プロ野球
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スポーツ 2020年11月30日 14時30分
楽天・オコエが黒人差別に激怒「全く意味がわからない」 “だから黒人は嫌われる”SNS上での誹謗中傷にファンも怒り
2015年ドラフトで1位指名を受け楽天に入団し、現在も同球団でプレーしているプロ5年目・23歳のオコエ瑠偉。そのオコエが自身の公式ツイッターに投稿した内容がネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 注目が集まっているのは、オコエが29日に投稿した内容。オコエは「全く意味がわからない」、「まじで、ヘイターって自分のこと神様って思ってんだろうね。ヘイトする時点で上からもの言えないだろ」と怒りをあらわにしている。 オコエは今年5月、米国で黒人男性が白人警官に首を過度に押さえつけられ死亡した事件を機に世界中に広まったBLM(Black Lives Matter、黒人の命は大切)運動を受け、今年6月、自身のツイッターに「まず、保育園で思い知らされた。醜いアヒルの子を先生が読んでた。周りのみんなは先生が読んでる間、俺をジロジロ見ながら笑ってくる」、「少年野球では、試合前の整列で相手チームから外人いるぞ、黒人だ、だの俺の心をさらに壊されていった」などと投稿。幼少期から差別や誹謗中傷を受け続けてきたことを明かし、ファンの間で大きな反響を呼んでいた。 一般ユーザーが29日、このオコエの6月の投稿を引用リツイートし、「黒人はそういう性格だから嫌われる」という差別的内容を含んだツイートを投稿(当該アカウントとツイートは削除済)。オコエはこのツイートを引用リツイートした後に前述の内容を投稿したことから、怒りの原因は不当な黒人差別を受けたことにあると思われる。 >>楽天・オコエ「なんで二重国籍ダメなの?」大坂なおみも直面、ダルビッシュも本音を漏らし話題<< 一連の投稿を受け、ネット上には「明らかなヘイト投稿で酷すぎる、これは怒って当然」、「ほとんどの人は応援してるからそういう心無い声は無視していいよ」、「気にするなという表現が合ってるかは分からないが、負けずにこれからも頑張ってほしい」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「然るべき対応をとるためにも球団に相談した方がいい」、「球団に連絡して動いてもらうべき、完全にガイドラインに違反してるし」といったコメントも複数見受けられた。 「オコエが所属する楽天は球団公式サイト上に記載しているSNSガイドラインにおいて、選手・スタッフへの誹謗中傷や名誉棄損に当たる投稿を全面的に禁止。今年7月下旬に球団公式ツイッターへのリプライで選手を中傷する投稿がされた際は迅速に投稿の削除の措置をとった上で『投稿内容に法的な責任が発生すると判断した場合、投稿者の調査および特定、警察への届け出等の措置を行う場合がございます』とツイートするなど毅然とした対応をとっています。今回オコエに寄せられた投稿も誹謗中傷・名誉棄損に当たると思われるので、球団に相談し何らかの対応をとってもらった方がいいと考えているファンも多いようです」(野球ライター) 今回のオコエへの投稿に対し、現時点(30日午後0時半)で球団は特に声明などを発表してはいない。ただ、同じことの繰り返しを防ぐためにも、何らかの警告を発する必要はあるのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用についてオコエ瑠偉の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/LOUISOKOYEMoM楽天イーグルスの公式サイトよりhttps://www.rakuteneagles.jp/楽天イーグルスの公式ツイッターよりhttps://twitter.com/Rakuten__Eagles
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スポーツ 2020年11月30日 11時45分
オリックス、W中川と仮契約!アンダースロー中川「山田久志さんのような偉大な投手に」
オリックスは今年のドラフト会議で4巡目に指名した中川颯(はやて)投手と26日に都内のホテルで、6巡目で指名した中川拓真捕手と27日に豊橋市内のホテルで、それぞれ仮契約を締結した。 神奈川・桐光学園高校から立教大学を経てオリックスに入団する中川颯を担当した早川大輔スカウトによると、「希少なアンダースロー。長い腕をムチのようにしならせながら投げるストレートは球速以上の威力を発揮する。緩急を使った投球術で打者に自分のスイングをさせない。1年目から先発ローテーションとしての期待が大きい投手」と現在のオリックスでは、空き家となっている即戦力のアンダースローとして期待を寄せている。 仮契約を終えた中川颯は「仮契約を終え、実感が湧くと共に、プロ野球選手としての覚悟を持つことができました。アンダースローの特徴を最大限に活かし、チームにいい影響をもたらすような投球をしていきたいと思います。常に“志”を高く持って同じアンダースローの山田久志さんのような偉大な投手になれるように頑張っていきます」とオリックスの流れを汲む阪急の偉大なOBである山田久志氏の名前を出して、目標に掲げた。山田氏はここ数年、春季キャンプで特別コーチを務めており、レジェンドから直々に指導を受けられるチャンスがあるかもしれない。背番号は今シーズンまで若月健矢捕手が付けていた「37」に決定した。 愛知・豊橋中央高校から入団する中川拓真を担当した谷口悦司スカウトは「豪快なスイングから逆方向にも本塁打を打てるパンチ力が魅力の強肩強打の捕手。動きも機敏で身体も強く、捕手としての資質を持ち合わせている将来性抜群の好素材」と評価。 仮契約を終えた中川拓真は「仮契約をしていただき、プロ野球選手としての実感が湧くと共に身の引き締まる思いです。山崎勝己さんが付けていた62という背番号をいただき光栄に思います。打球の飛距離には自信がありますが、入団してからは吉田正尚選手にいろいろとお話を聞き、もっとレベルアップしていきたいです。大下選手のように大きな声を出してハツラツとやっていきますので応援よろしくお願いします!」と複数のオリックスの選手の名前を出しながら、セールスポイントをアピール。本人も話しているように背番号は、今シーズン限りで引退した山崎勝己が付けていた「62」が与えられた。まずはファームで捕手争いに加わることからスタートするだろう。 オリックスは来シーズンから、中川圭太内野手がいるため、中川姓の選手が3選手となったが、山本由伸投手のように、下の名前で呼ばれることを好む選手が多いだけに、ファンからも名前で呼ばれるような選手になってもらいたい。(どら増田/ 写真は球団提供)
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スポーツ 2020年11月30日 11時30分
ロッテD2位、中森「1年目の目標は15勝」高卒で二桁勝利を目標に掲げる
千葉ロッテは26日、兵庫・神戸市内のホテルで、今年のドラフト2巡目に指名した中森俊介投手(明石市立明石商業高等学校)と契約を行ったと発表した。 契約金は6000万円、年俸720万円。金額は推定。背番号は新入団会見にて発表を予定している。中森は最速151キロで制球力も高く、スライダーなど変化球も多彩に操ることが出来る。甲子園の出場経験も豊富で、明石商業では、1年夏から3季連続で甲子園に出場し、通算8試合で5勝3敗、防御率2.53、47奪三振の成績を残している。明石商業からは主将の来田涼斗外野手がオリックスに3巡目で指名されており、同じパ・リーグとあって、一軍の公式戦というプロの舞台で再会し、対戦する機会もあるだろう。 契約を終えた中森は「ピンチでも動じない強気のピッチングが持ち味なので、プロでも強気のピッチングを貫いて1年目から頑張りたいと思います。1年目の目標は15勝を挙げることです。ちなみに大好きなお菓子は“パイの実”です。あのサクサク食感のパイとチョコレートのバランスが最高です!」と高校生とは思えない15勝宣言。球団は高卒選手は昨年ドラフト会議の目玉だった、競合の末、1位で入団した佐々木朗希投手ですら、コロナ禍で選手層が薄くなった際にも一軍には上げず、ファームでじっくりと育てていることから、中森が1年目から15勝出来るぐらい登板出来る可能性は極めて低いが、プロ入り後、一発目の会見でここまで大きな目標を掲げる選手はなかなかいないだけに、インパクトは強く残った。 入寮しチームに合流する年明けまでに、春季キャンプを完走出来る体づくりが出来るかどうかが大きなポイントになるだろう。プロの壁に当たったとしても、この日の気持ちを持ち続けることで、勝ち星が付き難いパ・リーグで15勝を達成してもらいたい。このコメントは井口資仁監督の目にも留まっているはず。厳しい視線を突き放して欲しい。 また、球団は原嵩投手に支配下選手契約を結ばない旨を通知した上で、育成契約を行う予定であること、育成選手の森遼大朗投手、高濱卓也内野手を自由契約とし再度、育成契約を行う予定であることを発表している。(どら増田)
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スポーツ 2020年11月30日 11時25分
巨人・菅野、まさかのエンゼルス移籍? 実現なら先輩・大谷の“巨人入り”も浮上か
メジャー挑戦か? 巨人・菅野智之投手の「熟考中」という状況に、メジャーリーグ30球団もヤキモキしている。ポスティングシステムによる米球界挑戦を正式に表明すれば、今オフの米FA市場の目玉投手の一人となるのは必至。原辰徳監督も“エース流出”に複雑な思いを見せていたが、別の意味でも去就が注目されていた。 >>大補強浮上の巨人に「短絡的すぎる」と反発「ソフトバンクみたいに…」育成への注力を切望する声も<< <2年総額1200万ドル(約12億4800万円)、プラス3、4年目は球団選択権が設定され、最高で総額3000万ドル(約31億2000万円)> 年俸額、契約年数において、具体的に報じてきたのは、カナダ放送局スポーツネットワーク。昨年も山口俊投手のブルージェイズ入りを“的中”させており、有力な情報源を持っているのだろう。同局が「2年総額1200万ドルで菅野を獲る」と報じた米球団とは、ロサンゼルス・エンゼルスだ。 エンゼルス入りが本当に決まれば、菅野は二刀流・大谷翔平選手とチームメイトになる。 プロ野球解説者が日本人メジャーリーガーのオフの国内事情をこう説明する。 「オフの間、NPBの選手なら球団の練習施設を自由に使えます。でも、日本人メジャーリーガーは許可を取らなければなりません。最近では日本時代の旧在籍チームも好意的ですが、日本人メジャーリーガーたちの方が遠慮してしまい、自身でお金を払ってスポーツ施設を探しています」 菅野がエンゼルスと契約すれば、大谷は大歓迎だろう。日本語でホンネを語り合える“兄貴分”ができるので、「オフも一緒に練習」となりそうだ。「2人揃って、巨人の施設に」なんて光景も見られるかもしれない。 また、ニューヨークポスト(電子版)は、<ブルージェイズ、ジャイアンツ、ホワイトソックスが興味を示している>と報じていたが、「10球団以上が交渉に名乗りを挙げる」と予想する声も聞かれた。 「ヤンキースの田中将大は残留の方向ですし、また、田中と同等かそれ以上の評価をされているメッツのストローマンも残留が決まりました。米FA市場ナンバー1投手のトレバー・バウアー(前レッズ)は『日本に行きたい』なんて言い出し、メジャー各球団は混乱しています。米国内では菅野を紹介する際、田中を比較対象に挙げていました。その田中、ストローマンが残留なら、確実に投手力を補強する方法は菅野の獲得です」(米国人ライター) 菅野が決断すれば、原巨人も先発投手を新たに補強しなければならない。「シリーズ惨敗により、今オフは残留」と見るプロ野球解説者も少なくはない。いや、気になるのは、やはり、菅野と大谷がチームメイトになった時。もしそうなったら、新たに大谷との関係を構築しようとし、ヘンな輩がウロウロしなければいいのだが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月29日 17時00分
中日・高橋の“恨み節”はまだ甘い? 契約更改で生まれた迷言、「食事は松屋か吉野家にする」発言で猛批判された選手も
今季「.305・7本・46打点・120安打」をマークし、チームの8年ぶりAクラス入りに大きく貢献した中日のプロ9年目・26歳の高橋周平。その高橋が26日の契約更改時に口にしたコメントがネット上のプロ野球ファンの間で話題となった。 この日チームの二軍本拠地であるナゴヤ球場で契約更改に臨んだ高橋は、2000万円アップの年俸8000万円(推定)でサイン。ただ、8500万円を希望していたという高橋は、更改後の会見で「もう少し上がるかなと思った」と球団側の提示に不満顔。サインこそしたものの「Aクラスに入った。自分も3割打ちました、となったら、やっぱり言いたいこともある。言える歳でもある」と、交渉の席では球団側に物申したことを示唆していた。 「優勝したら給料を上げてくれると言われたので優勝したい」と来オフのリベンジも誓った高橋に対し、ネット上には「初めての3割だし確かにもう一声あってもよかった」、「来オフ球団に好き勝手言えるようにぜひ優勝してくれ」といった反応が多数寄せられている。一方、一部では「契約更改での選手の恨み節を聞くとオフシーズン本格到来って感じがするな」、「今年は過去に匹敵するような名言は飛び出すんだろうか」といったコメントも見られた。 評価の表れでもある年俸を巡り、選手と球団が膝を突き合わせて交渉する真剣勝負の場である契約更改。近年は交渉日までに事前交渉を行うことが一般的なため昔に比べて波風が立つようなことは減ってきているが、それでも球団に痛烈な不満を述べ話題となった選手は少なからず存在する。 >>日本ハム投手が球団フロントに激怒「低すぎるよ!」球界が変わるきっかけに?賛否を呼んだ“セカンドバッグ投げつけ事件”<< 「もらった祝儀袋の中身が図書券だった感じ」と独特の表現で球団に憤ったのが、2005年オフの横浜・佐伯貴弘。同年の佐伯は全146試合に4番として出場し「.272・19本・88打点・157安打」といった数字を残したが、球団が現状維持の年俸1億3000万円(同)を提示したことを受け図書券を引き合いに出し不満をあらわに。当時のファンは「よく分からない例え」とあまりピンときていなかったというが、それなりに効果はあったのか後の交渉では1000万円アップの年俸1億4000万円(同)でサインしている。 現在巨人で投手コーチを務める杉内俊哉は、現役・ソフトバンク時代の2010年オフに強烈な皮肉を言い放っている。杉内は同年「16勝7敗・防御率3.55」と4年連続2ケタ勝利をマークしたが、契約更改では5000万円アップの年俸3億5000万円(同)を保留。外部獲得選手には大金を惜しまない一方、継続して活躍してきた選手への評価が反映されにくい成果報酬型の査定を採用していた球団に対し、杉内は「携帯電話会社と同じですよ。新規加入の人には優しくて既存の人にはそのまま」と親会社の事業も絡めて不満を爆発させた。 ファンの間で「確かに外様優遇、生え抜き軽視は良くない」、「球団のみならず親会社まで批判するような選手はいらない」と賛否を呼んだこの発言を受け、球団は急きょ笠井和彦オーナー代行兼社長(当時)が交渉に乗り出し説得。これにより態度を軟化させた杉内は、当初提示の年俸額でサインしている。 球団への恨み節が、ファンの間で物議を醸すことになったのは2012年オフのDeNA・細山田武史。この年の細山田は一軍未出場に終わったこともあり、球団から1100万円ダウンの年俸600万円(同)の提示を受ける。これをのんだ細山田は「これから食事は松屋か吉野家にする」と牛丼屋通いで食費を節約する旨を口にしたが、ファンからは「牛丼屋に行けば安上がりというのは金銭感覚がおかしい」、「多くのファンはそれより低い収入で頑張ってるのにバカにしてるのか」とひんしゅくを買ってしまった。 今季はコロナ禍の影響でどの球団も収益が悪化しているため、交渉が難航する選手も例年に比べ増加するとみられている契約更改。果たして、ファンの注目を一手に集める名言・珍言を生む選手は現れるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月29日 11時00分
日シリ惨敗の巨人、原監督はほぼ“無策”だった?「一回りも二回りも大きくならないと」2年連続の悲劇は必然だったのか
「リリーフ戸郷」が王者との戦いで唯一、繰り出した奇策だったのだろうか。 昨年に続いて巨人の4連敗で幕を閉じた、2020年の日本シリーズ。王者ソフトバンクに対し、原ジャイアンツは4得点26失点と、投打にわたり完膚なきまでに打ちのめされての敗北だった。その中で見せた、戸郷翔征のリリーフでの起用は、今後も物議を醸すことになるかもしれない。 初戦、エース菅野智之が打ち込まれ6回で降板となった後、指揮官が2番手としてマウンドに送ったのは戸郷翔征だった。シーズン中は菅野同様、先発として9勝を挙げた右腕がリリーフで、しかもリードを許した場面での登板だった。続く2戦目にも、先制を許した後の2回から、さらには最終戦となった4戦目も、4点を失いビハインドを背負った中で3回から、戸郷の名前がコールされている。 シリーズ前より、手薄な救援陣を支えるべく、フル回転での起用が伝えられていたものの、一度の先発も果たすことなく、劣勢での登板が繰り返された。結果的に3度のリリーフ起用でも勝利に結びつけることは出来なかった。先発陣では3戦目のサンチェスこそ好投を見せたものの、菅野を始め、2戦目の今村、4戦目の畠世周も早々にソフトバンク打線に捕まりゲームを作ることが出来ず、今シリーズも先発陣のコマ不足が明らかだった。 ペナントレース中は幾度となく大胆な采配を揮い、セ5球団を圧倒してきたものの、ソフトバンクに対しては目立った選手変更などを見せることはなかった。快音を放てず、4試合で安打が僅か一本の4番岡本を、最後まで打線の中心に据えたままだったことや、勝負所で相手左ピッチャーに対し、右打者の代打が準備されていなかったことなど、リーグ2連覇の指揮官の手腕は影を潜めていた。 「コーチ、選手、私も含めて、一回りも二回りも大きくならないといけない」 敗戦後、原監督はそうコメントしている。勝機を見出せなかった要因として、迫力を欠いた打線の貧弱さが真っ先に挙げられるが、指揮官の投手起用においても若き背番号13、戸郷翔征に一度の先発の機会も与ることのなかったことに大きな疑問が残った。そう思うファンは決して少なくないだろう。そして大舞台で悲劇は繰り返された。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年11月28日 11時00分
阪神退団の福留、“銭ゲバ”と呼ばれた過去から心配も? 去就注目の大ベテラン、移籍実現への最大の障壁は
これまで中日(1999-2007)、カブス(2008-2011)、インディアンス(2011)、ホワイトソックス(2012)、阪神(2013-)でプレーし、NPBでは「1909試合・.289・281本・1057打点・1909安打」といった成績をマークしている43歳の福留孝介。今季限りで阪神を退団となったが、来季以降の現役続行を表明しているため新天地探しが注目を集めている。 福留は今季「43試合・.154・1本・12打点・12安打」と不振にあえいだが、これまでに古巣の中日を筆頭に複数球団が代打を軸とした起用や、他選手への打撃指導といったメリットを見込み獲得調査を進めていると伝えられている。また、これらの報道では今季年俸約1億3000万円(推定)からどこまで減額に応じられるかも移籍実現に向けたポイントになるとみられている。 今季成績や来年44歳になることを踏まえると、各球団は少なくとも約1億円ダウンの5000万円以下の年俸で獲得を想定しているとみられている福留。ネット上には「これまで相当稼いでるから、多少の減額にはビクともしないだろう」、「年俸はいくらでもいいって気持ちなんじゃないの?」といった声が多いが、一方で一部からは「過去に大揉めしたことある福留が大幅減額に応じるのか?」といったコメントも挙がっている。 今季までのプロ22年間で、報道されている金額だけを見ても約75億円以上の年俸を受け取っている福留。どれだけ所属球団に評価されてきたかを如実に物語っているといえるが、過去にはその年俸を巡り球団側と“銭闘劇”を繰り広げたことがある。 騒動が起こったのは、中日時代の2006年オフの契約更改。当時プロ8年目・29歳の福留は、同年太ももの故障もあり16試合を欠場しながらも「.351・31本・104打点・174安打」で自身2度目の首位打者を獲得。この成績を中日側も評価し、オフの契約更改では前年から約1億2500万円アップとなる年俸約3億8000万円(同)を提示した。 ところが、交渉前から「評価は言葉ではなく金額」と大幅アップを暗に求めていた福留は、球団側の提示を受け入れずサインを保留。当時の報道によると4億円を希望していたという福留は、「言葉が出ませんでした。あ然とした」、「これ以上の成績を求められても僕自身苦しい。一番いいと思った年。その評価としてはちょっと低いと思う」、「『球団としては精いっぱい』と言われたが、いくら言葉で最大限の評価をしたと言われてもね」と公然と球団を批判した。 ただ、球団側も故障で16試合を欠場していることや、既に年俸約3億9000万円(同)で契約更改していた守護神・岩瀬仁紀を超える金額は出せないことを理由に譲歩せず。その後、複数回の再交渉を経て、既に春季キャンプが始まっていた翌2007年2月下旬にようやく年俸約3億8500万円(同)で両者合意に至った。 それまでの言動に加え合意後も「ユニホームを着て野球をしたいのでサインしました」と不服そうなコメントを口にした福留に対し、当時のファンは「4億近い年俸でも不満ってどれだけ銭ゲバなんだ」、「あんだけ好き勝手言っておいて結局500万しか上積みなかったのはダサい」と猛バッシング。なお、福留がそれまで2004年オフ、2005年オフと2年続けて契約更改でゴネていたこともバッシングが強まった要因とみられている。 こうした経緯があるだけに一部ファンから新天地探しが難航するのではと心配されている福留だが、どうしても現役を続けたいのであれば年俸の大幅減額は避けて通れないことは濃厚。昨季限りで阪神を退団しその後ロッテに入団した鳥谷敬は、年俸が前年の約4億円(同)から実に約3億8400万円ダウンとなる約1600万円(同)となっているため、福留も鳥谷と同程度の金額となることを覚悟しなければいけないかもしれない。 前述した通算成績をはじめ、実績・経験については申し分ない福留。かつて銭ゲバとまで呼ばれた年俸面のこだわりをどれだけ捨てられるかが移籍実現を左右するのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月27日 21時30分
中日、契約更改で保留が続出している事情 球団代表も苦悩を吐露? ファンから「楽天みたいに資料出せ」の声も
今季「60勝55敗5分・勝率.522」でセ・リーグ3位となり、2012年以来8年ぶりとなるAクラス入りを果たした中日。その中日の契約更改で保留選手が続出していることがネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 >>大補強浮上の巨人に「短絡的すぎる」と反発「ソフトバンクみたいに…」育成への注力を切望する声も<< 中日は26日、来季に向けた契約更改をスタートさせたが、その初日に今季正捕手として「88試合・.267・6本・32打点・67安打」とキャリアハイの試合出場数を記録した木下拓哉が保留。報道によると、木下は今季年俸1200万円(推定)から増額提示を受けたとのことだが、納得できなかったのか「もう一度家でじっくり考えさせてください」と一度持ち帰って考えることを決断したという。 さらに、翌27日には「14登板・8勝2敗・防御率2.64」と自己最多の白星をマークした先発・福谷浩司、「53登板・5勝5敗25ホールド2セーブ・防御率3.55」で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得したリリーフ・福敬登の両名も増額提示を保留。今季年俸1800万円(同)の福谷は「他のチームの契約更改の結果込みで考えたい」、同2500万円(同)の福は「提示額と僕の思っていた額に多少の開きはありました」とそれぞれ保留の理由を明かしたことが伝えられている。 更改開始から2日で保留選手が3名出たことを受け、ネット上には「この3人は全員今季頑張ったから球団に物申す権利はある」、「球団がコロナを口実にあえて低い金額を提示してる可能性もある、納得するまで徹底的に戦えばいい」といった理解の声が寄せられる一方、「球団もコロナで苦しいんだから変にゴネるなよ」、「年俸上がるだけまだマシだと思うけどなあ」との反発も複数見受けられた。 一方、一部からは「楽天みたいに経営資料出せばいいのでは」、「楽天のやり方を踏襲すれば球団も苦しいことを選手に納得してもらえるんじゃないか」と他球団である楽天を絡めたコメントも挙がっている。 「楽天は中日と同じく26日から契約更改を開始していますが、交渉の際に今年の収支など球団の経営状況を開示することを安部井寛チーム統括本部長が明言。詳しい数字を交えて選手に理解を求めていることが功を奏しているのか、ここまでは1人の保留もなくスムーズに更改が進んでいます。中日も加藤宏幸球団代表が『今年は経営が厳しい』と収益悪化の影響で例年のような昇給はできないと明かしていますが、今回保留した3名は交渉後のコメントを見る限り球団の懐事情が厳しいこと自体は理解しているようですので、楽天と同様のやり方で丁寧に説明すれば納得してもらえる可能性も上がるのではと考えているファンは多いようです」(野球ライター) ここまで3名が保留したことで、今後も彼らの後に続く選手が複数出てくるのではとみられている中日。選手側から理解を得るには、より丁寧な説明に終始するほかないのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月27日 20時30分
FA宣言のDeNA梶谷・井納に「どうせ巨人行き」早くも諦めの声? 行使選手はほぼ移籍も、過去には予想外の展開が
今季「.323・19本・53打点・140安打」をマークしたプロ14年目・32歳の梶谷隆幸と、「6勝7敗・防御率3.94」といった数字を残したプロ8年目・34歳の井納翔一。27日、共にDeNAに所属するこの両名がそろって国内FA権行使を表明したと複数メディアが報じた。 報道によると、両名はこの日それぞれ横浜市内の球団事務所を訪れ、FA権利行使に必要な申請書類を球団側に提出したとのこと。また、梶谷が「他球団の評価も聞きたいというところで宣言しました」、井納が「35歳で(FA権を)持っていてもしょうがないという部分もありますし、三原(一晃)球団代表に宣言残留を許可していただいたので」とそれぞれ行使の理由を語ったことも伝えられている。 今季終了直後からFA宣言すれば複数球団による争奪戦になるとみられていた中、他球団の権利保有選手に先んじて権利を行使した両名。これまでに梶谷は巨人、井納は巨人、ヤクルトが本格的に獲得調査を進めていると伝えられているが、DeNA側はマネーゲームに応じない意向のため慰留失敗を予想する見方は強い。 >>大補強浮上の巨人に「短絡的すぎる」と反発「ソフトバンクみたいに…」育成への注力を切望する声も<< 今回の一件を受け、ネット上には「先陣を切って表明なんてどちらも出ていく気マンマンにしか見えない」、「どうせ2人とも大金くれる巨人行きだろ、さようなら」、「もうこの2人は出ていくものとみなして来季の編成を進めた方がいい」といったDeNAファンからの批判や諦めの声が多数寄せられている。 一方、「まだ行使しただけで宣言残留も認められてるのに諦めが早い」、「三浦(大輔)新監督みたいに残る可能性もあるだろ」と批判に対し苦言を呈するファンも複数見受けられた。 「国内・海外問わずFAは宣言選手が移籍に至るケースが圧倒的で、ここ5年も宣言した30名中23名が移籍。移籍しなかった7名のうち5名は残留を前提とした宣言、残り2名はメジャー移籍を断念した結果の残留ですが、これを除けばFA選手が元の球団に残留したケースはありません。こうした背景に加え、他の権利保有選手がまだ悩んでいる中で真っ先にFA宣言したこともあり、梶谷・井納は“移籍確定”と決めつけているファンは多いようです。ただ、DeNAは今オフ新たに就任した三浦新監督が、現役・横浜時代の2008年オフに阪神への移籍を悩んだ末にチームに残留した経緯がありますので、12年前の残留劇の再現に望みをかけているファンも少なくありません」(野球ライター) 梶谷・井納は両名ともチームの主力であるため、今後の残留交渉では三浦新監督が直接説得にあたる可能性は濃厚。12年前の自身と同じように、両名をチームに引き留めることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月27日 17時00分
DeNA・ラミレス前監督、セ・パの決定的な差をズバリ指摘 ダルビッシュも同意見の主張に反響「確かに巨人は体つき小さく見えた」
今季限りで退任したDeNA・ラミレス前監督が、26日放送の『ニュースウオッチ9』(NHK総合)にVTR出演。番組内での発言が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 今回の放送でラミレス前監督は、今年の日本シリーズでソフトBが巨人を4タテできた理由について自身の見解を披露。工藤公康監督の采配に一貫性が見られたことと共に、セ・パの選手は根本的にパワーが違うことを理由に挙げた。 >>「よろこんでー、ゲッツ」元DeNAラミレス監督、ユーチューバーに!「ラミちゃんねる」開設、大物ゲスト対談やダウン症の子供の支援活動など発信予定<< ラミレス前監督はまず、「パ・リーグでは150キロを投げられる投手が(1チームに)7~9人いるのが当たり前で、打者も素晴らしい投手と(シーズン中に何度も)対戦し慣れている」とコメント。現在のパはどの球団も150キロ超えの速球を投げる投手を10人近く抱えており、その投手たちと日々戦う打者陣も力負けしないように筋肉量を増やしスイングスピードを上げることなどで対抗していると指摘した。 一方、自らも今季まで身を置いていたセは「150キロを投げられるのは3~5人くらい」とのこと。パに比べて人数が少ないため交流戦・日本シリーズではジリ貧になる上、対戦機会の少なさから打者陣が力をつける速度も鈍っていると指摘した。 また、ラミレス前監督は「セの先発は150キロ投げられる投手が『7回まで投げなければ』と145キロくらいでペース配分してしまっているが、パの投手は『今日はいけるところまでいく』というスタイルで初回から155キロのボールを投げている」と、セの先発は効率よく長いイニングを投げることにとらわれ過ぎているとも指摘。こうした肉体的・精神的な差が、今シリーズの明暗も分けたと語っていた。 今回の放送を受け、ネット上には「確かに今シリーズ見てると巨人の選手はなんか体つきが小さく見えた」、「フィジカル差が大きいっていうのはダルビッシュも同じこと言ってたな」、「交流戦でセが全く勝ててないのもこれが一番の理由なのかな」、「ドラフト戦略から抜本的に見直さないと差は埋められないのかもしれない」、「パのようにイニング気にせず150キロバンバン投げれる投手が増えるように、そして打者がその球を多く見れる機会が増えるようにはDH制の導入しかないのでは」といった反応が多数寄せられている。 カブス・ダルビッシュ有も26日に自身の公式ツイッターに投稿し、「才能ある選手も多いけど、とにかくフィジカル差は感じます」とソフトバンクと巨人の差について説明している。2005年から始まった交流戦ではセ側が「966勝1102敗60分」、同年から今季までの日本シリーズでもセ側が「3勝13敗」とどちらもセが惨敗していることを踏まえると数年では埋まらないほど差は広がっていると言えるが、セ6球団は来季以降どのような対策をとっていくのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用についてダルビッシュ有の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/faridyu
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西武、一軍キャンプ帯同も「松坂は別メニュー」か 渡辺GMの目論見がメンバー編成から判明?
2020年01月16日 11時30分
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DeNA・倉本寿彦、「周りを気にしている立場ではない」6年目の決意
2020年01月16日 11時00分
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巨人、オフ補強失敗が意外なベテランに影響? 元木ヘッドコーチも期待、若手を差し置いての優先起用もあるか
2020年01月15日 11時57分
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中日・根尾が二軍、ルーキー石川が開幕一軍? 就任2年目のシーズン、与田監督が目論むチーム構想とは
2020年01月14日 11時44分
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ソフトバンク・コラスも復帰絶望か 給料を持ち逃げした選手も、球団との契約を反故にしたお騒がせ助っ人
2020年01月13日 09時00分
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.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
2020年01月12日 18時00分
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西武・松坂、一軍キャンプ投入は危険? 渡辺GMの意味深発言、昨季未登板の内海とも明暗分かれるか
2020年01月11日 17時30分
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日本ハム・中田も怯える「プロ野球選手寮」 心霊現象の頻発、球団が対応に追われたケースも?
2020年01月11日 11時00分
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阪神、現コーチ陣には存在意義がない? 山本昌待望論が渦巻く春キャンプ、秋に敷かれた“かん口令“も継続か
2020年01月10日 11時40分