プロ野球
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スポーツ 2020年04月21日 20時30分
今季のドラフト、他球団を出し抜く“隠し玉”指名は不可能? 元DeNA・高木氏、スカウト陣を巡る現状を危惧
元プロ野球選手の高木豊氏が20日、自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿。11月5日に開催が予定されているプロ野球ドラフト会議について言及した。 高木氏は本動画の前半で、新型コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれている夏の甲子園(8月10日開幕予定)についてトーク。先月11日に中止が決定した春のセンバツについても「今の3年生が卒業するまでのどこかで(救済措置を)やってほしい」と持論を展開したが、その話の流れで後半からはドラフト会議について言及した。 春のセンバツ大会が中止となり、夏の地方予選のシード校を決める春季大会も全都道府県で中止・打ち切りとなっている高校野球界。高木氏は球児のアピールの場が全くないとしつつも、「スカウトは(何年も前から)ずっと動き回ってるから、もう大体目星は付けてる(と思う)」と推測。自身が高校時代の時も、どこからか噂を聞き付けたスカウトがたびたび自身の視察に訪れていたという。 一方、「『ここにこんな選手いたんだ』というような掘り出し物は出てこないと思う」と、目星を付けていない選手の発掘は厳しいのではと指摘。「スカウトはいろんな資料を持ってるだろうけど、今年は(選手の見極めが)難しいと思う」とし、「(そもそも)ドラフトするのかな?」と実施の可否も案じていた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「指名確実な選手なんて一握りだから、プロ志望のほとんどの選手に影響が出そう」、「千賀(滉大/ソフトバンク)みたいな育成の星が指名されないって考えたら球界にとって大損害だな」、「センバツ出場校を救済する試合が、ドラフト会議までに開催されればスカウトの目に留まる選手もいそうだけど…」、「開幕してないから、各球団も今のとこ補強ポイント分からないだろうしなあ」といった反応が多数寄せられている。 「例年、プロ野球のスカウトは関東、九州などのエリアに分かれ、才能のある選手をリストアップするため自分が担当するエリアの高校の練習や試合に何度も足を運びます。特にこの時期は、春のセンバツやその後の春季大会の視察のため忙しくなっているはずの時期です。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で、センバツや春季大会といった重要な視察の場が相次いで消滅。また、現在発令中の緊急事態宣言により身動きが取りづらくなった上、宣言を受けて練習を自粛している高校も多いため、スカウト活動は困難に陥っていると思われます」(野球ライター) 実施の可否にかかわらず、問題が噴出しそうな今年のドラフト会議。現時点(21日午後5時時点)では予定日である11月5日からの変更は取りざたされてはいないが、果たして今後の展開はどうなるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
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スポーツ 2020年04月21日 11時50分
巨人黄金バッテリーに異変? 小林が見せた意味深な行動、エース菅野の“マイナーチェンジ”も影響か
「練習中の仕草」から、選手の心境が見えてきた。 巨人・菅野智之投手がジャイアンツ球場でブルペン入りし、ブルペン捕手から絶賛された(4月20日)。ここまでは既報通りだが、その時、さまざまな思惑も交錯していたようだ。 まず、捕手側から見て菅野の右後方で腕組みをして、投球練習を見守っていたのは、キャッチャーの小林誠司。小林は2017年、菅野とのコンビで最優秀バッテリー賞を獲得している。昨季はパートナーを山口俊(現ブルージェイズ)に代えて、同賞を獲得している。阿部慎之助が二軍監督となり、投手陣を牽引していく立場にもなったが、開幕マスクに大城卓三を予想する声が多い。小林は記者団に菅野のこの日の投げ込みについて聞かれると、「いいね」とひと言だけ。菅野、小林は同級生であり、大学の全日本チームなどでいっしょにやってきた。「言葉で確認しなくても」の関係だ。 しかし、投球練習後の2人の行動は「今まで」とは違った。 菅野は支配下登録も噂される2年目の右腕・沼田翔平に近づき、投球の間に「そう!」「今のは…」とアドバイスを送っていた。小林はティー打撃を始めた。 「大城の開幕スタメンが予想されるのは、小林の打撃力不足によるもの。本人も必死だと思いますよ」(スポーツ紙記者) 一見、「余裕の菅野、必死の小林」となるが、実際は少し違うという。 「小林は育成の広畑捕手を自主トレに帯同させました。主力選手が後輩を同行させ、いろいろと教えるのが球界の風習です。小林に同行を願い出る後輩は今までもいたんですが、ずっと逃げていたんです。だけど、今年からは後輩を連れて行くようになりました」(球界関係者) 菅野は東海大ルートの後輩などに自分から声を掛けていた。昨季、中川皓太がブレイクできたのは菅野のアドバイスがあったからだとも報じられている。 「小林は毎年、『正捕手になれ』と言われ続けてきました。昨季は出場試合数が『100』を切り、本人も悔しい思いをしています。今季も小林、炭谷、大城、状況によっては、3年目の岸田も使ってくると思います」(前出・スポーツ紙記者) 巨人にはエース菅野とバッテリーを組んで「捕手は一人前」という評価もある。また、「菅野なら誰が捕手でも勝てる」との声もあり、この対照的な両方の評価を最も分かっているのも小林だろう。同日、菅野と小林が直接言葉を交わすシーンは見られなかった。もっとも、取材エリアが制限されており、見えないところで配球に関する話をしていたのかもしれないが…。 「今季の菅野は投球モーションをマイナーチェンジしたことで、変化球の軌道までが変わりました。去年までと同じ配球では菅野を生かしきれないでしょう。投手を乗せるのが上手なのは、炭谷です。重要どころは炭谷に任されると思う」(前出・関係者) 菅野は開幕投手が予定されている。スタメン捕手は打撃力のある大城になったとしても、菅野の投球をじっくり観察できたキャッチャーが“正捕手”となるだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年04月20日 21時30分
元阪神・片岡氏、星野監督の采配に激怒? 「野球人生の中で一番の屈辱」と語った移籍初年度のエピソードを明かす
元阪神・片岡篤史氏が19日、自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿。現役時代に激怒したエピソードを明かした。 新型コロナウイルス感染を公表した14日の動画で、今後出る動画は事前にストックしていたものと視聴者に説明している片岡氏。そのストックの1つである本動画で、片岡氏は「野球人生を振り返ってムカついたエピソード」ベスト3を発表。その中で、阪神移籍1年目の2002年にあったエピソードを1位に挙げた。 具体的な日時は明かしていないが、舞台となったのは2002年シーズンの中日戦。8回裏、相手投手は左腕・岩瀬仁紀という場面で、「(打席に入ろうとしたら)そばに気配を感じた。『何かな、ボールボーイかな』と思ったら、カツノリ(野村克則/現楽天一軍作戦コーチ)が自分の代打で出てきた」という。 阪神以前に所属した日本ハム時代は、代打を出されることがほとんど無かったという片岡氏。コーチも驚いた様子で指示してきたというこの交代は「あそこまで(打席に入る直前まで)いって、ベンチに引っ込められるのははしごを外された感じ」といい、「俺の野球人生の中で一番の屈辱、1番思い出に残る悔しい出来事」だったという。 ただ、当時指揮を執っていた星野仙一監督(故人)は「いい奴は使う、悪い奴は使わない」との方針だったといい、ミーティングでも常々、「俺は情を持ってるけど非情もある」と言っていたとのこと。そのため、暴れたいほどの怒りを抑えながらしぶしぶベンチに下がったといい、カツノリも申し訳なさそうな様子で打席に向かっていたという。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「打率2割いくかいかないかのカツノリを代打に出されたらそりゃ怒るわ」、「岩瀬が左投げだから、同じ左打ちの片岡より右打ちのカツノリって星野監督は判断したのか?」、「でも片岡も阪神初年度は『何しに来たの?』って状態だったよな」といった反応が多数寄せられている。 現役時代日本ハム(1992-2001)、阪神(2002-2006)でプレーし、「1569試合・.270・164本・717打点・1425安打」をマークした現在50歳の片岡氏。ただ、2002年は「120試合・.228・11本・46打点・97安打」と不振に喘いでいた。 ヤクルト(1996-1999)、阪神(2000-2003)、巨人(2004)、楽天(2005-2006)の4球団で現役生活を送ったカツノリは、通算で「222試合・.185・4本・17打点・66安打」を記録。2002年は「11試合・.188・0本・0打点・3安打」とほとんど結果を残せなかった。 動画内では「自分より状態が良い選手だったら『仕方ない』と納得してた」とも語っている片岡氏。カツノリを代打に送った星野監督の采配は到底納得できなかったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA
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スポーツ 2020年04月20日 20時30分
巨人・炭谷、コロナ禍での選手の現状を語る 野手より投手の方が影響が大きい? 捕手として心掛けていることは
巨人・炭谷銀仁朗が20日、ラジオ番組『らじるラボ』(NHKラジオ)に電話で生出演。自身やチームの現状について言及した。 炭谷は、メインパーソナリティを務めるNHK・吾妻謙アナウンサーやリスナーからの質問に回答。その中の「ウエートトレーニングとかできなくなって、筋肉落ちてないですか?」という視聴者からの質問をきっかけに、自身やチームの現状について語った。 自身のコンディションについて、炭谷は「大丈夫だとは思うけど、多少(筋肉・筋力は)落ちているかもしれない」とコメント。ただ、「今はグラウンドで短い時間、各選手は自主トレのような形で(練習を)しているけど、野手の方は実戦勘が戻ればすぐシーズンに入れるとは思う」と前向きに語った。 一方、投手については「春季キャンプ、オープン戦でしっかり肩を作って『さあいくぞ』ってなってた時に試合が空いたから、肩の出来具合を心配している声が多い」とのこと。自身も捕手としてできる限り投手とコミュニケーションを取っているというが、各投手の状態については「やっぱり試合じゃないと何とも言えないところがある」と把握に苦労しているという。 開幕がいつになるかで状況が変わるというが、開幕日についてはプロ野球選手会会長の立場でも全く分からないという炭谷。「5月6日まで緊急事態宣言が出てるけど、今後どうなるかは分からない。それ(解除されるかどうか)によってまた日程が変わっていくということになる(と思う)」と語っていた。 今回の放送を受け、ネット上には「全選手苦労してると思ってたけど野手はまだマシなのか」、「キャンプ、OP戦の調整がリセットされたようなものだから投手は相当苦しいよね」、「どれだけ言葉をやり取りしても、実際試合で球を受けないと分からない部分があるのはキツいな」、「各選手のモチベーションもそろそろ持たないだろうから、1日でも早く開幕日が決めれるような状態になってほしい」、「焦りもあるだろうけど、怪我だけには本当に気をつけて」といった反応が多数寄せられている。 新型コロナウイルスの影響により、現在(20日午後6時半)まで開幕日が未定となっている今シーズンのプロ野球。炭谷ら巨人の選手は苦しみの中で開幕を待ち続けているようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月20日 17時30分
DeNA・三上「効率的に練習しコンディションを維持」 “ブルペン陣の長男”が完全復活へ向け視界良好
長年リリーバーとして活躍していた三上朋也が、完全復活へ向けて調整を続けている。昨年は開幕して間もなく右肘の違和感で戦線離脱。5月中旬にクリーニング手術を受け、9月8日に復帰を果たすも、3失点を喫するなど本来のピッチングにはほど遠く、翌日には登録抹消。結局、昨シーズンはわずか6試合の登板に終わった。 今季も、春季キャンプはプロ入り後初めての2軍スタート。じっくりと調整を積み、3月25日に行われたタイガースとの練習試合で、今季初の一軍登板を果たすと、以前よりもストレートで押すピッチングを見せ、1回無失点とアピールに成功。「しっかりと投げられる姿をアピールできて良かった。腕の振りは(手術前と比べ)同じか、いい状態になっている」と自己評価。ラミレス監督も「とてもいいパフォーマンス。ストレートは150出ていたし、必要な時にストライクからボールになる変化球も使えていてとても良かった」と笑顔を見せていた。 現在は開幕も未定の状況だが、経験豊富で自然体の右腕は「開幕は不透明だがコンディションの維持はしていきたい」とし、球場での練習時間も制限される自主練習を強いられているが、「限られた時間と環境なので、より効率的に練習を行う」と、創意工夫で乗り越えると明かす。本来なら開幕日をターゲットに、逆算して身体を作り上げていくが、「開幕という目標に漠然と向かっていくことは難しいので、一日一日、短いスパンで目標をクリアしていく」ことを心掛けて、練習に取り組んでいる。 2014年のルーキーイヤーから、ほぼ毎年60試合前後マウンドに上がり続け、クローザーやセットアッパーとしてブルペン陣を支えてきた三上。「みんなアマチュアじゃなくプロなんで、まとめ役とかではないですよ」と謙遜するが、選手会長も務めたこともあるその経験と、持ち前のクレバーなピッチングはベイスターズのブルペン陣にはまだまだ欠かせない存在。頼れる長男の復活は、ベイスターズにとって心強いことこの上ない。取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
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スポーツ 2020年04月20日 17時00分
元巨人・中畑氏、コロナ感染の梨田氏との電話を明かす 「ご飯も食べられるようになってきた」復調の言葉に喜びの声
元プロ野球選手・監督の中畑清氏が、19日放送の『追跡LIVE! SPORTSウォッチャー』(テレビ東京系)にスタジオ外からリモートで生出演。新型コロナウイルスに感染し闘病生活を送っている元プロ野球選手・監督の梨田昌孝氏から連絡をもらったことを明かした。 今月1日に感染が判明し、そこから約2週間集中治療室(ICU)での治療が続けられていた梨田氏。治療が順調にいったことから14日に人工呼吸器が外され、17日にICUから一般病棟に移ったことが同日までに伝えられている。 放送の冒頭で、19日朝に梨田氏本人から電話がかかってきたことを明かした中畑氏。「着信の画面を見たら梨田って書いてあった。『嘘だろ!?』と思って、通話がつながる前から『おいナシ(梨田氏の愛称)!おかえりおかえり!』って(先走って)言うほど興奮した」という。 梨田氏に容体について聞いたところ、「やっと一般病棟に戻れたよ。ご飯も食べられるようになってきた」と言われたという中畑氏。「心から『おかえりなさい』って(言った)。そういう会話ができたのは本当にうれしかった」と梨田氏の復調を喜んでいた。 今回の放送を受け、ネット上には「梨田さんは電話できるほど回復してるのか」、「もうひと頑張りして全快したってニュースを聞かせてほしい」、「中畑も相当心配してただろうから、無事に声が聞けてよかったな」、「中畑さんが凄く嬉しそうに話してて自分も明るい気持ちになった」といった喜びの声が多数寄せられている。 現役時代巨人(1976-1989)でプレーし、引退後はDeNA(2012-2015)で指揮を執った66歳の中畑氏と、近鉄(1972-1988)一筋で現役生活を送った後近鉄(2000-2004)、日本ハム(2008-2011)、楽天(2016-2018)の3球団で監督を務めた66歳の梨田氏。同級生の両者は共に昭和28(1953)年度生まれのプロ野球OBによって構成される『プロ野球28会』のメンバーという共通点があり、今回の放送内では公私ともに親しい間柄だと紹介されている。 新型コロナ感染から回復しつつある同級生からの連絡に、中畑氏の喜びもひとしおだったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月20日 11時50分
日本ハム・栗山監督に契約延長説が急浮上? 昨オフの辞意表明から一転、その厳しい条件とは
異例尽くしとなれば、「評価」が難しい。今季で契約任期を終える監督、新任監督との今後に関する話し合いはどうなるのか…。 北海道日本ハムの栗山英樹監督と侍ジャパン・稲葉篤紀監督のツーショットが実現したのは、4月13日だった。2023年の開業を目指す新球場予定地の起工式が行われ、稲葉監督も球団の「スポーツ・コミュニティ・オフィサー」として参列した。 「昨年オフ、栗山監督は成績不振の責任を取るように辞意を伝え、球団が引き止めました。昨季の下位低迷の敗因は故障者の続出。栗山監督の責任ではありません」(プロ野球解説者) 栗山監督は今季で9年目。北海道移転後、球団史上最長となる。若手育成にも定評があるが、慰留の理由はそれだけではなかったらしい。 「栗山監督の次は稲葉監督という雰囲気も感じられます」(球界関係者) 勝手な想像だが、前年オフ時点で2020年シーズンを見た場合、“後任”稲葉監督は侍ジャパンの指揮官として、東京五輪を戦わなければならない。この時点での代表監督の任期は「東京五輪まで」だったので、「2020年は栗山監督、21年からは稲葉監督」とイメージしていたのかもしれない。 「延長された栗山監督の任期は、1年。2020年までです」(スポーツ紙記者) しかし、稲葉監督の代表監督任期は東京五輪の延期に伴い、1年の延長が決まった。「栗山監督の次は稲葉監督」の流れが本当なら、栗山監督には今季を含めて“2年”やってもらわなければならない。 「ペナントレースが5月か6月に始まるとしても、今季は交流戦だけではなく、クライマックスシリーズもできそうにありません。通常143試合のペナントレースを100試合で決着させる計算ですから、短期決戦の様相もあります。かといって、投手を酷使させたら、終盤戦まで持ちこたえられないでしょう」(前出・プロ野球解説者) また、ペナントレースが始まらない今の状況を指して、「投手よりもバッターの調整が難しい」の声も聞かれた。実戦の“生きたボール”を打っていないからだ。オープン戦中盤まで投高打低の傾向が続くのがその一例で、今季は「投手力の勝負になる」と見る向きと、「早く打線の調子を上向きにさせたチームが有利」という声が出ている。 「日本ハムは、主砲・中田翔の影響を強く受けるチームです。中田が打つとチームが調子付きます」(前出・スポーツ紙記者) 栗山監督は育成に長けている。もっとも熱い視線が向けられているのは清宮幸太郎であり、中田とポジションがかぶる。また、斎藤佑樹に対しても「なんとかしてやりたい」の気持ちを強く持ち続けている。投手力でスタートダッシュを掛けるならば、斎藤の出番はない。打線奮起を掲げるならば、中田を優先させるべきだろう。 「昨季、栗山監督は他コーチの進言を聞き入れず、清宮を暫く一軍に帯同させていました。長期的なビジョンで見れば、清宮を一軍の舞台で鍛えるべきですが。優勝すれば、今季までの『1年契約』を延長させる大義名分ができますが、もし、優勝できなかったら…」(前出・同) 変則的な日程となる以上、球団も栗山監督の評価が難しくなる。 清宮、斎藤。栗山監督が選手の力を見誤れば、新球場のお披露目前に球団は大混乱に陥るだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年04月20日 11時00分
プロ野球交流戦中止!オリックスは自主練習を継続
日本野球機構NPBは17日、12球団代表者会議の結果を受けて、新型コロナウイルス感染拡大の収束が見えないことから、今シーズンのセ・パ交流戦を中止にすると発表した。 5月26日から6月14日まで開催を予定していた交流戦が、バラされてしまったことで、今シーズンの5月中の開幕は断念。23日にもコロナウイルス対策会議が開かれるが、緊急事態宣言が全都道府県に発令されていることもあり、公式戦の試合数削減などの議論はされるだろうが、開幕の日程を決めるのは、緊急事態宣言が解除されてからになると見るのが妥当なところだろう。 緊急事態宣言が発令されてからは、自主練習に切り替えていたオリックスだが、現在期限とされている5月6日までは、合同練習はせず、自主練習を継続すると発表した。引き続き、報道陣の取材は自粛を要請しており、やはり緊急事態宣言中は大きな動きはなさそうだ。 オリックスに限らず、各球団はチケットの返金作業や、新たな発売日の設定はもとより、ファンクラブ特典や年間シートの調整もしなければいけないため、政府や自治体による自粛要請が解除されても、すぐに開幕を迎えるとは考え難い。気候が暖かくなってきたことから、選手のコンディションは良さそうだが、実戦形式の紅白戦ないし練習試合が必要になってくるのは間違いない。5月6日に解除された場合、交流戦明けの6月下旬の開幕が現実的かもしれない。(どら増田)
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スポーツ 2020年04月19日 17時00分
阪神・大山、シーズンでは深刻な打撃不振に? OP戦で首位打者となった選手、過去3年全員が軒並み大苦戦
2月16日~3月15日の日程で行われたオープン戦で、「11試合・.378・3本・6打点・14安打」をマークした阪神・大山悠輔。2位のロッテ・福田秀平(.375)を僅差でかわし、オープン戦の首位打者を獲得した。 オープン戦の好調がシーズンでも続けば、新加入のボーア、サンズの両助っ人を含めた強力なクリーンナップが実現するのではとの期待も大きい大山。ただ、その期待とは裏腹に、過去3年のオープン戦首位打者は軒並みシーズンで苦戦を強いられている。 2017年のオープン戦で首位打者に輝いたDeNA・シリアコは、「17試合・打率.375・1本塁打・6打点・21安打」をマーク。入団1年目でいきなり快音を連発したため、「大当たり助っ人になるのでは」と期待するファンも多かった。 しかし、開幕一軍入りして迎えた2017年シーズンでは「12試合・.074・0本塁打・0打点」と全く振るわず、同年12月に自由契約に。退団後はアメリカの独立リーグでプレーしていると伝えられている。 2018年のオープン戦で首位打者となった楽天・内田靖人は、「16試合・.386・4本・12打点・17安打」を記録。本塁打は1位タイ、打点も2位と打率以外の部分でも好成績を収めていた。 ただ、2018年シーズンは「58試合・.198・12本・25打点・35安打」と2ケタ本塁打はクリアしたものの、打率については結果を残したとは言いがたい数字に。さらに、翌2019年シーズンは怪我もあり「2試合・.000・0本・0打点・0安打」と安打すら放てなかった。 2019年のオープン戦で首位打者を獲得したDeNA・楠本泰史は、「17試合・.388・2本・7打点・19安打」をマーク。同年の開幕戦では「2番・ライト」でスタメン起用され、2安打を放つなど期待に応えた。 だが、開幕戦以降は打撃不振が続き、同年の最終成績は「39試合・打率.208・1本・6打点・15安打」と振るわず。なお、シーズンオフにはレギュラー奪取を期して、打撃フォームの改造に取り組んでいる。 オープン戦首位打者の選手たちの成績を見ると、オープン戦での調子・勢いをシーズンまで持っていくのは非常に難しいことが浮き彫りとなっている。さらに、今シーズンは新型コロナウイルスの影響で開幕が延期されているため、大山は以上の3名よりも厳しい状況に置かれているといえるかもしれない。 ただ、以上の3名はいずれも新加入、並びに一軍経験の浅い選手だが、大山は2018年(117試合出場)、2019年(全143試合出場)とレギュラー格としてシーズンを戦っている。過去の3名はレギュラー奪取のアピールのために調子のピークを早く合わせすぎ、その結果シーズンに入って調子を落としたといえるが、既に立ち位置を確立している大山ならこうした調整ミスを回避する可能性もあるのではないだろうか。 リーグ優勝は2005年、日本一は1985年を最後に遠ざかっている阪神。大山が機能すればこれらの目標がぐっと実現に近づくことは間違いないが、来たるシーズンで期待に応えることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月19日 11時00分
ソフトB・バレンティン、新天地で自身“初優勝”へ 来日10年目の大砲、ファンサービスにも熱心に?
今季よりソフトバンクホークスの一員となったウラディミール・バレンティン。球界を代表するスラッガーも新天地での開幕を待っている。練習を重ねながらインスタグラムを通じて、ファンとの交流にも励んでおり、「こういう機会にインスタを通じてファンと話していこうと思っている」と、シーズンの見通しが立たない現在、プレーを見せられないながらも、様々な形でのサービスに力を尽くしている。 今年で来日から10年目、もはやベテランとも呼べるキャリアを積んできている。言うまでもなく、魅力は長打力であり、常勝軍団のユニフォームを着た今季もホームランの量産が求められている。圧倒的戦力で日本一に登り詰めたホークスにとっても、打撃陣の破壊力を増すことは必至だ。同じく、圧倒的攻撃力でシーズンを制してきている西武ライオンズと打ち合い、その上でペナント奪還のためにもこれ以上ない補強でもあるだろう。 スワローズでは、昨年まで4年連続で30本を超えるなど、35歳となった現在でも力の衰えは微塵も感じさせない数字を残している。さらには、緊迫した場面においてストレートでの真っ向勝負が多いとされるパ・リーグの野球では、バレンティンの打撃がこれまで以上に際立つことも予想される。今回の移籍はホームランアーティストとしてのパフォーマンスという面においても楽しみでならない。 また、自身にとってもNPBでの9年間のキャリアにおいて、個人タイトルこそ幾度となく獲得しているものの、優勝は僅かに一度(2015年)だけであり、バレンティン本人はそのシーズン、怪我により殆どグラウンドに立つことが出来なかった。チームの優勝が負傷に泣いたシーズンだったことは本人のみならず、我々ファンにとっても悔やまれる。日本球界の活性化に大きな貢献をしてきているバレンティンにも再び、相応しい栄光が与えられる日をファンも心待ちにしているのだ。 シーズン本塁打日本記録保持者であるバレンティンに求められるのは、残されたもう一つの勲章である、ペナント制覇、そして日本一への原動力となる事。ファンの期待に応えるべく豪快な本塁打を放ち続け、その夢を手にすることが出来た時、日本のプロ野球はもう一度、大きな盛り上がりを迎える。球界No.1スラッガーのバットには今シーズンも、大きな夢と期待が込められている。(佐藤文孝)
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