プロ野球
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スポーツ 2021年02月12日 11時00分
ブルージェイズ・山口、契約途中でのクビは澤村のせい? 予想外の展開も巨人側は復帰画策か
メジャーリーグの“椅子取りゲーム”に日本プロ野球界も巻き込まれたようだ。 ブルージェイズの山口俊投手も巨人帰還となりそうだ。澤村拓一投手(前千葉ロッテ)が「レッドソックスと間もなく契約合意する」との一報が伝えられた2月11日午後、それを追うようにして、「山口が40人枠から外された」との“速報”も飛び込んできた。 「山口はスプリングキャンプに参加するため、すでに渡米しています。19-20年オフ、ブルージェイズと2年契約を結んでおり、今季もメジャーリーグのマウンドに上るはずでした」(スポーツ紙記者) 昨季は主にロングリリーバーとして、17試合に登板した。2勝4敗1H、防御率8・06。起死回生を狙っていたが、「40人枠」から外されたということは、事実上の戦力外通告だ。他球団への移籍も模索できるが、どこからもオファーがなかった場合、ブルージェイズとマイナー契約を結び直して再起を図るか、退団のどちらかを選ばなければならない。 「巨人帰還が大方の予想です。オフも巨人施設で自主トレをしていましたし、退団後の関係も良好です」(前出・同) 19年最多勝の山口が帰還するとなれば、先発投手のコマ不足問題は解消される。田中将大、平野佳寿に続く「3人目の帰還」となるのは時間の問題だろう。 >>「出ていけ!」ブルージェイズ・山口に現地ファン激怒 2戦連続の大炎上、「中継ぎで使う方が悪い」日本のファンは反発<< しかし、山口の40人枠漏れは「澤村のレッドソックス入り」によるものなのだ。 「レッドソックスは澤村と契約するため、こちらも40人枠から誰かを外さなければなりませんでした。26歳のジョエル・パヤンプスなるリリーバーが弾き出され、他球団への移籍が可能となるウエーバー公示の手続きをしたら、ブルージェイズが挙手したんです。今度は、ブルージェイズがパヤンプスを40人枠に入れるため、山口を外しました」(米国人ライター) また、ブルージェイズは20-21年オフ、トレードで投手補強を行っており、その時点で「山口はアブナイ」の声も出ていたそうだ。 巨人情報に詳しいプロ野球解説者がこう続ける。 「山口がDFA(40人枠漏れ)になる、それも、米キャンプが始まる前になんて巨人スタッフも予想できなかったようです。11日時点で巨人が何か動いた形跡は見られませんでしたが、帰還手続きは進められるはず。戸郷は山口を慕っており、チームにもたらす好材料も多い」 澤村も自身の米挑戦が巨人時代の同僚に影響を与えるとは考えていなかったはず。 経営難による田中、平野の帰還。緊縮による40人枠へのドライな対応。こうした米球界の冷えきった状況は、菅野智之投手の今オフの去就問題にも影響してきそうだ。いずれにせよ、“山口帰還”の一報に一番驚いていたのは原監督だろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年02月11日 17時30分
DeNA・知野、“超豪快フォーム”で一発! 叩き上げの3年目が狙う一軍デビュー
2月7日、三浦大輔監督と仁志敏久二軍監督が初采配を揮った紅白戦。注目度の高い試合で、先制ホームランを左中間に叩き込んだのは、3年目の内野手・知野直人(ちのなおと)だった。昨年、ファーム防御率2.07をマークした期待の右腕・阪口皓亮が投じたやや低めの144キロストレートを豪快にシバキ上げると、ボールは無人のスタンドで弾んだ。 知野は新潟アルビレックスBCから2018年のドラフトで6位指名された内野手。ルーキー時は同い歳の大河(現・琉球ブルーオーシャンズ)と切磋琢磨し、ファーム85試合出場で打率.203、7ホームラン。昨年はゴールデンルーキーの森敬斗や田部隼人らと共に、ショートやサードで出場し同 67試合で打率.237、6ホームランを記録。豪快なバッティングだけではなく、強肩や走力も魅力のプレーヤーだ。 昨年、筒香嘉智の後釜として抜擢した佐野恵太が首位打者を獲得するなど、バッターを見極める彗眼を持つラミレス前監督に、入団直後から高評価を得ていた知野。ドラフト6位と下位指名ながらも、新入団選手発表会の際には「一軍キャンプもあるかも」と指揮官から匂わせられ、実際に一軍に抜擢されたエピソードもある。入団時からバットを上段に構える、フォロースルーの大きなバッティングフォームは、プロではコンパクトになっていくのではとの見方もあった。しかし、実際は上段に構えたバットを大きく寝かすような、更に豪快なフォームへと改良。和田一浩氏や、中村紀洋氏、落合博満氏にも似た特徴的なフォームは唯一無二で、リストを効かせた力強いスイングから左中間、右中間の最深部でも気持ちよく伸びていく打球は魅力十分だ。 福島の強豪・聖光学院を中退し、第一学院高を卒業。その後は地元・新潟のアルビレックスに入団し、ベイスターズに6位指名された異例の経歴を持つ知野。内野手の若手では1位の森敬斗や、2位の伊藤裕季也&牧秀悟らと比べると、決して注目される存在ではなかったが、個性的なフォームと野性味溢れるプレースタイルを武器に、3年目の2021年、まだ見ぬ一軍の舞台で輝きを放ってくれそうだ。 写真・文 /萩原孝弘
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スポーツ 2021年02月11日 17時00分
ソフトBのボクシングだけじゃない! 球場に“地鶏”を放った球団も、過去のキャンプで行われた衝撃の珍トレーニング
これまでソフトバンク(2018-/2020年3月までは育成)でプレーしているプロ4年目・21歳の砂川リチャード。春季キャンプ中の6日に取り組んだトレーニング内容が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 リチャードはこの日、全体練習終了後になぜかボクシンググローブを着用してグラウンドに。その後、ミットをはめたトレーナー相手にミット打ちを敢行し、王貞治球団会長も興味深そうに見守っていた。 小久保裕紀一軍ヘッドコーチの「体のキレを出せ」という指示で行われたというボクシングトレを受け、ネット上には「ミット打ちする野球選手なんて初めて見た」、「どのくらい効果があるものなんだろうか」といった反応が多数寄せられている。一部では「こういう珍しい練習法もキャンプの風物詩だな」、「こういうニュースを聞くと開幕も近づいてるなあって感じがする」といったコメントも見られた。 選手・首脳陣にとって現在行われているシーズン前の春季キャンプ、そしてシーズンオフに行われる秋季キャンプは、翌シーズンへ向け新たな試みに取り組む時間を確保できる貴重な場。そのため、これらのキャンプではリチャードのボクシングトレのような、一風変わった練習が行われることもある。 >>「死ぬか分からんぞ」広島キャンプで鬼軍曹がスパルタ指導! 今なら考えられない光景? 波紋を呼んだ伝説の“素手ノック”事件<< 2019年のヤクルト春季キャンプで行われたのが、ボールではなくバットを投げるトレーニング。これは石井琢朗一軍打撃コーチ(当時)が発案した練習メニューで、スイングと同時にバットを前方へ高く放り投げるというもの。当時の報道では「体幹だったり、ボディーバランスが大事になる。手をこねないようにしないと真っすぐに飛ばないし、バットを内側から出すことも意識できる」と意義を語る石井コーチのコメントも伝えられた。 渡邉大樹、奥村展征の2名が特にうまくバットを飛ばしたというこのトレーニングだが、同年の渡邉は「.143・1本・1打点」、奥村も「.199・1本・12打点」と実際の成績はサッパリ。また、発案者の石井コーチが同年限りで巨人に移ったこともあってか、翌年以降バット投げトレは行われていない。 2016年の楽天春季キャンプでは、野球とはあまり関係がなさそうな風船を使ったトレーニングが行われている。球団トレーナーが発案者だというこのトレーニングは、地面に寝転んだ状態で風船を膨らませることで横隔膜、腸腰筋のゆがみを矯正する狙いがあるという。 このトレーニングは主に投手陣が毎朝行ったというが、同年はチーム防御率(3.82→4.11)、失点数(612失点→654失点)が共に前年より悪化。一見するとそこまでの効果はなかったように見えるが、チームは2020年春季キャンプでも取り組むなど風船トレを廃止にはしていない。 これまでの春・秋キャンプで最も奇抜なトレーニングと、今でも一部ファンの間で語り草になっているのが2003年広島秋季キャンプでの“地鶏トレーニング”。チームは例年地鶏が名物の宮崎・日南市で秋季キャンプを行っているが、首脳陣がその地鶏を使ったトレーニングを発案。グラウンドに設けた柵の中に地鶏を放ち、それを内野手に追わせることでフットワーク、イレギュラーへの対応強化を狙った。 ところが、柵に放たれた地鶏はそのほとんどが座り込んで動かず、中にはその場で卵を産む地鶏もいたためこのトレーニングは一瞬で“ボツ”に。当時の報道では、福地寿樹(現ヤクルト一軍外野守備走塁コーチ)が「意外と動かん。あいつら食べられていいって腹をくくってる」、東出輝裕(現広島二軍打撃コーチ)が「僕らを鍛えるより地鶏を鍛えた方がいい」と共に困惑したとされる。 肉体面の効果以上に、気分転換など精神面のメリットの方が大きいともいわれている珍トレーニング。今年はリチャードのボクシングトレの他に、どのような内容の珍トレーニングが発案されるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月11日 11時00分
阪神・川相臨時コーチと現コーチ陣がギスギス? 指導中の意味深光景、古田氏招へいのヤクルトとは明暗か
春季キャンプに招致された「臨時コーチ」の仕事とは…。 川相昌弘氏が阪神、古田敦也氏と立浪和義氏が古巣に、松中信彦氏は元同僚が指揮する千葉ロッテへ。2021年のプロ野球・春季キャンプは例年以上に「臨時コーチ」が話題となっている。 「近年では、山本昌氏が阪神の藤浪晋太郎を指導し、不振脱出のきっかけを作りました。松井秀喜氏が岡本和真ら巨人の後輩たちを教え、中畑清氏が監督を務めていた時代のDeNAでも筒香嘉智選手(現レイズ)の指導に携わりました」(ベテラン記者) 臨時コーチの本当の役目とは、一体、何なのか? 阪神・藤浪、巨人・岡本、前DeNA・筒香など、臨時コーチの指導が飛躍のきっかけになった例は少なくない。だったら、そのOBを「臨時」ではなく、通常コーチとして迎え入れた方が良策ではないだろうか。極端な言い方だが、臨時コーチの指導で選手がブレイクしたのなら、「通常コーチは何を教えていたのか?」と非難の対象にもなりかねない。 コーチ経験を持つプロ野球解説者がこう言う。 「通常のコーチと教える内容は変わりません。選手への助言にしても、同じことでも臨時コーチという違う人が話すと、何か新しいことに感じたりするものです」 臨時コーチを依頼する目的は、この辺にあるようだ。しかし、臨時コーチはキャンプ中、それも2週間程度の指導である。僅か2週間の指導を覚醒や覚醒のきっかけにするためには、監督、通常のコーチとの協力も必要だ。 「今回の東京ヤクルトの古田氏の指導が良い例ですよ。高津臣吾監督、古田氏はともに故・野村克也氏の薫陶を受けています。根底のある理論が同じだから、古田氏が選手に教えることと、高津監督、コーチたちが考えていることにブレがないんです」(球界関係者) 高津監督らが普段、教え切れないことをサポートしてもらう。それが、古田氏を臨時コーチとして招聘した真の狙いだ。 首脳陣と臨時コーチの考え、根底にある理論が合致していなければ、「効果は得られない」とするならば、ちょっと気になる光景も見られた。川相氏が指導する阪神キャンプだ。 川相氏は阪神の内野陣に「グラブの出し方」など基本的な捕球動作まで教えている。しかし、川相氏はライバル・巨人の出身であり、矢野燿大監督とはともにプレーした経験はない。内野手担当の久慈照嘉、藤本敦士両コーチとも接点はない。 その川相氏が選手に教えている時、両コーチは他選手を指導しているか、遠巻きに見ているだけだ。 「山本氏が臨時コーチを務めた時は、練習後、首脳陣全体と山本氏が集まって、同日の指導内容を確認していました。川相氏とも、宿泊ホテルの部屋で確認をしていると思いますが」(在阪記者) 下世話な話だが、臨時コーチにもギャランティは発生する。今は違うが、ひと昔前はアルバイト感覚で売り込みをしているOBもいたそうだ。 しかし、現在では要請があっても慎重になるOBの方が多いという。生半可な理論だと、選手に見透かされてしまうからだ。 OBの積み上げてきた理論や、勉強の成果は「教えた選手の成績」となって表れる。そういう意味では、通常のコーチよりも臨時コーチの方がペナントレースの勝敗に一喜一憂しそうである。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年02月10日 20時30分
「一生恨むからな」元横浜・高木氏に球審が“忖度”? 相手バッテリーも困惑、現代ではあり得ない裏話を暴露
元横浜で野球解説者の高木豊氏が9日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。球審の判定を巡る衝撃のエピソードを明かした。 今回の動画で高木氏は、自身が大洋・横浜時代(1981-1993)に何度も対戦した広島バッテリー(北別府学氏・達川光男氏)の印象や試合中の思い出をテーマにトーク。その中で、広島バッテリーと対戦した打席で審判から意図せず判定を“忖度”してもらった話を披露した。 具体的な日時については触れていないが、あるシーズン終盤の試合で内野安打性のゴロを放った高木氏。全速力で一塁を駆け抜けるも、「完全に内野安打(のタイミング)なのに(一塁塁審に)アウトにされた」という。 当時は打率が.301ほどと、シーズン3割達成に向けて瀬戸際の状況だったという高木氏。そのこともあり、アウトになった直後に「3割かかってるんだからお願いしますよ」、「(これで3割逃したら)一生恨むからな」と、一塁塁審に不満をぶつけてしまったという。 それでも判定が変わることはないまま、翌日の対広島戦に臨んだ。同戦は前日自身をアウトにした一塁塁審が主審を務めていたというが、特に気には留めず広島バッテリーとの勝負に集中したという。 打席ではアウトコースの球をひたすらカットし、とにかくインコースの球が来るのを待っていた。だが、フルカウントの状況で北別府氏が突然投じてきたど真ん中の球に手が出ず、「やられた!」と見逃し三振を覚悟したという。 ところが、このど真ん中の球を主審は「ボール!」とコールしたため、高木氏は見逃し三振ではなく四球に。この判定には自身も広島バッテリーも「えっ!?」と驚き、北別府氏はマウンドでひざをついていたという。 審判がなぜボール判定を下したかについては触れていないが、「ど真ん中をボールにしてくれた」と審判に助けられたことは確かだと語った高木氏。「そういう思い出もあるバッテリーだったね」と笑い交じりに振り返っていた。 高木氏はこの他に北別府氏の性格や試合中の達川氏との会話についても話している。 >>元広島・高橋氏の暴露話に「だから古巣に帰れないんだろ」呆れ声 選手の指導を放り出したまさかの理由とは<< 今回の動画を受け、ネット上には「リクエスト判定もある現代じゃまず考えられない話だ」、「本人は必死だったのかもしれんが、傍から見たら塁審への恫喝といわれてもおかしくないぞ」、「審判も『昨日文句言われたからここは…』っていう気持ちは持ってたんだろうか」、「相手バッテリーからしたらただの巻き添えだが、北別府さんも達川さんも抗議はしなかったのか?」といった反応が多数寄せられている。 際どい一塁判定がきっかけで、ストライク球がボール判定されたという今回のエピソード。ただ、現在は一塁判定に異議がある場合はリクエストを要求して白黒はっきりつけることができる上、ストライク球をわざとボールにするとネット上で大炎上を招くリスクもある。そのため、今後同様のエピソードが生まれる可能性は低いのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
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スポーツ 2021年02月10日 17時00分
巨人・岡本「下手くそ」自身の守備を酷評? 紅白戦を欠場してまで守備練習に打ち込むワケは
9日放送の『ニュースウオッチ9』(NHK総合)に、巨人のプロ7年目・24歳の岡本和真がVTRで出演。番組内での発言がネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 今回番組では、宮崎で一軍キャンプを過ごす岡本が今季への思いや現在の取り組みなどについて語るVTR映像を放送。岡本は日本シリーズでソフトバンクに2年連続4連敗を喫した悔しさを胸に、キャンプでは攻守両面のレベルアップを図っていることを語った。 話題となっているのは、守備の取り組みについての発言。今キャンプで岡本は紅白戦への出場を辞退してまで守備練習に取り組んでいるというが、その狙いについて「守備をすることによって自然と下半身が強くなったり(する部分)もある」、「(守備で)いいプレーをしたら気分的にも『よっしゃ!バッティングで打ったろう!』って思いますし、守備をたくさんやれば絶対バッティングにもいい影響が出てくる(と考えています)」とコメント。 その一方で、「まだまだへたくそなので、必死に食らいついてやってます」と、自身の守備能力はまだ納得するレベルまでは到底達していないという旨を口にしていた。 >>巨人・原監督「職場放棄だ!」毒舌が話題も昨年よりはマシ? 故障選手をやり玉に、現役時代の苦悩も影響か<< 今回の放送を受け、ネット上には「数値的には下手くそどころかリーグトップクラスだぞ」、「去年の時点でハイレベルな守備だったのにまだ納得していないのは意外」、「謙虚なのか、それとも自己肯定感が低すぎるのか」といった驚きの声が多数寄せられている。 「自身の守備を『へたくそ』と表現している岡本ですが、昨季の守備指標を見るとUZR(同じ守備位置を守る平均的な選手に比べどれだけ失点を防いだかを表す指標)は『14.5』で三塁手としては両リーグトップ。また、RngR(守備範囲の広さを表す指標)も『11.1』でこちらも三塁手の中では両リーグトップの数字を残しています。それでも全然満足していないという姿勢に驚いたファンも少なくないようです。岡本は今年1月に『ゴールデングラブ賞が一番の目標』と語ったと伝えられていますが、もしかすると今の時期を目標実現に向けた勝負の時期と考えているのかもしれません」(野球ライター) 昨年は三塁手部門でベストナインに選出されたものの、ゴールデングラブは逃している岡本。ゴールデングラブに選ばれるだけの守備能力を培えるかも、チームのリーグ3連覇を左右するカギになるかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月10日 11時25分
DeNA・三浦監督、就任会見での発言が早くも実現? 梶谷が抜けた「1番・中堅」にも新星出現か
サイレント。いや、本当の意味でチームが変わるとは、こういうことなのかもしれない。 横浜DeNAベイスターズの三浦大輔監督は、キャンプ第2クール最終日の2月9日、「段階を追って上がってきている」と、手応えを語っていた。 指揮官が交代し、練習メニューも少しだが見直された。バント練習に30分も費やし、フリー打撃はマシンではなく、「対投手」にするなど、より実戦的な内容となっている。 「新しい練習メニューを取り入れたわけではありません。『重点を置く個所』が変わっただけ」(プロ野球解説者) 昨季のチーム総本塁打数135、チーム打率2割6分6厘は、ともにリーグトップ。しかし、犠打、盗塁はワーストだった。 投手出身の監督らしく、堅実に1点を取り、それを継投策と守備で守り切るスタイルに変えたいのだろう。長時間のバント練習などがその一環である。 もっとも、バットを寝かせて打球を転がす練習は“地味”であり、選手も集中しなければならないので“無言”となる。一見、活気がないように感じるが、チームは確実に変わりつつある。 そんな“無言の改革”は投手陣にも見られた。 「三浦監督は先発ローテーション入りさせるピッチャーをまだ明言していません。打順もポジションも」(チーム関係者) 前政権ではキャンプイン早々に、先発オーダーや投手編成を明言していた。三浦監督の頭の中に青写真はあるはずだが、明言しないことで投手陣をヤル気にさせているのだろう。 「エースの今永、東が復帰できるのかどうか分かりません。昨季ブレイクした大貫、平良も2年続けて活躍できるのか分からないし、ルーキーイヤーに活躍した投手が翌年に故障離脱する傾向も続いています。投手力全体を底上げしないと」(前出・プロ野球解説者) >>元DeNA・濱矢がNPB復帰へ始動! ラミレス前監督とタッグ結成、新天地・茨城も全面サポートを約束<< DeNAは担当制が確立しているチームでもある。データ解析の作戦担当、トレーニングやリハビリに関する専門家もいて、スコアラーも他球団から一目を置かれている。 「現場コーチは、トレーニング・リハビリ担当に口を挟みません。トレーニング担当も選手が自分の手を離れたら、現場コーチに口を挟みませんが」(前出・チーム関係者) 担当制による棲み分けができているのは、むしろ良いことだ。しかし、全てを統括する監督の立場からすれば、どこまで関与していいのか、そのさじ加減が難しい。 三浦監督は就任会見で「一、二軍の情報共有も」と話していたが、この言葉にはチームの内情が秘められていたわけだ。 梶谷の移籍で空席となった「1番中堅」を狙い、神里和毅が目の色を変えていた。ドライチ投手の入江大生(明大)、2位の牧秀悟(中大)も順調な仕上がりを見せていた。 「4年目の宮本秀明が良い。外野の定位置争いに食い込んできそう」(前出・プロ野球解説者) 新戦力の出現、選手がヤル気になっているということは、三浦監督が担当コーチを巧みにプロデュースしているのだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年02月09日 20時30分
広島・九里の“347球”に「よくやった」 スタミナ強化だけじゃない? 野村氏が語ったブルペン投げ込みのメリットとは
元大洋・横浜で野球解説者の野村弘樹氏が、8日放送の『プロ野球ニュース 2021』に生出演。春季キャンプ中にブルペンで球数を投げ込むメリットを語った。 広島・九里亜蓮が4日、3登板分に相当する347球を投じ話題となったブルペンでの投げ込み。野村氏は番組内で九里の話題が取り上げられたことをきっかけに、春季キャンプ中にブルペンで投げ込む意図やメリットについて語った。 野村氏はまず、先発投手はシーズン中の登板日に「キャッチボール、ブルペン、イニングの合間、そして試合と最低200球ぐらいは投げてる」と説明。その上で、「それプラス余力ということを考えると350球とまではいかないけど、『300球ぐらいは投げときたいな』という気は僕も持っていた」と、投げ込みはシーズン中の登板を想定した準備の一環であると述べた。 野村氏は続けて、「(投げ込みは)自己暗示みたいなもの。『これぐらいやったんだ』とどこかに植え付けておくと、パワーや自信になる部分はある」とコメント。投げ込みにはスタミナ強化といった肉体的なメリットだけでなく、実際の登板で球数がかさんだ時も気持ちが追い込まれにくくなるのが精神的なメリットだと主張した。 また、野村氏は「疲れてから投げて覚えることもある」と、疲れた状態での投げ込みは投球フォームを固めることにもつながるとコメント。この効果については九里も実感しているようで、4日の投げ込み後に「どうやって下半身で粘って投げるかある程度イメージがついた」と語ったことが伝えられている。 一昔前とは違い“投手の肩・ひじが消耗品”という考え方が浸透し、過度な投げ込みをする選手も激減している現在の球界。野村氏は「『よくやったな』と言ってあげたい」と、時代の流れに逆行し347球を投げ込んだ九里をねぎらっていた。 >>広島・九里に「正気の沙汰じゃない」心配の声 “3試合分”のブルペン投球、過去には2000球以上を投げ込んだことも?<< 今回の放送を受け、ネット上には「先発がマウンド以外でもそれだけ球数投げてるのは知らなかった」、「投げ込みはスタミナを養うと同時に、自信の裏付けを作るっていう意味合いもあるのか」、「投げ込みは自己暗示のためって考え方はなかなか興味深い」、「疲れた状態で投げると無駄な体力を使いたくないから、自然と余分な力が抜けたフォームになるっていうのも聞いたことがある」といった反応が多数寄せられている。 野村氏は大洋・横浜一筋(1988-2002)の現役生活で通算101勝をマークするも、1999年に負った左ひじの故障が原因で33歳での引退を余儀なくされた投手。故障は投げ込みなどによる勤続疲労が原因だったのではとの見方もあるが、本人は今回の番組では投げ込みのデメリットについては特に語っていない。 エース・大瀬良大地や昨季新人王の森下暢仁らと今季の開幕投手を争っている九里。300球以上の投げ込みは、果たして今後どのような結果をもたらすことになるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月09日 15時30分
阪神野手陣に「びっくりするぐらい悪い」 紅白戦での守備難に金村氏が苦言、首脳陣の“ユーティリティー起用”にも疑問
元近鉄で野球解説者の金村義明氏が、8日放送の『上泉雄一のええなぁ!』(MBSラジオ)に電話で生出演。阪神野手陣や首脳陣に苦言を呈した。 金村氏は週末のスポーツニュースについて語る番組内のコーナーで、7日に行われた阪神の紅白戦について言及。その中で、守備のミスが相次いだことを問題視した。 今キャンプでは2度目の紅白戦だったが、試合では中谷将大、高橋遥人、中野拓夢がそれぞれエラーを記録。また、小幡竜平や北條史也が一塁にワンバウンド送球したり、木浪聖也が打球をファンブルして本塁に送球できなかったりと記録に残らないミスも相次いだ。 >>楽天復帰の田中、右肩・ひじは既に限界? 毎オフの意味深行動も金村氏が暴露「ある筋から聞くと…」<< 今キャンプの阪神は守備力向上を求め元巨人・川相昌弘氏を臨時コーチに招いているが、金村氏は「川相を呼んだ意味あらへん」とバッサリ。川相氏は現役時代にゴールデングラブを6回(1989-1991,1993-1994,1996)獲得した守備の名手だが、その川相氏の教えを選手たちは今一つ吸収しきれていないとため息をついた。 金村氏は続けて、「基本に忠実にステップをとって、ええとこ(捕りやすい)に投げるクセを朝早出で内野手全員やらさなアカンわ。もうそうせな直らへんわ」、「スローイングがびっくりするぐらい悪い」とコメント。キャッチボール、ノックといった練習を、首脳陣が無理やりにでもやらせないと改善は見込めないと苦言を呈した。 また、金村氏は「基本をもっと徹底してやらないと。巨人との差っていうたらそこやから」、「エラーはつきものだけど、阪神の場合は特別多いのよ。目に見えないエラーっていう(のが)。防御率が巨人と変わらない(巨人3.34/阪神3.35)のに失点がこれだけあって(巨人421失点/阪神460失点)っていうのは(いただけない)」とも発言。昨季巨人にリーグ2連覇を許したのは、「目に見えないエラーの数の差」が一因だと指摘した。 一方、金村氏は「首脳陣がコロコロ二遊間変えたり、サード守らせたりするのも良くない」と首脳陣にも苦言。「昨日の中野なんかでも、ショートで獲ってんのになんでセカンド守らすんかなあ。セカンドはみんな簡単にできると勘違いしてるんちゃうかなあ」と、選手を本職以外で起用していることも守備難を招いているのではと推測した。 「昨日でも試合を観てた人は分かると思うよ、(ミスが)何個あるか」と守備難を嘆いたファンも多いだろうという金村氏。「とにかく(打球を)捕ってステップして(一塁手の)胸まで投げさせてワンプレー終了というのを徹底してやらなアカンわ。それぐらいひどいもん」と、今一度基礎練習に取り組むべきだと語っていた。 今回の放送を受け、ネット上には「確かに紅白戦見てたら『えっ?そんなミスする?』っていう場面が何度もあった」、「内野だけじゃなく外野の中谷までミスしてたのは重症、全体的に意識を叩き直すべきだ」、「開幕前の今ミスが出て良かったと考えて、選手も首脳陣も取り組みを改めるしかないだろうな」、「ここ数年エラーかさんでるんだからそろそろなんとかしてほしい」といった反応が多数寄せられている。 昨季まで3年連続リーグ最多失策と近年は守備難が続いている阪神。その課題の克服にはまだまだ時間がかかるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月09日 11時20分
西武・渡辺GM期待の新助っ人に早くも不安、松坂よりも注目? ハズレならリーグV奪還は絶望的か
松坂大輔よりも“気になる投手”がいる。 去る2月8日、侍ジャパンの稲葉篤紀監督が埼玉西武ライオンズの春季キャンプを視察。短い時間ではあったが、辻発彦監督と球団スタッフに昨季の新人王・平良海馬投手が代表候補に挙がっている旨を伝えた。 「東京五輪に向けて、本人を含め、球団にも準備してもらうためにこれまで代表候補に名前の出ていなかった選手名を伝えておくんです。平良はリリーバーなので、登板過多にならないよう、球団も配慮が必要なので」(ベテラン記者) NPBスタッフによれば、稲葉監督は「強いボールを投げるピッチャーがカギになる」と話しているそうだ。 しかし、平良の名前が告げられた時、こんな声も聞かれた。 「今年も、西武の救援投手陣は『大忙し』でしょう。平良、昨季セーブ王の増田達至は連投で休む暇もないくらいに」(プロ野球解説者) リリーバーのフル稼働は、今に始まった話ではない。 >>元西武・石毛氏「なぜ?ふざけるな!」球団と“喧嘩別れ”の真相を暴露 「こんな裏側があったのか」去就を巡る攻防に驚きの声<< 西武は先発投手陣が弱い。高橋光成、ニール、松本、與座、十亀などがローテーション入りすると思われるが、昨季、この5名で勝利数が敗戦数を上回った者はゼロ。最も勝率の高い先発投手が高橋の5割(8勝8敗)だ。 また、打撃陣も昨季は不振で、投打ともに個人成績だけを見ると、「よくぞ、3位を確保できたものだ」という印象である。 「先発陣が早いイニングで降板してしまうので、救援投手をたくさん投入しなければなりません。今季もそういう戦いになりそう」(前出・同) こうした状況を聞くと、平良は侍ジャパンに合流する前に“息切れ”してしまいそうだ。 もっとも、救援陣のフル稼働状態から抜け出せないのは、チーム編成を統括する渡辺久信ゼネラルマネージャー(以下GM)にも責任がありそうだ。その渡辺GMが、自信を持って獲得したとされるのが、左腕のマット・ダーモディ投手(前カブス)。同投手だが、プラスとマイナスの両方の評価が聞かれた。 「米ドラフト会議での指名を何度も断り、4度目でようやくプロ入りしました。でも、思うような活躍ができず、マイナー生活を長く送ってきました。メジャーでの通算登板は29試合。主にリリーフでした。トミー・ジョン手術も経験しており、一時は米独立リーグで過ごしました」(米国人ライター) そのダーモディを渡辺GMは先発で使うという。確かに、今の西武には計算できる左の先発がいない。「球速は150キロ強」とのことだが、「10球投げたら、半分はスライダー」(前出・同)との情報も聞かれた。 「渡辺GMと西武の渉外担当は映像資料も見ていますが、それが手術前なのか、後のものなのか分かりません。術後のピッチングについて、『迫力がなくなった』との声もあります。左肘が完全に復活しているのかどうか…」(球界関係者) 渡辺GMの評価通りなら、チームのV奪還のキーマンとなり、侍ジャパンがキーマンと位置づけた平良の負担も減らしてくれるだろう。新型コロナウイルスの影響もあって、西武の外国人選手は来日が遅れている。 まだ見ていない無名左腕に、「復活は?」と松坂以上にヘンな関心が集まっていた。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ
西武、一軍キャンプ帯同も「松坂は別メニュー」か 渡辺GMの目論見がメンバー編成から判明?
2020年01月16日 11時30分
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スポーツ
DeNA・倉本寿彦、「周りを気にしている立場ではない」6年目の決意
2020年01月16日 11時00分
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巨人、オフ補強失敗が意外なベテランに影響? 元木ヘッドコーチも期待、若手を差し置いての優先起用もあるか
2020年01月15日 11時57分
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中日・根尾が二軍、ルーキー石川が開幕一軍? 就任2年目のシーズン、与田監督が目論むチーム構想とは
2020年01月14日 11時44分
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ソフトバンク・コラスも復帰絶望か 給料を持ち逃げした選手も、球団との契約を反故にしたお騒がせ助っ人
2020年01月13日 09時00分
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.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
2020年01月12日 18時00分
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西武・松坂、一軍キャンプ投入は危険? 渡辺GMの意味深発言、昨季未登板の内海とも明暗分かれるか
2020年01月11日 17時30分
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日本ハム・中田も怯える「プロ野球選手寮」 心霊現象の頻発、球団が対応に追われたケースも?
2020年01月11日 11時00分
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阪神、現コーチ陣には存在意義がない? 山本昌待望論が渦巻く春キャンプ、秋に敷かれた“かん口令“も継続か
2020年01月10日 11時40分