プロ野球
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スポーツ 2020年11月27日 11時05分
日シリわずか“4得点”の巨人、DH適応のキーマンは松井氏?「巨人のことは気になっていた」来春キャンプでの臨時コーチはあるか
シリーズ大敗のダメージを払拭するカギは、ニューヨークにありそうだ。巨人はNPB史上初となる2年連続4連敗の屈辱を喫した。原辰徳監督は帰京の途に就いた11月26日、過密日程を戦い抜いた選手たちの体調管理も心配していた。他に言いたいことがあったはず。あえて、そこに触れなかったのではないだろうか。 原監督が記者団とも議論したかったのは、指名打者制(以下=DH)のこと。「セ・リーグにもDH制を」と同制度の導入を訴えてきたのに、攻撃力アップとはならなかったからだ。しかし、そのDH制を知る手掛かりは、“元同僚”が持っていた。ゴジラこと、松井秀喜氏だ。 >>大補強浮上の巨人に「短絡的すぎる」と反発「ソフトバンクみたいに…」育成への注力を切望する声も<< 「松井氏が“世界”の頂点を極めた時は、DHでした。DHを経験したのはヤンキース移籍後です」(球界関係者) 奇しくも、原監督がシリーズ決戦の地を離れた同日、松井氏はビジネスマン向けの講習会に出演し、経営者とのオンライン対談を繰り広げていた。 「やはり、巨人のことは気になっていたみたいです。古巣のナインたちの悔しさを代弁し、失敗も後の経験値となると伝えていました」(スポーツ紙記者) 松井氏のDH出場。2009年ワールドシリーズでMVPに選ばれた第6戦、彼は「5番・DH」で出場した。シリーズ記録となる1試合6打点の大活躍を収めたのは有名だが、シーズン中は主に左翼の守備に就くことの方が多かった。同シリーズで松井氏がDHで出場したのは第6戦だけだ。 不慣れなDHをこなすコツを、松井氏は知っている。 「セ・リーグのレギュラー選手たちは守備に就くことで試合の流れというか、リズムを掴むようです。DHは守備に就く時間をベンチで過ごすので、集中力が持続できないそうです」(前出・同) メジャーリーグでは「専任」としてDHを使うほか、いつもは守備に就くレギュラー選手を休ませる目的で使うこともある。いわば「半休」という形式で松井氏もDHを経験したわけだが、メジャーリーグのDHはベンチで休んでいるだけではない。 「ベンチ裏の映像ルームに行き、自身が打席に立った時の映像を確かめています。変化球を放られた場合、打席での印象を映像で確かめ、次打席に活かそうとしています」(米国人ライター) 今年の日本シリーズでDHを務めた亀井、ウィーラーは、主にベンチ裏の素振りエリアでバットを振っていた。「次打席に活かすための工夫」は同じだが、こんな声も聞かれた。「目の準備」だ。 「球場の照明設備は明るいLEDに変わっており、ベンチ内やその裏の素振りエリアに長くいると、グラウンドに出た瞬間、『眩しい』という印象を受けます」(前出・球界関係者) ワールドシリーズ第6戦での松井氏はベンチ最前列に陣取っていた。味方投手に声を掛けるためもあったが、明るいグラウンドに目を合わせていたようだ。 松井氏に近い関係者の話では、古巣を思う気持ちは強いという。しかし同時に、自身が表に出ることで余計な注目を浴び、現役選手に迷惑を掛けたくないとも思っているそうだ。巨人との距離ができてしまったのはそのせいだ。DHで頂点を極めた松井氏に連絡を取れば、惜しみなくその極意を教えてくれるはず。屈辱的大敗からのスタートとなる来年2月、松井氏の「臨時コーチ」をもう一度検討しても良いのでは…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月26日 19時30分
広島、スコット残留はソフトBの影響? クビ予想を裏切る“延命”に驚きの声、「本腰入れて育成するのか」と憶測も
今季「52勝56敗12分・勝率.481」でセ・リーグ5位に沈んだ広島。26日、その広島が助っ人右腕・スコットの残留を発表しネット上の広島ファンの間で物議を醸している。 >>マエケン、巨人・坂本への“不義理”エピソードを明かす「うわっ!やらかした!」NPB時代に目の前で犯した失態とは<< 2019年12月に単年契約・年俸約5700万円(推定)で広島に入団した28歳のスコットは、加入当初守護神としての役割が期待されていたリリーフ右腕。しかし、今季は「7登板・0勝3敗・防御率15.75」とほとんど結果を残せずに終わったため、ファンの間では今オフのクビを予想する声が多数を占めていた。 だが。球団はこの日、スコットと新たに1年契約を結んだことを公式サイト上で発表。同時に、今季新加入で「99試合・.266・11本・34打点・84安打」をマークした31歳のピレラ、「10登板・0勝7敗・防御率6.10」と今季未勝利だった2016年沢村賞左腕・36歳のジョンソンの両名をクビにしたことも発表している。 大不振に終わったスコットの残留を受け、ネット上には「全くいいところがなかったのになぜクビを切らないのか」、「成績的にはピレラ、ジョンソンに比べて大分劣ってるのに」、「防御率15点台のスコットを残すより新助っ人を獲る方が希望はあると思うが…」といった反応が多数寄せられている。 一方、「助っ人も育成してるソフトバンクの影響では、今や主力のモイネロもそうだし」、「スコットは本腰入れて育成する方針なのかも、まあソフトバンクもやってることだからいいことなのでは」とのコメントも複数見受けられた。 「今季パ・リーグ優勝、日本一を達成したソフトバンクは救援防御率が12球団唯一の2点台(2.60)と強固なブルペン陣を擁する球団ですが、その中心であるモイネロは2017年に育成選手として獲得し自前で育て上げた助っ人です。また、現在も2019年5月に獲得した元MLBドラフト1位のスチュワートを主に先発として二、三軍で育成中と、将来の主力となり得る助っ人の育成に余念がありません。広島もこのソフトバンクのやり方にならい、時間をかけてスコットを育成する方針なのではないかと考えているファンは少なくないようですね」(野球ライター) 一昔前までは全盛期を過ぎたメジャーリーガーやマイナーでくすぶっている中堅を大金で獲得し、結果が出なければ1年でクビにするパターンが多数だった球界の助っ人運用。広島もドミニカに設けているカープアカデミー出身の助っ人を除いては、単年でリリースするケースは少なくなかった。ただ、今後は20歳代の若手助っ人を低年俸で獲得し、数年かけて育成していくスタイルが主流となるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月26日 17時30分
DeNA、期待のドラ1入江&2位牧の仮契約に三浦新監督も登場! 投打の即戦力がめざす「開幕一軍」
ベイスターズにドラフト1位指名された明治大学の入江大生投手が19日、同ドラフト2位の中央大学の牧秀悟内野手が23日、それぞれ仮契約を行った。 ドラフト1位で一本釣りされた入江は、ドラフト当時を振り返り、「まさか自分が1位指名してもらえると思っていなかったので、率直にうれしい気持ちでした」と率直な気持ちを吐露。仮契約を終え、「本日改めてプロ野球選手にまた1歩近づいたので、強い自覚と責任を感じました。非常に身が引き締まる思いです」と勝負モードに切り替えた。「自分のセールスポイントは、伸びのあるストレートと縦の変化なので、全面に出していきたいと思います」とスケールの大きいピッチングでプロの世界でも生き抜く覚悟を示し、「新人王をめざし、将来は三浦監督のようなファンの皆様に応援される選手になりたいです」と新監督を目標に定めた。 2位指名の牧は「本日、無事に仮契約を終え、プロ野球選手になるんだなと実感が湧いてきました」と第一声。「自分のセールスポイントはバッティングです。率を残すところと、チャンスでのバッティングが持ち味だと思っています。将来的には右打者で日本を代表する打者になりたいです」との目標を口にした。 いずれも仮契約の際には、17日に正式就任したばかりの三浦大輔新監督が同席するサプライズで2人ともビックリしていたが、球団としても監督からも期待の高さが表れる事柄だった。 背番号は入江が大魔神・佐々木主浩氏が背負っていた22番に、牧は今シーズン史上初のMLBとNPBで各1000本安打を達成し、6年間ベイスターズを支え続けたホセ・ロペスの2番に決定。強いストレートと縦変化で勝負する入江と、クラッチヒッターの牧のプレースタイルに、背番号も合致しているように見える。 ドラフト会議終了時に「右では一番良いピッチャー」、「補強ポイントに合致し、2位指名できたことはラッキー」と三原一晃球団代表がコメントしていたように、球団として会心の指名だった即戦力候補の2人。「優勝しかない」就任1年目でペナント奪取をめざす三浦ベイスターズにとって、投打共に強力な武器が加わった。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年11月26日 17時00分
大補強浮上の巨人に「短絡的すぎる」と反発 「ソフトバンクみたいに…」育成への注力を切望する声も
25日に行われた日本シリーズ第4戦・ソフトバンク戦に「1-4」で敗れ、今シリーズ4連敗で終戦となった巨人。敗戦から一夜明けた26日、今オフの大補強を狙っていることを複数メディアが報じた。 >>ロッテ・澤村、トレードの原因はプロ2年目にあった?「どうしたのこの体」川口元コーチが投球を狂わせた誤算を明かす<< 報道で名前が挙がっているのは、FA権を保持するDeNA・梶谷隆幸(Bランク)、井納翔一(Cランク)、ヤクルト・小川泰弘(Bランク)、西武・増田達至(Bランク)、日本ハム・西川遥輝(Aランク)の5名に、助っ人のDeNA・ソトを加えた計6名。ポジションは梶谷、西川の両名が外野手、井納、小川、増田の3名が投手。残るソトは内野手登録だが外野も守れるため、巨人は外野手、投手を今オフの補強ポイントと位置付けているようだ。 巨人は今季終了時点で支配下枠が69名(上限70名)だったが、ドラフト指名選手(7名)、戦力外・引退選手(13名)を差し引きすると現在は63名。FA補強に関し、A・Bランク選手の獲得は原則2名までという条件があるものの、枠を考えればどの選手も獲得に向け支障はないといえる。 大補強策の浮上を受け、ネット上には「日シリであれだけ惨敗したんだから補強するのは当然」、「どの選手も魅力的だけど、先発・リリーフ両方できる井納が一番欲しい」といった賛同の声が寄せられる一方、「外部補強で一気に強くなると思ってるなら短絡的すぎる」、「外から獲っても場当たり的な効果しか望めない、どうせ金使うならソフトバンクみたいに育成に投資した方がいい」と反発も少なくない。 同時に、「獲得を狙うのは自由だが、そもそも今の巨人に来てくれるのか?」、「去年1人も補強できなかったから今年も厳しい気がする」といったコメントも複数見受けられた。 「今シリーズで巨人を負かしたソフトバンクは十数年前から支配下の若手や育成選手を鍛え上げる環境の整備に力を入れており、現在でも三軍の運営費だけで年間約3億円のコストをかけていると言われています。その投資が直近5年で4度、10年では7度の日本一という結果につながっているので、巨人もソフトバンクにならい育成面に資金を注ぐ方を優先させるべきではと考えているファンは多いようです。実際、ネット上には『太田(龍)や横川(凱)みたいな有望株を本腰入れて育てた方がいい』、『今季の松原(聖弥)みたいな選手を安定して輩出する環境作りに励んだ方が長期的にはメリット』と、選手の具体名を挙げたコメントも散見されます。また、巨人は毎オフ積極的にFA補強を敢行する球団としておなじみですが、昨オフは楽天・美馬学(現ロッテ)、ロッテ・鈴木大地(現楽天)の獲得に失敗。一昔前とは違いどの選手からも憧れを持たれるような球団ではなくなってきている上、日シリの惨敗によるイメージダウンも必至なため、今オフも手を挙げたところで入団してくれる選手はいないのではとの見方も根強いようですね」(野球ライター) 今シリーズでソフトバンクに敗れたことで、それまで7年(1974-1980,1982-1988)だった球団史上最長ブランクを更新する8年連続日本一なしとなった巨人。復権に向けては、外部補強以外の部分も求められているのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月26日 11時30分
ヤクルト元エース尾花高夫氏が二軍投手コーチで23シーズン振りに古巣復帰!
東京ヤクルトは25日、今シーズンまで東北楽天で一軍投手チーフコーチを務めていた伊藤智仁氏が一軍投手コーチに、現役時代は1980年代にエースを務めていた尾花高夫氏が二軍投手コーチにそれぞれ就任したと発表した。 伊藤コーチは花園高から三菱自動車京都を経て、1992年のドラフト1位でヤクルトに入団。150キロを超えるストレートと、高速スライダーを武器に新人王を獲得する活躍を見せたが、登板過多による故障により、1994年から2年間は一軍登板が出来ず、1997年にカムバック賞を受賞する復活劇を遂げるも、2003年の引退まで肘痛、肩痛との闘いが続いた。プロ野球史上最高のピッチャーという呼び声も高く、引退後はヤクルトで投手コーチを務めた後、独立リーグ富山GRNサンダーバーズ監督を経て、2018年11月から楽天へ。古巣へは4シーズン振りの復帰となる。 尾花コーチはPL学園、新日本製鐵堺を経て1977年のドラフト4位でヤクルトに入団。1982年から1985年まで4年連続二桁勝利を挙げるなど、80年代にヤクルトのエースとして活躍した。1991年シーズンを以って引退。引退後はプロ野球解説者として親近感溢れる語り口で、人気解説者の1人だった。1994年11月に千葉ロッテで指導者として現場復帰。1996年からは古巣ヤクルトに復帰し、故・野村克也元監督のもとID野球を学ぶ。1997年にはリーグ優勝と日本一に貢献。1998年11月から福岡ダイエー(現ソフトバンク)へ。王貞治元監督のもと、在籍7年間でチームを5度のレギュラーシーズン最高勝率、3度のパリーグ優勝及び日本シリーズ進出、2度の日本一に輝いている。単身赴任だったこともあり、2005年シーズン限りで退団すると、王元監督の仲介により、巨人へ移籍。2009年まで崩壊していた巨人の投手陣を立て直し、リーグ3連覇に貢献した。 2009年11月に横浜(現DeNA)の監督に就任。2年間、監督を務めると、2013年に巨人に復帰。2018年からは編成本部アドバイザーとして裏方に回り、2019年には秋田県・明桜高校の総監督兼投手コーチに就任。来シーズンより23シーズン振りにプロ生活をスタートさせたヤクルトに復帰し、2年連続最下位の古巣の再建に尽力する。 現役時代を知るファンにとっては嬉しい2人の復帰となっただろう。(どら増田)
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スポーツ 2020年11月26日 11時15分
巨人、FA補強の優先順位を変更か 菅野のMLB挑戦も延期に? シリーズ惨敗で大変革へ踏み切るのか
昨年同様、1勝もできずに原巨人が日本シリーズで敗れた。決戦前の大方の予想では「ソフトバンク有利」、その通りになったわけだが、2年連続の大敗は来季のペナントレースが始まっても、ダメージが残りそうだ。 「福岡ソフトバンクが強いのは分かっていたが、巨人ってこんなに弱かったっけ?」 第4戦の1回裏、このシリーズで巨人が初めて先制点を奪った直後、ソフトバンク・柳田の逆転2ランが飛び出した。その打った瞬間にホームランと分かる大飛球に、こんな指摘がされていた。 「まるで、直球が来るのが分かっていたみたいなフルスイングでしたね。ひょっとしたら、ソフトバンクのスコアラー陣が巨人の各投手のクセ、バッテリーの配球パターンなどを完全分析しているのかもしれません。選手の力量もあるが、スコアラー、コーチを含めた組織全体での敗北です」(プロ野球解説者) 試合後、球場にいたメディアにも、来季の巨人コーチの配置換えの情報が伝わってきた。杉内俊哉、村田修一の両二軍コーチが一軍に昇格するという。若いコーチの昇格は、阿部慎之助二軍監督の近い将来の一軍監督就任への布石とも言えるが、スコアラーなど裏方スタッフを含めた組織改革の一環だろう。 >>ロッテ・澤村、トレードの原因はプロ2年目にあった?「どうしたのこの体」川口元コーチが投球を狂わせた誤算を明かす<< また、大敗はエース・菅野智之の去就にも影響していた。今オフのポスティングシステムによる米球界挑戦、これまで沈黙を貫いてきたのとは一変して「熟考中」という“具体的な本人の気持ち”も伝えられたが、それも変わりつつある。 「2年連続でのシリーズ4連敗って、NPB史上初ですよ。こんな屈辱的な負け方をした後にチームを去るなんて…」(ベテラン記者) 関係者によれば、昨年オフに山口俊投手を球団初のポスティングシステムで送り出した後、その手順や、書類の英文化など手続き上に必要な作業をマニュアルにしたという。球団も「菅野の挑戦」に備えていたのだろう。 「米球界では、菅野を『田中将大と同等か、それに近いものを持っている』と評価しています。菅野の動向を確かめてから、米国内のFA市場の動きが決まるようです」(米国人ライター) 田中が米球界に挑戦したのは、13-14年オフ。“同等”と評価されているそうだが、大きな違いがある。田中は楽天イーグルスを日本一に導いた後に渡米した。今年のシリーズ大敗という事実は変えようがない。 前出のプロ野球解説者が今オフの国内FA市場について、こう説明する。 「国内FA市場ですが、巨人はDeNAの梶谷隆幸外野手、先発の井納翔一投手に狙いを変えたようです。埼玉西武のクローザー・増田達至投手にも興味があるみたいですが、交渉の優先順位は梶谷が一番で、菅野が残留したら、次が増田。米挑戦したら、先発の井納」 米球界、国内FA市場にも影響が出そうだ。 もっとも、ソフトバンク打線に痛打を浴びる度に下を向いていた巨人ナインの精神的ケアの方も必要だが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月25日 22時30分
楽天ドラフト1位、早川隆久と仮契約!「開幕一軍」を目標に掲げる
東北楽天は24日、ドラフト1巡目で指名した早稲田大学の早川隆久投手と都内で仮契約を行った。 10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議では、東京ヤクルト、千葉ロッテ、埼玉西武との競合の末、石井一久GMが当たりクジを引き楽天が交渉権を獲得。 その足で石井GMら楽天側から指名挨拶を受けた早川は「大学野球(東京六大学秋季リーグ)も一区切りついて身の周りの整理をしている状況ではありますが、やっと(プロ野球選手として)スタートラインに近づいているのかなと感じています。石井GMからは『人生で一番緊張した』とおっしゃっていたドラフト会議の交渉権獲得くじを本日渡していただき、緊張しましたが、これからプロ野球の世界に飛び込むのだなという気持ちになりました。(交渉権獲得くじには)『輝き放て!』と書いてありました。その言葉のように輝ける選手になりたいと思います。(球団からの期待について)自分が入ってチームを強くすることは難しいと思いますが、チームの勝利に1つでも貢献できるような選手になることができればと思います。プロ野球に入ってからも野球をすることは当たり前で、自分は(プロ野球選手から)夢を与えてもらった立場だったので、今後はプロ野球選手として夢を与えられる選手になれるよう、鍛え直して頑張りたいと思います」と目を輝かせていた。 指名後の11月12日、楽天は石井GMが監督を兼務すると発表。そして、早川は仮契約に臨んだ。仮契約を終えた早川は「本日契約をし、今一度身が引き締まる思いです。プロ野球選手になるために、しっかり準備をしていかなければいけないという気持ちになりました」と気が引き締まった様子。プロとしての自覚については「(ドラフト直後の)『やっとプロになれる』という思いから、今は活躍する舞台が明確に見えてきましたので、これから頑張っていこうと思いました」と語り、契約金の使い道は「親や支えてくれた方々に、感謝の気持ちを込めて何か贈りたいと思っています」とお世話になった人たちに還元する考えだという。 石井新監督について、「ドラフトでクジを引いていただいたことから、すごく良い縁だと感じています。同じ左投手としてプロ野球で長く活躍された要因を自分から積極的に学び、石井監督のような投手になれればと思います。スライダーを武器に奪三振率の高い投手でいらっしゃったので、自分もそういう投手をめざし、ピンチの時にはギアを上げて切り抜け、勝ち星を積み上げていきたいです」と即戦力としての期待に応えていく思いを明らかにした。 「まだプロで一球も投げていませんので、はっきりとした(目標とする)形はわかりませんが、『開幕一軍』をめざして頑張っていきたいと思います」 早川はプロに入って最初の目標として「開幕一軍」を掲げた。石井楽天にとって心強いルーキーになれるのか?そのベールは年明けからの練習で明かされるだろう。(どら増田 / 写真提供・楽天野球団)
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スポーツ 2020年11月25日 20時30分
ロッテ・澤村、トレードの原因はプロ2年目にあった?「どうしたのこの体」川口元コーチが投球を狂わせた誤算を明かす
元フジテレビアナウンサーでフリーの田中大貴アナが24日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元巨人投手コーチで野球解説者の川口和久氏がゲスト出演。ロッテ・澤村拓一が巨人時代に不振にあえいだ理由を語った。 澤村がプロ入りした2011年から2014年にかけ、一軍投手総合コーチとして指導にあたった川口氏。今回の動画では巨人時代に思うような成績を挙げられなかった理由として、澤村がプロ2年目の2012年にあったという誤算を挙げた。 >>巨人、直江・山下の自由契約は大補強の布石?「人的逃れの可能性もある」今オフ5人目の“育成落ち”に憶測飛び交う<< 2010年ドラフトで1位指名を受け巨人に入団し、翌2011年に「11勝11敗・防御率2.03」でセ・リーグ新人王に輝いた澤村。川口氏によると当時の澤村はストレートとスライダーの2球種しか試合で使える球がなかったというが、それでも2ケタ勝利を挙げられる期待の投手だったという。 ところが、動画内で具体的な時期は明かされていないが、2012年の開幕前に澤村を見ると「すっげー体格が良くなってた」という川口氏。「お前どうしたのこの体?」と聞くと、日本ハム・ダルビッシュ有(当時/現カブス)も通っていたトレーニングジムでオフシーズン中、筋力トレーニングに励んだ結果筋肉量が増加したと言われたという。 一般的に筋トレは球速、スピン量の増加といったメリットがあると言われているが、川口氏によると澤村には「(下手に)筋肉をつけちゃったもんだから肩が回らない」というデメリットが生じてしまったとのこと。また、肩の可動範囲が狭くなったことにより、「スライダーが(1年目と比べて)曲がらなくなった」という。 スライダーの威力が落ちた影響で、残る球種のストレートを相手打者に狙い打たれる場面が増えてしまったという川口氏。澤村はリリーフに転向した2015年ごろからスプリットを持ち球に加え投球を組み立てていたというが、川口氏は「これ(スプリットを軸とした投球)が出来上がった頃にロッテにトレード(された印象が強い)」と、スライダーを失った影響が長引いたことが結果的に今年9月のロッテへのトレード移籍につながったと主張していた。 川口氏はこの他にも2013年日本シリーズで楽天に勝てなかった理由や、コーチ時代に巨人・菅野智之からかかってきたという驚きの電話について動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「3か月くらいのオフ期間で見違えるくらい筋肉つける努力自体はすごいと思うが、何事もやり過ぎは良くないってことなのかもしれない」、「結局1年目の成績が現状キャリアハイだからなあ、行き過ぎた筋トレがなければと思うともったいない」、「そこから覚えたスプリットが今の武器になってるのがまだ救いだな」といった反応が多数寄せられている。 1年目の2011年に好成績を残した澤村だが、2年目の2012年に「10勝10敗・防御率2.86」と数字を落とすと、翌2012年以降の2年間は計10勝と年々低迷。リリーフに転向した2015年から今季のロッテ移籍前までの期間も「17勝16敗45ホールド74セーブ・防御率2.88」と思うような成績は挙げられていなかったが、ロッテ移籍以降はスプリットを武器に「0勝2敗13ホールド1セーブ・防御率1.71」と活躍しチームのパ・リーグ2位に大きく貢献している。 ロッテでの活躍もあり、今オフ複数のメジャー球団から獲得に興味を持たれていると伝えられている澤村。ただ、筋トレによる誤算がなければ、巨人のエースとして大成する未来もあったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について田中大貴アナの公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC95Lxy4H7OA0w-bVzIvFyzg
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スポーツ 2020年11月25日 17時30分
オリックスD1位、山下舜平大が仮契約「日本シリーズなど大舞台で活躍したい」
オリックスは23日、福岡・福岡市内のホテルで、ドラフト1巡目で指名した福岡大学附属大濠高の山下舜平大投手と仮契約をした。契約金8000万円、年俸は700万円。背番号は「12」。金額は推定。 山下は今夏に大きく評価を上げた速球派の剛球右腕で、最速154キロの直球とドロップ気味のカーブが持ち球。甲子園球場で行われた合同練習会では打者5人に対し3三振を奪い猛アピール。今年のドラフト1位候補に急浮上していた。担当の縞田拓弥スカウトは「将来性抜群の大型右腕。MAX154キロを誇り、ストレート・カーブともにキレ味抜群。将来、日本のエースになる存在」と太鼓判を押している。 オリックスは近畿大学の佐藤輝明内野手を1巡目で指名したが、阪神、ソフトバンク、巨人と重複の結果、阪神に敗れ、外れ1位で山下を単独で指名した。福良淳一GMは「高校生の中ではトップクラスの投手を取れた」と大満足。中嶋聡新監督も「スケールの大きい素晴らしい投手。即戦力と言えませんが、将来、必ずエースになると思っている。来年すぐという気持ちはないですが、2、3年後にはエース級の投手だと思ってます。そのまま、今のスケールの大きさを、このチームで出してほしい。待っています!」と期待を寄せた。 仮契約を終えた山下は「仮契約は、今までにない雰囲気で緊張もありましたが、楽しむことができました。「12」という、いい背番号をいただきとても嬉しいです。これから不安もありますが、期待に応えられるように頑張っていきたいと思います。将来的には日本シリーズなど、大きな舞台で活躍できるような投手になりたいです」と語り、大舞台を目標にプロ生活をスタートさせることを明らかにしている。 チームとしては、エース山本由伸の次の世代の代表として、山下を育成させていきたいところ。今年のドラフトは中長期的に強いチームにしていくために、将来性のある選手を育成を含めて指名していることから、春季キャンプではファームでの競争も見逃せない。(どら増田 / 写真は球団提供)
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スポーツ 2020年11月25日 17時00分
ソフトB・長谷川に「本物の勝負師」大久保元監督ら球界OBが称賛 「そりゃ勝てんわ」巨人ファンも意識の差にお手上げ
24日に行われた日本シリーズ第3戦・ソフトバンク対巨人の一戦。試合は「4-0」でソフトバンクが勝利したが、同戦に出場したソフトバンクのプロ14年目・35歳の長谷川勇也のプレーがネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 注目が集まっているのは、「2-0」とソフトバンク2点リードの6回裏2死満塁で飛び出たプレー。この場面で代打起用された長谷川は一、二塁間に痛烈なゴロを放つも、この打球を巨人二塁・吉川尚輝がダイビングキャッチ。長谷川は懸命に一塁にヘッドスライディングを試みたもののアウトとなり、追加点を奪うことはできなかった。 すると長谷川は地面を右手で思い切り叩き悔しがると、その場にうずくまったまましばらく動けず。約10秒後にようやく立ち上がり、一塁コーチャー・本多雄一コーチからいたわられながら重い足取りでベンチに引き揚げた。 長谷川のプレーについて、元阪神・江本孟紀氏や元楽天監督・大久保博元氏ら複数の球界OBが自身のSNSや出演するテレビ番組を通じコメントしている。同日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に生出演した江本氏は、「ソフトバンクは一見チームがまとまって仲良さそうに見えるが、中では(激しく)競争している。(だから)チーム内での自分の存在を示すためのスライディング(に見えた)。これはすごい」とコメント。今シリーズの長谷川は第2戦で代打起用された以外に出場機会はなかったが、江本氏は「俺もいるぞ!」と言わんばかりの気迫が感じられたと称賛した。 大久保氏は25日に自身の公式ツイッターに「日本シリーズで見た本物の勝負師の姿」、「『必死』にプレーする長谷川の姿こそファンの皆さん、チームメート、我々の心に響く… 感動した」と投稿。チームが勝っている状況でも1点への執念を見せたことに心を動かされたと絶賛した。 同戦の長谷川を受けては、ネット上にも「この場面だけ切り取ったらまるで負けてるチームかのような執念だった」、「長谷川はチームの勝利だけじゃなく、自分の立場もかけていたのかもしれないな」、「勝ってる側の選手がこれだけ必死にプレーしてるんだからそりゃ淡々とプレーしてる巨人は勝てないよ」といった反応が多数寄せられている。 >>巨人・原監督の采配はアマチュア以下?“ノープラン”での惨敗は今オフの補強にも影響か<< 「今回話題となった長谷川は2007年のプロ入りからソフトバンク一筋でプレーし、2013年には首位打者、最多安打の2冠を獲得した実績を持つベテラン外野手。ただ、近年は右足首や右わき腹の故障に相次いで見舞われている上、チーム内のレギュラー争いも熾烈なためベンチを温める時間が長くなっています。このような立場の選手は下手なプライドを捨てきれずに気持ちを腐らせてしまうことも珍しくないですが、長谷川は以前からそういった雰囲気は全く出さず、常にチームの勝利、レギュラー返り咲きへ全力を尽くしていることで広く知られていました。こうした背景もあり、気迫を前面に出した今回のプレーに称賛の声が多く集まったのだろうと考えられます。また、同戦の巨人は負ければ3連敗で後がないという状況でしたが、長谷川のように気迫や執念を見せた選手はほとんどおらず、投打共に淡々とプレーし見せ場なく敗れています。追い込まれている側の巨人が淡白なプレーに終始したことも、長谷川のプレーが際立った一因なのかもしれません」(野球ライター) 同戦の勝利で今シリーズ3連勝とし、4年連続の日本一に王手をかけたソフトバンク。長谷川が見せた勝利への執念を追い風に、このまま4連勝で巨人を下すことはできるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/DAVEOHKUBO
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西武、一軍キャンプ帯同も「松坂は別メニュー」か 渡辺GMの目論見がメンバー編成から判明?
2020年01月16日 11時30分
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DeNA・倉本寿彦、「周りを気にしている立場ではない」6年目の決意
2020年01月16日 11時00分
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巨人、オフ補強失敗が意外なベテランに影響? 元木ヘッドコーチも期待、若手を差し置いての優先起用もあるか
2020年01月15日 11時57分
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中日・根尾が二軍、ルーキー石川が開幕一軍? 就任2年目のシーズン、与田監督が目論むチーム構想とは
2020年01月14日 11時44分
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ソフトバンク・コラスも復帰絶望か 給料を持ち逃げした選手も、球団との契約を反故にしたお騒がせ助っ人
2020年01月13日 09時00分
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スポーツ
.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
2020年01月12日 18時00分
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スポーツ
西武・松坂、一軍キャンプ投入は危険? 渡辺GMの意味深発言、昨季未登板の内海とも明暗分かれるか
2020年01月11日 17時30分
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日本ハム・中田も怯える「プロ野球選手寮」 心霊現象の頻発、球団が対応に追われたケースも?
2020年01月11日 11時00分
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阪神、現コーチ陣には存在意義がない? 山本昌待望論が渦巻く春キャンプ、秋に敷かれた“かん口令“も継続か
2020年01月10日 11時40分