プロ野球
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スポーツ 2020年06月09日 17時45分
ソフトB・和田、工藤監督からの“金言”を明かすも思わぬ注目? 「ストレス溜めこんでるのか」監督の変貌ぶりに驚きの声
元フジテレビアナウンサーでフリーの田中大貴アナが8日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、ソフトバンク・和田毅がゲスト出演。現在チームの指揮を執る工藤公康監督について言及した。 本動画で和田は、田中アナが自身の公式インスタグラム・インスタストーリーで募集したファンからの質問に回答。その中で「過去の監督たちの印象に残っている言葉や体験したことなどはありますか?」という質問を受け、2018年にあった工藤監督とのやりとりや印象について語った。 2018年の春季キャンプ中に左肩痛を発症し、結果的に同年は一軍未登板に終わった和田。この時期には投手出身の工藤監督にいろいろと相談に乗ってもらっていたといい、定期的に経過報告をする際にも「肩をしっかり治してまた戻ってきてほしいから、絶対に焦るなよ」と声をかけてもらっていたという。 同年が3年契約の最終年だった和田は、工藤監督の気遣いを受けてより申し訳なさが増したといい、工藤監督にもしばしば「力になれずに本当に申し訳ないです」と謝罪したとのこと。ただ、工藤監督は「そんなことはいいから。まずはしっかり治して、治ったら力を貸してくれ」と和田を責めることはなく、その後2019年6月に和田が一軍マウンドに戻ってきた時は自分のことのように喜んでくれたという。 工藤監督は自身に限らず全選手に寄り添ってくれる監督だが、「(特定の)選手に色目を使うことなく、チームが勝つために(最良の)決断をしている」と、全てはソフトバンクを勝利に導くための行動だという和田。ただ、勝利への重圧からか、「自分が入団した2016年は工藤監督はそこまで(白髪は)多くなかった印象だけど、2019年ごろから『(工藤監督の)白髪増えたな…』と感じている」とも語っていた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「工藤監督も現役時代に左肩の故障に苦しんでるから、和田の心境をある程度理解してたのかな」、「復帰を焦ってたら別の箇所を痛める危険もあったし、気長に待ってあげた工藤監督の考えは正解だと思う」といった反応が多数寄せられている。 一方、「確かにテレビ越しに見ても白髪や顔のしわが増えてる印象だったけど、選手が分かるほど老け込んでるのか」、「リーグ優勝も日本一ももたらしてるのに、一部からずっと叩かれてるからストレス溜めこんでるのかな」などと工藤監督の変貌ぶりに驚く声も複数見受けられた。 これまでダイエー・ソフトバンク(2003-2011,2016-)、オリオールズ(2012-2013/メジャー登板なし)、カブス(2014-2015)でプレーしている39歳の和田と、監督としてソフトバンク(2015-)で指揮を執っている57歳の工藤監督。両者は2016年から共にソフトバンクに所属し、この間にリーグ優勝1回、日本一3回を経験している。 「残した実績を見れば十分に名監督といえる工藤監督ですが、毎シーズン投打に怪我人が続出することや打線の組み方などを理由に『選手層が厚いから勝てているだけ』、『別の監督ならもっと優勝できているだろう』といった批判も少なからず受けています。結果を残しているのにファンから正当な評価を受けられないという点も、ストレスの一因となっている可能性はあるのではないでしょうか」(野球ライター) 3年ぶりのリーグ優勝、そして4年連続日本一と、今シーズンも高い目標を設定しているソフトバンク。開幕ローテ入りが濃厚とみられている和田は、重圧の中指揮を執る工藤監督を自身の投球で手助けすることはできるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について田中大貴アナの公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC95Lxy4H7OA0w-bVzIvFyzg
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スポーツ 2020年06月09日 11時35分
日本ハム・栗山監督、清宮に「ワクワクしなくなっちゃった」? 辛らつに突き放すも、他球団が警戒する“予兆”に密かに期待か
「懐かしい!」。高校野球ファンにとって、思い出深い対決が横浜スタジアムで再現された。横浜DeNAベイスターズと北海道日本ハムファイターズの練習試合が行われ(6月7日)、清宮幸太郎(早実卒)が“因縁のライバル”櫻井周斗(日大三卒)と対峙した。 両者は2016年の秋季東京都大会決勝戦で対戦している。清宮はすでに全国区のスターとなっていたが、櫻井の曲がり幅の大きいスライダーに翻弄され、5打席連続三振を喫した。清宮にすれば、リベンジの思いもあったはずだが、結果はセンターフライ。同試合を終えた時点での清宮の打撃成績だが、6戦12打数1安打。栗山英樹監督は、 「何なんだろうね、幸太郎のワクワクしなくなっちゃった感じは…。なんか、打球がさみしい」 と、容赦なく言い放った。 野村、万波など他の若手選手たちは結果を出しつつある。開幕一軍も厳しそうだが、他球団はそうは見ていなかった。“爆発”寸前、今季の要注意選手の一人だという。 「清宮の調子が良い時は、内野手が一歩も動けないほど速い、ライナー性の打球が放たれます。それから、もう一つ。外野フライですよ。彼の飛球は滞空時間が長い。これはホームランアーティスト独特のもの」(ライバル球団スコアラー) その飛球の滞空時間が「さらに長くなった」というのだ。 「ヒットが出ない理由? ちょっとしたタイミングのズレ。実戦の中で修正できるでしょう。ただ、彼は不器用な選手だから、時間が掛かるかもしれないが」(前出・同) そう言われてみると、思い当たる点もある。高校時代の難敵・櫻井を仕留め切れなかったセンターフライだ。櫻井は打球が上がった瞬間、センター後方を振り返り、その行方を見入っていた。そのセンターを守っていた梶谷はバックスクリーンの3メートル手前で足を止めていたが、捕球と同時に安堵するように息を吐いていた。 「2、3週間前まで右肘の故障でリハビリをやってたんですよ。このまま実戦を積んでいけば、本塁打も増えていく」(前出・同) 栗山監督はあえて厳しい言い方をしているようだ。チーム関係者によれば、試合前に清宮を呼び出し、喝を入れるようなお説教を毎日のように繰り返しているという。 「栗山監督は周囲が反対しても、二軍ではなく、一軍帯同で清宮を育てたいと思っています。でも、ヒット、ホームランという結果を出せない以上、一軍帯同はエコ贔屓となり、チームを乱すだけ。そういうジレンマもあって、清宮には厳しく接しているようです」(関係者) もっとも、一塁に主砲・中田翔がいる。その中田が余裕をカマしているところを見ると、「清宮はまだライバルではない」と見下しているのだろう。清宮が覚醒するかどうか、その時期が近づいてきたかどうかは中田を見ていれば分かりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月09日 11時00分
オリックス、おうち観戦企画『自宅応援団』プロジェクトを発表
オリックス・バファローズは19日のパ・リーグ公式戦開幕戦に先駆け、自宅から熱い声援を送るバファローズ自宅応援団を募集すると発表した。 本企画は、新型コロナウイルス感染症の影響により球場で直接声援を送ることのできないバファローズファンからの声援を、メッセージペーパーや横断幕としてスタンドに掲出し、チームへ届けるための特別企画。球団ではかねてから、おうち観戦プロジェクトを遂行しており、ファン参加型の企画を発表していたが、今回は京セラドーム大阪をファンの「声援」で埋め尽くす。 球団は「選手の好きな色を用いた選手横断幕やファンの皆様からのメッセージでデザインされたチームを鼓舞する横断幕、そしてファンの皆様からお寄せいただいたメッセージペーパーでスタンドを埋め尽くし、2020年シーズンの開幕ダッシュを後押ししましょう」とファンに呼び掛けた。 この企画の参加者には「バファローズ自宅応援団グッズ」を自宅に届けることにより、「グッズを飾って、着用して、あなたの応援スタイルでバファローズに熱いご声援をよろしくお願いいたします!」と楽しいおうち観戦スタイルを提案している。山岡泰輔が横断幕の横に立ったが、この横断幕が巨大で、普段ならアツイ応援が繰り広げられるライト外野下段席などに掲示されることで、無観客のスタンドを彩る狙いもある。 現在、練習試合が行われている京セラドームでは、レフト上段席に「STRONG-OSAKA」の文字が手作業で貼られており、開幕時にはさらにスタンドが華やかになりそうだ。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月09日 07時00分
チーム主砲がまさかの離脱、その後永久追放に! 球界を揺るがしたシーズン中の逮捕劇、近鉄はその後“怪我の功名”も?
6月19日の開幕に向け、同月2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。その最中の同月3日に判明した巨人の坂本勇人、大城卓三の新型コロナウイルス感染は、多くのプロ野球ファンに衝撃をもたらした。 坂本、大城共に「感染・回復からかなりの時間が経過しているとみられ、周囲に感染させるリスクは低いと思われる」と専門家から判断を受け、その後のPCR検査では陰性だったため開幕再延期などの大事には至らなかったこの一件。今から約30年前のこの時期には、この件の衝撃を上回るほどの出来事が起こっている。 1988年6月7日、日本球界に激震が走った。1984年から近鉄でプレーしていた当時34歳の助っ人打者・デービスが、厚生省近畿地区麻薬取締官事務所神戸分室に大麻取締法違反で逮捕されたからだ。 当時の報道によると、同日午前8時半ごろ10人の取締官がデービスの自宅に踏み込むと、末端価格で約70万円分の大麻樹脂と大麻吸引のためのパイプ3本が見つかったため大麻所持の疑いでの逮捕に至ったとのこと。一方、デービスは取り調べに対し「友人から傷に効く薬と言われた。大麻とは知らなかった」と否認はしたが、詳細は語らず球団の通訳や弁護士を呼ぶよう要求し続けていたという。 デービスは1984年から1987年の4シーズンで計110本塁打をマークした強打者で、1988年シーズンもそれまでに「42試合・.303・7本・22打点・46安打」といった成績を残していたバリバリの主力打者。当時はまだネットがそこまで発達していない時代だったが、デービス逮捕の一報は新聞やテレビなどを通じてプロ野球ファンの間に瞬時に駆け巡ったといわれている。 もちろん、当時近鉄の指揮を執っていた仰木彬監督のショック・怒りも大きかったようで、同日に行われた対ロッテ戦の後にはデービス関連の質問をぶつける報道陣に終始声を荒げていたという。 プロ野球史上初となる現役選手の現行犯逮捕を重く見た近鉄側は、逮捕から一夜明けた同月8日にデービスの解雇を決定した。さらに、同月27日にデービスが「解雇により社会的制裁を受けている」として神戸地検から起訴猶予処分を受け釈放されると、球団は翌28日にデービスを日本球界でのプレーが不可能となる「不適格選手」に指定。実質的な永久追放処分を受けたデービスは母国アメリカに帰国し、そのまま現役を引退した。 デービスの失態で近鉄が大ダメージを受けたというこの一件だが、実は近鉄側にも落ち度があったのではといわれている。1972年から1982年にかけてMLBやマイナーでプレーしたデービスは、1985年にMLBの複数選手が絡んだ麻薬売買事件が取りざたされた際に疑惑のある選手の1人として名が挙げられていたが、近鉄は既に主力として活躍していたこともあり詳細を調べていなかった。そのため、当時しっかりと調査を行っていれば、この一件を未然に防ぐことができたのではとの見方はある。 なお、予期せぬ事態で主砲を失った近鉄はデービスを不適格選手としたのと同日に、中日の二軍でくすぶっていたブライアントを金銭トレードで獲得。すると、このブライアントが1995年まで8年間在籍して「773試合・.261・259本・641打点・778安打」といった数字を残し、本塁打王3回(1989,1993-1994)、打点王1回(1993)、リーグMVP1回(1989)とタイルも複数獲得。苦肉の策で獲得した代役助っ人が、前任助っ人を大きく上回る活躍を見せるという“怪我の功名”につながっている。 球界では1993年の江夏豊(元広島他)、2016年の清原和博(元巨人他)といったOBが薬物絡みで逮捕された事例はあるが、現役選手が薬物で逮捕された事例は現在までデービスのみ。当時大きな衝撃を与えた前代未聞の逮捕劇は、その後のブライアントの活躍も含め今もファンの間で語り継がれている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月08日 22時30分
オリックスから移籍のロメロが勝ち越し2ラン「1本出てくれて良かったよ」
プロ野球練習試合▼7日 ZOZOマリンスタジアム(無観客試合)東北楽天 6-1 千葉ロッテ この日は本拠地での練習試合がない楽天に考慮して、ロッテが先攻、楽天が後攻に。ロッテの先発は今年楽天からFAで獲得した美馬学が古巣を相手に登板。楽天は石橋良太が先発を務めた。 楽天は初回にレアードのタイムリーで先制を許すもその裏、ブラッシュが「打ったのはストレート。甘く入ったところをしっかり仕留められたね。この感じを続けていきたいネ」と振り返る同点ホームランを左中間に叩き込む。2回の裏には、オリックスから移籍したロメロが「打ったのは多分カットボール。1本出てくれて良かったよ。開幕まであと少しだからしっかり仕上げていきたいネ」と振り返る2ランで勝ち越しに成功。 さらに、山崎幹史の「打ったのはチェンジアップ。たまたまです。腸腰筋がいい感じに締まってきました。結果が出て良かったです」というタイムリーでリードを広げると、3回には銀次が「打ったのは多分フォークです。いいイメージで入れています。それが良い結果になっていると思います」と振り返るタイムリーで、昨年までのチームメイト美馬から、3回までに6得点を奪取した。 楽天は7人のピッチャーを投入したが、失点は初回の1失点のみ。楽天が練習試合ながらこの3連戦を勝ち越し、9日からは埼玉・メットライフドームで、埼玉西武と3連戦を行う。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月08日 17時30分
横浜高校OBが存在感! DeNA乙坂・倉本、開幕へ向けアピールを続ける
19日の開幕へ向け、最後の調整期間に入っているベイスターズ。開幕へ向けての練習試合で、横浜高校出身の勝負強い2人がアピールを続けている。 9年目の外野手・乙坂智は、5月28日に始まった紅白戦から、6月2日~6日の対外試合、7試合連続でヒットを放つ活躍を見せている。オープン戦から打撃好調で打率.318、得点圏打率は5割ジャストと、昨年.382と高打率をマークした勝負強さは健在。練習試合が始まってからも、代走や守備で途中出場し、少ない打席の中でも集中してヒットを重ねると、6日と7日にはスタメン出場。7日に連続ヒットは途切れてしまったが、首脳陣にインパクトを与える働きを見せ続けている。指揮官も「ポジションを奪ってもおかしくないぐらいの状態。チーム内でいいポジションまで上がってきている」と高評価を与えている。 また、6年目の内野手・倉本寿彦も、復活の兆しを見せている。17年はショートのレギュラーとして143試合出場したが、昨年は僅か24試合、打率.121と不本意なシーズンを送ってしまった。今年はストロングポイントの打撃に活路を見出すべく、フォームも改造。秋季キャンプではラミレス監督からも「3割打てる」と太鼓判を押されるほど、信頼度も上がってきていた。オープン戦でも少ないチャンスを生かし、打率.333をマークすると、練習試合でも「レギュラーの頃のように状態はいい」と指揮官に認められ、ショートでスタメンのチャンスも与えられている。6日には守備から入った9回、1アウト1-2塁からショート頭をライナーで抜く左中間へのタイムリーツーベースで、「クラッチヒッターここにあり」を見せつけることに成功した。 2018年のベイスターズには、荒波翔(引退)、石川雄洋、倉本寿彦、筒香嘉智(現・タンパベイ・レイズ)、乙坂智、後藤武敏(引退)と、6名の横浜高校OBが在籍。一大派閥を形成していたが、今年は石川、倉本、乙坂の3名のみとなっている。神奈川は野球熱の高い地域で、高校時代から横浜スタジアムで彼らの試合を見続けているファンも多い。YOKOHAMAを胸に抱き続ける男たちの活躍に、地元ファンは胸を躍らせている。 取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年06月08日 17時00分
ソフトB・柳田、“逆方向に引っ張る”打撃の極意を明かす 「打撃不振に陥る選手もいるのに」意外な発言に驚きの声
ソフトバンク・柳田悠岐が、7日深夜放送の『S☆1』(TBS系)にVTRで登場。自身の持ち味である“逆方向への打撃”について言及した。 今回番組では元広島で野球解説者の新井貴浩氏が、柳田にリモート取材を行う様子を放送。柳田は新井氏とのやりとりの中で逆方向への打撃について語った。 2011年にプロ入りした左打者の柳田は、昨シーズンまでに記録した本塁打の打球方向の内訳が引っ張り方向である右翼への本塁打が63本、逆方向である左翼への本塁打が62本とほぼ同数。この珍しい成績について新井氏から質問を受けた柳田は、「球種やコースで打球の方向が勝手に決まっていく(と思う)」と来た球をシンプルに強く打ち返した結果と答えた。 その柳田が直近の試合で放った、自身でも満足のいく一打というのが、5月30日の紅白戦で同僚・高橋礼から放った逆方向への本塁打。新井氏も「コース(自体)はいいコース」と語った外角の球を左翼スタンドまで運んだ柳田は、「コースなりに飛んでいったかなという(気持ち)。100点のスイングだったと思います」と手応えをにじませた。 引っ張り、逆方向のどちらでも本塁打を打てていることについて、「いいスイングをしたいという意識だけで打っています。(あとは)どんな球でも(同じ)スイングができるようにというのも意識しています」と自身の意識を明かした柳田。どのような球種・コースであっても、特別なことはせずに同じ形で強くバットを振ることが結果につながっていると語っていた。 今回の放送を受け、ネット上には「余計なことは頭に入れず、がむしゃらにフルスイングを貫いた結果っていうことなのか」、「練習試合の本塁打はびっくりしたな、スッてバットが出たと思ったらあっという間に打球がスタンドインしていった」、「特に意識せずに逆方向に打てるっていうのが凄いよな、意図的にやろうとして調子崩す打者も少なくないのに」、「広角打法を目指して打撃不振に陥る選手もいるのに、柳田が簡単そうに打ち分けられるのはやっぱりセンスなのかなあ」といった反応が多数寄せられている。 「来た球を全方向に自由自在に打ち分ける打撃は打者にとっての理想形ともいえるものですが、そこを目指そうとして打撃を崩してしまう選手も少なくありません。例えば、巨人・坂本勇人は2012年ごろから一時逆方向への打撃に取り組みましたが、同年以降の4年間は打率3割が1度だけ、本塁打も全ての年で10本台中盤程度にとどまっています。また、阪神・大山悠輔も、本来なら引っ張るべき内角の球を強引に逆方向に打とうとして凡打に終わる打席がしばしば見られます。このように苦しむ選手もいる中、柳田が非常にシンプルな考えで逆方向への本塁打を量産していることに驚いたファンも多いようですね」(野球ライター) 一般的に引っ張り方向に比べて強い打球を打ちにくいとされる逆方向にも引っ張りと同じような打球を打てることから、“逆方向に引っ張る”と呼ばれることもある柳田の打撃。6月2日から行われている練習試合でも7日終了時点で引っ張り方向に1本、逆方向に1本と本塁打を打ち分けているが、来たるシーズンではどのような数字を残すことになるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月08日 11時40分
西武・松坂、客寄せパンダじゃなかった? 1週間前の評価から一転、辻監督が開幕ローテ「無理」と断言したワケ
一週間余りで評価が一変した。6月7日の対中日戦後、埼玉西武・辻発彦監督から正反対のコメントが出た。 本拠地・メットライフドームで行われた中日戦で、注目の松坂大輔が3番手としてマウンドに上った。先頭バッターには四球を与えたが、その後はノラリクラリと変化球を内外角に散らし、無失点に抑えてみせた。昨季まで在籍していた中日の元同僚たちは一同に賛辞を送り、松坂も笑顔でベンチに下がって行った。 しかし、辻監督だけは違った。試合後の共同会見で「松坂の開幕ローテーション入りは?」と聞かれるなり、 「いや、無理でしょう、まだ」 と、言い切った。さらに、「ここで1イニングしか投げられないぐらいだったら、無理だと思います。悪くはないけど、良い時の松坂ではない。下(二軍)の方でローテーションを組めるようになれば」とも言った。 その言葉の通りなら、開幕一軍メンバーから脱落したことになる。当の松坂は「今日は試合カンを取り戻す、バッターと対戦することで感覚を思い出す作業がメインでした」と球団を介し、投げ終わった直後の笑顔からややトーンダウンしたコメントを発表した。 話は、5月27日に遡る。同日、50球弱だが、松坂はブルペンでの投球練習を行っている。辻監督もそれを見守り、「しっかり放れている。これだけ投げられているというのは、肩のトレーニングができているから」と評価していた。この時点で“開幕ローテーション入りは確定”と思われたが、一週間余りで指揮官の評価はガタ落ちしたわけだ。 また、辻監督は「1イニングしか投げられないようなら」とも言っていた。松坂は2イニング以上の登板が予定されていて、故障個所である右膝が“悲鳴”を上げたのか。こんな情報も聞かれた。「当初から1イニングの登板予定でした。右膝以外はほぼ万全なので、調整の一環で投げさせたんです」(球界関係者) とは言え、辻監督は「二軍でローテーション入りすれば」とも語っていた。この課題をこなすのはちょっと難しそうだ。 松坂が復活勝利を挙げた2018年、その登板間隔は“特別待遇”だったと言っても過言ではない。森繁和監督(当時)が投手コーチなどに状態を聞き、登板イニング数も松坂と話し合っていた。ローテーション入りとは、「中6日」の間隔で投げ続けること。2、3度ならともかく、今年40歳になるベテランにそれを継続させるのはかなり厳しいと思うが…。 「辻監督の松坂評を聞いて、西武は優勝を狙うチームなんだと再確認させられた関係者も少なくありません。エコ贔屓、特別待遇はしないという宣言ですよね」(前出・同) 19-20年オフ、辻監督は松坂の西武帰還について、「男気を感じる」とも話していた。右膝は回復に向かっているという。7日のピッチングは結果だけ見れば、ゼロに抑えたのだから、一軍で投げさせようと思えばできないこともないだろう。あえて、「良い時の松坂ではない」と言い切ったのは、中途半端な状態で投げさせて恥をかかせたくないとする指揮官の温情かもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月08日 11時00分
オリックス、開幕投手は予定通り2年連続で山岡泰輔!
19日に本拠地、京セラドーム大阪で東北楽天を相手に今シーズンをスタートさせるオリックスの開幕投手が、山岡泰輔に決定した。山岡は当初予定されていた3月20日の開幕戦でも、開幕投手として指名されており、新型コロナウイルスの影響で、シーズンが3か月延期されたが、オリックスは予定通り、山岡が2年連続の大役を務める。<オリックス練習試合成績>▼6月2日〜4日 大阪・京セラドーム大阪オリックス(山本) 1-2 (二保)ソフトバンクオリックス(アルバース) 5-10 (石川)ソフトバンクオリックス(荒西) 3-3 (バンデンハーク)ソフトバンク▼6月5日〜7日 大阪・京セラドーム大阪オリックス(山岡) 5-0 (大瀬良)広島オリックス(田嶋) 6-10 (床田)広島オリックス(山本) 6-3 (森下)広島(カッコ)内は先発投手※6試合2勝3敗1分け 山岡は5日の広島との練習試合に登板。7回を被安打1、奪三振5、無失点の好投を披露。「新しい球種のシュートを試すこともできましたし、久しぶりに打者相手に抑えられたということはよかったと思います。しかし、抜けたボールも多かったと思いますので、もう一試合の登板でしっかりと調整できたらと思います。開幕投手を伝えられたのは、全体練習が再開したころだったと思います。昨年の開幕戦は一球の大切さを感じましたし、悔しい思いもしました。リベンジの機会を与えていただいて嬉しく思います。そういった部分も含めて、慌てすぎず、しっかりと準備したいですね」と開幕に向けた意気込みを語っていた。 9日からは、福岡に乗り込みPayPayドームで、再びソフトバンクと3連戦、そして12日からは、京セラドームに戻り、阪神と3連戦を行い、最後の練習試合6連戦で、開幕ローテーション、開幕スタメン、開幕一軍選手の絞り込みを行っていく。ボーダーラインにいる選手にとっては、毎日が勝負の試合になることだろう。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月07日 11時00分
ストライクど真ん中の球がなぜかボールに! 西武・渡辺が「やってられない」と激怒した大誤審、開き直った審判の末路は
6月19日の開幕に向け、2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。練習試合では選手だけでなく審判も、来たる開幕に向け選手のプレーを注意深く見極めている。 4日の阪神対広島戦では阪神・ボーアが放った左翼ポール際への打球を、“ポールに直撃したから本塁打”と主審・塁審全員で確認し合うなど、誤審がないように努めている審判たち。今から約20年前のこの時期には、審判が取り返しのつかない誤審をしてしまった試合がある。 1997年6月7日、千葉マリンスタジアム(現ZOZOマリンスタジアム)で行われた西武対ロッテの一戦。この日西武の先発を務めたのは、当時プロ14年目の32歳・渡辺久信(現西武GM)。前年までに通算124勝を挙げた好投手だが、1997年はここまで未勝利が続いていた。 シーズン初勝利へ向け3回裏まで無失点だった渡辺だが、西武1点リードの4回裏に思いもよらない事件が起こる。この回渡辺は1点を失いなおも2死満塁とピンチを背負うも、迎えたロッテ・松本尚樹を2球で追い込む。3球目に投げたストライクゾーンど真ん中の球を松本が見逃したため、三球三振でピンチを脱したと誰もが思っていた。 しかし、この日球審を務めた村越茶美雄審判が、この3球目をなぜかボールと判定。これを受けた渡辺や西武捕手・伊東勤(現中日一軍ヘッドコーチ)は猛抗議するも、村越審判は判定を覆さなかった。 仕方なく判定を受け入れた渡辺だが、動揺があったのか松本に5球目を打たれ2点を失ってしまう。結局、これが決勝点となり渡辺は初勝利どころか敗戦投手となってしまった。 見逃した松本も「ストライクだと思った」という渡辺の3球目がなぜボールと判定されたのか、その真相は試合後の報道で判明する。実は4回裏終了直後に、当時西武の指揮官だった東尾修監督が改めて村越審判に抗議したとのこと。すると、村越審判は「本来ストライクと言うところをボールと間違えた」と言い間違えによる誤審であることを認めたという。 しかし、村越審判は同時に「ボールと言った以上判定は変わらない。その後まで責任は取れない」と、ともすれば開き直りのような言葉も口にしたとのこと。野球規則には「審判員の判断に基づく裁定は最終のものである」と一度審判が下した判定は覆らない旨が記載されていることもあり、東尾監督もそれ以上抗議はしなかった。ただ、誤審の“被害者”となってしまった渡辺は「やってられない」と試合後も怒り心頭だったという。 自身の誤審が勝敗を揺るがしてしまった村越審判は同戦直後から一軍の試合での審判を外され二軍降格となり、同月10日からは2週間の再研修を課せられている。なお、その後も一軍の試合で審判を務めることはめっきり減ってしまった上、2003年1月には「技術不足」を理由に審判部から解雇されている。 プロ野球の世界では、“審判が目立つ試合は残念な試合”とよくいわれている。間もなく開幕する予定の今シーズンでは、今回取り上げたような大誤審が1つもないことを願いたいところだ。文 / 柴田雅人
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