プロ野球
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スポーツ 2021年06月15日 11時00分
国吉・有吉のトレードはロッテから話を持ちかけた? 緊急補強を迫ったブルペン事情、首脳陣は“澤村の再来”に期待か
色々な関係者に聞いてみると、この交換トレードは千葉ロッテ側から仕掛けたようである。 千葉ロッテ・有吉優樹投手と横浜DeNAの国吉佑樹投手の交換トレードが発表された(6月14日)。両投手とも右のオーバーハンド、リリーフ。第一報を聞いた時に、「特徴の似た者同士の交換トレードにどんな狙いがあるのか?」と否定的に捉えたが、そうではなかった。このトレードには、千葉ロッテの“投手事情”が隠されていた。 >>DeNA・国吉のトレードにファン大ブーイング「考え直して」 古参生え抜きを放出してまで新戦力を求めたワケは<< 「DeNAは有吉を先発で起用していくと聞いています。今永が復帰し、濱口も好調ではありますが、平良が長期離脱することになり、今年は大貫の調子がイマイチです。先発ローテーションに加わってくれる投手がもう一枚ほしいと思っていたところ、トレードの話が舞い込んできました」(球界関係者) 国吉はセットアッパーとしてチームに貢献してきた。その国吉を、ロッテ側が「是非に!」と一本釣りしてきた理由だが、「唐川-ハーマン-益田」と繋いでいく“勝利の方程式”が崩壊しつつあった。 「ハーマンの出場登録が抹消され、唐川侑己もアテにはできない状況です」(前出・同) 交流戦最後の巨人戦でのことだ。11日の初戦で唐川の登板が見送られ、翌12日も登板ナシとなった。この時点で、井口資仁監督は「明日も無理」と唐川の状態について語っており、 「コンディション不良と発表されたが、本当はもっとヒドイのでは?」 との声も囁かれるようになった。 「11日の巨人との初戦は『1対1』のまま、試合終盤まできました。唐川が投げるべき8回に、大嶺祐太が登板しましたが、代役を果たせませんでした」(スポーツ紙記者) “唐川不在”が、今回のトレードを加速させたという。 「直球勝負ができる中継ぎということで、国吉の名前が出たようです」(前出・球界関係者) 確かに、161キロをマークしたことがある。だが、「球速で相手バッターをねじ伏せる」スタイルではない。投球のキレで勝負しようとし、カットボール、スライダー、フォークなどの変化球も織り交ぜてくる。国吉の投球スタイルは唐川に似ているが…。 「昨年、シーズン後半でトレード獲得した澤村拓一(現レッドソックス)が活躍しています。ロッテ首脳陣が真っ直ぐの速い投手に絞って獲得投手を探したのはその影響です」(前出・球界関係者) 千葉ロッテはこのトレードが成立した時点で勝率5割ちょうど。64試合を終え、完投は僅か「1」。ロッテ首脳陣は中継ぎ投手に「休養日」を与えるなどし、ブルペン管理を行ってきたが、国吉を補強しなければならなくなった。ブルペン陣の蓄積疲労が気になる。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年06月15日 10時50分
千葉ロッテから横浜DeNA電撃トレードの有吉優樹「もう一度ファンの前で勝ちたかった」
千葉ロッテマリーンズは14日、有吉優樹投手と、横浜DeNAベイスターズの国吉佑樹投手による交換トレードが成立したと発表した。 有吉は「プロ野球選手として地元千葉でプレーをすることが出来て本当によかったです。マリンの応援は本当に凄くていつもファンの皆様の応援に助けられていました。一番の思い出は昨年7月7日に2018年以来の勝ち投手になったことです。風の強い日でした。ただ、あの試合は無観客だったので、もう一度、ファンの皆様の前で勝ちたかったことです。マリーンズファンの皆様、熱い応援ありがとうございました。横浜では求められる役割をしっかりと全うしチームの勝利に貢献できるように精一杯頑張りたいと思います」とマリーンズ時代を振り返りながらコメントをしている。 有吉は1991年3月12日生まれの30歳。出身地は千葉県でロッテは地元球団だった。右投げ右打ち、身長・体重は178cm、87kg、東金高ー東京情報大ー九州三菱自動車を経て、2016年ドラフト5位でロッテに入団。プロ5年目。今シーズンは一軍登板がなかったが、通算9勝13敗、1セーブ、18ホールド、防御率は3.95。DeNAでの背番号は「67」となった。 また、ロッテに電撃移籍となった国吉も「この度、千葉ロッテマリーンズに移籍することになりました。育成で入団して様々な経験をさせていただき、感謝の気持ちです。突然のことで正直寂しい気持ちと、まだ実感が湧いてこないです。リーグは違いますが、野球をすることに関しては変わらないので、移籍してもしっかり自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張ります。同じ関東のチームなので、試合を見に来ていただけると嬉しいです。約12年間お世話になりました」とDeNA球団を通じてコメントを残している。国吉は1991年9月24日生まれの29歳。出身地は大阪府で、右投げ右打ち。身長・体重は196cm、106kgと体に恵まれており、秀岳館高-横浜・横浜DeNA(育成2010~2011・7・28、支配下7・29~)という経歴を持つプロ12年目の選手。通算21勝30敗、3セーブ、34ホールド、防御率は3.87。背番号はDeNA時代と同じ「92」となった。交流戦最後まで一軍に帯同していただけに、ロッテでは即戦力の速球派リリーバーとして、昨年の澤村拓一のように早い時期からの活躍が期待される。(どら増田 / 写真・及川恒平)
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スポーツ 2021年06月14日 20時30分
西武・平良、歴史的好調の秘訣は“手抜き”?「本気で投げるのは2~3球」登板時の心がけを明かしファン驚愕
13日放送の『サンデースポーツ』(NHK総合)に、西武のプロ4年目・21歳の平良海馬がVTR出演。番組内での発言が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 同日に行われた中日戦で、プロ野球新記録となる開幕32試合連続無失点を達成した平良。番組では試合後に平良がリモート取材に応じ、記録達成後の心境などを明かした。 >>清原和博氏を西武コーチが殴打!「八重歯が唇を貫通した」“鬼軍曹”の逆鱗に触れた怠慢エピソードを明かす<< その中で、インタビュアーから「ブルペンで投げる球数が本当に少ないですよね?」という質問を受けた平良は、「(ブルペンで)本気で投げるのは2〜3球くらいです」と回答。今季は登板前にあまり力を入れずに肩を作ることを心がけており、「疲労も残りにくい」と一定の効果を感じていることを明かした。 VTRでは続けて、今季の平良が昨季に比べストレートを投げる割合が減っていること(昨季は55.2%、今季は37.3%)が紹介されたが、これについて平良は「(ストレートは)一番力入れて投げる球なので、(試合では)疲れるので減らしてます」とコメント。登板前だけでなく、登板中も疲労を残さないように工夫していると語った。 平良の発言を受け、ネット上には「偉業の要因がブルペンやマウンドでの手抜きにあったとは驚き」、「確かに今季は変化球増えた印象があったけど、疲労軽減が目的だったのか」、「リリーフはとにかく疲労が溜まるポジションだから、平良くらい力を抜く方が正解なのかもしれない」、「他のリリーフ投手も平良のように心がければ故障リスクが減るんじゃないか」といった反応が多数寄せられている。 「リリーフ投手は基本的に毎試合ベンチ入りして登板に備えているのですが、試合展開に応じて都度ブルペンで肩を作らなければならないため、肉体的疲労がたまりやすいポジションとされています。また、登板前にも一定の球数を投げる影響からか、突然故障や不振に見舞われる投手も少なくはありません。近年でそれが顕著なのが、2016~18年にかけリーグ3連覇を達成した広島のリリーフ陣。この期間は一岡竜司(145登板・防御率2.26)、今村猛(178登板・同3.01)、中崎翔太(188登板・同1.85)といった投手がフル稼働してブルペンを支えましたが、2019年から昨季までは一岡(52登板・同4.10)、今村(33登板・同4.85)が不振、中崎(42登板・同4.69)は右膝故障でそれぞれ成績を大きく落としています」(野球ライター) 13日終了時点で「32登板・1勝0敗21ホールド6セーブ・防御率0.00」と圧巻の数字を残している平良。今回明かした取り組みには、他リリーフが見習うべき点も大いにあるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年06月14日 18時30分
DeNA・国吉のトレードにファン大ブーイング「考え直して」 古参生え抜きを放出してまで新戦力を求めたワケは
2010年のプロ入りからDeNA(2010-/2010-2011は横浜)でプレーし、昨季まで「220登板・20勝29敗34ホールド3セーブ・防御率3.78」をマークしたプロ12年目(2010-2011途中までは育成)・29歳の国吉佑樹。14日、その国吉が交換トレードでロッテに移籍することが球団から発表された。 球団はこの日、公式サイト上で「国吉佑樹選手と千葉ロッテマリーンズ所属の有吉優樹選手によるトレードに合意いたしました」と発表。また、「突然のことで正直寂しい気持ちと、まだ実感が湧いてこないです。リーグは違いますが、野球をすることに関しては変わらないので、移籍してもしっかり自分らしいパフォーマンスを発揮できるように頑張ります」という国吉のコメントも掲載されている。 国吉とトレードでDeNAに加入する有吉は2017年のプロ入りからロッテ(2017-)でプレーし、昨季まで「87登板・9勝13敗18ホールド1セーブ・防御率3.95」という数字を残している30歳右腕。ただ、右ひじ手術も受けた2019年以降は「5登板・1勝3敗・防御率8.35」とほとんど一軍で投げておらず、今季も14日までは一軍未登板となっている。 >>DeNA・大和に「完全に煽ってる」と批判 相手投手にバットを投げつけ、本人は“うっかり”と釈明も報復のリスクも?<< 国吉のトレードを受け、ネット上には「速報見てめちゃくちゃビックリした、横浜時代からの貴重な生え抜きだったからショック」、「今からでもいいからフロントには考え直してほしい、国吉は昔からチームを支えてきた数少ない選手の1人なのに」、「一軍で使われてないならまだしも、普通に起用されてた中での放出は納得できない」、「トレードするにしても、なんで近年まともに投げてない有吉となんだ」といった反応が多数寄せられている。 「国吉は今季『18登板・1勝1敗・防御率5.16』と、失点は多少目立つものの回またぎもこなせるリリーフとして一軍で起用されていました。そのため、近年は一軍でほとんど投げていない有吉とでは価値が釣り合わないと不満を抱いているファンは少なくないようです。なお、国吉は支配下ではただ一人だけ、横浜時代から一貫してチームでプレーしていた生え抜き選手でもあります。そのため、今回のトレードは歴の浅いファンよりも古参ファンの方が落胆の声を挙げていますね」(野球ライター) 報道では先発防御率がリーグ6位(5.15)のため、今後の上位浮上に向け先発強化を図りたかったことがトレードを決断した理由とみられているDeNA。有吉は2018年に先発として6勝をマークした実績を持っているため、DeNA側は環境を変え適切な運用を行えば十分復活できると考えているようだが、古参生え抜きの国吉を放出してまで有吉を獲得する判断は果たして吉と出るのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について横浜DeNAベイスターズの公式サイトよりhttps://www.baystars.co.jp/
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スポーツ 2021年06月14日 17時45分
DeNA、交流戦を足掛かりに上昇気流へ! “らしい”豪快野球の復活でついに最下位も脱出
“悪夢の交流戦”。ベイスターズにとってまさに鬼門、過去15年で勝ち越した年が4回のみで、最下位は5回を数える。通算成績も11位のカープに大きく水をあけられ、12球団最下位とまさに散々たる成績である。 しかしこの数字はいわゆる"暗黒時代"3年連続最下位の"安定の6勝18敗"も含まれる。また、2015年のリーグ戦で首位を走っていたが、交流戦の3勝14敗1分が元凶で最下位に転落した"キヨシの悲劇"のインパクトも大きい。しかしラミレス監督が指揮を執るようになった2016年は、7勝11敗と少しは持ち直し、17年は9勝9敗の5割と目標の数字に届いた。18年は8勝10敗と負け越したが、19年には10勝7敗1分と4位の好成績を挙げ、通算勝率を.402とし3割台からやっと脱出できた。 昨年はコロナの影響で中止となったため、2年ぶりの開催となった今年の交流戦。リーグ戦では調子が上がらず、苦しい戦いが続いていただけに期待より不安の方が大きかったが、ふたを開けてみれば、自慢の打棒を軸に白星を積み重ねた。波に乗れた大きな原因は、開幕6連戦の勝ち越しにあったとみる。 最初のオリックス戦の先発は、山岡泰輔、宮城大弥、次戦の楽天戦は涌井秀章、田中将大、早川隆久と対戦。戦前は各チームの主戦級が次々と出てくるローテーションに、悲観的になるざるを得なかったが、実際は3勝2敗1分けと見事な勝ち越し。特に初戦、山岡からホームラン攻勢で大勝したゲームで打線に勢いが付き、その先も濱口遥大以外ピリッとしなかった先発陣を強力にバットでバックアップし、チームを勝利に導いた。結果17勝40敗とカモにされていたソフトバンクに負けなし、ロッテにも勝ち越しに成功。最後のロードで負け越してしまい交流戦優勝は逃してしまったが、9勝6敗3分の3位で堂々フィニッシュ。リーグ戦から見れば上出来すぎると言っても過言ではあるまい。 リーグ戦では.237、ホームラン37だった打線は、交流戦で打率.297と12球団トップ、ホームランは24本と12球団トップタイの数字を残し、豪打でパ・リーグを撃破した。最終戦も日ハムに勝利し、リーグでも5位に浮上。今週末から再開するリーグ戦でも、ベイスターズらしい豪快な野球でセ界をかき回してもらいたい。 取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年06月14日 17時00分
巨人、勝機を逃したのは後藤コーチのせい?「何回同じことをやるのか」ファン激怒、岡本の走塁ミスで本人よりも批判されるワケは
13日に行われた巨人対ロッテの一戦。「5-4」でロッテが勝利したこの試合で、巨人のプロ7年目・24歳の岡本和真が見せたプレーがネット上の巨人ファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、「0-5」と巨人5点ビハインドで迎えた7回表に飛び出たプレー。この回巨人は2死満塁から亀井善行の死球、岡本の四球で2点を返すと、続く坂本勇人が2点タイムリーを放ち1点差に。さらに2死一、二塁となった後、中島宏之も右前打を放ち2死満塁へとチャンスは拡大したかと思われた。 ところが、中島のヒットを見た二塁走者の岡本は三塁を回って本塁に突入。これを見たロッテ右翼・マーティンは本塁にワンバウンドで返球し、捕手・柿沼友哉も本塁前できっちり捕球。この時点で岡本はまだ本塁ベースから数メートル離れた位置におり、直後にスライディングで滑り込んだが難なくタッチアウトとされてしまった。 同点機をつぶした岡本の走塁死に対し、ネット上には「完全な無駄死にで開いた口が塞がらない」、「鈍足のくせになんで本塁狙えると思ったのか」、「マーティンのデータを全く頭に入れてないことがよく分かった」といった苦言や批判が多数寄せられている。 一方、「三塁コーチャーの後藤は何回同じことをやるのか」、「後藤コーチは先日の楽天戦と同じようなミスをしでかしたな」、「岡本は鈍足、マーティンは強肩なのになぜ後藤コーチは本塁行けると判断したの?」と、三塁コーチャーの後藤孝志コーチを絡めたコメントも複数見受けられた。 「岡本の本塁突入について、チームを率いる原辰徳監督は試合後に『コーチャーも回したし、当然我々も行けと思った』と語っています。首脳陣としては1点差に追い上げた勢いのまま、一気に同点に追いつきたいという狙いがあったのでしょう。ただ、岡本はプロ通算の盗塁数が10個と走力に優れた選手ではない一方、マーティンは昨季リーグ最多補殺(8個)を記録するなど強肩が武器の選手だったため、三塁コーチャーの後藤コーチは本塁突入の指示を出すべきではなかったと考えているファンは多いようです。また、後藤コーチが5月25日・楽天戦で若林晃弘を本塁に突っ込ませタッチアウトを招いていることも、後藤コーチへの不信感が高まる一因になっているようです」(野球ライター) >>巨人・若林の走塁ミスは後藤コーチの責任? 原監督も激怒した暴走に苦言相次ぐ「明らかに判断ミス」<< 今回の場面は中島の後続が指名打者の石川慎吾で、巨人ベンチにはスモーク、大城卓三といった打力のある打者も控えていた。そのため、一部からは「無理な本塁突入よりも、石川への代打策の方が得点の可能性は高かったのでは?」という声も挙がっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年06月14日 11時00分
広島・栗林、プロ初失点でメンタルが崩壊? 敗戦後の意味深コメントに二軍降格を勧める声も
残り3試合は、全て消化試合に…。敵地・京セラドームでのオリックス第3回戦(6月13日)にサヨナラ負けを喫し、広島東洋カープはセ・リーグの最下位に転落した。 「この負け方は、尾を引きそうですね」 多くのプロ野球解説者、取材陣がそう口にしていた。 敗戦投手となったのは、ルーキーながらここまで22試合連続無失点記録を更新してきた栗林良吏投手。試合後、「良い流れを壊してしまって申し訳ない」とうなだれたように、精神的ダメージが残りそうな負け方だったのだ。 「9回表、3点を挙げて同点に追いつきました。今季は9回打ち切り制なので、延長戦はありません。オリックスの最終回の攻撃を抑えて引き分けに持ち込んでいたら…」(球界関係者) 敗戦ムードを一変させた9回表の集中打、その雰囲気をブチ壊しにしてしまったが、栗林を責めることはできない。低迷する広島をここまで支えてきたのも「クローザー・栗林」である。 「雨天中止などがあり、セ・リーグで広島だけが交流戦の日程を全て消化できませんでした。他5チームは休みとなりますが、広島だけはあと3試合をこなさなければなりません」(スポーツ紙記者) >>広島・佐々岡監督に「最低最悪の愚策」ファン激怒 セオリー無視の奇策で得点機を台無しに、野手より投手を優先した狙いは<< 広島は交流戦も最下位だ。埼玉西武と2試合、北海道日本ハムと1試合を行うが、対戦する両チームとも交流戦の優勝争いに絡んでいないため、“消化試合”となる。この「残り3試合」もペナントレースにカウントされるため、無駄にすることはできないが、広島ナインのモチベーションも気になる。 「栗林を休ませてやることができればいいんですが」(前出・関係者) そもそも、クローザーとは、色々な意味で図太くなければ務まらないものなのかもしれない。と言うのも、クローザーとセットアッパーは同じリリーバーであっても、ブルペンでの待機の仕方や調整法が異なるという。 「クローザーとセットアッパー、どっちが楽かと言えば、クローザーですよ。でも、精神面ではセットアッパーの方が楽かな?」 これは、リリーフ経験を持つプロ野球解説者のコメント。肉体的に辛いのはセットアッパーで、精神的に辛いのが9回の最後を任されるクローザーだという。 「セットアッパーは勝敗、点差に関係なく、首脳陣に『行け!』と言われたら投げなければなりません。クローザーは基本的に勝ち試合でしか投げませんから」(プロ野球解説者) 先発投手が走者を背負うと、ブルペンに待機していたセットアッパーの投手たちは肩を作り始める。しかし、首脳陣が「やっぱり投手を交代させない」と言えば、そこで投球練習を終了する。 投球練習をしても無駄に終わることが試合中に何度もあり、実際に登板していなくても、セットアッパーは肉体的な疲労を負うのだ。 「栗林は大学(名城大)、社会人野球(トヨタ自動車)を経由してプロ入りしました。経験豊富ですが、広島では新人です。先輩投手が肩を作っているそばで座っているので、気苦労もあったのでは」(前出・同) 栗林を休ませるとしたら、試合出場登録から外すのがベストだと思われるが、それはできないだろう。リリーバーの経験もある佐々岡真司監督は、どうやってブルペン陣を建て直すのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年06月13日 11時00分
中日・門倉前コーチ、トラブルは失踪騒動以前にも?「一切応じるつもりはない」球団が呆れ果てた強欲ぶりとは
現役時代にNPBでは中日(1996-1999)、近鉄(2000-2003)、横浜(2004-2006)、巨人(2007-2008)でプレーし、「302登板・76勝82敗2ホールド10セーブ・防御率4.36」と突出した数字ではないが一定の実績を残した47歳の門倉健氏(前中日二軍投手コーチ)。その門倉氏が起こした失踪騒動は、多くのプロ野球ファンに衝撃を与えた。 門倉氏は中日二軍練習を無断欠勤した5月15日から、スマホと財布を自宅に置いたまま行方不明・音信不通状態に。これを受けた家族は翌16日に愛知県警に捜索願を提出し受理された。その後、門倉氏から球団二軍マネージャー宛てに「5月15日をもって一身上の都合により退団させていただきます」との退団届が郵送され、球団は門倉氏本人の筆跡と家族に確認してもらった上で26日に受理・退団を発表。このあたりから各メディアが失踪騒動を大きく報じ始め、多くのファンから心配の声が寄せられた。 >>元中日・門倉コーチ失踪、犯人は「中日関係者じゃないか」小木の発言に批判相次ぐ「笑い話にしていいの?」<< 事態はその後2週間ほど進展がなかったが、6月7日に門倉氏の妻が門倉氏の公式ブログを通じ、本人が6日夜に無事に自宅に戻ってきたと報告。帰宅後の門倉氏は病院でうつ病と診断され、「私たち家族すら失踪の理由やこれまでの経緯を聞くことが出来ない状態」だという。 失踪から帰宅するまでの間、複数のメディアから金銭問題や女性関係が背景にあるのではと報じられていた。真相についてはまだ明らかとなってないが、ネット上には「女性関係のトラブルは聞いたこと無いけど、金に関しては昔球団を怒らせてたな」、「もしかしてFAで揉めてた頃から金に困ってたのか?」と、金銭問題との関係を疑う声は少なくない。 「門倉氏には現役・横浜時代の2006年オフ、球団と契約でもめけんか別れした過去があります。門倉氏は同年チームトップの10勝を挙げたこと、FA権を保持していることを材料に、球団に年俸アップ(同年の年俸は推定7500万円)での複数年契約を要求。ただ、あまりにも強気な条件を吹っ掛けたのか、球団側は『10勝しても10敗する投手はいらない』、『交渉には今後一切応じるつもりはない』と激怒し同年12月初旬に交渉を打ち切り。その後、門倉氏は12月中旬に『2年総額2億円(推定)プラス出来高』という条件で巨人にFA移籍しました。なお、門倉氏は巨人入りが発表される直前に参加した少年野球教室で、子どもたちを相手に『みんなプロになりたいんだろ。チャンスはあるよ。でも、横浜はやめとけよ』と横浜への不満をにじませたことも伝えられています」(野球ライター) 巨人入団後の門倉氏は、2年通算で「23登板・1勝7敗2ホールド・防御率5.28」とほとんど結果を残せず。その後、2008年オフに巨人から提示された減額制限(25%減)を超える減俸契約を受け入れず、自由契約という形で退団となっている。 「巨人入団時・退団時ともに金銭面へのこだわりを見せた門倉氏は、その後韓国・KBO(2009-2011)や社会人クラブ(2012)でプレーした後、NPB復帰をめざし2012年11月のトライアウトに参加。そこでオファーをもらえなかったことで、当時39歳の2013年1月に現役引退を表明しています。当時は『完全燃焼するまで野球をやりたい気持ちの表れだ』と巨人退団後の現役続行を好意的にみるファンが多数を占めていたのですが、失踪騒動を機に『収入源を失いたくないからいつまでも現役にしがみつこうとしたのでは』と見方が変わってきています」(同) 門倉氏の妻は7日のブログの中で、失踪騒動の経緯説明について「まずは本人の回復をを待って、改めて、その機会を設けさせて頂ければと思います」(原文ママ)と記している。本人の口から真相が語られるのは果たしていつになるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について門倉健氏の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/kadokura-ken/
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スポーツ 2021年06月12日 17時30分
豪快な2戦連発は打棒完全復活? 不安の声が途絶えない山田哲人のバッティング本領発揮か
復調の兆しか、それとも「取り戻した」のだろうか。 東京ヤクルトスワローズの山田哲人は、6月9日の千葉ロッテ戦で本塁打を含む3安打を記録し、チームの勝利に貢献している。特に3回に飛び出したレフトへの本塁打は目の覚めるような一発であり、ここまでの不調を吹き飛ばすような当たりにも感じられた。ロッテ先発岩下が投じた真ん中高めの147kmの直球を真芯で捕らえ、鮮やかな放物線を描いている。「ホームランというイメージよりも、自分のスイングをすることを心掛けた」とコメントの通り、山田本来のバッティングそのものと言える一振りだった。 また、前日の最終打席でもファウルで粘った末、レフトスタンドへライナーで運ぶなど長打力の健在ぶりを発揮、ロッテとの2ゲームを終えた時点でリーグ4位となる14本塁打を積み上げている。 今季は開幕直後に新型コロナウイルス関連の「特例2021」での欠場があった以外は、ここまで常時出場を続けている。だが、.249(6月9日終了時)と伸び悩む打率などを見ても、背番号1に対するファンの懸念は拭えないままだ。昨年、シーズンを通してのコンディション不良に悩まされ、僅か94試合の出場に止まっており、今季も春先にゲーム前の練習を休むなど、未だ体調への不安が囁かれている。 今季のスワローズは若き4番村上宗隆や、セ打率2位の塩見泰隆、サンタナやオスナの両新外国人も好調と、しっかりとした打線の軸が揃っていることが阪神、巨人に次ぐ3位を走る原動力となっている。今後、山田の状態次第でチームの勢いはさらに増すことは間違いなく、シーズン中盤戦以降、上位2チームを追いかけ優勝争いに加わる為には、キャプテンの復調は絶対条件だ。 交流戦後半の千葉ロッテとのカードで見せたバッティングは、夏場へ向け、復調を予感させるに十分なほど山田らしい当たりと言えるだろう。そしてコメントの通り、「自分のスイング」を取り戻した時、山田自身と共に、燕軍団はさらに上昇気流に乗って行ける。 現在28歳、選手としてのピークはまだ先にあると期待を込めるファンも多い。球界を代表するスラッガーとして、スワローズの顔として山田哲人の打棒完全復活を願わずにはいられない。代名詞でもある「トリプルスリー」は決して、過去のものではないはずだ。(佐藤文孝)
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スポーツ 2021年06月12日 11時00分
巨人復帰決定の山口、ファンに手放しで喜ばれてはいない? 球界OBも「ストイックに追い込んではない」致命的な問題を指摘
2019年オフに巨人からトロント・ブルージェイズにポスティング移籍し、今季は2月からサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下マイナーでプレーしていたプロ16年目・33歳の山口俊。10日、その山口と契約合意したことを巨人が発表し複数メディアも相次いで報じた。 山口は3日に自身の公式インスタグラムで「日本に帰国することを決断しました」とNPBに復帰する意向を表明していたが、報道によると巨人は山口から日本に帰国した5日から獲得へ向けた交渉をスタート。チームが2019年オフにポスティング移籍を容認してくれたことに山口が恩義を感じていたこともあり。交渉は10日までにスムーズにまとまったという。 山口は巨人時代(2017-2019)に通算「60登板・25勝14敗1ホールド1セーブ・防御率3.47」をマークし、2019年には最多勝(15勝)、最多奪三振(188個)、最高勝率(.789)の三冠を獲得した実績を持つ右腕。ただ、ネット上には復帰を喜ぶ声の一方、「実績は申し分ないけど、今後活躍するかと言われると怪しい」、「マー君や平野でも苦しんでるのに、山口なんかがいきなり結果残せるわけない」と冷ややかな声も少なくない。 「今季の巨人は現時点(10日試合前時点)で先発防御率がリーグ3位(3.35)、救援防御率が同4位(3.62)と先発、リリーフのどちらも他球団を圧倒するほどのクオリティは有していません。そのため、先発として複数のタイトル獲得経験があり、リリーフとしてもDeNA時代(2006-2016)に『24ホールド111セーブ』をマークした山口は一見すると心強い存在のようにも思われます。ただ、MLBでの山口は昨季『17登板・2勝4敗1ホールド・防御率8.06』と打ち込まれており、今季もマイナーで『5登板・0勝3敗・防御率6.17』と不振。加えて、今季MLBからNPBに復帰した楽天・田中将大がここまで先発として『2勝3敗』、オリックス・平野佳寿もリリーフとして『3ホールド4セーブ』と今一つの数字にとどまっていることもあり、山口も復帰後はそれほど活躍しないのではとみているファンは少なくないようです。なお、田中・平野の苦戦はMLBとNPBの間での使用球やマウンドの硬さの違いが一因とも言われていますので、山口も今後どれくらいの早さで適応できるかが成績を左右しそうです」(野球ライター) >>「出ていけ!」ブルージェイズ・山口に現地ファン激怒 2戦連続の大炎上、「中継ぎで使う方が悪い」日本のファンは反発<< 入団後の山口は自主隔離期間を経て20日にもチームに合流予定と伝えられているが、二軍で調整登板などをこなす必要があるため一軍マウンドに上がるまでには時間を要すると言われ、五輪中断明けの8月中旬まで一軍登板がずれ込む可能性も指摘されている。すぐに戦力としての運用ができない点も期待が盛り上がらない一因なのかもしれない。 また、2012~13年にかけDeNAコーチとして山口を見てきた高木豊氏(元大洋・横浜他)は、9日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画で「(コンディションがいいとは)見受けられない。太っちゃった(ように見える)もん」、「(報道などで)映し出される風貌などを見てると、そんなにストイックに追い込んではない(印象)」と、山口のコンディションは万全のようには見えないと指摘している。そのため、2019年のような投球を取り戻せるかは極めて不透明な状況ともいえそうだ。 NPB復帰意向の表明から1週間ほどで古巣復帰が決まった山口。それだけ期待を寄せられていることの表れともいえるが、果たして今後チームを救うような活躍を見せることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ山口俊の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/shun.yamaguchi_official
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スポーツ
西武、一軍キャンプ帯同も「松坂は別メニュー」か 渡辺GMの目論見がメンバー編成から判明?
2020年01月16日 11時30分
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スポーツ
DeNA・倉本寿彦、「周りを気にしている立場ではない」6年目の決意
2020年01月16日 11時00分
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スポーツ
巨人、オフ補強失敗が意外なベテランに影響? 元木ヘッドコーチも期待、若手を差し置いての優先起用もあるか
2020年01月15日 11時57分
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スポーツ
中日・根尾が二軍、ルーキー石川が開幕一軍? 就任2年目のシーズン、与田監督が目論むチーム構想とは
2020年01月14日 11時44分
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スポーツ
ソフトバンク・コラスも復帰絶望か 給料を持ち逃げした選手も、球団との契約を反故にしたお騒がせ助っ人
2020年01月13日 09時00分
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スポーツ
.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
2020年01月12日 18時00分
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スポーツ
西武・松坂、一軍キャンプ投入は危険? 渡辺GMの意味深発言、昨季未登板の内海とも明暗分かれるか
2020年01月11日 17時30分
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スポーツ
日本ハム・中田も怯える「プロ野球選手寮」 心霊現象の頻発、球団が対応に追われたケースも?
2020年01月11日 11時00分
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スポーツ
阪神、現コーチ陣には存在意義がない? 山本昌待望論が渦巻く春キャンプ、秋に敷かれた“かん口令“も継続か
2020年01月10日 11時40分
特集
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【独自】元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
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2025年04月28日 19時03分
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【独自】YouTuberゆたぼん、短期間留学で“自分に勝つ” 昨年のホリエモン、DAIGOとのレスバの思い
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2025年04月18日 20時55分
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【独自】MEGA BIG2億円当選者・造船太郎、“楽して”儲けたい 興味はNHK党への出資が0円になるか3億円になるか
社会
2025年04月21日 18時25分
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カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
芸能ネタ
2025年06月01日 12時00分