回持たないのは明らかにスタミナ不足だけど、前半に飛ばし過ぎなのが一因だと思う」、「速い球を多投してるからすぐにガス欠するんじゃないの?」と、6回に崩れる原因について推測するコメントも複数見受けられた。

 「来日1年目のアルカンタラは一軍デビュー戦となった16日・巨人戦で勝利投手となりましたが、同戦では5回裏まで2失点の一方、6回裏に3失点と突如崩れ1点差にまで詰め寄られています。そのため、田尾氏は前回登板の二の舞を避けるためにも、矢野監督はアルカンタラが点を失う前に継投に入った方が良かったのではと考えているようです。なお、6回から投球が乱れる点については様々な要因が考えられますが、ファンの間ではこれまでの2登板でストレート、スプリットといった速球系の球の投球比率が全体の6割以上となっていることから、力で押す投球が早期のスタミナ切れを招いているのではという意見が多く見られます。実際、『プロ野球ニュース』に田尾氏と共に出演していた谷沢健一氏(元中日)も、『真っすぐが多くなると、田尾さんが言うように5、6回ぐらいで球威が落ちてくるのかも分からない』と同様の指摘をしています」(野球ライター)

 試合後、矢野監督は「別に外す予定はない」とアルカンタラを先発ローテから外すことは考えていない旨を語ったと伝えられている。一部では「まだ日本のマウンドに慣れてないだけと考えているのか?」との声も挙がっているが、次回登板では6回の継投に細心の注意を払う必要がありそうだ。

文 / 柴田雅人

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