プロ野球
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スポーツ 2021年01月27日 11時00分
阪神の16年ぶりVはチェンの好不調次第か 矢野監督は扱いに苦悩? 藤浪のローテ脱落説も浮上
開幕投手よりもこちらを選ぶ方が難しそうだ。阪神・矢野燿大監督の“投手編成”にセ・リーグの未来がかかっている、そう言っても過言ではないだろう。 台湾のデジタルテレビ局「MOMO TV」が阪神タイガース戦の放映権を獲得したのは、既報通り。対象はオープン戦、公式戦、クライマックスシリーズだが、「阪神の主催ゲームに限って」となっている。 「チェン・ウェイン投手の加入で決まったようなもの。台湾では日本のプロ野球中継は人気コンテンツの一つです」(スポーツ紙記者) 台湾出身の元メジャーリーガーで、千葉ロッテと契約し、昨季終盤戦で復活をアピールしており、当地の野球ファンは大きな関心を寄せていたようだ。 >>巨人、阪神へ2つ目の“貸し”を作ったワケ矢野監督は対応に苦慮?山本・川相臨時コーチの移籍はDH制導入への布石か<< そんなチェン獲得の際、「台湾からのTV放映料」と新たな収入増を予想する声も聞かれた。しかし、気になる点もある。同局のセールストークに「チェン対巨人・陽岱鋼」なる構図が使われたことだ。 「台湾での日本のプロ野球中継の先駆け的な存在は、パ・リーグです。パ6球団が共同出資して立ち上げた会社が先頭に立って各方面に働きかけました。今でこそ、セ・リーグのことを知っていて、特定選手のファンもいると聞いていますが」(前出・同) 一連のコロナ禍で今季の観客動員数も回復できるのかどうか、まだ分からない。その意味では台湾での放映権獲得は大きいが、セールストークにあった対巨人戦の初試合は、4月6日。おそらく、ここが台湾での阪神戦のペナントレース中継のスタート日となるだろう。同試合にチェンを投げさせなければならない。「4月6日・チェン先発」とすると、開幕ローテーション入りさせる6人の先発投手を登板させる順番がちょっと難しくなってくる。 矢野監督は西勇輝の開幕投手をほのめかしています。こちらは決定でしょう」(プロ野球解説者) 予定通りにペナントレースがスタートすれば、開幕戦は3月26日の金曜日。今年の阪神は先発ローテーション入りを狙う投手に厚みがあり、「藤浪の脱落説」も出るくらいだ。 「故障のない限り、チェンの開幕ローテーション入りは間違いありません。中6日の通常間隔でチェンを4月6日に投げさせるとしたら、3月30日が初先発となります。同日は広島カープの主催なので中継はできませんが」(前出・同) 3月30日は「火曜日」だ。ペナントレースの長丁場を戦う上で、もっとも重要となってくるのは、実は火曜日なのだ。火曜日から6連戦となるケースが多く、その初戦を取るかどうかで、チームのモチベーションは大きく変わってくる。つまり、矢野監督はチェンにチームの命運を託すことになる。 「どの球団も5月ゴールデンウィークの変則日程や、その後の交流戦の間にローテーションを入れ変えて、エースが火曜日に投げるようにします。阪神もそのつもりだと思いますが」(在阪記者) 昨季の敗因は、序盤戦の連敗。スタートダッシュに成功し、優位にペナントレースを進めていきたいというのが矢野監督の構想であり、そうなると、チェンの好不調がそのままチームの状況に直結しそうだ。チェンが陽岱鋼や巨人打線に打ち込まれるようなことになれば、台湾の野球ファンも阪神を応援しにくくなる。 毎年の話だが、外国人選手の好不調で阪神のペナントレースが決まってしまう。このギャンブルみたいな状況を変えることができないのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年01月26日 19時30分
ロッテ・福田に「居場所は無い」まさかの“戦力外通告”? 里崎氏の見解に賛否、ソフトB時代の起用法を望むファンも
元ロッテで野球解説者の里崎智也氏が25日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。ロッテのプロ15年目・31歳の福田秀平の今季を危惧した。 今回の動画で里崎氏はロッテ・DeNAの2球団を対象に、今年正念場と思う選手を複数名挙げトークを展開。その中で、昨季「.216・5本・19打点」とサッパリだった福田の名を挙げその理由を語った。 >>松中氏招へいのロッテに「ダイエーみたいなやり方だ」の声井口・鳥越らライバル球団OBの入閣相次ぐワケは<< これまでソフトバンク(2007-2019)、ロッテ(2020-)の2球団でプレーし、「758試合・.232・29本・139打点・299安打」といった数字をマークしている福田。2019年オフに4年総額4億8000万円(推定)プラス出来高という条件でロッテにFA移籍したが、昨季は今一つの成績だった。 その福田について里崎氏は、「FAで鳴り物入りで来て、(打率).216は正直キツい」とバッサリ。加えて、「(出塁率が).276しかないからフォアボールも選べていない」と選球眼も良くないと苦言を呈した。 里崎氏は続けて、「(首脳陣としては)足、守備だけだと和田(康士朗)でいいし、左(打者)ってなると藤原(恭大)を使いたい。マーティンも外せないし、残り1枠は荻野(貴司がいる)」とコメント。他にも実力のある外野手がひしめき合う状況で首脳陣が福田をレギュラーに据えることは考えづらいと指摘した。 「(ロッテは)去年チーム打率がパ・リーグ最下位だから打てないと話にならない。となると(打率2割前半の福田は)もう崖っぷち」と今季も低調なら首脳陣の構想から外れるのではと推測した里崎氏。「新人並みに2月1日(の春季キャンプ)からゴリゴリ(アピール)できないと正直居場所はない」と、キャンプインからルーキーのような気持ちで首脳陣にアピールする必要があると語っていた。 里崎氏は動画で福田と共に挙げたロッテ選手や、DeNAから挙げた選手1名についても話している。 今回の動画を受け、ネット上には「確かに今年も不調なら申し訳ないけど出る幕はない、外野は他に角中(勝也)、岡(大海)もいるし」、「FAの4億はドブに捨てたものと思って、藤原や和田ら若手を優先起用する方がチームにとってはメリット」といった賛同の声が挙がったが、「単年1億超えの選手をそう簡単に控えにはしないだろ」、「去年は開幕直前の死球骨折で調子が狂っただけ、万全なら十分レギュラーに食い込める実力はあるはず」といった否定的な声も複数寄せられている。 一方、「福田についてはむしろ控え起用が正解では」、「下手にレギュラーにすると調子落とす選手だから、調子がいい時期だけスタメンに据えた方がいい」、「ソフトバンク時代はスーパーサブの役割で活躍してるから、ロッテも同じような使い方をするべきだ」といったコメントも見受けられた。 「福田は2019年まで所属したソフトバンクでは外野のスーパーサブとして、代打・代走・守備固めと幅広くこなしチームに貢献した選手。ただ、首脳陣がこの働きを買ってレギュラーに据えると、途端に怪我や不振に見舞われ再び控えに戻ることもしばしば。移籍前年の2019年もスタメン起用が増えていた4月に左脇腹を痛めて戦線離脱し、その影響でレギュラーをつかみ切れないままオフにロッテにFA移籍しました。そのため、基本はスーパーサブとして起用し、調子がいい時に限りレギュラーに据える方がいいのではと考えるファンも少なくないようです」(野球ライター) 26日の契約更改後の会見では、「ファンの方々の期待を裏切ってしまったので、ファンの方々が納得する成績を残せるように」と語ったことが伝えられた福田。移籍2年目の今季、捲土重来を果たすことはできるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について里崎智也氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCFCtAX45lgHcf4s0vAgAxww
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スポーツ 2021年01月26日 17時00分
DeNA・三浦監督「まだ決めていません」抑えについて白紙を主張 山崎の復調を熱望? “ダブルストッパー”を期待するファンも
DeNA・三浦大輔監督が、25日放送の『ショウアップスポーツ』(ニッポン放送)にリモートで生出演。今季の守護神をまだ決めていないことを明かした。 今回の放送では今季の展望を語りつつ、リスナーから寄せられた質問に複数回答した三浦監督。その中で「抑えは三嶋投手でしょうか?山崎投手でしょうか?」という質問を受けたが「まだ決めていません」と、現時点ではまだ白紙だと強調した。 >>DeNA・三浦新監督、現役時代から人柄が豹変?「遠慮してるよね」意味深な姿は就任の布石だったのか<< 2013年からDeNAでプレーし昨季までに「261登板・28勝25敗44ホールド18セーブ・防御率4.45」を挙げている30歳の三嶋一輝と、2015年からDeNAで投げ「343登板・13勝20敗44ホールド169セーブ・防御率2.72」をマークしている28歳の山崎康晃。2019年までは三嶋は中継ぎ、山崎は抑え起用がほとんどだったが、2020年は山崎が「40登板・0勝3敗8ホールド6セーブ・防御率5.68」と不振だったことから三嶋が抑えに配置転換され、「48登板・3勝1敗5ホールド18セーブ・防御率2.45」と役割を果たしている。 ただ、三浦監督は今季の抑えについて「去年とかここ数年を見てると、三嶋が一番近い位置にいるのかなというだけですね。(三嶋で)決定ではないです。山崎もあれだけの実績を残してますから、必ずまたはい上がってきてくれると信じてます」とコメント。昨季の三嶋の働きは認めつつも、実績のある山崎の復調にも期待しておりまだ決めかねていることを明かした。 昨季の山崎はネット上のファンから「太った?」と体形の変化が不振の原因ではとみる声が多数寄せられていたが、三浦監督によると本人もそれを気にして調整に励んでいるとのこと。「(抑え復帰に必要なのは)まずはボール(の威力・制球力)が戻ること。そのためにはどうすればいいのかというところを(考えて)本人もかなり気持ち入ったトレーニングをしてますから、どんなボールを投げるのか楽しみにしてます」と調整の成果を披露してくれることを期待していた。 今回の放送を受け、ネット上には「普通に三嶋で行くのかと思ったけどまだ山崎を諦めてないのは意外」、「三嶋の好調、山崎の不振が今年も続くかは分からないから、フラットに力量を判断するのは正解だと思う」、「勢いは三嶋、実績は山崎だから三浦監督としても悩みどころなんだろうな」、「出来るだけ早いうちに決めて、脱落した方の気持ちを切り替えさせる時間をとってほしい気持ちもある」といった反応が多数寄せられている。 一方、「春季キャンプやOP戦次第だけど、どちらも使えそうならダブルストッパーもアリなのでは」、「片方を守護神、もう片方をセットアッパーにして、日によって役割を入れ替えて起用するのも面白そう」といったコメントも複数見受けられた。 球界では抑えを1名に固定せず2名を日によって使い分ける起用法、いわゆる“ダブルストッパー”は少ないながらも例があり、高津臣吾(現ヤクルト監督)・伊藤智仁(現ヤクルト一軍投手コーチ)をダブルストッパーとした1997年のヤクルトはリーグ優勝・日本一を果たしてもいる。三嶋、山崎についてもダブルストッパー起用を期待するファンは少なくないようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月26日 11時30分
日本ハム2021年スローガン決定!栗山監督「一から挑戦者のつもりでぶつかっていく」
北海道日本ハムファイターズは、2021年チームスローガンが「01karat~イチカラ~」に決定したと発表した。 今年は「2004年の北海道日本ハムファイターズ誕生後、初めて2年連続のBクラスを経験した昨シーズン。悔しさを晴らすべく、1プレーに全身全霊をかけて挑む真のファイターズを再び一から作り上げる。1カラットは0.2グラムと微量だが、これから磨かれる原石も含め、きらめきを放つ一つひとつの宝石が合わさってリングを形成し、どこよりも強く光り輝くチームとなる」というコンセプトのもと、優勝に向けた強い思いを込めて付けられたという。 日本ハムでは2月1日からスタートする沖縄県名護市での一軍春季キャンプに、育成選手として球団初の一軍キャンプスタートを決めた長谷川凌汰投手が、3ケタの背番号からの一軍スタートとして注目を集めている。エースだった有原航平投手はポスティングシステムにより、メジャーに流出してしまったが、キャプテン西川遥輝外野手は残留となり、名護でのキャンプにも気持ちをリセットして参加する。 栗山英樹監督は「全員がまぶしいくらい輝いて初めて本当の勝負を挑めると思います。4年間優勝から遠ざかってしまい、一から挑戦者の気持ちでぶつかっていきます。まだまだ力を発揮しきれていない選手がいれば、監督・コーチと一緒にファンの皆様の叱咤激励で磨き上げ、輝かせてください。もう一度最高の瞬間を北海道で迎えられるよう、チャンピオンリングを取りに行くんだという覚悟のもと、新たなシーズンに臨みます」と10年目の節目を迎える今シーズンは不退転の覚悟でシーズンに臨む考えを明らかにした。 栗山監督就任時からのチームスローガンは次の通り。2012年:「9+ NinePlus」2013年:「純―ひたむきに―」2014年:「前進せよ〜トゥミコロクル〜」2015年:「EZOlution」2016年:「爆ぜる」2017年:「F-AMBITIOUS」2018年:「道 -FIGHTERS XV-」2019年:「驀進」2020年:「羽撃く」2021年:「01karat~イチカラ~」 2023年には北海道北広島市内で建築中の「北海道ボールパーク」を新たな本拠地にすることが決まっており、新球場に強いチームで乗り込みたい球団にとって、今年は大切な一年になる。イチカラのスタートを切ることにより、再び優勝争いが出来るチームを構築していく。(どら増田 / 写真(C)北海道日本ハムファイターズ)
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スポーツ 2021年01月26日 11時00分
ヤンキース・田中の右ひじは既に限界? 現地メディアが指摘、楽天での快投で完治をアピールできるのか
交渉は大詰めに入ったと見ていい。「楽天・田中」が復活する可能性が、かなり高くなってきた。「立花陽三球団社長と田中サイドが何度か接触しており、今週中にも最終的な条件提示がされます」(関係者) その最終的な条件提示とは、田中将大投手が希望する1500万ドル(約15億6000万円)を十分にクリアするものだという。両者の交渉はオンラインをメインに行われてきた。その過程には、三木谷浩史オーナー自らも加わっていたそうだ。 「大きなお金が動く重要案件には、三木谷氏自らが交渉に乗り出してきます。実業家として、大事なことは他人任せにしない人です。また今年は球団にとっても、大切なシーズンとなります。東日本大震災から10年、復興10年目の大事な節目の年なので地元に貢献したいとの気持ちを強く持っています」(前出・同) 各方面の話を総合すると、田中の気持ちは「古巣帰還」に向いているという。 >>楽天・石井監督のマー君切望はリップサービスではなかった?則本らも復帰への雰囲気づくりをサポートか<< 日米通算177勝、それも、ヤンキースの先発ローテーションを守ってきた“現役バリバリの主力投手”が加わる。東北楽天ゴールデンイーグルスが「打倒・ソフトバンク」の一番手に浮上することになるが、田中慰留を諦めたヤンキースから気になる情報も出始めた。 「ヤンキースは4人の若手を放出し、パイレーツから右の先発タイプのタイロン投手をトレード獲得しました。その時、ヤンキースが何度も確認を求めたのが、タイロンの右ヒジの回復具合です」(米国人ライター) タイロンは右ヒジにメスを入れており(トミー・ジョン手術)、昨季は全休となっている。 そういう故障明けの投手を獲るくらいなら、田中を残留させた方がマシだが、ヤンキースは少し違う見方をしていたそうだ。 「田中は14年に右ヒジを部分断絶しており、それを抱えながら投げてきました。地元放送局CBSによると、『そのことがヤンキース首脳陣の頭の片隅にあって』と言い、“右ヒジの限界”を暗に示唆していました。田中は落ちる変化球のスプリットを得意としてきましたが、ここ2年はその決め球を痛打される場面もあり、それが強く慰留しなかった原因だと伝えています」(前出・同) 田中サイドからすれば、「右ヒジは完治している、影響はない」と思っているはず。古巣帰還後は快投を続けることで、ヤンキースの評価が間違っていたことも証明するつもりだ。 交渉は大詰めを迎えた。もっとも、田中帰還という“最高の補強”に成功したとなれば、石井一久監督兼GMの責任は重大だ。田中の右ヒジには、さまざまな思いが乗せられているようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年01月25日 17時30分
DeNA、ルーキー3人が一軍キャンプスタート! チャンス増の2021年、ニューフェイス達に高まる期待
ベイスターズは23日、三原一晃取締役球団代表、一軍、二軍の首脳陣らがオンラインでスタッフミーティングを行い、春季キャンプの一軍メンバーに「入江(大生)、池谷(蒼大)、牧(秀悟)の3名」が入ったと明言した。 毎年のようにルーキーが即戦力として機能するベイスターズでは、大卒、社会人出身の新人の多くが一軍でキャンプをスタートさせ、そのまま順調に一軍で開幕を迎える選手も多い。今年は外国人選手のチーム合流のメドはまだ立っておらず、昨年オフには不動のトップバッターで打率リーグ2位の成績を残した梶谷隆幸と、チーム2位タイの6勝を挙げた井納翔一が共にジャイアンツにFA移籍。三浦大輔監督も「若い選手の底上げは必要。日本人選手が試合に出るチャンスも増えると思うので、それ生かして自分の居場所を掴み取って」と投打ともに新戦力の台頭を心待ちにしていたことからも、いきなりルーキーがポジションをゲットすることも不思議ではない。 投手陣では、ドラフト1位の先発期待の右腕・入江大生に、井納翔一やマイケル・ピープルズのポジションを掴んでのローテーション入りが、ドラフト5位の池谷蒼大には、元々手薄な左のブルペン陣に入り込んで、絶対的な存在のエドウィン・エスコバーが不在の場合を支える存在が期待される。打撃陣は、梶谷隆幸に加え、昨年退団したホセ・ロペス、来日未定のネフタリ・ソト、タイラー・オースティンの4枠が空く可能性があり、ドラフト2位の内野手・牧秀悟にとってはポジションを掴む機会は例年より多くなるかもしれない。 また、三浦監督自身が「新たな視点で、自分の目で見ていきたい。固定観念持たずに、実績残している選手、レギュラー張ってた選手もいるが、フラットな視点で見ていきたいと思います」と横一線を強調していることからも、ルーキーにもよりチャンスが巡ってくると予想される。3人のルーキーたちの、宜野湾でのアピールが今から楽しみだ。取材・文/ 萩原孝弘写真提供 / 横浜DeNAベイスターズ
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スポーツ 2021年01月25日 17時00分
巨人・岡本「めちゃくちゃ嫌」試合中に恐怖? 意外な苦手意識を明かしファン驚き、「そんな姿勢でよく二冠王なれたな」の声も
24日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)に、巨人のプロ7年目・24歳の岡本和真がゲスト出演。番組内での発言が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 「読売ジャイアンツSP」と題した今回の放送に、元木大介一軍ヘッドコーチや同僚6名(今村信貴、大城卓三、炭谷銀仁朗、田口麗斗、松原聖弥、湯浅大)と共に出演した岡本。「二冠王・岡本の天然伝説」や「元木ヘッドコーチが選ぶジャイアンツ三大ニュース」といったコーナーの中で和気あいあいとしたトークを展開した。 >>巨人・長嶋監督が元木に「うるせえんだ馬鹿野郎!」試合前に暴言を吐かれた?槙原氏が現役時代の珍事件を暴露<< 話題となっているのは、「二冠王・岡本の天然伝説」のコーナーで飛び出た発言。岡本は身長185センチ、体重96キロという威圧感のある体型とは裏腹に天然でマイペースな性格の選手として広く知られているが、このコーナーでも今村、炭谷、松原らが岡本の知られざる意外な一面を告白。その中で今村は「ベンチで和真の隣によく座ることがあるが、チームがチャンスになって和真に(打順が)回ってきそうになると小声で『どうしようどうしよう』、『ヤバい緊張してきた』って(ビビっている)」と暴露した。 すると岡本は「サヨナラのチャンスで回ってきそうな時とかは、『頼むから先に決めてくれ…』って思ってる。目立つのがあまり好きじゃない(から)」と、チャンスの場面で打席には立つのは嫌いだと告白。また、「だからヒーローインタビューとかも極力避けたい。(大観衆の前で喋るのは)めちゃくちゃ嫌」と、試合後のお立ち台も断れるなら断りたいと常々思っていることも口にしスタジオの笑いを誘っていた。 岡本の発言を受け、ネット上には「あんなにチャンスに強いのに内心恐怖してるってマジか」、「目立ちたくないって言ってる割には勝負強くて不思議だな」、「そんな弱気な姿勢でよく二冠王になれたな」、「ビビり過ぎることで逆に『やるしかない。絶対に失敗はできない』って腹をくくれるのかもしれない」といった反応が多数寄せられている。 昨季セ・リーグ3位の得点圏打率(.347)をマークし、本塁打・打点の2冠にも輝いている岡本。こうした成績とはかけ離れた弱気なメンタルに驚いたファンは多かったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月25日 11時00分
広島“スター候補”のキャンプ二軍は佐々岡監督の独断? 昨秋のプレーに感じた物足りなさが低評価の原因か
「強い広島」が戻って来るために必要なものは、やはり、“ド根性”のようだ。 広島東洋カープが春季キャンプの一軍メンバーを発表したのは、1月19日だった。その内訳を見て、「ナゼ?」と思ったファンも少なくないだろう。プロ3年目、期待の若手である小園海斗内野手が落選し、二軍スタートとなった。しかも、昨秋ドラフト会議で6位指名を受けた新人の矢野雅哉内野手(亜大)は一軍メンバー入りを果たしている。将来のカープを背負って立つはずだった小園に何があったのか? プロ野球生活の転機を迎えていた。 「メンバー発表の前日、監督、コーチ陣が選手の一、二軍の振り分けについて話し合いました。小園の二軍スタートは、佐々岡真司監督の一存で決まったようです」(球界関係者) 試合前の練習、あるいはキャンプなどで見たことのあるファンなら分かってもらえると思うが、彼の守備は“魅力的”だ。守備範囲が広く、動きも俊敏で、グラブ捌きにしてもボールが吸い寄せられていくようである。 3年目の今季、「本格的にショートのレギュラーを」という声もあり、佐々岡監督も大きな期待を寄せていたはずだ。 「佐々岡監督は昨秋のフェニックスリーグを視察しています。そこで小園を見て、物足りなさを感じたようです」(前出・同) その「物足りなさ」という言葉に、佐々岡監督が理想とするチーム像がある。 >>広島・長野「どうやって打ったらいいのか…」阪神・青柳への苦手意識を明かす巨人・坂本も苦戦?攻略の糸口を掴めないワケは<< 佐々岡監督がプロ野球生活をスタートさせた1990年は、「第一期黄金時代」の雰囲気を継承させていたという。監督もその当時の主砲だった山本浩二氏で、練習量もハンパではなかった。 そんな環境で佐々岡監督は「プロとは?」を学んだのだ。 「昭和の猛練習を再開させたら、選手が壊れてしまいます。佐々岡監督は当時の猛練習による相乗効果も体験しました。選手が必死に打球を追い、泥だらけになって、その様子を見ている他選手が声を出し合うという…」(ベテラン記者) 小園の華麗な守備が、“昭和の猛練習”とは対照的に見えたそうだ。小園にはチームの士気を高めるプレーヤーになってほしいとし、あえて二軍スタートにしたのが真相だ。一部では何かミスをし、首脳陣に嫌われたのではないとも囁かれていたが、そうではなかった。 もっとも、守備センスの高い小園に「泥臭くやれ」と言っても、タイプが異なる。華麗な選手として育てるべきだと思うのだが…。 「ドラフト1位から3位指名までの3投手も一軍スタートとなりました。3人とも一軍で使っていく予定。それだけでも、広島は昨季までと雰囲気が違ってきますよ」(前出・同) 佐々岡監督と現役時代をともにしたプロ野球解説者たちによると、「考え込むタイプでもある」という。自身がこうすべきと思っても、周囲が反論したら、それを聞き、また考えてから結論を出すそうだ。 そういう指揮官の性格を聞かされると、小園の二軍スタートは並大抵の決断ではなかったようだ。小園は鈴木誠也に次ぐスター候補だ。泥臭い広島野球に適応できるのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年01月24日 11時00分
中日・根尾、今季も遊撃奪取は厳しい?「打てる選手にならないと」先を行く“比較対象”たちに追いつけるのか
高校生にして4球団が競合したドラフト会議から、今季で3度目の開幕を迎える。 中日ドラゴンズの根尾昂は、来月1日の春季キャンプを一軍で迎えることが決まった。プロ入り時より、規格外の大物ぶりを期待し膨らませ続けたファンのイメージは、今も想像の域を抜けていない。過去2年間、一軍での公式戦は僅か11試合と満足な出場機会を掴めていない中で、昨年に続いての春季キャンプ1軍帯同は、根尾の今季の飛躍への期待の表われであることは言うまでも無い。レギュラー獲得へ向け勝負の3年目、まずはスタートラインに立つ。 「ナゴヤドームでホームランを打てるような選手にならないといけない」。そうコメントを残した通り、昨秋に参加したフェニックスリーグでは打撃面での手ごたえは掴んでいる。だが、守備での安定感が課題として残った。その上で、根尾自身もこだわりを持つ遊撃のポジション獲得へは、今季も険しい道となりそうだ。昨シーズン、チーム唯一の全試合出場を果たした京田陽太が今季も不動のレギュラーとして君臨、さらには高校世代屈指の守備力との呼び声も高い大物ルーキー、土田龍空もポジション争うライバルとなるだろう。根尾にとっては外野守備も含め、試合出場のためには何よりも定位置確保が先決となる。 さらに「比較対象」として、ファンの視線は他球団のプレーヤーへも向けられる。 注目されるのは、根尾とともに近い将来の「スター候補」とも呼べる、同世代の若き選手たちによる出世争いだ。すでにリーグを代表するスラッガーとなったヤクルトの村上宗隆を始め、プロ1年目からレギュラーを獲得した広島カープの小園海斗、さらに大阪桐蔭でのチームメイトだった千葉ロッテの藤原恭大は昨シーズン終盤、一気に頭角を現した。また、同じドラゴンズでは、石川昂弥も要所で持ち前の打撃センスを発揮している。いやが上にも、次世代を担うプレーヤーとして括られるのは間違いなく、その中でもドラゴンズの背番号7への期待は、今も根強いままだ。 昨季、8シーズンぶりにAクラス入りを果たしたドラゴンズにおいて、チーム内での競争は熾烈となるだろう。その上で、3年目の根尾がこれまで以上の試合出場にこぎ着けることは容易ではない。打撃、守備と課題を克服し、武器を磨き上げていくことが、根尾自身にとって、ファンの期待の声に応えることに繋がっていくはずだ。いつまでも「原石」のままではいられない。(佐藤文孝)
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スポーツ 2021年01月23日 17時00分
ヤンキース・田中、NPB復帰が低迷の引き金に? 楽天・石井監督も期待の帰還、上原・岩隈の二の舞を避けるポイントは
これまで楽天(2007-2013)、ヤンキース(2014-)でプレーし、日米通算で「349登板・177勝81敗2セーブ・防御率2.94」といった成績を残しているプロ15年目・32歳の田中将大。NPB復帰説が浮上し、プロ野球ファンの間で盛り上がりを見せている。 田中は昨季でヤンキースとの7年契約が満了したが、当初はヤンキースと再契約するのではとの見方が多数。ところが、今オフに入ると残留交渉が難航しているとの報道が複数伝えられた上、ヤンキースが16日(現地時間15日)に先発右腕のクルバーを獲得したため再契約は厳しい状況となっている。 ヤンキースがクルバーを獲得して以降はNPB復帰の可能性が取りざたされるようになった田中。ネット上には「自分のひいき球団に来てほしい」というファンの声が多数見受けられ、古巣である楽天・石井一久監督兼GMも「もし選択が日本ということになれば、帰ってきてほしいと言わない理由がない」と復帰の可能性に言及したことが伝えられている。 >>楽天・石井監督兼GMがマー君復帰を狙う切実な理由三木谷オーナーの“イニエスタ級”大盤振る舞いはあるのか<< 楽天時代に「175登板・99勝35敗3セーブ・防御率2.30」といった数字をマークしていることもあり、仮に田中が復帰となれば活躍は間違いないという見方は根強い。ただ、ここ3年でMLBからNPBに復帰した選手を振り返ると、その全員が活躍を見せているというわけではない。 巨人(1999-2008)、オリオールズ(2009-2011)、レンジャーズ(2011-2012)、レッドソックス(2013-2016)、カブス(2017)を渡り歩いた後2017年11月にカブスをFAとなった上原浩治は、翌2018年3月に古巣の巨人に加入しNPBに復帰。ただ、プロ20年目・42歳のシーズンとなった同年は中継ぎとして36試合に登板したものの、中盤から左ひざ痛を抱えたこともあり「0勝5敗14ホールド・防御率3.63」と黒星が大きく先行。同年オフには左ひざのクリーニング手術をしいられた。 この手術の影響で上原は翌2019年シーズンの開幕一軍入りを逃し、二軍でも調子は上がらず。これを受け上原はシーズン途中の5月に、「二軍で抑えられないようじゃ一軍では抑えられない」として現役を引退する決断を下している。 近鉄(2000-2004)、楽天(2005-2011)、マリナーズ(2012-2018/2018はマイナー)で活躍した岩隈久志は、2018年12月に巨人と契約しNPB復帰。翌2019年はプロ20年目・38歳と既にベテランの域に入っていたが、それまで日米通算170勝を挙げるなど実績は十分だったため「大物が来た」と期待する巨人ファンは少なくなかった。 ところが、岩隈は巨人加入直後からMLB時代に抱えた右肩のコンディション不良に悩まされ、2019、20年と2年連続で一軍登板なし。この不振もあり、岩隈は2020年オフに現役を引退している。 西武(2011-2017)、パドレス(2018-2019/2019はマイナー)でプレーし2019年限りでパドレスを退団した牧田和久は、同年11月に楽天との契約に合意しNPBに復帰。プロ10年目・36歳で迎えた2020年は52試合に登板し、「2勝2敗22ホールド2セーブ・防御率2.16」と安定した数字をマークしている。 牧田は活躍、上原、岩隈は不振という結果となっている直近のNPB復帰選手だが、後者2人は選手としては下り坂である40代前後で復帰。一軍戦力としてのフル稼働というよりは、集客面や指導面でメリットをもたらすことを期待されていた。一方、田中は現在30歳代前半とそこまで年齢を重ねてはいないため、両名のような不振に陥る可能性は高くはないだろう。 ただ、田中は2014年中盤から2015年序盤にかけ右ひじの故障に悩まされ、それ以降も右肩炎症や太ももの張りなどで複数回故障離脱している。上原、岩隈の両名もMLB時代から何度か故障に見舞われNPBでも怪我に泣いているため、この点はNPBへの適応に悪影響を及ぼす不安要素といえるが、コンディションに細心の注意を払えば牧田と同等、もしくはそれ以上の成績を残すことは十分可能と言えそうだ。 田中は1月2日に自身のツイッターに投稿し、「来季プレーをしたいチームを限定しておらず、自分に興味を持ってくださる全ての球団の中から考えています」と来たオファーは全て検討すると表明している。当然楽天をはじめとしたNPB球団のオファーも検討することみられるが、果たしてNPB復帰を決断することはあるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について田中将大の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/t_masahiro18
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