プロ野球
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スポーツ 2020年04月13日 17時00分
グラブ叩き付け激怒「おどりゃあ!」は照れ隠しだった? 下柳剛氏、阪神時代に起きた“秀太事件”の裏側を告白
元プロ野球選手の片岡篤史氏が11日に自身のユーチューブチャンネルに投稿した動画に、阪神時代の同僚・下柳剛氏が出演。今もなおファンの間で語り継がれている“秀太事件”について言及した。 “秀太事件”は2007年10月1日横浜戦5回裏、ショート・秀太(田中秀太/現阪神スカウト)のたび重なる守備のミスを受けた下柳氏が激怒し、マウンドにグローブを2度叩き付けた出来事のこと。 片岡氏が4月5日から11日にかけて自身のユーチューブチャンネルにアップした4本の動画で、自身の現役時代についてトークをしてきた下柳氏。本動画の後半で片岡氏から「最後にこれだけは聞かないと。何のことか分かるでしょ?」と話を振られたことを受け、この出来事について言及した。 下柳氏によると、同戦は勝利なら自身の10勝、並びにチームのCS進出が決まる試合だったとのこと。ただ、一軍に昇格したばかりの秀太がスタメン起用され、「何で秀太なんや!?」と試合開始当初から怒りを感じていたという。 その秀太は1死一塁の場面でフィルダースチョイス、続く1死一、二塁で打球を弾くなどミスを連発。これを受けた下柳氏は、「俺後ろにゴロンってひっくりかえったんよね。それで『あっ、(これは)恥ずかしい!』と思って、怒ったふりしようと思ってグローブを叩き付けた」という。 1死満塁のピンチを迎える中、「秀太でゲッツー取ったら気持ちよく終われるやろ」との思いでショートゴロを打たせたという下柳氏。しかし、ミスで委縮した秀太が慎重に行き過ぎた結果ゲッツーを取れず、「『おどりゃあ!』って(グローブを叩き付けた)。この時は真剣に怒っていた」という。 「(この一件で)秀太も有名になった」と振り返った下柳氏。動画内で具体的な詳細は明かされていないが、「(あの後秀太は)どこかのテレビ局から、30万円くらいの時計をもらってた」と暴露していた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「打ち取った打球なのにあれだけミスが続いたらそりゃ怒るよなあ」、「1回目のグラブ投げがわざとっていうのは意外、当時見ててめちゃくちゃ怒ってるように見えたのに」、「1回目に叩きつけたのは照れ隠しだったのか、意外とかわいいところあるんだな(笑)」、「その後のゲッツー崩れはともかく、狙ってショートゴロ打たせるのは凄いな」、「秀太が時計もらった話は初めて聞いたぞ」といった反応が多数寄せられている。 現役時代にダイエー(1991-1995)、日本ハム(1996-2002)、阪神(2003-2011)、楽天(2012)の4球団でプレーでした51歳の下柳氏は、阪神試合の9年間で「196試合・80勝56敗・防御率3.68」といった数字をマーク。2013年3月の引退表明後は野球解説者に転身し、テレビ・新聞などで精力的に活動を行っている。 阪神(1995-2009)一筋で現役生活を送った43歳の秀太は、プロ12年間で「624試合・.230・3本・52打点・200安打」といった数字を記録。引退後は2010年から阪神のスカウトを務めており、中谷将大(2010年ドラフト3位)、梅野隆太郎(2013年ドラフト4位)といった選手の獲得に尽力している。 同戦は「9-7」で阪神が勝利し、自身にも10勝目の白星がついている下柳氏。ただ、ミスを3連発した秀太の“珍プレー”は今も強く印象に残っているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA
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スポーツ 2020年04月13日 12時35分
DeNA砂田投手「公園で遊んでる方々自粛して」ランニングなども批判で賛否 「健康維持のため必要」大臣発言も
プロ野球・横浜DeNAベイスターズの砂田毅樹投手がインスタグラムに投稿したある呼びかけが、物議を醸している。 問題となっているのは、12日に砂田がインスタグラムのストーリーズにアップしたある文章。その日、砂田は横須賀にある練習場に行ったといい、「その時に、沢山の人が外出してるのを見て悲しくなりました」と吐露。さらに、「仕事で外出してる人たちは仕方ないと思います」としつつ、「ですが、公演で遊んでる方々やマスクもせずに自転車に乗ってる人やランニングをしている方々には外出自粛をお願いしたいです(原文ママ)」と呼びかけた。 また、砂田は「家に居ることはストレスが溜まり大変なのも重々承知です」と理解を示しつつも、1日も早い新型コロナウイルスの収束を目指すために、「本当に最低限の外出以外はしないようにお願いしたいです」「犬の散歩、ランニング、サイクルリング、公演で遊ぶのもできれば自粛をお願いします(原文ママ)」と発信し、「明るい未来のために正しい行動を取ってください」とつづっていた。 この投稿に砂田のファンからは、「マスクもしてないんじゃ不安になって当然」「いまだに無自覚な人多い」「全然外出控えない人っているんだね…」という賛同などが集まっていたが、一方では、「公園への外出まで制限するの?」「子どもと軽い運動くらいだったら自粛になってないけど」「三密を避けた外出は自粛しろとは言われてないし、ずっと家の中に閉じこもるのもよくないよ」という批判が集まっている。 「緊急事態宣言が出され、不要不急な外出の自粛に法的根拠が生まれたとはいえ、西村康稔内閣府特命担当大臣は7日に行った記者会見の中で、『散歩やジョギングは、健康維持のためにも必要なものだと思っています』と発言。さらに、文部科学省も公式ホームページの中で、休校中の運動について、『日常的な運動や遊び(ジョギング、散歩、縄跳びやブランコ、滑り台など)を安全な環境の下で行っていただきたい』と、大人数が密集する遊びにならないよう気をつけながら運動時間を確保するよう呼びかけています。このことから、砂田の呼びかけに対し、『ズレている』と感じたネットユーザーも少なくないようで、苦言が集まってしまいました」(芸能ライター) 多くの批判が集まったのか、砂田はその後ポストを削除したが、ネット上では大きな波紋を広げてしまった。記事内の引用について砂田毅樹公式インスタグラムより https://www.instagram.com/yoshikisunada/文部科学省公式ホームページより https://www.mext.go.jp/index.htm文 福田優
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スポーツ 2020年04月13日 11時30分
今季のセリーグは巨人・DeNAの2強? 有力視される「6.19」開幕が両チームに追い風となるワケ
プロ野球開幕戦の日程が見えてきた。 台湾・プロ野球が開幕した(4月12日)。プロ野球、サッカー、バスケなど世界中のプロスポーツ興行団体が新型コロナウイルスの感染防止で何もできないでいる中、先陣を切って活動を再開させた。マスコミとチアガールだけは入場が許されたという。やはり、無観客試合には独特の緊張感が漂っていた。 「日本のプロ野球関係者も衛星放送で確認していました。無観客、つまり、テレビ中継でしかファンが試合を見られない興行がどういうものなのか、参考になりました。日本も無観客で開幕戦を迎える場合、カメラアングル、実況と解説の在り方を検討しないと…」(TV局スポーツ部員) 今さらだが、どの球団スタッフと話をしても、出てくるのは「今季は143試合を消化できないでしょう」の話。しかし、一部球団からは具体的な見解も聞かれた。 「100試合くらいしかできないと思う。そうなると、セ・リーグはDeNAが有利になり、オープン戦最下位だった巨人にもチャンスがあります。『100試合用に戦力を再編したチーム』が勝つでしょう」(在京球団スタッフ) DeNA優勢の理由は、絶対的な守護神・山崎康晃がいるからだ。先行逃げ切り、試合数が少なくなれば連投も可能となる。 それに対し、試合数が減ることで、「原巨人が復活する」の予測もされている。そもそも、今季の巨人に対する評価が低いのは先発投手陣に一抹の不安が残るからだが、 「通常、先発投手は6人で回すが、今年に限っては『5人』で乗り切れそう。エース菅野がフル回転してきたら、かなりの勝ち星も計算できます。先発枠を争っていた宮國、今村、高橋優らをロングリリーバーに回されたら、厄介なことになる」(前出・同) と、試合数の削減が好転するとの予想も聞かれた。 また、その試合数の削減について詳しく聞いてみると、「120日間の短期決戦」になるようだ。 「4月下旬の開幕戦ができないと決まった後、『5月26日と6月19日のどちらか』と囁かれています。現時点では、6月19日の開幕説が濃厚」(球界関係者) 5月26日、6月19日。つまり、キーワードは交流戦だ。予定通りにペナントレースが行われていれば、5月26日は交流戦の開幕日であり、6月19日はリーグ戦が再開される日だった。セ・リーグは交流戦の勝率が悪い。セ・リーグ側は「交流戦をやらない=試合削減」という提案をし、パ・リーグ側は「もう暫く様子を見て」の姿勢だった。しかし、7都府県に緊急事態宣言が発令され、そこには、12球団中8球団の本拠地がある。これを受け、限定コラボ商品を売るなど、交流戦をビジネスチャンスと捉えてきたパ・リーグも折れざるを得なくなった。 「関連スポンサーから了解が得られれば」の声も聞かれた。 100試合の短期決戦。絶対的なクローザーを持つDeNAか、エースをフル回転させる巨人か…。交流戦が消滅すれば、セ・リーグの順位予想で「巨人連覇」の声も強まるかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年04月13日 11時00分
元大洋、ヤクルト監督の関根潤三氏をハム・荒木2軍監督ら、かつての教え子たちが追悼コメント
現役時代は近鉄で、ピッチャーと野手の二刀流で活躍(最終年は巨人)し、投手と野手の両方でオールスター戦にも選出されたことがあるプロ野球評論家の関根潤三氏が9日午前9時45分、老衰のため都内の病院で死去、93歳。葬儀の日取りは未定。近く家族葬で執り行うとのこと。関根氏は広島、巨人でコーチを務めた他、大洋(現DeNA)、ヤクルトで監督を務め、テレビではフジテレビ系『プロ野球ニュース』、ラジオではニッポン放送『ショウアップナイター』の解説者として、穏やかな口調がファンに好評だった。 大洋監督時代に“ハマの大砲”だったDeNAの田代富雄チーフ打撃コーチは「とにかくお世話になり、感謝の言葉しかありません。現役時代、思い出に残っていることは、自分のことを何とか40本塁打を打てる打者になれるよう熱心に指導していただいたことや、若手の時に伊東キャンプで猛練習したことです。また、1日に監督室へ4回呼ばれたことです。選手に対する接し方など多くのことを勉強させていただき、指導者として生きています。心よりご冥福をお祈りいたします」と恩師の死を悼んだ。 また、ヤクルト監督時代に在籍していた日本ハム荒木大輔2軍監督は「一見優しそうな顔立ちをしていますが、とにかく厳しい方でした。ただ、ミスをしたとしてもチャンスを与えてくれる監督でもありました。1992年、野村監督率いるヤクルトでリーグ優勝できたことは、関根監督が礎を築いてくれた賜物だと思います。野球界に数々の功績を残された関根監督の下でプレー出来たことは私の財産です。ご冥福をお祈りいたします」と関根氏との思い出を振り返ると、栗山英樹監督は「関根さんとの思い出は何時間でも語れるほどお世話になりました。「関根監督」の存在がなければ、現在の私はいないと思っています。大した選手ではありませんでしたが、起用し続けていただきました。人を育てることの意味、人を育てるということはどういうことかということを、身をもって教わりました。本当の恩人でした。関根さんの思いを継いで、しっかりとやっていかなければいけないと、改めて強く決意しました」と感謝の気持ちを述べている。 ヤクルトからは、高津臣吾監督が「大先輩であり、素晴らしい人格者の方とお聞きしておりました。スワローズでは直接ご指導はしていただいてはおりませんが、球場などでお会いした時はすごく優しく、いろいろとアドバイスをいただいておりました。その教えをしっかり守って恥じない成績を残したいと思います。ご冥福をお祈り致します」とコメントすると、池山隆寛2軍監督は「私が若い頃に、一番我慢をして使っていただいた監督です。「三振しても下を向いて帰ってくるな」と指導され、その後、少し気持ちが楽になり自分の打撃になってきたと思います。ブンブン丸の基礎になったのかもしれません。長い間本当にありがとうございました」と監督時代の思い出を振り返っている。 ヤクルトは関根氏、野村克也氏と、弱小球団から長期プランで日本一チームを築いていくベースを作った監督を今年2人も失ってしまった。関根潤三氏がプロ野球界に残した影響は大きい。合掌。(どら増田)
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スポーツ 2020年04月12日 17時00分
巨人・モタ、今季不振ならクビの危機? 育成入団から支配下を勝ち取った助っ人野手、ほとんどが3シーズン以内でお払い箱に
2019年1月に育成選手として巨人に入団した助っ人野手・モタ。入団2年目の今シーズン、春季キャンプからオープン戦と猛アピールを続けたことが実り、2020年2月28日に支配下登録を勝ち取った。 球界では4年連続となる、育成として入団した助っ人野手の支配下昇格。春季キャンプ、オープン戦で打棒を見せつけたモタに期待するファンも多いが、過去3年の支配下昇格助っ人たちは軒並みその後のシーズンで苦戦している。 2016年に共に広島に入団したバティスタ、メヒアの両助っ人は、バティスタが2017年6月2日、メヒアが同年7月20日にそれぞれ育成から支配下に昇格。同年の成績はバティスタが「61試合・.256・11本・26打点・32安打」と2ケタ本塁打をクリアするも、メヒアは「9試合・.214・0本・1打点・3安打」と振るわなかった。 その後、メヒアは2018年に3本、2019年に7本の本塁打を放つもまだブレークには至らず。バティスタは2018年に25本、2019年に26本とメヒアの上を行く活躍を見せていたが、2019年8月に発覚したドーピング違反により2020年3月2日に契約を解除されている。 2017年に巨人と育成契約を結んだマルティネスは、2018年7月27日に支配下に昇格。それまでに二軍で14本塁打を放ったことが評価されての昇格だったが、一軍では「19試合・.180・2本・5打点・11安打」と結果を残せなかった。 翌2019年はわずか6試合しか一軍出場がなかったマルティネスは、同年10月1日に巨人を戦力外に。その後は2020年3月2日にBCリーグ・新潟に入団している。 2017年5月23日にソフトバンクに入団したコラスと、2019年3月14日に広島に入団したサンタナは、コラスが2019年6月24日、サンタナが同年7月29日にそれぞれ球団と支配下契約を締結。ただ、同年の成績はコラスが「7試合・.278・1本・2打点・5安打」、サンタナが「13試合・.182・0本・5打点・6安打」とどちらもインパクトは残せなかった。 その後、サンタナは同年11月5日に契約を解除され、2020年3月17日にBCリーグ・埼玉に入団。一方、コラスはメジャー球団との契約を目指し母国キューバから失踪したと2020年1月初旬に複数メディアが報道。これによりNPBから同年2月19日付で、日本、アメリカ、韓国、台湾、中国の5か国の球団への移籍が制限される「制限選手」として公示されている。 以上が過去3年の支配下昇格助っ人だが、この中で健闘したといえるのはバティスタのみで、その他の4名はいずれも成績が芳しくない。モタは支配下昇格以降に不振で二軍落ちし、その後左太もも裏の肉離れで一時離脱しているが、これらの経緯を考えると過去の4名と同じ末路をたどる可能性も否定できない。 また、それぞれ形は違うが、メヒア以外の4名が昇格から3シーズン以内に退団、並びにそれと同様の状況に陥っている点も不安要素といえる。往々にして、助っ人野手は外国人枠が4枠しかない兼ね合いで一年一年の成績がシビアに評価されることが多く、シーズン毎に行われる補強のあおりも受けやすいため、もし成績が残せなければモタも数年でお払い箱となってしまうかもしれない。 今シーズン巨人の支配下にはモタを含め7名の助っ人が名を連ねているが、その中でパーラ、デラロサの2名は開幕一軍入りが確実視されている。つまり、残りの2枠は他の5名によって争われるということになるが、モタは争いを勝ち抜きシーズンで結果を残すことができるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月12日 11時00分
中日・石川、大胆起用の必要はなし? 開幕スタメンに抜擢された高卒新人野手、揃って1年目に大苦戦
昨年のドラフトで中日、ソフトバンク、オリックスから1位指名を受け抽選の末、中日に入団した石川昂弥。今年のルーキーの中では、最速163キロ右腕のロッテ・佐々木朗希にも負けないくらいの素材と目されている内野手だ。 2月の春季キャンプでは二軍スタートとなり、同月16日には左肩を痛めるなど出だしは良くなかった石川。しかし、3月14日のソフトバンク二軍戦から実戦に復帰して以降は打撃面で結果を残し続けたことから、ファンの間では「開幕スタメンで使っても面白いのでは?」との期待も高まりつつある。 春季キャンプからまだ数カ月しかチームで過ごしていない上、まだまだ体も出来上がっていない高卒の野手がいきなり開幕スタメンをつかむのは至難の業。実際、過去10年の高卒新人野手では3名しか開幕スタメンに起用されていないが、この3名はどのような成績を残したのだろうか。 2010年ドラフトでオリックスに1位指名を受け入団した後藤駿太(2011~2017年の登録名は駿太)は、2011年4月12日のソフトバンクとの開幕戦に「9番・ライト」で出場。高卒の新人野手としては球団史上初の開幕スタメンだったが、同年の最終成績は「30試合・.100・0本・1打点・3安打」と振るわなかった。 後藤は翌2012年も32試合の出場にとどまったが、2013年から2017年にかけては5年連続で100試合以上に出場するなど一軍の座を確保。ただ、ここ1、2年は出場100試合を割り込むシーズンが続いている。 2012年ドラフトで日本ハムに1位で入団した大谷翔平は、2013年3月29日の西武との開幕戦に「8番・ライト」で先発出場し2安打をマーク。しかし、同年は打者として「77試合・.238・3本・20打点・45安打」、投手として「13登板・3勝0敗・防御率4.23」とどちらも中途半端な成績に終わった。 ただ、大谷はその後投打二刀流の選手として大きく成長し、2016年には史上初めて投手部門と野手部門(指名打者)で同時にベストナインを受賞。また、2017年オフにポスティング移籍し2018年からプレーする米メジャー・エンゼルスでも、2シーズン合計で40本塁打、4勝をマークしている。 2018年ドラフトで阪神、楽天、ロッテから1位指名を受けロッテに入団した藤原恭大は、2019年3月29日の楽天との開幕戦に「1番・センター」として出場。球団の高卒新人野手としては史上3人目となる開幕スタメンに抜擢された。 ただ、その後の藤原は開幕戦を含めた6試合で「.105・0本・2打点・2安打」と振るわず4月7日に二軍落ち。その後は二軍では82試合に出場したが、一軍で出場する機会はなかった。 高卒新人野手として開幕スタメンをつかんだ以上の3名を見ると、全員ドラフト1位で指名されている。ドラフト当初の首脳陣の期待が大きく反映された形となっているため、同じドラフト1位の石川が開幕スタメンに抜擢され、持ち前の打撃を披露する可能性はあるといえるだろう。 しかし、過去の3名は全員その後のシーズンで苦戦。また、1年目が終わったばかりの藤原はともかく後藤は主力の座をつかみきれてはおらず、メジャーで活躍中の大谷もルーキーイヤーの4月に左足首をねんざして以降左太もも、左膝蓋骨など左足に故障が頻発している。長い目で見るならば、二軍でしっかりと体作りに励んだ方がいいかもしれない。 ただ、今シーズンは新型コロナウイルスの影響で開幕が延期されているため、この間の取り組み次第で与田監督が開幕スタメンに抜擢する可能性は決してゼロではない。各選手が難しい調整をしいられる中、石川は首脳陣に調整面でもアピールすることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月10日 18時55分
甲子園がどよめいた! 大谷翔平の豪速球を受けたDeNA伊藤、率直な感想を明かす 「一般人には想像できない」ファンも驚き
DeNA・伊藤光が、9日に自身のインスタグラムに投稿。エンゼルス・大谷翔平について言及した。 伊藤は同日午後1時ごろから午後8時ごろにかけて、インスタストーリー上でファンから寄せられた9個の質問に回答。その中に「2014年オールスターでの大谷選手の球は速かったですか?」という質問があった。 大谷とオリックス時代の伊藤は2014年7月19日に甲子園で行われたオールスター第2戦に、それぞれ捕手、先発投手としてスタメン出場。大谷は同戦の1回裏、先頭打者の阪神・鳥谷敬(現ロッテ)へ投じた2球目で162キロをマークし、それまでヤクルト・由規(現楽天)が保持していた日本人最速記録(161キロ)を更新している。 同戦についての質問に対し、伊藤は「角度もあって近く感じたし速かったですよ!」、「当時は162キロが最速更新だったのでその瞬間にキャッチャーだったことが嬉しかったです」と回答。 また、「甲子園のどよめきも凄かった記憶あります」と、試合中の球場の雰囲気についても振り返った。 伊藤の回答を受け、ネット上には「球を受けるのが仕事の捕手が速いっていうんだから、一般人には想像できない速さなんだろうな」、「歴史を塗り替える1球は投手だけじゃなく捕手も嬉しく感じるのか」、「現地で観てたけど162キロ投げた時は確かに地鳴りのようなどよめきだった」といった反応が多数寄せられている。 これまでオリックス(2008-2018)、DeNA(2018-)の2球団に所属経験がある30歳の伊藤は、昨シーズンまでのプロ12年間で「834試合・.238・26本・213打点・509安打」をマーク。2014年には捕手としてパ・リーグのベストナイン、ゴールデングラブ賞、最優秀バッテリー賞を同時に受賞した経験を持っている。 日本ハム(2013-2017)、エンゼルス(2018-)の2球団でプレーしている25歳の大谷は、日本ハム時代の5年間で投手として「85登板・42勝15敗・防御率2.52」、打者として「403試合・.286・48本・166打点・296安打」といった数字を記録。2017年オフにポスティング移籍したエンゼルスでは投手として4勝、打者として41本塁打をマークしている。 その後は2016年6月に163キロ、9月に164キロ、そして10月に現プロ野球記録の165キロをそれぞれマークしている大谷。伊藤が大谷とバッテリーを組んだのは2014年のオールスターが最初で最後だが、最速記録を更新する1球を直接受けた印象は現在でも強く残っているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について伊藤光の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/hikaruitoh29/
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スポーツ 2020年04月10日 13時55分
西武・山川「無理じゃん?アホだもん」 ソフトBリチャードに苦言、“30本塁打は不可能”との見方に当人は「がんばります」
西武・山川穂高が、9日に自身のインスタグラムに投稿。ソフトバンク・リチャードについて言及した。 山川は同日午後8時ごろ、自身のインスタストーリー上に「質問受け付けます」、「限定50問で!」と投稿。そこから午後10時ごろまでに、当初の予定より1個多い全51個の質問に回答している。 その中にあった「リチャードは30本塁打打てるくらいのパワーを秘めてますか?」という質問を受けた山川は、「無理じゃん???アホだもん バッティングのこと話してるのに山川さん何か飲みますか?とか聞いてくるし」と回答した。 この回答を受け、ネット上には「自主トレの時から一貫してリチャードに厳しいな」、「同郷で同じタイプの選手だから期待のハードルも高そう」、「大成してほしいからこそこうやって苦言を呈してくれてるんでしょ」、「本気じゃなくふざけて弄ってる可能性もあるな」といった反応が多数寄せられている。 西武(2014-)でプレーする28歳の山川は、プロ入りから昨シーズンまでの6年間で「428試合・.269・129本・341打点・398安打」をマーク。2018、2019年の2年連続で本塁打王を獲得するなど、パ・リーグを代表する長距離砲として活躍している。 ソフトバンク(2018-)に所属する20歳のリチャードは、プロ入りから昨シーズンまでは育成契約だったため一軍の出場経験はなし。ただ、三軍戦では昨シーズン11本塁打を放つなど長打力を発揮しており、通算868本塁打のプロ野球記録を持つチームの王貞治球団会長も熱心に指導している。 どちらも沖縄出身という共通点がある両者は今年1月に同地で自主トレを共にしており、その中で山川は「全然駄目。会話でも行動でも」とリチャードを厳しく指導。その甲斐もあり、リチャードはその後春季キャンプ、オープン戦を経て、3月16日に育成から支配下への昇格を果たしている。 今回の一件を受けたリチャードは9日午後9時半ごろ、自身のインスタストーリーに山川の回答のスクリーンショットを添えて「打てるようにがんばります」と投稿。“師匠”からのダメ出しを真摯に受け止めているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について山川穂高の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/hotaka.yamakawa/リチャードの公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/richard0618.127/
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スポーツ 2020年04月10日 11時35分
元ヤクルト監督・関根潤三氏が逝去 池山・広沢らを育成、黄金期の礎を築いた功績の中後悔も
大洋、ヤクルトで監督も務めた野球評論家の関根潤三氏が都内病院で亡くなった(4月9日)。享年93歳、老衰だったという。投手、外野手の両方で球宴に選ばれた“元祖二刀流”でもある。故人の野球解説はソフトな語り口で、いつも分かりやすかった。また、ヤクルト指揮官時代を指し、「池山、広沢らを育てた一番の功労者。当時の若手が次の野村時代で活躍した」とも評されてきた。 事実、その通りなのだが、謙虚な性格ゆえ、後年のインタビュー等ではそれを否定していた。しかし、「心残り」もあったようだ。 故人の指導者人生は、1970年の広島東洋カープから始まった。任されたのは一軍打撃コーチで、声を掛けたのは当時の広島監督、根本陸夫氏だった。 2人は日大三中(現・三高)、法政大学野球部をともに歩んだ同級生でもある。根本氏は広岡達朗氏にも声を掛けており、こちらも初めてのコーチ就任だった。関根、広岡の2人が山本浩二、衣笠祥雄らを鍛え上げ、のちの広島黄金期の礎にもつながるわけだが、興味深いのは、その後、「監督」となった故人の組織作りだ。 ヤクルト時代を知る関係者がこう言う。 「ドラフト会議直前、最終指名リスト作りをします。どの球団もそうですが、その席上で監督とスカウトの意見が合致しないことの方が多いんです。大抵の球団はスカウトが折れるんですが、関根監督は違いました。1位候補の意見が割れると、聞き手に回り、最後は必ず『分かりました。お任せします』と言うんです」 あまりにも申し訳ないので、スカウト側が「本当に宜しいのですか?」と確認したこともあったそうだ。すると、「ドラフト候補を一番長く見てきたのは皆さんですから」と返したそうだ。 また、采配でも“自分を押しつけること”はしなかった。攻撃は打撃コーチ、投手継投策は投手、ブルペンコーチの意見を聞いてから決断していた。 「自分のチームを作るのではなく、選手に応じた組織作りが理想だと…。担当コーチに存分に働いてもらうにはどうすればいいのかも常に考えていました」(前出・同) コーチ、スカウト、選手が各々の個性を発揮しやすい環境。これが、故人の理想としたチーム作りだった。しかし、同年代の指揮官には“個性派”も多く、相手の意見を聞き、黒子に徹する姿勢はクローズアップされなかった。 「長嶋一茂を預かったことに、故人は運命的なものを感じていました。自身が巨人ヘッドコーチを務めた時の監督が長嶋茂雄氏。一茂を一人前にしてやれなかったことを悔やんでいました」(ベテラン記者) ユニフォームを脱いでからも、解説者として多忙を極めていた。筆者もキャンプ、野球場で何度かお話しを伺ったことがある。やはりソフトな語り口だった。大洋時代に薫陶を受けた元選手は「本当は、怒ると怖い」とも話していたが、怒鳴るのではなく、相手に悟らせるような叱り方をするそうだ。 「打ったバッターを褒めるべきでしょう」 故人が解説でよく使われたフレーズだ。「打たれたピッチャーを非難するよりも…」の姿勢から出たものである。プロ野球界はまた一人、偉大な功労者を失ってしまった。合掌。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年04月09日 17時30分
パズルに英語にオンライン飲み会? DeNA、緊急事態真っ只中で選手たちが行っているリラックス法とは
7日には遂に政府から緊急事態宣言が発令され、ますます開幕が闇の中へ引きずり込まれた感が強まったプロ野球界。ベイスターズは早くから合同練習を取り止め、自主練習に切り替えた。更に一軍、二軍、寮生と分割し、場所や時間もなるべく被らないようにするなどの対策を練り、感染対策を徹底している。もちろん選手、スタッフともに原則外出禁止の処置が取られており、精神面でも調整が難しい局面を迎えている。 そんな厳しい状況の中、選手たちは各々工夫して有意義な時間を過ごしているようだ。今のところローテーション入りが確実な濱口遥大や、ポジション奪取が期待される柴田竜拓は動画で野球の勉強に費やし、選手会長でもある石田健大は動画でフォームチェックのほか、人気海外ドラマ「プリズンブレイク」や、アニメ「ハイキュー!!」などでリラックス。更に英単語アプリ「mikan」を利用して英語の勉強に励むなど、意識の高さも垣間見えた。 昨年ルーキーで7勝を挙げた寮生の上茶谷大河は、開幕に向けてモチベーションの維持を保ちながらも、オンとオフの切り替えを重要視。部屋ではゲームでリラックスを心掛けているようだ。同じく2年目で寮生の、昨年4ホームランを放ったスラッガー・伊藤裕季也は、夕食後のウエイトトレーニングと素振りはルーティンワークとして欠かさず、部屋でも体幹トレーニングを行っているそうだ。余暇はTwitterで“もののけ姫”のジグソーパズルを完成したのを投稿したように、趣味のパズル作りに没頭してリラックスしていると明かした。 ユニークなのは嶺井博希で、出身地・沖縄の友人や石田健大らとビデオ通話しながらお酒を楽しむ“オンライン飲み会”でリラックス。今後は大好きな泡盛に合う料理にも挑戦したいと、島人らしく前向きに向き合っているようだ。 本来であれば開幕し、5球団と一通り当たったはずであったが、未だに開幕が何時になるのか分からない状況は続いている。見えないウイルスへの恐怖でのストレスや、厳戒態勢での閉塞感で息苦しい世の中だが、選手は来たるべき時に備え、各々が自分を磨くと同時に、上手にリラックスもしているようだ。 取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
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西武、一軍キャンプ帯同も「松坂は別メニュー」か 渡辺GMの目論見がメンバー編成から判明?
2020年01月16日 11時30分
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DeNA・倉本寿彦、「周りを気にしている立場ではない」6年目の決意
2020年01月16日 11時00分
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巨人、オフ補強失敗が意外なベテランに影響? 元木ヘッドコーチも期待、若手を差し置いての優先起用もあるか
2020年01月15日 11時57分
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中日・根尾が二軍、ルーキー石川が開幕一軍? 就任2年目のシーズン、与田監督が目論むチーム構想とは
2020年01月14日 11時44分
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ソフトバンク・コラスも復帰絶望か 給料を持ち逃げした選手も、球団との契約を反故にしたお騒がせ助っ人
2020年01月13日 09時00分
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.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
2020年01月12日 18時00分
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西武・松坂、一軍キャンプ投入は危険? 渡辺GMの意味深発言、昨季未登板の内海とも明暗分かれるか
2020年01月11日 17時30分
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日本ハム・中田も怯える「プロ野球選手寮」 心霊現象の頻発、球団が対応に追われたケースも?
2020年01月11日 11時00分
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阪神、現コーチ陣には存在意義がない? 山本昌待望論が渦巻く春キャンプ、秋に敷かれた“かん口令“も継続か
2020年01月10日 11時40分