プロ野球
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スポーツ 2020年06月19日 11時50分
巨人・原監督、坂本に「自分で決めさせる」の真意は? 攻守で露呈する不安、新星・湯浅と明暗分かれるか
開幕戦前日、原辰徳監督が言った。「明日(6月19日)の14時59分くらいまでに決めてくれればいいと…」 新型コロナウイルスの感染が明らかになった坂本勇人と大城卓三がチームに合流した。開幕スタメン・遊撃手は、坂本か、それとも、3年目の湯浅大か…。その坂本の状態と開幕オーダーについて聞かれると、原監督は「坂本本人に決めさせる」と答えたのだ。取材記者の多くは「開幕・遊撃手は坂本になる」と予想した。坂本のキャリアを考えれば、当然である。しかし、原監督が通達するのではなく、坂本本人に決めさせるのは何故だろうか。 「本人に出ると決めさせれば、言い訳はできません。打てなかったら、かなり悔しい思いをするはず。そういう強い気持ちを持たせるためでは」(ベテラン記者) この原監督の「本人に決めさせる」発言が出るまでは、開幕2節目の広島戦からの復帰が予想されていた。理由は2つある。選手名鑑のデータ表を見れば分かるが、坂本は広島戦の打撃成績が3割4分と高いからだ。2つ目の理由は、「10日の入院生活による体力のダウン」だ。 「16日、楽天二軍との練習試合で坂本は『1番・指名打者』で出場しています。2打席目でクリーンヒットを放っていますが、問題は最初の打席ですよ。凡フライに終わりましたが、スイングした直後、坂本は『アッ!』と悔しそうな声を挙げました。本人は仕留めたと思ったんでしょう」(球界関係者) 守備には就いていない。“試運転”ということで無理をさせなかったと思われるが、翌17日、ジャイアンツ球場でのことだ。坂本は片岡治大・二軍内野守備走塁コーチのノックを受けたが、三塁方向の打球を捕り損ね、「ヤスさん(片岡コーチ)と(二遊間を)組んでいたころは捕れました~」と笑って誤魔化している。片岡コーチも「何年前の話だ?」と返したが、坂本自身、攻守ともにイメージ通りに動けていないと察したのではないだろうか。 「当然、そういう報告は原監督の元に届いています。勢いのある湯浅で開幕3連戦を乗り切ってという選択もあったんですが」(前出・同) これだけは、断言できる。坂本が合流した18日、チームの雰囲気が明るくなった。キャプテンシーを持っていて、チームをまとめていかなければならない唯一無二の選手なのだ。 開幕戦に勝利すれば、巨人は球団史上通算6000勝となる。そのメモリアルに坂本の名前をという、原監督の親心もあるのかもしれない。 「坂本が『出られない』と言ったら、チームの士気に影響します。でも、万全ではないので、途中交代で湯浅を守備に就けると思われます」(前出・ベテラン記者) マウンドの投手に声を掛け、他選手に守備の指示を出してきたのも坂本だ。その坂本をベンチに下げた後、走者を溜めるような場面になったら、チームが浮足立つかもしれない。かといって、無理をさせれば、大怪我につながってしまう。 対戦する阪神の開幕投手は、西勇輝と発表されている。エース菅野智之との投げ合いが予想されるが、試合前半に得点を挙げ、坂本を休ませてやる展開が理想的だが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月19日 06時30分
日本ハム・中田が怒りのフルスイング!「なめてんのか」で史上3人目の快挙も、過去の開幕戦で生まれた異例のプレー
新型コロナウイルスの影響により、長らく開幕が延期されてきた今シーズンのプロ野球。5月25日に正式決定された6月19日の開幕を、いよいよ本日迎えることになる。 >>マエケンも古巣にエール! 広島・鈴木ら現役選手が開幕へ気合の投稿 楽天・高梨は“故障説”を否定?「至って元気です!」<< 今年は特にそうだが、1年で最もファンの注目を浴びる試合の1つであるシーズン開幕戦。過去の開幕戦を振り返ると、ファンの注目を全てかっさらうような異例のプレーが飛び出た試合がある。 1997年4月4日、東京ドームで行われたヤクルト対巨人の開幕戦。ヤクルトは前年まで3年連続で開幕戦完封勝利を果たしていた巨人・斎藤雅樹と対峙したが、2回表に小早川毅彦が斎藤の直球をバックスクリーン右へ。値千金の先制ソロで斎藤の記録をストップさせた。 だが、小早川の打棒はこれだけにとどまらなかった。4回表に斎藤のカーブを捉えライトスタンドに運ぶと、6回表にも斎藤のシンカーをライトポール際へ。それぞれ異なる球種を捉えた3打席連続本塁打で斎藤を粉砕し、チームも「6-3」で勝利を果たした。 史上3人目となる開幕戦での3打席連続本塁打という離れ業をやってのけた小早川だが、実は前年オフに広島を戦力外となりヤクルトに拾われた苦労人でもあった。一度は所属先を失った小早川の活躍で勢いづいたチームは同年にリーグ優勝・日本一を達成。小早川も「.249・12本・33打点・77安打」といった数字を残しチームに貢献した。 2007年3月30日に横浜スタジアムで行われた巨人対横浜(現DeNA)の開幕戦では、誰もが予想していなかったスピードで試合が動いている。審判からプレーボールの合図がかかり、横浜・三浦大輔は開幕を告げる1球目を投球。すると、巨人の先頭打者・高橋由伸がこの球をフルスイングし、打球はあっという間にライトスタンドへ。審判の合図からわずか6秒後の先制アーチに球場からはどよめきが広がった。 史上2人目となる開幕戦初球先頭打者を放った高橋の活躍もあり、チームは「3-2」で横浜に勝利。なお、同年の高橋は開幕戦の1本を含め、プロ野球記録となる9本もの先頭打者本塁打を放っている。 最初から試合が動いた開幕戦があれば、最後にドラマが待っていた開幕戦もある。2019年3月29日、札幌ドームで行われた日本ハム対オリックスの開幕戦。両チーム「3-3」の同点で突入した延長10回裏、日本ハムは1死三塁と絶好のサヨナラ機を迎える。ここでオリックスベンチは西川遥輝、近藤健介を2者連続で申告敬遠し、それまで4打数ノーヒットの4番・中田翔で併殺を狙うという満塁策に打って出た。 この戦略に「なめてんのか」と激怒したという中田は、オリックス・岩本輝が投じた5球目をフルスイング。打球はレフトスタンドに飛び込むサヨナラ満塁本塁打となり、日本ハムが「7-3」と劇的な形で開幕戦を制した。怒りをパワーに変えた中田が放った開幕戦サヨナラ満塁本塁打は、史上3人目の非常に珍しい記録だった。 当初予定された3月20日から、約3カ月遅れで開幕する今シーズン。開幕を待ちわびたファンの注目が一斉に集まる中、後々まで語り継がれるようなプレーが生まれることは果たしてあるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月18日 19時30分
マエケンも古巣にエール! 広島・鈴木ら現役選手が開幕へ気合の投稿 楽天・高梨は“故障説”を否定?「至って元気です!」
新型コロナウイルスの影響により、当初予定の3月20日から長らく開幕が延期されていた今シーズンのプロ野球。その後決定された6月19日の開幕戦が遂に明日に迫った。 >>巨人、開幕ローテ確実の戸郷に黄信号? 「どこかが壊れやしないか」堀内元監督が“アーム投げ”を危惧、大手術に迫られた選手も<< 6月19日の開幕は、5月25日に開催された12球団代表会議で正式に決定。それ以降、各球団の選手たちは6月2日から16日にかけて行われた練習試合やチーム内の練習などをこなし、開幕へ向けた調整を進めてきた。 その開幕を翌日に控え、複数の現役選手がSNSやブログを通じコメントしている。広島・鈴木誠也は18日に自身の公式ブログに投稿。「カープファン プロ野球ファンの皆さん、もちろん僕らも待ちに待ったシーズンが開幕します」、「僕たちは精一杯全力でプレーします。皆さんも、テレビ前で全力応援よろしくお願いします」と決意を述べた。 ソフトバンク・今宮健太は同日、自身の公式インスタグラムに投稿。「無観客の開幕となりますが 今年も皆さんと共に戦っていきたいと思います!」と意気込みを表明するとともに、「まだまだコロナに油断せず気をつけてください!ドームで会える日楽しみにしています!」とファンに引き続きコロナに注意するよう呼びかけている。 楽天・高梨雄平は自身の公式ツイッターに同日「いよいよ明日開幕ですね! 最近、怪我したのか?みたいな連絡よく頂くのですが至って元気です!」と投稿。高梨は同日にNPB公式サイトに公示された開幕一軍メンバーからは外れているが、怪我を負ったわけではないと明かしファンを安心させている。 開幕があと1日に迫ったことを受け、ネット上にも「もう待ちきれないから早く明日になってほしい、本当に開幕が楽しみ過ぎる」、「明日は早めに仕事切り上げて試合から夜のスポーツニュースまで全部見るぞ」、「開幕が近づくにつれCMやらニュースやらがバンバン出てるし、そんなにプロ野球って大きな存在だったのか。今まで興味無かったけどちょっと中継見てみようかな」、「最初に延期された時は今年の開幕諦めてたからここまで漕ぎつけたのは感慨深い、一生忘れられない特別な開幕になるだろうな」といった期待の声が数多く寄せられている。 開幕に向けてはファンだけでなく、ツインズ・前田健太も同日、自身の公式ツイッターに「日本プロ野球は明日開幕か!!楽しみ」と期待のコメントを投稿している。前田が戦うMLBでは開幕日決定に向けたMLBと選手会の協議が現在も難航しているが、そのような状況の中でも前田は日本球界のことを気にかけているようだ。 それまでの記録だった1973年シーズンの4月14日を大幅に更新し、史上最も遅い開幕となる今シーズン。ファンや選手のボルテージは最高潮に達しているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について鈴木誠也の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/11saesks/今宮健太の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/kntaaaaaaa高梨雄平の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/yuhei_takanashi前田健太の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/maeken1988
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スポーツ 2020年06月18日 17時30分
DeNA、開幕のトップバッターは梶谷隆幸! 復活の蒼い韋駄天が打線に勢いをつける
ベイスターズのラミレス監督が「ファンミーティング」で、開幕に先駆けてスタメンを発表。トップバッターの座は梶谷隆幸に任せることを明らかにした。 練習試合でも「1番センター」として起用し続けられ、5日の練習試合後には指揮官より「余程のことがない限りは、開幕の1番は梶谷」と指名されていたが、16日にはオンライン上のファンへ向けてキッパリと言い切った。 「今年は1月から“これで行く”と決めて、自主トレからキャンプ、オープン戦とやり続けた。今年は貫いていくというマインド」でフォームを固め、ラミレス監督からも「スタンスが良くなっているので、スイングもいい。引き付けて逆方向にも打てている」と評価。「立場上打たないと試合に出られないと思うので、打つことがレギュラーに近づく方法かなと思っています」と、全体練習が始まった際に残した言葉通りの活躍で、リードオフマンの座をゲットした。 昨年も、開幕は「インパクトがある」とのラミレス采配で1番を任されていたが、オープン戦は出場しておらず、ぶっつけ本番感は否めなかった。さらに、肩の手術の影響もあったのか状態は上がらず、4月8日には早くもファームでの調整を強いられた。しかし、今年はコンディションも整い、オープン戦では打率3割を超え、練習試合でも.324と好調をキープ。しっかりと数字も残し、万全を期して開幕を迎える。 今年のベイスターズのウリの一つは、2番に2年連続ホームランキングのネフタリ・ソト、3番に早くも横浜スタジアムの場外に2本の驚愕弾を飛ばしている新外国人タイラー・オースティンを擁し、佐野恵太、ホセ・ロペス、宮崎敏郎と続いていく強力打線。昨年チームOPS.713、打率.246とリーグ5位だった打撃成績をグッと上げるべく、身体能力抜群の“蒼い韋駄天”が、トップバッターとして君臨する。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年06月18日 17時00分
元中日・川上氏が西武優勝を予想 キーマンは“ダルビッシュに似た”投手? 独自の見解に「1人だけで補うのは難しい」と疑問も
元中日で野球解説者の川上憲伸氏が、17日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)にVTRでゲスト出演。番組内での発言が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 >>元中日・川上氏、高橋由伸氏を「接したらいかん」と無視? 星野監督も“話すな”と指示、ルーキー時代の敵対心を明かす<< 今回の放送には川上氏と元広島で野球解説者の前田智徳氏がゲスト出演。両名は今シーズンのパ・リーグの優勝争いを、「本命」、「対抗」、「大穴」の3つに分けてそれぞれ予想した。 話題となっているのは、川上氏が西武を優勝の本命として挙げた直後の発言。川上氏は「投手力さえ良ければ(優勝できる)」と本命と予想した理由を述べた上で、「今井(達也)がダルビッシュ(有/カブス)と似たようなフォームになって球速が上がっている。中盤以降は先発の柱となって活躍しそうな感じがする」とコメント。昨年の西武はチーム打率はリーグ1位(.265)ながらチーム防御率がリーグ最下位(4.35)と投手力が不安だったが、プロ4年目の先発・今井の台頭で投打共に隙のないチームになるのではと予想した。 川上氏の発言を受け、ネット上には「確かに今井は練習試合の時点で155キロマークするくらい球が速くなってる」、「練習試合では確か1、2点しかとられてなかったから、シーズンでも投手陣を牽引する存在になりそう」、「ダルは2ケタ勝利、防御率1点台が当たり前の投手だったけど、今井がそのレベルになったら多少打線が湿っても優勝は固そうだ」といった反応が多数寄せられている。 一方、「リーグ最低クラスの投手力を今井1人だけで補うのは難しくないか?」、「確かに今井は今のところよさそうだけど、他が微妙だから結果的に変わらない気がする」、「ニールやら高橋やらがボコボコに打たれてるから、今井1人が奮闘しても徒労に終わりそう」といった疑問の声も複数見受けられた。 「昨シーズン7勝を挙げブレークの兆しを見せた今井は、6月2日から16日まで行われた練習試合で『2登板・8回1失点・防御率1.13』と好投。10日楽天戦では自己最速を更新する155キロをマークするなど好調ぶりを見せつけています。ただ、他の先発陣を見ると、昨季12勝のニールが『2登板・10回11失点・防御率9.90』、10勝の高橋光成も『2登板・10回12失点・防御率10.80』と絶不調。そのため、川上氏の発言に対し、『今井1人だけがブレークしても劇的な変化はない』と考えるファンも多いようです」(野球ライター) 今シーズンリーグ優勝を果たせば、球団では1992年以来のリーグ3連覇(チームはその後1994年まで5連覇)となる西武。偉業の実現に向けては、今井だけでなく松本航(昨シーズン7勝)、本田圭佑(同6勝)といった他の先発の働きも必要と考えるファンも少なくないようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月18日 11時50分
DeNA・ラミレス監督、守護神山崎を“封印”? 練習試合後の意味深な言葉、巨人・阪神も後に続くか
もう一度、「無観客試合」によって生じるリスクを考えた方が良さそうだ。プロ野球解説者たちが、セ、パ両リーグの優勝・順位予想を発表した。セ・リーグは巨人、DeNA、阪神を挙げ、パ・リーグは選手層の厚いソフトバンクに集中していた。しかし、プロ野球解説者たちには、メディアの前では“喋れないこと”もある。複数のプロ野球解説者、特に投手出身者が「無観客試合」によるリスクを指摘していたのだ。 「近年、プロ野球のスタンドは対戦カードを問わず、満員になります。その満員のスタンドからの声援、歓声が無観客試合によってなくなるわけだから、選手のモチベーションが心配」 その一例がオープン戦の順位だという。原巨人が最下位に沈み、連覇を危ぶむ声も多く聞かれた。その敗因は無観客試合だった。 「常に満員の球場で試合をやってきたチームだから、チャンスで打席が回って来てもモチベーション上がらないいんです。主力選手がこぞって打てなかったのはそのせい」 そう言い切るプロ野球解説者は少なくなかった。その「モチベーションが上がらない」というリスクが、全球団のクローザーに当てはまると指摘も聞かれた。 「僅差で勝っていて、9回の最終イニングにクローザーの名前がコールされるだけで球場全体が盛り上がります。その独特の緊張感、高揚感がクローザーを任された投手の発奮材料なんです」(投手出身のプロ野球解説者) 独特の高揚感。確かに練習試合では各チームのクローザーや、勝ち試合での登板を任されてきたセットアッパーが“痛打”を浴びる場面も少なくなかった。 「今季の延長戦は10回まで。クローザーが失点し、同点に追いつかれた後に出てくるリリーバーがカギを握るとも言えますし、クローザーの出来如何が優勝争いに大きく影響してくると思います」(ベテラン記者) クローザーのモチベーションという観点で見てみると、興味深いコメントを残している指揮官もいる。DeNAのラミレス監督だ。6月13日の中日との練習試合だった。9回、中日は2点リードしていた。与田剛監督は、今季のクローザーで起用する予定の岡田俊哉を投入したが、DeNA打線に逆転を許してしまった。 岡田の救援失敗は“モチベーション”のようだが、逆転勝利を収めたラミレス監督は「最終回のマウンド? 同点ならエスコバー、逆転したら山崎康晃と決めていた」と語った。 「山崎がマウンドに行った後、エスコバーをまだブルペンに待機させていました。練習試合に延長戦はありませんが、ペナントレース本番では『クローザーが救援に失敗したら、別のリリーフ投手を出して延長戦を戦う』ということを、改めて救援投手陣に伝えるためにエスコバーを待機させたようです」(球界関係者) 昨季までのラミレス監督であれば、「同点に追いついた」というチームの勢いを喪失させないため、同点でもクローザーの山崎を出していたはずだ。“無観客”という独特の雰囲気に流されないようにしなければ、連戦の続く特異なペナントレースを制することはできない。 「勝ち試合でしか使わないということを山崎に自覚させ、それでモチベーションを上げようとしているのかもしれません」(前出・同) ライバルとなる巨人も、クローザーのデラロサよりも、セットアッパーのビエイラや左腕リリーバーの藤岡貴裕の好不調を気にしている。矢野阪神も「クローザーは藤川球児で行く」と言い続けていたが、「スアレスも」と急に言い直している。無観客試合によって、9回の攻防が変わる。緊張感、高揚感のない最終イニングをどう戦うかがポイントとなりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月18日 11時25分
大阪府吉村知事からメッセージも!オリックス“リモート”開幕セレモニー概要決定
オリックスは『2020シーズン開幕戦セレモニー ~感謝の気持ちを力に変えて!~」』を開催すると発表した。 19日のプロ野球開幕にあたり、新型コロナウイルス感染症に立ち向かっている医療従事者を始め、この日が来ることを信じて待ち続けたファンに、感謝の気持ちを届ける内容にするという。 まず、吉村洋文大阪府知事によるビデオメッセージが流される。どんなメッセージを送るのか注目だ。 国歌斉唱は、昨年好評だった『バファローズ高校』でコラボした大阪桐蔭高等学校吹奏楽部によるリモート演奏を映像で流す。また、こちらも恒例になっていた松井一郎大阪市長によるバーチャル始球式も実現。マウンド付近にモニターを設置し、バーチャル始球式を行うとのこと。 オリックス、楽天両チーム代表選手による挨拶に続いて、練習試合でも行われたフライデー・オベーションを。ドーム内をブルーに染める照明の中で医療・介護従事者の皆さんに向けて、監督・コーチ・選手全員が感謝の拍手を送る。事前にZOOMにてオンライン収録したバファローズファン約150名も、ビジョン映像にて参加。 最後に『We are STRONG OSAKA』のスペシャルムービーが流れてセレモニーは終了。この模様は、Jスポーツなどテレビ中継や各動画配信サービスを通じて、お茶の間から見られるそうだ。 演出担当者は「これまで以上に笑顔と元気をお届けできるよう、決意を新たにスタートを切ります」。と史上初のリモート開幕セレモニーを成功させることで、チームの開幕ダッシュに繋げたい考えを明らかにしている。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月18日 06時30分
中日打者がサヨナラ弾も、走塁中に膝から崩れ落ちる! まさかの原因に星野監督も困惑? 史上初の“代走サヨナラホームイン”
新型コロナウイルスによる3カ月の開幕延期を経て、6月19日に遂に開幕する今シーズンのプロ野球。開幕が3カ月延期されたことで調整に狂いが生じたことや、開幕後も毎週6連戦、場合によっては9連戦という過密日程が組まれていることにより、選手の怪我が多くなるのではと危惧されている。 >>巨人、開幕ローテ確実の戸郷に黄信号? 「どこかが壊れやしないか」堀内元監督が“アーム投げ”を危惧、大手術に迫られた選手も<< もちろん、各球団は選手の故障が発生しないよう注意を払ってはいるが、それでも試合中に突発的な怪我が起こることはある。今から約30年前のこの時期には、誰も予想していなかった中で選手が怪我を負った試合がある。 1991年6月18日、ナゴヤ球場で行われた中日対大洋の一戦。試合は大洋が9回表終了時点で「6-4」とリードしていたが、その裏中日は大豊泰昭、中村武志が2者連続ホームランを放ち土壇場で同点に。その勢いのまま突入した延長10回裏、彦野利勝がサヨナラホームランを放ち劇的な勝利を収めた。 敗色濃厚からの逆転劇にスタンドは大歓声。ところが、ヒーローとなった彦野が一塁ベースを回ったあたりで膝から崩れ落ちるように転倒。右ひざを押さえたまま立ち上がれなくなり、球場は一転して騒然となった。 予想外の事態を受けた審判は、公認野球規則に記載されている「1個またはそれ以上の安全進塁権が認められた場合、走者が不慮の事故のために、その安全進塁権を行使することができなくなったときは、その場から控えのプレーヤーに代走させることができる」という規則に準じ、中日・星野仙一監督に代走を要請。星野監督は控えの山口幸司を代走に送り、山口がベースを一周したことでようやく得点が認められることになった。 プロ野球では史上初となる“代走サヨナラホームイン”という出来事を招いた彦野だが、その理由については試合後の報道で判明する。彦野が放った本塁打は左翼フェンスをギリギリで超えるライナー性の当たりだったが、打球が届かないことを想定した彦野は全力疾走。それがあだとなり、もともと古傷を抱えていた右ひざを痛めてしまったという。 怪我の程度については、「2、3日もあれば大丈夫」と報道陣に語った彦野。しかし、その後病院で検査を受けたところ、右ひざのねんざで3週間の加療が必要と診断されてしまう。さらに、同戦から半月後に受けた精密検査で、右ひざの靭帯が断裂していることが判明。古傷と関係があったのかは定かではないが、「2、3日」と思っていた負傷が全治3カ月を要する大怪我となり、彦野はその後のシーズンを棒に振ることになってしまった。 彦野は怪我の影響もあり1992、93年と2年連続で不振に苦しむが、94年に「.284・6本・49打点・103安打」と復活しカムバック賞を受賞。その後は98年までプレーし同年限りで現役を引退した。引退後は55歳となった現在に至るまで野球解説者として活動しており、2012年から13年にかけては中日で一軍、二軍打撃コーチを歴任している。 日本のプロ野球より一足早く5月5日に開幕した韓国プロ野球では、開幕直後に肉離れを発症する選手が続出したことが伝えられている。ようやく迎えた開幕に選手が張り切り過ぎたことが理由ともされているが、予期せぬ怪我を防ぐためには熱くなり過ぎずに冷静にプレーすることも重要な要素となりそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月17日 19時30分
阪神・藤浪「これ無駄じゃないですか」 コーチに反抗的な態度も? 恩師が入団当初のエピソードを告白、復活へ向けた助言も
元阪神で野球解説者の中西清起氏が、16日放送の『ラジオで虎バン』(ABCラジオ)に生出演。阪神・藤浪晋太郎について言及した。 >>金村義明氏、阪神・藤浪に「西武にトレードしてやれば」二軍降格で辛らつな提案 「欲しいチームなんてあるのか」と賛否<< 2004~2015年にかけ阪神で一軍、二軍投手コーチを歴任し、プロ入りしたばかりの藤浪晋太郎を2013年から2015年の3年間指導している中西氏。番組では当時の指導方針や現在の藤浪の課題について語った。 藤浪が阪神に入団した当初から、「これは違うなと(思った)。キャッチボールを見てても『怖いな、すごいな』というボールを投げていた」と評価していたという中西氏。向こう3年間は体作りをさせながら一軍で投げさせるという方針の下、「外から見れば過保護と思われるくらいの球数制限」を課した上で起用していたという。 藤浪を指導する中では、「合理的で賢い子だったので、『この練習は何のためにするのか』ということを理解させた上でやらせなきゃいけなかった」という苦労もあったという中西氏。藤浪は時には「これは無駄じゃないですか?」と反抗することもあったというが、そのたびに「(今は)無駄かもしれないけど、お前が5年後、10年後にスランプに陥った時に『あっ、(中西コーチが)こういう事言ってたな』って思う時がくるから」と言い聞かせていたという。 こうした指導のかいもあり藤浪は2013~2015年の3年間で計35勝を挙げるなど活躍したが、中西氏が退団した翌2016年から2019年にかけては計15勝と一転して低迷。不振にあえぐ現在の藤浪に対し、中西氏は「力を目いっぱい入れないと抜くことは覚えられないので、まずは目いっぱい(投げて)いかないと。(今は)脱力、脱力と思い過ぎて、逆にリリースの瞬間まで力が抜けてる」と指摘した。 中西氏は続けて、「無駄なこと(教え)を吸収し過ぎて、頭でっかちになってるところがある」とも指摘。「無駄なところ(教え)を削っていって、シンプルに(練習を)やっていかないと」と、指導や助言を取捨選択して練習に取り組んだ方がいいとアドバイスした。 今回の放送を受け、ネット上には「中西は藤浪を大成させるために相当気を配ってたんだな」、「今の低迷ぶりを見ると、藤浪が反抗してもしっかりと手綱を握れる中西の存在は相当大きかったんじゃないのか」、「中西が今でもいたら藤浪の不振も無かったのかな」、「食事会でのコロナ感染やその後の練習遅刻についてはどう思ってるのかも聞きたかった」、「最近の藤浪はコロナ感染やら遅刻やら良くないニュースが続いてるから、中西さんにはその辺りにも喝を入れてほしかった」といった反応が多数寄せられている。 「中西氏は2015年、チーム投手陣が防御率、失点数ともにリーグ5位と振るわなかった責任をとる形で同年限りで退団。その翌年の2016年から藤浪の成績が下降しますが、一部ファンの間には『それまで指導していた中西氏がいなくなったから低迷したのでは』との見方もあります。また、中西氏も自身の退団後から低迷を続ける藤浪を心配しているようで、退団後から現在に至るまでたびたびメディアを通じて課題を指摘しています」(野球ライター) 2020年も3月下旬に新型コロナウイルスに感染、5月末には練習に遅刻し二軍降格と苦境が続く藤浪。それでも、中西コーチは教え子の復活を強く願っているようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月17日 17時00分
巨人、開幕ローテ確実の戸郷に黄信号? 「どこかが壊れやしないか」堀内元監督が“アーム投げ”を危惧、大手術に迫られた選手も
元巨人監督で野球解説者の堀内恒夫氏が、16日に自身のブログに投稿。巨人の高卒2年目投手・戸郷翔征について言及した。 >>元巨人・堀内氏「投げこみが足らんな」 ソフトバンク戦10失点の戸郷に苦言、「去年の日本シリーズみたい」の声も<< 戸郷は同日に行われたロッテとの練習試合に先発し、「5回無失点」と好投。これにより、球団では1987年の桑田真澄以来となる高卒2年目以内での開幕ローテーション入りがほぼ確実になったとみられている。 同日の登板を「先発ローテーションを考えてのことだったと思う」と推測した堀内氏は、「間隔で言えば戸郷にとっての開幕は広島戦だろう」と6月23~25日の対広島3連戦で今シーズン初登板を迎えるのではと予想。 その上で、「開幕となれば相手も生活がかかってるんだ 目の色を変えて向かってくるだろう。しかも相手は広島だ」、「これまでのいいピッチングを真に受けちゃいかんぞ。気持ち新たに気を引き締めていくこと」と気を緩めずにシーズンを迎えることを願った。 戸郷に期待を寄せた堀内氏だが、その一方で「腕を後ろに引きすぎるフォーム」を心配しているとした。戸郷の投球フォームは腕を後ろに引く際に肘を伸ばし、その後も肘を曲げないまま腕を振るいわゆる“アーム式”と呼ばれる投げ方だが、堀内氏は「あんな後ろから投げてきてしかもフォークを多投する。体が1年もつのか どこかが壊れやしないか」と故障につながることを危惧していた。 今回の投稿を受け、ブログのコメント欄やネット上には「怪我さえ無ければ2ケタは勝てると思うので、1年間怪我無く頑張ってほしいです」、「故障しやすそうなフォームって言うのは分かる、肩にすごい負担かかってそうだし」、「そもそも高卒2年目でまだ体が出来上がってないだろうから、首脳陣には余裕を持った起用をしてほしいなあ」といった反応が多数寄せられている。 「アーム投げは肘をなるべく曲げずに肩を大きく使って腕を振る投げ方ですが、“肩やひじへの負担が大きく故障につながりやすい”、“ボールの出所が打者に見えやすいので打たれやすい”といったデメリットがあるためプロでは大成しない投げ方と言われています。一例を挙げると、2015年夏の甲子園で準優勝投手になった仙台育英・佐藤世那は当時からアーム投げでしたが、翌2016年から入団したオリックスでは3年間一軍登板なし。この間にはサイドスローやアンダースローへの転向にも挑戦しましたが効果は出ず、2018年のオフに戦力外となりました。翌2019年からは横浜の社会人チームでプレーしていますが、高校時代から抱えていたという右ひじの痛みによりトミー・ジョン手術を余儀なくされています」(野球ライター) 今シーズンは開幕が3カ月遅れた影響で、序盤から6連戦が続く過密日程が組まれている。投手陣には例年以上に疲れがたまることが予想されているため、戸郷は右肩、右ひじを含めた体のケアにどれだけ時間を割けるかが成績を左右することになりそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について堀内恒夫氏の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/horiuchi18/
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西武、一軍キャンプ帯同も「松坂は別メニュー」か 渡辺GMの目論見がメンバー編成から判明?
2020年01月16日 11時30分
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DeNA・倉本寿彦、「周りを気にしている立場ではない」6年目の決意
2020年01月16日 11時00分
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巨人、オフ補強失敗が意外なベテランに影響? 元木ヘッドコーチも期待、若手を差し置いての優先起用もあるか
2020年01月15日 11時57分
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中日・根尾が二軍、ルーキー石川が開幕一軍? 就任2年目のシーズン、与田監督が目論むチーム構想とは
2020年01月14日 11時44分
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スポーツ
ソフトバンク・コラスも復帰絶望か 給料を持ち逃げした選手も、球団との契約を反故にしたお騒がせ助っ人
2020年01月13日 09時00分
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スポーツ
.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
2020年01月12日 18時00分
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西武・松坂、一軍キャンプ投入は危険? 渡辺GMの意味深発言、昨季未登板の内海とも明暗分かれるか
2020年01月11日 17時30分
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日本ハム・中田も怯える「プロ野球選手寮」 心霊現象の頻発、球団が対応に追われたケースも?
2020年01月11日 11時00分
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阪神、現コーチ陣には存在意義がない? 山本昌待望論が渦巻く春キャンプ、秋に敷かれた“かん口令“も継続か
2020年01月10日 11時40分