スポーツ
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スポーツ 2022年08月11日 11時00分
プロ野球オールスター、年々つまらなくなっている?「空気読んで」“忖度”ありきの風潮がOBにも蔓延か
プロ野球が2リーグ制に移行した翌年の1951年に始まったオールスター。今年は7月26日に第1戦(福岡・福岡PayPayドーム)、27日に第2戦(愛媛・松山坊ちゃんスタジアム)がそれぞれ行われた。 今年のオールスターは第1戦(3-2)、第2戦(2-1)共にパ・リーグが勝利。第1戦でサヨナラ本塁打を放った日本ハム・清宮幸太郎、第2戦で決勝ソロを打ち込んだソフトバンク・柳田悠岐を筆頭に多くの選手がファンを沸かせたが、一部からは「どの選手もストレート勝負ばかりで駆け引きが無くてつまらなかった」、「昔みたいなヒリついた真剣勝負はもう見れないんだろうか」といったネガティブな意見も上がった。 >>西武・山川、来オフソフトBへFA移籍? オールスター選手の会話流出にネット騒然、動画はスピード削除<< 「70年を超える歴史を持つプロ野球オールスターですが、創設当初はセ・パ両リーグの関係があまり良くなかったこともあり、選手同士の対抗意識が相当強かったとされています。また、巨人を中心にセ・リーグ人気が急速に高まった1960年代からはパ・リーグ側の対抗心がさらに強まったといい、現役時代に通算21回出場した野村克也さん(元南海他)も生前に『パの選手たちのセへの対抗心は相当なもので、「セには負けるな」が合言葉』と語ったことが伝えられています」(野球ライター) 2005年に交流戦が始まるまで、シーズンではオールスター、日本シリーズしかセ・パが対決する舞台がなかった球界。これもあり、2004年以前のオールスターはファンには常に新鮮味があり、選手にとっては日本シリーズの前哨戦という意味合いもあったという。 ただ、交流戦が始まった2005年以降、セ・パ同士の対戦は以前に比べ目新しさが薄まっている。加えて、2000年代以降は五輪、WBCといった国際大会でリーグ・球団の垣根を越えて代表チームが結成されるようになるなど、今まであまり接点のなかった他リーグ選手同士が交流する機会も拡大。現在では異なる球団の選手同士が連れ立ってオフに自主トレを行うことも珍しくなくなっている。 こうした流れもあり、現在のオールスターは昔に比べて真剣勝負の色が薄まり、選手同士で協力してファンを盛り上げるお祭り的な側面が強くなったとされている。今年のオールスターでは西武・山川穂高がピコピコハンマーとフリップを手に持ち、ロッテ・佐々木朗希やオリックス・山本由伸に絡んでいく様子が中継カメラに映り大きな話題となったが、こうした風景が見られるようになったのも時代の流れといえるだろう。 ただ、こうした雰囲気を好まないファンも一定数いるようで、試合中のプレーが「茶番」、「忖度」などと物議を醸すケースも頻発している。2019年には阪神・近本光司がサイクルヒット達成となる三塁打を放った際、三塁への送球を一度ためらった遊撃手の西武・源田壮亮、送球を捕りこぼしたまま空タッチを行った三塁手のソフトバンク・松田宣浩のプレーが忖度ではと問題視され、「オールスターはお祭りなんだから騒ぎ立てるのは無粋」といった批判に対する苦言も上がるなどファンの間で議論を呼んだ。 また、今年は27日の第2戦前に行われたホームランダービー中、2本放てばヤクルト・村上宗隆に勝利という状況だったロッテ・レアードに対し、中継解説の前田智徳氏(元広島)が「レアードが空気を読んでくれれば、1本で終わると思うんですけどね」と同点、延長戦突入への“忖度”を期待するような旨をコメント。迎えた競技ではレアードが3本塁打を放ち勝利を決めたが、ファンの間では「対決を盛り上げるために忖度しろって発言は興ざめ」、「ファンにしろOBにしろ、こういう忖度ありきの空気を作る奴が増えてて本当につまらん」といった前田氏への苦言も相次いだ。 ファンによって求めるものが異なることが改めて浮き彫りとなったオールスター。真剣勝負とお祭りの両立は今後実現するのか、来年以降のオールスターも要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年08月10日 11時00分
大相撲解説・舞の海氏、「過去最悪レベル」と批判された問題発言も 群雄割拠が続く2022年、土俵外での失言相次ぐ
先月行われた7月場所をもって、本場所の3分の2を消化した今年の大相撲。1月場所から大関・御嶽海(当時関脇)、関脇・若隆景、横綱・照ノ富士、平幕・逸ノ城と、毎場所優勝力士が入れ替わる群雄割拠の様相を呈している。 予測不能の優勝争いが毎場所土俵を盛り上げる一方、土俵外でファンの注目を集めているのが、NHK大相撲専属解説者を務める舞の海秀平氏(元小結)の発言。今年も先の7月場所までに、ネット上で問題視されたコメントが相次いでいる。 >>元横綱・朝青龍氏が舞の海氏に激怒「顔じゃないよ!」 白鵬への「汚点」発言で思い出される過去の失言とは<< 1月場所初日の平幕・妙義龍対同・志摩ノ海戦では、共に解説を務めた北の富士勝昭氏(元横綱)への発言が話題となった。両名は取組前後に関脇・御嶽海の大関昇進について話したが、その中で舞の海氏は「9勝、11勝ときて、今場所10勝だったら大関に上げてもいいんじゃないでしょうかね?」と北の富士氏に質問。ただ、北の富士氏は「さぁ~、知りません」とそっけなく答えた。 すると、舞の海氏は「過去に3場所で30番に満たなくても大関に昇進して、その後横綱になって大活躍している力士もいるんですよね」と、現役時代に3場所計28勝で大関に昇進した北の富士氏をやゆするようなコメントを口にする。北の富士氏から「まさか俺のことを言ってるわけじゃないよな?」と確認されると、「いや、北の富士さんのことです」とあっさり認めたが、ネット上には大先輩相手に失礼ではないかと指摘が寄せられた。 3月場所3日目の平幕・石浦対平幕・琴ノ若戦では、平幕・石浦へのコメントが猛批判を浴びた。同戦では琴ノ若に押し出され土俵下に転落した石浦が、その場にうずくまりしばらく動けなくなるアクシデントが発生。石浦はその後、駆け付けた親方衆の肩を借りつつ立ち上がり花道を下がった。 石浦が首を痛めたという花道担当アナウンサーの報告を聞いた舞の海氏は、「目まいがして起き上がることができなかったのかも」と状況を推測。その上で「もしそうでなかったら、一瞬だけ電気が走っただけだったらサッと土俵に上がって礼をして下がった方がいいですよね。あれだけ長い間土俵下にうずくまっているというのもよくないと思います」と、可能なら早く立つべきだったと苦言を呈した。 さらに、舞の海氏は同戦から3番が経過した後にも「序ノ口から結びまで流れがあるんですよね。そしていい相撲をどんどん続けていくことで館内がだんだんあったまっていくんですよね。(でも)ああいう場面があると、一気に冷え込みますよね」と再度石浦に苦言を呈する。館内の盛り上がりに水を差したと不満げな様子だったが、一連の発言は「過去最悪レベルの失言」と多くのファンの怒りを買った。 7月場所12日目の大関・正代対平幕・碧山戦では、取組後の正代に対するコメントが物議を醸した。「1勝4敗」から6連勝をマークしカド番脱出にリーチをかけていた正代に対し、舞の海氏は取組前に「初日からねえ、ふっ、もっとできたと思うんですけどねえ」と含み笑いを交えてコメント。さらに、勝ち越しを決めた取組後にも「初日から3連敗した時はもう無理だなと思いましたけどね」と、ファンの間から「必死の復調を鼻で笑うなんて馬鹿にしすぎだろ」と苦言が寄せられた。 いいと思った相撲は褒める、よくないと思えば物申すとスタンスがはっきりしている舞の海氏の解説。辛口コメントがしばしば「言い過ぎだ」、「他の言い方はなかったのか」などと物議を醸しているのはこの解説スタイルも一因だといえるが、残りの2場所では果たしてどのようなコメントが飛び出すのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年08月09日 11時00分
阪神戦、塁審が選手に詰め寄りアウトコール5連発!「煽ってんのか」と批判殺到、行き過ぎた審判の言動相次ぎ問題に
7月29日の後半戦スタートから約2週間が経過した今季のプロ野球。セ・パ両リーグともに、優勝・CS争いがいよいよ本格化する時期に入ってきている。 チームの勝敗や選手個々人のプレーに注目が集まるかたわら、しばしばファンの話題となっているのが試合を進行する審判。判定の是非を巡り物議を醸すケースが多いが、今季はここまでに判定でなく、態度・言動の部分で問題視された審判もいる。 >>ヤクルト・山田、審判への態度に「ブチ切れてる」驚きの声 左手を上げ厳しい表情で凝視、退場レベルの行動と指摘も<< 4月24日・ロッテ対オリックスでは、ロッテ・佐々木朗希に対する球審・白井一行審判の態度が問題視された。「3-0」とロッテ3点リードの2回裏2死一塁。佐々木はオリックス・安達了一にカウント「0-2」から外角ストレートを投じたが、白井審判はこれをボールと判定。さらに、この間に一走・杉本裕太郎が二盗に成功し、ピンチを背負った佐々木は苦笑いを浮かべた。 すると、白井審判は佐々木の表情を問題視したのか、マスクを外しながらマウンド上の佐々木に詰め寄る。これを見た捕手・松川虎生がすぐに制止に入ったこともあり白井審判はそれ以上のアクションを起こさなかったが、ネット上には「試合を止めてまで選手に圧かけに行くって何考えてんだ」と批判が相次いだ。 試合2日後の同月26日、NPB・井原敦事務局長は「別の方法があったと考えて対応するべきだったという指摘をして、当該審判も深く理解をした」と審判部から報告を受けた旨を説明。同時に、白井審判に処分を下す考えはないと語ったことが伝えられた。 6月5日・DeNA対楽天では、球審を務めた秋村謙宏審判の表情が物議を醸した。「3-2」とDeNA1点リードの6回表1死一塁の場面で、バントを転がし一塁へ走り出そうとした楽天・太田光と、打球を捕球し二塁に送球しようとしたDeNA捕手・嶺井博希が接触。DeNA側は嶺井、三浦大輔監督が守備妨害ではないかとアピールしたが、秋村審判は妨害ではないと退けた後、この判定について場内アナウンスで説明した。 ただ、秋村審判は「三浦監督から太田選手のインターフェア(守備妨害)ではないかという、えー…」と途中で言葉に詰まると、苦笑いを浮かべながら「すみません」と謝罪。さらに、その直後にも「監督からの、えー…」と再度言葉に詰まり、苦笑交じりに頭を下げた。たどたどしい説明に場内からはどよめきが起こり、ネット上にも「判定はともかく球審のヘラヘラした態度がムカつく、馬鹿にしてんのか」と怒りの声が上がった。 6月29日・阪神対DeNAで話題となったのが、阪神・長坂拳弥に対する福家英登審判の過剰なジェスチャー。「2-2」と両チーム同点の2回表1死一塁。DeNA先発・石田健大は打席のガンケルに初球を投じる前に一塁牽制を挟む。一走・長坂拳弥は頭ではなく足から帰塁したが、一塁塁審の福家審判は一塁手・ソトのタッチの方が早かったとして、右手拳を上に振り上げアウトをコールした。 ところが、福家審判はこの後も一塁ベース上の長坂に近づきながらアウトのジェスチャーを4回連発。長坂は右手を振り上げながら近づいてくる福家審判に気おされたのか、三塁側の自軍ベンチの方向へ顔を背ける仕草を見せたが、ファンの間からは「何だこの塁審、長坂のこと煽ってんのか」と行き過ぎた態度だとする苦言が寄せられた。 4月28日に行われたNPBと選手会の事務折衝を伝える報道によると、以前から審判の態度に不満を持つ選手は少なくないという。NPBはMLBなどに比べると、審判への抗議が少々大目に見られている面もあるとされているが、選手側との関係性が悪化するリスクを避ける意味でも、審判は冷静、毅然とした態度で試合に臨むことを意識する必要がありそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年08月08日 11時00分
大相撲、行司が取組中の御嶽海と激突!「もう身を引くべき」今年も相次ぐ致命的失態に引退望む声も
先月行われた7月場所をもって、年6場所の3分の2を消化した今年の大相撲。横綱・照ノ富士を中心に毎場所力士たちが熱戦を繰り広げるかたわら、しばしばファンの間で話題となっているのが立行司・式守伊之助だ。 伊之助は現在の角界では最高位の行司だが、以前から位置取り・判断ミスなどを犯すことが少なくない。今年も1~7月場所の間に、ネット上で問題視された失態が相次いでいる。 >>大相撲、非常識な勝ち方に「今すぐ角界から出て行け」批判殺到 横綱が謝罪する事態に、貴景勝以上に騒がれた取組後のダメ押し<< 1月場所9日目の大関・正代対小結・明生戦では、明生に逆転負けした正代に軍配を上げ物議を醸した。立ち合い、正代は左を差しながら前に出るも、明生から右上手をつかまれると途端に劣勢となり、最後は明生に体を寄せられながら土俵外に寄り倒される。ところが、伊之助は寄り倒された正代の方に軍配を上げ、土俵下の勝負審判からすぐに物言いがついた。 同日のNHK中継では協議の間にリプレー映像が流されたが、正代の体は明生よりも明らかに早く地面に落ちており、寄り倒す際に明生の足のつま先が返った、といった要素もナシ。審判団も協議の結果、正代の体が先に落ちているとして行司軍配差し違えとして明生の勝ちとしたが、ネット上には「際どい相撲でも無かったのに差し違えるのは信じられない」といった苦言が相次いだ。 5月場所初日の大関・御嶽海対平幕・高安戦では、「もう身を引くべきでは」と引退を勧める意見が出るほどの大失態を犯している。同戦では立ち合いから積極的に圧力をかけた高安が、防戦の最中に少し体を引いた御嶽海をさらに押し土俵際に追い込もうとする。この直後、御嶽海の後方で取組を裁いていた伊之助は押された御嶽海を避けきれずにぶつかり、吹き飛ばされるように土俵下に転落した。 伊之助は幸いにもけがなどはせずすぐに土俵上に戻ったがその後、取組は御嶽海が体を入れ替え逆に高安を土俵際に追い込むと、そのまま土俵下へ押し出し逆転勝利するという結果に。伊之助の衝突を機に展開が一変したということもあり、ネット上には勝敗を狂わせるあり得ない失態だと批判が殺到した。 伊之助は直近の7月場所でも、9日目の横綱・照ノ富士平幕・若元春戦で取組を混乱させる騒ぎを起こしている。立ち合いからの攻防から膠着状態となった後、若元春は右上手、左下手をつかみ一気に前に出ようとした。だが、伊之助はその瞬間に若元春のまわしが緩んでいるとして待ったを指示。若元春はこれに気付かず照ノ富士を寄り切ったが、勝負審判がすぐに物言いをつけ協議した結果、両名に待ったがかかる直前の体勢を作り直させた上で取り直しという異例の事態となった。 相撲では力士のまわしが緩んでいることを理由に、行司が待ったをかける行為自体は認められている。ただ、ファンの間からは「待ったのタイミングが遅すぎる、かけるならその前の動きが止まってるところでやるべきだった」といった指摘が寄せられた。 立行司に昇格した2018年9月以降、軍配差し違えをはじめとしたミスが問題視されることが多くなった伊之助。立行司昇格以降に記録している9度の差し違えは、歴代の立行司と比較しても群を抜いて多いともいわれている。一部からは現在62歳という年齢から、注意力や反射神経といった行司に求められる能力が限界を迎えているのではという見方もあるが、65歳の定年まで職務を全うできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年08月07日 11時00分
平幕・逸ノ城、「出だしだけの一発屋」の汚名を返上できたワケ 今年中の大関昇進にも現実味?
先月10~24日にかけ行われた大相撲7月場所。横綱・照ノ富士、大関・貴景勝と演じた優勝争いを制したのが平幕・逸ノ城だった。 同場所の逸ノ城は初日から中日まで「6勝2敗」と白星を大きく先行させると、9日目~千秋楽も「6勝1敗(うち1勝は不戦勝)」と勢いは落ちず、共に「11勝4敗」だった照ノ富士、貴景勝を抑え「12勝3敗」で優勝。2014年の入門から8年を経て果たした自身初優勝に、ネット上のファンも「酸いも甘いも味わった逸ノ城の優勝は感慨深い」と感無量だった。 >>大相撲、横綱戦後に一部ファンが暴走!「怪我したら責任取れるのか」ルール違反の座布団投げに批判相次ぐ<< 逸ノ城は鳥取城北高校、鳥取県体育協会を経て2014年1月場所で初土俵を踏むと、入門前年に実業団横綱に輝いた実力もあり、幕内、十両をそれぞれ2場所で通過。さらに、新入幕した同年9月場所でも「13勝2敗」と驚異的な成績をマークし、翌11月場所では昭和以降では初となる新入幕翌場所の関脇昇進を果たした。 入門から1年足らずで関脇に上がったスピード出世ぶりに、当時のファンは「とんでもない怪物が出てきた」、「瞬く間に横綱まで駆け上がるだろう」とさらなるブレークを期待。ところが、注目度が高まりメディア露出も増加した日々で生じたストレスからか、逸ノ城は同年10月に帯状疱疹を発症し一時入院。1週間で退院したものの、翌11月場所は「8勝7敗」と勝ち越しがやっとだった。 この11月場所でコンディション、相撲勘が狂ったのか、翌2015年以降の逸ノ城は勝ち越し、負け越しを繰り返すようになり、番付も平幕中位付近が定位置に。さらに、椎間板ヘルニア(2016年9月、2019年11月)、右膝蓋骨骨挫傷(2019年5月)、右肩関節脱臼(2019年9月)と故障休場も頻発するように。一時は体重230キロに迫るほどの巨体から下半身に相当な負担がかかったことが頻発の原因ともされているが、近年は「結局出だしだけの一発屋だったのか…?」、「燻ったままひっそりと消えていくんだろうか」といった諦めの声も少なくなかった。 それゆえに、今回の初優勝に万感の思いを抱いたファンも多かった逸ノ城。今年は8勝、9勝、全休(コロナ感染のため)と7月場所前までは目立っていなかったが、報道によると先場所の全休期間はこれまで何度も故障・不振を強いられた経験から、焦らずにじっくり自分のペースで調整。また、先場所以前から減量にも努めており、7月場所は体重211キロまで落としていた。多くのファンを心配させた停滞期間も、決して無駄ではなかったことが証明された初優勝でもあったといえるだろう。 紆余曲折を経て遂に賜杯をつかんだ逸ノ城だが、7月場所千秋楽翌日の一夜明け会見では「優勝をきっかけにして、しっかり上をめざせるように頑張っていきたい。大関をめざしていきたい」と早くも次の目標に目を向けたことが伝えられている。大関昇進は“三役以上で直近3場所33勝以上”が大まかな目安とされているが、直近では2018年7月場所で平幕優勝(14勝1敗)を果たした栃ノ心が、翌場所以降も10勝、13勝と好成績を残し昇進を果たしている(現在は前頭)。栃ノ心のケースを踏まえると、逸ノ城も9、11月場所の成績次第では今年中に大関の座をつかむ可能性もある。 また、ファンの間からは現大関陣に活を入れる存在として逸ノ城の大関昇進を望む声もある。角界では現在貴景勝、御嶽海、正代の3名が大関に在位中だが、全員が今年カド番を経験するなど成績に安定感がなく、相撲協会・八角理事長ら親方衆もしばしば苦言を呈している。それゆえに、ネット上には「逸ノ城が今の勢いのまま大関に加われば、他の3人にとっても相当な刺激になるのでは」という見方も散見される。 新入幕当初の“怪物”ぶりを取り戻した逸ノ城。この勢いが今後どこまで続くのか、9月場所以降にも要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年08月06日 11時00分
広島・秋山、かつての打棒がいよいよ本格復活? 積極性を増すスイングに膨らむ期待
背番号9が頼もしさを増している。 広島カープの秋山翔吾が好調だ。8月最初のゲームとなった2日のDeNA戦で2安打を放ち、NPBに復帰して常時出場を果たして以降、初めて打率を3割に乗せた。まだ打席数が少ないとは言え、スタメンに名を連ねてきている中での大台到達は、ファンにとっても待ち望んでいた結果と言えるだろう。 先月8日の中日ドラゴンズ戦、カープでの初めての一軍公式戦で2安打デビューを飾るも、その後は4試合ノーヒット。同12日、本拠地でのDeNA戦では自身初の1試合4三振を喫し、打率は1割台前半にまで沈むなど、苦しい状況が続いた。 しかし、その後は15日の巨人戦での初本塁打を含む、4試合連続で安打を記録、さらに球宴直前のヤクルトとのゲームでは、2試合で2本塁打など計7安打と打棒を発揮、ようやく「らしさ」が戻ってきている。 カープでは初戦より3番で起用されてきており、広角に打ち分ける高い技術も披露、現在では中軸としての存在感は十分だ。 特に、復帰直後、ノーヒットが続いた時期から一転、好調の波に乗っている現在、打席での積極性が目立っている。早いカウントからスイングする場面や、追い込まれる前での安打も増えてきている。 球宴直前のヤクルト戦から、今月3日のDeNA戦まで、計13本のヒットのうち、10本が1ストライク以内での安打となっている。8月最初のカードとなったDeNA戦でも、初戦ではエース今永昇太から2安打、翌日は初回に濱口遥大が投じた一球目を打ち返し出塁している。相手チームが誇る両先発サウスポーに対しても、それぞれ追い込まれる前に攻略してみせた。 また、ここまで5割を超える得点圏打率で勝負強さも発揮するなど、秋山自身が復調している一方で、チーム成績は低迷、球宴後も連敗を重ね、現在も借金を抱えたままだ。当然、34歳のベテランも「1日1本打てるように、しっかり準備して、勝ちにつながる打席が増えるといい」と語るなど、チームの勝利を第一に日々、試合に挑んでいる。 夢の2000本安打や、チームの先頭に立つリーダーシップなど、周囲からの期待は膨らみ続けていく中で、その声に応えるだけのポテンシャルも備えていることは明らか。新たな環境に飛び込んだ、日本球界屈指のバットマンの本領発揮はここからだ。(佐藤文孝)
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スポーツ 2022年08月05日 20時30分
楽天・西川に故障疑惑が浮上?「どこか痛めてたのでは」首脳陣激怒の怠慢プレーが憶測呼んだワケ
4日に行われ、楽天が「10-1」で勝利したロッテ戦。「1番・左翼」で先発した楽天のプロ12年目・30歳の西川遥輝の途中交代がネット上で物議を醸している。 西川はこの日3回表に荻野貴司が放った鋭い当たりをジャンピングキャッチする好プレーを見せると、その裏の第打席ではこの回チーム3本目となるホームラン(7号2ラン)を放つなど攻守に活躍。ところが、「10-1」と9点リードの5回裏無死一塁で迎えた第3打席で代打を送られ交代となった。 報道によると、試合後に取材に応じた真喜志康永監督代行は、西川交代の理由について「あんな追い方されると見てる方も気分悪くなるので代えました」、「(試合に)出ている以上は見ている人が納得するプレーをしてもらわないと」と説明。西川は直前の5回表1死、岡大海が放った左中間を破る打球を小走りで処理した結果三塁打としているが、真喜志監督代行はこの守備を怠慢プレーと問題視し交代を決断したという。 >>楽天・石井監督、伊藤トレードの意図説明も「納得できない」の声 放出選手の人選に不満相次ぐ<< 真喜志監督代行を怒らせた西川に対しては、ネット上にも「首脳陣が問題視するのも当然、中継で見てても明らかに全力で走って無かった」、「せっかくいいプレー続いてたのに、こんな形で懲罰交代食らうのはもったいないよ」、「それまで無失点だった岸(孝之)からしてもいい迷惑、案の定その直後に犠飛で失点してるし」といった苦言が相次いだ。 ただ、ファンの反応は批判ばかりではなく、中には走りたくても走れなかったのではという指摘も上がっている。西川は4回表、中村奨吾が左中間に放った大飛球をフェンスに激突しながら捕球しようとするも捕れずに転倒(結果は二塁打)。その後すぐに立ち上がりプレーを続行したが、ネット上には「フェンスにぶつかった時に実はどこか痛めてて、それで全力疾走ができなかったのでは?」という見方も散見される。 プロ入りから昨年までプレーした日本ハム時代(2011-2021)には、緩慢守備・走塁で物議を醸したことが何度かある西川。球界では怠慢プレーを問題視した首脳陣が懲罰交代を命じること自体は珍しくないが、今回のプレーについては故障が原因で悪気はなかったのではとみているファンも少なからずいるようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年08月05日 18時35分
日本ハム・新庄監督、コーチ陣の意見を無視?「俺以外は申告」柳田勝負の舞台裏明かし批判、適切な采配と擁護も
4日に行われ、「3-3」の引き分けとなった日本ハム対ソフトバンク戦。試合後に伝えられた日本ハム・新庄剛志監督のコメントがネット上で物議を醸している。 問題となっているのは、延長12回表2死二塁での采配に関するコメント。この場面は得点圏に走者を置くピンチだったこと、打席にはチームトップの本塁打・打点をマークする主砲・柳田悠岐が入っていたことから、申告敬遠で勝負を避ける選択がセオリー。しかし、新庄監督はマウンド上の7番手・玉井大翔を柳田と勝負させた。 玉井が柳田を左邪飛に打ち取ったため采配的中という形となった新庄監督。ただ、試合後に応じた取材ではこの采配について「ああいう場面はやっぱ、ピッチャーを成長させるために勝負ですよ。俺以外(のコーチ陣)はみんな申告(敬遠策を提言)でした」と、玉井の経験につながると考えた自身の独断だったことを明かしたという。 >>日本ハム・新庄監督、清宮三塁起用へのコメントに驚きの声「そっちの指示じゃないのか」 異例采配を振るった中嶋監督の意図は<< この新庄監督のコメントを受け、ネット上には「結果的には成功だったとはいえ、他コーチの意見を聞き入れないのはどうなのか」、「半々で意見が割れてるならともかく、自分以外の全員が勧めてる策を無視するのはダメだろ」、「今後もこんな調子だと、首脳陣の間に変な軋轢が生じるリスクもありそうだし怖いな」といった苦言が多数寄せられた。 独断で勝負を選択し疑問視されている新庄監督だが、中にはデータ的には理にかなっていたという指摘も上がっている。今回柳田と勝負した玉井はプロ6年目・30歳のリリーフ右腕だが、4日試合前時点では柳田に対被打率「.000(8打数無安打)」と過去1本もヒットを許していない。一方、柳田の後に控えていたデスパイネには被打率「.333(12打数4安打)」と打ち込まれていたため、ファンの間では「相性を考えると、申告敬遠ならその後デスパイネに打たれて負けって展開もあり得たのでは?」といった意見も散見される。 ここを抑えれば負けはなくなるという勝負どころで飛び出た新庄監督のセオリー外采配。独断での実行が正しかったのかどうかはファンの間でも意見が割れているようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年08月05日 15時30分
巨人・大城、打球直撃の観客を笑った?「動作まで真似しててドン引き」試合序盤の一幕に批判、悪気はなかったと擁護も
4日に行われ、巨人が「7-0」で勝利した阪神戦。「7番・捕手」で先発した巨人のプロ5年目・29歳の大城卓三の態度がネット上で物議を醸している。 問題となっているのは、両チーム無得点で迎えた2回表無死でのこと。打席の阪神・佐藤輝明は巨人先発・山崎伊織がカウント「2−1」から投じた4球目のスライダーを強振。打球は本塁後方に高々と上がるフライとなり、大城はバックネット前へ走って追うもファールとなった。この後、打球はバックネット裏最前列にフラフラと落ちてきたが、落下地点に座っていた観客がこれを避けきれずに頭に当ててしまった。 打球直撃後の観客は左手、右手で交互に頭を押さえるなど少し痛そうな様子を見せる。この直後、観客の方を見つつ守備位置に戻っていた大城は一塁側の自軍ベンチ方向に向かい、左手で頭を押さえるジェスチャーを見せながらわずかに笑みを浮かべた。 >>巨人・岡本、三振後の態度に「嫌いになった」と批判 敵ベンチへのバット投げ捨てが物議、際どい球に内心イライラだった?<< 中継カメラに映ったこの一幕を受け、ネット上には「今の大城の態度ヤバいだろ、客を馬鹿にしてるのか」、「ボール直撃した客を目の当たりにしてヘラヘラするのはどうかしてる」、「お客さんが痛がる動作まで真似しててドン引きした、捕手だから人一倍打球直撃の痛みは分かるはずなのに」といった批判が寄せられた。 大城に対する怒りの声が上がる中、一部からは観客側の振る舞いを受けて見せたもので悪気はなかったのではという見方も浮上している。打球直撃後の観客は両手で交互に頭を押さえつつも、少し笑みを浮かべながらグラウンド方向に向かって何か言葉を発していた。この観客の振る舞いを引き合いに出し、ネット上では「お客さんが案外平気でニコニコしてたから、大城もそれにつられた面はあるのでは」とする意見も散見される。 打球直撃後は氷のうを患部に当てつつも、試合を最後まで見届けるなど大きなけがには至らなかった様子の観客。その観客に大城が見せた態度は悪気があったのかなかったのか、ファンによって捉え方が異なっているようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年08月05日 11時00分
阪神の巨人3タテ失敗、原因は矢野監督? ワンサイドゲームを招いた致命的采配ミスとは
完封負けは今季18度目、首位ヤクルト追撃の一番手である阪神が“G3タテ”に失敗した(8月4日)。気になるのは、昨夜から続く矢野燿大監督の淡泊なコメントだ。 「もちろんスライダー系がいいだろうけど、そんなにビックリするようなのがないから。アバウトに行くと、今日みたいな感じになっちゃう」 矢野監督は完封負けと巨人先発・山﨑伊織の印象を聞かれ、トラ打線の不甲斐なさを嘆いた。 >>プロ野球・阪神戦の審判に誤審と批判、「名前で決めつけるな」と指摘も? 大山を驚かせたストライク判定が物議<< 気持ちは分かる。この日は三塁ベースさえ踏むことができなかったのだ。昨夜までの強気はどこへ…。「アバウトに」と矢野監督はボヤいたが、敗因はベンチにもある。 「2回裏、ピッチャーの山崎に打席が回った時、『バントはない、ヒッティングの強攻策だ』って分かったんですが。守っていた野手はもちろん、阪神ベンチは誰も指示を出しませんでした」(プロ野球解説者) 中田翔の適時打で先制点を挙げた後、大城卓三、中山礼都もヒットを放ち、スコアは「0-3」。無死一・三塁となって、投手・山崎が打席に立った。 スクイズなどバント系の作戦が定石だが、原辰徳監督はベンチ内で「バットを振るジェスチャー」をハッキリと見せた。三塁側の阪神ベンチからも見えていたはずだ。取材エリアからも見えた。しかし、矢野監督や阪神ベンチは“無言のまま”だった。 「原監督の采配は強気です。あんなに分かりやすく『打て!』と指示が出たら、逆に阪神ベンチは『裏をかいてスクイズ?』と警戒したかもしれませんが」(ベテラン記者) 山崎のバットから追加点が生まれ、巨人のワンサイド・ゲームになっていく。何人かのトラ関係者に聞いたところ、「打て!」のジェスチャーは矢野監督たちも見えていたようだ。「山崎のヒットは結果論にすぎません」(関係者)と話していたが、守備位置を確認させるなどしておけば、バッテリーも慎重な配球に変えていたはずだ。 「序盤で大量失点を許した先発のウィルカーソンは、二軍落ちが通告されました。7月30日に先発した才木浩人は中6日では投げられないし、桐敷(拓馬)、秋山(拓巳)、村上(頌樹)は新型コロナウイルスの陽性判定を受けたばかりです。8月6日の広島戦には藤浪晋太郎がいますが、一時的に先発投手が不足するかもしれませんね」(前出・プロ野球解説者) また、矢野監督の試合後のコメントは「一歩引いて」というか、淡々と話すことが多くなった。 「3日の同カードで、一塁走者だった阪神・熊谷の二塁へのスライディングを巡り、両ベンチがリプレイ検証を求めました。矢野監督は『セーフではないか?』とリプレイ検証を申し出て、結果、原監督の主張通り、熊谷の守備妨害が取られました。試合後、矢野監督は『熊谷は故意にやったわけではないが、逆の立場だったら(巨人側なら)、オレもリプレイ検証をお願いしていた』と、ヘンに納得していました」(前出・ベテラン記者) 選手をかばう意味で、もっと怒っても良いのでは? 完封負け18回は多すぎる。時折、トラ打線が淡泊になる原因はベンチにもあるのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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