プロ野球
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スポーツ 2021年02月08日 21時30分
元横浜・高木氏が楽天の弱点を指摘「話にならない」 首脳陣に正捕手固定を提案、「今一つピンとこない」と疑問も
元横浜で野球解説者の高木豊氏が7日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。昨季は正捕手不在だった楽天の捕手陣に注文をつけた。 今回の動画で高木氏は西武、楽天の2球団を対象に、自身が思う今季の課題を指摘。楽天については「やっぱりキャッチャーが問題だよ」と、捕手陣が課題であると主張しその理由を語った。 >>楽天・田中の調整に大幅な遅れ? 初ブルペンでの意味深行動、石井監督の構想にも影響か<< 昨季の楽天捕手陣は太田光(67試合)を筆頭に、下妻貴寛(43試合)、足立祐一(42試合)、石原彪(18試合)、堀内謙伍(10試合)の5名が10試合以上に出場するなど正捕手が不在の状況。また、打率は太田の.200が最高で、その他は全員1割台と低い数字になっている。 この状況について高木氏は、「この中で一番打率が高いのが太田の2割。これじゃ話にならない」とコメント。捕手陣全員が低打率という現状は、シーズンを戦う上で非常に心もとないと苦言を呈した。ただ、低打率を改善するための具体的な方法や取り組みについては触れていない。 高木氏は続けて各捕手の出場試合数を比較し、楽天首脳陣は太田、下妻、足立の3名を正捕手候補として考えているのではと推測。その上で、「ここらへんの主戦(捕手)というものをレギュラーとしてしっかり決めないと、投げ手がいいだけにもったいない現象が起こる可能性がある」と、投手陣の混乱を防ぐためにも正捕手を1人決めるべきだと指摘した。 また、高木氏は誰を正捕手に据えるかの基準として変化球を後ろにそらさない技術、いわゆる“ブロッキング”を最重要視すべきだと主張。「速い変化だとか(の球)についていけるストッピングができるかどうか(は)、1点差勝負の時に走ってきたら刺せるかどうか(にも影響する)」と、ブロッキングは盗塁阻止率などにも関わる大事な能力であるからだと理由を述べた。 チームには田中将大、涌井秀章、岸孝之といった経験豊富な先発が複数いるため、「リードは自分たちで考えられる投手ばかり。だから(捕手は投手に)任せておけばいい」という高木氏。「誰をレギュラーとするか、誰に(正捕手を)任せるかは野手の中では大きなポイントだと思う」と正捕手の人選には最も注目していると語った一方、ブロッキング能力を高める方法については言及しなかった。 高木氏はこの他に西武が抱える課題や楽天の新助っ人に対する印象についても話している。 今回の動画を受け、ネット上には「捕手がコロコロ変わると投手の気苦労が増えるっていうし、思い切って誰か1人に白羽の矢を立ててしまうのはアリだと思う」、「捕手陣が低打率でも去年のチーム打率はリーグトップ(.258)だったことを考えると、どれだけ守れるかに重点を置くのは理に適ってる」と賛同の声が寄せられる一方、「今はどこの球団も捕手は併用してるし、無理に正捕手を決める必要もないのでは?」、「2~3人の併用でリスクを分散する方が絶対いい、これと決めた捕手が怪我や不振に陥った時どうするんだよ」といった否定的な反応も挙がっている。 また、「打率にしろ守備にしろ、捕手側に何を求めてるか言ってないから今一つピンとこない」、「各捕手はどうすれば課題を解決できるかについても触れてほしかった」、「打率の話題かと思ったら急に守備の話してるし、結局どっちの方が大事なんだよ」といったコメントも複数見受けられた。 捕手陣の攻守が課題と指摘しながらも、具体的な対策には触れていない高木氏。この点を指摘の内容以前に疑問に思ったファンも少なくないようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
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スポーツ 2021年02月08日 19時30分
阪神・藤浪、投球直前の意味深な“変化”を八木氏が指摘「ワインドアップから目を…」 過去に無かった動作を取り入れたワケは
元阪神で野球解説者の八木裕氏が、7日放送の『八木裕・三ツ廣政輝のハチミツアワー』(MBSラジオ)に電話で生出演。阪神のプロ9年目・26歳の藤浪晋太郎に見られた変化を指摘した。 八木氏は現在、チームの春季キャンプ取材のため沖縄に滞在している。今回の番組では、同日に行われた紅白戦を視察した感想を中心にトーク。その中で、同戦に登板した藤浪の変化について語った。 同戦の藤浪は白組の2番手として3回表から登板し、「2回無失点・被安打1・3奪三振・四死球0」と好投。その藤浪について、八木氏は「オフの自主トレからいろんな課題に取り組んでワインドアップにしたということで(伝えられているが)、(同戦では)ワインドアップ(の体勢に入って)から目をそらして三塁側の方を向く(仕草が見られた)」とコメントした。 今年の藤浪は近年採用していたセットポジション(体の側面を本塁側に向ける投げ方)ではなく、新人時代の2013年に採用していたワインドアップ(体の正面を本塁側に向ける投げ方)を取り入れている。ワインドアップへの変更は既に伝えられているが、八木氏は藤浪が投球体勢に入った直後、一度目線を正面から三塁側に切る動作をしていることに気が付いたという。 投球前に一度目線を切る動作は元ダイエー・ソフトバンクの斉藤和巳氏なども行っていたという八木氏は、その狙いについて「一回タメを作る(狙いがある)のかな(と感じた)」と発言。目線を切って間を作ることで、投球フォームのバランスを維持しようという狙いがあるのではと推測した。 この試合やそれまでのブルペン投球を見る限りでは、「(藤浪の)コントロールのブレが非常に少ない(という印象を抱いた)」という八木氏。「ランナー出てクイック(モーション)になっても(ランナーなしの時と)同じような投球ができている」、「一回間があったりして、いい方向に向かっているのかなというイメージはある」と、目線を切る動作は今のところプラスに働いていると語っていた。 >>阪神の16年ぶりVはチェンの好不調次第か 矢野監督は扱いに苦悩? 藤浪のローテ脱落説も浮上<< 今回の放送を受け、ネット上には「投げる直前に目線を切ってたのは気付かなかった」、「この動作は現役だったら千賀(滉大/ソフトバンク)なんかもやってるな」、「目線を切ることで、打者側がコースを読みづらくなる効果もあるのかもしれない」、「紅白戦では150キロ台中盤の速球がバンバンストライクゾーンに行ってたからかなり効果がありそう」といった反応が多数寄せられている。 「藤浪は14勝をマークした2015年を最後に昨季まで2ケタ勝利がないなど低迷しており、昨季も終盤は好投を見せたものの成績は『24登板・1勝6敗7ホールド・防御率4.01』と今一つ。低迷の原因は制球難にあると長らく指摘されていますが、中にはその制球難が投球の際、左右に体がブレることで引き起こされているのではという見方もありました。今回八木氏が指摘した目線を切るという動作には、体のブレを少なくして制球を安定させたいという意図があるのかもしれません」(野球ライター) 八木氏が引き合いに出した斉藤氏は現役時代にダイエー・ソフトバンク(1996-2010)でプレーし、沢村賞に2度(2003,2006)輝いた実績を持つ名投手。その斉藤氏と共通する動作を取り入れた藤浪は、今季の先発ローテ入りに向け大きな武器を手に入れたのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月08日 17時30分
DeNA・山下が紅白戦で大活躍!「アピールしなければいけない」と気合十分
7年目の山下幸輝が、2021年最初の紅白戦で大活躍を見せアピールに成功した。一昨年は一軍出場が一度もなく、崖っぷちで臨んだ昨シーズン。序盤からファームで打ちまくり結果を残すと、7月中旬に遂に一軍昇格し、主に代打としてチームに貢献。8月中旬からは調子を崩し、結果的には打率.209で終えたが、筋肉量を増やしパワフルなスイングから放たれる鋭い打球は魅力十分だった。7日に行われた初の実戦形式の紅白戦で、白組(二軍)の8番DHでスタメン出場すると、2回の初打席は紅組先発の大型右腕・阪口皓亮から、強烈なライト線へタイムリーツーベースヒット。4回にはこの日150キロのストレートをマークするなど、絶好調に見えた京山将弥の147キロストレートを一閃。打った瞬間気合の入った大きな声とともに飛んでいった打球は、ライトへ吸い込まれるソロホームランとなった。 昨年のベイスターズは、筒香嘉智から4番レフトとキャプテンの座を引き継いだ佐野恵太が大ブレイクしその穴を埋めたが、代打の切り札としてベンチで控えていた佐野の穴が埋まらなかった。更に今年はコロナ禍の影響により、外国人選手の来日はいまだに目処が立っていない状況で、昨年代打で一定の成果を残し、マルチポジションを守れる山下にとっては大チャンスと言える。 昨シーズンから「自分を何か変えたいなと今年のシーズン初めからずっと思っていて、クルマを変えてみたり、髪色変えたり、目に見える部分をどんどん変えてきた」と変化を求め続けた一年。更にオフには、背番号も慣れ親しんだ38から66へ志願して変更した。「アピールしなければいけないので、これからもどんどんやっていきたい」。ホームランを打った後、ギラついた目でコメントを残した山下幸輝。喜怒哀楽を前面に出すスタイルと、変化を求め続ける姿勢を武器に、一軍へのサバイバルレースを戦っていく。 文 ・ 写真/萩原孝弘
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スポーツ 2021年02月08日 17時10分
元DeNA・濱矢がNPB復帰へ始動! ラミレス前監督とタッグ結成、新天地・茨城も全面サポートを約束
BCリーグ・茨城アストロプラネッツと契約を結んだことが8日に発表された元DeNA・濱矢廣大。その濱矢がDeNA前監督・ラミレス氏の指導の下、再びNPB復帰を目指す『Project SAIKI ~再輝~』が始動した。 昨年末に放送された『プロ野球戦力外通告』(TBS系)のドキュメンタリーで注目を集めた濱矢は、2013年のドラフトで楽天から3位指名を受けプロ入り。キレのあるストレートや変化球という武器を持ちながらも、楽天(2014-2019)、DeNA(2019-2020)では結果を出せず昨季終了後DeNAを戦力外に。その後、12球団合同トライアウトに挑戦するもNPB球団から声はかからなかった。 >>全ての画像を見る<< その濱矢に対し、昨季をもってDeNA監督を退任し、現在はフリーの立場でメディア出演やYouTuberとしても活躍するラミレス氏が、今回のプロジェクトを企画・提案。NPBで再度投げたいという濱矢の思いを実現するため、総合的に指導を行うこととなった。 今回のプロジェクトについて、濱矢は「メキシコリーグからオファーをいただき、単身メキシコ行を覚悟した中で今回のラミレスさんからのオファーをいただきました」と国外球団からのオファーを断った上で受けたと告白。「昨年は1年間1軍で投げることが出来ず、プロでの7年間振り返ってもきっちり結果を出せていない。今回のプロジェクトで全てを掛けて、結果を突き詰め、頑張ります」とNPB復帰実現へ抱負を述べた。 これから指導を担当するラミレス氏は、濱矢について「濱矢はポテンシャルはすごくいいものを持っています。すごく一生懸命ですし、なんとか野球を続けたい、なんとかして野球で成功したいという気持ちも強く持っている」とコメント。その上で、「濱矢には『4つの課題』を与えます。その課題をクリアしたら、スカウトの皆さんにお見せする濱矢は、全く違う濱矢になっているはずです。楽しみにしてください」と意気込んだ。 濱矢の新天地である茨城も「球団の首脳陣とアレックス・ラミレス氏がタッグを組んで、濱矢投手のサポートをして参ります」と全面サポートを約束している本プロジェクト。今後は同日より本プロジェクトに関する動画が、ラミレス氏の公式YouTubeチャンネル「ラミちゃんねる」にて順次公開される予定だ。ラミレス氏の公式YouTubeチャンネル『【ラミレス公式】ラミちゃんねる』https://youtube.com/channel/UC2vnK-QoXQrl1LVTNFDfUaQ文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月08日 16時10分
西武の本拠地・メットライフドームの新エリア『メイトー ホームランバーパノラマテラス』発表 キャスター付きシート、パノラマビューで観戦
メイトーブランドの協同乳業株式会社は、メットライフドームに新設する『ライトパノラマテラス』の施設命名権スポンサー契約を株式会社西武ライオンズと締結。2021シーズン、ライトパノラマテラスは『メイトー ホームランバーパノラマテラス』と命名することを発表した。 >>全ての画像を見る<< 本エリアは、外野エリアのライト側後方にできるカウンター付きの座席。シートは、蒸れにくいメッシュ素材で、球場の観客席としては珍しいキャスター付きを採用している。全140席を備え、球場全体を見渡せるパノラマビューを楽しみながら観戦ができるという。 また、ライト方向へのホームランボールが飛び込んでくるこの座席。協同乳業のロングセラー商品である『ホームランバー』の名を冠し、より一層ホームランボールが飛んでくるドキドキ、ワクワク感を体験してほしいという思いが込められているという。 今後、球場内はもちろん、埼玉県をはじめとする関東圏の量販店などで球団とタイアップしたキャンペーンなどが順次実施される予定だ。【施設命名権スポンサー契約概要】契約期間:2021年3月1日~2022年2月28日新名称:メイトー ホームランバーパノラマテラス座席数:140席
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スポーツ 2021年02月08日 15時30分
ロッテ・松中コーチから理論を聞き出すマル秘テクニックがある? 元ソフトB・川崎氏が伝授、“土削り指導”の意図も指摘
元ソフトバンクで現在はBC・栃木でプレーする川崎宗則氏が、7日未明放送の『S☆1』にVTR出演。ロッテ・松中信彦臨時コーチの指導の意図を指摘した。 今回番組では川崎氏が巨人、阪神、ヤクルト、ロッテのキャンプ映像を見て、着目した選手の動きや首脳陣の指導に持論を展開する様子を放送。その中で、川崎氏は松中コーチが選手に「ちょっと削る!」と言いながらティー打撃をさせる様子に注目し狙いを解説した。 >>松中氏招へいのロッテに「ダイエーみたいなやり方だ」の声 井口・鳥越らライバル球団OBの入閣相次ぐワケは<< 松中コーチとはダイエー・ソフトバンクで計12年(2000-2011)共にプレーしている川崎氏は、「(言われている選手の)左足を見てください。ほら、土を削ってるでしょ? これは先輩(松中コーチ)の得意なバッティングだったんですよ」とコメント。松中コーチは左足を地面に食い込ませるようにして削れと選手に指導していると指摘した。 川崎氏は続けて、「この『削る』っていうの(の狙い)は、タイミングが崩された時でも自分のスイングができるためにしっかり削る(こと)」、「わざとタイミングを外される練習をしてるんです」と発言。松中コーチは変化球などでタイミングを外されても、左足を残して体勢を維持できるよう意識付けさせていると指導の狙いを解説した。 松中コーチの意図を指摘した川崎氏だが、一方でロッテの若手選手へ向けた珍アドバイスも披露。川崎氏曰く、ダイエー・ソフトバンク時代、自身はしばしば焼酎を持ってお酒が大好きな松中コーチの部屋を訪ね、一緒に飲みながら打撃理論を聞き出し学んでいたとのこと。理論の具体的な内容については触れなかったが、「ロッテの若い選手は(お酒を一緒に飲んで)松中メソッドを聞き出す(ことも一手)。先輩(松中コーチ)は飲んでるんで言ったこと覚えてない(けど)、聞いてる本人さえ分かればいい」と、ロッテの若手打者陣は松中コーチと“飲みにケーション”を図ることもアリなのではと語っていた。 今回の放送を受け、ネット上には「下半身に粘り強さを出して、上半身を崩されないようにする意図なのか」、「川崎さんが言ったことは素人目線だとなかなか気づかない内容だからタメになる」、「一緒に酒飲んで教えを請えっていう助言は独特すぎる、どんなこと聞いたのかも明かしてほしかったな」、「焼酎一本で三冠王の考えが学べるなら安い買い物なのかもしれない」といった反応が多数寄せられている。 現役時代は「1780試合・.296・352本・1168打点・1767安打」といった数字を残し、首位打者(2004,2006)、本塁打王(2004-2005)を2回、打点王を3回(2003-2005)獲得している松中コーチ。その松中コーチの技術・経験をロッテの若手がグラウンド内外でどれだけ吸収できるかも、チームの今季を左右することになるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月08日 11時10分
楽天・田中の調整に大幅な遅れ? 初ブルペンでの意味深行動、石井監督の構想にも影響か
背番号18は何を思って投げ込んでいたのだろうか。 2月7日、チーム合流2日目の田中将大投手がブルペン入りし、約50球を投げ込んだ。スライダー、スプリット、カーブなどの変化球も投げ込んでおり、特にスプリットには目を見張るものがあった。低めのストライク・ゾーンから鋭く落ちていく。 時間にして、30分もなかった。プロ野球解説者、ブルペン捕手、メディアも「田中劇場」に魅せられていた。しかし、その周辺の舞台裏にも目をやると、“田中の状態”も見えてきた。 「初ブルペンの投球を受けたのは、3年目の太田光捕手でした。何度か、田中のスプリットを捕球できない場面もあり、スライダーもミットを動かしながら捕っていました。田中は自ら話し掛けるなどし、太田に気を遣っていました」(プロ野球解説者) 太田捕手の技術不足ではない。レギュラー捕手でも、新外国人投手や移籍してきた投手の変化球を捕り損なうことがある。初見がイメージと異なっていたのだ。 >>楽天復帰の田中、右肩・ひじは既に限界? 毎オフの意味深行動も金村氏が暴露「ある筋から聞くと…」<< 30球目あたりだろうか。石井一久GM兼監督もブルペンに現れた。 「遠巻きに見ていただけ。声を掛けることもありませんでした」(前出・同) だが、その石井GM兼監督の表情がちょっと気になった。眉間に皺を寄せていた。マスクで顔半分を隠していたので断言はできないが、「実戦登板はもう少し様子を見てから判断しよう」と思ったのではないだろうか。 田中はセットポジションで投げていた。昨季は大きく振りかぶるワインドアップ投法に変更している。直球の威力を取り戻すためだが、ポストシーズン・マッチではまた元に戻している。 その直球を投げる時だった。田中は「ウッシ!」「ウリュア」と雄叫びを挙げていた。強いボールを投げようとしていたようだ。 「途中、手のひらを上に小さく動かし、太田に指示を出していました。『ミットをもっと高く構えてほしい』という意味です。高めなら、強いボールを投げやすいので」(関係者) その後、スライダー系の変化球がショートバウンドするなどし、コントロールを乱した。伊志嶺忠ブルペン捕手が見かねたのか、打席に立ってやった。「ストライク・ゾーンをイメージさせるため」だ。 前出の関係者によれば、田中はブルペンを引き上げた後、「見られてるなあ~」と、緊張した旨をこぼしていたという。ヤンキースの先発マウンドを守ってきた大エースでも緊張するのかと思ったが、 「久々に触るNPBのボールの感触、そのMLBとは異なるボールで変化球を放るとどんな軌道になるのかを確かめるのが目的でした」(前出・同) と、同日の投げ込みが“試運転”だったことも教えてくれた。 「田中も今年33歳になります。体力的に衰える年齢ではありませんが、力強い直球が投げられるかどうかがカギになりそう。課題はほかにもあります。メジャーと日本とでは登板間隔が異なります。早く、日本流の中6日の登板間隔に体を慣れさせないと」(前出・プロ野球解説者) 関係者の話を総合すると、「調整はやや遅れ気味」のようだ。 無言の石井GM兼監督、太田の捕球ミス、伊志嶺ブルペン捕手のフォロー。周囲も緊張していた。あくまでも噂だが、田中が開幕投手を務めるとの情報も囁かれていた。 「強い直球」を投げようとしていたのは、そのためか…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年02月08日 11時00分
オリックス守護神は任せろ!平野佳寿がメジャーから復帰、若手投手陣の精神的支柱に!
オリックスは6日、米大リーグのマリナーズからフリーエージェントになった平野佳寿投手と契約合意したと発表した。1年契約で年俸1億5000万円プラス出来高払い。※金額は推定。 平野は京都府出身、鳥羽高、京都産業大を経て2005年ドラフト希望枠でオリックスに入団。2010年に当時の岡田彰布監督が先発から7回、8回を任せるセットアッパーに起用し、岸田護、ジョン・レスターとともに、現在まで続くオリックス勝利の方程式を築いた立役者の一人。2011年に最優秀中継ぎを獲得すると、2012年のシーズン終盤にクローザーに転向。2013年は31セーブを記録して、リーグ2位の成績に輝くと、チームが最後まで優勝争いを演じた2014年に最多セーブを獲得。同年オフにFA権を行使せず、オリックスと3年契約を結ぶ。 2017年にWBC日本代表(侍ジャパン)に選出され、メジャーのアメリカ、ドジャースタジアムで投げたことがキッカケとなり、海外FA権を行使して大リーグのダイヤモンドバックス入り。2018年は75試合の登板で、4勝3敗、32ホールド、3セーブ、防御率2.44の好成績をマーク。日本人メジャーリーガーとしてのレギュラーシーズン最多登板記録を達成している。昨年はFAでマリナーズに移籍するも、新型コロナウイルスに感染して出遅れたこともあり、13試合に登板して0勝1敗4セーブ、防御率5.84の成績に終わって再びFAになり、調査を続けていたオリックスと契約に合意。背番号は以前背負っていた「16」を再びつける。 平野は10日にキャンプ地の宮崎で入団会見を行い、チームに合流するとのこと。オリックスは昨年クローザーを務めたブランドン・ディクソン投手の来日に目処が立っていないことから、既に来日し16日から宮崎キャンプに合流するタイラー・ヒギンス投手をセットアッパーからクローザーに転向させる可能性があったが、平野の加入により、課題だった勝利の方程式の構築がより強化なものになりそうだ。 ディクソンは先発に復帰するという選択肢も現実味を帯びてきた。平野がブルペンに入ることにより、もともと平野を慕っていた若い投手陣にとって、精神的な支柱になるのは言うまでもない。 中嶋聡監督にとって大きな補強となった。(どら増田)
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スポーツ 2021年02月07日 17時30分
ヤクルト・内川、新天地での仕事は指導以外にも?「もう一度、一軍の打席を」ソフトB最終年の屈辱は晴らせるか
プロ21年目を新たな装いで迎えるベテランがいる。東京ヤクルトスワローズの内川聖一は、誰よりも現役選手としての強い想いを抱いて、新シーズンを見据えている。 昨年、ウエスタンリーグ最終戦の試合後、自らの言葉でソフトバンクを退団することをファンに伝えている。異例とも言える本人による退団発表は、内川の無念の想いが色濃く滲む言葉とともに発せられた。また、去り行く球団に対して、決して相応しくない内容も含まれていたかもしれない。だが、「もう一度、一軍の打席を」と、現役として、さらに一軍でのプレーを求めての感情から来るコメントであることは痛い程、感じ取れた。 内川にとってホークスでの10年間は、選手としての絶頂期だったと言える。 移籍1年目でMVPに選出され、史上2人しか達成していない両リーグでの首位打者のタイトル獲得という偉業も成し遂げている。2017年WBCでは日本代表のクリーンアップにも座った。幾度となく、主力として日本一という頂点にも上り詰めた。数えきれないほどの栄光を手にしながらも、それでもなお、2021年もバッターボックスに立つことを諦められず、違うユニフォームを着ることを選んでいる。 今季、2年振りとなる一軍出場の機会がいつ訪れるのか、そして、現役選手としてNPB最多となる2171安打の数字を、どこまで伸ばして行けるかなど、新天地を選んだベテランに対し、ファンの関心が尽きることはない。特に今回は11年振りのセ・リーグ復帰となるため、シーズンを通しての各球団の主力投手との対戦が大きな楽しみでもある。 そして、楽しみはバッティングの他にもある。2019年には一塁手としてゴールデングラブ賞に選ばれており、37歳にして初めての守備での栄冠は、ベテランと呼ばれるキャリアを積みながらも、プレーヤーとしてのクオリティが衰えていないことの証だ。スワローズでは村上宗隆、山田哲人らとともに構成されるであろう内野守備の連係も見ものとなる。 2月1日からのキャンプでは一軍メンバーとして、新しいチームメイトたちと汗を流しているニュースが伝えられている。内川ほどのベテランであれば、多くの経験を周囲に伝えることが出来ることは間違いない。だが、もうしばらくは、あくまでもプレーヤーとしての個性を貫き、かつてのようにシュアなバッティングを再び目の当たりにしたい。内川本人同様、我々ファンも、そう願っている。(佐藤文孝)
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スポーツ 2021年02月06日 11時00分
巨人・原監督「職場放棄だ!」毒舌が話題も昨年よりはマシ? 故障選手をやり玉に、現役時代の苦悩も影響か
2014年のプロ入りから巨人でプレーし、昨季までに「162登板・36勝37敗・防御率3.49」といった数字を残しているプロ8年目・25歳の田口麗斗。その田口に対する原辰徳監督のコメントが、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 田口は「26登板・5勝7敗2ホールド1セーブ・防御率4.63」に終わった昨季からの巻き返しをかけ1日からの春季キャンプに臨んだが、3日に右太もも裏の張りのため一軍キャンプを離脱。これを受け原監督は「職場放棄だ! サラリーマンじゃあ重罪だよな」と、ブルペンに入ることなく離脱した田口をバッサリと切り捨てた。 >>巨人ドラ1・平内が早くも弱点を露呈? 原監督の意味深な指摘、ライバルの同期とも明暗分かれるか<< 原監督の辛らつなコメントを受け、ネット上には「3日で離脱はさすがに早すぎ、ボロクソに言われるのも当然」、「苛立つ気持ちは分かるが、重罪っていうのは言い過ぎでは?」と賛否の声が多数寄せられている。一方、一部では「今年もなかなか口が悪いな」、「去年から全く変わらない毒舌っぷりだ」といったコメントも見られた。 これまで巨人で3期(2002-2003,2006-2015,2019-)にわたって指揮を執り、2019年からの第3次政権では昨季までリーグ2連覇をもたらしている原監督。昨季は開幕から常に首位を維持しての独走優勝だったが、この間選手への辛らつなコメントが何度かネット上で物議を醸している。 原監督がまず突き放したのは、2020年9月7日にロッテにトレードされるまで巨人でプレーしていた澤村拓一。同年の澤村は開幕一軍こそつかんだものの「13登板・1勝1敗1ホールド・防御率6.08」と振るわず7月26日に二軍落ち。二軍でも調子は上がらず8月11日には三軍降格となった。 三軍降格と同日に原監督は「(不振の原因を)メンタルで逃げる人は神頼みでもすりゃあいい」、「技術が足りなかった、体力も足りない、もちろん心も足りなかった、ということ」と澤村をバッサリ。ネット上は「毎回四球連発してるし怒られて当然」、「足りない部分を何とかするのが指導者の役目じゃないのか」と賛否両論となった。 原監督の次なるターゲットとなったのは、昨季「10試合・.056・0本・0打点・1安打」と大不振だった小林誠司。小林は昨季左尺骨、右手人差し指骨折の影響でほとんど試合に出られなかったが、原監督は日本シリーズを間近に控えた11月13日に「小林は野球選手じゃないもん。『元』だもん」、「(試合に出られないほどの)ケガをしてるって野球選手じゃないよ」と発言。離脱が長引く小林を“プロ失格”と切り捨てネット上で物議を醸した。 また、原監督はこの日小林だけでなく、昨季限りで巨人を戦力外となった宮國椋丞も“口撃”している。宮國は2011年のプロ・巨人入りから昨季まで通算21勝と振るわないまま戦力外となったが、原監督はこれについて「可能性のない人に『野球を頑張りなさい』ということの方が非人間的」とコメント。これが伝えられると、一部ファンから「戦力外選手に追い打ちかける方がよっぽど非人間的だろ」と批判を浴びた。 原監督からそれぞれ切り捨てられた澤村、小林、宮國だが、この3名はいずれも昨季故障に見舞われ満足に稼働できなかったという共通点がある。今回の田口も前述の通り故障しているため、原監督が怪我がちの選手を非常に嫌っていることが浮き彫りとなっている。 また、原監督が怪我がちの選手を嫌う背景には、自身の現役時代が関係している可能性もある。原監督は巨人(1981-1995)一筋の現役生活で「1697試合・.279・382本・1093打点・1675安打」といった数字を残したが、この間に左手首骨折、アキレス腱痛、脇腹痛と数々の故障に苦悩した。当時のファンからも「巨人史上最低の4番」などと猛バッシングを受けたため、「俺のような怪我がちの選手にはなるな」という思いも込められているのかもしれない。 体が資本の職業であるプロ野球選手は、故障の有無が直近のパフォーマンスはもちろん、その選手のキャリアにも大きな影響を与える。原監督は成績を残すだけでなく、体調管理もプロとして当然の仕事だと考えているのかもしれない。文 / 柴田雅人
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