プロ野球
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スポーツ 2021年01月18日 10時50分
オリックス、巨人、ソフトバンクら6球団が宮崎キャンプの無観客開催を発表
オリックス・バファローズは、2月1日から宮崎県で春季キャンプを実施する同球団、並びに埼玉西武ライオンズ、読売ジャイアンツ、東京ヤクルトスワローズ、広島東洋カープ、福岡ソフトバンクホークスの計6球団が、宮崎県の河野俊嗣知事が15日の記者会見で発表した要請を受け、宮崎県内でのキャンプについては、政府の緊急事態宣言と宮崎県の緊急事態宣言の双方が解除されるまでの間、無観客で実施することを確認したと発表した。各球団も同様の発表を行っている。 ただし、「政府と宮崎県の双方の緊急事態宣言が解除された場合には、宮崎県及び受け入れ自治体と相談させていただきながら、改めて検討させていただきます」と緊急事態宣言が解除された場合は、キャンプをファンに公開する可能性があることに含みを残した。 オリックスでは、キャンプに参加する監督、コーチ、選手及びスタッフ全員がPCR検査を受け、陰性を確認した上で宮崎へ移動する予定とのこと。キャンプ期間中は不要不急の外出は自粛し、数日に一度のPCR検査を実施するなど、感染防止対策を徹底するという。 宮崎市の繁華街にある飲食店の店主は「いちばん恐れていた結果になってしまいました。選手やコーチの皆さんが来られないのは仕方ないと思いますが、キャンプの期間にファンの方が来られないのは痛いですね。(昨年秋の)フェニックスリーグの時も全く(来なかった)ですし、時短営業にもなっているので厳しいです」と苦悩を語っていた。宮崎市の繁華街は、キャンプ時にはオリックス、巨人、ソフトバンクの3球団の選手、コーチ、スタッフ、そしてファンが毎晩のように飲食をすることで、経済効果をもたらせて来た。状況が状況なだけに止むを得ないのかもしれないが、キャンプは経済効果が見込めることから、各自治体が誘致に動いており、投資もしているだけに、2月7日に緊急事態宣言が解除され、キャンプが公開されることを願うばかりだ。(どら増田)
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スポーツ 2021年01月17日 11時00分
巨人・菅野、MLBでの成功は絶望的? NPBすら追われたケースも、ポスティング不成立に終わった選手の末路は
2012年のドラフトで1位指名を受け巨人に入団し、昨季まで「196登板・101勝49敗・防御率2.32」といった数字を残しているプロ9年目・31歳の菅野智之。その菅野のポスティング不成立・巨人残留は、今オフのストーブリーグでも屈指の話題となった。 昨年12月8日にポスティング申請し、MLB移籍をめざしていた菅野。申請直後から複数のMLB球団が移籍先の候補として浮上し、中でも今オフ、ダルビッシュ有が加入したパドレスとは最後まで交渉を続けていたが、8日に巨人は菅野のポスティング不成立・チーム残留を発表。報道では菅野が「100%、自分の中で納得できるものがなかった」と、条件・環境面で納得のいくオファーではなかったという旨を口にしたことも伝えられた。 ネット上の多くのプロ野球ファンはもちろん、元巨人・上原浩治氏も8日に自身のツイッターを通じ「必ず行くからポスティング、って思ってたんだけど、もう違う考えなんだね」と驚きを表明した菅野のポスティング不成立。今オフは日本ハム・西川遥輝もポスティング不成立によりチームに残留しているが、過去10年ではこの他にわずか3名しかポスティング不成立に終わった日本人選手はいない。 >>MLB移籍断念の巨人・菅野に「もう違う考えなんだ」上原氏ら球界人から驚きの声 本人は来オフの再挑戦を示唆?<< 2011年に「53登板・2勝0敗3ホールド・防御率4.22」といった数字を残した横浜(現DeNA)・真田裕貴は、同年オフにポスティングを申請したものの獲得に手を挙げるMLB球団は現れず同年12月8日に不成立に。その後は球団側から12月16日に自由契約としてもらった上でMLB移籍を模索したが移籍先は見つからず、結果的に翌2012年3月19日に巨人入りすることとなった。 巨人入り後の真田は右足故障の影響もあり1試合しか一軍登板がないまま2012年オフに戦力外となったが、翌2013年にプレーした台湾・CPBLの兄弟エレファンツでCPBL記録となる32ホールドをマークするなど活躍し同年11月29日にヤクルトへ入団。ただ、2014年は「12登板・0勝1敗・防御率7.71」と振るわず同年オフに戦力外となり、その後は2015〜16年にかけBCリーグでプレーした後同年12月5日に現役を引退している。 2011年に「144試合・.297・16本・100打点・168安打」といった数字をマークした西武・中島裕之(現宏之)は、同年オフにポスティングを申請。だが、獲得に乗り出したヤンキースとの交渉がまとまらなかったことから移籍を断念し、翌2012年1月10日に西武と契約を更改し残留した。 ただ、中島は「136試合・.311・13本・74打点・155安打」をマークした2012年オフに海外FA権を行使し、その結果同年12月18日にアスレチックスへの入団が決定。しかし、2013、14年とメジャーでは1試合も出場できないまま同年オフにNPB復帰・オリックス入団となり、2019年からは巨人でプレーを続けている。 広島・菊池涼介は「138試合・.261・13本・48打点・143安打」をマークした2019年オフにポスティングを申請。当時の報道ではアスレチックス、ブルワーズ、ナショナルズなど複数のMLB球団が獲得に乗り出すのではとの見方が強かったが、具体的なオファーを出す球団は現れず同年12月27日に年俸3億円(推定)プラス出来高での4年契約で残留を表明した。 MLB移籍が実現しなかった菊池は翌2020年、「106試合・.271・10本・41打点・102安打」と前年を若干下回る打撃成績に。ただ、守備では二塁手としてはNPB初となるシーズン無失策や、セ・リーグ記録となる503守備機会連続無失策など複数の記録を樹立している。 それぞれポスティングでMLB移籍を狙ったものの、実現には至らなかった以上の3名。中島は翌年海外FA権を行使してリベンジに成功したが、菊池は長期契約を結んだため今後のMLB移籍の可能性はほぼ消滅。また、真田はMLBはおろかNPBも一時追われるなど三者三様だ。 今回不成立となった菅野は順調にいけば2021年シーズン中に海外FA権を取得するため、状況としては2011年オフに不成立となった中島と酷似している。中島は翌年に3割以上の打率をマークした後改めてMLB移籍を実現させたが、果たして菅野も同様の道をたどるのか。昨季残した「20登板・14勝2敗・防御率1.97」からどのように成績が変化するかも含め、今後もその動向はプロ野球ファンの注目を集めそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ツイッターアカウントよりhttps://twitter.com/teamuehara
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スポーツ 2021年01月15日 20時00分
前DeNA・石川、現役続行へのやる気がない?「俺が編成なら獲らない」元恩師・高木氏がトライアウト不参加に苦言も賛否
元大洋・横浜で野球解説者の高木豊氏が14日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。昨季限りでDeNAを戦力外となり現在(15日午後6時半)まで去就が決まっていないプロ17年目・34歳の石川雄洋に苦言を呈した。 今回の動画で高木氏は昨季限りで所属球団を戦力外となった後、現在まで去就が決まっていない選手を複数名挙げながらトーク。その中でDeNAコーチ時代(2012-2013)に指導した石川の名を挙げ、昨年12月7日に行われたプロ野球12球団合同トライアウトを受けなかった点を疑問視した。 昨年11月3日の戦力外発表直後から現役続行の意思を表明していることが伝えられていたが、翌月に行われたトライアウトは受けなかった石川。結果的に現在まで去就が決まっていない状況となっているが、高木氏は「(オファーがこないのは)やる気(の問題)なんだよ。しがみついてでも野球をやりたいか(という気持ち)は、トライアウトを受けるか受けないか(で測れるから)」と、トライアウトを受けなかったことで他球団に“やる気ナシ”と捉えられてしまったのではと推測した。 高木氏は続けて、「『俺は横浜のレギュラーだったんだ』と(いう気持ちがあると)してもそれは一昔前の話で、去年の石川はほとんど二軍にいて一軍では(試合に)出ていない。ということは、自分の力を(他球団に)確認してもらうのはトライアウトしかなかった」と発言。一昔前とは違い一軍で試合に出ていない状況なのだから、トライアウトを受けて他球団に今の実力を見極めてもらう必要があったのではと指摘した。 「トライアウトを受けてない時点で、俺が球団のスカウトや編成なら獲らない」と断言した高木氏。「(仮に)受けて『もっと(野球を)やりたい』という意思表示があれば(話は)変わったと思う」、「『まだやりたいのか』と(興味を持った他球団と)面接をしてみて、やる気が伝わってくるなら『よし、お前もう1回やってみろ』というようなことにもなった(かもしれない)」と、トライアウトを受けていれば今とは違った展開もあり得たのではと推測していた。 高木氏はこの他にも「変則(的なフォーム)にすればいいかなと思う」と語った投手や、「獲るのには勇気がいる」という投手などについて動画内で語っている。 >>DeNA・梶谷、巨人入りは金目当てでは無かった? FA移籍の意外な真相を明かす、あの選手も決断の決め手に<< 今回の動画を受け、ネット上には「確かにトライアウト受けないのは疑問だった、最近はほとんど結果残してないのに」、「『実績があるからって高を括ってるな』という見方をされちゃった可能性はあるかも」、「もし受けてたら支配下とはいかなくても、育成入団や春季キャンプでの入団テストといった話もあったかもしれないのに」といった反応が多数寄せられている。 一方、「近年の成績考えると出ても出なくても結果は変わらない気がする」、「ほとんどの球団は二塁埋まってるし、ロートルの石川のプレーを見ても欲しがるところはないだろ」、「そもそもトライアウトを見て獲得を判断する球団はほぼ無いもんじゃないの?」と否定的なコメントも複数見受けられた。 「今回名前が挙がった石川は2004年ドラフトで6位指名を受け横浜(現DeNA)に入団し、昨季までに『1169試合・.256・23本・224打点・1003安打』をマークしている選手。ただ、ここ数年は毎年一軍出場が50試合前後にとどまっていた上、昨季はとうとう一軍未出場に。高木氏はこれらのデータも踏まえ、『トライアウトに出た方が良かった』と主張しているのだと思われます。ただ、一般的に各球団はトライアウト前の時点で来季の編成を大方済ませており、事前に声をかけている選手を除いてはトライアウトの結果をもとに新たに獲得を検討することはほぼないとされています。そのため、仮にトライアウトに出ていたとしても結果は同じだろうと考えているファンもいるようです」(野球ライター) 石川が本職とするのは二塁のポジションだが、他球団を見るとどこも二塁には確固たるレギュラーがいる、もしくは若手に複数のレギュラー候補がいる状況で明確な穴がある球団はない。これを踏まえるとここから石川にオファーがくる可能性は低いようにも思われるが、果たして今後声をかける球団は現れるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
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スポーツ 2021年01月15日 11時25分
中日・与田監督、立浪臨時コーチを警戒している? 一軍スタートルーキーをドラ6だけにした狙いは
「立浪教室」の入門者は、根尾昂内野手と“未完の大器”ということになりそうだ。将来の4番とエースには別のお目付役がつけられた。今春の中日キャンプでは心理戦も繰り広げられそうだ。 ナゴヤ球場内のオフィスに与田剛監督やコーチスタッフが集まり、キャンプの一、二軍メンバーの振り分けが話し合われた。 すでに、OB・立浪和義氏のキャンプ中の臨時コーチ就任が発表されている。一軍に振り分けられた若手がその指導を仰ぐことになるわけだが、その対象となった有名どころは根尾のみ。将来の4番候補・石川昂弥内野手、ドライチのエース候補・高橋宏斗投手は二軍スタートとなった。 「14年ぶりに中日復帰した福留孝介外野手は、二軍スタートとなりました」(名古屋在住記者) ベテランが二軍キャンプに振り分けられ、スロー調整するのは、よくある話。しかし、与田監督はその福留について、こうも語っていた。 「あれだけ経験豊富な選手ですから」 マイペース調整に何も心配していないという意味だけではない。福留が石川を打撃指導することもありそうだ。 「阪神時代の福留は、若手を指導していました。野手だけではなく、投手や捕手にもアドバイスが送れます」(ベテラン記者) そのアドバイスの的確さ、若手に自ら声を掛けて回るまわる姿勢は歴代の阪神監督も認めていた。「石川を立浪氏ではなく、福留に預ける選択をした」との見方が強い。 「ドラフト1位の高橋、同2位で一軍構想に入っている2位の森博人投手も二軍スタートとなります。2人とも、福留に学んでほしいということでしょう」(前出・同) >>中日・福留、古巣復帰は次期監督への布石?阪神時代から見せていた指導者適性とは<< 立浪氏は前オーナーとの折り合いが悪かったとされる。「監督候補」と目されながら中日から遠ざかっていたのはそのためだが、昨年3月、オーナーが交代した。今回の臨時コーチも新オーナーのトップダウンで伝えられたという。与田監督が立浪氏に“警戒している”としても、おかしくはないのだ。 しかし、こんな情報も聞かれた。 「一軍スタートとなった新人は、6位の三好大倫外野手(JFE西日本)だけ」(球界関係者) 走攻守の全てにおいて高いレベルにあるという。なぜ、そんな好選手が6位指名まで残っていたかというと、彼は19年途中までピッチャーだったのだ。香川県・三本松高校時代から「エースと主砲」の二刀流、「左投手でかつストレート勝負できる豪腕」なる“希少価値”から、社会人に進んだ後もマウンドを任されてきた。 「本格的に打者になって2年。新型コロナ禍で20年はほとんど試合をしていません。『もう1年様子を見て』というのが他球団の評価であり、21年ドラフトの上位指名候補でした」(前出・同) “先行投資”で指名したこの三好が、立浪氏に託されたとの見方もある。 根尾が覚醒し、三好が頭角を現せば、やはり、与田監督は面白くないだろう。中日の春季キャンプは“意味シン”だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年01月14日 20時35分
広島・長野「どうやって打ったらいいのか…」阪神・青柳への苦手意識を明かす 巨人・坂本も苦戦? 攻略の糸口を掴めないワケは
元巨人で野球解説者の井端弘和氏が13日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、広島のプロ12年目・36歳の長野久義がゲスト出演。強烈な苦手意識を持っている投手を明かした。 2020年12月23日に井端氏が投稿したユーチューブ動画で初出演し、今回が3本目の登場となる長野。今回の動画では「9球種プラスその他」の10項目で自身が「最強」と思い選んだ投手をそれぞれ挙げながらトークを展開したが、「その他」の項目で阪神のプロ6年目・27歳の青柳晃洋の名を挙げ攻略の糸口をつかめていないことを明かした。 長野は昨季までに「1376試合・.285・152本・562打点・1392安打」をマーク。首位打者(2011)、最多安打(2012)の獲得経験もある好打者だが、サイドスロー投手の青柳は「本当にどうやって打ったらいいか分からない」という。 青柳の攻略に苦しんでいる理由について、長野は「(速球が)曲がったり落ちたりする」とストレートが小さく不規則に変化する、いわゆるムービングファストのような球のため狙いを絞りづらいからだと説明。また、「スライダーとか変化球もすごい。背中の後ろを通ってストライクになるような(体感の)スライダーを投げたりする」と、サイドスローのため横方向の球種の変化量が大きく見える点も厄介と口にした。 青柳は球が適度に荒れるタイプの投手のため、山を張って打つことも難しいという長野。「青柳君が投げる時は一生試合に出られない(と思うほど苦手)」と、ほとんどお手上げ状態だと語っていた。 長野はこの他にも対戦した中で一番ストレートが速いと感じたというOB投手や、初対戦時に「なんだこのピッチャーは!?」と衝撃を受けた現役投手などについて動画内で語っている。 >>広島・長野「僕じゃありません」まさかの犯人疑いに困惑? 物議を醸した“もう一発騒動”の裏話を明かす<< 今回の動画を受け、ネット上には「タイトルホルダーの長野にここまで言わせるのはすごい」、「青柳の荒れ球はかなり厄介らしいな、坂本(勇人/巨人)も打つのに苦労しているって以前言ってたし」、「広島に来てから対戦してるイメージないけど、巨人時代から苦手なんだろうか」といった反応が多数寄せられている。 これまで巨人(2010-2018)、広島(2019-)で活躍している長野と、プロ入りから阪神(2016-)でプレーしている青柳。両者は2016年から現在に至るまで共にセ・リーグでしのぎを削っている。なお、青柳は昨季まで「75登板・25勝28敗・防御率3.25」と黒星こそわずかに先行しているものの、防御率はある程度の数字を残している。 青柳とは2016年しか対戦がないが、同年は「9打数無安打・6三振」と完全に抑え込まれている長野。青柳に植え付けられた強烈な苦手意識は、最後の対戦から4年が経過する現在でもぬぐえていないようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について井端弘和氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCVhXntGHOpB4vnfkBdN5HlA
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スポーツ 2021年01月14日 19時30分
元阪神・上本氏、引退理由は後輩・糸原?「素直に負けたな」 打撃力低下を招いた要因も明かす
元阪神で野球解説者の片岡篤史氏が13日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元阪神・上本博紀氏がゲスト出演。昨季限りでの現役引退は、阪神・糸原健斗の存在も一因だったことを明かした。 昨年12月21日に現役引退を表明し、今年からは阪神が運営する年中~小学6年生を対象とした野球教室『タイガースアカデミー ベースボールスクール』のコーチに転身している上本氏。今回の動画では現役引退に至るまでの経緯や現在の心境を中心にトークを展開したが、その中で自身と同じ二塁手である糸原の存在も引退決断に関わっていたことを明かした。 >>守備難の阪神、大山・木浪が救世主になる? 藤本コーチの評価に納得の声、「小幡、北條も見習って」と激励も<< 2008年のドラフトで3位指名を受け阪神に入団し、引退した昨季までに「698試合・.265・30本・161打点・522安打」といった通算成績を残した34歳の上本氏。パンチ力のある二塁手としてチームに貢献してきたが、「自分は(これまで)セカンド一本でやってきて(いたから)、『糸原との勝負になるな』というのは自分でも分かっていた」と、ここ数年は同ポジションを守る糸原のことを常に意識していたという。 糸原をライバル視した理由について、上本氏は「(糸原は)自分が昔できていたこととか(ができる選手で、具体的には)2ストライクから粘って粘って(安打や四球をもぎ取る打撃)」とコメント。自身が若いころのような粘り強い、相手にとって嫌らしい打撃を糸原がしているからだと説明した。 一方、自身については「(現役)最後の方それが(できなかった)、昔はできてたけどやろうと思ってもできなくなってきた」とのこと。上本氏はここ数年右足関節の故障や左膝前十字靭帯の損傷など度重なる故障に苦しめられたが、こうした故障に加え「自分としては目もあるのかなとか(思っている)」と目の衰えも打撃力低下につながったのではと推測していた。 ここまで話を聞いていた片岡氏は、「糸原を見てて『俺も昔できたのに今できなくなったな』ということも、現役を引退する一つのことになったわけやね?」と上本氏に質問。すると、上本氏は「そうですね。もう素直に『糸原には負けたな』って今は思ってます」と、糸原と自身を比較し勝てないと感じたことが引退決断の一因になったと答えていた。 上本氏はこの他にも現役時代に死球覚悟で行っていたという打席内での取り組みや、アカデミーコーチに転身するにあたっての不安などについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「引退報道では怪我の多さが主な理由って伝えられてたけど、糸原と自分を比較して引退を決めたという話は知らなかった」、「確かに粘り強く選球眼もいいっていう点では両者は共通しているように思える」、「自分は怪我で苦しむ中ライバルが台頭という状況はキツイな、引退を決めるまでにはかなりの葛藤もあったんだろう」、「糸原は上本から最高の誉め言葉をもらったんだから、その思いに応えられるよう今季は復調してほしい」といった反応が多数寄せられている。 阪神一筋(2009-2020)で現役生活を送った上本氏と、社会人・JX-ENEOSでプレーしていた2016年にドラフトで阪神(2017-)から5位指名を受け24歳でプロ入りし、28歳となった現在もチームでプレーを続けている糸原。両者は2017年から2020年まで共に阪神でプレーしている。 2018~19年は2年連続で全143試合に出場するなどレギュラーの座をガッチリつかんでいたが、2020年は右手有鈎骨骨折や新型コロナ感染の影響もあり「63試合・.294・3本・20打点・64安打」と出場試合数を大きく減らしている糸原。小幡竜平(20歳)、植田海(24歳)といった若手二塁手も虎視眈々とレギュラー奪取を狙う中、今季復調を果たしチームをけん引することはできるだろうか。 文 / 柴田雅人記事内の引用について片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA
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スポーツ 2021年01月14日 17時30分
DeNA・岡村球団社長「野球文化を次の世代に伝えていきたい」 DeNA体制10年目、「継承と改革」から「心を打つ野球。」へ
ベイスターズは12日、横浜DeNAベイスターズ誕生10周年を迎えることにより、新たなコーポレートアイデンティティ(CI)を発表した。 岡村信悟代表取締役社長は「10年目の節目を迎える記念すべき年。更に成長して行くために大切な一年」と位置付け、「第2の創業」のような気構えでと、会社としての行動指針を示した。 新しく発表したCIは「心を打つ野球。」コロナ禍での生活環境の激変を踏まえた上で「今まで掲げてきた“継承と改革”での良質な非常識にチャレンジしてきたが、更に挑戦を推し進めていく」とし、「感動のある野球を。スポーツ界の先頭へ。」をミッションに、「100年先へ、野球をつなごう。この横浜で、感動を分かち合おう。」とのビジョンを打ち出した。 岡村社長は今までの挑戦に対し、「成功も失敗もあった」と振り返っていた。確かに入念なリサーチに基づき、横浜スタジアム近隣に通うサラリーマンの動員から女性ファン、ファミリー層までがスタジアムに集い、チケットはプラチナ化。チームも徐々に強くなりCSの常連まで成長、TBS時代の暗黒期の面影は一蹴された。しかし、買収直後は戦力が整わず順位は低迷し、「全額返金!?アツいぜチケット」など奇抜なアイデアは賛否両論を引き起こしたこともあった。 トライアンドエラーを繰り返し、現在の位置まで辿り着いたDeNA。2020年にはレフトウイング席も完成し、増収が見込まれた中でのコロナ禍。岡村社長は「コロナは数年影響するだろう。持久戦になる」としながら、「良質なエンターテインメントは棄損したくない」と基本コンセプトは崩さない。「元々はITサービス業。VRなどでも楽しめるように整えていく」と、昨年既にスタートしているVRハマスタなどで新たなサービスを提供し、収益増に取り組む構えだ。 「スポーツビジネス全体から注目されたい。先頭を走っていきたい」と岡村社長は力強く宣言した。ベンチャー企業らしいチャレンジ精神で、閉塞感のある世の中をベイスターズは打ち破ってくれそうだ。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年01月14日 13時30分
不倫発覚のロッテ・清田に“解雇処分説”が浮上? 球団公式サイトが突如停止、個人で所属する会社にも異変が…憶測飛び交う
1月7日に『FRIDAY DIGITAL』(講談社)が不倫を報じ、球界内外に波紋を広げているロッテ・清田育宏。その清田が球団から解雇処分を受けたのではとの噂がネット上のプロ野球ファンの間で浮上している。 解雇説が持ち上がるきっかけとなったのは千葉ロッテマリーンズの公式オンラインショップサイトと、清田個人がマネジメント契約を結び所属しているスポーツマネジメント会社『パムズ』の公式サイトで起こった変化。ロッテ公式オンラインショップサイトは、13日午後9時から「緊急システムメンテナンス」との理由でサイトを一時停止。メンテナンスは現在(14日午後1時)まで終了していない。 また、『パムズ』の公式サイトではマネジメント選手一覧に清田の名はあるものの、選手個人のページは「お探しのページはございません」と表示され見ることができなくなっている。その他のマネジメント選手は全員個人ページを閲覧できる状態のため、単なる不具合が原因ではないものと推測されている。 >>「バッターボックスで笑ってる」ロッテ・澤村がマウンドで恐怖? 巨人時代から“カモ”にされている苦手打者を明かす<< 今回の一件を受け、ネット上には「球団ショップのメンテナンスが長引いているのは不自然、不倫の件は球団もかなり怒ってるぽいしクビが決まったんじゃないか」、「オンラインショップだけなら単なる不具合って見方もできたけど、マネジメント会社のHPからも削除されてるからクビの可能性は高そう」、「クビ、自主引退、無期限謹慎と様々な可能性が考えられるが、いずれにせよ近いうちに何らかの処分が発表されるのでは」と憶測が飛び交っている。 「清田の不祥事は不倫自体はもちろんですが、球団側に虚偽報告をしたという点が大きな問題となっています。清田は昨年10月の札幌遠征後に新型コロナ感染が判明したロッテ選手・関係者計14人のうちの1人ですが、球団側は当時『部外者との会食禁止』という感染防止対策を破った選手はいないと発表。ところが、今回の報道では清田が札幌遠征中も不倫相手の女性と連日外食していたことが明らかになったため、清田が球団側にウソをついていたことが発覚しました。これに球団側も激怒しているようで、各報道では『事実確認をした上で厳正にしかるべき処分を行う』というコメントが伝えられています」(野球ライター) プロ野球ファンの間で憶測が飛び交っている今回の一件。実際に解雇処分となればさらに波紋が広がることは間違いないが、果たして今後の展開はどうなるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について千葉ロッテマリーンズの公式オンラインショップサイトよりhttps://shop.marines.co.jp/『パムズ』の公式サイトよりhttp://www.pamscorp.com/
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スポーツ 2021年01月14日 11時25分
西武・松坂、球団に帰国を知らせていなかった? 今季復活でキーマンとなるか、極秘の日程前倒しの真相
ひょっとしたら、松坂大輔投手が2021年ペナントレースのキーマンになるのでは? 埼玉西武ライオンズがメディア提供した情報を“訂正”したのは、1月10日だった。松坂に関する情報だ。 「間違って伝えたというよりは、本当に知らなかったみたい」 訂正された松坂の情報とは、“所在地”。前日の9日、渡辺久信ゼネラルマネージャー(以下=GM)らが春季キャンプのスケジュールなどについて説明し、松坂の近況も質問された。この時点で球団側は「米国の自宅にいてリハビリ中」と答え、新型コロナウイルスの影響もあって、「帰国は不透明」とも話していた。 「渡辺GMは復帰登板の時期を決めず、リハビリに専念させてやりたいと言っていました。松坂が頸椎の手術を受けたのが昨年7月。その後、米国でリハビリを続けていました。オフの契約更改もオンラインで交わされたそうですし、回復状況など詳しい情報は何も入っていません」(スポーツ紙記者) ところが、である。翌10日になって、球団は「松坂はすでに帰国していた」とし、チーム合流の時期もキャンプ終盤になるとの予測も撤回した。 「海外からの帰国者も2週間ほどの隔離生活を過ごさなければなりません。そういう社会状況を踏まえての『チーム合流が遅くなる』との話でした。松坂も隔離生活などでチーム合流が遅れるのを避けるため、帰国日時を前倒ししていたんだそうです」(前出・同) これは、単なる情報ミスではなさそうだ。 >>西武・東尾元監督、高卒ルーキーを警戒していた?「スライダーばかり投げた」現役最後の日シリでの印象深い“駆け引き”を明かす<< 通常、どの球団もそうだが、オフ期間であっても所属選手の所在地は把握している。また、選手も自主トレなどで長期にわたって自宅以外の場所に宿泊する場合は、球団に連絡を入れている。チーム合流を遅らせたくないとし、帰国を前倒ししたことは“プロ選手の自覚”であり、さすがだが、そのことを球団に連絡しなかったのだろうか。西武球団は松坂の帰国時期など詳細については教えてくれなかったが…。 「松坂が驚異的な回復を見せて、開幕から一軍マウンドで投げるなんてことは想像できません。でも、シーズン後半、実戦可能なレベルまでは戻ってくると思います。そうなれば、辻発彦監督に注目が集まります。松坂を使うのかどうか、で」(プロ野球解説者) 順調にリハビリが進めば、ファンの後押しも大きくなっていく。しかし、西武は優勝を狙う球団だ。復帰登板だけの“捨て試合”はあり得ないのだ。また、シーズン終盤戦の「一勝」がペナントレースの結果に直結することは言うまでもないだろう。 「松坂が復帰登板で勝利すれば、チームが勢いづくのは必至。負ければ、取り返しがつかないことにもなりかねません。松坂は先発での復帰をイメージしていくのか、それとも、中継ぎでもいいから、チームに貢献するんだという気持ちでいるのか?」(前出・同) 松坂の西武帰還には、渡辺GMの働きかけがあった。「チーム功労者に花道を用意できる球団にする」という思いからだ。 「球団内には松坂の帰還に反対する声もありましたが、GMが説得しました」(球界関係者) シーズン終盤は優勝争いへの影響も大きい。松坂には「渡辺GMをオトコにするんだ」という強い思いでマウンドに上がってもらいたい。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年01月13日 19時30分
巨人・坂本が阪神・高橋の投球を絶賛「真っ直ぐは強烈」 関本氏が証言、“巨人キラー”への大成も近い?
元阪神で野球解説者の関本賢太郎氏が、12日放送の『ラジオで虎バン』(ABCラジオ)に生出演。阪神のプロ4年目・25歳の高橋遥人を今季のキーマンに挙げた。 ゲスト出演したOBが阪神選手を1人取り上げトークを展開する番組内のコーナーで、昨季までに「37登板・10勝16敗1ホールド・防御率3.31」といった数字を残している高橋の名を挙げた関本氏。その高橋を今季のキーマンに推した理由や、期待することを語った。 2017年のドラフトで2位指名を受け阪神に入団したものの、プロ入り直後からたびたび左肩のコンディション不良に苦しめられている高橋。だが、関本氏は「持ってるボールはやっぱり(すごい)」と、コンディションが万全なら一軍ローテを務める実力は十分にあると主張。また、「巨人・坂本(勇人)からも『高橋の真っすぐは強烈』というのを直接聞いたことがある」と、高橋の投球は他球団の主力打者からも一目置かれていると口にした。 その高橋を今季のキーマンに推した理由として、関本氏は昨季からカーブを持ち球に加えた点を指摘。関本氏によると、これまでの高橋は「(持ち球である)ストレート、スライダー、ツーシームのスピード差が15キロ以内ぐらいに収まっていた」ため、打者が打つタイミングを合わせるのはそれほど難しくはなかったとのこと。ただ、カーブを取り入れたことで球速差が20キロ以上となったため、「(打ち気のそらし方など)投球の幅が広がっている」ように感じられたという。 西勇輝、秋山拓巳、青柳晃洋と右の主力先発は多い一方、左の主戦投手は高橋や今季から新加入のチェンぐらいしか見当たらない現在の阪神。関本氏は「西、秋山、青柳と右のエース格はいっぱいいるので、左のエース格として自覚と責任を持ったシーズンにしてほしい」と、高橋が左のエースとしてブレークすることを期待していた。 >>「バッターボックスで笑ってる」ロッテ・澤村がマウンドで恐怖? 巨人時代から“カモ”にされている苦手打者を明かす<< 今回の放送を受け、ネット上には「去年は勝ち星は5勝だけど防御率は2点台(2.49)だった、コンディションが万全なら2ケタは固いはず」、「坂本が褒めてるのは知らなかった、対戦成績悪かったのかな(昨季は.125・0本・1打点)」、「これまで規定投球回到達もないからまずはそこを目標にしてほしい、到達できるようなら数字もついてきてるだろうし」、「昨季は対巨人3勝(リーグトップタイ)だったから巨人キラーとしての働きにも期待したい」といった反応が多数寄せられている。 プロ4年目として迎える今季に向け、チェンからツーシームを学ぶ意向であることが伝えられている高橋。関本氏、そして多くの阪神ファンの期待に応えることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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