プロ野球
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スポーツ 2021年01月06日 20時30分
阪神・藤浪に「先発よりは中継ぎで」関本氏の主張に賛否 本人は先発切望もリリーフ起用を推すワケは
元阪神で野球解説者の関本賢太郎氏が、5日放送の『ラジオで虎バン』(ABCラジオ)に生出演。阪神・藤浪晋太郎は今季もリリーフ起用すべきと主張した。 今回の放送で関本氏は2021年の阪神のキーマンについて、投打でそれぞれ複数名の名を挙げながらトークを展開。投手として藤浪の名を挙げた上で、本職の先発ではなくリリーフ起用した方が戦力になるとした。 >>阪神・矢野監督、ドラ1佐藤の今後を明言「そんなに甘くない」鮮烈デビューには否定的も、数年後の未来には期待?<< 昨季は先発では「11登板・1勝5敗・防御率4.43」、リリーフでは「13登板・0勝1敗7ホールド・防御率2.35」といった数字を残している藤浪。その藤浪について、関本氏は「先発投手はアルカンタラとチェンを入れて枚数はそろっている」とチームの先発ローテには空きがないとした上で「先発というよりは中継ぎで頑張ってほしい」と希望した。 藤浪のリリーフ起用を推す理由について、関本氏は「先発でもいいけど、25、6試合しか投げないことを考えると(もったいない)」、「先発で10勝してくれるかもしれないけど、(その一方で)70、80試合投げるポテンシャルも持っている」とコメント。リリーフとしてフル稼働する方が、先発で投げるよりも多くの白星をチームにもたらす可能性が高いからだと説明した。 「8回はセットアッパー藤浪、9回に(守護神の)スアレス」と、リリーフ起用なら勝ちパターンの一角として8回に固定すべきという関本氏。「ここが順当に、期待通りに成績を出してくれたら、いよいよ(今年は優勝)やるぞと思う」と、勝ちパターンが期待通りに稼働すれば2005年以来のリーグVも現実味を帯びると期待していた。 今回の放送を受け、ネット上には「確かに藤浪はリリーフでいってほしい、数字的にもリリーフの方がいいし」、「怪我でもない限り先発ローテには空きが出ないだろうから、最初からリリーフ起用した方が戦力としては大きくなると思う」、「昨年はシーズン途中の転向でもいい球投げてたから、開幕からリリーフ1本でいったら物凄い成績を残すんじゃないか」といった反応が多数寄せられている。 一方、「本人は先発戻る気マンマンだから最初からリリーフで起用するのは無理そう」、「矢野監督も藤浪は先発って言ってるしなあ、開幕前までの結果次第なら考え変えるかもしれないが」と否定的なコメントも複数見受けられた。 「関本氏がリリーフ起用を推している藤浪ですが、本人は昨年12月16日の契約更改の際『先発以外は頭にない』と来季の先発再転向を強く望んでいました。また、チームを率いる矢野燿大監督も今オフメディアのインタビューなどで度々『来季の藤浪は先発』と口にしていますので、現状ではリリーフ起用の可能性は薄そうです。ただ、今オフの阪神はアルカンタラ、チェンと2名の助っ人先発を獲得。ここに昨季主にローテを守った西勇輝、青柳晃洋、秋山拓巳、高橋遥人を合わせると先発ローテの6枠は埋まるため、藤浪なしでも先発陣は回せる状況にあります。来月から始まる春季キャンプやオープン戦でもし藤浪が結果を残せなければ、リリーフ起用へと方針を変更することもあるかもしれません」(野球ライター) 「28登板・14勝7敗・防御率2.40」をマークした2015年を最後に、年々成績が落ち込んでいる藤浪。先発、リリーフのどちらでも復活すればチームにとって大きな追い風となるが、果たして今季はどのような起用法でシーズンを戦うことになるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月06日 17時00分
日本ハム・栗山監督が戦力外選手に謝罪? 黒羽根氏が引退後の意外な贈り物を明かす「これからの家宝に」
元フジテレビアナウンサーでフリーの田中大貴アナが5日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、今オフ日本ハムを戦力外となり現役を引退した黒羽根利規氏がゲスト出演。日本ハム・栗山英樹監督の知られざる気遣いを明かした。 自身と同じく今オフ日本ハムを戦力外・引退となった白村明弘氏や、元近鉄・金村義明氏と共に今回の動画にゲスト出演した黒羽根氏。本動画ではセ・パの実力差や日本ハム時代の思い出などを中心にトークを展開したが、その中で昨年12月のトライアウト後に栗山監督から直筆の手紙をもらったエピソードを披露した。 プロ15年目・33歳で迎えた昨季は一軍出場が1試合もなく、シーズン終了後の昨年11月5日に戦力外通告を受けた黒羽根氏。12月7日にトライアウトに参加したものの他球団からのオファーはなかったため引退を決断したが、戦力外通告の直後とトライアウト直後にそれぞれ栗山監督に連絡していたという。 すると、栗山監督は2度目の電話の中で「(黒羽根氏から)連絡してきてくれたことがうれしい」と黒羽根氏に感謝すると同時に、今の住所を教えてくれないかと要望。黒羽根氏が「何かくるのかな?」と思いつつ住所を教えると、後日栗山監督から直筆の手紙が届いたという。 動画内では手紙に書かれていた内容の全ては明かされていないが、黒羽根氏は「あんまり力になれずごめんね」、「文句とかもあったかもしれないけど、(黒羽根氏は何も)言わずに背中で…」などと自身を思いやる内容の文が記されていたことを告白。思わぬ贈り物に感激したという黒羽根氏は「これからの家宝に(するつもり)」と、栗山監督からの手紙は今後も大事に保管していくつもりだと語っていた。 黒羽根氏はこの他にも自身が思うパ・リーグで好投手が育ちやすい要因や、セ・パで異なるバッテリーへの指導について動画内で語っている。 >>大谷翔平に「ラストチャンス」MLB公式の真意は古巣日本ハムも危惧?本人だけに収まらない二刀流の弊害とは<< 今回の動画を受け、ネット上には「クビになった選手にここまでするのは気遣いが凄い」、「活躍できなかったのは自分の責任もあるっていう文面は優しさが滲み出てる」、「黒羽根さんが礼儀を欠かさなかったことがよほどうれしかったんだろうか」、「選手を思いやる姿勢はシーズンオフでも一貫してるんだな」といった反応が多数寄せられている。 2012年の就任から現在まで指揮を執り続けている栗山監督は「俺が悪い」、「自分の責任」と敗戦や低迷の全責任が自身にあるという発言は多い一方、選手批判はめったにしないことで広く知られている。その優しさは既にチームを離れた選手に対しても変わることはないようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について田中大貴アナの公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC95Lxy4H7OA0w-bVzIvFyzg
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スポーツ 2021年01月06日 11時00分
巨人肝いりのDH制、交流戦までの“お試し導入”が急浮上 予想外の援軍が出現? 各首脳陣は既に準備中か
セ・リーグの指名打者制導入論(以下=DH)に“怪情報”が飛び出した。「交流戦までの期間、試験的にやってみる」というのだ。 「12月から1月上旬にかけ、各球団の編成スタッフ、監督、コーチが集まり、2021年シーズンの展望を話し合います。それを元にキャンプ、オープン戦の練習スケジュールや、選手の一、二軍の振り分けなども決まっていくのですが、『DH制に備えてくれ』と伝えられたセ・リーグ球団のコーチが何人かいました」(球界関係者) セ・リーグのDH制導入の積極論者は、巨人だ。昨年12月14日のセ・リーグ理事会で改めてその提案が議論されたが、4球団が反対。この話はいったん終了と思われたが、そうではなかった。 >>金村義明氏「何してんねんこいつ」一部監督のお粗末采配に呆れ?セ・リーグのDH制導入見送りも批判し賛否<< 「プロ野球選手会も『DH制』の導入を訴えてきたんです」(スポーツ紙記者) 選手会が要望してきたのは意外だったが、大きな混乱はなかった。セ、パ両リーグのMVP、新人王などが発表・表彰される「NPBアワード」(同17日)でのことだ。セレモニー終了後、複数の選手が24日のNPBとの事務折衝で「セ・リーグのDH制導入の話を出す」と予告していたからだ。 年長のプロ野球解説者がフリートークの延長で、こんなことを教えてくれた。 「ピッチャーが打席に立つ打線と、野手を9人並べた打線では、当然、破壊力が違います。ピッチャーも打席に立たない分、気分的に楽かもしれません。今の時代、社会人、大学でDHを経験している選手も多いので、セ・リーグがDH制を導入しても混乱は起きないと思う。問題なのは、『契約更改』ですよ」 DHという10人目のレギュラーが誕生する。そうなれば、セ・リーグの各球団はチーム総年俸が増えることを覚悟しなければならない。巨人以外のセ球団がDH制導入に消極的なのは、“人件費が影響している”との意見だ。 「セ・リーグも毎年、オープン戦でDH制を使って選手を調整させています。パ・リーグ主催ゲームとなる交流戦、日本シリーズもDH制なので、その長所と短所は理解しています。『短期間だが、試験的にやってみようか?』との意見が出始めたんです」(前出・関係者) その“お試し期間”が、「オープン戦まで」ではなく、交流戦が始まるまでの序盤戦だというのだ。 「開幕前、セ・リーグがもう一度集まります。その時に『お試し期間』が協議される可能性が高まってきました。選手会を敵に回すとウルサイですし…」(前出・同) 今のところ、選手会の本気度は不明だ。かつてFA権の導入を訴え、その取得年数の短縮を主張したような激しさもない。 「21年、東京五輪が開催されるのなら、その間、ペナントレースは中断されます。『五輪を挟んで、前半と後半』という捉え方をする監督、コーチもいます。その前半戦だけ、セがDH制をテストしたとしても混乱は起きないと思います。でも、ファンの支持は得られないのでは」(前出・プロ野球解説者) しかし、グラウンドを指揮する監督、コーチたちが「その可能性も念頭に入れている」となれば、“お試し期間”が導入される可能性は十分にある。巨人、そして、選手会の動向に、要注意だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年01月05日 17時00分
阪神・矢野監督、ドラ1佐藤の今後を明言「そんなに甘くない」 鮮烈デビューには否定的も、数年後の未来には期待?
阪神・矢野燿大監督が、4日放送の『虎たまプレミアム』(ABCラジオ)に生出演。昨年10月のドラフトで1位指名し獲得した佐藤輝明(近大)に今季の好成績は求めていないことを明かした。 今回の放送で矢野監督は、2021年シーズンの展望について複数選手の名を挙げながらトーク。その中では佐藤の名も挙げたが、1年目からの活躍はあまり期待していないと語った。 昨年のドラフトでは阪神だけでなく、巨人、ソフトバンク、オリックスも1位指名するなど複数球団から高い評価を受けた左打者の佐藤。矢野監督も「素材は間違いなくスケールがデカいので、どう力をつけていくのかは一緒に頑張っていく」、「理想は生え抜きの日本人で中心選手(になること)。(そのような選手は)チームを安定させる、ファンの人が喜んでくれるというところにつながると思う」と、将来的にチームの絶対的主軸に育つポテンシャルは十分だと口にした。 ただ、この直後に矢野監督は「今年すぐに結果を残せるのかというと僕はそんなに甘くないと思う」と、佐藤がプロ1年目の今季、いきなり好成績を残すことは考えづらいと主張。また、「大学卒業して1年目で期待以上の成績を残したのは巨人の高橋由伸ぐらい」と、過去に1年目から主力級の数字を残した大卒左打者は1998年の巨人・高橋由伸(.300・19本・75打点)ぐらいしかいないとも指摘した。 佐藤が通用しないと思う理由については触れなかったが、今季は「まずはプロの投手を経験して、自分はどれくらい通用するのか試していく年になる」という矢野監督。現段階でどれくらい通用するのか楽しみだとしつつも、「本当の力が出るのは何年かかかると思う」と成長するまでにはそれなりの時間を要するのではと推測していた。 >>元阪神・川藤氏、ドラ1佐藤の“即レギュラー”に反対「簡単にやったらいかん」理由は“天狗”になるから?独自主張に反発も<< 今回の放送を受け、ネット上には「佐藤はドラフト以降かなり持ち上げられてるから、監督はこれぐらいドライな方が安心する」、「まだ新人合同自主トレも始まってないからなあ、じっくりと力量を見定めた上で育成するつもりなんだろう」、「左打者がいきなり甲子園で結果残せるとは思えないし、過度な期待はしないという考えは理に適ってると思う」といった反応が多数寄せられている。 「今回矢野監督が名前を挙げた佐藤は大学4年時に関西学生野球リーグの通算本塁打記録を更新(14本)した左の強打者ということもあり、指名当初からファンやメディアの間では『新人での開幕スタメンは十分あり得る』、『30本塁打は十分達成できる逸材』といった期待の声が多く挙がっています。ただ、阪神の本拠地である甲子園は右翼側から左翼側へ吹く浜風が存在することに加え、右中間、左中間が深い構造をしているため左打者が本塁打を量産するのは難しい球場。実際、過去の生え抜きを見ると左打者で30本塁打をクリアした選手は掛布雅之のみで、20本以上にラインを下げても藤田平、桧山進次郎、鳥谷敬の3名を加えた4名しかいません。矢野監督はこうした歴史があることも踏まえ、佐藤が期待外れに終わらないように慎重に育成しようとしているのではないでしょうか」(野球ライター) 今回の放送内で矢野監督は「大山(悠輔/2016年ドラ1)、佐藤、井上(広大/2019年ドラ2)、そこらへんが中心になっていくような時代がくれば」と、ゆくゆくはドラフト上位野手でクリーンナップを構築したいという構想も口にしている。その構想の実現に向け、佐藤の育成には時間をかけてじっくりと取り組む方針なのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月05日 11時00分
巨人、守備位置が被る助っ人をダブル獲得したワケ 原監督が画策する“プラトーン作戦”とは
不思議な縁で結ばれていたようだ。原巨人の新外国人選手に関する情報が飛び込んできたのは、2020年の年末だった。 韓国球界も経験したエリック・テムズ内野手(前ナショナルズ/右投左打)と大筋で合意したとのこと。近年のテムズは右投手との対戦する時に限って出場していたプラトーン選手。パワーヒッターではあるが、「連覇、打倒ソフトバンクをめざす上では、ちょっと頼りないが?」というのが、第一報を聞いた時の感想だった。 そのテムズ巨人入りの一報の翌日だ。今度は20年シーズン、ブルワーズ、SFジャイアンツを渡り歩いたジャスティン・スモーク内野手(左投両打)の獲得に向け、調査を進めているという。 「スモークは17年シーズンに38本塁打を放ち、米球宴にも選ばれました。近年は若手に出場機会を奪われておりますが」(特派記者) メジャーリーグでの成績がそのまま日本プロ野球界で反映されるわけではないが、こちらもパッとしない。 「テムズは一塁と外野が守れます。スモークは一塁のみ。外野もできるとは思いますが、近年は外野守備に就いたことはないはず」(前出・同)どちらも長打を売りにしているパワーヒッターだが、守備位置が重複する。しかし、この2人が一緒に巨人入りすることになれば、米国の野球ファンは驚くのではないだろうか。 「19-20年オフ、テムズ、スモークが同じ記事内で報じられたことがありました」(米国人ライター) 当時、テムズはブルワーズに残るかどうかの交渉中だった。結果、テムズは新天地を求めることになるのだが、そうなると、ブルワーズはテムズの代役を探さなければならない。そこで、ひと足先にブルージェイズからフリーエージェントになっていたスモークの名前が報じられたのだ。 「スモークは若手の台頭でブルージェイズを追い出されたようなもの。二つ返事でブルワーズのオファーを快諾しましたが」(前出・同) しかし、スモークはブルワーズで活躍できなかった。シーズン途中で契約解除となり、その後、すぐにSFジャイアンツに拾われたが、故障も重なって20年シーズンは散々な結果となってしまった。 ブルワーズの地元・ミルウォーキーでは「テムズが残留していれば、スモークの獲得はなかった」と認識されている。 >>元巨人・岩隈氏に「そんなに消極的だったとは」驚きの声実は早期降板を願っていた? MLB時代の快挙の裏話を明かす<< 両選手とも、ここ2、3年は好成績を残していない。おそらく、今回の巨人入りが“一軍選手扱い”してもらえる最後のチャンスだろう。 「一塁の守備で中島宏之、ウィーラー、テムズ、スモークが重複し、左翼でもウィーラー、テムズ、亀井らが重複します。右打ちのウィーラー、中島と、左打ちのテムズをプラトーンで起用するビジョンも予想されますが、セ・リーグの指名打者制導入を見越しての重複補強かもしれません」 日本のプロ野球解説者がそんな予想もしていた。テムズ、スモークの両方を獲得するのではなく、2人分の年俸でワンランク上の外国人選手を探した方が良さそうだが? (スポーツライター・飯山満)※外国人選手のカタカナ表記は「メジャーリーグ選手名鑑2020年」を参考にいたしました。
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スポーツ 2021年01月04日 21時30分
西武選手が自身のサインミスに逆ギレ!「なんでお前がグレてんだよ」大久保氏も困惑? 片岡コーチが生意気エピソードを暴露
元楽天監督で野球解説者の大久保博元氏が3日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、巨人三軍野手総合コーチの片岡治大氏がゲスト出演。現役・西武時代の逆ギレエピソードを暴露した。 大久保氏が昨年12月31日に投稿した動画で初出演し、今回が3本目の登場となる片岡氏。本動画では西武が渡辺久信監督(現GM)の指揮のもとリーグ優勝・日本一を達成した2008年シーズンの思い出話や裏話を中心にトークを展開したが、その中で渡辺監督のスクイズ指示に逆ギレし、ふてくされてしまったというエピソードを披露した。 具体的な日時は動画内で明かしていないが、2008年シーズン中のある試合で渡辺監督からスクイズのサインを出されたという当時プロ4年目・25歳の片岡氏。片岡氏は足が速く小技もきく打者だったためスクイズ指示は特に珍しくない采配だが、片岡氏によると渡辺監督はスクイズのサインに苦手意識があるのか、かなり緊張しながらサインを出していたとのこと。そのため、「監督緊張して(サイン)出したんだろうな、絶対決めたろう」と、何としてもスクイズを成功させようと思って打席に臨んだという。 ところが、相手バッテリーはスクイズを警戒していたのか初球からウエストを敢行。どのようにバットを伸ばしても届かないところに球を外されてしまったため、片岡氏は「あ~無理だ」、「自分の打席がなくなっちゃう」と思いながら瞬間的にバットを引いてしまったという。 片岡氏や大久保氏によると、当時の西武ではスクイズのサインが出された際はどのような球が来てもバットを引かずに最後まで当てにいくよう指示が徹底されていたとのこと。そのため、バットを引いてしまった片岡氏に対し渡辺監督は「あれバット引いた?」とかなり不満げだったといい、横で戦況を見守っていた大久保氏も「いや、引いてないと思うんですけど…引いたかなあ…」と渡辺監督の言葉にしどろもどろだったという。 片岡氏のスクイズ失敗もあり敗れた試合後にチームの野手陣はミーティングを行ったというが、大久保氏によると片岡氏は1人だけユニフォームを着ずにアンダーシャツでミーティングに参加。また、大久保氏をはじめとした首脳陣の指示や注意に対しても空返事だったため、「なんでお前がグレてんだよ」と困惑したという。 これを聞いた片岡氏は「(自分でも)悪いのは分かってるから『そこをまた(ミーティングで)言われるな』と思って、『あ~やっぱり言われた』(と思ったことで)のふてくされ」、「『分かってるよ…』みたいな(気持ちだった)」と、自分でも猛省したミスに改めて触れられたことで逆ギレしてふてくされてしまったとコメント。一方、その日の深夜に大久保氏に「今日は態度悪くてすみませんでした」と謝罪の連絡を入れたことも語っていた。 片岡氏はこの他にも優勝目前の試合中に思わず涙してしまったエピソードや、巨人を下した2008年日本シリーズの直前に大久保氏が出したという意外な指示などについて動画内で語っている。 >>西武・松坂、ソフトB・工藤監督のおかげで命拾い?渡辺GMがリスク覚悟の残留を決断したワケは<< 今回の動画を受け、ネット上には「渡辺監督がスクイズサイン苦手っていうのは初耳、あんまり成功率高くなかったんだろうか」、「ウエストに対してバット引くのは分からなくもないけど、引くなって指示されてたのにやったらそりゃ渡辺監督も怒るよ」、「乱れた服装で参加して指示まともに聞かないって凄い態度だな、ある意味メンタルが強いのかもしれない」、「あの頃の片岡は若さを活かしたイケイケなプレーをする選手だったから、若気の至りが出てしまったって感じの話だな」、「ふてくされたままだったらただの素行不良だけど、その後ちゃんと謝ってるからこうして笑い話にできるんだろうな」といった反応が多数寄せられている。 同年は二塁のレギュラーとして139試合に出場し、「.287・4本・46打点・167安打・50盗塁」で最多安打と盗塁王の二冠に輝いた片岡氏。リーグ優勝・日本一の立役者の1人であるその片岡氏が若気の至りを見せていたというエピソードに驚いたファンは多かったようだ。 文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2021年01月04日 20時30分
ロッテ・澤村「国内の移籍は無い」今オフの方針を断言 念願のMLB移籍、実現しなければ道は一つ?
元巨人で野球解説者の上原浩治氏が3日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、ロッテ・澤村拓一がゲスト出演。動画内での発言が、ネット上のロッテファンの間で話題となっている。 上原氏の動画にゲスト出演したNPB現役選手は澤村が初。本動画では今オフ狙っているMLB移籍の現状や、昨年9月に巨人からロッテにトレード移籍した際の心境などを中心にトークを展開。澤村は現在(4日午後5時)までMLB球団と契約には至っていないが、「気にかけてくれるチームでいうと8(球団)とか」と8球団が接触してきていることを告白した。 話題となっているのは、NPB残留となった場合の去就に関する発言。澤村は海外FA権を行使しているため交渉に明確な期限は設けられていないが、仮にMLB球団と契約に至らなかった場合でもNPB他球団と移籍交渉することは可能となっている。 ただ、本人はあくまでMLB移籍が第一希望としつつも「日本国内の移籍は無いです」と、MLB移籍が失敗に終わってもNPB他球団に移籍することは無いと断言。また、ロッテ側も宣言残留を認めており、もしMLB球団との交渉が不調に終わった場合は速やかに残留に向けて動ける状態だと語っていた。 >>ロッテ・澤村、トレードの原因はプロ2年目にあった?「どうしたのこの体」川口元コーチが投球を狂わせた誤算を明かす<< この澤村の発言を受け、ネット上のロッテファンからは「メジャー以外ならロッテ残留と宣言してくれたのはすごく嬉しい」、「本人の意向もあるしMLB移籍が決まった方がいいけど、無理なら来年もロッテというのは凄く大きいな」、「巨人復帰は無いことが分かったからとりあえず一安心」、「巨人に戻る心配もしてたけどこの口ぶりだとそれは無さそうだな」といった安堵の声が多数挙がっている。 「澤村は2010年ドラフトで巨人から1位指名を受けプロ入りしましたが、『巨人以外の指名なら浪人かMLB行き』と公言するほど巨人に対して強い思いを持っていた選手。こうした経緯もあってか、ロッテファンの間ではMLB移籍失敗ならロッテ残留ではなく、巨人への出戻りを目指すのではとの見方も少なくありませんでした。今回動画内で“NPBならロッテ”という旨を宣言したことで、巨人を含めた他球団への流出は無いと胸をなでおろしたファンも多いようですね」(野球ライター) 昨年9月のトレード加入後は22試合に登板し、「0勝2敗13ホールド1セーブ・防御率1.71」と好成績を残した澤村。MLB挑戦に失敗した場合という条件付きながらロッテ残留を宣言したことは多くのロッテファンを喜ばせたようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCGynN2H7DcNjpN7Qng4dZmg
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スポーツ 2021年01月04日 17時00分
元巨人・岩隈氏に「そんなに消極的だったとは」驚きの声 実は早期降板を願っていた? MLB時代の快挙の裏話を明かす
昨年現役を引退した元巨人・岩隈久志氏が、3日放送の『再会2~プロ野球の黄金3世代が今だから言える、聞ける、話せること~』(BSテレ東)に出演。マリナーズ時代の2015年に達成したノーヒットノーランの裏話を明かした。 1981年生まれの同級生であるBC栃木・川崎宗則と共に今回の番組に出演した岩隈氏は、引退後の心境やMLB時代の思い出などについてトーク。その中で、2015年8月13日(現地時間12日)オリオールズ戦でノーヒットノーランの達成した際の意外な考えについて語った。 当時プロ16年目・34歳の岩隈氏は、3回まで1人の走者も許さない完ぺきな投球を披露。4回に四球を与え完全試合は途切れたものの、その後は相手打線にヒットを許さず最後まで投げ切り「9回無失点・被安打0・7奪三振」でノーヒットノーランを達成している。 20連戦の最後の試合だったこともあり、それまでの登板や移動でかなり疲労がたまっていたという岩隈氏。「7回100球くらいで投げれたらいいや、(首脳陣はこれくらいで)交代してくれないかな」と、最低限の働きさえできれば十分という考えで試合に臨んだという。 ところが、無安打投球が続き球場内が記録達成を期待する雰囲気となったことで、「(7回交代は)さすがにないか」と感じたという岩隈氏。イニング間にはベンチ裏のロッカーで自身の通訳に「さすがに(首脳陣は7回じゃ)交代してくれないですよね?」と冗談交じりに聞いたというが、「いや、あるわけないじゃないですか!」と笑顔で“一蹴”されたという。 その後8回までノーヒットノーランを継続し、記録達成をかけ最終回の9回も続投することとなった岩隈氏。「9回は『ここまできたらノーヒットノーラン意識しなきゃな』じゃないけど緊張して投げた」と、残り3人となった段階でようやく最後まで投げ切る気持ちになったと語っていた。 >>巨人・岩隈、楽天入りに義父は関係無かった?オリックス入りを頑なに拒んだ真相は…「やりたい気持ちにはなれなかった」<< 今回の放送を受け、ネット上には「疲れがあるとはいえ、そんなに消極的な考えだったとは知らなかった」、「省エネ投球で降板したいってどれだけ疲れてたんだ」、「一世一代の記録に迫ってる投手から交代の話されるのは通訳の人もびっくりしただろうな」、「結果をあまり考えないことで、逆にいい感じに力抜いて投げられたのかも」といった反応が多数寄せられている。 日本人メジャーリーガーとしては、野茂英雄氏(元ドジャース他/1996,2001)以来2人目となる快挙を達成した岩隈氏。最終盤まで結果は二の次だったというエピソードに驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月04日 11時55分
DeNA・百瀬「ベイスターズで野球ができたことに感謝」 期待の内野手がそっとバットを置く
ベイスターズの6年目内野手、百瀬大騎が引退を決意した。 長野・松本第一高校から2014年ドラフト6位でベイスターズに入団した百瀬は、俊足と高い身体能力が武器の内野手だったが、2020年オフに戦力外通告を受け、トライアウトも受けずに引退となった。 2019年には初めて1軍に昇格し、2020年は2月中旬のキャンプから1軍に帯同。目標であった開幕一軍は逃したが、マルチポジションを守れるユーティリティ性が重宝され、直後には昇格するなど、内野手の中で序列は上位だった。 課題は打撃にあったが、2019年の「7月8日から西武第二球場でカーブマシンを打っている時、調子も悪く全然打てないので思い切って右足を内側に入れてみたら、急に今までとは違う感覚が掴めた」とその月は打率.390と突然覚醒。2015年から18年まで打率は2割を超えることは無かっただけに、そのまま上昇気流に乗るかと思われた。 9月3日には念願のプロ入り初ヒットもマークし、ファームの最終戦でもシュアなバッティングで猛打賞との活躍を見せていただけに、ファン目線では自由契約は意外とも写ったが、ファームでも打率.182と振るわなかったのも事実だった。2020年ドラフト2位、牧秀悟は百瀬と同じ松本第一高校出身で、内野手として切磋琢磨する姿も楽しみだったが、叶わぬ夢となってしまった。 「ファンの皆さま、6年間という短い時間ではありましたが応援ありがとうございました。どんな時でも温かいご声援をくださった事は一生忘れませんし、皆さまの温かい言葉で何度救って頂いたことか数え切れません。本当にありがとうございました」とファームでは何度も「ももちゃーん」との声援が飛んでいたことを感謝。「もっと球場で皆さまに見てもらいたかったのが本音ですが、今シーズン、プロ初ヒットを打ったことが1番の思い出です」と晴れ舞台での唯一の安打を振り返った。「今年で現役を引退しますが、このプロ野球人生に悔いはありません。様々な方々に支えられながら、6年間横浜 DeNA ベイスターズで野球が出来たことに感謝、誇りを持ち今後の人生に活かしていきたいと思います。最後になりますが、この横浜の地で野球が出来たこと、ファンの皆さまに出会えた事、本当に嬉しく思います。6年間沢山のご声援ありがとうございましたI☆YOKOHAMA!」とファン思いの百瀬らしいコメントを残した。 屈託のない笑顔と、ひたむきなプレースタイルは、いつまでもファンの脳裏に焼き付いている。キッパリと野球人生に別れを告げた百瀬大騎は、第二の人生に向かって歩み出した。 取材・文・写真 萩原孝弘
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スポーツ 2021年01月04日 11時00分
オリックス太田椋「規定打席」を目標に最強世代の象徴へ!【2021年ブレイク予想】
今年のオリックスでブレイクしそうな選手を選ぶなら、2018年に天理高からドラフト1位でオリックスに入団した太田椋だろう。大型内野手として期待されたルーキーイヤーの2019年は、オープン戦で福岡ソフトバンクのエース千賀滉大から死球を受けて、右腕を骨折。9月に一軍デビューを飾ったが、初安打を記録することはなかった。2020年は、春季キャンプを一軍スタートするも、右太腿痛で二軍へ。7月16日に一軍に昇格すると、9番サードでスタメン出場。第1打席でソフトバンクのバンデンハークからレフト上段に飛び込む特大アーチを放ち、初安打が初ホームランとなった。9月25日には自らの守備妨害により、右肋骨を骨折し再び離脱。フェニックスリーグでは元気な姿を見せていたが、ここまでは怪我に泣かされた不運なところがある。 昨年より250万円増の1050万円(金額は推定)で契約更改をした太田は「球団からは怪我なく、もっとチームのために活躍してほしいと言っていただきました。今シーズン初打席でホームランを打つことができて、気持ち的に安心することができました。そこから状態が落ちてしまいましたが、2回目に1軍に上がってからは自分のイメージした打撃ができたと思います。常に1球で仕留めるイメージでやってきて、それが少しずつできてきていますが、まだまだ三振の数が多いので、追い込まれてからの対応などを課題にオフの練習に取り組んでいきたいと思います。来シーズンは規定打席に到達して、チームに貢献できるように頑張ります」と2021年シーズンは規定打席の到達を目標に掲げている。 オリックスの内野手は安達了一、西野真弘、福田周平、大城滉二、そして外野も守れる宗佑磨、中川圭太ら人材が豊富だが、太田は同期の宜保翔、1年後輩の紅林弘太郎とともに、内野のレギュラー争いに加わることで、オリックスが売り出そうとしている“最強世代”の象徴になるべく、2021年シーズンはスケールの大きい太田のプレーを楽しみにしたい。(どら増田)
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スポーツ
西武、一軍キャンプ帯同も「松坂は別メニュー」か 渡辺GMの目論見がメンバー編成から判明?
2020年01月16日 11時30分
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DeNA・倉本寿彦、「周りを気にしている立場ではない」6年目の決意
2020年01月16日 11時00分
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巨人、オフ補強失敗が意外なベテランに影響? 元木ヘッドコーチも期待、若手を差し置いての優先起用もあるか
2020年01月15日 11時57分
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中日・根尾が二軍、ルーキー石川が開幕一軍? 就任2年目のシーズン、与田監督が目論むチーム構想とは
2020年01月14日 11時44分
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ソフトバンク・コラスも復帰絶望か 給料を持ち逃げした選手も、球団との契約を反故にしたお騒がせ助っ人
2020年01月13日 09時00分
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.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
2020年01月12日 18時00分
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西武・松坂、一軍キャンプ投入は危険? 渡辺GMの意味深発言、昨季未登板の内海とも明暗分かれるか
2020年01月11日 17時30分
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日本ハム・中田も怯える「プロ野球選手寮」 心霊現象の頻発、球団が対応に追われたケースも?
2020年01月11日 11時00分
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阪神、現コーチ陣には存在意義がない? 山本昌待望論が渦巻く春キャンプ、秋に敷かれた“かん口令“も継続か
2020年01月10日 11時40分