search
とじる
トップ > スポーツ > 阪神、矢野監督の退任表明に球団OBが沈黙? 藤浪晋太郎が「オトナの対応」もシーズンへの悪影響は不可避か

阪神、矢野監督の退任表明に球団OBが沈黙? 藤浪晋太郎が「オトナの対応」もシーズンへの悪影響は不可避か

pic pic

藤浪晋太郎

 阪神がキャンプニュースの主役に躍り出た。矢野燿大監督が全体ミーティングで今季限りの退任を表明したからだが、虎ナインは“オトナ”だった。淡々と、キャンプ初日の練習をこなしていた。

 午前中、注目の藤浪晋太郎がブルペン入りした。

 「矢野監督も来ました。藤浪がブルペン入りした頃、一人で。復活してもらわないと困る投手ですし、藤浪のブルペン入りに合わせて、移動してきた感じでしたね」(現地メディア)

 ストレート中心に約90球を投げ込んだが、“コントロールミス”はナシ。藤浪も手応えを感じているのか、時折、笑みを浮かべていた。矢野監督はその様子を後方から見ていたのが、声を掛けることはしなかった。

 「いや、声を掛けるタイミングが見つからなかったんでしょう。藤浪がどれくらいまで仕上がっているのか、確認しなければなりません。2月3日に実戦形式のシート打撃、5日に紅白戦が予定されています。そこで投げられるのかどうか、聞かないと…」(前出・同)

 矢野監督はキャッチャーミットの捕球音が鳴り響くと、おどけるように、ちょっとのけ反って「おぉ~」と小さく声を出した。藤浪は練習に集中していたからか、矢野監督のいる方を見なかった。

 >>阪神・矢野監督が佐藤を説教「お前にとってもよくない」 物議を醸した怠慢プレーの裏側明かす、監督側の問題の指摘も<<

 その後、藤浪はサブグラウンドに移動。他投手たちといっしょに走り込みをしていた。初日の練習メニューを全て消化した後、“ソーシャル・ディスタンス”で番記者たちにこう答えている。

 「(前日の退任表明は)シーズン前なんで驚いたのが一番ですね」

 「矢野さんが辞める、辞めないに限らず、活躍したいと思っているので。頑張りたいと思います」
 こういうクールな受け答えはいつも通りだ。

 前日1月31日の話だが、新主将となった坂本誠志郎が取材に応じ、

 「監督はずっと優勝をめざしていたと思います。みんなで『優勝監督』の肩書をプレゼントしたい」と答えていた。

 こちらも、オトナの対応だろう。藤浪は周囲の雑音を聞き流し、坂本は矢野監督に敬意を示し、取材陣が求めていた内容を察してコメントを出す。また、「余計なことは喋らない」といった態度の選手も少なくなかった。

 こうした対応を見る限り、阪神選手たちが「異例の退任表明」に流されることはなさそうだ。しかし、こんな情報も聞かれた。

 「阪神OBは申し合わせたように退任表明に関してはノーコメントでした。今後、状況が変われば何か話してくれるかもしれませんが…」(ベテラン記者)

 他球団にも矢野監督の退任表明の話は伝わっている。どちらかと言うと、批判的な意見の方が多い。

 「監督が代われば、選手の起用法も変わってきます。チームの看板選手がスタメンから外されることはありませんが、抜てきしてもらえる中堅・若手もいれば、出場機会が少なくなる選手も出てきます」(前出・同)

 阪神は一軍に定着しきれない20代後半の選手も多い。彼らも「矢野監督のために」と考えている反面、今回の退任表明で不安に感じているのではないだろうか。

 阪神選手はシーズンを通して“オトナの対応”を続けていかなければならない。気苦労で大事な一戦を落とすことがなければ良いのだが。(スポーツライター・飯山満)

関連記事

タグから探す


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ