プロ野球
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スポーツ 2021年03月16日 11時15分
中日・福留、根尾に代わって開幕スタメン入り? 与田監督の意味深采配も復活に追い風か
世代交代には逆行するが、勝つためには止むを得ないだろう。 オープン戦も終盤に差しかかり、各球団ともペナントレース本番を意識した選手起用が目立つようになった。若手選手をベンチに下げ、レギュラークラスを使い始めたのだが、気掛かりなのは中日ドラゴンズの不振。打撃陣の調整が著しく遅れているようだ。 「レギュラーと控えの力量差が大きいチームでもあります。そのせいか、レギュラークラスの選手たちはスロースタートになりがち。打線が湿りがちなのはそのせいでしょう」(スポーツ紙記者) オープン戦8試合を終えて、2勝6敗。勝率は12球団ワースト、規定打席数に到達した選手を見てみると、チームトップの打率が高橋周平の2割9分2厘で、他選手は打率1割台というお粗末ぶりだ。 >>調整遅れの中日・大野に「どうってことない」OBらが太鼓判 与田監督も手応えの投球に疑問の声も<< その影響だろう。福留孝介外野手の一軍昇格を推す声も出始めた。 「ウエスタン・リーグ春季教育リーグで、福留が絶好調なんです。昨年、阪神を解雇された屈辱もバネになっているのでは。3月14日のソフトバンク戦(二軍)では、和田毅からヒットを放っています」(名古屋在住記者) 和田は一軍の先発ローテーションに入ってくる好投手だ。ソフトバンクには他にも調整登板させなければならない投手がいるため、二軍戦に登板したのだが、その主力投手からヒットを放ったのだ。順調な調整ができていると見て間違いないようだ。 教育リーグの成績を調べてみたら、同日時点での福留の打撃成績は、3割8厘。出塁率では5割6分5厘とかなり高い数値を残していた。「福留を一軍に」の声が出るのも当然だが、こんな指摘も聞かれた。 「福留を昇格させるとなれば、誰を二軍に降格させるのか…。根尾ってことになりませんかね?」(球界関係者) 根尾は外野手でオープン戦を奮闘中。キャンプ終盤までは「ショートで京田と勝負させる」と首脳陣も語っていたが、突然の外野転向となった。昨季は外野でスタートさせて、途中からショートに戻している。 この一貫性がない起用法に与田監督は「出場機会を増やすため」と反論していたが、根尾の打撃も1割台。いきなりの外野守備に戸惑い、それがバットにも影響したのかもしれない。 「左打ちの外野手ということで、福留と根尾は戦力として“重複”します」(前出・同) 今さらだが、福留は中日でプロ野球人生をスタートさせた。中日はチーム功労者を大切にするチームでもあり、“完全燃焼する場所”を探していた福留に手を差し伸べた。 「その恩に応えたいと強い思いを持っています。今年はかなり走り込んでいます」(前出・名古屋在住記者) 根尾がこのままバットで結果を出せなければ、福留と入れ代わる可能性も高い。 「オープン戦とは言え、負けが込んできてチームの雰囲気も良くありません。打線が上向きにならなければ、一軍昇格だけではなく、福留の開幕スタメンもあり得ます」(前出・球界関係者) 福留は後輩たちを叱ることもでき、阪神時代は“影の監督”とも位置づけられてきた。根尾を育ててもらいたいが、今必要なのは、福留の方だ。2021年の中日は“43歳のスタメン”でスタートすることになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年03月16日 10時50分
ロッテM☆Splash!!の衣装が4年ぶりに変更!「47年ぶりの勝率1位でのリーグ優勝へと突き進む」
千葉ロッテマリーンズは15日、公式チアパフォーマーM☆Splash!!(エムスプラッシュ)の衣装をリニューアルすると発表した。 新衣装はチームカラーに合わせた白と黒色でデザインされ、クールかつ華やかさをコンセプトにデザイン。M☆Splash!!の衣装コンセプト変更は2017年以来4年ぶりであり、ホーム開幕戦である3月30日楽天戦(ZOZOマリンスタジアム、18:30試合開始)から新衣装を着用してパフォーマンスする。 2021年のM☆Splash!!は、リーダーASUKA、サブリーダーTOKO、YUKAのもと、新メンバー3名(JURIA、NAJU、RIN)を加えた合計27名で活動し、2020年の25名から2名のメンバー増となる。 M☆Splash!! 新衣装デザインコンセプトについて、広報担当者は「2017年から続いたマリンテイストな衣装から、マリーンズブランドを象徴する衣装としてチームカラーの黒と白をベースにしたものに変更。アシンメトリーのトップスと巻きスカートでクールかつ華やかな印象を添えました。レッグカバーはブーツのデザインを採用し、V字の切り込みがポイントに。ポンポンの色も新衣装のテイストに合わせて、ゴールドからシルバーに変更しました」と説明した。 M☆Splash!!リーダーのASUKAは「2021年のM☆Splash!!は新メンバー3名が加わった総勢27名で活動します。迫力のあるパフォーマンスで、マリーンズファンの皆さんと心を一つに、47年ぶりの勝率1位でのリーグ優勝へと突き進んでいきます!!新衣装を身に纏い、さらにパワーアップしたM☆Splash!!を見ていただきたいです!!ZOZOマリンスタジアムで皆さんとお会いできるのを楽しみにしています」と語り、下剋上ではなく完全な形でのリーグ優勝に向けて、チームに力を与えるパフォーマンスをしていくと誓った。M☆Splash!!の新たなるパフォーマンスに期待したい。(どら増田)
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スポーツ 2021年03月15日 20時30分
ヤクルト・小川の偉業に同僚が激怒「なんで守らなあかんねん!」 交代を志願した選手も? 上田氏がチーム内の混乱ぶりを明かす
元ヤクルト・上田剛史氏が14日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。ヤクルト・小川泰弘の快挙にまつわる裏話を披露した。 小川は2020年8月15日・DeNA戦(横浜スタジアム)で「9回無失点・被安打0・四球3・10奪三振」と快投を見せ、プロ野球史上82人目(93回目)となるノーヒットノーランを達成。今回の動画で上田氏は、同戦での自身や同僚の混乱ぶりを明かした。 >>元ヤクルト・上田氏の仰天エピソードに「意味不明過ぎ」ファン爆笑 スキー場リフト券をフランクフルトと勘違い?<< 6回裏が終了したあたりから、選手たちの間に緊張感が漂い始めたという上田氏。自身と共に控え野手としてベンチ入りしていた廣岡大志(現巨人)と「おい大志、俺らノーヒットノーランやってる時に守備固め行くぞ…」、「いや、もうヤバいっすよね」と話していたところ、高津臣吾監督から「おい剛史! 次(7回裏)からレフト(の守備固め)行くぞ!」と指示が下ったという。 高津監督から指示を受けた上田氏は、「来たよ…マジか」、「これ本当嫌だな」と極度の緊張感を抱えたままレフトへ。守備に就いてからはセンター・山崎晃大朗と入念にアイコンタクトを交わして守備位置を調整したというが、それでも左中間への長打やレフト線へのポテンヒットへの不安は拭えず、常に「頼む頼む頼む!」と際どい打球が飛んでこないことを願っていたという。 そのような中で迎えた8回裏無死一塁、守備固めで二塁に入っていた廣岡がゲッツー性の当たりを落球し無死一、二塁のピンチを招く事態が発生。小川は踏ん張り無安打でこのピンチを脱したが、ベンチに帰った上田氏が廣岡に「お前何してんねん!」と声をかけたところ、廣岡は「いやもうヤバいっす。代えてください」と精神的に取り乱していたという。 また、上田氏によると9回に入る直前には、守備固めで一塁に入っていた荒木貴裕も「なんで俺こんな時にこんなとこ守らなあかんねん!」と重圧のあまりいら立ちを見せていたとのこと。また、無事にノーノーを達成した小川自身も、試合後に「必死でしたよ僕も…」とかなりの疲労をにじませていたという。 「なかなか味わえない緊張感と雰囲気ですよ、ノーヒットノーランかかってるところっていうのは」と、普段の試合とは桁違いの重圧を感じていたという上田氏。ただ、そのような雰囲気の中でプレーできたことは「幸せでした」と語っていた。 上田氏は動画で守備中のレフトスタンドの雰囲気や今季の小川への期待についても話している。 今回の動画を受け、ネット上には「ノーノーの裏でそんなに皆殺気立ってたのは知らなかった」、「野手陣は皆『俺のミスで記録が台無しになったら…』ってビクビクしてたのか」、「あの試合現地にいたけど、5回過ぎたぐらいからこっちも緊張して見ていられなかった」、「廣岡のエラーは見てる方としても心臓が止まりそうだったな」といった反応が多数寄せられている。 球団としては2006年5月25日・対楽天戦でガトームソンが達成して以来、約14年ぶりの快挙だった小川のノーノー。快投の裏で選手たちが混乱していたという話に驚いたファンは多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について上田剛史氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCY-tBYSCEQDxNg4nP2oP8YQ
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スポーツ 2021年03月15日 17時30分
DeNAドラ2・牧がOP戦絶好調! 開幕スタメンも濃厚に? 過去の先輩を超える活躍は見られるか
ベイスターズドラフト2位指名の牧秀悟(中央大)がオープン戦で猛アピールを続けている。安打を放った相手は、山本由伸(オリックス)、上沢直之(日本ハム)らのエース級から、14日にはあの田中将大(楽天)からマルチヒットと大物撃ちを果たし、目下.381と高打率をマーク。新人合同自主トレの際から「新人ですけど開幕スタメンを」とハッキリと言い切っていた目標にかなり近づいた印象だ。 過去ベイスターズのルーキーの開幕スタメンは、2016年、ドラ3・柴田竜拓(國學院大)が直近。敵地広島で7番セカンドでスタメンに名を連ねると、プロ初打席でクリス・ジョンソンからセンターへ決勝タイムリーと、新任のラミレス監督に初勝利を届ける大活躍を見せた。2015年はドラ3・社会人出身の倉本寿彦(日本製薬)が7番ショートでスタメン出場し、2打席目の5回にジャイアンツのエース・菅野智之からヒットを放った。その前となると2009年、1番センターにドラ1の松本啓二朗(早稲田大)、8番サードでドラ3の山崎憲晴(横浜商科大)と球団では50年振りとなる、2人の大卒ルーキーが抜擢。山崎は猛打賞と大活躍を見せ、新時代到来への期待が高まったオープニングゲームだった。 仮入団の際は「自分のセールスポイントはバッティングです。率を残すところと、チャンスでのバッティングが持ち味だと思っています。将来的には右打者で日本を代表する打者になりたいです」との目標を口にし、その為に常々「一発でボールを仕留める」ことを念頭に置きながら、フォアボールを選ぶ選球眼も兼ね備える。「三振することが嫌い」と公言し、ファールで粘る姿勢も三浦監督のめざす野球にはフィットしている。実際、「送りバント、進塁打、フォアボールも取れる。“おっ”と感じさせるものは持っている」と指揮官からの評価は高く、外国人選手が開幕に間に合わない今シーズン、ファーストかセカンドでのスタメンが濃厚だ。ここまで順風満帆に来ている牧秀悟。過去のスタメンルーキーの先輩たちを越える活躍を、26日東京ドームの開幕・巨人戦で見せてくれることを期待したい。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年03月15日 17時00分
OP戦初勝利の楽天・田中はシーズンでは通用しない?「棒球にしか見えない」MLB時代から続く課題に懸念の声
14日に行われたオープン戦・楽天対DeNA。「3-1」で楽天が勝利したこの試合に登板した楽天・田中将大の投球が、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 同戦の田中は、「5回1失点・被安打4・3奪三振」の投球でOP戦初勝利をマーク。ここまでの実戦で投げていなかったカットボールも交えての投球に、本人は試合後「一定の満足はありました」と手ごたえを口にしたことが伝えられた。 問題となっているのは、この日の田中のストレートの球速。同戦の田中は投じた65球中26球がストレートだったが、この中で150キロ以上を計測した球はゼロ(MAXは148キロ)。また、平均球速も142.8キロと140キロ台前半にとどまっていた。 同戦の田中の投球を受け、ネット上には「打たれなかったとはいえさすがに球速が遅すぎる」、「自己最速(158キロ)から10キロも遅いから、シーズンでは打ち込まれそうで不安」、「MLB時代から球速は低下傾向だけど、この調子じゃ通用するビジョンが見えない」、「パの打者陣からしたら棒球にしか見えないのでは」といった反応が多数寄せられている。 >>楽天復帰の田中、右肩・ひじは既に限界? 毎オフの意味深行動も金村氏が暴露「ある筋から聞くと…」<< 「田中はMLB・ヤンキース時代の2014年に右肘靭帯の部分断裂という故障を負い、その影響からか翌2015~2019年までストレートの平均球速が下落(149.3→149→148.5→147.7→147.3)。昨季は148.5キロと持ち直しましたが、新型コロナの影響でシーズンが60試合制に短縮されたこと、その影響で10登板にとどまったことによる上振れの数字という見方も少なくありませんでした。そのMLB時代よりさらに5キロほど遅い平均球速だった同戦を受け、このままなら千賀滉大(ソフトバンク/昨季平均球速153.4キロ)、バーヘイゲン(日本ハム/同152.9キロ)、山本由伸(オリックス/同151.3キロ)といった本格派先発を相手にしてきたパ・リーグ打者陣には通用しないのではと危惧しているファンは多いようです」(野球ライター) 一部からは「使用球やマウンドの硬さへの適応に手こずっているのでは」と、MLBとNPBの環境の違いが低球速の原因との指摘もされている田中。開幕前最後の登板機会とみられている20日の巨人戦で、ファンの不安を払拭する投球を見せることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年03月15日 11時45分
オリックス、開幕ローテ5枚は内定!6番手はブルペンデー?
プロ野球は26日の開幕に向けていよいよ2週間を切り、オープン戦もあとわずかとなった。オリックスは先発5枚が内定していると見られるが、6番手がまだ定まらない状態だ。▼オリックス3月9日〜14日オープン戦戦績対 東京ヤクルト大阪・京セラドーム大阪9日○オリックス(田嶋)4-1(スアレス)東京ヤクルト●10日○オリックス(山崎福)7-6(石川)東京ヤクルト●対 巨人大阪・京セラドーム大阪12日●オリックス(山本)2-3(菅野)巨人○13日○オリックス(宮城)3-1(戸郷)巨人●対 埼玉西武大阪・京セラドーム大阪14日○オリックス(ヒギンス)5-0(平井)埼玉西武●※(カッコ)内は先発ピッチャー 先発ローテーションは、開幕投手として決定している山本由伸に始まり、宮城大弥、山岡泰輔が26日からの埼玉西武との3連戦(埼玉・メットライフドーム)で登板することがほぼ確定。30日からの福岡ソフトバンクとの本拠地開幕3連戦(大阪・京セラドーム大阪)の先発は、田嶋大樹、山崎福也が当確しているが、その次に登板する6番手がまだ決まっていない。16日から、東北楽天とのオープン戦3連戦(静岡・草薙球場)が行われ、18日に先発するピッチャーが2週間後の4月1日の先発に選ばれそうだが、14日の試合ではヒギンス、能見篤史、黒木優太、鈴木優、吉田凌、阿部翔太、富山凌雅までが、1イニングずつノーヒットピッチング。金田和之が初ヒットを許すも、後続の中田惟斗(育成)、山田修義もノーヒットで、開幕カードの西武打線を無失点で封じ込めたのは大きい。 野手では、主軸の吉田正尚、アダム・ジョーンズ、スティーブン・モヤが好調。杉本裕太郎も高打率をキープし、正捕手争いを繰り広げている頓宮裕真と伏見寅威も打撃好調だ。14日の試合では若月健矢も存在感を示した。ここに最強世代である太田椋、宜保翔、紅林弘太郎といった若手が内野手のレギュラー争いを展開しているのだから層は厚い。 キャンプから“手の内を明かさない”スタンスを貫いている中嶋監督だが、16日からの楽天3連戦、19日からの阪神3連戦(京セラ)で開幕戦の骨格が明確になってくるのではないだろうか。14日の試合では高卒ルーキーも起用し、元謙太はオープン戦初打席で初安打を記録している。 ベールに包まれた今年のオリックスは希望の塊なだけに、シーズンで爆発させてもらいたい。(どら増田)
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スポーツ 2021年03月15日 11時10分
巨人・秋広、阪神バッテリーから容赦ない攻めを受けたワケ 王氏以来の快挙へ首脳陣は緊急指導か
18歳に対しては、厳しすぎる配球に見えたが…。3月14日、甲子園球場で行われた巨人とのオープン戦は、「1対0」で阪神が勝利。その1点がトラの黄金ルーキー・佐藤輝明による一発となれば、ペナントレースに向けてファンの期待は膨らむばかり。対象的なのは、巨人ファンが注目する高卒ルーキーだ。 「阪神の佐藤と、巨人の秋広(優人)に注目していました。阪神バッテリーは容赦なく、ペナントレース本番みたいなキツイ攻め方をしていました」 同試合を見ていたプロ野球解説者の言葉だ。 秋広は2打数2三振1四球と、良いところが全くなかった。試合後、原辰徳監督は「一軍とは競争の場所だから。育成の場所じゃないからね」と、厳しく言い放った。 一時は、「(王貞治氏以来)62年ぶりの高卒新人開幕スタメンも」と期待されていた。しかし、大学卒の佐藤と、高校卒の力量差が、同日の試合でそのまま出てしまったようだ。 >>巨人・秋広に元木ヘッドが「おかしいでしょ」 新人なのにコーチを酷評? 超生意気発言にファンも驚き<< もっとも、前出のプロ野球解説者が「容赦なく」と指摘していたように、阪神バッテリーは落ちる変化球を効果的に使っていた。「相手は18歳なんだから、そこまで本気にならなくても」の声が試合後に出ていたのも本当だ。 「最初の三振は落ちる変化球に対応できませんでした。2打席目の三振は、その落ちるボールが念頭にあったんでしょうね。ウラをかかれて直球に対応できませんでした」(前出・プロ野球解説者) “62年ぶりの快挙”は見てみたいが、長い眼で見れば、ファームで鍛え上げてから一軍に定着させるべきなのかもしれない。 「阪神バッテリーが容赦なく、秋広を攻めたのは彼の実力を認めたからです。高卒新人が活躍すれば、チームが勢いづくのは必至。オープン戦では話題の新人に対し、先輩投手が『打てるモンなら、打ってごらん』と甘いボールを投げるケースもあるんですが」(前出・同) “甘いボールのサービス球”を投げてもらえなかったのは、優勝を狙うチームの一員となった試練だろう。 キャンプ終盤では、秋広の居残り練習は“恒例行事”になっていた。牽制の捕球後のグラブの動かし方、ショートバウンドする送球を捕球する際のグラブの出し方、サインプレー等々…。秋広は高校時代に一塁守備もやってきたが、「自己流」で誤魔化していたところもあったらしく、基本動作を徹底的に教え込まれていた。 後藤孝志野手チーフコーチが付きっ切りとなり、それを原監督が見守って――。そんな光景が連日、沖縄キャンプで見られた。 「一軍で使うつもりでいるから、ここまで教え込んでいるんだ」と思ったのは、筆者だけではないはずだ。 「次のオープン戦が組まれている16、17日(中日戦)が最終テストとなりそう。そこで結果を出せば、開幕スタメンも十分に考えられます」(スポーツ紙記者) 15日は試合が組まれていない。関係者によれば、同日、巨人は甲子園球場を借りて全体練習を行うが、秋広の守備・打撃練習には担当コーチが多く時間を割くつもりでいるという。二軍降格させるだけなら、そこまで配慮しないはずだ。原監督が期待しているのは間違いない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年03月15日 10時50分
ロッテ佐々木朗希が抱く被災地への思い「勇気や希望を与えられる存在になりたい」
千葉ロッテの佐々木朗希投手が12日の中日とのオープン戦(千葉・ZOZOマリンスタジアム)で、実戦デビューした。 佐々木は2番手で登板すると、先頭の京田陽太を初球でファーストゴロに打ち取り、続く阿部寿樹はショートゴロに。主砲のビシエドには、2ボール2ストライクと追い込むと、最後はアウトローへ152キロを投げ込んで見逃し三振。マリンスタジアムからは大きな拍手が送られた。1回無安打無失点の好投は次に繋がるはずだ。 「正直、今から少し緊張をしています。明日も緊張をするとは思いますが、楽しんで自分らしく投げることができればと思います」と前日に語っていた佐々木だが、今回の登板は佐々木にとって、オープン戦初登板という思いとは別にもう一つ理由がある。それは東日本大震災の被災地への思いだ。「少しずつではありますが(復興が)前に進んでいることはすごくうれしく思います。そしてボク自身も前に進んでいけたらと思っています。今年は10年という節目ではありますが、ボクにとっては3月11日は毎年忘れることが出来ない日。3月11日は毎年特別な日だと思っています。10年前のボクはたくさんの人に支えてもらい助けてもらい、勇気や希望をもらいながら頑張っていくことが出来ました。プロ野球選手となった今は、逆に勇気や希望を与えることができうる立場にあると思っています。今後、自分が勇気や希望を与えられる存在となれるように頑張っていきたいです」と地元が岩手県陸前高田市と被災地だっただけに、そんな思いを胸に抱きながらの実戦デビューになっている。 なお、ロッテでは30日に開催するホーム開幕戦である楽天戦(ZOZOマリンスタジアム、18:30試合開始)を含む3月30日〜4月1日の公式戦3試合は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため5,000名の入場者制限とし、座席ごとに一定の間隔を空けて全席指定席としてチケットを販売すると発表。なお、18日の販売開始後に入場制限が緩和された場合、チケットの追加販売を行う可能性があるとのこと。チケット販売は昨年に引き続きダイナミックプライシング(価格変動制)で行う。 佐々木が一軍デビューすれば、5,000名ではチケット争奪戦になるのは必至。今後も佐々木のピッチングが見逃せない。(どら増田)
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スポーツ 2021年03月13日 11時00分
阪神・藤浪の開幕投手抜擢は川崎以来の衝撃に? 就任直後の落合監督の奇策、周囲が驚愕の采配は想像以上の結果へ
2012年ドラフトで1位指名を受け阪神に入団し、昨季まで「152登板・51勝46敗・7ホールド・防御率3.32」といった成績を残しているプロ9年目・26歳の藤浪晋太郎。9日、その藤浪を矢野燿大監督が今季の開幕投手に抜擢し、多くのプロ野球ファンの注目を集めた。 藤浪は2016年から昨季まで5年連続2ケタ未到達と近年は低迷しているが、昨季は白星こそ1勝だったものの、リリーフに転向した中盤以降は自己最速となる162キロをマークするなど復調。今季はキャンプから先発調整に励み、実戦12イニングで1失点と結果も残していた。 昨季11勝の西勇輝、秋山拓巳といった他投手を差し置いての藤浪の抜擢に、ネット上には「知った時は驚いたけど今の藤浪の調子なら期待できる」、「前年1勝の藤浪を開幕に据えるのはさすがに不安」と賛否の声が挙がった。一方、一部では「落合監督の川崎抜擢を思い出すな」、「落合の川崎サプライズ起用は結果につながったが藤浪はどうなるか」といったコメントも見られた。 >>阪神・矢野監督、藤浪の開幕起用は“ギャンブル”ではない? 本人も驚きの大抜擢、エース・西より優先した狙いは<< コメントで挙がっている川崎憲次郎は、現役時代ヤクルト(1989-2000)、中日(2001-2004)でプレーし、「237登板・88勝81敗2セーブ・防御率3.69」といった通算成績を残した投手。50歳となった現在は野球解説者として活動しているが、中日時代に開幕投手にサプライズ起用され大きな話題を呼んだことがある。 川崎が開幕投手に起用されたのは、中日加入後4年目のシーズンとなった2004年。川崎は2000年オフに4年総額8億円(推定)という条件で中日にFA移籍したが、加入直後に発症した右肩痛に悩まされ過去3年間は、白星はおろか一軍登板もゼロ。ところが、この年から指揮官に就任した落合博満監督は、同年1月2日に「開幕はお前でいく。これは俺とお前しか知らない」と秘密裏に本人に通告した。 これを受けた川崎は気持ちを奮い立たせ、周囲が川上憲伸、山本昌といった同僚を開幕投手に予想する中で必死に調整。そして迎えた同年4月2日の開幕戦・広島戦で、落合監督は言葉通りに川崎を先発起用した。 ヤクルト時代の2000年10月6日・阪神戦以来1274日ぶりの一軍登板に臨んだ川崎は初回こそ三者凡退に抑えたが、2回に広島打線につかまり「1回2/3・5失点・被安打5」で降板。打線が機能したためチームは「8-5」で勝利したものの、ファンからは「川崎を起用した意味はあまりなかったのでは」といった疑問の声も挙がった。 ファンの間で物議を醸した川崎起用だが、その意図について落合監督は試合後に受けた報道陣の取材に対し「このチームが変わるために、3年間必死にもがき苦しんできた男の背中を押してやることが必要だ」とコメント。長引く低迷から必死に復活に向け頑張る川崎をマウンドに送ることで、他選手に当たり前のように野球ができる幸せ、ひいては一試合、一球の重みを再認識させる狙いがあったと語っている。 また、後年の報道ではこれ以外にも“川崎に復活の見込みがあるのか見定める”、“メディア等への情報漏えいがないか確かめる”意味合いもあったことが明らかとなっている。中でも情報漏えい対策についてはかなり徹底していたようで、当時の主力選手である立浪和義も川崎の開幕起用は「開幕の2日くらい前まで誰も分からなかった」と過去に出演したTV番組の中で語っている。 その後チームは落合監督の狙い通りに選手がまとまり、1999年以来5年ぶりのリーグ優勝を達成。一方、川崎は「3登板・0勝1敗・防御率34.71」と振るわず同年限りでの引退を決断したが、引退後も「今の自分があるのは落合さんに気を遣っていただいたおかげ」とたびたびメディア上で落合監督への感謝を口にしている。なお、引退後の川崎氏はロッテ(2013-2014)、四国IL・香川(2018)でコーチを歴任している。 リーグ優勝という最高の結果をもたらした落合監督の川崎開幕起用だが、矢野監督の藤浪開幕起用も同じような結果につながるかもしれない。藤浪は川崎氏と違い全く投げられていないというわけではないが、長引く不振に苦しんでいる点は共通している。その藤浪を開幕戦に送り込むことで、「何とかして藤浪を勝たせたい」とチームが結束する可能性はあるだろう。 藤浪の開幕起用については、「あいつも苦しんだ中からここまできたのもあるし、このキャンプの姿を見ても、あいつに開幕(を託す)」と語っている矢野監督。多くのファンを驚かせた大抜擢は、果たしてシーズンにどのような影響をもたらすのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年03月12日 18時30分
プロ初登板のロッテ・佐々木に「まだまだ課題はある」球界OBが指摘 無失点投球が称賛も問題視された球質とは
12日に行われたロッテ対中日のオープン戦。「3-2」でロッテが勝利したこの試合で、ロッテのプロ2年目・19歳の佐々木朗希がプロ入り後初の実戦登板を果たした。 2番手として6回表にマウンドに上がった佐々木は、主力の京田陽太、阿部寿樹、ビシエドを相手に「1回無失点・被安打0」と好投。ビシエドからは152キロのストレートで見逃し三振を奪い、直後にビシエドが思わず苦笑いを浮かべる場面もあった。 2019年10月のドラフトで1位指名を受けロッテに入団した佐々木は、首脳陣の意向で昨季はほぼ通年で一軍に帯同したが一・二軍共に登板は0。迎えた今年は一軍キャンプ(2月1~12日)、二軍キャンプ(同月13~25日)での調整を経て、3月1日から一軍に合流していた。 >>登板回避のロッテ・佐々木に「非常に順調」井口監督が手応え? 大久保氏が聞いた今後の構想に、心配していたファンも安堵<< 佐々木の投球を受け、複数の球界OBがSNSを通じコメントしている。元日本ハム・森本稀哲氏は、同日に自身の公式ツイッターに投稿。「ウオーー!! こりゃ本物だわ!」と、この日最速153キロをマークした佐々木を称賛した。 同日に自身の公式ツイッターに投稿した元ソフトバンク・斉藤和巳氏は、「まだまだ課題はある」とコメント。課題の内容については触れていないが、その一方で「1軍のマウンドに立った事が…大きな課題をクリアしたという事」と、今日は登板できたこと自体が収穫との見方を示した。 佐々木のプロ初登板を受けて、ネット上にも「プロ初登板としては上々のナイスピッチングだった」、「中日最強打者のビシエドから見逃しで三振奪うとは思わなかった」、「常時150キロ投げてたから改めて凄い素材なんだと感じた」といった反応が多数寄せられている。 一方、「球がほとんど浮き気味だったのがちょっと不安」、「変化球を1球しか投げなかったのは気になる」、「1イニングでさっさと下がっちゃったし、シーズンでの一軍登板はまだ時間がかかりそうだな」といったコメントも散見された。 「今回プロ初登板で無失点投球を見せた佐々木ですが、同戦で投じた12球のうち11球は真ん中から高めに上ずり、唯一低めに行ったスライダーも外角に外れるボールに。また、球速も高校時代の最速である163キロからは10キロほど遅かったので、制球面、体力面ともにまだまだ課題があるといえるでしょう。ただ、プロ入りから実戦登板がなかった佐々木に対しては『いつになったら投げるんだ』といった不満の声も少なくありませんでしたので、同戦でマウンドに上がれたこと自体は間違いなく評価に値するでしょう」(野球ライター) ドラフト指名から約1年半を経て、遂にプロとしての第一歩を踏み出した佐々木。今後の登板にも大きな注目が集まりそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について森本稀哲氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/onifukkusencho斉藤和巳氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/kazumi_saitoh
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2020年01月16日 11時30分
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2020年01月14日 11時44分
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ソフトバンク・コラスも復帰絶望か 給料を持ち逃げした選手も、球団との契約を反故にしたお騒がせ助っ人
2020年01月13日 09時00分
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スポーツ
.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
2020年01月12日 18時00分
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スポーツ
西武・松坂、一軍キャンプ投入は危険? 渡辺GMの意味深発言、昨季未登板の内海とも明暗分かれるか
2020年01月11日 17時30分
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スポーツ
日本ハム・中田も怯える「プロ野球選手寮」 心霊現象の頻発、球団が対応に追われたケースも?
2020年01月11日 11時00分
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スポーツ
阪神、現コーチ陣には存在意義がない? 山本昌待望論が渦巻く春キャンプ、秋に敷かれた“かん口令“も継続か
2020年01月10日 11時40分
特集
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【独自】元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能ニュース
2025年04月28日 19時03分
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【独自】YouTuberゆたぼん、短期間留学で“自分に勝つ” 昨年のホリエモン、DAIGOとのレスバの思い
芸能ニュース
2025年04月18日 20時55分
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【独自】MEGA BIG2億円当選者・造船太郎、“楽して”儲けたい 興味はNHK党への出資が0円になるか3億円になるか
社会
2025年04月21日 18時25分
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カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
芸能ネタ
2025年06月01日 12時00分