プロ野球
-
スポーツ 2021年01月09日 17時30分
ヤクルト・小川、FA残留でより苦しい立場に?「進化した自分を見せなければ」槙原級の“答え”は示せるのか
東京ヤクルトスワローズの小川泰弘は昨シーズン終了後よりFAを宣言し、期せずしてストーブリーグの主役の一人となるも、残留という決着を迎えた。先月末の会見の場で「(山田)哲人が夢に出てきた」というエピソードも残留の要因と語り、当初から提示されていた、4年総額7億5千万円(推定)で契約。球団からの強い熱意、最大限の誠意にも応えた形となった。 2013年のルーキー時より先発マウンドに登り続け、8年のキャリアを経てFA資格を取得した今オフ、プロ選手としての自身の可能性を手繰り寄せる機会が訪れた。 1年目に16勝を挙げ最多勝、最高勝率にも輝くなど、まさにメジャーの大投手・ライアンの異名の如く躍動感あふれるマウンド姿で、強烈な印象を放った。だが、その後は目立った成績を残せず、ここ2年は防御率も4点台と、ヤクルト投手陣を支える存在であるだけに、燕ファンのやるせなさは膨らみ続けている。 宣言後、日本ハムや巨人が獲得へ乗り出したとも伝えられ、小川自身も「気持ちが揺らいだ」と心境を吐露。プロである以上、選手としての価値を探ったことは自然の流れだが、これまでの成績から、今回のFA宣言への様々な反応があったことも事実だ。 また、FA制度が設立以降、多くの選手たちが権利を行使してきた歴史がある中で、移籍、残留に関わらず、周囲からの期待に応えるとともに、選手としての覚悟とプライドを成績で表さなければならない。思い出されるのが、FA導入初年度の1993年、当時、巨人3本柱の一人だった槙原寛己がFAを宣言するも、長嶋監督の慰留により残留。翌年に完全試合を達成し、日本一にも貢献。自身の評価へ疑問を抱いたが故の権利行使に対する「答え」を実力で示している。 小川も同様に、これまでの評価を覆すため、そしてチームへの想いを表現するためには、更なる飛躍が求められる。高津監督からは既に2021年シーズンの開幕投手に指名されており、もはやチーム内での立ち位置も明確になった。年明けには自主トレを公開、その中で「進化した自分を見せなければならない」と今季への強い想いを語っている。 昨年は投手としての栄誉であるノーヒットノーランという大記録を達成し、改めてポテンシャルの高さを見せつけた。来たるべき新シーズンは、東京ヤクルトスワローズのエースとしてチームを上昇気流へと導き、さらには再びチームに栄光をもたらすべく、その右腕に力を込める。(佐藤文孝)
-
スポーツ 2021年01月09日 11時00分
阪神投手が球団に前代未聞の抵抗! 後に痛烈なしっぺ返しが? 賛否を呼んだ年またぎの銭闘劇
来月1日からの春季キャンプに向け、各選手が自主トレに励んでいる球界。ほとんどの選手は契約更改を終わらせ新シーズンの準備に集中しているが、中には昨年のうちに更改に至らなかった選手がいる。 昨季「18登板・11勝3敗・防御率2.42」で最多勝と最高勝率(.786)の2冠に輝きながら年内に更改を終えていなかったソフトバンク・石川柊太は、年明け直後の1月5日に3200万円増の年俸8000万円(推定)プラス出来高でサイン。越年の理由について「日程が合わなかった。交渉どうこうではない」と、単に球団側と都合が合わなかっただけと説明したことが伝えられている。 一方、昨季「.350・14本・64打点」で首位打者を獲得したオリックス・吉田正尚は、「12登板・4勝5敗・防御率2.60」だった同僚・山岡泰輔と共に現在(5日午後7時)まで更改に至っていない。昨年12月29日に越年決定が伝えられた際は両者とも条件面で折り合いがついていないとされていたため、交渉の難航を心配するファンも少なくない。 以上の3名のように日程面、条件面で折り合いがつかず越年更改となる選手は毎年少なからずいるが、まれにキャンプインまで更改がまとまらず自費でキャンプに参加する選手もいる。また、現役時代に阪神(2003-2014)一筋で活躍した久保田智之(現阪神二軍投手コーチ)は、自費キャンプ参加に踏み切った結果、後にしっぺ返しを食らってしまったことがある。 >>中日・高橋の“恨み節”はまだ甘い?契約更改で生まれた迷言、「食事は松屋か吉野家にする」発言で猛批判された選手も<< 久保田が自費キャンプを決断するきっかけとなったのは2007年の契約更改。同年の久保田は「90登板・9勝3敗46ホールド・防御率1.75」で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得するとともに、シーズン最多登板数のプロ野球新記録を樹立。この活躍に球団側はそれまでの年俸5500万円(同)からちょうど2倍増となる年俸1億1000万円(同)を提示したが、久保田は3倍増となる年俸1億6500万円(同)を希望額としていたため保留した。 球界では成績次第で年俸が前年から3倍に跳ね上がることは珍しくなく、久保田もタイトル獲得と日本記録樹立という実績を考えると実現の余地はあった。しかし、同年の阪神は藤川球児に1億1000万増の年俸2億8000万円(同)とした以外は大幅昇給を提示しないなど“厳冬更改”のスタンスだったため、久保田は球団と交渉がまとまらず年を越すこととなった。 キャンプイン前日の翌2008年1月31日になっても両者は契約更改に至らなかったが、久保田は自費でキャンプに参加した上で球団と交渉を継続。その後、球団側が6500万円増となる年俸1億2000万円(同)を提示し歩み寄ったため、久保田は2月15日にようやく合意した。 契約を伝える報道の中では久保田が「ファンの皆さんにはご心配をおかけしましてすみませんでした」とここまで契約更改がこじれたことを謝罪したが、当時のファンは「納得いくまで交渉するのは全然悪い事じゃない」、「キャンプまで粘ったのはイメージが悪い」と賛否両論。また、更改の遅れが調整に悪影響を及ぼしたのか、2008年の久保田は「69登板・6勝3敗31ホールド・防御率3.16」と2年連続で最優秀中継ぎ投手に輝いたものの数字は悪化した。 すると、球団側は同年オフの契約更改でシーズン終盤の投球内容が不安定だったとして、1000万円減となる年俸1億1000万円(同)を提示。久保田は2年連続のゴタゴタはさすがに避けたかったのか「長引かせたくなかった」として同年12月22日にサインしたが、ファンの間では「去年ゴネたことへの仕返しだなこれは」、「投球内容うんぬん言ってるけど絶対ゴタゴタの恨みも含んでるだろ」との憶測も少なからず挙がっていた。 プロ野球選手にとって年俸額は球団からの評価の表れであるため、不満がある場合は納得するまで交渉を重ねることは間違いではない。ただ、球団やファンの印象を考えると、あまりゴネすぎるのも考えものなのかもしれない。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2021年01月08日 20時45分
元阪神・桧山氏、新庄氏のせいで“偽装結婚”をする羽目に? “亀新フィーバー”の裏で起こった衝撃のエピソードを暴露
元阪神で野球解説者の桧山進次郎氏が、7日放送の『ラジオで虎バン』(ABCラジオ)に生出演。自身が現役時代に経験した寮生活を巡る衝撃のエピソードを明かした。 1991年のドラフトで4位指名を受け阪神に入団し、2013年までチーム一筋で現役生活を送った51歳の桧山氏。今回番組では6日に阪神の新人8選手が球団選手寮『虎風荘』に入寮した話題が取り上げられたが、その最中に「桧山さんは入寮の時に何を持ち込んだとか、思い出はありますか」と話を振られた桧山氏は自身に退寮を決意させたという大誤算について語った。 >>阪神・矢野監督、ドラ1佐藤の今後を明言「そんなに甘くない」鮮烈デビューには否定的も、数年後の未来には期待?<< ドラフト指名翌年の1992年1月に選手寮に入寮した当時22歳の桧山氏。入寮にあたり何を持ち込むべきなのか分からなかったためとりあえず素振り用のバットを持ち込み、その後同時に入寮した他の新人選手を参考にテレビや自転車を買いそろえたという。 ただ、桧山氏によるとこの年は当時プロ4年目・22歳の亀山努、プロ3年目・20歳の新庄剛志の活躍に阪神ファンが熱狂した、いわゆる“亀新フィーバー”が起こった年で、「夜中でも100人、200人(のファン)が寮の周りにいた」とのこと。自転車で買い物などに出かけようとしてもすぐにファンに取り囲まれるため、ほとんど外出することができなかったという。 うかつに外出できない状況のため、寮では自身の部屋の窓ガラスを鏡代わりに素振りを行い時間を持て余さないように努めていたという桧山氏。ただ、ある日寮長から「(ファンが見てて騒いでいるから)カーテン閉めてくれ」と注意されてしまいこの取り組みもできなくなってしまったという。 息抜きはおろか自主練習もできないことから「こりゃダメだ」、「(寮を)出るしかない」と決意するも、当時は新人選手は3年間は寮から出られない決まりだったため、同年はずっと悩んでいたという桧山氏。ただ、その年のオフに同期入団の久慈照嘉が結婚して退寮したため、自身も「これはもう結婚と言うしかない」と嘘をついてでも退寮を認めてもらおうと決心したという。 動画内で具体的な日時は明かさなかったが、同年オフのある日寮長に「結婚を考えている女の子がいます」と嘘の申し出をし、「(相手が住んでいるのは)どこだ!」、「(相手の)名前は!?」と追及を受けつつも何とか退寮を認めてもらったという桧山氏。その後プロ6年目の1997年ごろに寮長に「すみません、嘘ついてました」と謝罪したことを笑い交じりに語っていた。 今回の放送を受け、ネット上には「亀山、新庄が人気過ぎて退寮決断って凄いエピソードだ」、「あの年のフィーバーは今思い返しても凄かった、確か観客も100万人くらい増えてたし」、「桧山が新人の年だとまだ初代虎風荘(1962~1994年まで使用)のころか、ただのアパートみたいな見た目だったが室内練習場とかも無かったんだろうな」、「結婚するって嘘がよく通ったな、寮長も『十分な練習ができない』っていう桧山さんの悩みは分かってたのかな」といった反応が多数寄せられている。 亀山、新庄の活躍もあり前年最下位から2位まで躍進し、観客動員数も前年の約182万人から約285万人と激増した1992年の阪神。当時は寮に常にファンが殺到するため裏口から車で甲子園に移動することをしいられた寮生も多かったといわれているが、その状況の中桧山氏が退寮を決意するほど苦しめられていたというエピソードに驚いたファンは多かったようだ。文 / 柴田雅人
-
-
スポーツ 2021年01月08日 18時55分
MLB移籍断念の巨人・菅野に「もう違う考えなんだ」上原氏ら球界人から驚きの声 本人は来オフの再挑戦を示唆?
昨年12月8日にポスティング申請し、今オフのMLB移籍をめざしていた巨人・菅野智之。8日、その菅野がMLB移籍を諦めチームに残留すると球団が発表し、複数メディアもこれを報じた。 球団公式サイトの発表によると、菅野はポスティング制度の交渉期限である8日午前7時(現地時間7日午後5時)までに、来季もチームに残留することを決意したと球団側に連絡したとのこと。公式サイト上には「悩み抜いた末に残留を決断してくれ、感謝します」という山口寿一オーナーのコメントも掲載されている。 また、報道では菅野と巨人が結んだ契約についても詳細が伝えられている。それによると、菅野は4年4000万ドル(約41億5000万円/推定)という超大型契約で巨人との残留に合意したというが、契約の中には菅野側が1年ごとに契約の続行可否を判断できる、いわゆるオプトアウト(契約破棄条項)の条項が含まれているとのこと。また、菅野は順調にいけば2021年シーズンに海外FA権を取得するため、来オフに改めてMLB移籍を目指すのではとみられている。 >>日本ハム・有原、巨人・菅野を差し置いてMLB移籍に成功したワケ「交渉決裂」現地メディアの報道に原監督は一安心?<< 菅野の残留を受け、複数の球界OBが自身のSNSを通じコメントしている。元巨人・上原浩治氏は8日に自身の公式ツイッターに「巨人にとっては嬉しいニュース」、「必ず行くからポスティング、って思ってたんだけど、もう違う考えなんだね」と投稿。菅野の残留は巨人にとっては追い風とした一方、海外FA権の取得を待たずにポスティングに踏み切り、最後まで獲得に動いていたパドレスをはじめ複数のMLB球団と交渉しながら結果的に残留を選んだ菅野の決断に驚いている。 元阪神・藤川球児氏は同日に自身の公式ツイッターに投稿し、「セリーグの対戦チームは脅威になるだろうけど 弱気な発言は聞きたくない」、「素晴らしい投手と素晴らしい対戦を期待します」とコメント。セの他5球団は菅野の残留に気後れすることなく、対戦時に打ち崩せるように頑張ってほしいと激励した。 今回の菅野残留については、ネット上にも「今オフの退団、MLB行きは既定路線という雰囲気だったから残留はびっくり」、「コロナ禍の影響でいい契約は引き出しにくいし、そもそもシーズンがまともに行われるかも分からないから決心つかなかったのかな」、「来オフにまた再挑戦できるよう、文句のつけようがない数字を残してくれることを期待したい」「菅野本人は残念だろうけどNPBにとっては朗報、セ他球団は打倒菅野、打倒巨人を目標にレベルアップしてほしい」といった反応が多数寄せられている。 残留についての報道の中では、「原監督やチームメイトたちと日本一奪還を目指し、今シーズン後に改めて自分の夢、将来を考えたいと思っています」とコメントしたことが伝えられている菅野。来オフのMLB再挑戦に向け、今季はどのような成績を残すのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について読売巨人軍の公式サイトよりhttps://www.giants.jp/top.html上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara藤川球児氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/kyuji22fujikawa
-
スポーツ 2021年01月08日 17時00分
巨人の助っ人獲得に「俺だったら獲らなかった」高木氏が苦言 1年でクビのパーラが露呈していた弱点とは
元大洋・横浜で野球解説者の高木豊氏が7日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。巨人・パーラの獲得は失敗だったと指摘した。 今回の動画で高木氏は、昨季セ・リーグでプレーした助っ人を複数名挙げそれぞれのプレーを評価。今オフ1年限りで退団となったパーラの名を挙げ、スカウトは獲得を決断するべきではなかったと語った。 >>巨人肝いりのDH制、交流戦までの“お試し導入”が急浮上予想外の援軍が出現?各首脳陣は既に準備中か<< 2019年11月20日に年俸1億6200万円(推定)の単年契約で巨人に加入したものの、昨季は「47試合・.267・4本・13打点・39打点」と不振に終わり、2020年12月2日に自由契約となったパーラ。高木氏は「来日する前にユーチューブで(プレー動画を)見たけど『こりゃダメだな…』と思った」と、当初から獲得は失敗に終わると予想していたという。 失敗を予想した理由について、高木氏は「(プレー動画では)低めの変化球を追っかけちゃう(弱点が見られた)。日本は外国人に対してそういうボールが主流だから、『これ対応がきくのかなあ』と(不安視していた)」と下方向の変化球に対応できていなかった点が見られたからだと説明。実際、昨季のパーラはフォーク(.143)、チェンジアップ(.143)、スプリット(.000)といった下方向の変化球に対しては軒並み低打率だった。 パーラはそれまでMLBで11年間プレーし「1466試合・.276・88本・522打点・1312安打」といった数字を残した好打者だったため、巨人スカウトは「日本でもうまくなるかな、日本ぐらいの投手だったら対応するかな」と期待して獲得したのだろうと推測した高木氏。「俺だったら獲らなかった。変化球が打てる外国人じゃないと日本じゃ通用しない」と、巨人スカウトの見通しは甘かったと語っていた。 高木氏はこの他にも自身が思う最も活躍した助っ人打者や、広島・スコットが昨季「7登板・0勝3敗・防御率15.75」と不振にあえいだ理由などについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「確かに落ちる球にはからっきしだったな、横方向(スライダー.300/カットボール.400/シュート.667)にはそこそこ強かったんだが…」、「8月ごろから右ひざの怪我に苦しんでたが、それがなければまた違ったんだろうか」、「MLBでの実績はあったからそれに引っ張られ過ぎたのかも」、「今オフもMLBから打者を2人獲得してるけど大丈夫なんだろうか」といった反応が多数寄せられている。 今オフの巨人はこれまでMLBで11年間プレーし「1286試合・.229・196本・570打点・951安打」といった数字を残したスモークや、MLB6年間で「605試合・.241・96本・235打点・451安打」をマークしたテームズなどMLBで実績のある助っ人打者を獲得している。パーラは失敗に終わったが、この両名の獲得は果たしてどのような結果をもたらすのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
-
-
スポーツ 2021年01月08日 11時30分
日本ハム・有原、巨人・菅野を差し置いてMLB移籍に成功したワケ 「交渉決裂」現地メディアの報道に原監督は一安心?
“エース残留”が、巨人にとって最高の戦力補強なのだが…。 「まだ、何も発表がありません。ギリギリまで交渉するつもりなんでしょう」 米東部時間・1月7日午後4時半(日本時間/8日午前6時半)、巨人・菅野智之投手の代理人であるジョエル・ウルフ氏の動向を追っていた米国人ライターがそう答えた。 新型コロナウイルス禍により、今オフの米球界のフリーエージェント市場も大きな影響を受けた。まず、各球団の編成トップ、代理人が一堂に集まるウィンターミーティングは中止された。そのため、交渉はオンラインや電話となり、代理人は“空気”が読めず、球団側との駆け引きができなかった。球団、代理人双方とも、いったん、持ち帰って改めて返答するとしたため、全ての交渉が遅延したそうだ。 「オンラインが菅野の交渉を遅延させた一因と目されていました。交渉期限の1月8日午前7時(日本時間)が近づくにつれ、菊池雄星(マリナーズ)が渡米した時の『4年総額5600万ドル(約57億7000万円)』以上という、金銭的な話も出てきましたが」(スポーツ紙記者) プロにとって、メンツ、評価はカネだ。しかし、「菊池以上でなければダメ」とする情報を詳しく聞いてみると、今オフの異常事態がまた一つ見えてきた。 >>大谷翔平に「ラストチャンス」MLB公式の真意は古巣日本ハムも危惧?本人だけに収まらない二刀流の弊害とは<< 「有原航平がレンジャーズと2年620万ドル(約6億4000万円)で、菅野よりも早く契約にこぎ着けました。ここで、日本人投手に対する相場が高騰したというか…」(米国人ライター) 菅野と有原は、代理人が同じだ。巨人に未練を残した菅野と、米球界挑戦を熱望していた有原とでは交渉の内容も異なる。「行きたい!」と強く思っている有原が先に決まるのは当然の流れだが、レンジャーズが条件提示してくる前に、別球団のアジア担当スカウトがアタックしていたそうだ。 「パイレーツのスカウトが有原に猛アタックし、有原の評価が一気に上がったんです。大半の米球団はマイナー契約を交わし、キャンプン、オープン戦を見てからメジャー昇格を検討するとしていましたが」(前出・同) その後、好条件で有原はレンジャーズと契約した。「マイナー契約もあり得る」と目されていた有原が好条件で契約できたのも、パイレーツの高額提示が影響しているという。しかし同時に、「菅野は安売りできない」との“空気”が代理人事務所にも広がり始めた。 「新型コロナウイルスは21年シーズンの日程にも影響を及ぼしそうなので、たとえ菅野であっても、メジャーリーグでまだ1球も投げていない投手にエース級の金額提示はできません」(前出・同) また、安価で菅野を契約させてしまえば、代理人がその手腕を疑われてしまう。これも、交渉遅延と決裂につながったようだ。 交渉リミットである日本時間の1月8日午前7時を少し過ぎたころ、代理人のオフィスがあるロサンゼルスの各メディアが「交渉決裂の模様」と報じた。菅野残留は原辰徳監督にとって朗報かもしれないが…。 そう言えば、菅野はプロ入りも“ドラフト浪人”で1年遅れだった。今回のメジャー挑戦もそうだが、「持っていないオトコ」なのかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2021年01月07日 20時45分
ソフトB・和田は遊びに誘いづらかった? 斉藤氏・新垣コーチの暴露に反響「プロ意識高くて凄い」
元ソフトバンクで野球解説者の斉藤和巳氏が6日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。動画内での発言がネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 今回の動画で斉藤氏はゲスト出演したソフトバンク・新垣渚ジュニアアカデミーコーチと共に、お互い先発として活躍したダイエー・ソフトバンク時代の思い出を中心にトーク。また和田毅と巨人・杉内俊哉一軍投手コーチを含め“ホークス4本柱”と称されていた2003~2007年ごろのそれぞれの交流についても振り返った。 >>王監督に「死んでお詫びしろ」主力選手も涙ながらに語った、ダイエーファン激怒の“生卵事件”とは<< 話題になっているのは、和田との交流についての両者の発言。斉藤氏は新垣コーチや杉内コーチとは頻繁に食事や飲みに行っていた印象は強いとする一方、「逆にワッチとはあまりない」と和田と行動を共にすることはあまりなかったと暴露。斉藤氏の言葉を受けた新垣コーチも「誘いにくいっすよね」と、自身も和田を食事や飲みに誘うことはあまりなかったと同調した。 和田を誘わなかった理由について、新垣コーチは「僕が(ペースを)乱しちゃダメだなって(思わせる雰囲気の選手だった)」と発言。自身が邪魔をしてはいけないと思わせるほど、和田がコンディション調整や体のケアに真摯に取り組む選手だったからだと説明した。 これを聞いた斉藤氏も、「確かにワッチはそういうとこある」、「(試合でうまく)投げるためだけに時間を使ってるっていう(か)、無駄な時間を使ってない感じがした」とコメント。和田は常に試合で好投することを最優先に日々を過ごす選手だったと語っていた。 和田に対する両名の発言を受け、ネット上には「プロ意識高くて凄いな」、「常に試合のことを考える姿勢は尊敬できる」、「だから和田は息が長いのか、去年も随分勝ってたしな」、「斉藤、新垣が気が引けるって言うんだから相当真剣に日々を過ごしてたんだろうなあ」、「和田が今でも最前線で投げられてる理由が感じられる貴重な話だ」といった反応が多数寄せられている。 「今回話題に挙がった和田はこれまでダイエー・ソフトバンク(2003-2011,2016-)、オリオールズ(2012-2013/マイナー)、カブス(2014-2015)でプレーしているプロ19年目・39歳のベテラン。既に4本柱の中では最も現役生活が長くなっていますが、昨季も『16登板・8勝1敗・防御率2.94』と衰えを感じさせない投球を見せています。その和田が若手時代から自分を厳しく律していたという両名の発言を受け、『それで未だに衰えないのか』と納得しているファンも少なくないようです」(野球ライター) 毎年1月に行う自主トレでは、現在でも帯同する若手に引けを取らないほどの練習量を維持していると度々伝えられている和田。プロ入り当初から真摯にコンディション調整に努めてきたことが、現在でも第一線で投げられている大きな理由の一つなのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について斉藤和巳氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCPZTIne5_lbA02WroeXhJtQ
-
スポーツ 2021年01月07日 17時30分
本に色紙にみかん10個? DeNA高卒ルーキーたちのユニークグッズは
ベイスターズ期待のルーキー8名が年明け間もない6日に、神奈川県横須賀市にある「青星寮」に入寮した。 毎年ルーキー達は、生活必需品の他に“お気に入り”や“こだわり”の品を持参して入寮する。今年も自己紹介も兼ねて様々な品々を公開し、例年通りそれに対しての思いも語ってくれた。今回は高卒4名のルーキー達のエピソードを紹介したい。 真面目な一面を見せたのが、地元横浜出身の2人。ドラフト3位指名の松本隆之介(横浜高校)は、長年横浜高校硬式野球部の監督として活躍した渡辺元智氏から贈られた「目標がその日その日を支配する」と記された色紙を持参。「コロナで甲子園が中止になった時に頂いた。プロの世界でも念頭に置いて頑張る」と気を引き締めていた。 育成ドラフト2位指名の加藤大(横浜隼人高校)は、松下幸之助著の「道をひらく」を持参。「高校3年生のホームルームで読んだ。人生の志が書いてあって、内容も深く考えた」とパナソニック創設者の思想を学んだ。中でも「真剣勝負という言葉を大事にしています。(本では)剣道の話なんですが、野球に置き換えても人生に置き換えても、真剣勝負は大事」と、目を輝かせていた。 4位指名の小深田大地(履正社高校)は1級上で昨年タイガースに指名された井上広大から贈られたバットを持参。「入寮に何か持って行かなきゃと話していたら、“これ持っていけ”と」言われたそう。自分の使っているものより「1センチ長く、グリップも違う」が、「練習で使っていきたい」と試してみると語った。「仲良くさせて頂いた井上さんに、早く追いつけるように」と目標を定めていた。 今回もっともユニークだったのが、6位指名の高田琢登(静岡商業高校)が持参した「みかん10個」。「みかん畑を持っているおばあちゃんが作ってくれている。これをよく食べて今まで育ってきた」と力の源だと強調。「荷物が多くてあまり持って来られなかったが、なくなったら送ってくれるように頼む」と、みかん好きの静岡っ子は「地元の方に応援してもらって愛されるように、身体作りやトレーニングをやっていきたい」と、甘いみかんで栄養補給してコンディションを整えていく。 まだ真新しいファーム施設「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」で、金曜日から新人合同トレーニングに挑むルーキーたち。それぞれ思いのこもった品と共に、プロへの第一歩を踏み出す。取材・文 / 萩原孝弘写真提供 / 横浜DeNAベイスターズ
-
スポーツ 2021年01月07日 17時00分
西武・東尾元監督、高卒ルーキーを警戒していた?「スライダーばかり投げた」現役最後の日シリでの印象深い“駆け引き”を明かす
日本プロ野球名球会が6日に公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元中日で野球解説者の立浪和義氏がゲスト出演。同じくゲスト出演した元西武監督で野球解説者の東尾修氏と対戦した際の心境を語った。 >>元横浜・駒田氏、巨人と“喧嘩別れ”の真相を明かす「黙って横浜へ行け」決断を後押しした意外な人物とは<< 今回の動画で立浪氏は東尾氏と共に、両者の接点やセ・パの実力差問題などについてトーク。その中で東尾氏が「僕が(立浪氏のことを)一番覚えているのは1988年の日本シリーズ」と口にしたことをきっかけに、立浪氏は1988年日本シリーズ中日対西武で東尾氏と対戦した際の思い出を語った。 中日所属の立浪氏はプロ1年目・19歳、西武所属の東尾氏はプロ20年目・38歳で迎えた同年の日本シリーズ。立浪氏は第1戦の8回裏2死三塁、第5戦の6回表2死二塁でそれぞれ東尾氏と対戦したが、第1戦は三振、第5戦は二ゴロと東尾氏に抑えられている。 当時は交流戦がなかったため、対戦は日本シリーズが初めてだった。ただ、シリーズ前にPL学園高校時代の先輩である西武・清原和博から「東尾さん(の球)は打っても絶対ゴロアウトにしかならん」と言われていたため意識はしていたという。 実際に東尾氏と対戦し、立浪氏は「それくらいコントロールが抜群だった」と制球力の高さに驚かされたという。「対戦できただけでうれしかった」と、このシリーズを最後に現役を引退した東尾氏との対戦は貴重な経験になったと振り返った。 一方、ここまで話を聞いていた東尾氏は「(当時は)1年目から(高卒)野手で出れてるのが珍しい(と思っていた)」、「1年目で日本シリーズでやっているというのは(すごい)」とコメント。立浪氏が自身を意識していたように、自身も高卒1年目でスタメン起用されている立浪氏に注目していたことを明かした。 また、東尾氏は「外スラから入ってインスラ投げて(という感じで)、スライダーばかり投げた」とも発言。直球だけでも抑えられるという考えは一切持たず、変化球主体の配球で立浪氏を最大限警戒していたことを明かしていた。 両者はこの他にもソフトバンクが巨人を4連勝で下した昨年の日本シリーズの感想や、セ・リーグへのDH制導入についての見解などについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「当時は立浪が19歳、東尾は38歳だったから雲の上の存在に見えたんだろうな」、「清原からそんな話してもらってたのは知らなかった」、「まだルーキーの立浪を東尾はそこまで警戒してたのか」、「高卒新人野手がシリーズに出ること自体が稀だから、東尾さんも『只者じゃない』という雰囲気を感じていたのかもしれない」といった反応が多数寄せられている。 高卒1年目の野手が日本シリーズに出場したケースは極めて少なく、立浪氏以降では日本ハム・近藤健介(2012年)、DeNA・細川成也(2017年)の2名しか該当者がいない。東尾氏は後に“名球会仲間”となる立浪氏の才能を早くから見抜いていたのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について日本プロ野球名球会の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9ycDcfxt5ge3hUFfnqnQ9Q
-
-
スポーツ 2021年01月07日 11時10分
阪神・矢野監督、ドラ1佐藤が足かせに?「勝利優先となるシーズンなのに」勝利と育成の両立をOBも不安視か
オフの戦力補強に成功したと言っていいだろう。しかし、それは阪神・矢野燿大監督へ、最も難しい采配を“強要”したことにもなる。 「一番難しいのが、ドラフト1位ルーキーの佐藤輝明外野手(近大)です」(球界関係者) 今さらだが、佐藤はソフトバンク、巨人、オリックスとの4球団競合の末、交渉権を引き当てた強肩強打のスラッガーだ。「三塁手」ではあるが、矢野監督は外野手でスタートさせるという。 「阪神の選手構成を見ると、三塁に4番の大山悠輔がいて、矢野監督は一塁にサンズをコンバートし、新加入のメル・ロハス・ジュニアをレフトで固定する予定です。マルテの復活にも期待しており、でも、彼のポジションは一塁か、三塁。大山、サンズ、マルテの3人で一塁、三塁のポジションを回していくつもり」(前出・同) 「佐藤の外野スタート」は、外国人選手を含めた最も厳しい内野のレギュラー争いから外したとも解釈できる。しかし、実際はそんな単純な話ではないようだ。 >>阪神・矢野監督、ドラ1佐藤の今後を明言「そんなに甘くない」鮮烈デビューには否定的も、数年後の未来には期待?<< 前出の関係者は「将来性はともかく」と前置きし、こう説明する。 「佐藤には経営サイドも大きな期待を寄せています。一軍となれば、一軍スタートはもちろん、試合にも出していかなければなりません。でも、今の佐藤のレベルでは厳しいかな…」 「厳しい」とは、打撃のこと。佐藤は打撃力を評価されていたが、アマチュアとプロではレベルが違う。今の打撃フォームのままでは、「レギュラーとしてやっていけない」というのが、本当の評価だ。 「今の打撃フォームだと、内角の直球、外角の変化球に苦しむと思います」(プロ野球解説者) 矢野監督を始め、阪神首脳陣も「このままでは通用しない」と思っている。打撃フォームの修正個所など細かい話はともかく、それでも、経営サイドは「スター候補だから、どんどん試合に出していくべき」と捉えている。 「矢野監督も佐藤をスターに育てたいと思っています。でも、現段階ではレギュラーを獲る力はないと見ています。また、『二軍スタートさせるべきではない』とも考えています。二軍のピッチャーなら、今の佐藤でも打てますから。一軍ピッチャーの強い直球、鋭い変化球を体感させることで、現在の打撃フォームではレギュラーにはなれないと認識させたいんです。プロの壁にぶつかって、そこからが本当のスタートになる、と」(前出・同) 「一軍戦で使う」という点では、中身こそ違うが、フロントと現場の考えは一致しているようだ。だが、佐藤がスタメン出場した時、攻撃の勢いを止めてしまう場面も出てくるだろう。 「韓国球界で打点、本塁打の二冠王に輝いたメル・ロハス・ジュニア、同じく20勝を達成したラウル・アルカンタラ、日米通算95勝を挙げたチェン・ウェインの獲得に成功しました。これは勝つことを最優先とした補強です。勝利優先となるシーズンなのに、佐藤も試合で使って育てていくのは大変なこと。勝利と育成という、矛盾した2つを矢野監督は課せられたわけです」(プロ野球解説者) 去る1月4日、阪神OBの掛布雅之氏が関西圏のニュース番組・スポーツコーナーに出演した時のことだ。「優勝のキーマンは?」との質問に対し、「矢野監督」と答えていた。優勝を意識した補強、黄金ルーキーの育成。掛布氏は冗談めかした口調で語っていたが、佐藤を起用しなければならないことを知っていたのかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ
西武、一軍キャンプ帯同も「松坂は別メニュー」か 渡辺GMの目論見がメンバー編成から判明?
2020年01月16日 11時30分
-
スポーツ
DeNA・倉本寿彦、「周りを気にしている立場ではない」6年目の決意
2020年01月16日 11時00分
-
スポーツ
巨人、オフ補強失敗が意外なベテランに影響? 元木ヘッドコーチも期待、若手を差し置いての優先起用もあるか
2020年01月15日 11時57分
-
スポーツ
中日・根尾が二軍、ルーキー石川が開幕一軍? 就任2年目のシーズン、与田監督が目論むチーム構想とは
2020年01月14日 11時44分
-
スポーツ
ソフトバンク・コラスも復帰絶望か 給料を持ち逃げした選手も、球団との契約を反故にしたお騒がせ助っ人
2020年01月13日 09時00分
-
スポーツ
.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
2020年01月12日 18時00分
-
スポーツ
西武・松坂、一軍キャンプ投入は危険? 渡辺GMの意味深発言、昨季未登板の内海とも明暗分かれるか
2020年01月11日 17時30分
-
スポーツ
日本ハム・中田も怯える「プロ野球選手寮」 心霊現象の頻発、球団が対応に追われたケースも?
2020年01月11日 11時00分
-
スポーツ
阪神、現コーチ陣には存在意義がない? 山本昌待望論が渦巻く春キャンプ、秋に敷かれた“かん口令“も継続か
2020年01月10日 11時40分