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芸能ニュース 2020年10月16日 07時00分
「100点満点の映画ではない」笠松将&祷キララ、映画『ファンファーレが鳴り響く』で高校生役 衝撃的作品を語る
『されど青春の端くれ』で注目を集めた森田和樹監督にとって、初の商業映画『ファンファーレが鳴り響く』が10月17日から新宿のK’s cinemaで公開される。同作はイジメに遭い鬱屈した日々を過ごすある高校生が、才色兼備のクラスメートと出会い、触発され、思わぬ方向に暴走していくさまを衝撃的な展開で描く。主人公の明彦を演じる笠松将と、ヒロインの光莉を演じる祷キララに作品の見所や撮影の裏話などを聞いてきた。 >>全ての画像を見る<<ーーかなりショッキングな作品ではあると思いますが、演じられたお二人は本作についてどんな感想を持っているのですか。 祷:「スプラッター青春ロードムービー」という宣伝文句でいろいろな場所で紹介されているので、その言葉のイメージで見る人が多いと思うのですけど、わたしは完成されたものを観て、その言葉のイメージより、もっと自分に近い作品だなって思いました。でも、正直、観る方がこれを観てどんな気持ちになるかは分からないなって。宣伝文句に釣られず、自由な視点で観てもらって、いろんなことを感じてほしいです。みなさんが観てどう感じるかにすごく興味があります。わたし自身も最初に台本をもらった時の印象と、完成されたものを見た後の見え方が違っていた作品でした。 笠松:社会的にどう考えても、どういうふうに考えてもよくないだろう、人を殺すという世界観を、見る視点をすぼめて自分の世界の中だけの価値観で見た時に、この主人公はたぶん、このヒロインに連れられて、世間から見た時に圧倒的によくない殺しに手を染めてはいるけど、でも、それをやっている時間だけが自分が自分として存在できた時間だったんだろうなと思います。生まれてきた意味を見いだしていく主人公の過程を見て、それでいいんだって。そう思える映画になっていると思います。ーーこれまで出演してきた作品で、祷さんは結構衝撃的な役柄を演じていることが多い印象です。今回の作品もかなり衝撃的な役柄ですが、それについて感じることはありますか。 祷:自分とかけ離れた役を求められることが多いんですけど、世間が自分に求めているイメージがそうなんだろうって。今回もそうですけど、でも、人を殺す役はこの作品が初めてです。これまで演じた役と共通する部分もあるけど、自分としては全く新しいイメージで演じていました。観る人にも新しい自分として観てもらえる作品になっていると思います。ーーセンセーショナルな内容だけに、オファーをもらった時も感じるものは大きかったのではないですか。 祷:台本を読んで、これをどこまで直接的な表現として描写するのだろうって思いました。でも、監督とかスタッフの方とお話しして、変に視覚的なイメージに頼ろうとしているんじゃなくて、その場の空気感とか言葉の力とか、役者としてのわたしたちの力を信頼してくれているのが伝わってきたので、行くまでは構えていたけど、現場に入ってからは迷いがなかったです。監督に委ねようって自分の中では割り切れていました。ショッキングなシーンもわたしがやることじゃなく、役がやることであって、物語としての展開で、自分の中で理解できる部分も見つかりました。それがあれば大丈夫だって。ーー共演し、現場で互いに感じた印象を教えてください。 祷:笠松さんはもともと出演していた作品を見ていたので、知っていて、共演したいとひそかに思っていたんです。この作品のキャストは最初にわたしが決まっていたんですけど、わたしが道連れにするこの明彦という役を、どんな方がどんなふうに演じるかでわたしの演じ方も変わっていくなって思っていました。2人が合わさった時の色が作品の色になるような作品だと考えていたので、誰が演じるんだろうって。それが笠松さんに決まったと聞いてホッとしたのを覚えています。わたし自身も笠松さんから出てくる表現で、何か、わたしの中から想像していなかったようなわたしが出てくるんじゃないかと思ってドキドキしました。ーー実際会ってみてどうでしたか。 祷:変な方だなって(笑)。でも、今までいろんな方と共演してきて、その中で誰にも似ていない。尖っているけど、愛がある方だなって。ひょうひょうとしているように見えて、作品のこととか、役のこととか、すごく信じて演じている方だなって。 笠松:もっと言って(笑)。ーー逆に笠松さんは祷さんを見て、どんな印象を持ったんですか? 笠松:一緒に逃避行するというか、時間を過ごす役。共演していて、祷さんは目の前のことにすごく一生懸命になれる人だなって。目の前で全力で演じる祷さんがいるのは見ていて役者としても興味深いし、刺激がありました。初めて会った時の印象もよかったんです。いい子だろうなって(笑)ーー高校生の生活を描きますが、お二人の高校時代はどんな感じだったのですか。 祷:地元が大阪で、普通の高校生だったと思います。部活でバレーボールをやっていて、楽しい高校生活でした。でも受験の時はつらかったです。自分の進路を決める時は自分が何をしたいか分からなくて。なので浮き沈みのある高校生活だったかもしれません。 笠松:器用な方だったと思います。自分に対して根拠のない自信を持っていたところもありましたけど。友達も多かったし、先生にも信頼されていて、僕も楽しい高校生活だったと思います。この映画の明彦とはかけ離れていたかもしれません。ーー観る人に作品がどんなふうに届けばいいなと思いますか。 笠松:100点満点の映画ではないと思うんです。でも主人公のラストの表情が良くて、それしかないという表情を見せます。自分が生まれる意味を見いだすことで人に優しくもできる。この物語を通じて、そういう部分をぜひ見てほしいです。 祷:衝撃的な内容ではあるけど、決して遠い世界ではない。この映画のストーリーを一つの例として見ればいろんな人に当てはまる作品だと思います。ちょっと苦しいなとか、迷いがある人が観て、救いの部分、救いの存在になればわたしはうれしいです。祷キララヘアメイク:榎本愛子ジャケット、パンツ:LEINWANDE、シューズ:UNTISHOLD、リング、バングル、イヤーカフ:Fauvirame『ファンファーレが鳴り響く』出演者 笠松将、祷キララ、黒沢あすか、川瀬陽太、日高七海、上西雄大、大西信満、木下ほうか、他10月17日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2020年10月06日 07時00分
恋愛リアリティーショーで婚約、吉田龍一主演映画が公開! 小籔千豊から鋭い指摘をされるも「わからなかった」?
10月9日(金)、東京・アップリンク渋谷にて映画『メカニカル・テレパシー』が公開される(大阪、兵庫でも公開予定)。 >>全ての画像を見る<< 本作は、映像制作者の人材発掘を行うシネアスト・オーガニゼーション大阪(CO2)の第13回助成作品。大学の研究室で「心を可視化する機械」の開発が行われていたが、実験中に事故が起こり、開発者・三島草一(申芳夫)が目覚めなくなる。共同研究者で妻の碧(白河奈々未)は開発を続けていたものの、成果を出さない碧を疎ましく思う大学側は、機械の調査という名目で真崎トオル(吉田龍一)を送り込むが……というあらすじだ。監督は、映画美学校出身の五十嵐皓子。日本、アメリカ、イスラエルなど国内外問わず各地の映画祭に出品されている。 今回、主演・真崎を演じた吉田にインタビューを実施。作品のことはもちろん、長く付き合ったカップルが7日間のメキシコの旅に出て結婚をするのか別れを選ぶのかを選択する恋愛リアリティーショー『さよならプロポーズ2』(AbemaTV/テレビ朝日)出演時の話などを伺った。ーー実はこの作品が制作されたのは4年前。改めて公開できる喜びの声を聞かせてください。 今までは国内外問わず映画祭でたくさんの方々に観ていただいていたんですけど、より近い、僕たちを応援してくださっている方たちに観ていただけるのは素直に嬉しいですね。ーー本作に出演するにあたって台本を見た時、どんなことを思いましたか? 普通は台本があってキャスティングという順番だと思うんですけど、先に主役確定で台本をもらったので、“何をやるんだろう?”って思っていました。ワクワクしながら台本を受け取った時、正直“分からん!”って(笑)。だから、めちゃくちゃ読み込みましたね。ーーそんな難解と感じた作品が、映像として完成。率直にご覧になったときの感想を聞かせてください。 今回のインタビューを受けるにあたって作品を見返した時に、4年前に感じていたことと、いま感じることがまったく違ったんでびっくりしましたね。自分の作品ですけど、“めっちゃええやん!”って。自分が出させてもらっている映画の中で、恥ずかしくて“これは見られたくない”っていう作品も正直あるんですよ。でもこれは、ぜひ観ていただきたいですね。物語以上に、いろんな本質的なものが込められている作品だと思います。ーー五十嵐監督はどんな印象ですか? おだやかで優しい方でありながら、意志が強くて頑固な部分もあるんですけど、その監督の人間性が作品に込められているなって印象です。現場でも監督が背中で見せてくれたこともあって、どれだけ撮影が大変でも、キャストも頑張ろうって思えたんじゃないですかね。ーー大学から送り込まれる真崎という役と、どのように向き合いましたか? 意識していないようで意識したのは、この作品って、ある命(めい)があって真崎が研究室に送り込まれ、無自覚な部分で碧に惹かれるところから物語は進んでいくと思うんですけど、その無意識って“表現”の部分で難しいところで……。意識しちゃうと、そこで“意識”していることになるじゃないですか。そこは気をつけていましたね。 分かりやすく言えば、そういう感情を無視していました。惹かれていくところであったり、心に刺さるところであったり、役と対峙したときに感じるものはあるけど、それを感じて出しちゃうと難しいところがあるというか。ーー碧に惹かれていく真崎に対して共感する部分がありましたら教えてください。 碧さんの容姿でも、碧さんが何かをしてくれたわけでもない。真崎は違う部分で惹かれているなって思っていて。第三者に圧力をかけられても、碧は一途にその人(意識不明の夫・草一)を愛し続けているわけじゃないですか。そういうところに(真崎は)惹かれていったと思うんですね。それって言葉じゃなくて心の意識的なもの。そういうところに惹かれる真崎を僕も好きって思いました(笑)。ーー現在、私生活では婚約中だそうですが、惹かれた箇所が似ているなと感じたりしますか? ありますね。すごいですね……そこ繋がっている意識がなかったです(笑)。ーーそんなフィアンセは『さよならプロポーズ2』にも出演されたユカリさん。婚約生活はいかがですか? 恥ずかしいですね(笑)。楽しくさせていただいています。ーーブログでは、2人で歩いていると、番組ファンの方から声をかけられたと書かれていましたね。 恋愛リアリティーショーのコアなファンの方がたくさんいらっしゃって、一気に認知度が高まったのはありがたかったですね。食中毒になったりして、けっこう過酷だったので、旅の記憶がほとんどなかったんですよ。だから、僕たちがあの番組に出たっていうことをたまに忘れる時があって……。声をかけられた時も「何のことやろ? あーそういうことか!」と思ったくらいで(笑)。_ーー番組MCの小籔千豊さん、辻希美さんがおっしゃっていたことで心に残った言葉はございますか? 一番残っているのは、小籔さんが僕の名前“リュウイチ”を動詞にしてくださったことですね。「“リュウイチってる”ところってみんなあるよね」っておっしゃっていたんですけど、最初何を指しているのか分からなくて(笑)。意味は“僕が誰かのためにやっていることが、本当は回り回って自分のためになっている”ってことなんですけど、“そんな変な気持ちちゃうけどな”って思っていました。完全に無意識ですね(笑)。ーー最後に本作の見どころを教えてください。 1回では理解しづらい映画だと思うんですね。2、3回と観た時に僕自身、クライマックスを通して“人だな”とか“人生だな”ってすごく感じて涙をしたので、それに気づいた時に自分自身の人生観が広がるんじゃないかと思います。取材・文:浜瀬将樹『メカニカル・テレパシー』監督・脚本:五十嵐皓子出演:吉田龍一、白河奈々未、申芳夫、伊吹葵、青山雪菜、石田清志郎、時光陸、松井綾香、長尾理世、竹中博文、古内啓子(声の出演)ほか公開日:10月9日からアップリンク渋谷ほかにてロードショー公式サイト:https://mechatelemovie.wixsite.com/mechatele
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芸能ニュース 2020年09月26日 07時00分
『恋つづ』でも話題の瀧内公美「作家に求められる女優でありたい」新作映画は売れない女優役
中川龍太郎、穐山茉由、安川有果、渡辺紘文という日本映画界の若手実力派監督が集結。それぞれが各自の手法で、売れない女優マチ子のまなざしを通して、“女”であること、“女優”であることで、女性が人格をうまく使い分けることが求められる社会への皮肉を、周囲の人々との交わりを介在しながらコミカルに描く映画『蒲田前奏曲』が9月25日からヒューマントラストシネマ渋谷、キネカ大森ほかで全国公開される。 >>全ての画像を見る<< それぞれの監督のメガホンのもと、4部構成となった同作の第3番「行き止まりの人々」(安川監督)で黒川瑞季を演じるのは『火口のふたり』などで注目を集めた実力派女優の瀧内公美だ。瀧内に本作の見所などを聞いてきた。ーー作品のオファーをもらった時はどんな心境でしたか。 瀧内:テーマが難しそうな題材だなって。自分が出演しているもの以外の台本を読んでいなかったのでどういう形になるんだろう、と。短編形式で話テーマが4つあって、通常の形式とは違った作品だけど、撮影が始まってからはいつもと変わらず演じました。オーディションの場が舞台となりますけど、自分ではあんな険悪な雰囲気のオーディションは経験がない。クランクイン前に同じくオーディションを受ける女優・マチ子役の松林うららさんとリハーサルをした上で、オーディションを開催する制作側の役者さんも入って撮影するという感じでしたが、いろいろ想像しながらの撮影でした。セリフはあるけど、受け答えの仕方などはその場の展開によって変わってくる。その場で起きたことに対して瞬時に反応していく形で作り上げていきました。ーー完成されたものを見てどんな印象を持ちましたか。 瀧内:マチ子のいろんな表情が見れる作品になっていると思います。4人の作家がそれぞれのテーマを持って作っているので、一本の長編作品ではあるけれど、ボリューム感があり、見応えのある作品に仕上がっていました。こういう作品に携われて自分自身も新たな発見がたくさんありましたね。ーー瀧内さんは映画『火口のふたり』や、最近でもドラマ『凪のお暇(いとま)』『恋はつづくよどこまでも』と話題作にもたくさん出演されています。女優として今後どんな役に挑戦していきたいと考えていますか。 瀧内:その時その時、課題のようなものが自分の中にあって、それを考えながら作品を選んでいます。『火口のふたり』はふたり芝居であること、荒井晴彦さんの脚本であること、共演した柄本佑さんは以前からご一緒してみたい俳優さんではありましたので、挑戦させてもらいました。テレビドラマは過去にあまり経験がなかったので、去年から挑戦しています。経験を積んでいかないと、カメラの前に立つことにいつまで経っても慣れないでいる怖さがある。あと、自分が面白いと思った作品には積極的に参加しようと思っています。魅力のある作家さんと仕事がしたいと思っています。ーー将来的にはどんな女優さんになろうと思っているのですか。 瀧内:どんな女優さんになりたいというより、きちんとした人間でありたいとは思っています。役者の世界はどうしても特殊な世界。でも、作品で描くのは大抵普通の人たち。一般的な感覚、日々の営みや社会との関わりは大切にしたいな、と。あと、作家に求められる女優でありたいという思いはありますね。ーー本作でも女優を演じていますが、瀧内さん自身はどんな女優さんに憧れを持っていますか。 瀧内:好きな女優さんでいいますと藤山直美さんです。かっこいいですよね。日常の匂いもきちんとあり、藤山さんのエッセイを読ませていただいてさらに好きになりました。基本的にかっこいい女優さんが好きです。ーー最近はドラマなどの役柄で強い女を演じることが多いと思うのですが、世間の評判などが気になったりというのはありますか。 瀧内:わたし、SNSとかあまり見ないので、周囲の反響はよく分かっていないんです。届けて終わりみたいなところがあります。表現して終わりというスタンスでやっているので、あまり世間樣のことは気にはしていません(笑)。ーーリアリティのある役、作品が多い中、女優をしていて、撮影中、役をプライベートでも引きずってしまうことはありますか。 瀧内:そういうのはないです。普段からフラットでいるようにしています。そうでなければ、表現という感じではなくなってしまう。役との距離感はいつも大切にしています。ーー今年はコロナの問題など、特別な一年となりました。自粛期間はどんなことをしていましたか。 瀧内:自粛期間、映画館に一度も行きませんでした。わたし、映画館で作品を観るのが好きなので。どうしても何か見たくなって、配信系のサイトで映画をよく見ていました。新作はあまり見ないです。名画座にはよく行きますね。あと、ドキュメンタリーも好きです。女優として、好きな作家さんがたくさんいるんです。そういった方たちとご一緒できるよう、これからも一作品一作品、大切にやっていきたいと思っています。(取材・文:名鹿祥史)取材場所協力:ENBUゼミナールメイクアップアーティスト:藤原玲子ヘアスタイリスト:YAMA衣装協力:Ray BEAMS『蒲田前奏曲』︎出演 : 伊藤沙莉 瀧内公美 福田麻由子 古川琴音 松林うらら 近藤芳正 須藤蓮 大西信満 和田光沙 吉村界人 川添野愛 山本剛史二ノ宮隆太郎 葉月あさひ 久次璃子 渡辺紘文 監督・脚本 : 中川龍太郎穐山茉由安川有果渡辺紘文企画 : うらら企画製作 : 「蒲田前奏曲」フィルムパートナーズ (和エンタテインメント ENBUゼミナール MOTION GALLERY STUDIO TBSグロウディア)特別協賛: ブロードマインド株式会社 日本工学院配給: 和エンタテインメント、MOTION GALLERY STUDIO2020年 / 日本 / 日本語 / 117分 / カラー&モノクロ / Stereo『蒲田前奏曲』︎ ©2020 Kamata Prelude Film Partners9月25日(金) よりヒューマントラストシネマ渋谷・キネカ大森にて他全国順次公開
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芸能ニュース 2020年09月25日 07時00分
KAT-TUN亀梨が田辺のギャグを? その後奇跡の出会いも…人気急上昇中のぼる塾、吉本大型フェスの意気込み語る
9月27日、よしもと漫才劇場(大阪)、ヨシモト∞ホール、神保町よしもと漫才劇場の3劇場がオンラインでコラボレーションする10時間の生配信『わちゃフェス2020』が開催される。 将来のお笑い界を担う若手芸人が多く登場する本イベントは、劇場対抗バトル、10時間ダイエット企画、テーマソングバトルなど、コラボならではの企画が盛りだくさん。まだ見ぬ芸人を青田買いする意味でも注目のフェスとなっている。 >>全ての画像を見る<< 今回、フェスに出演する芸人代表として、神保町よしもと漫才劇場に所属するぼる塾(あんり、きりやはるか、田辺智加、酒寄希望=現在育休中)にインタビューした。ぼる塾は、同級生コンビだったはるかとあんりの「しんぼる」、田辺と酒寄の「猫塾」が融合したカルテット。結成後、すぐさま頭角を現し、現在テレビでも活躍中だ。 フェスのことはもちろん、KAT-TUN・亀梨和也のファンとしても知られる田辺に質問をぶつけた。――劇場が一堂に会するのは初の試み。心境を教えてください。あんり「楽しみですね。オフィシャルコメントの質問で『(ヨシモト∞ホールの)大自然さん、男性ブランコさんとやりたい』って答えたんですけど、実現すればいいなと思います」――田辺さんは10時間でダイエットに挑む大型企画のメンバーに指名されていると聞きました。田辺「私はやりません! ダイエットは10時間じゃ無理ですよ。(あんり、はるかに向かって)ダイエットってね。無理してやっちゃいけないのよ。私、仕事で12時間ご飯を食べられないことがあったんだけど、それだけで命の危険を感じたのよ? ってことは、10時間何も食べられないかもしれない可能性がある。そのせいで『わちゃフェス』が楽しめない。だからやりません!」――(笑)。3劇場でおすすめの芸人さん、気になる芸人さんは? あんり「私は大自然さん、男性ブランコさんが大好きです。人柄、人間性がネタに出ていますし、優しくって面白いっていうのがすごいと思います。私が芸風的に先輩に物申したり、若干人を傷つけて笑いをとったりしているものですから、余計に憧れますね」 はるか「(よしもと漫才劇場の)吉田たちさんとコウテイさんのネタがめちゃめちゃ好きです。コウテイさんは『なぁなぁ下ちゃん。売れたら〇〇やりたい』っていうネタの入り方が好きです。ネタも飛んでいるのに面白くて『なんだこれ』って思いながらも見ちゃうのが、大阪芸人さんならではって感じがします。吉田さんたちは、双子を生かしながらのネタがうまく作られていて、すごいなって思います……お客さんみたい、私(笑)」 田辺「私、大阪の男が好きで(笑)。よしもと漫才劇場は、からし蓮根、ラニーノーズ、ゆりやんレトリィバァが同期でいるので、このフェスを通して交流があればいいなって思います。無限大では、レインボー、そいつどいつが同期で、男の子同士では(大阪・東京芸人関係なく一緒に)ライブをしているんですけど、私は関わっていないから中に入れてほしいです」――どんなことがやりたいんですか? 田辺「特にはないんです。私はラニーノーズが好きで……」――面白い芸人さんでイケメンとしても知られていますよね。 田辺「顔だけじゃないんですよ。ネタも面白くて、中身もいいんです。誰に聞いても『面白くて優しい』っていう……完璧。結婚もされたのでおめでとうって伝えたいです」――では、皆さんのことを教えていただきたいです。まずは、田辺さん、はるかさんに、あんりさんの魅力を教えていただきたいです。 はるか「話し上手だし聞き上手だし、相談しやすいです」 田辺「思いやりがある。表ではやんや噛み付いたり先輩にしているけど、すごく優しいです。誰よりもはるちゃん、私、酒寄さんのことを考えてくれている。頭使わせちゃってね~」 あんり「36歳に言われるのか(笑)」※田辺は36歳、あんりとはるかは25歳 田辺「あと無限大に行くときに、前に進めなくない? あんりが来ると周りの芸人がざわつくというか、イジられがすごいんですよ」 あんり「そんなことないですよ。気づいていたら(イジられるために)奥の部屋まで行っていたってことです(笑)」 田辺「私も『あんりみたくならないといけないな』って思いました。周りからやんや言われるのは大事だなって」 あんり「まぁ、でもそうかもしれない。先輩に噛み付くのもそういうので生まれたんで」――はるかさんはどうですか? 田辺「普段はふざけているけど、実は真面目ね」 あんり「真面目にならなくていいところで真面目になるというか、私は収録で考えすぎて落ち込んじゃうんですけど、はるちゃんは“今日は落ち込むべきじゃないか”っていうときは元気なんですよ(笑)。“あそこで喋るの面白かったな”って思った時に、落ち込んでいたりして……価値観が違うというか、唯一無二で誰もマネできないところがあります。こうはなれないです!」 はるか「(笑)」ーー田辺さんの魅力はどんなところにあると思いますか? あんり「人付き合い、生き方が上手だと思います。私とはるちゃんが、ささいなことで意見が食い違う時があるんですけど、そのときに間に入るのが田辺さんなんですよ。どちらの味方にもならないし、お互いに共感してくれるから、私たちの言い合いも冷静になって収まるというか」 はるか「一番味方になってくれる存在。ぼる塾はみんな味方なんですけど、一番気にかけてくれます。私も落ち込むときがあるんですけど、そのときに田辺さんが『あんた大丈夫?』って連絡をくれて」 あんり「近所のおばさんじゃん(笑)」ーー現在育休中で、ぼる塾さんのYouTubeチャンネルでもたびたび登場する酒寄さんはいかがですか? あんり「プロデュース力ですね。人の活かし方がうまいです。『あんりちゃんはこれが面白いよ』って人を面白くしてくれる才能がすごいと思います。(ネタ中の)田辺さんの自虐の部分も、私が考えると嘘くさくなっちゃうんですけど、酒寄さんが考えたネタだと聞けるんです」 はるか「私たちが出た番組、ネタも全部チェックしてくれるんですよ。ボートレースの配信番組に出た時も、お子さんと一緒に観てくれたみたいで(笑)」 田辺「本当にストイックなんですよ。私と(猫塾を)組むときに『絶対私が田辺さんのことを売れさせる』って言ってくれて」 はるか「あと、負けず嫌い!」 あんり「自分というよりも『あんりちゃんが負けるわけない』って仲間に対しての負けず嫌いな部分があって。私たち3人はそこまで自信満々のタイプではないので、酒寄さんに言ってもらえると勇気になります」ーーいいバランスなんですね。では、テレビに出るようになってうれしかったこと、感動したことを教えてください。 あんり「家族の反応がうれしいです。いま6年目で、4、5年目くらいまでは、家族から“十分やったんじゃない?”って空気があったんですけど、ぼる塾になって、テレビに出させていただくようになってからは、本当に喜んでくれて。劇場は来ないと観られないですけど、テレビは家族とか親戚が観てくれるし、みんなが応援してくれているのを感じられるのがうれしいです。頑張ってよかったなって思います」 はるか「3人で行動することが多いんですけど、外で声をかけていただけるのがうれしいです。私はどこにもいそうなんで1人だと声はかけられないですけど、前に3人でスーパーへ行ったとき、私が別の場所にいてパッと見たら、あんりと田辺さんが声をかけられていたんですよ。“やっぱりすごいんだな”って思いました。ボリューミーだからっていうのもありますけど(笑)」 田辺「『しゃべくり007』(日本テレビ系)をきっかけに、Twitterのトレンドで『田辺さん』っていうのが入って、ビックリしちゃいました。そのおかげで、KAT-TUNの亀梨くんが、私が生きているってことを知ってくれたり(番組に亀梨がVTR出演した)、最近だとTwitterのリプがたくさんきて『なんだろう?』って思っていたら『亀梨くんがオンライン配信で、田辺さんの“まぁね~”っていうギャグをやってくれた』って……。私の目標が『私のギャグを亀梨くんがやってくれること』だったので、まさか夢がかなうなんて!」ーー田辺さんはまだ亀梨さんとは会えていないそうですが、あんりさんとはるかさんは偶然お会いしたことがあるんですよね。 あんり「そうなんですよ! 田辺さんにドッキリを仕掛ける番組だったんで、2人で早めに日テレに入ったんですけど、打ち合わせが早く終わったんで、コンビニに行こうと思ってはるちゃんと歩いていたら、後ろの方から誰かが追いかけてきて『この間、ありがとうございました!』って挨拶してくださったんですよ。スタッフさんだと思って振り返ったらマスクしている男の人がいらっしゃって、それが亀梨さんだったんです。マスクしていても明らかにオーラがあって、私たちも慌てちゃって(笑)。何て返したのか記憶にないくらい驚いちゃいました」ーー突然なので驚きますよね。 あんり「『田辺さんによろしく』って言われたんですけど、その後、私とはるちゃんで『肝心の田辺さんがいないときに会っちゃったね……』って、田辺さんに言うべきか言わないべきか迷ったんですよ。怒るんじゃないか、泣くんじゃないかって、酒寄さんに相談したら『めちゃめちゃ面白いよ』って。田辺さんのリアクションがもったいないから、生配信なり、番組で報告した方がいいって。だから4人の生配信のときに報告しました」ーー田辺さんはどう思ったんですか? 田辺「その日、リモートでプロ野球の生配信に出演されるのは知っていたので、2人に『いるじゃん。会っちゃったらどうする?』とか騒いでいて。その日はドッキリだったので、1人の楽屋だったんですけど、亀梨くんが出ているテレビ中継を観ながら2人に『衣装がカワイイ!』とかLINEで送りまくっていて、でも反応が薄くて」 あんり「そのときすでに会っていたんです……」 田辺「帰りのエレベーターでも『会えるもんじゃないね』って言っても、2人はサラッとしていて(笑)」 あんり「私たちは心の中で“さっき会いました”ってずっと思っていました(笑)」ーー亀梨さんのファンからも声をかけられることが増えたんじゃないですか。 田辺「ありがたいことに『田辺さんと同じ気持ちです』って言ってくれる人がいてうれしいです。『“この気持ちってなんなんだろう”って思っていた気持ちを田辺さんが代弁してくれた』って言ってくださったときは、オタクでよかったなって思いました」 はるか「田辺さんが亀梨くん好きって言っているのを聞いて、亀梨くんを好きになった人が増えているらしくて」 田辺「それもうれしいです~」ーーお二人には、会いたい人はいらっしゃらないんですか? あんり「私、阿佐ヶ谷姉妹さんを尊敬していて、なかなか共演する機会がないので、一度お会いしたいです。あの2人もずっと仲良しで、自分たちの空気感も持っていらっしゃるんですけど、優しいのに面白いし、絶対笑っちゃうじゃないですか。目指すべきは阿佐ヶ谷姉妹さんじゃないかと思います」 はるか「中村倫也さん、斎藤工さん、あとゲーム実況をされているYouTuberの三人称(SANNINSHOW)さんですね。三人称さんは自然体でゲームをやっていて面白いんですよ」ーーありがとうございました。最後に『わちゃフェス』の意気込みを教えてください。 田辺「離れている劇場がひとつになるなんてすごいことなので、この状況を楽しみたいです。こんなに出演者が多いなんてワクワクします」 あんり「すごい方々がたくさんいらっしゃるんで、“こういう時期でも笑いが取れるんだぞ”っていうところを見せていきたいですね」 はるか「新しい環境ですよねー。この時期だからこそオンラインフェスが作られたと思うので、頑張りたいです」取材・文:浜瀬将樹『わちゃフェス2020』日時:9月27日(日)開演12:00~22:00出演者:ぼる塾、ミルクボーイ、見取り図、ニューヨーク、空気階段ほかオンラインチケット:3,000円※開演より72時間見逃し視聴サービスあり劇場観覧チケットも発売中公式サイト:https://wachafes.yoshimoto.co.jp/
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芸能ニュース 2020年09月20日 07時00分
きゃりー、藤田ニコルはメンタルが大変? ずん飯尾のイケメン話も! TV引っ張りだこの“霊が視える”芸人、シークエンスはやともの書籍が好評
“生き霊が見える”という特殊な能力を持ち、『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系)や『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)など、多くの番組で活躍をしているピン芸人・シークエンスはやとも。 >>藤田ニコル、スタッフに「そういう撮り方はやめた方がいい」ダメ出しも 意外な才能を発揮で絶賛の声<< そんな彼が今夏、著書『ヤバい生き霊』(光文社)を発売した。こちらは、『女性自身』(同)で連載している『ポップな心霊論』をまとめた一冊で、彼のこれまでの心霊体験談や自身の想いを綴ったコラムが収録されている。今回、本作の見どころはもちろん、様々な芸能人を霊視してきた彼だからこそ出会ったエピソードなどを伺うべく、はやともに話を聞いた。ーーまずは「ポップな心霊論」が一冊の本になったという喜びの声から聞かせてください。 もともと信じられないくらい無名な時から(連載を)やらせていただいていたんですよ。いろんなテレビに出させていただいて、たくさんの方にお世話になり、多少認知をしていただけるようになったからこそ本になったので、頑張ってよかったなって思いました。ーー約3年の連載を経て積み重ねてきたものが、ようやく形になったというわけですね。 何より、連載がきっかけでテレビに呼ばれるようになりましたし、テレビに出たおかげで書籍になりましたし、いい感じで回っているので、ありがたいです。ーー自分的に気に入っているコラムとか、思い入れのあるコラムありますか? 結構ありますよ。オーラが見える女優さんと一緒に映画の舞台挨拶に出たことがあったんですけど、その方がスタッフさんに「(頭に)りんごが乗っているから、りんご農家出身ですよね?」って言い当てたりしていて。僕も見てもらったら、「黒い槍が頭から股間に突き抜けています」って(笑)。それが何だったのか未だに分からない……って話を書いているんですけど、このエピソードは未だに笑っちゃいます(笑)。ーー今まで番組で霊視してきた中で、印象的だった芸人さんの話を教えてください。また、どんなアドバイスを送りましたか? パンサーの尾形(貴弘)を視たんですけど(YouTube『パンサー尾形の尾形軍団チャンネル』2020年3月配信)、基本的に皆さんから応援されていましたし、番組スタッフさんからも信頼されていましたし、兄貴肌の方なので、たくさんの後輩芸人さんから慕われていました。でも、病気の影だけ見えていたんです。ーー尾形さんは先日、虫垂の炎症で入院されましたね。 収録の時は「病院だけ行ってください」ってお願いしました。結果的に人間ドックで見つかって入院されたんで、“役には立てているのかな”って思います。ーーそのほか、タレントさんなどで印象的だった人はいますか? ◯◯さんはヤリマンだと思います。ーー(笑)! 書けないですよね(笑)。それで言うと、フワちゃんさん、りゅうちぇるさん、藤田ニコルさん、きゃりーぱみゅぱみゅさんとかは、一番しんどいんじゃないかなって思いましたね。ーー自分がやりたいことがやれていないということですか? むしろ、自分がやりたいことすら分からなくなっていると思います。きゃりーさんはお会いしたことないですけど、音楽がありますし、ライブをやれば満席になりますし、自分の表現したいことを披露できる場があると思うんですけど、そうじゃなくて“タレント”の括りになっている人たちは、求められることに対して“自分がこれをやったら、みんなが喜んでくれる”って寄り添うことが生きがいになっていたのに、そこに行き過ぎた結果、“自分は何をやりたいんだっけ?”って分からなくなっていて、メンタルが大変なのかなって思います。ーー収録終わりに「もうちょっと視て」って声をかけられることもあるんですか? めっちゃ言われます。楽屋に呼ばれることもありますね……それで思い出しちゃったんですけど、質問と関係のない話をしていいですか? ただ僕が救われた話です(笑)。 この間『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)に出させてもらったんですけど、MCは『ほんまでっか』でお世話になっている明石家さんまさん、ゲストが一緒の劇場に出ていたしゅんしゅんクリニックPさん、ひな壇にも今田耕司さん、麒麟の川島明さんなど、共演してくれた人がたくさんいらっしゃったんですよ。そんな中で、人生で一番スベった瞬間がありまして……。 収録が終わって落ち込んでいたら、その日初めて共演させていただいた、ずんの飯尾和樹さんが「先生! 視てよ!」って、いらしてくれて。会話をして出て行った後、もう1回来てくださって、「これジュース代にでもしてね」ってぽち袋をポンと渡してくれて……。開けたら結構な金額が入っていたんですよ。 おそらく、(飯尾的に)“視てほしい”なんて気持ちはないと言うか。ただただ、死ぬほど空回って落ち込んでいる若手を“このまま帰したらかわいそうだ”っていう気持ちだけで来てくださったんだって思って、初めて楽屋で大泣きしちゃいました。ーー昨年いろいろあった雨上がり決死隊・宮迫博之さん、ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんですが、現在、お二人ともYouTubeなど活動の幅を広げて活躍していらっしゃいます。素人質問で申し訳ないですが、これはもともと彼らの中にあった「人間力」で成功に導いたのか、もしくは生き霊の転換などがあったということなのでしょうか? 転換はないんですけど、成功し続けている理由としては、“自分”という人間には嘘をついていないからだと思います。ーーでは、私たちみたいな一般人も“自分”に嘘をつかずに生きていった方がいいと。 もちろんです。たとえば、仕事で10年かけたプロジェクトが総崩れになってしまった……ってことがあったとします。それが自分のやりたい計画とは違うもので築き上げていた場合(自分に嘘をついていた場合)、本当にゼロからのスタートになっちゃう。けど、“俺はこれがやりたいんだ”っていう信念のもと出会った仲間や出来事っていうのは、その後、ゼロにはならないんですよね。だって、同じ志の人が膨らんで仲間になっているから。 そういう人たちともう1回スクラムを組むってなった時に、ゼロではなく、50%、80%からのスタートになるわけで、無駄にならないんですよね。正しい努力っていうのは、正直な自分から見つけた出会いを固めていくことだと思います。だからこそ宮迫さんはYouTubeの世界で、今までの(歩んできた)人生が功を奏して、あっという間に人気になったんだと思います。ーー芸能界には再ブレイクする芸人さんやタレントさんもいますが、そういった方々も、自分に嘘をつかずに生きているからこそなんですかね。 オリエンタルラジオの中田敦彦さんも、武勇伝から、賢いキャラ、『PERFECT HUMAN』、今はYouTubeで活躍して……っていうステップは、ゼロからじゃなくて、全部が積み重なって活躍されていますよね。カッコいいと思います。ーー詳しくありがとうございます。では、書籍を出版したことで今後やってみたいことや展望はありますか? 具体的にはまだ決まっていないんですけど、“面白い人”として心霊番組に呼ばれるようになりたいです。いまテレビに出ると、照明を暗くして、怖い音楽が流れて……っておどろおどろしく紹介されますが、そうじゃなくて、心霊関係なく呼ばれて、番組では明るく紹介されるようになったら嬉しいです。ーー最後に本作の見どころを教えてください。 文章にうまくまとめてくれるライターさんの力や、イラストレーターさんの作画力も重なっていると思いますが、ここまで怖くない心霊本は初めてかもしれないです(笑)。特に“幽霊っている?”なんてライトに考えている方全員に、最初の一歩目として読んでくれたらありがたいです。取材・文:浜瀬将樹『ヤバい生き霊』著書:シークエンスはやとも定価:本体1,200円+税ISBN:978-4-334-95185-6判型:四六判ソフト発売中!
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芸能ニュース 2020年09月13日 07時00分
真矢ミキ、「ここまで裸になって演じたことはない」 人気作「さくらの親子丼」への思い語る
人気シリーズ『さくらの親子丼』の第3弾が10月17日(毎週土曜23時40分〜)より、東海テレビ・フジテレビ系列で「オトナの土ドラ」30作品目として放送される。ヒロインの九十九さくらを演じる主演の真矢ミキに、作品の見所などを聞いた。 >>芸能界もサッカー日本勝利に歓喜! “便乗”投稿が多い中、祝福コメントが高く支持された3人<< 2017年10月の第1弾、翌年12月に放送された第2弾ともに好評を博した今作は、民間子どもシェルターを舞台に、傷ついた子どもたちと世話焼きおばさんのさくらが“親子丼”を食べることで通じ合い、愛を伝え合う姿を描く。さくらと共に子どもたちと向き合うおばちゃん弁護士・三谷桃子役で名取裕子が出演するほか、今回から子ども担当弁護士・宮部雪乃役で新川優愛、シェルターホーム長・高瀬川多喜役で山崎静代も出演する。 真矢は本作が支持されている理由について、「平成から令和にかけてどんどん増える児童の問題を取り上げた作品。このコロナ禍でも、児童虐待や子育て放棄のニュースを何度聞いたことか。人気シリーズという実感はないんです。でも、気がついたら第3弾まで来ています。時代と向き合っている作品だから(支持されている)ということではないでしょうか」と分析する。 ヒロイン・九十九さくら役については、これまでに演じてきたどんな役とも違ったスタンスで取り組んでいるといい、「この役に関してはどんな映り方をしてもいいんです。どう見えたっていいやって思うほど、役に浸かりたいと思ってやっています。生身で演じることが重要な役なんです。実際、ここまで裸になって演じたことはないんです。演技のようで演技じゃない部分もたくさん含まれています」と振り返る。 役作りのために、実際に子どもシェルターのような場所を訪れることもあるという。また、YouTubeなどで、子ども虐待の問題を扱った動画や、子育てに悩む母親のインタビューを見たりして、自身もドラマ内で取り上げられる問題について深く考えさせられることが多いといい、「(恵まれない環境の)児童や自分たちをかくまってくれる場所がいろいろとあるんだ、声を上げていいんだということをこのドラマを通して、目から耳から入れていただきたいです」と呼びかける。また、この物語を自身も「能動的に捉えることが大切」と感じながら演じているとも。 真矢は「さくらは自分の位置や考えを模索している役。第1弾は自分の子どもを失い、加害者の側から変えないといけないんだって、福祉に入っていくストーリー。自分の思いを描いていました。第2弾では、福祉の問題をいろんな形で支えようとする人たちと融合し、第3弾ではそういう人たちがいろいろといる中で、わたしはどう動くべきかを考えて行こうとするんです。コロナ禍で、いろんな問題が、これまでそうじゃなかった家庭からも浮上しているこの時代の中、さくらだけでなく、わたし自身も模索する部分は多いんです。役者としてでなく、1人の人間としてこのドラマを通じ、さくらのように突っ走っていけたらいいなと思います」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2020年08月23日 07時00分
“熱い男”山﨑賢人も出演! 坂口拓、主演映画の撮影5分で骨折 77分ワンカットの壮絶殺陣シーンを語る
『キングダム』のラスボス・左慈役などで知られる俳優のTAK∴こと坂口拓が主演を務める映画『狂武蔵』が8月21日から全国公開される。同作は、9年前に撮影されたものの、日の目を見ずにいた坂口の主演作に、山﨑賢人の出演部分などを追撮して完成したアクション時代劇。宮本武蔵役の坂口が588人もの相手に挑むワンシーン、ワンカットが見もの。公開を前に坂口から本作の見所や撮影の裏話などを聞いてきた。 >>4部作の計画が…コロナの影響で撮影スケジュールが大幅に狂いそうな人気作品<< ーー本作では吉岡一門との対決ということで、宮本武蔵を演じています。武蔵を題材にしようと思った経緯を教えてください。坂口:一番分かりやすい、一番有名なのが武蔵っていうことで、武蔵をテーマにしようって思ったんです。あと武蔵って俺の中ですごく人間っぽい人というイメージがあるんです。戦う時に臆病な部分を見せたり、そういう人間っぽさのある魅力を考えても、やっぱり武蔵がいいなって。型にとらわれないところも、アクションの型にとらわれたくない自分と重なる部分があるなって。 ーー宮本武蔵はいろんな小説や映画、舞台の題材になっています。坂口さんは武蔵のイメージをどんなところから作り上げていったんですか。坂口:いろんな人が武蔵を書いている。それをだいたい読んだりして、例えば佐々木小次郎との戦いでは武蔵は遅刻してくる。あれは意図的にやっている。侍は堂々とやるものなのに、わざわざ遅刻していく。侍としては失格です。そうなるとどう考えても武士道や侍道では片付けられないものを武蔵に感じたりします。吉岡一門との戦いではどうせ寝れないんだったらずっと木の上にいて待っていようとか。正面から堂々と行かない武蔵の人間っぽさを見て、普通に強い人という感じではなかったんじゃないかって。そういう感じでイメージを膨らませていったんです。 ーー本作の77分に及ぶ、ワンシーン、ワンカットの殺陣のクライマックスシーンはすごくインパクトがあります。撮影中、こんなシーンが本当にやれると思って挑んでいましたか?撮影の裏話、エピソードがあれば教えてください。坂口:やれると思っていました。現場に入る前に、ずっと一人でいたんですけど、最後にうちのメンバーに、「一緒にトレーニングしてきたんだから悪いんだけど本当に殺しにきてくれ」って言ったんです。「嘘が入ってしまうと、絶対に『狂武蔵』にならない。本当に脳天突いてくれ、面もやってくれ、のどもいい、腕の骨が折れて逆に曲がっていても、俺が片腕で振る間は戦うんだぞ。脚が折れても目がつぶれても、俺が刀を振るっている間は戦うんだぞ、絶対にこい。もしこないなら俺から脳天を打つ」って鼓舞していたんです。そうしたら「スタート!」の合図とともにみんなめちゃくちゃかかってきて。俺は心の中で、「気持ちを上げるために言ったのに、何バカバカ本気できているんだ」って。それで指の骨がまず折れて、体力がゼロになった。やりきる自信はあったんですけど、そんなにバカバカくるとは思っていなかったので、開始5分で「あれ、やれないかも」って思ったのも事実です(笑) ーー啖呵を切った手前、坂口さんとしてももう後には引けない状態になったんですね。坂口:自分の中の計算ではやれるとは思っていたけど、まさかこんなに、5分で体力ゼロになるとは思わなかったんです。本当の合戦みたいでしたよ。今のこの令和の時代に合戦に出たことがあるのは俺しかいないでしょうね(笑)。だってこんなこともう誰もしないでしょうし。真剣じゃないけど、撮影用の剣だって十分死にますし、それでリアルに77分戦えって、イカれている俺くらいしかやろうとしないでしょう。合戦に出たことのある俺だからこそ、侍の気持ちも多分、誰よりも分かるようになったと思います。後半の20分は力で刀を持つのをやめて、握る力がなくなったところで、いなすだけで相手を切れるってことにも気づけた。大変でしたけど、これで学んだことも多かったです。 ーー本作には山﨑賢人さんも出演しています。山﨑さんに対してはどんな印象を持っていますか。坂口:熱い男です。77分のこのシーンを蘇らせるとなった時も、「少しでも手伝えることがあれば」っていうことで、華を添えてくれたんです。賢人が出るような映画じゃないことは百も承知ですけど、その熱い思いでやってくれたことに対してすごくうれしい気持ちです。感謝しています。 ーー坂口さんのアクションのスタイルはどこから来ているんですか。坂口:ジャパンアクションクラブというところに最初入ったんですけど、入って半年で自分が求めるアクションはもっとリアルなものがいいなって思って、そこをやめて。アクションの基本の型は習っていたんで、あとは自分で自分の思うスタイルを進化させていこうって。それがスタートです。 ーーアクションを極めていく中で、影響されたものはありましたか。坂口:格闘技をよく見ていました。生々しい、これぞ格闘技というものから、プロレスまでいろいろなものを見て、アクションももっといろんな形があっていいんじゃないかなって。作品的には黒澤明監督の『七人の侍』とか、若山富三郎さんの『子連れ狼』とかも見ていました。リアルでかっこいいなって。 ーー昔の時代劇からすると、今の日本で作られる時代劇はずいぶんスタイルも変わってきました。それについてはどうお考えですか。坂口:それはそれでいいんじゃないかなって思っています。いろんなスタイルやジャンルがあったほうが面白いんだし。自分に対する捉え方も、リアリズムの侍ものを追求している人という捉え方をしてもらって全然いいと思っているんです。今の時代劇のスタイルが変わったからといって、それに喝を入れようなんて気持ちはないです。 ーー今後役者としてはどのような活動をしていきたいと思っているのですか。坂口:今後は侍映画の文化を残したいので、自分は命をかけてそれに取り組んでいきたいと思っています。 ーー最近YouTubeチャンネル「狂武蔵たくちゃんねる」を開設してアクションのノウハウなどを解説していらっしゃるのも、そういう流れからなのでしょうか。 坂口:リアリズムのアクション道をもっと知って、好きになっていって。そういう思いでやっているんです。今登録者数が22万人以上。登録者は僕にとって宝物のような存在です。今年50万、来年100万というように、どんどん増えていけばいいなと思っています。アクションは世界の共通語。言葉の壁を乗り越えられるものなので、最後は世界を舞台に登録者数1000万人とか、そういう形になっていけばいいなと思っています。(取材・文:名鹿祥史)『狂武蔵』■出演 : TAK∴(坂口拓) 山﨑賢人 斎藤洋介 樋浦勉■監督 : 下村勇二■原案協力 : 園子温2020年/91分/16:9/5.1ch■企画・制作 : WiiBER U’DEN FLAME WORKS 株式会社アーティット■配給 : アルバトロス・フィルム©2020 CRAZY SAMURAI MUSASHI Film Partners8月21日(金) 新宿武蔵野館にてレイトショーほか全国公開
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芸能ニュース 2020年08月19日 07時00分
夏木マリ、“かっこいい歳の取り方”をめざしたきっかけの女優を明かす 今後は自分発信の活動に注力
女優の夏木マリが3日、ミューズを務める総合化粧品ブランド「INFINITY(インフィニティ)」の発表会に出席。イベント後、自身の美に対する考えや生き方についてこだわりや考えを明かした。 >>全ての画像を見る<< ーー今日着ていらっしゃるゴールドの衣装がとても素敵です。夏木:「INFINITY PRESTIGIOUS(インフィニティ プレステジアス)」のカラーがゴールドということでゴールドの衣装を探していたんです。これはイタリアから取り寄せたものです。久しぶりにゴージャスな衣装で楽しんでいます。ゴールドの衣装ってやっぱりいい感じですね。わたしはそもそも、ラッキーカラーでその日着るものを決めたりするんです。だから、ゴールドを着ることは、実はプライベートでもあることなんです。こんなに派手なものではないですけど。ゴールドを着ることでゴールドのジュエリーも着けたくなる。気持ちが上がりますね。 ーー「INFINITY(インフィニティ)」では、「ポジティブエイジング」の考え方が推奨されています。夏木さん自身もこの考えに賛同していらっしゃいますが、エイジレスな歳の取り方を意識し出したのはいつ頃ですか。夏木:以前は人生80年と言われていましたけど、折り返しとなる40代を過ぎた時に、舞台をやっていて、体力の衰えなども考えるようになり、長いこと仕事をしていく中、だったらこれから対策していかないといけないって。海外の女優さん、例えばジャンヌ・モローのような成熟した女性になりたいと思っていたので、かっこいい先輩を見て、それをめざしていこうって。仕事やプライベートの面では、好きなことをやらせてもらえるようになっていて、健康になっていると感じている部分もあり、そういうのが容姿に現れるといいなとも思っていました。 ーーイベントで、緊急事態宣言に伴う自粛期間中は忙しいことから解放されて、逆に家でできる美容などに時間をかけて過ごしていて、「見落としていたものをたくさん拾えた時期になった」とおっしゃっていて印象的でした。夏木:休みでもこんなに長く外に出られなくなることは初めて。でも逆にこういう環境の中、人間らしくいい時間が過ごせたと思っています。多くの人にとって今までは会社があって、自分があった。でもこれからは自分があって、会社がある。そんな時代になると思います。考え方も変わっていく中、自分スタンダードで生きなきゃいけないなと考えさせられた期間でした。 ーー今後はどんな風な活動を展開していかれるのでしょう。夏木:やりたいことはいっぱいあります。だけど、それをやるために体力、気力をいっぱいつけたい。(自身が演出する)『印象派』の舞台だったり、ボランティア活動とか、自分から発信しているものをみなさんから認知してもらえるように、丁寧に活動していきたいと思っています。今後の活動にぜひ注目していてください。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2020年08月14日 07時00分
AKB峯岸みなみもSNSで拡散!「マジで涙止まりませんでした」ネットで絶賛、バイク川崎バイクが小説を発表
バイク川崎バイク(BKB)の小説が話題だ。BKBといえば、サングラスにバンダナ姿で、文章の頭文字を「BKB」に変換したり「バイクだけにブンブン」など、キャッチーなネタで人気を博しているイメージがあるが、実は単独ライブでは、伏線回収や物語性のあるコントを発表しており、その完成度の高さからファンも多いという。 >>麒麟・川島、バービーへの“恋心”を目撃される? 話題のインスタ写真大喜利が書籍化、相方・田村の各誌要素にも注目!<< そんな彼が、8月12日にショートショート小説集『電話をしてるふり』(ワニブックス)を発売する。新型コロナウイルスの影響で空いた時間をショート小説執筆に充て、作品投稿サイト「note」に投稿。表題となった作品『電話をしてるふり』はSNSで「泣ける」と話題となり、10万PVを突破。今回、異例のスピードで出版に至った。 繊細なタッチで描かれた物語50編(書き下ろし含む)が収録されている本作について、BKBに話を聞いた。 ーー自粛期間に「note」に書いた小説が書籍化。かなりのスピードでの発売となりました。まずは自分の作品が本になった喜びをお伝えいただけますか。 そのつもり(出版するつもり)では書いていなかったんで……。近所に(メイプル超合金の)カズレーザーが住んでいるので仲が良く、前からよく小説に関して相談していたんですけど「とりあえず100個続けたら何かになるんじゃないですか?」って言われて「頑張るわ!」って話していたら、そしたら30個目くらいで「本出します?」って言われて。“早っ!”みたいな。ーー出版が決まる前の小説執筆は、手探りの状態で、見えないゴールに向かっていた状態。不安もあったと思いますがいかがですか? 大きな手応えも(27本目にアップした)『電話をしてるふり』まではなかったですね。それまで「毎日楽しみです」って読んでくれている人はいたんですけど、たまに“何のために書いているんやろ? でも、時間もあるからええか”くらいのテンションではありました。ーー『電話を~』で大ヒットにつながったわけですが、書いていくうちに反応を見て、見せ方やテクニックみたいなものを変えていったんですか? 確かにこの話だけ、涙腺をたたくテクニックを出せたんですかね。自分で読んで涙が出たんで、“じゃあ他人が読んだら?”って思ったというか。あとコメントを見ると「マジで涙止まりませんでした」ってコメントがババッときたんで、(SNSで)告知するときも「泣きそうになりました」って書いたら、それがフックになって、皆さん“読んでみようかな”ってなったんですかね。それこそ、峯岸みなみさんとかが反応してくれて、あれよあれよと広がった感じで。ーー広がった要因として『note』で、無料公開したのも大きいんですかね。 そうですね。勇気いりましたけどね。あの時期は目先の(お金)……っていうたらあれですけど、有料にすることも考えたんですけど、BKBのこと興味なかった人とか、小説が好きな人とか、広い視野で読んでもらいたいと思ったんで、だったら無料にせんと、マジで読んでくれないんで。僕も知らん人の有料記事なんて、ましてや「ブンブン」言うている人の小説なんて読まないですから。2、3分で読めるとも書いていましたし、“無料ですぐ読めるんやったら”ってことがハマったんやと思います。ーー毎回、朝の8時19分(バイク)にアップされていましたが、辛いことはありませんでしたか? トレンディエンジェルのたかしが近所に住んでいるんで相談したら「バイクの時間にアップするのがいいんちゃいます?」って言われて。なるほどなと。ただ、すぐに後悔しましたけど。ーー(笑)。今後、挑戦してみたい仕事や夢はありますか? これが原作となって映像化してくれたらうれしいですけどね。ーー例えば『電話をしてるふり』はナンパをされる女性が主人公です。どんな女優さんに演じてほしいですか? 黒木華さんですね。南海キャンディーズのしずちゃんさんを通じて、2回くらいお話しする機会があり、ノリで「小説書いているんですけど、ドラマ化になったら(出演)いいですか?」って言っていて。「ぜひ!」っておっしゃってくれたんで。まぁ、気をつかってくれたんでしょうけど、本気出したらやってくれるんちゃいますかね(笑)。ーー先ほど峯岸さんの話も出ましたが、周囲の芸人さんやタレントさんから何か反応はありましたか? 峯岸さんとは昔一緒に仕事をしたので連絡先も知っていて「(ショート小説を)全部読んで、どれが好きか言いますね」ってメッセージきたんですけど、そこからまだ何も連絡ないですね。忘れているやんけっていう(笑)。でも、あの人、演劇とか本とかめっちゃ好きなんで、そういう人が評価してくれるのはうれしいですね。あと、Twitterでほとんど絡まへん、野性爆弾のくっきー!さんとかが「マジでええやんけ」って言ってくださって。あんな天才から言うてくれてうれしかったです。ーーさらば青春の光の森田哲矢さんやニューヨークの屋敷裕政さんと仲が良いそうですが、実際に作品を見てもらったりしたこともあったんですか? こういうのって絶対読んでもらった方がいいって分かっているんで、屋敷とか森田にも読んでもらいました。森田なんかは「『電話~』は普通やったっすね。けど逆にこの(本作にも収録されている)『タイミング』は面白かったですけどね」とか、人によって感想は違いました。だからショート小説っていいなって思います。どれかはハマるやろっていう(笑)。 あと、たかしは本当に本を読まないんで「俺が分かるやつ(小説)は全員が分かりますよ」って話もしていましたね。ーー今回、コロナ禍の中で執筆活動にいそしまれていましたが、自粛期間中に芸人として、考え方が変わったことはありましたか? みんな言っていることでしょうけど、劇場を軸にしていた人がいかに戦えなくなったかっていうのがあって。お客さんがいて、笑ってくれるっていう恵まれた環境で、ネタができない状況下で“何ができるんか”っていうのは、僕を含めてめっちゃ考えたと思います。それこそ、この期間にYouTubeやる芸人が山ほど増えましたし、noteのユーザーもめちゃくちゃ増えたらしいですし、発信欲がとどまらへん中で、自分に向いているやり方をどう探すかというか。 僕が面白い小ネタとか思いつけば、動画に手を出して、小説を書いていなかったと思うんですけど、それが思いつかなかったんでやらんかった(笑)。ある程度芸歴を重ねて、何が面白くて、何が受けてって何となく分かっちゃったんで、“いま俺が動画上げてもそんな興味ないやろな”っていうのもあって、今回は(BKBが小説を書くという)ギャップで攻めようと思った感じですね。ーー最後に、本作のおすすめポイントを教えてください。 活字が苦手な人でも分かりやすい文体を意識していて、難しくないですし、しかもそれが50編入っているので、お得感があるのかなと。ちょっとした仕掛けも施していますので、全部読んでいただいた後に、良い読後感を味わえるお約束はできるのかなと思います。途中でBKBだけちらつかんようにだけ注意していただけたら(笑)。取材・文:浜瀬将樹『BKBショートショート小説集 電話をしてるふり』著者:バイク川崎バイク発行:ヨシモトブックス発売:ワニブックス定価:1,320円(税込み)ISBN-10: 484709946XISBN-13: 978-4847099465版型:単行本頁数:256頁
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芸能ニュース 2020年07月23日 07時00分
コロナ禍のインスタ投稿が話題になったトレエン斎藤、海外展開も視野に語学力も高めていた? コンビ関係に変化も
緊急事態宣言が解除され、劇場での興行やイベントなどが少しずつ再開し、自粛で縮小傾向にあったお笑い芸人たちの活動に少しずつ変化が訪れている。緊急事態宣言中も『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)に出演し、インスタグラムでの発信などが話題となったトレンディエンジェルの斎藤司は6月28日に(株)CANVAS主催のオンラインワークショップコレクションで子供たちに漫才ワークショップを開催。自粛傾向の中もできる範囲の中で、積極的な活動姿勢を貫いている。斎藤にこのコロナ禍をどう過ごしていたのか、また自粛期間が少しずつ終了する中、今後、お笑いタレントとしてどんな展望を持っているか、改めて話を聞いてきた。 >>トレエン斎藤「意外と自分が勉強になった」 漫才特別講師を務め、小学生の鋭いツッコミに驚き<<ーー斎藤さんはこのコロナ禍の自粛期間はどんなふうに過ごされていたんですか。 斎藤:基本、ずっと家にいました。お家で娘とダンスをしたり遊んだり、Netflix (ネットフリックス)で韓国ドラマを見たり。家でしかできないことをインスタグラムを通じて発信したり。家族みんなが家にいるっていう機会を貴重な機会と捉えていろんなことをして過ごしていました。ーー韓国ドラマといえば、斎藤さん、Netflixで人気の『梨泰院クラス』の主人公のヘアスタイルを真似た髪型をインスタグラムに投稿して話題になっていましたね。 斎藤:みんなに少しでも笑顔になってもらいたいという思いでやってました(笑)ーー芸人の方達はこの数ヶ月、活動を自粛せざるをえず、大変な面もあったのでは。 斎藤:劇場とかが自粛になるとライブで食べている若手とか、僕もそうですけど、みんなの食いぶちはどうかなと心配したりもしました。でも、みんなたくましくてYouTubeに力を入れたり、ディスタンスを取らなければならない中も、柔軟に対応していて、芸人に限らずですけど、みんなのそういった姿に逆に力をもらえたりしました。ーー斎藤さんはイベント自粛傾向の中、オンラインで、CANVAS主催の『オンラインワークショップ』に参加して、小学生らを対象に「漫才ワークショップ」を行ったことも話題となりました。 斎藤:子供達を相手にやってみて自分も漫才の構成や間について改めて考える経験ができました。自分が子供の頃は漫才にチャレンジするなんて経験はなかなかできなかった。子供たちには今後、こういった経験を通じて楽しいことをどんどん見つけていってほしいと思います。僕もこういう取り組みをこれからも続けていきたいと思っています。ーーこの期間に公式YouTubeチャンネル『トレンディエンジェルチャンネル(仮)』を開設したりしていましたが、それはこのコロナの自粛期間だからというのもあったのでしょうか。 斎藤:前々からやろうと思っていたんです。でもずっとタイミングを逃していて。どのタイミングでがっつりやろうかと考えて、周りと相談しながらこのタイミングで開設しました。劇場がなくなった分、時間は取れるので、その時間とかを有効に使えるかなって。ーー芸人さんのYouTube参加が増えていて、その中での参入。失敗したらどうしようとか、そんな不安はありましたか。 斎藤:ありましたけど、自分が好きなものを自由にあげられる場所が増えるわけだから、バズるバズらないは二の次だなって。クリエイティブな部分が出せる倉庫のような場所ができたとポジティブに考えてやっています。ーー自粛期間が終わり、今後のトレンディエンジェルの活動についてはどのような展望を持っているんですか。 斎藤:僕は海外とかにすごく行きたかった人。ただ、海外に行くのはこういう状況だと、たぶん、1、2年は無理かなって。YouTubeでいろいろ発信していきながら何かチャンスをつかめればいいなと思っています。コンビとしてはこの時期は二人のことをもう一度見つめ直すいい機会にもなったんです。、オンラインを通じて何か発信していくことにも今後は力を入れたいです。ーーコンビでの打ち合わせも現在はオンラインでされているんですか。 斎藤:そうです。昔からそうしていればよかったという感じです。家にいると娘とかがいるんで寄ってきたりして大変だったりもしますけど、双方行ったりしなくて済むので、カジュアルにネタ合わせができて、メリットの方が多いです。こないだ久しぶりに劇場にも立ったんですけど、ネタとか結構忘れていたり、人に見られることに緊張を感じたりして驚きました。徐々に慣れて、どのくらい先になるかはわかりませんけど、早く満杯のお客さんの前で漫才をしたいなという気持ちになりました。あと、僕はダンスが好き。ダンスとかもやっていきたいなって。英語や韓国語も勉強しているんで、そういうことも発信していければいいなって思っています。ーーちなみに語学力はどのくらいのレベルなんですか。 斎藤:韓国語は全然はじめたて。英語はペラペラではないですけど、海外に行って話そうという気になるくらいのレベルかな。ーー海外進出するならアジア圏を目指すんですか?アメリカなどを狙うんですか? 斎藤:いや、僕はヨーロッパですよ。やっぱり。イギリス人になりたいんで(笑)韓国語に関しては、韓国の文化にいろいろと触れる中、自分が思ったのと違うなという部分がたくさんあったんです。韓国からオンラインで活動するスターも今たくさん出てきていて、世界を見て活動している彼らの姿勢にすごく刺激をもらっています。そういうことから興味が湧いて勉強しているんです。こういう時期ですけど、いろんなことをポジティブに捉えて実行し、これからも頑張っていきたいと思っています。みなさん、応援よろしくお願いいたします。(取材・文:名鹿祥史)
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2019年02月16日 12時40分
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芸能ネタ
「せっかく芸人になれたのに」又吉直樹、芥川賞受賞後も文化人枠に憧れなし 現在の悩みも明かす
2019年02月03日 06時30分
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芸能ネタ
電池を長持ちさせる秘策とは! 『アメトーーク』でおなじみ“iPhone芸人”かじがや卓哉の著書は一番売れた解説書?
2019年01月27日 06時00分
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芸能ネタ
矢部、ヒット漫画の印税は全国の大家さんに配る? 入江がスポンサー30社を集め、カラテカ単独ライブ開催!
2019年01月20日 18時30分
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芸能ネタ
ZOZO前澤社長プレゼント企画“乗っかり”の裏側は モノマネでTV引っ張りだこのチョコプラ、コントにかける想い
2019年01月20日 12時00分
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芸能ニュース
「こんなに口の悪い役は初めて」岡本夏美、『さくらの親子丼2』真矢ミキ・映画共演の大杉漣さんから学んだこと【2019新春インタビュー】
2019年01月05日 12時30分
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芸能ネタ
脱“アナウンサーの旦那さん”、東京オリンピックでも活躍宣言! おばたのお兄さん【新春インタビュー】
2019年01月03日 12時30分
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芸能ネタ
おのののか、「がっこうぐらし!」撮影中ラストアイドルにイジられた? “悪い部分も表現できる”役者へ【新春インタビュー2019】
2019年01月02日 12時30分
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2018年大ブレイクのひょっこりはん、意外なコンビ解散秘話、2019年も生き抜く秘策を語る【新春インタビュー2019】
2019年01月01日 12時30分