プロ野球
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スポーツ 2020年06月17日 11時35分
ロッテ・佐々木、来週末に一軍デビュー? 井口監督の意味深な言葉、ドラ2佐藤との新人バッテリーもあるか
特別に行われた巨人対千葉ロッテの一戦(6月16日)には、ペナントレース序盤戦のキーワードがいくつか隠されていた。 「一軍に帯同してトレーニングを続けてきたので、このまま帯同します」 千葉ロッテの井口資仁監督が言った。開幕一軍メンバーに関する質問に対し、そう答えたのだが、千葉ロッテは3人の新人と支配下登録を勝ち取ったばかりの選手1名、3年目の安田尚憲、新加入の鳥谷敬を一軍帯同させている。 今年のペナントレースは連戦が続くため、出場選手登録数が現行の29人から31人に拡大された。現在、「野手17人」が“一軍”に帯同しており、その31人の一軍登録メンバー中、「投手が14人」というのは、他球団に比べて少ない。記者団はそういう状況を指して、「このまま、野手と投手の人数を変えないのか?」と質問したのだ。「井口監督は一軍に帯同している現メンバーで開幕戦に臨むと断言しました」(取材記者) そのやや少ない投手14人の中には、令和の怪物・佐々木朗希も含まれている。佐々木の開幕一軍が明言されたのだ。 「この後、千葉ロッテは福岡に移動します。当然、佐々木も連れて行きます」(前出・同) そうなると、近いうちに佐々木のデビューマウンドも実現されるわけだ。 日程表を見ると、千葉ロッテはソフトバンクと3連戦を行った後、本拠地・ZOZOマリンに帰還する。怪物のお披露目マウンドに相応しいのはビジターよりもホームだ。ということは、23日からのオリックス6連戦のいずれかで「デビューする」と考えられるが…。 「営業的なことを考えれば、27日の土曜日か、28日の日曜日です。無観客試合なので観客動員数には直結しませんが、ナイターよりも週末のデーゲームの方が佐々木も緊張しないでしょう」(プロ野球解説者) 佐々木がいつ出てくるのかまでは井口監督は教えてくれなかった。しかし、こんな予想も囁かれるようになった。 「ドラフト2位の佐藤都志也(東洋大学/右投左打)の評判が良い。『打てる捕手』になれる逸材で、オープン戦、練習試合でも一発を放っています。1位・佐々木と2位・佐藤の新人バッテリーが見られるかもしれない」(前出・同) 千葉ロッテはこの佐藤にも大きな期待を寄せている。筆者も某出版社刊のプロ野球選手名鑑の編著に関わったが、NPB、球団から提供されたデータ資料には「佐藤は捕手、外野手の両方で登録する」と“誤植注意”の但し書きがされていたのだ。肩の強さに加え、俊足であることはドラフト候補に名前が挙がっていた当時から伝えられていた。 井口監督がこの佐藤を外野手でも出場させる意向があることから“誤植注意”がされたわけであり、新しい選手を売り出すという点において、今は佐々木よりも“佐藤優先”となるかもしれない。 「佐々木が先発した試合で、佐藤が期待されている打撃面でアピールできれば…。井口監督が野手を多めに登録してペナントレースに臨む意図は、佐藤を捕手から外野に試合途中にコンバートさせることも想定しているからかもしれません」(前出・同) 令和の怪物と、外野手兼任という新しいタイプの捕手。井口采配がファンを楽しませてくれそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月17日 11時00分
オリックス開幕投手の山岡「少しでも役立てていただけたら」高性能マスクを寄贈
オリックスは、2年連続でオリックスの開幕投手を務めることが決まっている山岡泰輔投手が、高機能マスク約200万円分を大阪市民病院機構を通じ、大阪市内の医療従事者の方々に寄贈したことを発表した。 山岡は「6月19日に2020年のプロ野球が開幕します。日本中のみなさん、そして何よりも医療従事者の皆さんの頑張りがなければ、僕たちはここまで来ることはできませんでした。“とにかく精一杯のプレーをする”それが僕たちにできる一番の恩返しだと思います。しかし、まだまだ完全に終息したわけではありません。少しでも役立てていただけたらと思い高機能マスクを送らせていただきました。今後も、シーズンが終わってからになるとは思いますが、自分ができることを続けていきたいです」とコメント。 山岡について、西村徳文監督は13日に京セラドーム大阪で行われた阪神との練習試合に、開幕前の最終登板をしたことを受けて、「期待は大きいですし、最後まで行ければ一番いいが、球数的なものを考えないといけないので、それはこっちで考えてやってく。しっかりやってくれるんじゃないか。信頼を置いていますから」と、「開幕戦は最後まで投げたい」と完投することを口にした山岡に対しての揺るがぬ信頼を明らかにしている。 医療従事者への感謝の気持ちを胸に、山岡は楽天打線と対峙することだろう。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月16日 19時30分
「やってられるかボケェ!」 元楽天・田尾監督、元中日・星野監督のチームに怒り爆発“絶叫エピソード”を明かす
元楽天監督で現在は沖縄のプロ球団・琉球のシニアディレクター兼打撃総合コーチを務める田尾安志氏が、15日に自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。現役時代に中日(1969-1982)で活躍し、引退後は中日(1987-2001)、阪神(2002-2003)、楽天(2011-2014)の3球団で監督を務めた故・星野仙一さんについて言及した。 本動画で田尾氏は元広島で野球解説者の岡義朗氏、元阪神で野球解説者の藪恵壹氏と共に、「プロ野球界で一番怖かった人」をテーマにトーク。話の中で田尾氏は星野さんの名を挙げた。 >>顔面変形、審判暴行...昔はもっと強烈だったプロ野球監督の“鉄拳制裁”<< 1976年から1982年にかけて選手時代の星野さんと共に中日でプレーした田尾氏は、「星さんが開幕(戦)で投げてて途中で代えられた時、ベンチに戻るなり湯飲みを投げ割って『うわあ…怖いなあ…』と思った」と自身の体験談を披露。これ以外にも、当時は怒ると球場内通路のドアやベンチ内の扇風機をしばしば殴ったり蹴ったりしていたことを明かした。 田尾氏の話を受けた藪氏は、星野さんは阪神監督時代にも怒るとベンチ内で自身の前の座席を蹴り上げていたと振り返った。一方、岡氏は自身が阪神でコーチを務めていた際に見聞きした中日監督時代の星野さんのエピソードを披露した。 具体的な日時は明かしていないが、ある試合で岡氏が三塁コーチャーを務めていたところ、自身の目の前を星野さんが「こんな弱いチームでやっとられるかボケェ!」と怒り心頭で通り過ぎていったことがあるという。 また、別の試合では星野さんの命を受けた中日バッテリーが阪神・岡田彰布(元阪神・オリックス監督)への死球を画策するも失敗。翌日の試合前練習で2人の姿がないことを不審に思った岡氏が中日スタッフに尋ねると、スタッフは「当てなかったから(2人とも)二軍に落ちました」と星野さんの逆鱗に触れたことが理由と答えたという。 血気盛んなエピソードが次々に飛び出した星野さんに対し、田尾氏はプロ入り前は「こんなおっさんが(なんで)試合の時にあんなにカッカするんだ」と疑問に思っていたとのこと。ただ、プロ入り後は「(プロでは)1つ勝つ、1つ負けるってこんなに大きなことなのか」と星野さんの怒りは勝利への執念によるものだったことに気付いたといい、岡氏、藪氏も共に同調するようにうなずいていた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「楽天監督時代は結構穏やかな印象だったけど、その前はそんなに血気盛んだったのか」、「死球当てれなかった選手を即二軍落ちって凄いな、今の時代ならパワハラとか言われそう」、「中日監督時代は鉄拳制裁も日常茶飯事だったって言われてたな」、「それだけ1つの勝利に心血を注いでた監督だった、ここまで熱気のある監督はもうしばらく出てこないだろう」といった反応が多数寄せられている。 「今の若い世代には穏やかな表情が多かった楽天監督時代のイメージしかないかもしれませんが、星野さんは現役のころから中日・阪神監督時代にかけては“燃える男”、“闘将”などと呼ばれたほどの激情家。自身が納得のいかないプレーをした選手には、鉄拳制裁も辞さないほど厳しい監督でした。ただ、これらの行動は全て試合で勝つための行動で、過去に受けたインタビューの中では『俺のプレッシャーに負けるような奴がここぞの時に踏ん張れるか』との思いで選手を叱咤激励していたと語っています」(野球ライター) 中日(1988,1999)、阪神(2003)、楽天(2013)を全てリーグ優勝に導き、楽天では球団史上初の日本一も成し遂げた星野さん。球界を彩った名監督の情熱的な姿は、元同僚たちの心に今も強く残っているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について田尾安志氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCujKx9MOD0zja02WXkDAwwA
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スポーツ 2020年06月16日 15時35分
元楽天監督・大久保氏「みそぎの時間は終わり」 清原和博氏の執行猶予満了にファン・OBからエール 今後の活動は名球会がカギに?
2016年2月2日に覚せい剤を所持していたとして覚せい剤取締法違反で現行犯逮捕され、同5月に懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けた元プロ野球選手の清原和博氏。その清原氏の執行猶予期間が2020年6月15日午前0時をもって満了した。 >>清原和博氏、薬物逮捕・拘留の内幕を告白「呂律回ってない」おぼつかない口調に心配の声も<< 清原氏は同日、自身の著書『薬物依存症』を出版した文藝春秋社を通じコメントを発表。「自分の行為を悔いる日々の中で、これまで私がいかに多くの人の力によって生かされていたのかという事実に気づきました」とした上で、今後については「これからの人生を薬物依存症で苦しむ人たちと、野球界、とくに私自身の原点でもあります高校野球に捧げたいと考えております」と表明している。 清原氏の執行猶予満了を受けて、複数の球界OBがコメント。1997年から2003年にかけて清原氏と共に巨人でプレーしたソフトバンク野球振興部・入来祐作氏は、15日に自身の公式インスタグラムに投稿。「沢山の先輩、後輩、ファンの皆様がそっと見守っていることと思います まだまだ険しい道が続くと思いますがまたお会い出来る日を楽しみにしています」と清原氏を激励した。 1986年から1992年にかけて清原氏と西武で同僚だった元楽天監督・大久保博元氏も、16日に自身の公式ツイッターに投稿。「長いみそぎの時間は終わりました」、「ご声援よろしくお願いします!」と、今後の清原氏への応援をファンに呼びかけている。 今回の一件を受け、ネット上には「ここからが本当のスタート、このまま頑張って薬物を断ち切ってほしい」、「再び手を染めないように努力すれば、球界に戻る道も開けてくるはず」、「球界に戻っては欲しいけどそう簡単に戻れるとも思えない、とりあえず小さな仕事から地道に頑張るしか無さそう」、「『またやるんじゃないの?』って不信感持ってる人も多いだろうから、行動で信頼を取り返していくしかないぞ」といった反応が多数寄せられている。 「今後の清原氏は野球や薬物依存症の啓発イベントをこなしつつ球界復帰への道を探ることになると思われますが、その足がかりとなりそうなのが毎年オフに開催される名球会のイベントです。昨年11月に清原氏と共に沖縄での野球イベントに参加した名球会メンバーの佐々木主浩氏は『(名球会のイベントには)執行猶予が明ければ出られるでしょう』と語っていますが、佐々木氏の言葉通りになればそこからオファーが増加する可能性は十分にあります。また、名球会には1993年3月に覚せい剤を所持していたとして覚せい剤取締法違反で逮捕され、懲役2年4月の実刑判決を受けるも、1995年4月の出所後に球界復帰を果たした江夏豊氏も在籍しています。江夏氏は野球に対する真摯な姿勢が評価されたことが復帰につながったといわれていますが、清原氏は江夏氏に自身の今後について相談してみるのも一手ではないでしょうか」(野球ライター) 今回発表したコメントの最後には、「不安、絶望、微かな希望。これが今の僕の全てです」と直筆で記してもいる清原氏。現在は今後を不安視していることがうかがえるが、自身の行いで“微かな希望”を実現させることはできるのか。今後の動向も要注目だ。文 / 柴田雅人記事内の引用について入来祐作氏の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/irikiyusaku大久保博元氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/DAVEOHKUBO
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スポーツ 2020年06月16日 11時50分
阪神の出来次第でDeNA独走に? 大黒柱の“左アレルギー”、巨人との開幕3連戦で克服できるか
約3か月遅れて始まるプロ野球・ペナントレースが盛り上がるかどうか、それは、矢野燿大監督の手腕に掛かっている。 再調整の練習試合を終え、矢野阪神は5勝3敗3分け、セ・リーグ首位でフィニッシュした。しかし、4番を予定しているジャスティン・ボーアの弱点も露呈してしまった。左投手が大の苦手…。その弱点はメジャーリーグ時代から指摘されていた。沖縄・宜野座キャンプの実戦から数えてみたが、ナント、16打数連続ノーヒット(計18打席)。「ヒドすぎる」の言葉しか出て来ない。この主砲の左アレルギーが、セ・リーグの優勝争いに大きく影響してきそうだ。 「優勝予想ですが、今のところ、巨人、DeNA、一歩後退して阪神を挙げるプロ野球解説者が多いです。あくまでも数字上の話ですが、東京ヤクルトが『勝ち星配給チーム』になってしまうかも」(ベテラン記者) 横浜DeNAベイスターズをメインにしてペナントレースの行方を考えると、カギを握るのは阪神となる。※ ・2019年の対戦カード別勝敗表 巨人 11勝14敗 阪神 8勝16敗1分け 広島 13勝11敗1分け 中日 14勝11敗 ヤクルト 15勝10敗 交流戦 10勝7敗1分け※ DeNAは首位・巨人にも負け越したが、Aクラスの2位を確保しつつも、阪神戦を苦手としていた。しかも、14年以降、負け越しが続いている。 「阪神打線が『ヒッターズパーク』の横浜スタジアムに来ると、爆発するからです。本拠地が広い甲子園球場だからか、横浜スタジアムに来ると、阪神ナインはホームランが出そうと思うんだそうです。DeNAの投手陣は完全に呑み込まれています」 在阪地区で活躍するプロ野球解説者がそう評していた。 しかし、こんな見方もできる。DeNAは左の好投手が多い。エースの今永昇太を筆頭に、先発陣に東克樹、濱口遥大、リリーバーにも石田健大、砂田毅樹、濱矢廣大、エスコバーがいて、3年目の櫻井周斗もオープン戦、練習試合で好投した。 先発投手が「左」で、試合中盤以降の得点チャンスでボーアに回って来た時、DeNAベンチは迷わず、左のエスコバーらにスイッチしてくるだろう。4番バッターに代打を送るなんてことは、日本球界の常識からして考えられないが…。 「練習試合で勝利した試合は、ボーア絡みで挙げた得点も多い。ボーアが打てなくなったら、得点効率がガタ落ちとなる」(前出・同) 今季、阪神がDeNAと互角、負け越すようなことがあったら、DeNAを独走させてしまうかかもしれない。 「阪神は巨人との3連戦で幕を開けますが、試合終盤、原辰徳監督は左の高木京、藤岡らを投入してくるでしょう。高木京、藤岡ともに真っ直ぐがそんなに速い投手ではない。両投手とボーアの対戦結果で、セ・リーグのペナントレースの展望が占えると思います」(前出・同) 矢野監督はボーア1人に責任を負わせない試合運びをしなければならない。阪神が“左腕王国・DeNA”を叩かなければ、独走チームを出してしまうだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月16日 11時00分
オリックス、スマイルTシャツ決定に山本由伸「笑顔で開幕を迎える」
オリックスは、公式ファンクラブBsCLUBの会員からファン投票を募集していたTシャツのデザインを決定し、発表した。 球団担当者は「『ファンの皆さんといっしょに野球で笑顔になりたい』という選手の想いから、“野球で笑顔に”というテーマのもと、選手とファンの皆さんで作り上げたTシャツです。『野球で笑顔にTシャツ』を着て、待ちに待ったプロ野球2020シーズン開幕の喜びを共に分かち合い、笑顔で一つになりましょう。ご投票いただきました皆さん、ありがとうございました!」とファンに感謝の意を述べている。 このTシャツのデザインの特徴は、笑顔の象徴“スマイルマーク”に、フィジカルディスタンス化したバファローズのロゴを取り入れ、新しい生活様式の中でも“笑顔で”野球ができること、“笑顔で”応援できることの喜びを表現しているという。ライトブルーは、医療に従事されている方々への敬意と感謝の気持ちを表したいという選手たちの想いから、採用された。 13日に行われた練習試合前の練習から、選手、監督、コーチ、スタッフ、球団職員が一斉に着用したところ、関係者の間からも評判が高かった。現在のところ京セラドーム大阪と、神戸三宮にある球団公式グッズショップでは、密になる状況を避けるため販売の予定はなく、オンラインショップのみの扱いになるという。 開幕3戦目で先発が予定されている山本由伸は「さわやかでおしゃれなTシャツになり、とても気に入っています。ライトブルーで表現したとおり、医療従事者の方々のご尽力により、僕たちは今こうして笑顔で開幕を迎えようとしています。ファンの皆さんにもこの気持ちをぜひ共有していただき、6月19日の開幕戦ではこのTシャツを着てテレビの前で応援してください!」とファンに呼び掛けた。 オリックスの“おうち観戦”プロジェクトは、少しでもファンと共有出来ることをやっていくのが大きなテーマとなっており、今後も続けていく意向だ。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月16日 07時00分
阪神・バースの本名が明かされ話題に 意外に多い球界の改名、再起を図った現役監督、MLB時代のあだ名で登録された助っ人も
1983年から1988年にかけて阪神でプレーし、2年連続三冠王に輝くなど大活躍した助っ人打者のランディ・バース。そのバースについての逸話が、14日放送の『SPORTSウォッチャー』(テレビ東京系)で取り上げられ話題となっている。 >>阪神、練習試合でセ・リーグ首位も喜べない? 新助っ人が露呈した不安、矢野監督も“投手頼み”に舵を切るか<< 番組で取り上げられたのは、バースの本名は「バス」だが事情により登録名が「バース」に変更されたという逸話。番組によると、改名の理由は球団親会社の阪神電鉄がバス事業を手掛けていたこと。バースの成績に応じ「阪神バス大ブレーキ」、「阪神バス大爆発」といったイメージを損なうような見出しが使われる可能性があると、複数のスポーツ紙記者が指摘したことが改名につながったという。 今回の放送を受け、ネット上にも「バースって本名じゃないのか、当時まだ生まれてないから知らなかった」、「確かにバス爆発とか出されたら一般の人は大事件が起こったって勘違いするよな」といった反応が寄せられていたバースの逸話。過去を振り返ると、バースと同じく本名とは異なる名前を登録名とした選手は他にもいる。 阪急・オリックス(1983-1991)、ダイエー(1992)で活躍したブーマーは、本名が「グレゴリー・デウェイン・ウェルズ」で、どこにもブーマーという名前は入っていない。なぜ登録名がブーマーになったかというと、ブーマーは阪急入団前年までMLB・マイナーでプレーし、マイナーで本塁打を連発し“ブームを呼ぶ男”という意味で「ブーマー」というあだ名で呼ばれていたからだと、当時報じられた。ブーマーはNPB10年間で「.317・277本塁打・901打点・1413安打」とあだ名通りともいえる成績を残した。 中日(2000)でプレーしたディンゴも、本名は「デビッド・ウェイン・ニルソン」と全く違う名前。これは当時の球団幹部がスポーツ紙に「ニル損」と書かれることを回避するため、ディンゴの母国・オーストラリアに生息するイヌ科の動物「ディンゴ」にちなんで登録名にしたといわれている。ただ、ディンゴは18試合で1本塁打と不振にあえぎ同年8月に退団したため、この珍しい登録名も1年で消滅している。 本名とは違う登録名を用いているのは助っ人に限った話ではない。現在阪神の指揮を執る矢野燿大監督は、現役時代の2009年オフに同年の不振からの復活をかけ、姓名判断を元に登録名を本名の「矢野輝弘」から「矢野燿大」に改名。矢野監督は翌2010年にさらに成績が下降し同年限りで引退するが、その後現在に至るまで改名後の名前を使用し続けている。 NPBでは西武(2004-2011)、ロッテ(2013-2014)でプレーしたG.G.佐藤は「佐藤隆彦」が本名だが、故・野村克也さんの妻だった故・沙知代さんが由来で「G.G.佐藤」という登録名を用いていた。佐藤は中学時代に沙知代さんが関わっていた少年野球チームに所属していたがあるとき、沙知代さんから「ジジイじゃないんだからシャキッとしなさい」と言われたとのこと。それ以降「ジジイ」、「ジージー」といったあだ名で呼ばれるようになったことから、プロでもアルファベット表記を交えた「G.G佐藤」という登録名を用いたという。 現在でもオリックス・T-岡田(本名:岡田貴弘)や日本ハム・金子弌大(本名:金子千尋)など、本名ではない登録名を用いている選手が複数いる球界。一般的に改名が行われるのはシーズンオフの時期だが、今オフはあっと驚く改名に踏み切る選手は現れるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月15日 22時30分
オリックス、開幕3連戦に山岡、田嶋、ヨシノブの三本柱登板へ!
オリックスは14日、開幕に向けた練習試合の全日程を終えた。通算戦績は4勝4敗4分けのイーブンだったが、開幕3連戦から先発の三本柱を惜しみなく投入していく。<オリックス練習試合成績>▼6月9日〜11日 福岡・福岡PayPayドームオリックス(村西) 0-2 (高橋礼)ソフトバンクオリックス(アルバース) 7-5 (石川)ソフトバンクオリックス(K-鈴木) 10-5 (ムーア)ソフトバンク▼6月12日〜14日 大阪・京セラドーム大阪オリックス(山岡) 3-3 (西)阪神オリックス(田嶋) 1-1 (岩貞)阪神オリックス(山本) 3-3 (ガルシア)阪神(カッコ)内は先発投手※6試合2勝1敗3分け オリックスにとって大きいのは、練習試合最後の1週間を勝ち越し、山岡泰輔、田嶋大樹、山本由伸の先発三本柱が、いずれも3失点以内と安定のピッチングを見せたことだろう。 西村徳文監督は「(先発は)まだ1人しか言っていないけど…。山岡の後を投げて、山岡にいい結果を出してもらって、それに(田嶋が)続く。それでヨシノブにね。そういう配置にしましたんで」と13日の試合後、開幕3連戦は、山岡、田嶋、ヨシノブの順番で行くことを暗に認めている。 残り3枠は、アルバースと村西がほぼ当確。僅か1枠をK-鈴木を軸に、ファームも含めて最後まで競わせていくことになりそうだ。投手陣ではリリーバーも含めて、練習試合で不安定なピッチングを披露してしまった選手もいるだけに、首脳陣は最後まで頭を悩ませそうだ。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月15日 19時30分
巨人・原監督「お前もう一生料理するな!」 甥っ子・菅野への激怒に賛否、致命的な怪我を負った選手も?
14日放送の『Going!』(日本テレビ系)に、巨人・菅野智之が登場。番組内でのある発言が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 >>巨人・菅野、『ヒルナンデス』にサプライズ登場で大反響「菅野投手でもいいよ」オードリー春日の発言が予想外の展開に<< 番組では『ベースボールスペシャルサポーター』のKAT-TUN・亀梨和也が菅野にリモート取材。菅野は自粛期間中の過ごし方や無観客試合への印象、さらには今シーズンから取り入れた新投球フォームへの手応えなどについて語った。 話題となっているのは、自粛期間中の過ごし方についての発言。同期間中は料理に積極的に取り組んだという菅野だが、実は「5年くらい前に自分の指を(包丁で)切ってから、(原)監督に『お前もう一生料理するな!』と怒られた」と、過去に料理中の怪我が理由で自身の叔父でもある原辰徳監督に激怒されたことがあると告白。 それでも、自粛期間中は外食もできないことから料理を“解禁”し、その結果「家にいる時間が多かったので料理は上達した」、「料理しているときはいろいろなことを考えるので、僕はすごく好きな時間(だった)」とのこと。今回の取り組みが原監督にどう思われているかは触れなかったが、自身の精神面には好影響だったと語っていた。 今回の放送を受け、ネット上には「ちょっと指切ったくらいで料理するなって厳しすぎる」、「投手にとって指は大事な商売道具だから原監督が怒るのもしょうがない」、「いくら菅野が自分の甥っ子だからといって、私生活を縛るのはちょっとやり過ぎじゃない?」、「5年前に一度指切って怒られてるんだから、今もしない方がよかったのでは」と賛否の声が多数寄せられている。 「自粛期間中に料理に取り組んだという選手は数多くいますが、過去には今回の菅野のように誤って刃物で指を切ってしまった投手もいます。例えば、ヤクルト・五十嵐亮太は2003年1月、自宅で食器類を洗っていた際に誤って包丁で中指の伸筋腱約3分の2を切ってしまい、回復に約1カ月を要しています。また、元ソフトバンク・ガトームソンも2007年3月、自宅で朝食を取っている際にナイフで指先を5ミリほど切ってしまい、昼に予定されていたオープン戦の登板を回避。当時の王貞治監督は『不注意は許さん!』と激怒しています。原監督が菅野を叱り飛ばしたのには、こうした選手のように無用な怪我をしてほしくないという親心のようなものもあったのではないでしょうか」(野球ライター) 2013年にプロ入りした菅野は今から5年前の2015年の時点で、最優秀防御率1回(2014)、リーグMVP1回(2014)を獲得するなど巨人のエースとして活躍していた。勝ちが計算できる菅野を余計な怪我で離脱させないために原監督は“料理禁止令”を出したものと思われるが、これにはファンの間でも賛否が分かれているようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月15日 17時30分
DeNA、横浜スタジアムは選手も報道陣も3密防止 “ウィズコロナ”のプロ野球、除菌を徹底しいざ開幕へ
開幕が6月19日に決まり、最終調整の練習試合が各地で開催されている日本プロ野球界。ベイスターズも6月2日から本拠地・横浜スタジアムで再開され、14日のナゴヤドームのドラゴンズ戦まで計12試合(4勝4敗4分け)を消化して終了した。 3月下旬まで行われていた練習試合の際も無観客となっており、今回も同様の処置が取られたが、報道陣に対する規制は更に厳しくなった。入場の際の検温とチェックシートの記入は同じだが、通常使用されていた1階の受付は2階の3ゲートに移動。それにより駐車場での選手、首脳陣、球団スタッフとの接触は完全に断たれた。試合を見る場所も3密を避けるために記者席は使用は不可とされ、昨年新設されたラウンジを使用。入場できる人数も各社2名までと制限されており、必要最低限の人数しか球場には入ることはできず、試合前の練習時であってもグラウンドへの立ち入りは禁止。写真を撮るのもスタンドからで、選手たちの動きをチェックするのもスタンド席から。試合前の監督との囲み取材や、その日の先発ピッチャーや活躍した選手との取材も、練習試合2日目からはミーティングアプリ「ZOOM」を使用して行い、報道陣からチーム内にウイルスが感染しないよう、万全の体制で対策を行っている。報道陣が使用している部屋は、使用後にスタッフが除菌スプレーを持って清掃し、常にクリーンに保たれている。 チームもベンチの選手、スタッフ全員が常にマスク着用。ベンチ内のシートにも1席置きに使用禁止の紙が置かれ、自チームが攻撃時はベンチでの3密を避けるためにグラウンドにせり出した席の「エキサイティングシート」へ移動。陽射しが強い日にはテントも設置され、暑さ対策も同時に取られていた。 横浜スタジアム内のトイレも使用箇所が制限され、除菌シートがノブやエレベーターのボタンに貼られるなどの対策も行われており、所々にアルコール除菌スプレーも設置。ゴミ箱も撤去され、スタジアム丸ごとウイルスを撃退する処置がなされていた。 やっとこぎつけた開幕戦をなんとか無事に迎えられるよう、横浜スタジアムでは考えられる感染防止対策を出来る限り採用。ウィズコロナ禍でのプロ野球は、緻密な気遣いの下でのペナントレース始動となる。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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