プロ野球
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スポーツ 2020年12月08日 11時20分
オリックス・田嶋の保留は異常事態の前触れ? 他球団にも影響か、羨望を集めた“大盤振る舞い”をやめたワケは
厳冬査定、契約保留の理由は、コロナの影響だけか? オリックスバファローズの田嶋大樹投手が契約更改に臨んだが、保留した。(12月7日)。今季の推定年俸1800万円からの昇給提示は間違いなさそうだが、「もう少し話す時間が必要なので」と、交渉後の会見では終始、ムッとした表情を浮かべていた。 この田嶋の保留は、他球団にも影響しそうだ。 >>抗議文まで送られた中日首脳の暴言、まだマシだった?選手を“クズ”呼ばわり、ファンを激怒させた球団フロントの問題発言<< 「チームは2年連続の最下位。新型コロナウイルス禍で試合数も減り、厳しい査定になるのも分かりますが、オリックスだけはそうならないとの見方もされていました」(ベテラン記者) 昨年のちょうど今頃のことだ。12球団は契約更改を行っていたのだが、どの球団でも聞かれたのは「オリックスが羨ましい」の声。理由は、簡単だ。チームは最下位に沈んだというのに、ほとんどの選手がアップ提示となり、メジャー通算282本塁打の大物、アダム・ジョーンズ外野手の獲得など“リッチな話”ばかりが聞こえていたからだ。 「お隣の阪神は、とくにボヤいていましたよ。オリックスのどの選手が昇給したという話が入ってくる度に驚いて、『オレたちは3位なのに、減給』とボヤいていました」(在阪記者) オリックスの契約保留者は、田嶋で2人目。12月3日に中継ぎの澤田圭佑投手もダウン提示を受けて保留した。「野球協約が定める減額制限に近いダウン提示」(関係者)だったらしいが、澤田は9月に故障離脱している。「かわいそうだけど、仕方ない」の声も聞かれた。しかし、田嶋は違う。山岡泰輔、山本由伸の二枚看板が故障でチームを離れても、唯一、ローテーションを守り抜いた。先発投手の中で“故障ナシ”は、田嶋だけである。 「オリックスは成績を上げた選手には、しっかりと昇給させるチーム」(プロ野球解説者) 田嶋が保留したのは、その上がり幅が納得できなかったからであり、「好成績=昇給確実」というこれまでのチームカラーとも異なってくる。 「大盤振る舞いだった昨年の更改で、田嶋は数少ない減給組でした。17年ドラフト1位のメンツもあるのでは」(前出・プロ野球解説者) 山岡は田嶋の1年前のドライチ、山本は山岡と同じ16年ドラフト組だが、4位。プロ野球の世界では年齢ではなく、入団した年度で先輩・後輩が決まる。山岡に対しては同じドライチとしてのライバル心があり、“先輩”だが、年下で下位指名ながらもすでに侍ジャパン入りした山本にも「負けたくない」の思いは強く持っていたのではないだろうか。 「選手寄りの査定をするオリックスが厳しい提示をしたということは、他球団も容赦なく年俸を落として来るでしょう」(前出・ベテラン記者) コロナ禍による試合数の削減、無観客試合の期間もあり、チケット収入、グッズや球場内飲食の収入も激減した。新型コロナウイルスは先発ローテーションを死守したドライチのメンツまで潰してしまったようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年12月08日 11時15分
巨人から移籍の楽天、高田萌生「来シーズンは開幕ローテーション」入りを明言
東北楽天は7日、高田萌生投手と契約更改を行った。高田は今年7月に高梨雄平投手とのトレードで、巨人から移籍したが、一軍登板はなかった。楽天から巨人に移籍した高梨は44試合に登板、21ホールド、防御率1.93とチームのリーグ優勝に大きく貢献しており、明暗を分けた形となっている。 現状維持でサインした高田は「今シーズンはトレードもあり楽天イーグルスで新たな一年となりましたが、チームの皆さんにはとてもやりやすい環境を作っていただきました。プレーの面では悔いの残る部分が多く、一軍で勝利に貢献しなければいけなかったというのは反省です」とシーズンを振り返ると、「今年得たものを来シーズンにつなげるために、オフシーズンはウエイトトレーニングや身体の柔軟性を高めることに取り組み、自分の思った通りに身体を使えるようにしてフォーム固めやフォークの精度も上げられるようにしていきたいと思います」と語り、今年の課題をクリアすると強く誓った。 最後には「来シーズンは開幕からしっかりと開幕ローテーションに入って、1年間一軍に定着し、より多くのチームの勝利に貢献できるように頑張っていきたいです」と開幕ローテーション入りと、1年間一軍のベンチにいることを目標に掲げた。高田は1998年7月4日生まれの22歳。岡山県出身の右腕で、身長178センチ、体重は83キロと体格は恵まれており、最速154キロのキレのある直球とスライダーを武器にしていることもあって、入団時から「松坂二世」との呼び声も高く、巨人から楽天にトレードされた際には驚きの声がかなり上がっていたほどの逸材だ。一軍には昨年まで3試合に登板しているが、白星はまだなく、将来性のある選手なだけに、いつ化けてもおかしくない。石井一久GM兼新監督、今年まで一軍の監督だった三木肇二軍監督のもと、優勝争いに入っていきたいチームの期待に応えるべく、来シーズンは高田にとって大きく飛躍する年にしたい。(どら増田 / 写真は球団提供)
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スポーツ 2020年12月07日 18時55分
ダルビッシュも新庄氏のスイングに驚愕「10年以上野球やってないのに」 48歳でトライアウト参加、全力の“アピール”に称賛相次ぐ
昨年11月に自身のインスタで現役復帰を宣言し、そこから現在までトレーニングを積み重ねていた48歳の元日本ハム・新庄剛志氏。7日、その新庄氏が目標に定めていたプロ野球12球団合同トライアウトに参加した。 新庄氏はこの日、現役を引退した2006年に所属していた日本ハム時代の背番号「1」のユニフォームを着用してトライアウトに参加。第3打席までは二ゴロ、四球、二ゴロと快音は聞かれなかったが、最終打席となった第4打席でレフト前にタイムリーを放ちアピールに成功した。 試合後、トライアウトを生中継したフジテレビONE(CS)のインタビューに応じた新庄氏は「正直『(現役復帰は)無理じゃないかな』っていう時期もあったけど、みんなの応援があって(やり切れた)。今日この場に立てたことで、打席の中で自分に対して感動した」とコメント。時には苦しみを感じつつも、多くのファンの応援に押されトライアウトの舞台までたどり着けたことに充実感をにじませていた。 48歳の新庄氏のプレーを受け、カブス・ダルビッシュ有、元日本ハム・岩本勉氏ら球界人が自身の公式ツイッターを通じてコメントしている。7日に自身のツイッターに投稿したダルビッシュは、新庄氏の第1打席の動画を投稿した一般ユーザーのツイートを引用リツイートした上で「10年以上野球やってないのに143km/hを芯に当ててるのが凄すぎる」とコメント。結果は二ゴロだったが、140キロ超えの速球をバットに当てるだけでも称賛すべきことだと驚愕した。 前述のインタビューで聞き手を務めた岩本氏は、同日に自身のツイッターに投稿し「『さすが』の一言やわ」、「ナイスタイムリーヒット!」と新庄氏を絶賛。同時に、インタビュー前後に撮影したと思われる新庄氏との2ショット写真も添付している。 新庄氏のトライアウトでの活躍を受け、ネット上にも「まさかヒットを打つとは思わなかったから感動した」、「一挙手一投足がカッコよかった、引退から14年経ってもスター性は健在だったな」、「これだけ話題を呼べることを証明したから、セオリーから外れて獲得に動く球団も出てくるんじゃないか」といった反応が多数寄せられている。 >>DeNA、新庄氏の電撃獲得が急浮上?首脳陣との意味深接触、トライアウトの狙いは他にも<< 「一般的に各球団はトライアウト前の時点で来季の編成を大方済ませており、トライアウトは事前に声をかけている選手のコンディションチェックが目的であることがほとんど。そのため、めどをつけていない選手がトライアウトで結果を出したとしても、それを元に新たに獲得を検討することはほぼないとされています。ただ、新庄氏は今回のトライアウトでプレー面はもちろん、かなりの話題性を持っていることも証明しました。本人はこれまでインタビューなどで年俸は一軍最低年俸(1600万円)でもいいとカネにはこだわらない姿勢を見せているので、もしかすると『グッズ代で十分ペイできる』として急きょ戦力構想を変更し獲得に動く球団も現れるかもしれません」(野球ライター) 仮に手を挙げる球団が現れ移籍が決まれば、来季は2006年以来15年ぶりにNPB復帰を果たすことになる新庄氏。これほどのブランクを経て現役復帰を果たした選手は過去に例がないが、果たして新庄氏の元に吉報は届くのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用についてダルビッシュ有の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/faridyu岩本勉氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/gun18gun18
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スポーツ 2020年12月07日 17時30分
DeNA・三浦新監督、ファンフェスラストでサプライズ登場! 佐野キャプテン継続を明言「引っ張って欲しい」
<12月6日 横浜スタジアム> 2020年ベイスターズのラストイベント「ファンフェスティバル2020」が、晴天の横浜スタジアムで行われた。 例年ならば、ファンと選手の触れ合いがメインとなるイベントだが、今年はコロナの影響もあり、メインステージでチームを3つに分けて、対抗戦「バトル☆ベイスターズ」などのコーナーを中心として行われた。歌ありモノマネあり、画力を競う企画で横浜スタジアムに集まったファンを喜ばせた。 最後の挨拶時には、来季から指揮を執ることが決定している三浦大輔新監督がサプライズ登場。昨シーズンまでレギュラーでも無かったのに、今シーズン筒香嘉智から4番とキャプテンの座の両方を引き継ぐという異例の重責を背負いながらも、期待以上の活躍を見せた佐野恵太に対し、「先程、佐野と話をして来シーズンもキャプテンを引き続き、やってもらうことになりました。佐野を筆頭に、チームをまとめて、結束をして、今年果たせなかった目標を全員でつかみにいきます」と堂々宣言した。 イベントの初めには.328で初の首位打者獲得の表彰式も行われ、ファンの喝采を浴びていたが締めも任され、ヒーローインタビューの際のお約束「あすもホームラン期待してもいいですか?」の問いに「期待しないでくださーい」のフレーズを繰り出し、「優勝、日本一を期待してもいいですか?」から「期待して下さいっ!」とキッパリ言い切った。 就任の際も三浦新監督は「今シーズン結果を出した。確率は高い」と佐野キャプテン継続をほのめかしていたが、この日正式に決定。イベント後の取材では「引き続き佐野が引っ張っていくのがベストかなと思う。特に何かを変える必要もなく、苦しくなった時でも、ベンチでも1年間明るく引っ張って、雰囲気を作っていって欲しい」と期待を込めた。 来シーズンからは背番号44から7へと変更されることも決定済み。首位打者を獲得した先輩、長崎啓二(現・慶一)、鈴木尚典とホエールズから受け継がれ、DeNAの初代キャプテンとしてチームを引っ張った石川雄洋も背負った番号を引き継ぐ。安打製造機とキャプテンシーを兼ね備えた佐野は、番長新監督と悲願達成へ邁進する。取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
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スポーツ 2020年12月07日 17時00分
チェン獲得の阪神に「無駄金に終わる」冷ややかな声も? 貴重なローテ級左腕の補強に疑問符がつくワケは
昨季まで中日(2004-2011)、オリオールズ(2012-2015)、マーリンズ(2016-2019)の日米3球団でプレーし、今季は9月からロッテに加入していた35歳のチェン。7日、そのチェンの阪神入団が決定的になったと複数メディアが報じた。 報道によると、阪神はチェンがロッテを自由契約となった2日から獲得交渉に動き、この日までに大筋合意に達したとのこと。年俸額は明らかとなっていないが、慰留に努めていたロッテと同様に複数年契約を提示したとみられている。 今季、途中加入したチェンは「4登板・0勝3敗・防御率2.42」と白星こそゼロだったものの、4試合全てでクオリティ・スタート(QS/6回以上を投げ自責点3以下)をクリアする安定した投球を披露。このまま阪神入団となれば、今季限りで退団したガルシアと入れ替わる形で先発ローテに入ることが予想される。 >>巨人・山本、阪神移籍は妻のせい?ノムさん息子以来16年ぶりのトレード劇に憶測飛び交う<< チェンの獲得報道を受け、ネット上には「ガルシア(今季退団)の代役としては十分な戦力、左腕も不足してるし大歓迎」、「中日時代は巨人キラー(通算36勝中9勝が巨人戦)だったからその辺りにも期待できる」、「チェンが投げてるうちに高橋(遥人)が一本立ちするのが理想だな」といった反応が多数寄せられている。 一方、「守備難の阪神が獲るべき選手じゃない、絶対痛い目みる」、「ゴロピッチャーのチェンが阪神で数字残せるとは思えない」、「いくらで獲るか知らないけど、無駄金に終わる可能性が高そう」と懸念、反発するコメントも複数見受けられた。 「今回チェンの加入が決定的となっている阪神はガルシアの退団により、ローテ級の左腕が岩貞祐太、高橋の2名のみに。また、岩貞はリリーフ起用が濃厚で、高橋も今季上半身のコンディションに悩まされるなど不安を露呈。このあたりの事情を加味して、日米で実績を積み重ねているチェンに白羽の矢を立てたのだと思います。ただ、チェンは今季の奪三振率が『4.85(26回14奪三振)』と打たせて取る投球が主体の投手のため、今季を含め3年連続両リーグ最多失策を記録している守備難の阪神との相性は最悪。そのため、ゴロピッチャーのチェンではなく狙って三振を奪えるようなパワーピッチャーを獲得した方が計算できたのではと考えているファンも少なくないようです」(野球ライター) 今季終了時点で日米通算95勝をマークするなど実績は十分のチェン。そのチェンが入団後に活躍できるよう、阪神は来季開幕までに野手陣の守備力向上にも力を入れる必要がありそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年12月07日 11時00分
DeNA、新庄氏の電撃獲得が急浮上? 首脳陣との意味深接触、トライアウトの狙いは他にも
ファンフェスティバルが行われた12月6日、その会場である横浜スタジアムからフリーエージェントの交渉場所へ。DeNA・井納翔一投手が、東京ヤクルト、巨人と交渉した。 「来年35歳で、(FAを)持っててもしようがないからさあ~」 井納は自虐的な口ぶりで吐き捨てたが、移籍の意思がなければ、DeNAの公式行事会場から、他球団との交渉を同日に入れるようなことはしないだろう。 どうやら、井納とDeNAが“オフの主役”となりそうだ。 「新庄剛志氏が『12球団合同トライアウト』を受験します(12月7日)。その数日前、DeNAの坪井智哉打撃コーチと会っているんです。ひょっとしたら…」(球界関係者) 先発投手の頭数が足らない巨人、東京ヤクルトが経験豊富な井納に興味を示すのは当然だろう。また、東京ヤクルトは慰留説得を続けているが、先発タイプでは小川泰弘投手もFA権を行使した。 「北海道日本ハムは有原航平投手が米球界に挑戦します。井納、小川のいずれかが獲得できれば、有原の抜けた穴も埋まるんですが」(プロ野球解説者) 先発投手の補強をFA市場で…。そう考えている球団は少なくないようだ。 その両投手の獲得に失敗した球団が、トライアウトを受験する巨人・宮國椋丞投手を獲るというのが、大方の予想だ。しかし、こんな声も聞かれた。 「DeNA・三浦大輔監督の育ての親と言っていい小谷正勝元投手コーチですよ。小谷氏はヤクルト、旧横浜、巨人、ロッテでたくさんの好投手を育てました。その小谷氏が宮國の才能を買っていました。小谷氏が教え子の宮國を思って、三浦監督に連絡を入れているかもしれません。三浦監督自身も今年、二軍を指揮していたので、二軍調整中だった宮國を見ています」(前出・関係者) DeNAだが、梶谷隆幸外野手もFA権を行使した。すでに巨人入りが決まったような報道もされており、このまま行けば、井納を含めた投打の主軸2人を同一リーグの巨人に流出してしまう可能性もある。 「井納は人的・金銭的補償の発生しないCランク。梶谷は発生しますから、仮に両選手とも巨人に行くようなことになれば、DeNAは選手を1人しか補填できません。でも、宮國を獲得すれば互角になります」(前出・同) 一部報道の通り、梶谷が巨人に移籍するのなら、人的補償のプロテクト名簿が届けられる。巨人から“強奪”するのは投手か、それとも…。 >>DeNA・三浦監督、FAの梶谷・井納は引き留めない?巨人へのダブル流出は決定的、狙いは人的補償か<< 三浦体制を支える意味でも大型補強は必要だが、今のところはその気配もない。しかし、2006年オフ、FA選手を巨人奪われた後、人的補償で工藤公康投手(現ソフトバンク監督)を指名し、球界を驚かせたこともあった。「高額年俸だから手が出せないだろう」とあえて名簿から外したベテランを、だ。三浦監督の狙いはプロテクト名簿で巨人にプレッシャーをかけることかもしれない。 坪井コーチが接触に成功した新庄も獲得してくれたら、さらに盛り上がるのだが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年12月07日 10時50分
オリックス、D2位の元、3位の来田と仮契約!「日本を代表する選手になる」
オリックスは、ドラフト2巡目で指名した中京高の元謙太(げんけんだい)外野手、同3巡目で指名した明石商業の来田涼斗(きたりょうと)外野手の2選手と仮契約を終えた。 元を担当した谷口悦司スカウトは「走、攻、守すべてのレベルが高く、走る姿を見ただけで身体能力の高さを感じさせる。ユニフォーム姿、立ち居振る舞いからもスター性を感じる。ここぞという場面でも力が発揮できるメンタルの強さも魅力の好素材」とスター性も感じたようだ。 仮契約を終えた元は「仮契約を終えて、改めてプロ野球選手になったという実感が強くなりました。これからもっと練習をして、しっかりと準備をしていきたいと思っています。自分のアピールポイントは気持ちを全面に出したプレーと打球の飛距離です。プロではとにかく活躍することが目標です。チームの勝利に一試合でも多く貢献して、将来的には吉田正尚選手のような日本を代表する選手になれるように頑張ります!」とプロでの飛躍を誓った。背番号は退団したアルバースがつけていた「27」で、野手の背番号に。 また、来田を担当した乾絵美スカウトは「野球に対する情熱、熱い気持ちを持ち、負けず嫌いで、とことんやり抜く強さも兼ね備える。将来的には、チームを代表する選手だけでなく、トリプルスリーも狙える逸材」と近未来の戦力として評価。小学6年生時には、オリックス・バファローズJr.で活躍したという縁がある選手だ。 仮契約を終えた来田は「仮契約を終えて、実感が湧いてきましたし、また一段と気持ちを上げて練習に臨んでいかなければいけないなと思いました。オリックスは若い選手か多くて、これからもっと強くなっていくと思うので、その中で自分も高い目標を持ってやっていきたいです。将来的には吉田正尚選手のような球界を代表する選手になりたいと思っています!トリプルスリーをめざして頑張ります!」とトリプルスリーの達成を目標に掲げた。背番号は引退した小島脩平がつけていた「38」となった。 オリックスは、1位指名の山下舜平大投手も含めた上位3選手の前評判がかなり高いだけに、近未来の猛牛軍団を担う選手になることを期待したい。(どら増田 / 写真は球団提供)
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スポーツ 2020年12月06日 11時00分
広島のFA選手に“セルフ戦力外”の危機! 争奪戦どころかテスト入団の憂き目に、ロッテ・松永の二の舞に懸念?
2012年ドラフトで1位指名を受けロッテに入団し、今季まで「359登板・16勝15敗135ホールド1セーブ・防御率2.91」といった数字を残しているプロ8年目・32歳の松永昂大。その松永が3日、今年8月に取得した国内FA権を行使した。 松永はソフトバンクに2連敗し今季終戦となったCS(11月14、15日)後からFA行使を熟考していることが伝えられていたが、3日に権利行使に必要な書類を球団側に提出。誰にも相談することなく権利行使を決断したという松永は、「他チームの評価を聞きたいというのが一番」と理由を語っている。 >>ロッテ・澤村、トレードの原因はプロ2年目にあった?「どうしたのこの体」川口元コーチが投球を狂わせた誤算を明かす<< チームでは貴重なリリーフ左腕である松永のFA宣言を受け、ネット上には「左腕は他に小島(和哉)や中村(稔弥)ぐらいしかいないから抜けられたらマズい」、「今季は故障であまり投げられなかったけど実力は確か、球団は何とか慰留に尽くしてほしい」といった残留を願うコメントが多数寄せられている。一方、一部では「人的補償(松永はBランク)が発生する故障明け選手を獲る球団なんかあるのか?」、「下手したら広島の木村みたいにドロ沼に陥りそう」というコメントも見られた。 名前が挙がっている木村昇吾は、現役時代に横浜(2003-2007)、広島(2008-2015)、西武(2016-2017)でプレーした内野手。2017年の西武退団後はクリケット選手に転身し40歳となった現在もプレーを続けているが、広島時代にFA権行使が原因で選手生命の危機に立たされたことがある。 木村がFA権を行使したのは、当時プロ13年目・35歳だった2015年11月。同年まで8年間広島でプレーし「645試合・.270・3本・65打点・265安打」といった数字をマークした木村は、スタメンでの出場機会を求めてFA宣言。35歳という年齢面に加え年俸も4100万円(推定)と安くはない中での宣言だったため、当時は水面下で既にどこかの球団と話がついているのだろうという見方が大半だった。 しかし、宣言後の木村は移籍先が決まるどころか、他球団が獲得調査を行っているという報道すらない異例の状況に。さらに、広島も宣言残留は原則として認めないというスタンスであったため、木村はこのままだと36歳となるシーズンを所属先なしで迎えるという大ピンチに陥った。なお、木村は人的補償が不要なCランクの選手であったため、各球団は実力やコストを純粋に判断した上で木村を“スルー”したものと思われる。 12月に入ってもいっこうに進展がなく、現状を伝える報道の中では「何もない」という悲壮感あふれるコメントもしていた木村だったが、同月下旬にようやく転機が訪れる。同月上旬に内野のバックアッパーだった脇谷亮太が巨人にFA移籍していた西武が、木村に翌年2月1日から始まる春季キャンプにテスト生として参加することを提案。もちろん木村はこれを快諾し、テストという条件付きながら現役続行へ望みをつないだ。 「挑戦する機会を与えてくれた西武に感謝したい。目いっぱい、頑張りたい」と喜びをあらわにした木村は、翌年の西武春季キャンプにテスト生として参加。期間はキャンプ初日の2月1日から10日間程度の予定だったが、西武・鈴木葉留彦球団本部長(当時)は「覚悟を十分に見せてくれた」とテストに取り組む木村の姿勢を高く評価し、期間終了前の5日に年俸2000万円(同)で契約。同日の入団会見で「すごくうれしくありがたい気持ちでいっぱい」と西武に感謝を述べた木村に対し、ネット上にも祝福や安堵の声が多数寄せられた。 FA宣言があだとなり一時は選手生命の危機に陥った木村だが、今回の松永はロッテ側が宣言残留を認めているため、球団が姿勢を変えない限り木村のような事態に陥る可能性はほとんどないといえる。また、木村の場合は内野のスーパーサブという役割が自軍の中堅・ベテランでまかないやすい役割であるためなかなか声がかからなかったが、松永の立ち位置であるリリーフ左腕はロッテだけでなく球界全体で見ても貴重な人材。そのため、むしろ今オフのFA市場では屈指の“人気銘柄”となる可能性の方が高いといえるだろう。 今季は左ひじのコンディション不良によりわずか5試合の登板にとどまったものの、登板試合では1点も取られていない松永。3日時点では他球団が獲得調査を行っているという報道はないが、果たして今後手を挙げる球団は現れるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年12月05日 11時00分
抗議文まで送られた中日首脳の暴言、まだマシだった? 選手を“クズ”呼ばわり、ファンを激怒させた球団フロントの問題発言
FA動向、助っ人補強、戦力外など、今年も様々な話題でファンをにぎわせているプロ野球オフシーズン。そのオフの中心人物となりつつあるのが、中日・加藤宏幸球団代表だ。 中日は26日から契約更改をスタートさせたが、同日に木下拓哉、翌27日には福谷浩司、福敬登がサインを保留するなどいきなり荒れ模様に。これを受け加藤代表は26、27日にかけ、「査定を基に出した金額をこれっぽっちも譲るつもりはない」、「他球団は他球団。ドラゴンズはドラゴンズ。変更するとドラゴンズの査定が間違っていたことになる」と断固たる姿勢で契約更改を進めているとコメントした。 すると、プロ野球選手会が“選手が年俸の金額でもめているという印象を与える発言をしている”として28日、加藤代表に抗議文を送る事態に発展。これを受けて加藤代表は「説明が不十分ということであれば、納得できるまで説明を行っていきたい」と今後は丁寧な説明に努めると表明。同日以降は新たな保留選手が出ていないが、その一方で保留3選手との交渉に進展はない状況だ。 >>中日、契約更改で保留が続出している事情球団代表も苦悩を吐露?ファンから「楽天みたいに資料出せ」の声も<< 一連の発言により、ネット上で「8年ぶりのAクラス入りに尽くしてくれた選手へのリスペクトがなさすぎる」、「ガタガタ言わずに正直に『今年はすまない』と頭を下げればいいだけだろ」といった批判が多数寄せられた加藤代表。ただ、過去の球史では同代表の発言がかわいく思えるような球団フロントの衝撃の暴言がある。 1991年オフに「冗談じゃない。そんなヤツは巨人を出ていけ」と自軍選手に激怒したのが、巨人のオーナー企業・読売新聞の渡邉恒雄社長。同年の巨人は契約更改で8名も保留する事態に。これを受け渡邉社長は、“球団に逆らうとは何様だ”と言わんばかりに保留選手たちを糾弾した。 ところが、その後保留選手の中に斎藤雅樹や槙原寛己といった主力先発も含まれていることを知った渡邉社長は「二軍にいるクズみたいなヤツが言ってると思ったんだよ」と、発言は結果を出していない選手に向けたものだとコメント。本人は釈明のつもりで口にしたと思われるが、ファンからは選手を“クズ”呼ばわりしたことへの批判が殺到した。なお、その後の交渉の結果、保留8選手への減俸提示はほとんど変わらず、斎藤は800万円ダウン(7600万円/推定)、槙原も490万円ダウン(7140万円/同)という結果になっている。 現在はソフトバンク監督の工藤公康に、1999年オフの契約更改で「君が登板する火曜日は観客の入りが悪い」と言い放ったのがダイエー(現ソフトバンク)・高塚猛球団社長。同年の工藤は「11勝7敗・防御率2.38」といった数字を残しチームの日本一に貢献したが、球団側はこの働きを評価せずオフの契約更改で「年俸1000万円アップ+FA権を放棄した上での2年契約」という工藤側にとって圧倒的に不利な条件を提示。高塚社長の発言はこの交渉の際に出たものだが、この不誠実な姿勢を受けて工藤はFA宣言を決断した。 当時のファンは高塚社長や球団の姿勢を批判すると同時に、工藤の残留を願う署名活動を展開。署名は17万人以上にも上ったが、それもむなしく工藤は巨人へ移籍してしまった。ただ、自身の残留を願う署名がこれほど集まったことに感激した工藤は、移籍後の2000年から7年をかけ署名に参加したファン全員に感謝の手紙を送っている。 2006年オフの横浜(現DeNA)では、球団フロントが自軍のFA選手に対し物議を醸すコメントを発している。当時の横浜は同年にチーム最多勝(10勝)投手となった門倉健がオフにFA宣言したが、条件面で折り合いがつかなかったため球団は12月上旬に残留交渉を断念した。 この門倉と球団の交渉決裂を伝える報道の中で、ある球団フロントが「10勝しても10敗するピッチャーはいらない」と発言していたことが判明。当時のファンから「門倉以外に2ケタ投手いないのにその言い草はないだろ」、「最下位なのに勝ち頭を大事にしないなんて信じられない」と反発が挙がる中、門倉は巨人へ流出してしまった。 今季はコロナ禍の影響でどの球団も収益が悪化しているため、加藤代表も年俸をなるべく低く抑えたいという気持ちが強いのかもしれない。ただ、苦悩やいら立ちのあまり誠意を欠いた発言をしてしまっては、選手のみならずファンからも怒りを買ってしまうことは過去の球団フロントの暴言を見ても明らかだ。不用意な発言でこれ以上選手、ファンのひんしゅくを買わないためにも、今後は誠心誠意を持って交渉に当たることが求められそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年12月04日 20時30分
西武コーチがルーキーを“硬球”でボコボコに!「何不貞腐れてんだコラ」大久保元監督が“鬼軍曹”を激怒させたワケは
元楽天監督で野球解説者の大久保博元氏が3日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。現役時代に受けた衝撃の鉄拳制裁を明かした。 現役時代に西武(1985-1992)、巨人(1992-1995)でプレーした大久保氏は、今回の動画で西武時代に自身や同僚が指導者から受けた「鉄拳制裁」をテーマにトーク。その中で、1985年1月に行われた西武の新人合同自主トレで、当時西武コーチだった伊原春樹氏から硬球で殴られたエピソードを明かした。 >>オリックス選手が監督の指示に何度も反発!「なんで僕がDHなんですか」伊原元監督が手を焼いた主力打者を明かす<< 高校通算52本塁打を記録した打力を買われ、1984年ドラフトで西武から1位指名を受けた当時17歳の大久保氏。しかし、高校卒業前に参加した合同自主トレでは走り込みや守備練習ばかりをやらされたため非常にフラストレーションがたまっていたという。 そんな中、ある日のメニューで股割りの姿勢で捕球練習を行っていた際、いら立ちが表情に出ていたのか伊原氏から「何ふてくされてんだコラ」と注意された大久保氏。それまでたまっていた不満を抑えきれず、「僕はバッティングで(プロに)入ったのに、バッティングじゃなくてこんなことばかりやらされて…」とつい反発してしまったという。 すると、大久保氏の言葉を聞いた伊原氏はその場に転がっていたボールを両手でつかみ、そのまま大久保氏の顔面を複数回にわたって殴打。大久保氏によると、伊原氏の殴る力は「顔中に縫い目の跡がついた」というほど強かったという。 硬球で殴られたことで顔面がパンパンにはれ上がり、脳震とうまで起こしたという大久保氏。練習中に起きた出来事のため当然周りの選手や記者も自身が殴られる光景を見ていたというが、「(この程度の暴力は)事件にも何にもなんない(時代だった)」と当時を振り返っていた。 大久保氏はこの他にも先輩がミスをしたあおりで自分も殴られた話や、自身の同期、後輩の2名をまとめてボコボコにしたコーチなどについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「硬球ってほぼ石みたいな硬さなのにそれで人殴るのはヤバすぎる」、「今の時代だったらクビどころか警察に訴えられそうな強烈な話だ」、「まだ高校生の身分でプロのコーチに文句言ったらそりゃ殴られても仕方ない」、「大久保さんは『こんなこと言ったらシバかれる』って思わなかったんだろうか?」といった反応が多数寄せられている。 伊原氏は西武(1981-1999,2001-2003,2014)、阪神(2000)、オリックス(2004)、巨人(2007-2010)で監督やコーチを歴任し、グラウンド内外での厳しい指導から“鬼軍曹”とまで呼ばれた人物。その伊原氏の強烈な鉄拳制裁に驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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