プロ野球
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スポーツ 2021年01月29日 19時50分
元西武・石毛氏「なぜ?ふざけるな!」球団と“喧嘩別れ”の真相を暴露 「こんな裏側があったのか」去就を巡る攻防に驚きの声
元西武で野球解説者の石毛宏典氏が28日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。現役時代に決断した西武からダイエー(現ソフトバンク)へのFA移籍の真相を語った。 当時プロ14年目・38歳の1994年オフに、プロ入りした1981年から過ごしてきた西武からダイエーにFA移籍している石毛氏。今回の動画では決断に至った経緯や、宣言後に自身をダイエーに招いてくれた恩人の存在について語った。 >>西武選手が自身のサインミスに逆ギレ!「なんでお前がグレてんだよ」大久保氏も困惑? 片岡コーチが生意気エピソードを暴露<< 移籍前年の1993年に「.306・15本・53打点・133安打」をマークする活躍を見せたが、球団は同年オフに自身と同じ三塁手の助っ人・パグリアルーロを補強した。「(今になって)冷静に考えてみたら当たり前のこと」と助っ人獲得は自身の衰えや後釜の準備を考えてのものと推測したが、当時は「俺という人間がいるのになぜ?ふざけるな!」と球団に不信感を抱いたという。 それでも、ライバル加入を「もう一度競争しろ」という球団からのメッセージと捉え、「よっしゃ!競争したるわい」と奮起したという石毛氏。その結果、1994年は石毛氏が111試合出場、パグリアルーロは80試合出場とレギュラーは渡さなかった。 ところが、巨人に「2勝4敗」で敗れた同年の日本シリーズ後、球団は石毛氏に同年限りでの引退と翌1995年からの監督就任をオファー。これを受けた石毛氏は「球団は俺に競争しろって言ってこんな環境与えて、俺は競争して頑張ってレギュラーとった」、「まだ現役できるじゃん!なぜやらせてくれないの?」と納得できず現役続行を求めるが、球団からは「選手としては契約しない」と事実上の戦力外通告を受けたという。 これが決定打となり石毛氏は同年オフにFA宣言。その直後、プロ入りした当初の西武監督である根本陸夫さん(当時ダイエー球団代表取締役専務)から電話がきたとのこと。「お前が西武を出るんか?」と驚く根本さんに、石毛氏は決断の経緯を説明した上で、「おやっさん、僕を獲ってくれるでしょうか?」と頼んでみたという。 当時根本さんは同年オフに西武からFA宣言した工藤公康の獲得に動いていたため、その流れで自身も獲ってくれるのではという狙いで頼んだという。根本さんはその場では「まだ分からん」と言葉を濁していたというが、その後ダイエーが獲得に名乗りを挙げたため石毛氏はダイエー移籍が決定した。 根本さんは、石毛氏がダイエーに入れるように動いてくれた上、年俸もそれまでの2億円(推定)を維持してくれたという。「もしあの時ダイエーホークスが手を挙げてくれなかったら、僕は多分引退してますね。獲ってくれるところがホークスしかなかったですから」と、根本さんがダイエーを動かしてくれていなければ同年限りでの引退を余儀なくされていただろうと振り返っていた。 石毛氏は動画で宣言前にもらった印象深いアドバイスや宣言後の球団オーナーとのやりとりについても話している。 今回の動画を受け、ネット上には「当時は『生え抜き一筋の石毛がなぜ?』って思ってたけどこんな裏側があったのか」、「普通に試合出て2ケタ本塁打も打った年に引退しろって言われて納得できる選手は1人もいなさそう」、「根本さんはもう亡くなってるから分からないけど、初めから石毛さんを獲ろうとして電話をかけたんじゃない?」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「西武は石毛を監督にしたかったのかもしれない、だから自分から身を引きやすくするために同ポジションの刺客を差し向けたのかも」、「話聞く感じ球団は選手・石毛をお払い箱にしようとしてたんだな、今も古巣に戻っていないのはこれも一因なのかも」と球団の狙いを推測するコメントも複数見受けられた。 ダイエー移籍後は1996年までプレーして現役を引退しその後はダイエー(1998)、オリックス(2002-2003)で監督・コーチを歴任したが、指導者としての西武復帰は現在まで実現していない石毛氏。1994年オフの球団との決別は未だに尾を引いているのもしれない。文/ 柴田雅人記事内の引用について石毛宏典氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9uwO3E7TohCjf1X3zU_kOw
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スポーツ 2021年01月29日 11時05分
「前例がない」マー君の楽天復帰にNPBが混乱? 史上初のケースも急浮上、2年契約に隠されたまさかの条件とは
田中将大投手の楽天帰還が正式に決定した。これで、2021年のパ・リーグ順位予想が難しくなった。則本、岸、涌井と経験豊富な先発陣に「日米通算177勝」を挙げた右腕が帰ってくる。ソフトバンクの強力打線にも十分対抗できる。田中を口説き落とした楽天の交渉の勝利と言っていいだろう。 「契約内容など詳しいことは帰国後の会見に持ち越されました」(スポーツ紙記者) 1月28日午後3時ごろ、各メディアにも「田中帰還」の一報が入り、確認作業が始まった。現時点で分かっているのは、球団発表の「2年契約」、推定年俸は「9億円以上、プラス出来高払い」、背番号は渡米前と同じ「18番」に決まったこと。後のことは、本当に会見が行われるまで分からない。 >>「経緯や想いは会見で」マー君“カムバック”写真を投稿、楽天復帰に「本当に復帰するとは!」ファン歓喜 上原浩治氏はMLB経営に言及<< 米国の野球メディアもトップニュースとして扱っていたが、日本野球機構(NPB)はちょっと違う反応を見せていた。 「前例がない」――。 いや、メジャーリーグから日本球界に帰還し、その後も活躍した日本人選手は大勢いたはずだが…。 「田中の2年契約にはオプトアウトが認められたようです。つまり、21年シーズンを終えて、田中のメジャーリーグ再挑戦を楽天球団が認めているんです。ということは、ポスティングシステムが使われます。移籍交渉が成立した選手の2度目の活用というのは、初めて」(球界関係者) 不成立などで2度、ポスティングシステムを使った選手はいた。成立した選手の2度目は、初めてになる。 NPBもこういったケースを想定していなかったのか、その点については何も書かれていない。シーズン中の12球団実行委員会などで草案を作り、オーナー会議で承認という流れになるだろう。 「ポスティングシステムでのメジャー移籍となれば、旧所属球団に譲渡金が発生します。楽天は田中の移籍で2度、譲渡金を得ることになります。メジャーリーグ挑戦が珍しくなくなったので、『2度目のポスティングシステム』に対する反対意見は出ないと思います」(ベテラン記者) 13-14年オフ、楽天球団は同制度で2000万ドルを得た。 「楽天球団は田中との交渉において、今年は東日本大震災から復活10年目であることを伝えました。東北に強いメッセージを送ること、その言葉で、田中には日本帰還が左遷ではないと思えたようです」(前出・球界関係者) ちょっと気の早い話だが、楽天の開幕カードは北海道日本ハムファイターズ戦だ。田中は開幕投手の有力候補でもあるが、夏の甲子園大会を沸かせた元ライバルは、一軍に残れるかどうかのレベル。 「開幕投手」と「敗戦処理のような中継ぎ」での再会なんてことにならなければいいのだが…。 13年オフ、田中帰還も想像できなかった。時の流れとは残酷であり、不思議なものだ。21年の主役・田中の会見に注目が集まっている。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年01月28日 20時50分
元広島・高橋氏の暴露話に「だから古巣に帰れないんだろ」呆れ声 選手の指導を放り出したまさかの理由とは
元広島で野球解説者の高橋慶彦氏が27日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。動画内での発言がネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 今回の動画で高橋氏は、ロッテコーチ時代(2004-2012)の愛弟子である西岡剛(現BC・栃木)との思い出をテーマにトーク。「強烈に覚えている」という西岡からの相談や、ある試合の9回裏2アウトで西岡に盗塁を指示した際のエピソードなどについて語った。 >>「死ぬか分からんぞ」広島キャンプで鬼軍曹がスパルタ指導! 今なら考えられない光景? 波紋を呼んだ伝説の“素手ノック”事件<< 問題となったのはその中で語った指導面での失敗談。高橋氏は西岡と共にロッテに所属した2004~2010年は「試合が終わってからいつも裏で1~2時間くらいティーバッティングをずっとしてた」とのこと。ただ、居残り練習の途中に知り合いから「今銀座で(飲んでるけど)慶彦来る?」などと飲みの誘いが入ると、「剛をほったらかして銀座に行った(ことがしばしばあった)」と笑い交じりに明かした。 また、高橋氏はこの話の流れで西岡以外にも指導をおろそかにしてしまった選手がいると告白。高橋氏によると、ある日寮で早坂圭介、青野毅の両選手に「俺が帰ってきたら練習しようや」と言って飲みに出かけたが、飲んでいる間にそのことをすっかり忘れてしまったとのこと。その結果、夜中まで寮の練習場で待つはめになった2人に対し、高橋氏は「どうもすいません、その時は」と笑いながら謝っていた。 今回の動画を受け、ネット上には「選手指導で飯食ってるコーチがそれをしたら終わりだろ」、「選手としたら迷惑でしかない話を笑って明かせる神経も信じられない」、「この話ぶりだと西岡に対しても、早坂・青野に対しても何もフォローしてないんだろうな」、「そんな気質だからいつまでも広島に帰れないのでは?」、「自分が球団のお偉いさんだったら、こういう話が聞こえてくる人物は絶対呼ばない」といった反応が多数寄せられている。 「高橋氏は現役時代広島(1975-1989)、ロッテ(1990)、阪神(1991-1992)でプレーし『1722試合・.280・163本・604打点・1826安打』をマークし、引退後はダイエー(1995-1997)、ロッテ(2004-2012)、オリックス(2016)でコーチを務めている人物。ただ、引退後から現在まで公言し続けているコーチとしての広島復帰希望はまだ実現していません。広島から声がかからない理由は1987年の開幕直前に予定された地元TV局主催のイベントへの参加を『開幕へ向け練習したいから出たくない』と拒否し、松田元オーナー(当時はオーナー代行)を激怒させたことが尾を引いているというのが通説ですが、選手への指導より私用を優先するルーズな性格も古巣復帰を遠ざけている一因なのではないかと考えているファンもいるようです」(野球ライター) 現役時代は広島のみならず全国区の知名度を誇るスター選手として知られ、引退後も多くの広島ファンから古巣復帰を期待されている。ただ、高橋氏の今回の失敗談は多くのファンのひんしゅくを買ってしまったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について高橋慶彦氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC0OskCvXSgVsle9WVLbO9lA
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スポーツ 2021年01月28日 20時15分
「経緯や想いは会見で」マー君“カムバック”写真を投稿、楽天復帰に「本当に復帰するとは!」ファン歓喜 上原浩治氏はMLB経営に言及
これまで楽天(2007-2013)、ヤンキース(2014-)でプレーし、日米通算で「349登板・177勝81敗3セーブ・防御率2.94」といった成績を残しているプロ15年目・32歳の田中将大。28日、田中が今季楽天に復帰することを球団が発表し複数メディアもこれを報じた。 昨季まで所属していたヤンキースとの残留交渉が難航し、MLB他球団も獲得へ向けた動きをあまり見せていなかったため、今年に入り楽天復帰の可能性が取りざたされていた。球団公式サイトによると、田中の背番号は前回所属時に着用していた「18」に決定し、日程が決まり次第入団会見を行うとのこと。契約年数や年俸については掲載されていないが、各報道では今オフ巨人・菅野智之が記録した8億円(推定/球界史上最高額)を上回る年俸9億円(同)での2年契約で合意に至ったと伝えられている。 田中は日本球界で「175登板・99勝35敗3セーブ・防御率2.30」といった数字を残し、2013年には「28登板・24勝0敗1セーブ・防御率1.27」と驚異的な成績で楽天を創設初のリーグ優勝・日本一に導いた。チームは涌井秀章、岸孝之、則本昂大とエースクラスの先発を複数抱えるが、田中の復帰により先発ローテはさらに強固となった。 >>ヤンキース・田中の右ひじは既に限界? 現地メディアが指摘、楽天での快投で完治をアピールできるのか<< 田中の楽天復帰を受け、球界OBたちが自身のSNSを通じコメントしている。元日本ハムで侍ジャパン投手コーチの建山義紀氏は、28日に自身の公式ツイッターに投稿。「あの熱い投球がまた日本で見られるとなると、野球ファンの方は堪らないんじゃないでしょうか」と、田中の復帰で球界は盛り上がるのではないかと推測した。 2007~2009年にかけ田中と共に楽天でプレーした元楽天・磯部公一氏も、28日に自身の公式ツイッターに「バリバリのメジャーリーガーが、仙台に帰って来ますね 打倒ソフトバンクに向けて、最高の戦力ですね」と投稿。楽天は昨季パ・リーグ優勝のソフトバンクに「9勝15敗」と大きく負け越したが、田中の復帰で力関係が逆転するのではとの見方を示している。 元巨人・上原浩治氏は、28日に自身の公式ツイッターに「楽天すげぇな 田中将大選手が復帰…でも、それだけMLB の経営(運営)が苦しいんだろなぁ」、「どんなピッチングを魅せてくれるのか… 楽しみが1つ増えた」と投稿。MLB球団がコロナ禍などで財政難に陥っていることが復帰につながったのではと推測した上で、復帰後にどれほどの成績を残すのかを期待した。 今回の復帰劇に、ネット上にも「マー君楽天復帰!これは大ニュースだ!」、「ここ数日復帰の可能性が取りざたされてたけどまさか本当に復帰するとは!」、「2013年に楽天を頂点に導いてくれた大エースの帰還は本当に嬉しくて言葉が見つからない」、「自分は田中がヤンキースに行った後に楽天ファンになったから、初めてその勇姿を間近で見れると思うとわくわくする」、「まだ衰えていない状態での復帰だから15勝くらいは期待したいな」といった反応が多数寄せられている。 ファンやOBから大きな注目が集まる中、田中は28日に自身の公式ツイッターに投稿。本拠地・楽天生命パークで撮影されたと思われる自身の後ろ姿を捉えた写真を添え、「この度、楽天イーグルスと契約させていただきました。今シーズン、日本でプレーする決断に至った経緯や思いは、後日、入団会見を行う予定ですので、その席でお伝えできればと思います」と投稿している。 楽天は2013年を最後に、日本一はおろかリーグ優勝からも遠ざかっている。同年の快進撃の立役者である田中は、今季チームに8年ぶりの栄冠をもたらすことができるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について建山義紀氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/tatetatetateyan磯部公一氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/isobekoichi上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara田中将大の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/t_masahiro18
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スポーツ 2021年01月28日 17時45分
レギュラーは誰の手に? 群雄割拠のDeNA二遊間争い、三浦監督も期待「もちろん入れ替えもあります」
ベイスターズは25日、一軍、二軍のキャンプメンバーの振り分けを発表した。注目点は多々あれど、昨年はラミレス監督も指揮のもと、フレキシブルな起用となっていた二遊間争いをクローズアップしたい。 沖縄・宜野湾で行われる一軍キャンプメンバーには、内野手は8名がラインナップされた。昨年はセカンドとショートを守った柴田竜拓と大和、ショートとして復活した倉本寿彦、3年目の飛躍をめざす伊藤裕季也、期待のドラフト2位牧秀悟、梶谷隆幸の人的補償でジャイアンツからやって来た田中俊太と、代打の切り札中井大介、サードのレギュラー宮崎敏郎を除いた6名が二遊間に入っていく。 昨年まではセカンドでの起用もあったネフタリ・ソトは、来日の問題はあるとは言え、ホセ・ロペスの退団によりファーストに固定されると思われだけに、二遊間は日本人で組まれることになりそうだ。 実績では昨年も起用された、ショートとセカンドを守れる倉本、柴田、大和とジャイアンツで揉まれていた田中だが、昨年ファームの監督を務めていた三浦大輔監督が一番出場機会を与えていた伊藤とルーキーながらポテンシャルの高い牧の2人が、セカンド争いに割って入るかが鍵となりそうだ。2人とも大卒の右打者で、打力を売りにする同タイプ。牧は「一年目にも関わらず、開幕一軍でガツガツやっていくことが目標」と、いかにも強気な外見通りコメント。伊藤は牧を獲得したことに「僕に対しての評価でもある」と危機感を募らせ、「刺激になるし、負けていられない強い気持ちが自分の中で出てきた」と闘志を燃やしていただけに、2人の戦いに注目したい。 キャンプは「競争」とした三浦監督。メンバー振り分けも「シーズンでの振り分けではない」とし、「もちろん入れ替えもあります」と言い切り、ファームには高卒2年目のスター候補・森敬斗も仁志敏久二軍監督のもとで爪を研ぐ。激化する二遊間争いは、誰が勝利するのか。キャンプイン前から楽しみだ。 写真・取材・文 /萩原孝弘
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スポーツ 2021年01月28日 17時00分
阪神の春季キャンプは「地獄でしかなかった」濱中氏が過酷な体験談を告白 休日も息つく間は全く無かった?
元阪神で野球解説者の濱中治氏が、27日放送の『ラジオで虎バン』(ABCラジオ)に生出演。現役時代に体験した阪神春季キャンプの過酷さを明かした。 今回の番組で濱中氏は、阪神の今春キャンプでルーキー6名が一軍スタートとなった話題についてトーク。その中で濱中氏は「(自分が)若いころは休みなんか全然なかった」と前置きし、自身が現役の時の春季キャンプの実態を語った。 >>阪神・藤浪、先発再転向を断念の可能性? 矢野監督がキャンプでの実戦スタートを前倒ししたワケ<< 阪神は濱中氏がプロ7年目・24歳だった2003年から、沖縄・宜野座村営野球場で一軍キャンプを行っている。当時のチームは球場から車で30分ほどの恩納村に宿舎を構えていたというが、「球場行って練習して17時くらいに帰ってきて、ご飯食べて18時30分に(球場に)再出発して夜間練習っていう生活が毎日だった」と一日中練習漬けだったという。 また、プロ野球のキャンプは三勤一休、もしくは四勤一休といった形で数日おきに休日を設けるのが一般的だが、濱中氏によると阪神では休日も正田耕三コーチ(2005~2007年の一軍打撃コーチ)が朝早くから球場で待っており練習に行かざるを得なかったとのこと。どれくらいの選手が休日練習に来ていたのかは触れなかったが、球場に来ない選手がいる時は同僚の間で「正田コーチ来てるから早く来いよ!」、「もう正田コーチ(ウォーミングアップ用の)サッカーボール蹴ってるで!」と連絡し合うことが当たり前だったという。 「キャンプは本当にしんどかった。地獄でしかなかった」という濱中氏。ただ、「みんなで起こし合って(休日練習に行く)っていうのは楽しかった」と、チームの一体感が高まる側面もあったと振り返っていた。 今回の放送を受け、ネット上には「休日なんかほとんど無かったのか、今だったら『強制的にやらせるな!』って問題になりそう」、「首脳陣はここでどれだけ頑張ってるかも見てるだろうから、うかつに手は抜けないのもキツいな」、「コーチがサッカーボール蹴りながら選手を待ってる光景は想像したらちょっと面白い」、「選手は気が抜けなかっただろうけど、選手の尻を叩くという意味では理に適ってると思う」といった反応が多数寄せられている。 実績に乏しい若手や不振が続く中堅・ベテランにとっては、一軍で居場所を確保するためのアピールの場でもある春季キャンプ。当時の阪神首脳陣は厳しい練習を課すことで、各選手の競争意識や危機感が高まることを狙っていたのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月28日 11時45分
ロッテFA松永が宣言残留!残る澤村の去就は?ハーマンが来日、キャンプは途中合流へ
千葉ロッテは国内FA宣言していた松永昂大投手と27日、千葉・ZOZOマリンスタジアムで契約を完了したと発表した。 松永は沖縄・石垣島で2月1日から行われる春季キャンプのメンバーに入っていなかったが、一軍本隊と同じく30日に石垣島入りする。松永は香川・高松商から関西国際大、大阪ガスを経て、2012年ドラフト1位でロッテに入団。昨季は左肘のコンディション不良により、5試合で0勝0敗3ホールドと本来の力を発揮出来なかったが、通算359試合に登板し16勝15敗1セーブ135ホールド、防御率2.91の好成績を収めており、ロッテは宣言残留も認めていた。プロ9年目もロッテの一員として迎える松永は「マリーンズの勝利のために少しでも貢献をしたいという気持ちです。限界までやりたい。やれるところまでやりたいというのが今の気持ちです」とコメント。 また、フランク・ハーマン投手が27日、アトランタ発羽田着のデルタ航空機にて来日した。来日前、来日時にPCR検査を行い、陰性となっており、28日から2週間自宅待機に入り、終了後、春季キャンプに途中合流する予定。「再び千葉に戻ってマリーンズでプレーが出来ることにとても興奮している。2021年のマリーンズは才能あふれる若い選手たちと経験豊富なベテランが融合したとても素晴らしいチームになる。私もそんなチームメートたちと共に一生懸命にプレーし、リーグ優勝という目標に向かって突き進めることを楽しみにしている」と語ったハーマンは、今年もチームのセットアッパーとして、クローザー益田直也に繋ぐ貴重な戦力なだけに、開幕に間に合うのはチームにとって朗報と言っていいだろう。東北楽天から移籍した昨年は38試合に登板、3勝2敗、23ホールド、1セーブ、防御率は2.15と期待以上の成績を残している。 松永が契約を締結したことで、残る未契約選手は海外FA権を行使した澤村拓一投手のみとなった。昨年、シーズン途中に巨人から移籍した澤村は、残留となれば、ハーマンとともに勝利の方程式として加わるため、終盤リードの場面で優位になる。果たして、春季キャンプ前に決着するのかどうか。澤村の去就が注目されるところだ。(どら増田)
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スポーツ 2021年01月28日 11時00分
DeNA・三浦監督、開幕戦での勝利は絶望的か 阪神・矢野監督とも因縁? 現役時代の“負の歴史”は払しょくできるのか
巨人、東京ヤクルトと続き、最後の5カード目で矢野阪神とぶつかることに“因縁めいたもの”を感じているのではないだろうか。横浜DeNAベイスターズの三浦大輔新監督のことだ。 セ・リーグが2021年のペナントレースの日程を発表した(1月25日)。DeNAは敵地・東京ドームで開幕戦を迎える。その後、本拠地・横浜スタジアムに帰り、東京ヤクルト、広島と戦い、バンテリンドーム(ナゴヤドーム)で中日戦を、そして、また、横浜スタジアムに戻って矢野阪神と激突する。 三浦監督はセ・リーグの他5球団と一巡するこの「ホーム9試合、ビジター6試合」で勝ち越し、優位に序盤戦を進めたいと思っているはずだ。しかし、三浦監督は“這い上がっていくオトコ”なのかもしれない。 >>DeNA・三浦監督「まだ決めていません」抑えについて白紙を主張 山崎の復調を熱望? “ダブルストッパー”を期待するファンも<< 7敗、NPB史上ワースト2位タイ。三浦監督が現役時代に作ってしまった「開幕戦」の記録だ。 「三浦監督は現役時代、開幕投手を7回務めました。しかも、7戦7敗。要するに開幕戦で勝ったことが一度もないんです」(プロ野球解説者) 三浦監督が初の栄誉を掴んだのは、1999年。ヤクルト戦だった。02年にまた大役を務めたが、広島に敗れた。04年以降は4年連続で選ばれてきたが、ヤクルト、中日、そして巨人とは2回続けて敗れている。最後の開幕投手となった09年も中日打線を抑えられなかった。 「三浦監督は打線の援護に恵まれず、開幕戦で勝てなかったというイメージです。05年の中日戦では9回にアレックス・オチョアにサヨナラ満塁ホームランを食らいました。8回まで無失点に抑えていたのに、です。開幕投手での連敗スタートとなった広島戦も好投し、唯一、釣瓶打ちにされたのが06年の巨人戦でした」(前出・同) 監督となって初めて迎える開幕戦は、「開幕投手」とは異なる緊張感もあるだろう。 “初陣に弱い”というイメージを、監督となって払拭してもらいたいものだ。 また、奇しくも開幕ゲームという舞台でぶつかっていない阪神戦にも、「遺恨」があるようだ。 「07年シーズン、三浦監督は『35イニング連続無失点』の記録を作りました。これは球団新記録として、今も抜かれていません」(ベテラン記者) その連続無失点の記録が途切れたのは、同年7月27日。甲子園球場での阪神戦だった。しかも、記録を終わらせる「1点」は、矢野燿大監督のバットから生まれていた。 「打ち損じの打球が一塁手の前に転がりました。でも、運良く(?)、ボールが一塁ベースに当たって、ヒットになったんです」 当時を知る関係者によると、矢野監督は一塁ベース上でニンマリし、三浦監督はマウンド上で苦笑いしていたという。 「三浦監督は解説者時代、関西のテレビ局でも仕事をしていた関係で、当時のことを矢野監督に質問しています。お互い良い思い出のようでしたが」(関係者) 現役時代、開幕ゲームに勝ったことのない三浦監督とすれば、その負の連鎖を止めておきたいはず。開幕戦でサヨナラ満塁弾を食らった05年、三浦監督は最優秀防御率のタイトルを獲得している。「這い上がっていく」のイメージが強いのは、負けても向かっていくという投球スタイルによるものだろう。チームに所信表明をするのはキャンプ前夜の1月31日。三浦監督はどんな言葉でチームを奮い立たせるのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年01月28日 10時55分
オリックスの元気印、大下誠一郎が疲労骨折でキャンプはリハビリ組へ…
オリックスは、大下誠一郎外野手が左脇腹に違和感を覚えた為、27日、大阪市内の病院を受診し、CT、MRI検査を行った結果、左第五、六肋骨の疲労骨折との診断を受けたと発表した。今後については、患部の状態を確認しながらリハビリ等を行っていくとのこと。 昨年、育成から彗星のごとく一軍に昇格し、ベンチやグラウンドで試合中に大きな声を張り上げ、一発も打てる愛されるキャラクターとして、シーズン終盤はオリックスの“元気印”として、スタメン起用も多かった大下。今年は春季キャンプから一軍が期待されていたが、リハビリ組からのスタートとなる。 大下は一昨年の育成ドラフト6位で、白鴎大から「フルスイングが持ち味の右の強打者。常に全力プレーでチームを牽引するなど、リーダーシップもあり将来的にはチームの中心選手としての活躍が期待される選手」の触れ込みでオリックスに入団。開幕が遅れる中、調整試合として行われた紅白戦ではホームランも放っており、未来の大砲候補の一人として期待されており、昨年途中まで二軍監督を務めていた中嶋聡新監督の“隠し玉”として、9月14日に支配下登録されると、翌15日に一軍昇格。まだ新背番号「40」のユニフォームも間に合わず、バッティングピッチャーのユニフォームを着てスタメン出場し、プロ初打席に初ホームランを放った。 支配下登録を受けた際、大下は「支配下選手登録の通達を受け、“やっとスタートラインに立てた”と感じています。ここまで毎日が勝負のつもりで、一日一日必死にプレーしてきました。これからも変わることなく、人一倍声を出してチームを盛り上げていきたいと思います!そして、持ち味でもあるフルスイングと勝負強さをアピールし、レギュラーに定着できるように頑張っていきます!」とコメントしており、オリックスは一昨年、8人もの育成選手を獲得しているが、大下が同期入団の育成選手で支配下登録一番乗りとなっている。 今年はさらなる活躍が期待されていたが、まずはじっくり患部のリハビリに集中してもらいたい。(どら増田)
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スポーツ 2021年01月27日 19時30分
オリックスに「こいつら遊んでんのか」厳しい目 ソフトBとは大違い? 大久保元監督が練習視察で見た“ぬるま湯体質”とは
元楽天監督で野球解説者の大久保博元氏が26日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。昨今のオリックスの“ぬるま湯体質”に苦言を呈した。 ここ5年で4位2回、最下位3回とBクラスに沈み続けているオリックス。今回の動画で大久保氏はオリックスがAクラスを逃し続けている理由について、「負け慣れしちゃってる」と現場の雰囲気が緩んでいるとした。 >>オリックス新人が契約金でベンツを購入し入寮!「アホやな~」イチローもびっくり? 記録に新しい前代未聞のエピソード<< 阪急、ブルーウェーブ、近鉄といった前身球団はそれぞれリーグ優勝や日本一を複数回経験しているが、2005年に現体制になってから、オリックスは2回しかAクラスがない。大久保氏は「(前身球団で)勝った人たちが残ってないから(勝利への執念などの)厳しさがない」と、当時を知る選手があまり指導者として球団に残っていない(現コーチ陣では25人中7人)ため勝利への意欲が薄れているのではと推測した。 大久保氏は続けて「関西の知り合いからよく夜の噂が入ってくる。『オリックスは勝てへんで。また(選手らが)飲んどったがな』って」と、試合結果や成績にかかわらず日夜飲み歩いている選手がいることをよく耳にすると告白。その上で、「(チームが弱い中でも)当たり前に飲んで楽しくやってると、周りから見たら『あいつらやる気あんのか?』ってなる。だから精神的には変えなきゃいけない」と、結果を出せていない現実を受け止めて意識を変えていく必要があると指摘した。 また、大久保氏は「そういう緩い空気になると練習も緩い」と、昨今のオリックスは他球団に比べ練習にも身が入っていない節が見受けられるとコメント。大久保氏によると、昨年まで4年連続日本一のソフトバンクは、投内連携の練習で誰かがエラーをすると「真剣に捕れ!」とすぐに叱咤の声が飛ぶなど常に緊張感が張り詰めた練習を行っているとのこと。ただ、オリックスの練習は「こいつら遊んでんのかな」と思うほど緊張感がないといい、試合でも普通のゴロをエラーし、バントを簡単に打ち上げるといったイージーミスが多く目につくという。 そんなチームが強くなることを信じて、どれだけ負けが込んでも本拠地京セラドームで応援を続けるオリックスファンは多いという大久保氏。選手に向けて「お前たちは(球団に)雇われてる人間で、プレーしてお客様に感動を与えるって役目があるんだからしっかりしろっていうのを言いたい」と、ファンの期待に応えられるように気持ちを入れ直してほしいと語っていた。 大久保氏は動画で今のチームに必要な存在や中心となるべき選手についても話している。 今回の動画を受け、ネット上には「確かに勝負に対して気持ちが入っていない感じはする、負けてるのにヘラヘラしてる選手も多いし」、「練習で手を抜いて試合でミスして、それなのに夜は飲みに出てってそんなことしてたらそりゃ勝てんわ」といった賛同の声が寄せられた一方、「去年はソフトバンク、ロッテに大負けはしたが、他3球団には五分前後だったからいうほど弱いわけではないだろ」、「監督時代オリックスより順位下(オリックス5位、楽天6位)だったくせに偉そうなこと言うな」と否定的なコメントも挙がっている。 一方、「悪いのは選手じゃなくて首脳陣をコロコロ入れ替える球団フロントだろ」、「フロントがすぐ監督変えるから指導者が定着せず、選手側も『どうせこの監督もすぐ変わるし真剣にやってもな…』ってモチベが上がってないんじゃないか」と球団フロントに非があるとする意見も複数見受けられた。 オリックスは2005年の現体制移行後これまでに8回監督が交代しており、シーズン途中での交代例も4回ある。監督交代で混乱が起こることを避けるため、まずは球団フロントが忍耐強さを持つことが低迷脱却の一歩と考えているファンも多いようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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