プロ野球
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スポーツ 2021年11月30日 11時00分
巨人・桑田コーチが投手陣に不満?「プロ野球選手にならないほうが良い」 中4ローテ継続はドラ1育成にも影響か
来季から巨人投手陣を統括する桑田真澄コーチの発言が注目されている。「投げられない人はプロ野球選手にならない方が良いんじゃないかなと思いますけどね」――。投手再建について語っている中で出たもので、先発投手の登板間隔にも触れた。 今季の巨人の敗因は、終盤戦の失速。もっと言えば、先発投手のコマ不足により、通常6人・中6日で回すローテーションを「5人・中5日」に変更したこと。やむを得ずの緊急措置だったが、5人の先発投手陣が息切れし、救援投手たちも登板過多となり、総崩れになってしまった。 桑田コーチの「来季も中4、5日で回す」の見解は、チーム全体でまとめた再建案に反する。もっとも、「彼ら(投手陣)はまだそのやり方を知らないだけ。やり方を知れば必ずできると思う」の言葉が話の趣旨であり、たとえ5人制になってもびくともしない強い投手陣に鍛え上げようとしているわけだ。 しかし、物事には順番がある。20、30代の現役世代に“桑田の教え”はすぐには浸透しないのではないだろうか。 >>巨人・桑田コーチの中4ローテ継続方針に疑問の声 今季は裏目も「必ずできる」と自信満々のワケは<< 彼がまだ現役だったころ、高校、大学の投手たちに「好きなプロ野球選手」「目標とする投手」を聞くと、必ず名前が出てくるのが、「桑田真澄」だった。160キロを超す剛速球もなければ、鋭角に曲がる変化球があるわけではない。“桑田支持の理由”を聞き直すと、その答えはさまざまだったが、クレバーな投球術と教科書のような綺麗な投球フォームを挙げていた。 同世代のプロ野球解説者がこう続ける。 「恵まれた体格の持ち主ではありませんでしたが、ボールのキレ、コントロール、野球に関する考え方は一流でした。天性の才能ではなく、努力で一流になった投手」「努力すれば、桑田投手のようになれるかもしれない」と学生球児たちは憧れ、お手本としていたのだろう。 「東京大学野球部の指導に携わっていたころ、野球の座学も定期的に開催されていました。その座学が評判で、野球部OBまで通っていました」(関係者) 今の現役世代は座学の方を期待しているのではないだろうか。 しかし、桑田コーチは本当に努力家であり、「身体を壊してしまうのでは?」と思うくらい、練習していた。その鍛え上げられた肉体の上に野球理論を付け加えていった。逞しい肉体を作り上げる方法も習得したからか、桑田コーチの眼には「今の投手は努力不足、練習方法も間違っている」と映っているようだ。 「ドラフト1位の関西国際大・翁田大勢投手をどうするのか、桑田コーチの手腕が試されます。翁田は『自分はリリーフタイプ』と言っていましたが、巨人は『先発で使う』と言い聞かせていました。先発投手としてのスタミナ、長いイニングを投げ切るためのテクニックなど、教えなければならないことがたくさんあります」(前出・プロ野球解説者) おそらく、先発タイプの新外国人投手を補強するはず。2ケタ勝利を確実に計算できる投手が見つかれば良いのだが、そう簡単には行かないだろう。現実的な選択として、猛練習で投手陣を底上げするしかないようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年11月30日 10時50分
ヤクルト守護神マクガフら外国人選手が帰国「高津監督に心から感謝」
東京ヤクルトスワローズは、28日にマクガフ投手、29日にスアレス投手とサンタナ外野手が帰国したと発表した。 31セーブを挙げチームの守護神として活躍したマクガフは「2021年シーズンはたくさんの出来事がありました。コロナ禍が続く大変な状況の中、スワローズだけでなく、多くのプロ野球ファンの皆さんのたくさんの応援のおかげで、日本一になることが出来ました。また、アメリカ代表としてオリンピックに参加し、日本代表とも試合ができたことも心に焼き付いています。特にチームメイトである山田選手、村上選手とオリンピックで対戦したことも素晴らしい思い出の一つです。時にはファンの皆さんの期待を裏切る投球をしてしまったこともあるとは思いますが、自分自身が出来る最善の投球を常に心がけて、全力でプレイしました。いつも自分のことを支えてくれた伊藤智仁投手コーチ、石井弘寿投手コーチ、そして高津臣吾監督に心から感謝します。来年、更にパワーアップした自分の投球をお見せできるようにしっかりトレーニングをし、スワローズファンの皆さんの前に戻ってきます」と語り、銀メダルを獲得した東京オリンピック野球アメリカ代表の思い出や、監督、コーチへの感謝の気持ちを語り、そして来シーズン再び戻って来ると誓った。 先発、中継ぎとして活躍したスアレスは「今シーズンは素晴らしいシーズンとなりました。スワローズにとって日本一という最高の結果となり、そんなチームの一員として戦えてとても嬉しく思っています。いつもスワローズの事を応援してくれたファンの皆さんどうもありがとうございました!」と日本一に貢献出来たのが嬉しい様子。 クリーンナップの一角を担ったサンタナは「今シーズンは沢山の応援ありがとうございました!ファンの応援は常に自分の力となりました。今シーズンはセ・リーグ優勝、日本一と最高なシーズンとなり、大変嬉しく思ってます。また来年戻って来られる事を願っています」と語り、来シーズンもヤクルト残留を願っていた。(どら増田)
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スポーツ 2021年11月29日 20時30分
侍ジャパン、栗山監督が突然抜擢されたワケ 日ハム退任前の発言が影響? 稲葉前監督の推薦説も浮上
2012年から今季まで日本ハムの監督を務め、10月16日に今季限りでの退任が発表されている栗山英樹氏。29日、侍ジャパンの次期監督に就任する見通しと複数メディアが報じた。 >>日本ハム・新庄新監督に清原氏が「OBはみんな嫌な気分」 派手な服装への苦言が物議、過去に敵軍や審判を怒らせたことも<< 報道によると、今夏の東京五輪でチームを金メダルに導いた稲葉篤紀前監督(現日本ハムGM)が9月末で退任したことを受け、侍ジャパン強化委員会は年内をめどに後任の人選をスタート。その中で栗山氏の名前が最有力候補に浮上し、本人も就任に前向きな姿勢を見せていることから近日中にも正式決定する見込みだという。 栗山氏は2012~2021年の監督時代に、日本ハムをAクラス5回・リーグ優勝2回・日本一1回に導いた実績を持つ指揮官。ただ、昨季までは2年連続Bクラスと苦戦が続いており、今季も10月15日に3年連続Bクラスが確定。その翌日に球団から契約満了での退任が発表された。 栗山氏の就任報道を受け、ネット上には「直近で成績出せてない栗山監督を代表監督にして大丈夫なのか?」、「成績不振から抜け出せないまま辞めた監督を就任させても成功するビジョンが見えない」、「栗山さんは選手時代から国際試合の経験が無いのも不安」といった否定的な声が寄せられている。 一方、「他候補に断られ続けた末の苦肉の策では」、「代表監督は何かと叩かれがちな損な役回りだし誰もやりたがらなかったんだろうな」、「栗山監督が辞める直前の発言も影響してたりするんだろうか」と、栗山氏就任の流れになった背景を推測するコメントも数多く挙がった。 侍ジャパンの後任監督については、これまでに巨人・高橋由伸前監督や広島・緒方孝市前監督らが有力候補として報じられている。一方、稲葉前監督の退任時はまだ日本ハムを指揮していたこともあってか、栗山氏の就任を有力とする報道はほとんどなかった。 「稲葉前監督が五輪金メダルを獲得したこともあり、後任監督には次回の国際大会である2023年WBCでの好結果も求められています。結果を出せなければファンから猛バッシングを浴びるのはもちろん、今後の指導者キャリアに響くリスクも否定はできません。そのため、こうしたハードルの高さを理由に就任に難色を示した候補者が複数いたとしてもおかしくはないでしょう。一方、栗山監督は退任発表直後の10月21日・ソフトバンク戦後に『ちょっとだけああいう戦力でやってみたいなって…たまに思った』と、戦力が整っているチームの指揮に憧れを抱いていた旨を口にしたことが伝えられています。そのため、強化委員会はこの発言などから他候補よりもオファー受諾の可能性は高いと判断し急きょ、栗山監督に白羽の矢を立てるに至ったのかもしれません」(野球ライター) 稲葉前監督は侍ジャパンを指揮するかたわら、「スポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)」という肩書で日本ハムに籍を置いていた人物。このこともあってか、一部からは「稲葉監督が自軍監督の栗山さんを推薦したのでは」という見方も挙がっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年11月29日 19時00分
巨人・桑田コーチの中4ローテ継続方針に疑問の声 今季は裏目も「必ずできる」と自信満々のワケは
一軍投手チーフコーチ補佐として今季から巨人に入閣し、15日に投手チーフコーチに昇格した桑田真澄コーチ。29日に伝えられた先発運用についての発言がネット上で物議を醸している。 >>巨人・桑田コーチのグータッチに批判「無神経すぎて呆れる」 危険球退場の山口を称賛? メンタルケアの一環と反論も<< 報道によると、桑田コーチはチームが今季終盤に採用した中4・5日ローテについて、「僕はいいことだと思う」と肯定的な考えを表明。同時に、「彼らはできると思っていますので。まだそのやり方を知らないだけでね。やり方を知れば必ずできると思っているので。しっかり鍛えていきたいと思っています」と、来春キャンプでは継続を念頭に置いた指導に臨む旨を明言したという。 今季の巨人は8月までは中6日ローテで先発陣を運用していたが、9月ごろから中4・5日ローテに移行。しかし、間隔を詰めた影響は大きかったのか、先発陣は同月24日~10月20日にかけ22試合連続で白星なしと結果を残せなかった。 桑田コーチの発言を受け、ネット上には「結果に繋がらなかった中4・5ローテをなぜ継続しようとするのか理解できない」、「中6日、一部投手は中10日で回して優勝したヤクルトと真逆の方針で笑えない」、「開幕から特攻ローテなんかやったら絶対シーズン最後まで先発持たないぞ」と批判や反発の声が寄せられている。 一方、「来年もローテ間隔詰めるってことは、6人目の出現は諦めたってことか?」、「目ぼしい投手がいればわざわざ中4・5日ローテを続ける必要は無いから、その目ぼしい投手がいないってことなのかな」、「今ローテに入ってる5人をフル回転させた方がマシって考えた説もありそう」と、継続方針に至った背景を推測するコメントも数多く挙がった。 「今季の巨人は先発ローテ6枠のうち5枠は菅野智之、山口俊、戸郷翔征、高橋優貴、メルセデスが埋めましたが、残る1枠の固定に苦戦。終盤に入っても台頭してくる投手が現れなかったことが、先発5人で回す中4・5日ローテ採用に至った一因とみられています。一方、現先発陣は菅野、山口が過去に最多勝を獲得し、戸郷、高橋、メルセデスも2ケタ前後の白星を挙げた経験を持っています。そのため、桑田コーチは6人目の台頭にかけるよりも、中4・5日ローテで現先発陣の登板機会を増やす方がチームの白星につながると判断したのかもしれません。また、17日に伝えられた『来年はしっかり実行するといいますか。病院でいうと診察が今年で、来年が治療するということですね』という桑田コーチの発言を踏まえると、今季の中4・5日ローテ採用は来季の本格導入を見据えた計画的な作戦だった可能性もあります。仮にそうだとすると、桑田コーチは今季出た課題や反省を踏まえて指導を行えば十分結果は出せると考えているとしても不思議ではないでしょう」(野球ライター) 中4・5日ローテを採用した9月から今季終了までは、「10勝25敗8分・勝率.286」と黒星が大きく先行した巨人。チーム成績を見ても成功したとは到底言い難いが、果たして桑田コーチの継続方針は来季どのような結果をもたらすのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年11月29日 17時30分
DeNA・今永「来季は勝ち越せるように」 左腕エースが下剋上日本一のスワローズにリベンジを誓う
ベイスターズが28日に開催した、神奈川県内の少年野球チームに所属する小学6年生を対象とした「キッズベースボールフェスティバル 2021」でピッチング指導後、今永昇太が日本一となったスワローズに言及。今シーズンを振り返り、来シーズンへのリベンジを誓った。 今シーズンはスワローズに対し6勝17敗2引き分けと11も負け越し。3月30日の横浜スタジアムでの本拠地開幕戦で7回まで4-1とリードしながら、石田健大、山崎康晃がリードを守れず5-4と惜敗スタートし、翌日も3-5と連敗。3戦目は2回に7点のビッグイニングを作り、一時5点差をつける楽勝ムードの中、7回に4点を返され11-11と負けに等しい引き分けに終わった。このスタートが最後まで響いた上に、防御率4.73、ピッチャーのクオリティスタート率は36%と、先発投手陣の踏ん張りがきかなかったことも惨敗の元凶であろう。今永自身も左肩からの手術明けの復帰戦となった5月23日の敵地神宮で、4回1/3、6失点KOと苦戦。今季通算防御率は3.08だったのに対し、スワローズ戦となると6.30と急激に悪化。シーズン通しても0勝4敗と苦汁をなめた。 今永はスワローズに対し「しぶといチームで、攻守ともにバランスの取れたやりづらい相手」と認め、打撃陣に関して「ただでは転ばない。アウトになるにしても爪痕を残す」とねちっこい攻撃だとする。「精神的にも、技術的にもイニングを追うごとに何かを削られながら試合が進んでいく…」と打率10傑には皆無で、打率.279の中村悠平が最高ながら、総得点は625とリーグトップの攻撃力を誇った打線に手を焼いた原因を分析した。 対策としては「なんとか早い段階で打たせたりとか、作戦をさせなかったりという投球術が大事」と打線を機能させず、点として分断させることが必要と説き、エースとして「自分自身も来季はヤクルトに勝ち越せるように、チームとしても今年の勝ち負けを逆転できればと思います」と力を込めた今永昇太。怪我から復帰後の2年目シーズンへ、頭脳明晰な左腕は巻き返しへ向けすでに解析を進めている。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年11月29日 11時00分
ヤクルト、日シリMVP・中村がFA流出の危機? コーチ人事のスピード発表は交渉時間確保が理由か
11月28日、今年の日本一・東京ヤクルトスワローズが一本のメディアリリースを発表した。クローザーのスコット・マクガフが帰国した、と。球団提供の写真を見ると、マクガフはTシャツ姿で、さほど大きくないリュックサックを背負っていた。もしシリーズ第6戦を落としていたら、28日は最終決戦日となっていたのだが…。 >>ヤクルト・高津監督がブルペンで投手を叱咤! 高橋の日シリ投球にも好影響? 春季キャンプで踏襲したノムさんの教えとは<< チーム関係者によれば、米国行きのチケットがたまたま手配できたので、同日の帰国と決まったそうだ。 「第6戦を戦うために東京から移動してきた時、一緒にパスポートも持ってきたんでしょう。でなければ、こんなに早く帰国できるはずがありません」(ベテラン記者) それだけではない。ヤクルトは来季の新コーチ招聘や配置換えなども発表している。日本ハム二軍コーチだった城石憲之氏を招き、また、ベテランの嶋基宏が来季から兼任コーチとなるという。宮出隆自ヘッドコーチも二軍担当となるそうだ。 「コーチ人事はシーズン後半には交渉を終えています。でも、日本一になった翌日に発表するとは…」(前出・同) いや、早々に発表して、来季に向けて動き始めなければならない理由があったのだ。 「今年は正捕手に成長した中村悠平が3年契約を満了し、新たな契約を結ばなければなりません。球団は3年以上の複数年契約を再提示するようですが、シリーズの影響でまだ本人ときちんと話ができていないようです」(プロ野球解説者) シリーズMVPにも選ばれた正捕手の流出となれば、一大事件だ。ヤクルトが駆け足で人事を発表したのは、中村の慰留交渉に専念するためだったのかもしれない。 「新外国人選手をすでに獲得した球団もあります。ヤクルトは外部補強に積極的ではありませんが、トレードなどの交渉は全てこれからとなります」(前出・同) チーム再編の大幅な遅延も懸念されている。 昨年の11月といえば、国内FA権を取得した山田哲人の慰留騒動でチームは大揺れ状態だった。同じくFA権を取得した小川泰弘、石山泰稚の説得にも時間を要した。 「中村が新天地を求めるなんてことは考えにくい。でも、一発サインとはいかないかも。今季は規定打席到達者の中では、チームトップの2割7分9厘の打率を残しましたが、去年は不振で打率2割を切りました。3年以上の複数年提示は確実ですが、年俸面では大幅増は期待できないかも」(球界関係者) 査定の話をすると、球団は「1年」では評価してくれない。その選手が3年以上続けて好成績を残さなければ、大幅昇給とはならないのが一般的だ。中村は去年の成績が悪すぎた。必要不可欠な選手であっても、例外を認めるわけにはいかないだろう。 「中村とは時間をかけ、じっくり話し合わなければなりません」(前出・同) 日本シリーズ第6戦は屋外の「ほっともっとフィールド神戸」で行われた。試合開始前、ブルペンに火鉢が運び込まれた。“極寒のシリーズ”を制した勝因が山田たちの慰留だとすれば、連覇のカギはこれから始まる中村との交渉にあるようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年11月28日 11時00分
日本シリーズを戦う選手に「卑怯者」のレッテル? 解説陣も苦言連発、ヤクルト青木のフェアプレーとは正反対の疑惑行動
24日に行われた日本シリーズ第4戦・ヤクルト対オリックス戦。「2-1」でヤクルトが勝利したこの試合で、ヤクルトのプロ18年目・39歳の青木宣親が見せた姿勢がネット上で話題となった。 >>ヤクルト・青木に先輩が激怒「誰に口きいとんやオラァ!」 宮本氏がベンチ裏の大騒動を暴露、4年後の謝罪エピソードも明かす<< 注目が集まったのは、「2-1」とヤクルト1点リードの7回裏の青木の行動。この回2死から打席に入った青木は、オリックス4番手・富山凌雅が投じた5球目を右手付近に受け地面に倒れ込む。これを見た球審は死球を宣告し、ヤクルトベンチからもトレーナーが飛び出した。 しかし、青木はすぐに立ち上がりトレーナーをベンチに戻らせると、球審に手ではなくバットのグリップにボールが当たったと指をさしながらアピール。これを受けた球審は判定を死球からファールに変更。場内からは大きな拍手が起こった。 審判にファールを自己申告した青木の姿勢を受け、ネット上には「正々堂々とした姿勢で素晴らしいな」、「黙ってたら得する状況で正直に『今の判定は違う』と申告できるのは凄い」と称賛の声が寄せられた。一方、「いつかの加藤とは大違いだな」、「加藤もこうやって正直に言うべきだったんだよ」と、過去のシリーズで起こった騒動を絡めたコメントも数多く挙がった。 日本シリーズでは巨人と日本ハムが対戦した2012年の第5戦で、巨人・加藤健(現巨人二軍バッテリーコーチ)が審判の誤審を誘発する振る舞いを見せ物議を醸している。4回表無死一塁、バントの構えを見せる打席の加藤に対し、日本ハム投手・多田野数人が投じた初球が頭部付近へ。加藤はのけぞりながら倒れ、頭を両手で押さえながら地面にうずくまった。 同戦のTV中継で直後に流されたリプレー映像では加藤の顔・頭部にボールは当たっておらず、球審も当初はファールを宣告していた。ところが、巨人・原辰徳監督から抗議を受けた球審は判定を変更し、加藤に死球を宣告すると同時に多田野を危険球退場に。日本ハム・栗山英樹監督は猛抗議するも判定は覆らなかった。 この球審の判定変更に場内からは大ブーイングが上がり、中継で解説を務めていた古田敦也氏(元ヤクルト監督)、工藤公康氏(前ソフトバンク監督)もそれぞれ「これは間違いですね」、「危険球じゃないです。当たってないですもんね」と誤審を指摘。さらに、ネット上には「卑怯者」、「詐欺師」と加藤へのバッシングが噴出した。 試合後に伝えられた報道では、多田野は「だます方もだます方。だまされる方もだまされる方」と加藤が死球を演じたのではとコメント。一方、加藤は「必死にプレーした。何が起こったのかなという感じ」と詳しい言及を避けたため、これについてもネット上には批判の声が多数上がった。 当時は詳しい経緯や背景が分からずじまいだったこの騒動だが、加藤は2016年シーズン限りで現役引退したが、その後、真相を明らかにしている。各報道によると、加藤はそれまで2回頭部死球を受けた経験が影響してか、多田野のボールを見た瞬間に「何が起きたか分かりませんでした」とパニック状態となり、その後地面に倒れ込んで体を打った衝撃で死球を受けたと錯覚。その後ベンチで映像を確認し当たっていないことを把握したが、チームが日本一をかけ戦っている中で自分から真相を明かす決断は下せなかったという。 ただ、加藤は「あの試合以降、多田野投手だって指先の感覚が狂ったかもしれない。審判の方も僕のせいでジャッジに迷いが出るようになったかもしれない。リズムを狂わせてしまい、迷惑をかけてしまった」と、長らく後悔を引きずっていたことも明かしている。 今回の青木は判定変更後、遊ゴロに倒れ、自己申告により損をする形となった。ただ、加藤のように長期間自責の念に駆られる可能性を考えると、正直に判定変更をアピールしたのは大正解だったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年11月27日 17時30分
ヤクルト・高橋、日シリ登板でメンタルが激変? 完封直前の異例表情は大ブレークの予兆か
まさに度肝を抜かれるほどの、大仕事と言って良いだろう。 11月21日の日本シリーズ第2戦、東京ヤクルトスワローズの高橋奎二がオリックスバファローズを相手に、2-0で完封勝利を挙げた。オリックス打線を5安打に抑え、クライマックスシリーズ(CS)対巨人戦に続いての価値ある白星となった。 また、この左腕の功績は、チームに今シリーズ初白星をもたらしただけではない。前日の初戦、3対1と盤石の展開の中、9回にマウンドに登ったマクガフが一つのアウトも取れずに3失点、まさかの逆転サヨナラ負けという悪夢を払拭するとともに、そのマクガフを始め、リリーフ陣に休息を与える結果にも繋がっている。 「(初戦の敗戦を受け)やり返すという気持ちでマウンドに立った。抑えられて良かった」と試合後の感想を述べている。まさにシリーズの流れを引き寄せるに、これ以上ない程のピッチングを披露した。 さらに、シリーズ初登板初完封は史上13人目の記録であり、加えて日本シリーズにおいて実に14試合振りとなるセ・リーグ球団の勝利(2018年広島対ソフトバンク第2戦以来)でもある。何より、シーズンを通しても完投数が激減したと言われる昨今のプロ野球、やはり重要な場面で先発投手が試合を投げ抜く姿は、感慨深いものがある。 高橋は今シーズン、8月以降から先発ローテに定着するも、優勝争いが熾烈を極めた終盤では思うような結果が残せなかった印象だ。それでも、ポストシーズンではCSファイナルステージで巨人の菅野智之に投げ勝つなど、舞台が大きくなるにつれ力を発揮。エース奥川恭伸に次ぐ存在にまで急成長し、日本シリーズのマウンドでも飛躍を遂げた。 第2戦の8回を投げ終えた後、ベンチでは伊藤智仁コーチが高橋に歩み寄り、何か言葉を交わしながら人差し指を立てる仕草を見せ、それに対し高橋はうなずきながら笑顔で応じている。最終回の「あと一回」を任せられたやり取りだったことは容易に想像できる。だが、日本シリーズの極限の場面としては似つかわしくない程、リラックスした表情であり、その後も見事に、託された最後の一回を3人で締めくくっている。 大舞台での過去最高のパフォーマンスは、まさに今シリーズでも主役級の働きと言っても過言では無いだろう。プロ6年目、若き左腕は、今後もスワローズの躍進を支える大きな存在となっていくはずだ。(佐藤文孝)
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スポーツ 2021年11月27日 11時00分
“大谷MVP無理”で炎上の石毛元監督、見る目の無さは昔から? オリ監督時代に物議を醸した助っ人の処遇とは
今季投手として「23登板・9勝2敗・防御率3.18」、野手として「155試合・.257・46本・100打点」といった数字を残し、19日(現地時間18日)にアメリカン・リーグのMVPに選出されたロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平。2001年のイチロー氏(元シアトル・マリナーズ他)以来となる日本人メジャーリーガーの受賞にネット上にも喜びの声が挙がる中、思わぬ話題を集めたのが野球解説者の石毛宏典氏だった。 石毛氏は大谷がMVPを受賞する前日の18日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。その中で、大谷のMVP受賞について「無理でしょ。みなさん何を期待しているのかよく分からん。『絶対獲ってほしいよね、日本人で初めて』っていう(のは)無理だと思いますよ」と断言した。 石毛氏は続けて、「ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ/.273・48本・121打点)だとかゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ/.311・48本・111打点)はもっともっと良い数字を残している」と、リーグ本塁打王を争ったライバル打者の方がいい成績を残していると指摘。さらに、「白人ナンバーワンというのも、まだ僕はあると思ってます」と、人種の壁に阻まれるのではという持論も展開した。 >>大谷MVPの裏で球界レジェンドが炎上?「白人女性捕まえてきて」「MVP獲れない」発言が物議<< 結果的に外れた石毛氏のこれらの見解を受け、ネット上には「イチローが過去に取ってること、ペレスが最終候補に入ってないこと知らない時点で論外」、「白人、アメリカ人以外でMVP獲った選手は過去にも大勢いるんだが…」などと苦言や批判が噴出。一方、「監督時代から見る目の無さが全く変わってない」、「オリの監督辞めて20年弱経っても選手を正しく評価できないのか…」と、オリックス監督時代(2002-2003)を絡めた呆れ声も数多く挙がった。 オリックス監督時代の石毛氏は、後に本塁打王に輝く助っ人打者・セギノールを干して物議となっていたことも。2002年に新助っ人としてチームに加入したセギノールは、同年5月終了時点で16本塁打を放つなど長打力を発揮したが、石毛監督は確実性の低さ(打率.245)を嫌ったのか、6月以降はしばしばセギノールをスタメン外に。当時のファンの間では「なぜ使わないのか」という不満も少なくなかった。 また、同月下旬には「なぜ干されているか分かっとらん。自分で気が付くまで使わん」、「いつもベンチでボーッとしとる」などと態度面にも苦言。これを聞いたセギノールから「言われたことをやってきた自負はある。チームの勝利を追求したときに(外国人を使わないのは)どうなのかな」と異議を唱えられても、「そうする(勝利を追求する)から彼らを外すんだよ。復帰して、いくつ三振食らってるんだよ」と態度を硬化させたまま。結局、セギノールは「89試合・.204・23本・47打点」という成績だった8月末に二軍落ちとなると、その後復帰できないまま9月末に球団から解雇されてしまった。 ただ、セギノールはその後1年の米マイナー暮らしを経て2004年に日本ハムに加入すると、4年間で計122本塁打をマークし、本塁打王も1回獲得するなど大活躍。この期間にAクラス3回、リーグ優勝2回、日本一1回を達成したチームを主砲として牽引したため、ファンの間では「石毛もオリックスも見る目が無かった」という声も少なからず挙がっていた。 セギノールが去り迎えた2003年、石毛氏はチームが開幕20試合で「7勝12敗1分」と負けが込んだことから途中解任に。セギノールの実力を正しく評価し起用していれば、開幕直後のタイミングで辞めさせられることもなかったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について石毛宏典氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9uwO3E7TohCjf1X3zU_kOw
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スポーツ 2021年11月26日 20時30分
ロッテ・松永、育成打診発表に疑問 「言えない情報がある」里崎氏も過去に示唆、“音沙汰無し”が長引く事情は
14~25日にかけ、本拠地・ZOZOマリンスタジアムで秋季練習を行ったロッテ。練習終了翌日の26日、プロ15年目・33歳の大嶺祐太、9年目・33歳の松永昂大の2名に戦力外通告を行ったことを発表した。 >>ロッテ訴訟騒動の清田を助けたのは「許そうと思ったから」 G.G.佐藤氏が明かした理由に驚き、疑問の声も<< 球団公式サイトはこの日、「松永昂大投手、大嶺祐太投手に来季契約を結ばない旨を通知しましたのでお知らせします」と両名を戦力外としたことを発表。合わせて、松永には育成での再契約を打診している旨も記載している。 今季の両名は大嶺が「8登板・1勝1敗・防御率4.09」、松永が未登板(オープン戦では2試合登板)とどちらもほとんど成績は残せず。大嶺は6月22日・ソフトバンク戦を最後に一軍マウンドには戻れず、松永に至っては二軍でも未登板のままシーズンを終えている。 両名の戦力外発表を受け、ネット上には「個人的に応援してたから残念だけど、数字を考えたら大嶺のクビは致し方ない」、「ほとんど登板機会が無かった大嶺は切られても仕方ないな」、「大嶺は二軍でも防御率イマイチ(3.63)だったし、もう上がり目は無いって判断されたんだろう」と、大嶺の戦力外については納得の声が寄せられている。 一方、松永については「大嶺よりも投げてないのになぜ育成を打診したのか」、「表に出てない故障か何かがあって、それの回復を待つってことなのか?」、「FAの時に里崎が匂わせてたことも関係してたりするんだろうか」と、育成再打診への疑問や背景を推測するコメントが数多く挙がった。 松永は昨オフ国内FA権を行使するもチームに残留したが、この件について球団OBの里崎智也氏は昨年12月に自身のユーチューブチャンネルに投稿した動画内で「言えない情報がある」、「いろいろな話を聞く限り、松永のFAは仕方ない、この状況なら誰でもする」と、並大抵ではない事情があるという旨を匂わせ物議に。加えて、今季は各報道で松永の動向が全く伝えられていないことから、表に出せないような事情が絡んでいるのではとみているファンも少なくないようだ。 「球界では大きな故障・手術からの復帰をめざす選手を、球団が一度育成に落として回復を待つというケースは珍しくありません。松永は昨季左ひじの不調に苦しみ一軍5登板にとどまっているため、現在進行形でひじの治療・リハビリに努めている可能性は考えられるでしょう。ただ、球団発表や報道が全くない点や里崎氏の匂わせ発言を踏まえると、故障ではなくメンタル面の不調や重大な疾患と闘っている可能性も否定はできません。直近では2017年2月に阪神・横田慎太郎が頭痛で春季キャンプを離脱した後に続報が途絶え、同年9月になって脳腫瘍と診断を受け闘病していたことを球団が公表したケースがありますが、もしかしたら松永も同じような事態に陥っているのかもしれません」(野球ライター) ロッテではこれまでセットアッパーの一角として、「359登板・16勝15敗135ホールド1セーブ・防御率2.91」といった通算成績を残している松永。球団発表を受けた報道では左ひじ・肩痛に苦しんだという内容も伝えられているが、一部からは「イマイチ信用ならん、それぐらいの理由なら球団もとっくに公表してるはず」と疑問の声が挙がっている。文 / 柴田雅人記事内の引用について千葉ロッテマリーンズの公式サイトよりhttps://www.marines.co.jp/
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スポーツ
中日・石川に「舐めてんのか」ファン激怒 炎上を招いた“ベース踏み忘れ”、「二塁で使った与田監督も悪い」との声も
2020年07月15日 19時30分
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スポーツ
日本ハム・清水、ベンチでの号泣に心配の声「精神的に参ってそう」 送球ミスの連発に“イップス”疑惑も
2020年07月15日 17時00分
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スポーツ
ヤクルト・高津監督、最下位予想から一転「台風の目」に! 評価急上昇の裏にノムさん仕込みの采配か
2020年07月15日 11時45分
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スポーツ
元阪神・下柳氏、藤川の“異変”を指摘「全然らしくなかった」 降格前に感じた右肩故障の予兆とは
2020年07月14日 21時30分
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スポーツ
中日・荒木コーチに「辞めた方がいい」 楽天・大久保元監督が判断ミスを痛烈批判、「荒木はむしろ被害者では」と反発も
2020年07月14日 17時00分
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スポーツ
楽天、高梨雄平が巨人に電撃トレード!「濃い3年半でした」
2020年07月14日 15時40分
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スポーツ
ヤクルトがイケメンベスト10を発表!1位は男女ともに山田哲人!
2020年07月14日 11時45分
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スポーツ
矢野監督、藤浪一軍昇格に歯切れ悪く…本人は奮起も望み薄のワケ 昇格しても出番なし?
2020年07月14日 11時40分
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スポーツ
エモやん「福留は怒ってるんじゃ」 阪神・大山の“謎盗塁”に苦言、岡田元監督も「絶対にやってはいけない」と一喝しファン共感
2020年07月13日 18時30分
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スポーツ
バースデーウィークにウイニングボールを2個プレゼント! DeNA・石川、“愛され続ける男”の人間力
2020年07月13日 17時30分
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スポーツ
巨人・堀内元監督、制球難の澤村をバッサリ 「相手が打ってくれただけ」に賛否の声、原監督は「もうちょっとね」とため息?
2020年07月13日 16時30分
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スポーツ
「本当に監督がヘボい」日本ハム・栗山監督、誤算続きのチームにため息 リーグ最低クラスの貧打にも怒り心頭か
2020年07月13日 11時45分
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スポーツ
オリックス3連勝で最下位脱出!2カード連続勝ち越しに西村監督「まずは5割」
2020年07月13日 11時00分
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スポーツ
元ロッテ・ジャクソンの逮捕で話題、お騒がせ助っ人の“実弾所持” 逮捕は一度だけでは無かった?
2020年07月12日 17時00分
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スポーツ
阪神・ボーア、アーチ量産体制に突入? チームと共に続く低迷、本拠地連戦で復活に光明か
2020年07月12日 11時00分
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スポーツ
DeNA・ラミレス監督がまさかの奇策! 与田監督とはくっきりと明暗? サヨナラ勝ちを呼び込んだ“代打ウィーランド”
2020年07月11日 17時00分
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スポーツ
西武捕手がロッテ助っ人に投げられ肩脱臼! 予想外の処分に不満も? 相次ぐ死球が呼んだ前代未聞の暴力騒動
2020年07月11日 11時00分
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スポーツ
中日・岡田に「二軍落ちにしていい」の声 相次ぐ背信投球が議論に、元横浜・齊藤氏は「ねじ伏せようという意思が強すぎる」と指摘
2020年07月10日 18時30分
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スポーツ
元ロッテ・ジャクソン、広島県警による逮捕で憶測呼ぶ 「保釈金集めようとしてた?」不自然なクラファンにも疑問の声
2020年07月10日 14時10分
特集
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【独自】元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
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2025年04月28日 19時03分
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2025年04月18日 20時55分
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【独自】MEGA BIG2億円当選者・造船太郎、“楽して”儲けたい 興味はNHK党への出資が0円になるか3億円になるか
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2025年04月21日 18時25分
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カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
芸能ネタ
2025年06月01日 12時00分