プロ野球
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スポーツ 2020年06月06日 17時00分
打球が東京ドームのスピーカーに直撃! 上回ったのは球史で1人だけ? “近鉄史上最強助っ人”が放った170メートル弾
6月19日の開幕へ向け、同月2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客で行われている試合では、複数の選手が本塁打を放つなど順調な調整ぶりをアピールしている。 現地の歓声やネット上などに寄せられるファンの反応が、最も多いプレーの1つである本塁打。今から30年前のこの時期には、球場のファンが歓声を上げるどころか、呆然としてしまった一発が生まれた試合がある。 1990年6月6日、東京ドームで行われた近鉄対日本ハムの一戦。4回表、同戦に「3番・指名打者」で先発出場していた近鉄・ブライアントが、日本ハム・角盈男が投じた4球目を強振。打球はセンター方向に向かって一直線に飛んで行った。 すると、この打球が東京ドームの天井に吊り下げられていたスピーカーに直撃。その後打球は右翼付近へ落下したが、“外野のフェア地域に設けられた懸垂物に当たった場合はホームラン”という球場特別ルールにより本塁打と認定された。 プロ野球の試合で本塁打が出た際は推定飛距離もあわせて伝えられるのが一般的だが、ブライアントが放ったこの打球の推定飛距離はなんと170メートル。ブライアントは在籍8年間で本塁打王を3度獲得し、今でも“球団史上最強助っ人”の1人に数えられるほどの強打者だったが、その本人も試合後には「まさか当たるとは思わなかった」と驚いていたという。 プロ野球における本塁打の平均推定飛距離は110メートル中盤前後といわれており、推定130メートル付近からは“特大アーチ”と表現されることが多い。これらを踏まえるとブライアントの170メートル弾は他の追随を許さない“超特大アーチ”にもみえるが、実はプロ野球の歴史の中ではブライアントと同等以上の推定飛距離をマークした選手が2名のみだが存在する。 ブライアントと同じ推定170メートル弾を放ったのが、戦後の球界で強打者として名をはせた東急(現日本ハム)・大下弘。大下はまだプロ野球が1リーグ時代だった1949年8月18日、円山球場で行われた東急対大映戦で場外への推定170メートル弾を記録。日本人打者が放った推定飛距離としては歴代1位といわれている。 ブライアント、大下すら超える180メートル弾を記録したのが、2000年代初頭の西武で絶対的4番として君臨したカブレラ。カブレラは2005年6月3日、インボイスSEIBUドーム(現メットライフドーム)で行われた西武対横浜(現DeNA)戦で放った打球が左翼上方の屋根の鉄骨部分に直撃。当時の伊東勤監督(現中日一軍ヘッドコーチ)も「もう野球じゃないね」とあ然とした一発で、現在でも打球が直撃した部分には記念の幕が掲げられている。 開幕が当初予定された3月20日から約3カ月延期された影響で、今シーズンのプロ野球は通常の143試合ではなく120試合で行われる予定。試合が減った分本塁打の数も減少することが予想されるが、果たして今回取り上げた3名と肩を並べるようなアーチは生まれるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月06日 07時00分
既に2度当てられた選手も! 恐れられていた事態が現実に? プロ野球練習試合で死球禍が勃発したワケ
6月19日の開幕に向け、同月2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。試合の多くはテレビやネットで生中継されており、開幕を待ちわびる多くのファンが熱心に観戦している。 練習試合で飛び出た選手のプレーを受け、ネット上には連日多くの反応が寄せられている。その多くは本塁打やタイムリー、奪三振といったプレーに対する反応だが、中には「練習試合での死球がちょっと多すぎないか?」、「こんな状態で開幕して大丈夫なんだろうか」といった死球への反応も少なくない。 2日から5日まで22試合が行われている練習試合の内訳を見ると、ここまでの試合で計17個の死球が記録されている。1試合平均で見ると「0.77個」となるが、これは昨シーズンのリーグ全体の1試合平均である「0.37個」に比べ2倍以上も多い数字となっている。 球団別に見ると、ここまで死球を与えていないチームは巨人だけで、その他のチームは相手チームに1~3個死球を与えている。また、選手別に見るとDeNA・平田真吾が全投手で唯一2個の死球(3日楽天戦、5日日本ハム戦)を出している一方、楽天・藤田一也が全打者の中でただ1人2回(3日DeNA戦、5日ロッテ戦)死球を受けている。 死球が続出する中で、当てられた打者が負傷交代や欠場を強いられたケースも複数起こっている。さらに、2日のソフトバンク対オリックスの試合では、ソフトバンク・松田宣浩の頭部に死球を当てたオリックス・鈴木優が危険球で退場処分を受けるというまさかの出来事もあった。 以上のように死球禍が続いている練習試合だが、その背景には投手の調整不足が関係しているとみられている。新型コロナウイルスの影響で2カ月ほど外出自粛期間が続いたことにより、各球団の選手は長らく自宅での調整を強いられた。ただ、自宅に広めの部屋があれば1人でも素振りなどのトレーニングができる打者に比べ、自宅に特別な設備やスタッフなどがいない限りキャッチボールやブルペンでの投げ込みなどができない投手は状態の落ち込みが激しいのではとの見方は強い。 実際、これまでの各種報道を見ると、「キャンプで一番最初に対外試合で投げる感覚と似ている」と語ったDeNA・今永昇太など複数の投手が状態を不安視している。また、開幕ローテ確実と言われた阪神・高橋遥人が、自粛期間による調整の遅れにより一転して開幕絶望となったこともファンに衝撃を与えた。投手が置かれた厳しい状況が、死球続出の要因となっている可能性は決して低くはないだろう。 6月19日の開幕が発表された5月25日時点で「調整期間をもう少し設けないと試合で死球や怪我が続出する」と危惧する声は一部あったが、その危惧が現実のものとなっている現状。練習試合は今後6月16日まで全49試合が予定されているが、この間に1人でも多くの投手が調子を戻してくれることを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月05日 18時45分
元中日・岩瀬氏「誰も助けてくれない」 抑え転向で感じた重圧を告白 落合監督の異例の方針にも苦労していた?
元中日で野球解説者の岩瀬仁紀氏が、4日放送の『ドラゴンズステーション』(東海ラジオ)に生出演。2004年から2011年にかけて共に戦った元中日監督・落合博満氏や、自身が長年務めた抑えについて言及した。 番組内で岩瀬氏は、5年ぶりのセ・リーグ優勝を果たした2004年の中日をテーマにトークを展開。その中で同年が就任初年度だった落合氏や、当時プロ6年目の29歳だった自身が同年から転向した抑えについて語った。 落合氏は当時、就任会見で「現有戦力を10%底上げすれば優勝できる」と宣言し、春季キャンプ初日からいきなり紅白戦を組むなど話題を呼んだ。キャンプ初日の紅白戦には自身も驚いたという岩瀬氏は、「(紅白戦は)だいたい(キャンプ初日から)2週間ぐらい後なんですけど、それが2週間前倒しになったのでまあ大変でしたよ」と調整面の苦労を明かした。 落合氏の異例の方針のかいもあり、同年の中日は「79勝56敗3分・勝率.585」といった成績を残し落合氏の言葉通りにセ・リーグを制覇。岩瀬氏は「その(結果の)インパクトが強すぎて、それ以降落合監督が何を言っても信頼できた」と、有言実行の優勝を実現させたことで落合氏への尊敬の念が高まったという。 落合氏の就任1年目となった2004年の春季キャンプ開始前日、岩瀬氏は落合氏の指示によりそれまで務めていたセットアッパーから抑えに転向している。岩瀬氏は「自分の部屋に来た落合監督から直接『お前は抑えだ』と言われた」という。 監督直々の言葉を受けやる気満々で転向を受け入れたという岩瀬氏だが、実際に抑えをやってみるとセットアッパーの時とは感じる重圧が全く違ったと明かす。岩瀬氏は「『誰も助けてくれない』という感覚が強かった。セットアッパーの時はピンチになったら英二さん(落合英二/現韓国・サムスン二軍監督)が助けてくれたりとかはありましたけど、9回の抑えっていうのはその人間で(試合が)終わらないといけないので」と当時の重圧を明かした。 一般的には中堅と言われる29歳で過酷な抑えに転向しながらも、その後44歳で引退するまでにプロ野球記録となる407セーブを挙げた岩瀬氏。「もっと前から抑えをやっていたら何セーブ挙げていたのか」と言われることも多いというが、「実際に(2004年以前から抑えを)やっていたらできていなかったかもしれない」とも語っていた。 今回の放送を受け、ネット上には「キャンプの紅白戦懐かしいなあ、当時は調整失敗する選手が続出すると思ってた」、「就任時に優勝宣言して本当に優勝したら、そりゃ選手も『この人は凄い監督だ』ってなるだろうな」、「岩瀬は毎試合そこまで強い悲壮感を胸にマウンドに上がってたのか」、「岩瀬は抑え転向前からセットアッパーとして活躍してたけど、確かにこの経験が無ければ潰れてたかも」といった反応が多数寄せられている。 現役時代に中日(1999-2018,2019)一筋で活躍した45歳の岩瀬氏と、監督時代に中日(2004-2011)を率いた66歳の落合氏。両者は2004~2011年にかけて共に中日に所属し、同期間内にリーグ優勝を4回、日本一を1回経験している。 「落合氏が岩瀬氏を抑えに転向させた背景には、当時のチーム事情が関係しています。2003年までチームの抑えはギャラードや大塚晶則といった面々が務めていましたが、同年途中にギャラードが横浜へ移籍し、大塚もシーズンオフにボスティングでメジャーに移籍。また、両名の退団を受けた補強もなかったため、落合氏はセットアッパーとして場数を踏んでいた岩瀬に白羽の矢を立てています」(野球ライター) セーブ記録保持者ということもあり抑えとしてのイメージが強い岩瀬氏だが、抑え転向以前からセットアッパーとして計294試合に登板するなどフル回転している。こうした経験があったからこそ落合氏は岩瀬氏に抑えを託し、託された岩瀬氏も期待に応えることができたのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月05日 11時55分
広島・佐々岡監督、打つ手の全てが裏目に? 「勝負事なので勝ったほうがいい」投打の不振に思わず本音を吐露
阪神に完封負け(6月4日)。新型コロナウイルス禍による“中断”であまり目立っていないが、V奪回を狙う広島東洋カープは、これで“対外試合12連敗”となった(2引分け挟む)。改めて調べてみたら、3月7日の埼玉西武戦からは勝っていない。「ペナントレース本番前の勝敗は関係ない」という声も出ていたが、佐々岡真司監督は“正直”である。 「勝負事なので勝った方がいいが、その中で試すこともある」 試合後に出た言葉だ。広島ナインも勝っていないことを意識しているのが分かった。試合前、円陣を組み、喝を入れていたのだ。 「試合内容も良くない。連打が出ないのは仕方ないとしても、機動力を絡ませるなど広島らしい攻撃が見られませんでした。エラーが多いのも気になる」(プロ野球解説者) そのエラーが、佐々岡監督の失意とも言えそうだ。 佐々岡監督は2日続けて、先発三塁でアレハンドロ・メヒアを起用している。そのメヒアのミスが失点に直結した(記録上は安打)。守備難のメヒアを三塁で使い続ける理由を問われ、佐々岡監督は「オプションを増やすため」と答えていたが、こんな調子ではペナントレース本番では使えないだろう。 「前日の3日、そのメヒアが2ランアーチを放ちました。当初、今季の正三塁手と予想されていたのが、新外国人選手のホセ・ピレラでした。ピレラと打撃面で期待できるメヒアの両方をスタメンで起用するため、『三塁メヒア、左翼ピレラ』がテストされたんです。メヒア個人は三塁でレギュラーを狙っていますが、守備に関しては首脳陣の評価は決して高くありません」(前出・同) ピレラは「二塁、三塁も守れる」という触れ込みだったが、外野手で登録されている。長野、野間、高橋大、新人・宇草らの外野手たちの打撃が好調ならば、「三塁・ピレラ」で何も問題はないのだが、長野たちの調子が上がってこないため、佐々岡監督は「三塁メヒア、左翼ピレラ」をテストし始めたのだ。 「外野は堂林も試合で使い始めました。12連敗を喫した4日、堂林は外野フェンスに当たったクッションボールの処理を誤り、内野への返球でも暴投を出したり…」(スポーツ紙記者) 結果論だが、佐々岡監督の打つ手の全てが裏目に出てしまったようだ。 投手陣も打ち込まれる場面が見られた。昨季、広島は開幕序盤に大きく負け越し、その後、いったんはチームを建て直したが、交流戦で再び負け越した。そのまま、浮上のきっかけを掴めず、シーズンを終えてしまった。新型ウイルス禍がなければ、今ごろは交流戦を戦っていた。ということは、ちょうどこの時期にチームが低迷し始めたわけだ。 「連敗した時にチームに喝を入れたり、あえてイジラレ役に徹して雰囲気を変えてくれるリーダーが今の広島にはいないんです」(前出・プロ野球解説者) 佐々岡監督が開幕直前になって守備位置を変え、控え選手たちも使い始めたのは「新リーダー」を探すためだったかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月05日 11時00分
ロッテ田村龍弘が腰痛で離脱!福田秀平に一発、チームは快勝!
プロ野球練習試合▼4日 ZOZOマリンスタジアム(無観客試合)千葉ロッテ 9-3 北海道日本ハム 千葉ロッテの田村龍弘捕手は4日、浦安市内の病院での診断の結果、急性腰痛症と診断されたと球団が発表した。田村は3日、アップ中に腰に違和感を覚えていたという。5日からファームの本拠地ロッテ浦和球場にてリハビリを行うとのこと。 2試合連続で引き分けに終わったこのカード。この日はロッテが後攻となり、練習試合が行われた。ロッテの先発は西野勇士。西野は初回、野村佑希に2ランを浴びるが、3回を43球、被安打3、失点2の内容でマウンドを降りた。西野は「思っていたよりは、バランス良く投げることができたかなと思います。前回登板した紅白戦より全然良くなっているので、僕自身は正直ホッとしています。まだまだ状態は上げて行かないといけないと思っていますが、順調に上がってきている感じです。開幕までの時間は短いですけど、この感じでいけば良い形でシーズンに入っていけるんじゃないかなと思っています」とコメント。 2番手の岩下大輝、3番手の中村稔弥はそれぞれ2回無失点の好投。岩下が「ストライク先行のピッチングが出来て良かったです。スピードがまだ出ていないかなと思うので、上げれるところはしっかり上げてシーズンに入りたいと思います」と語れば、中村も「ストレートは紅白戦で投げた時よりいい感じで投げる事が出来ました。状態としては良い感じで来ていると思いますが、変化球の精度がまだまだだと思うのでそこをしっかり、一つ一つ課題を埋めていきたいと思います」と前向きなコメントを残している。 打線は13安打9得点の大爆発。6回には福岡ソフトバンクからFAで移籍した福田秀平に同点ソロホームランが飛び出し、福田は「打ったのはフォークですね。この打席は逆方向に良いバッティングが出来たんじゃないかと思います」と手応えを感じたようだ。 このカードを1勝2分けで終えたロッテは、明日から東北楽天をZOZOマリンに迎えて3連戦を行う。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月04日 18時30分
DeNA・倉本のファールボールが同僚に直撃! 「申し訳ないけど笑った」無観客試合ならではの珍事に反響
横浜スタジアムで3日に行われたDeNA対楽天の一戦。この試合中にあったあるシーンが、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 話題となったのは、同戦3回裏無死の場面。打席に入っていたDeNA・倉本寿彦が、楽天・涌井秀章が投じた4球目を強振。一塁方向へのファールとなった打球は、本来は客席として使用されている一塁グラウンド上の座席に設置されたDeNA控え選手のベンチへ飛んでいった。 すると、この打球はベンチ前に設置された防球ネットに当たって軌道を変え、ベンチ内に座っていた同僚・桑原将志に直撃。桑原は臀部をさすりながら悶絶して苦笑いを浮かべ、周囲の他選手からの笑いに包まれていた。 同戦はCS放送『TBSチャンネル2』で生中継されていたが、今回のシーンを受けた実況は「ネットがありますけど、ネットの隙間からボールが入ってきたんですかね?」と込み上げる笑いを抑えながら理由を推測。中継で解説を務めたチームOBの佐伯貴弘氏も、「桑原選手はこういうところで、何かちょっと話題を提供してくれますよね」と笑い交じりに語っていた。 今回のシーンを受け、ネット上には「桑原には申し訳ないけど笑った」、「ちょっとヒヤリとしたけど、みんな笑ってるから大丈夫なのかな?」、「倉本も打った瞬間『ヤバい!』って思ってたりして」、「桑原もまさかチームメイトから狙撃されるとは思わなかっただろ」、「普通なら座らない位置でネットもあったのに当たるって、桑原は持ってるのか持っていないのか(笑)」といった反応が多数寄せられている。 「同戦でDeNA控え選手のベンチが設置された場所は、『セブンイレブン エキサイティングシート』という名称で販売されている観客席。本来なら試合中に選手が座ることはない座席ですが、2日から始まった練習試合では通常のベンチ内で人が密集することを防ぐため、特例的に控え選手のみが座るベンチとして使用されています。この点を考えると、今回の一件は無観客試合ならではのハプニングといえるでしょうね」(野球ライター) なお、打球が直撃した桑原は7回の守備から途中出場し、9回にはタイムリーツーベースを放ちチーム唯一の打点を挙げるなど活躍している。試合後に怪我の発表などもされていないことから大事には至らなかったと思われるが、同戦はいろいろな意味で“大当たり”の一日になったようだ。文 / 柴田雅人
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芸能ニュース 2020年06月04日 18時05分
安藤優子「他球団は検査の必然性ははい?」暗に批判で物議 「なんでホークス無視するの」批判の声も
4日放送の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)で、2選手の新型コロナウイルス陽性が判明したプロ野球・巨人について取り上げていたものの、報道の仕方について疑問の声が集まっている。 番組では、「微陽性」と判定を受けた坂本勇人選手、大城卓三選手の濃厚接触者26人がPCR検査を受けたところ、全員が陰性だったと報じていた。万が一シーズン中に陽性者が確認された場合、基本的に本人は入院もしくは自宅待機、濃厚接触者は自宅待機となり、その他選手や関係者は予定通り練習や試合を行っていくとされているが、チーム内に多くの感染者が確認された場合、試合を中止せざるを得ないことなどが紹介された。 その中で安藤優子アナウンサーは「ジャイアンツはこうやって抗体検査をしたから分かった話で、今度他球団はやる必然性はないんですか?」と指摘。「だって検温だけじゃ分からないって分かったわけですよね」と、検査を実施していない他球団を暗に批判。さらに出演していた弁護士の田村勇人氏も、「平等に検査しないと意識の高い球団ほど主力選手が抜けるリスクがある」と話していた。 しかし、巨人の2選手の陽性が判明する以前、福岡ソフトバンクホークスもオーナーの孫正義氏の指示で首脳陣や選手、球団スタッフらを含む約200人が抗体検査を行っており、全員が陰性という結果が出たことが5月29日までに判明しているため、視聴者からは「なんで巨人以外どこも陰性検査していないってことになってるの?」「これは誤解を生む」「確かに陰性検査は受けたほうがいいけど、なんで5月にやったホークス無視するの?」といった苦言が集まることに。また、田村氏の「意識の高い球団」という発言に対しても、「他の球団は意識が低いってこと?」「そんな嫌味のように言わなくても…」といった声が寄せられていた。 プロ野球開幕を前にすべての球団の選手や関係者への検査を推す声も多くあるが、既に検査を行っているソフトバンクについてまったく触れず、巨人以外の球団を批判するような姿勢に疑問が集まってしまったようだ。
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スポーツ 2020年06月04日 17時30分
ガッツマンが燃えてきた! DeNA・桑原、練習試合で連日の躍動
ベイスターズは本拠地・横浜スタジアムで、6月2日から東北楽天ゴールデンイーグルスと連日練習試合を行った。 2日の試合前、ラミレス監督は「今日のスタメンは80%くらい」と、ほぼベストメンバーを揃えたとコメントしたが、相対的に見て変更がありそうなポジションは、1番センター梶谷隆幸と7番キャッチャー戸柱恭孝のあたりとみられた。次戦3日も、1番センターは梶谷が名を連ねていたが、結果は通算6打数ノーヒット、代わって途中出場した神里和毅も同2打数ノーヒットと結果を出すことはできなかった。 そこで猛アピールに成功したのが桑原将志だ。2日は佐野恵太に代わって守備から出場し、9回2点ビハインドの場面、ランナーを一人置いた場面でバッターボックスに入ると、左中間に突き刺さる同点ホームラン。3日もオースティンに代わってライトに入り、昨日と同じくランナーを一人置いた場面の9回に、今度は右中間を破るツーベースヒット。連日の打点も付けて見せた。 これにはラミレス監督も「なかなかチャンスは少なかったが、よくモノにしてくれた。元々ポテンシャルは凄い高い」と2日に評価し、3日にも「スイングが凄く安定している。スタンスを変えて、それでストレートを捉えることができている。逆方向の打球も、しっかり引き付けられているのでパワーが伝えられている」と指揮官らしい眼力で、活躍を認め目を細めた。今後のスタメン起用に関しても「もちろん考えている。外野のあらゆるポジションをこなせるので、ユーティリティプレーヤー的な使い方をしていたが、調子がいいので先発で使うチャンスはある。神里や梶谷もいるので、センターは競争」と、レギュラー再奪取に光が差した。 今季はレギュラー候補として、神里や梶谷が多く起用される傾向にあったが、ここに来ての連日の躍動で一気に競争に食い込んできた桑原将志。持ち前のガッツで、泥臭くレギュラーに食らい付く。 取材・文・写真/萩原孝弘
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スポーツ 2020年06月04日 13時40分
元巨人・笠原氏「まだ症状が出てない人がいるかも」 選手・OBからも反応、巨人坂本・大城のコロナ感染に心配の声相次ぐ
プロ野球・巨人の坂本勇人、大城卓三の両名が3日、新型コロナウイルスの陽性反応が出たことが球団の発表により判明した。 球団によると、5月29日~31日にかけ自主的に実施した抗体検査で、選手・スタッフ計4名に抗体が確認され、その後6月2日に4名にPCR検査を受けさせたところ、坂本・大城が陽性と判定されたとのこと。両名は現在都内の医療機関に入院しているが、体調不良や嗅覚異常などは無く、2週間前までの行動記録を確認しても、夜間の外出などはしていなかったという。 一方、感染症の専門家からは「両名共に感染・回復からかなりの時間が経過しているとみられ、周囲に感染させるリスクは低いと思われる」との判断を受けたとのことで、現在も無症状の両名は今後のPCR検査で陰性が確認でき次第、チームに再合流するとのこと。また、NPB側も今回の一件による練習試合や開幕への影響は無いとの見解を示している。 球界では3月末の阪神3選手(藤浪晋太郎、伊藤隼太、長坂拳弥)以来となる現役選手のコロナ感染を受け、複数の現役・OBもコメント。ソフトバンク・バレンティンは3日、自身の公式ツイッターに「私の友人である坂本や大城が回復して野球に戻ってこられるよう、全てが上手くいくことを願っている」と投稿した。 元巨人・笠原将生氏は4日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。「心配ですけれど、早く治してほしいです」と両名の回復を願うと共に、「巨人の中にはまだ、ウイルスを持ってるけど症状が出てない人がいるかもしれない」と危惧した。 元楽天監督で巨人OBでもある大久保博元(デーブ大久保)氏は、3日に自身の公式ツイッターに投稿。「感染者が出るのがウィルスの怖さです…もっと怖いのがウィルスに感染した人をを責める人間です」(原文ママ)、「どうか勇人、大城の無事を祈って下さい」と両者への配慮を呼びかけた。 今回の一件を受け、ネット上にも「主力の2人が感染してたなんてショック、とにかく早く回復に向かってほしい」、「凄くびっくりしたけど、開幕前のこの時期で良かったと思うしかない」、「2日の練習試合も普通に出てたから、本人たちも『え?俺が?』って気持ちだろうな」、「実現できるかどうかは分からないけど、他球団も開幕までに巨人と同様の検査を行っておいた方がいいのでは?」といった反応が多数寄せられている。 坂本・大城は2日に受けたPCR検査で陰性と判定されたと3日に報じられたが、巨人は「1メートル以内で15分以上会話をした」選手・スタッフ計26人も3日にPCR検査を受けたとのことで、4日には原辰徳監督を始めとした一軍選手・スタッフらも同じく検査を受ける予定としている。多くの人々に衝撃を与えた今回の一件が、これ以上広がりを見せないことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人記事内の引用についてバレンティンの公式ツイッターよりhttps://twitter.com/cocobalentien笠原将生氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCGOKBW_5opgTMC1mJR_fERQ大久保博元氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/DAVEOHKUBO
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スポーツ 2020年06月04日 11時50分
巨人、坂本・大城は早期再合流も可能? コロナ感染で問われる手腕、藤浪の二の舞は防げるか
まもなく、午後1時になろうとしていたころだった。6月3日の対埼玉西武ライオンズ戦の中止が伝えられた。東京ドームにいったん入場していた取材陣は、巨人が指定した球場外に集まり直し、坂本勇人、大城卓三の両選手を含む4人に「新型コロナウイルス感染後の回復を示すIgG抗体が確認された」旨の説明を受けた。 両選手とも、「無症状だった」という。育成を含めた全選手91名と、首脳陣、スタッフなど計218名の希望者に対し、巨人は抗体検査を行っていた。その結果、坂本たちが“感染して、回復していたこと”が分かったのだ。 「巨人スタッフの説明した通り、2人はかなり以前に新型ウイルスに感染し、回復していたそうです。坂本、大城の入院も発表され、詳しい検査を受け直し、『陰性』が確認でき次第、チームに再合流すると。回復して時間も経過しているようなので、2人とも開幕戦には間に合いそう」(スポーツ紙記者) 巨人は一連の新型コロナウイルス禍において、かなり厳しい予防に努めてきたのは本当だ。他球団がOKした「距離をおいての質疑」に関しても自粛を要請し、手洗い・うがい等においても選手にやり直しをさせる厳しさを見せていた。 「坂本、大城は早期再合流もできそう。開幕戦に間に合わないとしても、チームの戦力面には大きな影響は出ないでしょう」(前出・同) 他球団も巨人の徹底した予防対策を知っているからか、今回の迅速な対応に理解を示していた。しかし、こんな声も聞かれた。 「12球団は開幕戦に向け、ペナントレース開催中の感染予防策をまとめたマニュアル作りに奔走しています。もちろん、専門家の監修のもとに進められていますが、マニュアルはあくまでも『予防方法』であって、感染者を出してしまった場合の項目は『無い』に等しい」(球界関係者) 感染者を出してしまった場合、どう対応すればいいのか。その後のペナントレースはどうなるのか…。今回の巨人の発表は、新たな問題提起にもなったようだ。他のスポーツ興行団体も注目しているという。 今さらだが、今春のキャンプ中の出来事が思い出される。 「坂本はインフルエンザで2度、チームを離れています。短期間で2度も感染したのだから、インフルエンザにかかりやすい体質とし、もっと配慮していたら…」(前出・同) 同日、奇しくも、新型ウイルスに感染し、再起を目指す阪神・藤浪晋太郎が二軍での練習試合に登板した。3イニングを投げているが、2イニング目から突如球速を失い、味方捕手やコーチが何度もマウンドに行った。力みすぎて、右胸の筋肉を痛めてしまったそうだ。失った信頼を取り戻そうとし、空回りした結果でもある。 「巨人が希望全員の検査を行ったのは5月29日からの3日間でした。一部からは非難の声も出ています。『全員の検査結果を待ってから、6月2日スタートの練習試合に臨む選択もあったはずだ』と。責任を感じている首脳陣、球団スタッフもいました」(選出・スポーツ紙記者) 坂本は、チームの主将でもある。責任感が強すぎて自身を必要以上に追い込むことがないよう、周囲も配慮しなければならないだろう。(スポーツライター・飯山満)
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