プロ野球
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スポーツ 2021年02月19日 19時30分
元中日・川上氏、カットボール習得は真中封じのため? 予想外の誤算も発生、自身の代名詞にまつわる裏話に驚きの声
元中日で野球解説者の川上憲伸氏が18日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。現役時代の決め球であるカットボールにまつわる裏話を披露した。 今回の動画で川上氏は元ヤクルト監督で野球解説者の真中満氏をゲストに迎え、現役時代の対戦をテーマにトーク。その中で、当時プロ4年目・25歳だった2001年オフに習得したカットボールは、相性が悪かった真中氏対策として習得したものと明かした。 >>ヤクルト・真中元監督、年配解説者に激怒? 監督時代に受けた“適当な指摘”を暴露「あなたキャンプ来てないから!」<< 現役時代に中日(1998-2008,2012-2015)、ブレーブス(2009-2011/2011はマイナー)で活躍した45歳の川上氏と、ヤクルト(1993-2008)一筋でプレーした50歳の真中氏。両者は1998~2008年にかけてセ・リーグでしのぎを削ったが、川上氏は真中氏に通算で3割超えの打率(.356)をマークされるなど分が悪い数字となっている。 川上氏は同年オフに観ていたMLB中継でヤンキース・リベラのカットボールを目にし、録画映像を何度もコマ送りにするなど研究して同球種を習得したことが知られている。川上氏によると、「巨人の清水(隆行/現野球解説者)さんと真中さんのため用」としてカットボールに目をつけたのだという。 川上氏いわく、清水氏、真中氏の両左打者は「インコース(が得意で)まあまあ(体がベースに)近くて、ちょっと内に攻めると(体に)当たってしまう(難点もあった)」ためかなり苦手だったとのこと。ただ、発言の主が誰かは触れなかったが「インコースにしっかり投げれないとプロでは通用せんよ」と言われたこともあり、左打者の体近くに食い込むカットボールを習得したという。 ここまで話を聞いていた真中氏は、「(川上氏との)対戦は結構覚えてるんだけど、(全投球の)8割方が(インコースの)カットボールだった」と実際に川上氏から強烈なカットボール攻めを食らったことを告白。かなりの変化で体側に食い込むため、バットに当ててもファールや自打球にしかならないこともしばしばだったという。 狙い通りカットボールで真中氏を苦しめた川上氏だが、「(内一辺倒だと)対応されるので、次の年からは外(から曲がる)カットとか(も投げた)」とのこと。川上氏によると2003年のあるオープン戦で、当時バッテリーを組んでいた谷繁元信氏(現野球解説者)から「お前外から(カットボールを)曲げることはできんの?」と聞かれたことを機に投げるようになったという。 ただ、具体的な理由は不明だが、川上氏は外から曲げるカットを習得した後は内に曲げるカットの威力が落ち、最終的には外から曲がるカットしか投げられなくなったとのこと。内に曲げるカットについて川上氏は「(制球の乱れや)曲がりが早すぎるとかでもう全然ダメだった」と語ったが、外から曲げるカットもそれなりにやっかいな球種だったようで、真中氏は「(未だに)カットボールのイメージがすごい(印象に残っている)」と振り返っていた。 両名は動画で特に印象深い対戦や谷繁氏のリードの傾向についても話している。 今回の動画を受け、ネット上には「憲伸のカット誕生に真中が関係してるとは知らなかった」、「川上さんの代名詞ともいえる決め球が真中さん対策の一環だったとは驚き」、「内側のカットはほとんどバットの根元にしか当たらないから相当やっかいだっただろうな」、「確かに2003年の成績(4勝3敗・防御率3.02)見たらめちゃくちゃ低迷してるな」といった反応が多数寄せられている。 川上氏が習得した当時はまだ投げる投手がほとんどおらず、ファンやメディアから“魔球”と称されることもあったカットボール。習得の背景に真中氏の存在があったことに驚いたファンは多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について川上憲伸氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCFUAjeyVai7kXP2b3or7fFg
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スポーツ 2021年02月19日 17時00分
阪神ドラ1・佐藤、対外打率6割超えも「逆に信用できない」の声 シーズンへの“撒き餌”? 昨季も被害者が続出か
18日に行われた阪神対DeNAの練習試合。試合は「6-2」で阪神が勝利したが、「3番・三塁」で先発した阪神・佐藤輝明のプレーがネット上の阪神ファンの間で物議を醸している。 初回無死一、二塁のチャンスでこの日の第1打席を迎えた佐藤は、右翼方向に転がる適時二塁打を放ち先制点を記録。その後3回表無死の第2打席(中前打)、7回表2死一塁の第4打席(適時二塁打)でもそれぞれヒットを放つと、9回表2死二塁の第5打席ではスコアボードを超える特大2ランをマーク。「5打数4安打3打点・1本塁打」と大活躍を見せチームの勝利に貢献した。 実戦デビューを果たした4日の紅白戦では「3打数無安打・1三振」といいところがなかった佐藤。しかし、その後18日までに出場した5試合では全て安打を記録し、通算成績は「.500・2本・6打点・11安打」と絶好調。対外試合3試合に限れば、「.643・2本・6打点・9安打」と6割超えの打率となっている。 同戦を含めた佐藤の活躍を受け、ネット上には「試合の度に打ってて驚きしかない」、「割と真面目に今の阪神で一番期待できる打者かもしれない」、「対外試合で打ちまくってるのは凄く評価できる」、「内外野どっちを守るかはまだ決まってないらしいけど、このままいけば開幕スタメンも十分にあるぞ」といった称賛や期待の声が多数寄せられている。 一方、「打たないよりは打った方がいいのは確かだけど、打率6割超えは逆に信用できない」、「対外試合の好成績は撒き餌をまかれてるだけなんじゃないか?」、「あんまり打ってると分析速度が早まって、結果シーズンではさっぱりって危険もあるしなあ…」と、ここまでの活躍を手放しで喜んでいないようなコメントも散見された。 >>プロ3年目の阪神・木浪、このままだと首脳陣に干される? 関本氏が今後を危惧、「低迷した理由は話さないのか」疑問の声も<< 「開幕前の練習試合・オープン戦には各選手の最終調整だけでなく、シーズンに向け“わざと打たせて得意・不得意コースを洗い出す”など敵軍打者の研究・分析が行われる側面もあります。そのため、練習試合・OP戦では好成績だった打者が、シーズンでは一転して今一つに終わるケースは少なくありません。実際、昨季もOP戦ではセ・パ合わせて13名が規定3割以上をマークしましたが、このうちシーズンで規定3割をクリアしたのは0名で、規定打席に到達したのも6名だけ。佐藤の活躍に懐疑的なファンは、こうした点を元に不安を募らせているのかもしれません」(野球ライター) 実戦で結果を残し続ける裏で、一部ファンから不安視されている佐藤。現在の好調ぶりを開幕まで、そして開幕後も維持することはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月18日 19時30分
オリックス・岡田元監督、金子の投球に驚き「キャッチャーの指足らんわ!」 規格外の技術に異例の指示も?
元阪神で野球解説者の中西清起氏が17日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元オリックス監督で野球解説者の岡田彰布氏がゲスト出演。現日本ハム・金子弌大から受けた衝撃を明かした。 今回の動画で岡田氏は、オリックス監督時代(2010-2012)の思い出をテーマにトーク。その中で当時チームに所属し、就任初年度の2010年には開幕投手にも起用した金子の変化球の多さに驚いた話を披露した。 2004年のドラフトで自由獲得枠(選手が希望球団を逆指名する制度/2006年を最後に廃止)を通じてオリックスに入団した当時プロ6年目・26歳の金子は、2005~2009年に「118登板・28勝20敗3ホールド5セーブ・防御率3.19」といった数字をマーク。その金子の投球を2010年春季キャンプでチェックした岡田氏は、「ボールの球威もそうだしめちゃくちゃ(指先が)器用や(った)からね。(変化球も)12、13種類投げよった」と球種の多さに驚いたという。 ただ、その一方で「そんなぎょうさん(変化球あったら)キャッチャーも迷うやろ」と、あまり球種が多いと受けるキャッチャーが困惑するとも思ったとのこと。実際、ブルペンではキャッチャーが指先を使ったサインを何種類も出していたといい、金子に「お前キャッチャーの指足らんわ!」と冗談交じりに声をかけたこともあったという。 どの球種かは明かさなかったが、金子や捕手陣にサインの数を減らすよう指示したという。同年の金子は17勝を挙げ最多勝を獲得する活躍を見せたが、岡田氏は「金子も結構勝ったよ、あの時は」と懐かしそうに振り返っていた。 岡田氏はこの他にセ・リーグとパ・リーグの野球の違いや在任中に受けた球団首脳からの指示についても話している。 >>オリックスに「こいつら遊んでんのか」厳しい目 ソフトBとは大違い? 大久保元監督が練習視察で見た“ぬるま湯体質”とは<< 今回の動画を受け、ネット上には「試合で使うのは7〜8球種って聞いたことあるけどそれ以上に球種持ってるのは初耳」、「ブルペンで金子にツッコむ岡田監督を想像したらちょっと面白い」、「捕手は投手の数だけサインを覚えなきゃいけないっていうし、サイン混同するとバッテリーミスが起こるリスクも高くなるからなあ」、「金子が最多勝獲れたのは使えそうな球種だけに絞った影響もあるのかも」といった反応が多数寄せられている。 これまでオリックス(2005-2018)、日本ハム(2019-)でプレーしている37歳の金子は、「376登板・129勝88敗8ホールド5セーブ・防御率3.01」といった通算成績をマーク。昨季は「34登板・1勝3敗1ホールド・防御率5.11」と不振だったが、登板の中では計6球種を投じるなど変化球投手としてのスタイルは維持している。 球界屈指の変化球の使い手として知られ、これまでに変化球についての本も複数出版・監修している金子。その投球は就任直後の岡田氏を大いに驚かせたようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について中西清起氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCMokupGPVCIvM99XLMnKbQQ
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スポーツ 2021年02月18日 17時50分
DeNA、走る番長野球が浸透中! なるか30年ぶりのオーバー100盗塁
「如何にして得点を挙げるか」三浦新監督が、就任時から一貫して取り組むテーマだ。昨年はチーム打率は高いが、得点は少なく結果的にはBクラスに転落したチームを引き上げるべく、今年はキャンプから走塁改革に着手。対外試合では一軍二軍問わず、積極的に盗塁を仕掛ける場面が目を引く。 昨年までは編成上の特性と、ホームの横浜スタジアムが狭くホームランが出やすい環境にあることも関連していると思われるが、19年は盗塁40個、20年は31個と2年連続でリーグ最下位の成績。93年に横浜ベイスターズと球団名を変更してからは、97年の87個が最多となっており、スチールを武器にしている印象は少ない。 しかし、横浜大洋ホエールズ時代は、盗塁100個超えは7回をマーク。85年には脅威の188個を記録する、機動力溢れるチームだった。この年は近藤貞雄氏が監督に就任し、1~3番に高木豊氏、加藤博一氏、屋舗要氏を並べる“スーパーカートリオ”を結成。3人で計148個と走りまくり、翌年も屋鋪氏が48個で盗塁王を獲得するなど、彼らを中心に計180個をマークした。 最後に3桁盗塁となったのは、91年の130個で、屋鋪氏、高木氏は20個を超え、宮里太氏、高橋雅裕(当時・眞裕)氏、RJレイノルズ氏、清水義之氏の4人が2桁盗塁と、満遍なく走れるラインナップが揃っていた。 17日の練習試合でも、昨シーズンファームでチームトップの盗塁15個を決めている俊足の宮本秀明を、特別ルールにより5、7、9回と3回代走として起用。知野直人、中井大介と計3回の盗塁を企図するなど走塁への意識の高さが窺われた。宮本に限らず、神里和毅、関根大気、乙坂智、桑原将志の外野手陣に加え、ジャイアンツからFAの人的補償で加入した田中俊太と、走れる選手は決して少なくないベイスターズ。外国人選手は今なお来日未定となっている不透明な状況だけに、足を駆使して掻き回すスタイルは、番長野球の明暗を分けるキーポイントに成りうる。その先には30年ぶりの盗塁100個も見えてくるかも知れない。文・写真 萩原孝弘
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スポーツ 2021年02月18日 15時30分
メジャー契約の澤村拓一にロッテ河合オーナー代行&井口監督がエール!「夢の続きを開花させて欲しい」
千葉ロッテから海外FA権を行使してメジャーリーグ入りを模索すると表明していた澤村拓一投手がボストン・レッドソックスと2年契約を結んだと16日、レッドソックスが発表した。 澤村はレッドソックスと2年契約で、3年目は球団と澤村投手の双方が契約を継続するかどうかそれぞれ選択できるという。澤村は2010年、巨人にドラフト1位で入団し、1年目の2011年には11勝を挙げて新人王に輝き、その後クローザーに転向すると、2016年には最多セーブのタイトルを獲得。2020年シーズン途中にロッテへトレードされると、本来のキレとスピードが戻り、22試合の登板で防御率1.71の成績で、勝利の方程式の一角を担っている。 澤村は自身のインスタグラムを更新し、「この度ボストン・レッドソックスと契約させて頂きました。海外FA権を行使してからの今日に至るまで悩み抜いて決断しました。決断するまでの想いや経緯は自分の言葉で話せる機会にお話させて頂ければと思います」と近いうちに、会見などで契約までの経緯を説明する考えを明らかにした。 送り出す形となったロッテの河合克美代表取締役オーナー代行兼社長は「彼の夢が実現することは非常に嬉しいこと。アメリカで夢の続きを開花させてほしいと思っています。在籍は短かったけれど、彼が入った事でファン、チームに凄いインパクトを与えてくれた。ロッテの澤村がメジャーでも活躍してもらえると非常に嬉しい。ぜひ頑張ってもらいたいと思います」とエールを送った。澤村が迷った理由はこうしたロッテ球団の温かい気持ちがあったことや、ロッテに移籍したことにより、自身が復活出来たのも大きいのだろう。 自身もメジャー経験がある井口資仁監督は「短い期間でしたが昨年の彼の活躍、存在は非常に大きかった。彼が得た権利で彼の選んだ道。アメリカでの活躍をとても楽しみにしています」とキャンプ地である沖縄・石垣島からメッセージを寄せた。澤村のメジャー入りにより、ロッテは全選手の去就が固まっただけに、新しい勝利の方程式を構築していく。 澤村が契約したレッドソックスのキャンプは、今月18日(日本時間)からフロリダ州で始まる。(どら増田)
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スポーツ 2021年02月18日 12時55分
Rソックス入りのロッテ・澤村、“粋な”移籍報告にファン歓喜 「千葉からボストンへ」込められた思いに「凄く感動的」の声
ロッテからレッドソックスへのFA移籍が17日(現地時間16日)に発表されたプロ11年目・32歳の澤村拓一。自身の公式インスタグラムに投稿した内容が、ネット上のロッテファンの間で話題となっている。 澤村はこの日インスタに、レッドソックス本拠地・フェンウェイパークのグラウンドに立つ自身の写真をアップ。「この度、ボストン・レッドソックスと契約させて頂きました」、「決断するまでの想いや経緯は、自分の言葉で話せる機会にお話させて頂ければと思います」という文章を添えてファンに移籍を報告した。 話題となっているのは、その投稿の最後に記載された文章。澤村は「Departing Chiba for the new journey in Boston」(ボストンでの新たな旅へ向け千葉を出発)、「#千葉からボストンへ」と、ロッテのホームタウンである「千葉」という地名を強調した一文をそれぞれ記載している。 >>「バッターボックスで笑ってる」ロッテ・澤村がマウンドで恐怖? 巨人時代から“カモ”にされている苦手打者を明かす<< 澤村の投稿を受け、ネット上には「日本からではなく、千葉からって表現してくれてるのはロッテファンとしては凄く感動的」、「『千葉』から挑戦することを強調してくれてありがとう、MLBでも精一杯頑張ってほしい」、「マリーンズで投げてくれた数か月のことは絶対忘れません。レッドソックスに行っても応援し続けます」、「ロッテの澤村から世界のSAWAMURAになってくれ」といった反応が多数寄せられている。 「2010年ドラフトで1位指名を受け巨人に入団した澤村は、プロ1年目の2011年から2019年までに『317登板・47勝49敗50ホールド74セーブ・防御率2.74』といった数字をマーク。ただ、昨季は巨人で『13登板・1勝1敗1ホールド・防御率6.08』と不振にあえぎ一時は三軍まで降格しました。しかし、9月7日にロッテにトレード移籍すると、『22登板・0勝2敗13ホールド1セーブ・防御率1.71』と復活を見せチームのCS進出(2位)に貢献。この活躍がなければ今回のレッドソックス入りは実現しなかったでしょうから、澤村もトレードで迎え入れてくれたロッテには相当感謝しているようですね」(野球ライター) 2年総額3億2000万円(推定)という条件でレッドソックス入りした澤村。ロッテへの感謝を胸に臨むMLBの舞台ではどのような成績を残すのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について澤村拓一の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/hirokazu.sawamura
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スポーツ 2021年02月18日 11時10分
巨人ドラ1・平内、因縁の広島相手に3イニングを任されたワケ 復活をかける小林の今後にも影響?
「手の内」を見せすぎたのでは? 原巨人の今季初の対外試合の相手は広島カープだった。昨季は直接対決で勝ち越したが、19年までは5年連続で負け越している。その苦手チームとの対戦は今季の実力を測る絶好の機会ともなる。3連覇を果たすため、絶対に負け越すことのできない相手だ。 しかし、原辰徳監督は「一軍戦力」として計算に入れている平内龍太(亜大)、伊藤優輔(三菱パワー)の両投手をマウンドに送った。負け越すことのできない相手に対し、新戦力は隠しておきたいはずだが…。 「広島の佐々岡監督もドラフト1位・栗林、2位・森浦、3位・大道の3投手を投げさせています。V奪還をめざす広島も今季の巨人戦は絶対に勝ち越したいはず」(球界関係者) 試合結果は両チームの投手が奮闘し、無失点での引き分けとなったのは既報通り。期待の新戦力が結果を出したことに原監督も笑顔を見せていたが、対戦した広島はもちろん、ネット裏には他球団のスコアラーも陣取っていた。 「平内は直球中心のピッチングでした。持ち球の変化球を全部見せないよう、指示されていたのかもしれません」 ライバル球団のスコアラーがそう言う。 >>巨人ドラ1・平内に「勝つのは難しい」 紅白戦で無失点の好投も、堀内元監督の鋭い指摘に驚きの声<< 対照的な情報も聞かれた。平内は「もっと投げさせるべき」との意見だ。 「キャンプ序盤から平内はプロのマウンドに違和感を持っていました。マウンドの土が固いと感じており、その違和感をなくすには実戦を積み重ねていくしかありません」(前出・球界関係者) また、チーム事情も影響していたようだ。今季は投打ともにベテラン、主力選手たちには意図的にスローペースでの調整をさせており、開幕直前のオープン戦になれば、それは全て彼らの調整機会となる。若手がアピールする機会は「2月中しかない」という。 「平内は11日の紅白戦でも投げていますが、1イニングだけ。先発で起用していく予定なので、広島戦では2イニング目、3イニング目にどんなピッチングになるのか、見てみたかったのでは」(前出・同) 3イニング無失点なので、合格だろう。 もっとも、平内の好投で“恩恵”を受けた選手もいた。小林誠司捕手だ。 二盗を阻止するなど肩の強さは相変わらずだが、平内を無失点ピッチングに導いたことでリード面も評価されたはずだ。昨季は故障もあり、出場機会が激減した。首脳陣が計算に入れている新人投手から「頼りになる先輩」と思われれば、ペナントレース本番でもバッテリーを組むことになる。原監督の「実戦向き」なる平内評には、再起をめざす小林のことも含まれていたのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年02月17日 21時30分
プロ3年目の阪神・木浪、このままだと首脳陣に干される? 関本氏が今後を危惧、「低迷した理由は話さないのか」疑問の声も
元阪神で野球解説者の関本賢太郎氏が、16日放送の『ラジオで虎バン』(ABCラジオ)にゲスト出演。阪神のプロ3年目・26歳の木浪聖也のキャリアを危惧した。 ゲスト出演したOBが阪神選手を1人取り上げトークする番組内のコーナーで木浪の名を挙げた関本氏。木浪は昨季チームの遊撃手では最多の出場数(91試合)を記録した選手だが、昨季までの成績への不満や今季次第で起こり得る展開などについて語った。 2018年のドラフトで3位指名を受け阪神に入団した木浪は、プロ1年目の2019年に「113試合・.262・4本・32打点・95安打」といった成績をマーク。だが、2年目の昨季は「92試合・.249・3本・25打点・74安打」と軒並み数字を落としている。 1年目から成績を落とした昨季の木浪に対し、「1年目からの経験でいくと、2年目に数字をちょっとでも上げてほしかったがやや下がってる」と不満を述べた関本氏。「今年キャリアハイを一気に更新するぐらいでないと来年に影響する」と、今季も低調なら来季以降のキャリアにも影響が出てくると主張した。 関本氏は続けて、「(仮に低調だと)3年トータルの平均値で『(シーズン通して使っても)こんなもんか』と(首脳陣に)判断される(可能性がある)」、「『打率.250前後で守備率が.980ぐらい…もっと守れる選手はおらんか』っていうふうになってくる(かもしれない)」とコメント。3年続けて成績が今一つだと首脳陣に伸びしろがないと判断され、他の選手に立場を奪われることになりかねないと危惧した。 現在、小幡竜平、中野拓夢、山本泰寛といったライバルたちと正遊撃手争いを展開している木浪。関本氏は木浪のことを「塁に出る、塁を進める役目のバッター」とした上で、今季は「出塁率は.350~.360あたりまで持っていきたい(昨季は.307)」、「打率はショートを守るので.260〜.270ぐらいは打ってほしい」といった数字を残すよう求めたが、そのために必要な取り組みなどについては触れなかった。 >>阪神野手陣に「びっくりするぐらい悪い」 紅白戦での守備難に金村氏が苦言、首脳陣の“ユーティリティー起用”にも疑問<< 今回の放送を受け、ネット上には「確かにいつまでもパッとしないと『使う意味がない』って思われちゃう可能性はある」、「木浪は社会人野球を経ての入団だからそこまで若くないし、今年が勝負と思ってプレーしてほしい」、「打率.270、出塁率.360に加えて、本塁打は10本、打点は50前後ほしいな」といった反応が多数寄せられている。 一方、「成績を上げるためにはどうしたらいいかについても指摘してほしかった」、「2年目に低迷した理由は話さないのか?」、「打率は.270、出塁率は.360必要だという根拠はどこにあるのか」といった疑問や不満も複数見受けられた。 木浪の今後を案じながらも、具体的に行うべき取り組みなどには触れていない関本氏。この点を疑問に思ったファンも少なくないようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月17日 17時00分
DeNA・三浦監督、戦略明かし「失敗する予感しかしない」反発の声 昨季も3チームが掲げた機動力強化のデメリットとは
16日放送の『ニュースウオッチ9』(NHK総合)に、DeNA・三浦大輔監督がVTR出演。番組内での発言が、ネット上のDeNAファンの間で物議を醸している。 今回番組では三浦監督が1998年以来遠ざかっているリーグ優勝への思いや、春季キャンプで取り組んでいることについて語るVTRを放送。三浦監督は選手の調子を見極めるため、自ら打撃投手を買って出ていることなどを語った。 問題となったのは、機動力野球の強化に取り組んでいるという点。三浦監督は「打率でなくて得点をしないと勝てない」、「得点力というところを上げられればもっと勝つ確率が高くなる」という思いで、タブレット端末を用いた動作解析などを交えて盗塁・走塁面の強化に努めていると発言。 また、「(選手にも)とにかくどんどん(次の塁を狙うことに)トライしてくれっていう話はしてます」と選手への意識づけも積極的に行っているといい、番組内ではドラ2ルーキー・牧秀悟が外野邪飛の間にタッチアップで一塁から二塁へ進塁する様子も取り上げられていた。 >>DeNA・三浦監督、就任会見での発言が早くも実現? 梶谷が抜けた「1番・中堅」にも新星出現か<< 今回の放送を受け、ネット上には「去年の盗塁数はリーグワーストだったから何とか改善してほしい」、「一番走ってた梶谷(隆幸/14個)も巨人にいっちゃったし、走れる選手の育成は急務だな」、「菅野(智之/巨人)、大野(雄大/中日)あたりが相手だと一発や連打は見込めないだろうし、足で1点をもぎ取る野球を仕掛けるのは理に適ってる」といった反応が多数寄せられている。 一方、「機動力の強化はどうにも失敗する予感しかしない」、「機動力野球を掲げた去年の新監督たちの末路を知らないのか?」、「機動力強化に気を取られすぎて、投手力が疎かになる可能性も少なくない」と否定的なコメントも複数見受けられた。 「球界では新たに就任した監督が機動力強化を目標に掲げることは少なくなく、実際に昨年も広島・佐々岡真司監督、ヤクルト・高津臣吾監督、楽天・三木肇監督と3名の新監督が機動力強化を打ち出しました。ただ、この中でチームをAクラスに導いた監督は1人もいなかった上、広島については前年よりも盗塁数が減少(81個→64個)。また、機動力強化に傾倒した弊害なのか、広島(3.68→4.06)、楽天(3.74→4.19)は前年からチーム防御率が悪化してもいます。三浦監督は昨年のDeNAが12球団ワーストのチーム盗塁数(31個)に終わった点を喫緊の課題として考えているのだと思われますが、昨年の新監督たちと同じ結果となることを危惧するファンも少なくないようです」(野球ライター) 一部ファンから心配が寄せられている三浦監督の機動力強化。果たして、来る今季はどのような結果をもたらすのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月17日 11時30分
阪神ドラ1・佐藤、スゴいのはパワーだけじゃない? 折れたバットで“フェンスオーバー”は意味深練習の成果か
やはり、並みの新人ではなかった。しかし、阪神・佐藤輝明選手(近大)の打撃センスの高さに、プロ野球の指導者たちは反省しなければならないだろう。 去る2月16日、阪神と楽天の練習試合が行われた。楽天の先発は、プロ5年目の高田萌生投手。昨季途中、巨人からトレード移籍してきた右腕で、石井一久GM兼監督も「田中、涌井、岸、則本の超豪華・先発ローテーションに割って入る投手がいるとしたら、高田」と期待を寄せていた。 「同日の練習試合ですが、高田と同級生にあたるドライチルーキーの佐藤との対決に注目が集まっていました」(ベテラン記者) 注目の対決は、初回に実現した。バットを折りながらも右翼ポール際に叩き込む大ファールとなったのは、既報通り。そのケタ外れなパワーに楽天ベンチも「オォ~」と唸り声を上げていたが、こんな評価も聞かれた。 「確かにパワーはケタ外れ。でも、バットスイングが良いからあれだけの大飛球になったんです。外角の変化球に対してはもっと勉強しなければならないところもありますが、甘いコースに来ればスタンドまで軽く飛ばしてしまう…。佐藤はパワーだけではなく、バットスイングの巧さで打球を飛ばしています」 ネット裏で視察していたライバル球団のスコアラーがそう言う。 力ではなく、技術で飛ばす。パワーは持って生まれた才能、技術は努力や、良い指導者に恵まれれば習得することができる。そう考えると、佐藤は良い環境で野球を学んできたことも分かる。 >>阪神野手陣に「びっくりするぐらい悪い」 紅白戦での守備難に金村氏が苦言、首脳陣の“ユーティリティー起用”にも疑問<< 一方、佐藤と対戦した同級生の高田だが、甲子園大会でも活躍し、「将来のエース候補」として、2016年のドラフト会議で巨人に指名された。しかし、プロ入り後の4年間はほとんど二軍で過ごしており、その素質を活かし切れていない。 「巨人、楽天のコーチたちは高田の才能を認めており、熱心に指導してきました。本人も一生懸命やっていますが」(前出・ベテラン記者) 阪神の宜野座キャンプを全て見たわけではないが、佐藤は「考えながら練習している」という印象を受けた。ティー打撃の途中休憩の時、佐藤は先輩選手のスイングを見ている。ティー打撃を再開させると、その先輩選手のスイングを模倣し、コーチに質問もしていた。 コロナの影響で今年はグラウンドに下りられない時も多いので、佐藤がどんな質問をしたのかは確認できなかった。しかし、単にスイング回数を重ねるだけではないことは分かった。 「今のままでは外角の変化球に苦労させられるというのが、彼に対する冷静な評価でした。でも、先輩たちの打撃スイングを見て、自分なりに何が足らないのかを察したようですね。学習能力の高い新人だと思います」(前出・他球団スコアラー) 阪神のチーム事情だが、主砲・大山悠輔内野手が腰背部を痛め、今は大事を取って別メニューとなっている。外野手でスタートした佐藤が代理三塁手も務めていたが、本人が「やりたい」と言っていただけのことはあって、軽快なフットワークも見せていた。 「今年は優勝を意識しているので、佐藤にばかりかまっていられない」(在阪記者) ペナントレース本番でも“大飛球”が見たい。 高校からプロ入りした同級生、大学を経て飛躍した佐藤。たとえ失敗しても、矢野燿大監督には、佐藤に「考える機会」を与えてほしいものだ。(スポーツライター・飯山満)
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.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
2020年01月12日 18時00分
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西武・松坂、一軍キャンプ投入は危険? 渡辺GMの意味深発言、昨季未登板の内海とも明暗分かれるか
2020年01月11日 17時30分
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日本ハム・中田も怯える「プロ野球選手寮」 心霊現象の頻発、球団が対応に追われたケースも?
2020年01月11日 11時00分
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阪神、現コーチ陣には存在意義がない? 山本昌待望論が渦巻く春キャンプ、秋に敷かれた“かん口令“も継続か
2020年01月10日 11時40分