プロ野球
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スポーツ 2021年09月21日 11時00分
楽天・田中、後半戦未勝利は東京五輪のせい? 今シーズン最悪の投球で米球界復帰にも暗雲か
千葉ロッテはマジックナンバー点灯間近。優勝戦線の行方が見えてきたせいだろう。パ・リーグ上位チームから、クライマックスシリーズ(以下=CS)に関する話題も聞かれるようになった。 「CSに進出できる3位までに食い込めば何とかなるんじゃないか。短期決戦は『勢い』が大事。投手力の強いチームはゲームビジョンが組み立てやすいので有利になります」(プロ野球解説者) そんなCSも含めた終盤戦のキーマンになると思われていた投手が、勝てなくなってしまったのだ。東北楽天の田中将大投手だ。 >>楽天・田中、MLB時代のクセが抜けていない? 負け越し原因を経験者・藤川氏が指摘、被打率の低さから疑問も<< 「球種がバレているのか、狙い打ちされた印象です」(前出・同) 9月20日のソフトバンク戦で田中が日本復帰後のワーストとなる5失点で敗戦投手になったのは、既報通り。心配なのは、後半戦5試合に先発しているが、いまだ勝ち星を挙げていないことだ。 「田中は“秋に強いピッチャー”なんです」(米国人ライター) 米メディアの多くがそう評していた。楽天・石井一久監督もシーズン後半に近づくにつれ、調子を上げていく田中に期待していたのではないだろうか。 「田中は2019年までの米ポストシーズンマッチに8試合先発し、防御率1・76。歴代1位の被打率1・56(40イニング強)を誇っていました。『終盤戦に強い、短期決戦になったら、絶対に負けない』と言われてきました。20年ポストシーズンマッチでは炎上してしまいましたが、20-21年オフ、ニューヨークのファンが、ヤンキースが田中を強く引き止めなかったことに怒ったのはそのためです」(前出・同) 楽天の順位は3位。4位ソフトバンクとのゲーム差は「3.0」(9月20日時点)。「逃げ切れる」と予想する声も多いが、田中が勝てないままでは、肝心のCSで勝ち上がるのは難しいだろう。 米ア・リーグ中部地区のスカウトが、現在の田中をこう評していた。 「日本球界に復帰してからはスライダー系の変化球を低めに決め、打ち損じを誘うピッチングをしています。ここ最近は変化球を狙ったところに投げられなくなったようですね」 田中が登板する試合だが、実はいまだ米球界の関係者の姿がチラついている。米球界再挑戦の可能性があるからで、これに対し、NPBは「田中は2度、ポスティングシステムを経験することになるのか? ルール上は問題ないけど」と、頭を抱えていた。いや、一人の選手が同制度を複数回利用することは想定されていなかったのだ。 「そうなった時は、一応考えます」 そんな風に言葉を濁す関係者も少なくなかった。今の調子ではルール改正の必要はないが…。田中が復活すれば、ペナントレース優勝決定後のCSも楽しみがある。 「ボールの違和感が残っているのでは」(球界関係者) NPB公式球が馴染んでいないというのは考えにくい。しかし、田中は侍ジャパンのメンバーであり、東京五輪に招集された際は別メーカー製のボールを使用しなければならなかった。五輪公式球との違和感が不振の原因か? パ・リーグの終盤戦が盛り上がるかどうかは、田中の復活次第だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年09月20日 11時00分
大久保氏、楽天コーチ時代に敵チームから引き抜きオファー?「契約金も年俸も言いたいだけ言って」好待遇確実も固辞したワケを明かす
野球解説者の大久保博元氏が13日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。楽天一軍打撃コーチ時代に受けたソフトバンクからの電撃オファーを明かしネット上で話題となっている。 今回の動画で大久保氏は野球解説者の攝津正氏(元ソフトバンク)をゲストに迎え、ソフトバンクの待遇面をテーマにトーク。西武一軍打撃コーチ時代(2008)にソフトバンクの本拠地・福岡 Yahoo! JAPANドーム(現福岡PayPayドーム)の室内練習場の設備に驚いた話や、攝津氏が2013年の契約更改で球団から年俸4億円(推定)の提示を受けた舞台裏などについて語った。 >>ソフトB・工藤監督に楽天行きの可能性が? 大久保氏が激怒「男の気持ちを踏みにじるんですか!」 知られざる現役晩年の裏話とは<< その中で、大久保氏は楽天一軍打撃コーチに就任した2012年シーズン中に、ソフトバンク側から一軍ヘッド就任のオファーを受けたという話を明かす。その年2回目となるソフトバンクとのビジター戦(5月4~6日)のある試合前に、具体的な名前は伏せたがソフトバンクの球団幹部に話しかけられたという大久保氏。そこで「デーブ(大久保氏の愛称)さんの(打撃)理論はどうですか?」という質問をされたため、大久保氏は選手への指導方針や取り組みなどを説明したという。 すると、その幹部が突然「実は(一軍)ヘッドコーチで(来季)呼びたいんですけど…」と言ってきたため、大久保氏は「えっ!?」と驚がく。ソフトバンクとは当時の秋山幸二監督が現役・西武時代(1985-1992)の同僚であること以外に特に接点はなかったというが、幹部側からは「(秋山)監督もそういう気持ちなので…」とその秋山監督も就任を望んでいると説明されたという。 また、幹部側は「契約金も年俸も、言いたいだけ言ってください」と、もし受諾するなら大久保氏の言い値で契約を結ぶことも約束。大久保氏はこうしたソフトバンク側の姿勢に「なんじゃこの球団…」とあっけにとられたという。 ただ、大久保氏は2010年に選手への過度な指導で西武二軍打撃コーチの職を解かれた過去があるにもかかわらず、2011年オフにチームに招き入れてくれた楽天に深い恩義を感じていたという。そのため、「最初に声をかけてくれたのは、あれだけの問題を起こしたのに声をかけてくれたのは楽天さんです。(その楽天を)クビになって(ソフトバンクに)行くならいいけど(自分から)蹴っていく(選択はできない)。それだけはしたくない」と、ソフトバンク側のオファーを固辞したと語った。 大久保氏の発言を受け、ネット上には「デーブにソフトバンク行きの可能性があったなんてビックリ」、「シーズン序盤に敵コーチを引き抜こうとするなんて話は聞いたこと無い」、「楽天への不義理を理由に断るなんて熱い男だな」、「それなりに結果出した大久保の指導力に早くから目をつけてたってことか?」といった驚きの声が寄せられている。 「2011年の楽天はチーム打撃成績が『.245・53本・432得点・1140安打』という数字でしたが、大久保氏が就任した2012年は『.252・52本・491得点・1192安打』と打率、得点、安打数でそれぞれ数字を伸ばしています。相応の結果を出した大久保氏の指導力は、敵チーム側から見ても魅力的に映ったのかもしれません。また、2012年のソフトバンクは前年オフに同年19勝のホールトン(→巨人)、同16勝の和田毅(→ボルチモア・オリオールズ)、同8勝の杉内俊哉(→巨人)と先発3枚が一斉に流出した直後のシーズンだったため、投手力の低下をカバーするために打力を高めたいという思惑があった可能性も考えられます」(野球ライター) 楽天ではその後二軍監督(2013-2014)、一軍監督代行(2014)を経て、最終的には一軍監督(2015)も務めた大久保氏。もしソフトバンクのオファーを受けていれば、果たしてどのようなキャリアを歩んでいたのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2021年09月18日 17時30分
楽天・早川、3か月ぶり白星も手放しでは喜べない? 新人王候補が抱え続ける深刻な課題とは
昨年のドラフトや今シーズンの開幕後も話題をさらっていたルーキーが3か月ぶりに白星を手にした。東北楽天ゴールデンイーグルスの左腕、早川隆久は9月14日、4対1で勝利したオリックスバファローズ戦で7回2/3を1失点に抑え、今シーズンの8勝目を挙げた。実に6月6日の広島カープ戦以来となる勝利だった。 開幕3戦目でプロ初登板・初先発を果たし、初白星を手にすると、4月から6月にかけて破竹の6連勝を記録するなど、「黄金ルーキー」と呼ぶにふさわしい数字を残す。 だが、夏場を前に勝ち星が遠ざかる。課題は明確だった。対左打者の被打率.328(9月15日まで)という数字が表すように、左バッターに打ち込まれる場面が目立った。内角へのボールが甘く、サウスポーでありながら「対左」が大きな課題として突き付けられる。対戦相手もラインナップに左バッターを並べるなど、ウイークポイントを容赦なく攻め続けた。 そして6月下旬には登録抹消、華やかな活躍が続いたルーキーは急速に勢いを失う。 それでも、五輪での中断時には練習試合で日本代表を相手に先発マウンドに立ち、シーズン再開後もローテーションを任されるなど、首脳陣の早川への期待は決して小さくは無いことは明らかだった。シーズン再開後も結果は残せずも、背番号21はその腕を振り続けた。 そして14日のオリックス戦、首位を争うライバルとの「カード頭」での登板となったこの日、見違えるようなパフォーマンスを見せている。初回からテンポも良く、7回まで無失点に抑え、しっかりとゲームを作った。左打者の胸元へ強気に投げ込む場面も見られるなど、終始、「攻め」の投球を繰り広げていた。 「長いトンネルだったけど、皆さんの支えがあって(不振を)打開できた」 ゲーム後のお立ち台で、周囲への感謝の思いを語っている。 ライバルを相手に勝利という結果は、新人王タイトルにも希望を繋いだ。とは言え、打たれた5本の安打のうち、3本を左打者に許したことや、一人で試合を投げ切れなかった点など、まだまだ課題を残したとも言える。 熾烈なプロの世界では、開幕当初のようなセンセーショナルな活躍が続くことは難しいだろう。 だが、始まったばかりのプロキャリアにおいて、一つずつ階段を上るように成長していく先に、大きな未来に繋がることも、この日の投球で証明したのではないだろうか。若き左腕、早川隆久はその歩幅で、自身の立ち位置を固め続けていく。(佐藤文孝)
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スポーツ 2021年09月18日 11時00分
中日・与田監督が審判に激怒「ファンも納得しない」 ずさんな仕事に加え嘘も? 3日間に及んだミスジャッジ騒動
13日に行われた中日対ヤクルトの一戦。「1-0」で中日が勝利したが、試合結果以上に話題となったのが二塁塁審・嶋田哲也審判の“確認不足”だった。 >>阪神のサヨナラ勝利が誤審で取り消しに!「責任を取って辞めます」審判は覚悟、監督も激怒した史上最長試合<< 問題となったのは、「1-0」と中日1点リードで迎えた9回表1死一、二塁の場面。ヤクルト・川端慎吾が放った二ゴロを捕球した中日二塁・堂上直倫はヤクルト一走・西浦直亨へのタッチを狙い、西浦が後退したため一塁へ送球したが打者走者の川端はセーフに。これにより二塁ベースを踏めば西浦は封殺という状況になり、挟殺プレーに参加した遊撃手・京田陽太は二塁ベースを踏み嶋田審判にアウトをアピールした。 ところが、嶋田審判がアウトのジャッジをしなかったため中日側は挟殺プレーを継続し、この間に三走・古賀優大が本塁にスタート。すぐに捕手・木下拓哉に送球し古賀はアウトになったが、直後に中日・与田剛監督は西浦もアウトなのではとリクエストを要求。その結果審判団は与田監督の主張を認め、西浦の二塁封殺で2アウト、古賀の本塁憤死で3アウト目が取られたと判断し試合終了とした。 ただ、これを受けたヤクルト・高津臣吾監督は、京田がベースを踏んだ時点でアウトのジャッジがされていれば、その後挟殺プレーの間に古賀が本塁に突入することはなかったとして審判団に抗議。抗議は約15分間続いたが判定は変わらなかった。 試合後、嶋田審判が「(京田が二塁)ベースを踏んだことは確認していない」と語ったことが伝えられたことから、ネット上には「目の前で京田がアピールしたのに見てないってことは無いだろ」、「選手のプレーを確認してないって、じゃあ何のための二塁塁審なんだ」と批判が噴出。一方、「また中日ヤクルト戦で審判がめちゃくちゃなことやったのか」、「2年前の騒動を思い出して嫌な気持ちになる」といったコメントも見られた。 「中日対ヤクルトのカードでは2019年4月21日の試合でも、二塁塁審の確認不足が物議を醸しています。同戦5回表1死二塁、ヤクルト・上田剛史の二飛を捕球した二塁手・堂上は、二走・雄平が飛び出しているのを見てすぐに遊撃手・京田へ送球。タイミングは完全にアウトでしたが、二塁塁審・今岡諒平審判はなぜか一塁方向を向いており京田が捕球した瞬間を見逃した上、京田のアピールを受け二塁を振り向いた後にセーフと判定。これを見た中日・与田監督は即座にベンチを飛び出し、今岡審判に詰め寄りながら抗議。その後リクエスト検証の結果アウトが認められましたが、リプレー映像が場内に流れるたびにスタンドからはどよめきが起こっていました」(野球ライター) 確認不足で試合を混乱させてしまった今岡審判だが、試合後に「(京田の捕球は)見ていました」とよそ見を否定したことから、ネット上には明らかに嘘をついているとして批判が噴出。また、中日側も今岡審判がプレーを見ていないにもかかわらず判定を下したとして、翌22日にNPB側へ意見書を提出。NPB側は同日中に意見書に回答し、「塁審(今岡審判)が打球判定の確認で他塁審とアイコンタクトしているうちに、当該プレーへの確認が遅れた」と今岡審判がプレーを見ずに判定したことを認めた。 しかし、これを受けた与田監督が「見ていましたと言っていた方が見てなかったのであれば、それに対してちゃんと答えを出さないと最終的な結論にはならない。我々だけではなくファンも納得しない」と疑念を抱いたこともあり、中日側は23日にNPB側に回答内容の再確認を要求。NPB側から翌24日に返答を受け取ると同日に会見を開いたが、中日・加藤宏幸球団代表が詳細は伏せながらも「私も監督も納得できる回答が来た」と語ったことから騒動は沈静化。なお、今岡審判に具体的な処分が下ったのかは不明となっている。 今回の一件は14日にセ・リーグの杵渕和秀統括、友寄正人審判長がヤクルト側を訪問し、高津監督に「嶋田(審判)の“バッターランナーが一塁でアウトになった”という思い込みが要因」と説明した上で謝罪。高津監督もこれを受け入れたと伝えられている。嶋田審判にも友寄審判長が「あってはいけない」と口頭で厳重注意を行ったというが、果たして騒動はこれで終結となるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年09月17日 19時30分
日本ハム・斎藤佑樹の投球に「一軍復帰は絶対無理」呆れ声 致命的な欠陥を露呈? 球界OBも辛らつ指摘「どれも棒球」
16日に行われた二軍・日本ハム対ロッテ戦。「6-2」で日本ハムが勝利したこの試合に先発した、日本ハムのプロ11年目・33歳の斎藤佑樹の投球がネット上で物議を醸している。 この日の斎藤は初回にヒット、暴投でいきなり無死二塁のピンチを招くも、二走・西巻賢二の走塁死にも助けられ辛くも無失点でしのぐ。続く2回は先頭の西川僚祐に左翼場外への特大ホームランを被弾したが、その後は失点を重ねることはなく「2回1失点・被安打2・死球1」という投球内容で降板した。 問題となっているのは斎藤が投げた球の球速。この日の斎藤はストレート(最速122キロ)、ツーシーム(同127キロ)、カットボール(同123キロ)、チェンジアップ(同123キロ)、カーブ(同112キロ)の5球種を投じたがいずれも最速は120キロ台以下。西川から被弾した場外弾も、内角121キロのツーシームを完璧に捉えられた結果だった。 >>日本ハム・斎藤、コーチの意見を完全に無視?「だからダメになった」「清宮と同じ」呆れ声 西崎氏が衝撃の光景を明かす<< 斎藤の投球を受け、ネット上には「速球も変化球も120キロ台なんてプロレベルの球速じゃないし、球速差で緩急つけられないのは致命的すぎる」、「全部の球があまりにも遅すぎる、こんな調子じゃ一軍復帰は絶対無理」、「ロッテ打者陣の打ち損じが多かっただけで、一軍では到底通用するような投球じゃない」、「OBもほぼ棒球だみたいなこと言ってたし、何かを変えないと上がり目は無さそう」といった反応が寄せられている。 「プロ野球の投手は速球が武器の本格派、変化球を主体とする軟投派など選手によって投球スタイルはそれぞれですが、どのスタイルでも持ち球の球速差、いわゆる“緩急”は打者を抑えるために必要な基本的な要素の一つとされています。今回の斎藤は各球種の球速差を見るにほとんど緩急がない投球だったと言えますが、このような投球では二軍で結果を出し、一軍に昇格するのは到底無理だと考えているファンは少なくないようです。実際、野球解説者の田村藤夫氏(元日本ハム他)も17日の『日刊スポーツ』(日刊スポーツ新聞社/電子版)の記事内で、今回の斎藤の投球について『私にはどのボールもチェンジアップに見えた』、『これでどうやってピッチングを組み立てるのだろうと感じた。表現は悪くなるが、どれも棒球に近い』と苦言を呈しています。なお、今季は開幕から二軍暮らしが続く斎藤がここからどうすれば結果を残せるのかはファンの間で様々な声が挙がっていますが、年齢的に球速アップは厳しいとして、スローカーブの習得など120キロ台の球を速く見せる工夫をするべきではという意見も見られます」(野球ライター) 16日の試合を含めた二軍成績は「10登板・3勝1敗・防御率5.40」と失点がかさんでいる斎藤。一部では「このままシーズン終了ならさすがにクビは避けられないのでは」との声も挙がっているが、残りの試合で光明を見いだすことはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年09月17日 15時50分
ソフトB・工藤監督の試合後コメントに怒りの声「何開き直ってんだ」 サヨナラ機を潰した采配が物議、慎重策でも結果は同じ?
16日に行われたソフトバンク対ロッテの一戦。「1-1」で両チーム引き分けた試合後に伝えられたソフトバンク・工藤公康監督のコメントがネット上で物議を醸している。 >>ソフトB・工藤監督のローテ再編に「間違ってる!」ファン猛反発 逆転優勝をかけ決断も、目前のAクラス入りすら難しい?<< ソフトバンクはこの日1回裏に柳田悠岐がタイムリー二塁打を放ち1点を先制するも、その後追加点が奪えないまま「1-1」の同点で9回裏へ。その9回裏にロッテ5番手・益田直也から2死二塁とサヨナラのチャンスを作ると、ここで打席の川島慶三が左安を放つ間に二走・釜元豪が本塁へ突入。しかし、ロッテ左翼・荻野貴司が捕手・田村龍弘にワンバウンドで好返球し、釜元は本塁憤死で試合は引き分けとなった。 試合後、工藤監督は釜元の本塁突入について「アウトになっても結果論、行かせたのも結果論。あそこの場面で行かせずに止めるかと言ったら(できない)。送球がそれるかもしれないし、ナイスボールを投げた相手がよかったと思う」とコメント。結果的に荻野の好返球に阻まれたが、積極的に本塁を狙ったことは間違いではないと釜元をかばった。 工藤監督のコメントを受け、ネット上には「サヨナラ機を潰したくせに何開き直ってんだ」、「相手のミスありきで本塁に突っ込ませたのは理解できない」、「そもそも次打者が柳田の状況で焦って勝負をかける必要があったのか?」といった苦言や批判が寄せられている。 一方、「攻めた結果だから別にいいと思う、止まってても結果は変わらなかっただろうし」、「仮に三塁ストップでも、その後の柳田は勝負避けられるのが濃厚だったしなあ」、「釜元が自重してれば柳田敬遠で上林勝負だろうから、いずれにせよ点は取れなかったと思う」と擁護のコメントも複数挙がった。 「今回の場面は仮に釜元が本塁突入を自重していれば、2死一、三塁で打席には初回にタイムリー二塁打を放った柳田が入っていたという状況。そのため、釜元を無理に突入させるよりも、柳田の一打にかける方が得点の可能性は高かったのではないかと考えているファンは多いようです。一方、柳田の後続が今季打率『.203』と不振の上林誠知であったことから、柳田が打席に入っていたとしても申告敬遠で勝負を避けられ、その後の上林も凡退で結局点は奪えていなかったのではという見方もされています」(野球ライター) 結果だけを見れば裏目に出る形となった釜元の本塁突入。その是非はファンの間でも意見が分かれているようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年09月17日 11時00分
巨人・中田、首位攻防戦までの一軍復帰は濃厚? 阿部二軍監督の“監視”でこれまでの悪癖を払拭か
「中田翔対涌井秀章」の豪華対戦。これ、ホントに二軍戦か? この時期の二軍球場はさまざまなドラマが交錯している。中田たちのように不振で再調整しているベテランもいれば、チャンスに飢えて目をギラギラさせている中堅・若手もいた。また一方では、完全に覇気を失っている選手もいた。“肩たたき”に遭うのを察しているからだ。 >>巨人・井納に怒りの声「三軍に落とした方がいい」 阿部二軍監督の一喝も効果ナシ? 背信投球に歯止めがかからないワケは<< そんなシーズン終盤の巨人対東北楽天の二軍戦で(9月16日)、中田翔内野手が2打席連続のホームランを放ち、復活をアピールした。“優勝争いの大一番”となる24日からの阪神3連戦のキーマンにもなりそうだ。 「中田が一軍登録を抹消されたのは、9月11日。ルール上では一軍再登録が可能となる最短日は21日。21日から、一軍は広島遠征に出ます。そこで一軍合流となるか、東京ドームが舞台となる24日からの阪神3連戦での昇格が予想されています」(ベテラン記者) 関係者も早期の一軍復帰説は否定していなかった。 中田は日本ハム時代から“練習量の多い選手”だった。母校・大阪桐蔭時代を知る学校関係者に聞いても「練習はきちんとやっていた」と言うが、今の中田は、これまでとは違う。良い意味で笑わないのだ。 4番バッターに定着して以来、中田は個人ノックやティー打撃の集中練習の場面で「笑う」ことがあった。イージーミスをした時や、スタミナ切れした時に歯を見せていた。笑うと、「間」ができる。数十秒だが、中断する。中田に限らず、ベテランと呼ばれる年齢の選手たちは、そんな場面をよく見せる。 中田からそんな“中断”がなくなった。阿部慎之助二軍監督の“監視”だ。試合前も若手と同じメニューをこなしていたが、笑って誤魔化すことができないような緊張感が漂っていた。 「長嶋茂雄終身名誉監督にも打撃を指導してもらいました(13日)。『自分のためにわざわざ時間を作っていただき…』と球団を介してコメントしていましたが、本心から出た言葉だと思います」(前出・ベテラン記者) 試合では、興味深いシーンも見られた。6回に回ってきた第4打席で、中田は見送りの三振を喫した。ここまで2打席連続アーチを含む3打数3安打。当然、スタンドのファンは「もう1本!」と盛り上がったが、打席に向かう際、阿部二軍監督がベンチを出て、何かを伝えた。 関係者によれば、「バットを振るな」と指示を出したそうだ。試合における作戦ではない。「中田のため」だ。 「バットを振るつもりで見逃し、ホームベース上でボールがどう見えるのかを分からせるためだったそうです。タイミングの取り方、バットに当たるまでのボールの軌道などをイメージさせるために」(関係者) その全球見逃しの三振後、中田は交代となった。その後も室内練習場に移動してバットを振っていた。 蛇足になるが、阿部二軍監督は痩せた。健康的にスリムになったのだが、「かなり節制していますよ。ウォーキングや運動もして」(前出・関係者)とのこと。そのストイックさも、中田には響くものがあったのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年09月16日 17時45分
DeNA・牧、逆転新人王のチャンスは十分? 球団史上9人目・打者3人目の栄誉に向けラストスパート
ベイスターズドラフト2位ルーキー・牧秀悟の調子が急上昇。15日に行われたジャイアンツ戦でも、ホームランを含む4打数3安打3打点の活躍。最終打席で三塁打とはならず、自身8月25日以来のサイクルヒット達成は未遂に終わったが、猛打賞の固め打ちで新人王獲得へ向けて加速した。 チームでは過去8名が受賞している新人王。いずれも好プレーヤーぞろいとなっている。最初に輝いたのは1953年の権藤正利氏が15勝で獲得し、56年には“伝説のアンダースロー”秋山登氏が受賞。秋山氏は60年の大洋ホエールズ初優勝時にMVP、日本シリーズでも4戦全てに登板し最優秀投手と活躍し、野球殿堂入りも果たしたレジェンドである。59年には31ホームランを放ち、打点も84と驚異的な数字を残し、あの村山実氏に圧倒的大差をつけ受賞した桑田武氏。64年にはプロ入り3年目ながら17勝を挙げ、引退後はタイガースで長くコーチを務めた高橋重行氏が、77年には横浜大洋ホエールズの象徴的ピッチャーで、その後もコーチとしてベイスターズを支えた、ヒゲがトレードマークの齊藤明雄氏が8勝で受賞した。 横浜ベイスターズ時代の00年には、野性味あふれるスイッチヒッター・金城龍彦現ジャイアンツコーチが受賞し、打率.346で首位打者も獲得し史上初のダブルでの栄冠に輝いた。15年には37セーブの新人記録を樹立した小さな大魔神・山崎康晃が、最後は18年にジャイアンツキラーとして名をはせた東克樹が11勝5敗の成績で文句なしの栄冠に輝いた。 今年の本命だったタイガースの佐藤輝明が二軍調整中だが、カープの抑えの切り札でゴールドメダリストの栗林良吏、盗塁王を争うタイガース・中野拓夢などルーキーの当たり年の今年はハイレベルな闘いが続く。 新人王は記者投票で決まるシステムで、18年には濱口遥大が10勝を挙げながら、京田陽太、大山悠輔に続く3位だった前例があるだけに、アドバンテージがあるとは思えないが、今の勢いなら牧にも逆転のチャンスは十分とみる。偉大な先輩たちに並び、一生に一度しか取れない栄冠を手にする牧の姿を、ベイスターズファンは心待ちにしている。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年09月16日 17時00分
巨人・岡本のお立ち台コメントに呆れ声「ウケ狙いより反省して」 同僚の激走に感謝もひんしゅくを買ったワケは
15日に行われた巨人対DeNAの一戦。「7-6」で巨人が勝利したが、試合結果以上に話題となったのが巨人のプロ7年目・25歳の岡本和真のお立ち台コメントだった。 >>巨人・桑田コーチのグータッチに批判「無神経すぎて呆れる」 危険球退場の山口を称賛? メンタルケアの一環と反論も<< 同戦に「4番・三塁」で先発した岡本は、8回裏の第4打席を終え「4打数2安打・1本塁打・1打点」とマルチ安打を記録。「6-6」と両チーム同点で迎えた9回裏1死満塁では、DeNA5番手・三嶋一輝から左翼へ犠牲フライを放ちチームをサヨナラ勝利に導いた。 試合後にお立ち台に上がった岡本は、インタビュアーからサヨナラ犠飛を放った率直な感想について質問を受ける。すると、岡本は「あのフライやったら、僕がランナーやったら走ってない」と答えて場内の笑いを誘いつつ、「(三走の八百板)卓丸が走ってくれたんで感謝の気持ちでいっぱいです」と、ヘッドスライディングで本塁突入を成功させた三走・八百板に感謝した。 岡本の発言を受け、ネット上には「突然の鈍足自虐コメントは面白すぎる」、「確かに岡本の足だったら余裕でアウトだっただろうな(笑)」、「自分もこの浅さならタッチアップ厳しいって思ったけど八百板はよく走ったよ」といった反応が寄せられている。 一方、「引き分けすれすれのバッティングしておいて何を言ってるのか」、「ウケ狙いよりあんな打球を上げてしまったことを反省してほしいんだけど」、「八百板の激走に加えて、本塁返球が逸れてやっとセーフになったって事実をもう少し重く捉えてほしい」と否定的なコメントも複数挙がった。 「サヨナラの本塁を陥れた八百板は今日が今季初の一軍出場でしたが、二軍ではここまでチーム2位タイの5盗塁をマークしている俊足の選手。一方、岡本は今季の盗塁数がわずかに1個で、この1個を含めたプロ通算の盗塁数も10個と走力に優れてはいませんので、自虐の意味も込めて『僕がランナーやったら走ってない』と口にしたものと思われます。ただ、岡本が放ったフライは落下地点がDeNA左翼・関根大気から見て左斜め前付近と飛距離が浅く、八百板の全速力でのヘッドスライディングに加え、関根の本塁返球が三塁側にややそれたことで間一髪セーフに。本塁憤死で引き分けゲームセットの可能性も決して低くはなかったということもあってか、際どい打球を打ってしまった点に反省を求める声も散見されます」(野球ライター) 辛くもサヨナラ勝利を挙げ、首位阪神とのゲーム差を2.5ゲームに縮めた3位巨人。17日からは2位ヤクルト(17、18日)、阪神(19日)との3連戦が控えるが、この日の劇勝で勢いはもたらされたのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年09月16日 11時15分
ロッテ・鳥谷、優勝争いには最後まで不参加? コンディションは上々も一軍復帰が難しそうなワケ
今季2度目の6連勝(ともに引き分けを挟む)で、いよいよマジックナンバー点灯へ。 千葉ロッテが福岡ソフトバンクに逆転勝利し、9月16日の結果次第では「優勝マジック26」が点灯する。意外だが、球団名がマリーンズになってからは初めての“Vカウントダウン”だという。2005、2010年、日本一に輝いたが、それは勝率1位チームをクライマックスシリーズ(注・2005年はプレーオフ制)で倒し、日本シリーズに進出してのこと。真のリーグ優勝について、ファンはもちろん、関係者も感慨深いものがあるようだ。 シーズン開幕前、千葉ロッテの評価は決して高くなかった。オフの補強に積極的ではなかったからだが、こんな指摘も聞かれた。 「シーズン中の補強が的中しました。国吉佑樹、加藤匠馬、エチェバリア、ロメロが活躍しており、支配下登録の期日ギリギリで獲得した元広島の小窪哲也もデビュー戦でいきなりホームランを打ちました。シーズン途中のトレード補強は、予定していた選手の不振、故障などを埋めるもの。その補強の成功が勝因です」(プロ野球解説者) しかし、セ・リーグの首位チームが阪神なので、近況を報告しておかなければならない選手もいる。鳥谷敬内野手だ。7月6日に一軍登録を抹消され、今も二軍暮らしが続いている。 >>ロッテ・鳥谷、今季限りでチームから追放? 突然のベテラン野手獲得で憶測の声「使う余地は無くなる」<< 「5月25日の古巣・阪神との交流戦で、鳥谷は代打出場し、チームの逆転劇に貢献しています。甲子園球場のファンも鳥谷の元気な姿を見て、喜んでいたんですが」(在阪記者) 9月11日、巨人二軍とのファーム戦でのことだ。同試合に3番・三塁で出場した鳥谷も見たが、3打数ノーヒットと振るわなかった。試合前の守備練習では軽快な動きも見せており、そのフットワークは、40歳とは思えないほど。一軍再昇格の可能性について聞いてみると、 「打撃成績が上がってくれば…」 と、関係者が語っていた。 二軍での打撃成績は打率1割3分4厘(15日時点)。視力、選球眼の衰えを指摘する声も聞かれたが、86打席で18個の四球を選んでいる。同日のファーム戦を見る限り、直球に振り遅れているという雰囲気でもなかった。 「スロースターターの選手です。微調整を重ねながら打撃面を整えていくんですが、その微調整に費やす時間が年齢とともに長くなってきました」 阪神時代も知るプロ野球解説者の言葉だ。 仮に千葉ロッテと阪神で日本シリーズが争われることになったとしたら、キーマンとなるのは鳥谷だ。また、リーグ優勝から遠ざかっている今の千葉ロッテナインにとって、最も必要なのは、精神的支柱となるベテランだ。 「元広島のベテラン・小窪を獲得したのは、若い選手を支えてほしいとも思ったからです。やはり、打撃成績が上がらなければ、鳥谷の一軍昇格は厳しいと思います」(前出・プロ野球関係者) 鳥谷を見たいと思っている千葉ロッテファンも多い。リーグ優勝に「ベテランの意地」も添えてもらいたい。(スポーツライター・飯山満)
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