プロ野球
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スポーツ 2021年12月15日 11時20分
巨人、オリ戦力外打者の獲得検討は“ポスト亀井”のため? リーグ事情に逆行する補強戦略はリスク大か
「ポスト亀井」が多すぎるのでは? 原巨人が前オリックス・勝俣翔貴内野手の育成選手としての獲得を検討しているという。検討段階とのことだが、決定と見て間違いないだろう。 >>巨人・小林、4年契約公表に驚きの声「だからトレードされなかったんだな」 成績微妙でも球団に厚遇されたワケは<< 勝俣は東海大菅生高校の出身で、大学も東海大グループの国際武道大学だ。東海大学と言えば、原辰徳監督の母校。「再起をめざす後輩のために」の流れだとしても、不快に感じるファンはいない。ファンに長く愛された左打ちのスラッガー・亀井善行(22年よりコーチ)が引退し、その後継者を望んでいるからだ。 「勝俣も長打力のある左バッターです。オリックスではチャンスがありませんでしたが」(スポーツ紙記者) しかし、「勝俣獲得へ」の一報が飛び込んできたのと同時に聞こえてきたのが、東海大相模高校卒の大田泰示外野手を惜しむ声。右打ちの大田はDeNA入団が決定した。 「右バッターが来季のキーマンになるのではないか?」 そんな予測がセ・リーグ各球団から出ているのだ。右打者がキーマンに――。理由は、簡単だ。セ・リーグ6球団とも、左の好先発投手を抱えているからだ。 ヤクルト・高橋奎二、石川雅規、阪神・高橋遥人、巨人・高橋優貴、メルセデス、広島・床田寛樹、玉村昇悟、中日・大野雄大、小笠原慎之介、DeNA・今永昇太、濱口遥大…。ここに、広島のドラフト1位・黒原拓未(関西学院大)、ヤクルト1位・山下輝(法政大)、巨人2位・山田龍聖(JR東日本)らも加わってくるだろう。また、阪神の左のリリーバー、及川雅貴も先発ローテーション入りに向けて調整を始めている。 「左投手に対し、左バッターを代打起用することは考えにくい。大田なら外野のレギュラー争いに加わってくるでしょうし、右の代打としても使えます」(球界関係者) 巨人には坂本勇人、岡本和真、中田翔がいて、ウィーラー、中島宏之も控えている。原監督は右打ちの好スラッガーは揃っていると判断したのか、前日本ハムの左バッター・西川遥輝も「調査中」だという。 ポスト亀井は必要だ。しかし、右打ちの強打者を積極的に補強しないのは、「左の好先発投手」が増えたリーグ事情に逆行しているようにも見えるが…。 「勝俣は高校時代、U-18大会に出場し、外野手でベストナインにも選ばれています。内野手ではなく、外野手で再スタートを切るのでは」(前出・同) 勝俣は大学4年時、右手有鉤骨を骨折している。当時を知る大学関係者によれば、骨折を隠して試合に出ていたという。手術後も「抜糸したから大丈夫」と出場を志願し、そのド根性に周囲がブレーキをかけていたそうだ。 丸佳浩、松原聖弥、梶谷隆幸。「外野手が3人とも左打ち」なんて日も見られそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年12月15日 10時50分
パ・リーグベストナイン初選出のオリックス山本由伸「一年を通してプレーしてきた部分を評価していただいた」
日本プロ野球機構(NPB)は14日、ベストナインを発表した。全国の新聞、通信、放送各社に所属し、プロ野球取材経験5年以上の記者投票により選出された。パ・リーグの球団別では、前年最下位からリーグ優勝を果たしたオリックスから最多の4人が選出された。5人が初選出となった。パ・リーグは有効投票総数282で、最多得票は山本由伸投手(オリックス)の279票だった。▼パ・リーグ選出選手投手山本由伸(オリックス)初捕手森友哉(西武)2年ぶり3度目一塁手レアード(ロッテ)初(2016年に三塁手部門で選出)二塁手中村奨吾(ロッテ)初三塁手宗佑磨(オリックス)初遊撃手源田壮亮(西武)4年連続4度目外野手杉本裕太郎(オリックス)初吉田正尚(オリックス)4年連続4度目柳田悠岐(ソフトバンク)2年連続6度目DH近藤健介(日本ハム)3年ぶり2度目(2020年に外野手部門で選出)▼オリックス選出選手のコメント山本由伸 「ベストナインに選んでいただいて、とても光栄です。一年を通してプレーしてきた部分を評価していただいたと思いますので、本当に嬉しいです。またこの賞をいただけるように、来シーズンもしっかりと頑張りたいと思います」宗佑磨 「このような賞をいただける日が来るとは想像していなかったのでとても光栄に思います。人生で経験したことのないプレッシャーの中で野球ができたことが僕の人生でとてもいい経験になったので、またこのような経験ができるようにたくさん練習して、来年もまた選出してもらえるような成績を残したいと思います。そしてリーグ連覇、来年こそ日本一、その一つのピースになれるように頑張ります!」吉田正尚 「4年連続で選んでいただき、大変光栄です。チームとしては優勝して、大舞台も経験できましたし、とても有意義なシーズンだったと思いますが、個人としては、まだまだできたことがあったと思いますので、悔しい部分も多いです。来年も引き続き選んでいただけるように、一つでも多くの打撃タイトル獲得をめざして頑張ります!」杉本裕太郎 「シーズンが始まる前は、まさか自分がベストナインに選んでいただけるとは思っていなかったので、本当にうれしく思います。打撃でも守備でも、まだまだレベルアップしないといけないことは多いですが、今シーズンここまで出来た事を自信にして、また来シーズン、この賞に選んでいただける活躍ができるように頑張ります!」▼ロッテ選出選手のコメントレアード 「ベストナインに選出いただきとても光栄に思います。過去にもベストナインには選出していただきましたが、また違うポジションでもこの賞を獲得することができて本当にうれしく思います。来シーズンはよりベストなパフォーマンスをファンにお見せできるように頑張ります。そしてマリーンズにとってもベストなシーズンとなるように勝利に貢献したいと思います。幕張スシ!サイGO!」中村奨吾 「ずっと獲りたいと思っていたこのベストナインを受賞することができ、とてもうれしく思っています。来シーズンも選んでいただけるように、そしてチームの勝利に貢献できるように精一杯頑張っていきたいと思います」▼日本ハム選出選手のコメント近藤健介 「今シーズン、なかなか思うような結果がついて来ない時期もありましたが、昨年に続いてベストナインに選ばれたことをうれしく思います。チームは5位に終わってしまい、個人的にも悔しい1年だったので、来シーズンは新監督の下、今年以上の成績を残して、最後に笑って終えられるようにしたいです」 15日に発表されるMVPはオリックスの山本由伸が、最優秀新人賞もオリックスの宮城大弥が有力視されているが、どうなるのか注目されるところだ。(どら増田)
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スポーツ 2021年12月14日 19時30分
日本ハム・大田のDeNA入りは西川の去就にも影響? 難航予想の新天地探しに光明か、年俸60%ダウンの移籍が成立したワケは
11月16日に日本ハムから来季の契約提示・保留手続きを行わない、いわゆる“ノンテンダー”とされたことが発表され、12月2日にNPBから自由契約選手として公示されたプロ13年目・31歳の大田泰示。14日、DeNAが獲得したことを球団公式サイトで発表した。 >>DeNA、日本ハム・大田獲得意向に疑問の声「獲る必要あるのか?」 ライバルを巡る深刻な事情から反論も<< 球団公式サイトはこの日、「大田泰示選手(元北海道日本ハムファイターズ)と、2022年シーズンの選手契約を結ぶことで合意いたしましたのでお知らせいたします」と大田の獲得を発表。契約の内容については掲載されていないが、獲得発表を伝える報道では現年俸1億3000万円(推定)から8000万円ダウンの年俸5000万円(同)での獲得と報じられている。 大田はこれまで巨人(2009-2016)、日本ハム(2017-)でプレーし、今季までに「770試合・.261・75本・310打点」といった通算成績を残している右の外野手。昨年は自身初のゴールデングラブ賞を獲得するなど守備でも結果を残したが、今季は「.204・3本・20打点」と打撃不振に苦しんだ。 大田の獲得発表を受け、ネット上には「先週調査報道出てたDeNAが獲ったのか、にしても年俸安いな」、「そんな安価で獲れるとは思わなかった、元年俸から比べたら約62%も年俸下がってるのに」、「基礎年俸は抑えて、その分出来高を手厚くしてるんだろうか?」と驚きの声が寄せられている。 一方、「大田の減俸移籍は西川の移籍先探しにも追い風になりそうな気がする」、「あくまで本人の意向次第だけど、大田級の減額が可能ならオファー増えそうじゃない?」、「今んとこ巨人しか動いてないみたいだけど、大田みたいに手ごろなカネで獲れるなら新たに手を挙げる球団も出てくるのでは」と、日本ハム時代の同僚であるプロ11年目・29歳の西川遥輝への影響を推測するコメントも多数挙がった。 西川はプロ入りした2011年から今季まで日本ハムでプレーし、「1227試合・.281・54本・381打点」といった通算成績をマークしている左の外野手。今オフは大田やプロ8年目・32歳の秋吉亮と共に日本ハムをノンテンダーとなっており今後の去就が注目されている。 「西川は過去に盗塁王(2014,2017-2018,2021)、ゴールデングラブ賞(2017-2020)を4回、ベストナインを2回(2016-2017)獲得するなど、ノンテンダー3名の中では最も実績のある選手。ただその分、現年俸も3名の中で最も高い(2億4000万円/大田は1億3000万円、秋吉は5000万円)上、今季は『130試合・.233・3本・35打点』とコストに見合っていない数字に終わったため、移籍先探しは難航するのではという見方も少なからずされています。実際、今オフはここまで資金力のある球団の一つである巨人以外から獲得調査報道は出ていませんが、大田のDeNA入りを受け『大田がこれほど安価で獲れるなら西川も交渉の余地がある』として西川獲得に動き出す球団が出てきたとしてもおかしくはないでしょう」(野球ライター) 大田と同等の年俸ダウン率(マイナス62%)が可能と仮定すると、年俸は約9100万円となる西川。タイトル獲得歴豊富な選手の値段としてはかなりの安価といえるが、果たして“お手頃価格”での獲得を狙う球団は今後現れるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について横浜DeNAベイスターズの公式サイトよりhttps://www.baystars.co.jp/
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スポーツ 2021年12月14日 16時30分
元阪神・鳥谷氏の顔面死球に「大変なことなった」金村氏が当時の衝撃を明かす 「痛くなかった」本人の後年発言にも驚きの声
野球解説者の金村義明氏(元近鉄他)が、13日放送の『金村義明のええかげんにせぇ~!』(MBSラジオ)に生出演。今季限りで現役を引退したロッテ・鳥谷敬氏が見舞われたアクシデントを振り返った。鳥谷氏は、これまで阪神(2004-2019)、ロッテ(2020-2021)でプレーした名遊撃手だ。 >>元阪神・鳥谷氏、知られざる努力を明かし驚きの声 堅守の秘訣は“土”にアリ? 現選手の守備難改善にもヒントか<< 番組では終盤に、今季まで18年間現役生活を送った鳥谷氏の活躍を振り返るコーナーがあったが、その中で進行役のアナウンサーが過去の取材で本人から直接聞いた話として、鳥谷氏は現役中に経験した故障の中で、阪神時代の2017年に負った鼻骨骨折が「一番痛くなかった」と語っていたことを紹介。アクシデントが発生した試合を現地観戦していたという金村氏は、鳥谷氏の発言に「ええ~?」と驚き、当時の衝撃を振り返った。 鳥谷氏は同年5月24日・巨人戦5回裏1死三塁の場面で、巨人先発・吉川光夫がカウント「1-0」から投じた2球目の144キロストレートが顔面に直撃し転倒。約1分後に自力で立ち上がったものの、鼻からの流血をタオルで押さえながらベンチに下がるとそのまま負傷交代。直行した病院で鼻骨骨折と診断されたことが翌25日に球団から発表された。 阪神の本拠地・甲子園で行われた試合をたまたま同球場のスイートルームで見ていたという金村氏。鳥谷が顔面死球を受けた瞬間、現地の観客は「『ギャー!』言うてた、悲鳴が(すごかった)」と当時の状況を伝えた。 また、金村氏自身も「これは鳥谷大変なことなったわ」と、大怪我による長期離脱は避けられないと危惧したとのこと。なお、鳥谷氏は同戦終了時点でプロ野球歴代2位となる1794試合連続出場を記録していたが、当時の報道では故障離脱で記録が途切れるのではという見方も少なからず挙がっていた。 ただ、鳥谷氏は25日以降も登録抹消はされず、フェイスガードを着用した状態で試合出場を継続。金村氏は出場継続だけでなく「宮本恒靖(氏/元サッカー日本代表)みたいな覆面で出てきたのは驚いたね」と、2002年日韓W杯での宮本氏をほうふつとさせる、顔の上半分を覆う黒いフェイスガードを着用した姿に驚愕したと語った。 ここまで話が続いた後、進行役のアナウンサーは過去取材で聞いたもう一つの話として「『鼻の骨折で元々曲がっていた骨が真っすぐになった』ってちょっと喜んでましたよ」と鳥谷氏が鼻骨骨折の“副産物”に喜んでいたという話を紹介。金村氏はこの話にも「へえ~、すごい話やなあ」と驚いていた。 金村氏の発言を受け、ネット上には「自分も悲鳴を挙げた現地ファンの1人、当時は選手生命に響くんじゃないかってめちゃくちゃ心配だった」、「離脱は絶対避けられないって思ってたのに、次の日も代打で試合に出てたから相当ビックリしたな」、「鼻骨骨折してフェイスガード着用って流れは確かに宮本と同じだったな」と当時を思い返す声が寄せられている。 一方、「鼻から相当流血してたのに痛くなかったってヤバすぎだろ」、「速球モロに受けて骨折られたのに痛くなかったって言える感覚は想像できない」、「鼻の曲がりが変わるくらいの衝撃が何ともなかったとは到底思えないが…」と、鳥谷の過去の発言に驚愕するコメントも数多く挙がった。 「鳥谷のアクシデントを伝える当時の記事の中では、死球直後に地面にうずくまる鳥谷の鼻から血が大量にしたたり落ちている写真も複数枚掲載されていました。そのため、当時のファンはほとんどが間違いなく重傷と予想しており、翌日の鼻骨骨折発表でその予想は的中した形になったわけですが、本人はそこまでの痛みではなかったと捉えていることに驚いたファンも少なくないようです」(野球ライター) 鳥谷氏は前述のフェイスガードはアクシデントから3日後の27日に外し、その後もシーズン終了まで打率.290~300をキープするなど特に成績も落としてはいない。「痛くなかった」発言の真相は本人のみぞ知るところだが、少なくともプレー面には支障がなかったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年12月14日 11時00分
又吉FA流出の中日、ソフトB・高橋を人的補償に選択? 地元出身の元ドラ1獲得は球団上層部の悲願か
次は、中日側の番だ。28人のプロテクト名簿を受け取った後、こちらも“即答”となるか、それとも、期限ギリギリまで粘ってソフトバンク側を揺さぶるのか――。 国内フリーエージェント権(以下=FA)を行使した中日・又吉克樹投手の福岡ソフトバンクホークス入りが決定したのは、12月13日だった。ソフトバンクは宣言前から「興味アリ!」と明言していたので驚きはなかったが、同時に聞こえてきたのは「人的補償で揺れる」の声。その人的補償について、不可解な情報も流れていた。 >>中日・与田前監督への球団代表の発言にファン激怒 根尾・石川育成に失敗と酷評? 3年連続の失言に呆れ声も<<「又吉は今季チーム最多の66試合に登板しています。8年間で400試合に登板してくれたリリーフ投手がいなくなるのは、大きな痛手です。でも、慰留交渉を重ねていき、球団は『説得は無理』と感じていたようです」(地元メディア) 宣言前の慰留交渉の段階で「覚悟していた」というわけだ。 その“退団前提”に加えて、こんな情報も聞かれた。 「又吉がFA宣言しそうという一報が出たのと同時に、獲得に名乗りを挙げると見られた球団は、ソフトバンク、阪神。中日球団の一部スタッフが『プロテクト名簿漏れ』となる選手リストを“想像”していたようです」(前出・同) 今さらだが、FA選手を獲得した場合、人的補償が発生することが多い。そのFA選手の年俸額が旧在籍チームにおいて何番目に多いのかでランク付けされ、又吉はBランクの「中日内4~10位」と見られる。中日が人的補償を求めた場合、旧年俸の40%と、プロテクト名簿28人から漏れたソフトバンク選手の誰かを引き抜くことができる。 「中日は、お膝元の岐阜県出身の高橋純平投手が欲しいようです」(前出・同) 高橋は県岐阜商高からソフトバンクに進んだが、2015年のドラフト会議当時、中日も1位入札に参加している。「一軍戦力になるまでさほど時間も掛からない」「エースになりうる大型右腕」と評されたが、プロ入り後は苦しんでいる。 「当時、中日のゼネラルマネージャーだった落合博満氏は、今永昇太(現DeNA)の1位指名を推し、中日グループとして、『中京圏の高橋で行かせてくれ』と主張したんです」(球界関係者) 打線強化で、若手の大砲候補を狙うという話もある。ソフトバンクは人材の宝庫だ。 また、中日は外国人選手の見極めには定評がある。リリーバー・又吉の抜けた穴を新外国人投手で補うとすれば、ソフトバンクから提出されるプロテクト名簿を、じっくりと時間を掛けて検討することもできる。 ソフトバンクの側からすれば、又吉獲得は朗報だが、二軍で鍛えている最中の有望な若手は喪失したくないはず。若手中心の名簿を作れば、レギュラークラスの選手が狙われる。中日は、年俸査定は“辛口”と言われるが、資金力はある。地元愛で高橋の一本釣りか、それとも、打線強化か。立浪和義新監督の狙いは…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年12月13日 18時30分
プレーだけじゃない! 古巣復帰の“TBS戦士"藤田がDeNAにもたらすもの「苦しい時期にアドバイスできたら」
2012年シーズン途中、ベイスターズから楽天ゴールデンイーグルスに突然トレード移籍することになった藤田一也。2004年、暗黒時代真っただ中のベイスターズに、自ら入団したいと公言し「ベイスターズ以外なら社会人」と誰よりも“横浜愛”を持つ男のトレードに、チームメイトはもちろん、ファンも涙した。 その後はイーグルスでレギュラーを奪取し、2013年に球団初のリーグ優勝、日本一に貢献。ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞3回とチームの中心選手として輝き続けたことで、ベイスターズファンは複雑な思いを抱き続けていた。実際、交流戦で横浜スタジアムでプレーした際は、23のユニフォームやタオルを掲げるベイスターズファンが多く見られ、当時のキャプテン・筒香嘉智をはじめ、田代富雄コーチら多くの元戦友と笑顔で交流する姿も、藤田の不変の人望の厚さを証明していた。 そんな特別な存在が10年ぶりにベイスターズに復帰することが決定。会見の席で三原一晃球団代表は「OBでもあり、球団には彼の人柄を含めて藤田一也ファンが多くいる」と明かし、チーム内で待望論が湧いていたことをうかがわせた。楽天でも「ライバルの若い選手からでも、質問されたら答えますよ。野球には“絶対こうじゃなきゃダメ”というものはないので“僕の場合はこうだよ”と、伝えるようにしています。それぞれ自分に合ったものを早く知ってもらい、少しでもその選手のためになってくれたらいいなと思ってやっています」と惜しみなく自らの経験を伝授していた。 会見でも「聞かれれば答えます」とキッパリとコメント。「優勝、日本一を経験すると、人としてもプレーヤーとしても、一回りも二回りも大きくなれるし、実際に優勝してみないと分からないことがある。優勝争いの苦しい時期にアドバイスできたら」と技術面の他に、精神面でもチームを支えていくと明言した。 「ベイスターズで優勝したい」暗黒期のTBS時代に入団した際に掲げた大きな目標を、10年の時を経て横浜で成し遂げるチャンスを得た藤田一也。ずっと持ち続けてくれた「ベイスターズ愛」を成就させるため、来年序盤からメチャメチャに飛ばしていく。 取材・文・写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年12月13日 17時30分
オリックスが新入団会見、D1位の椋木蓮「最終的には守護神をやりたい」将来のクローザーに意欲!
オリックス・バファローズは11日、大阪市内のホテルで『新入団発表会見』を行った。今年のオリックスはドラフト会議で、支配下7選手、育成3選手を指名、契約をしている。 会見に出席した中嶋聡監督は「始めに、うちのスカウト陣に才能ある選手を獲得して頂き感謝したいと思います。今年のドラフトは欲しいと思う選手を全部獲れたという印象です。この選手たちが全日本や侍ジャパンに選ばれるようなところまで指導していきたいと思います。皆様、任せてください。今年のシーズンは全員で戦いました。新人だろうがベテランだろうと関係なく全員が優勝のピースだと思っています。その中には、もちろんこの10人もピースに入って欲しいですし、なってくれると思っているので選手の皆さんは頑張ってください」と新入団選手たちにエールを送った上で、「プロ野球はとても厳しい世界です。10名の選手が入りましたが、十数人の選手が辞めていきました。その選手たちが初めに思う事は「後悔」だと思います。1日1日のあれをやっていれば良かったなど思い、今後悔していると思います」と戦力外となった選手の気持ちを話し、「そういう選手にならない為にも、今日より明日、明日より明後日、毎日上手くなりたいと思って野球をしてほしいと思います」と期待を込めた。 最後に「来年はリーグ連覇をめざしてやっていきますので、この10名がしっかり戦力として入っている事を願って挨拶としたいと思います」と語った指揮官は、10人の選手を“戦力”だとハッキリ言った。今年は高校生を1人しか指名しなかったことからも、選手層をより厚くするドラフトだったと言えるだろう。 「MAX154キロの伸びのあるストレートと斜めに鋭く曲がるスライダーが武器。先発でもリリーフでも対応でき、1年目からフル回転の活躍が期待される即戦力投手」というドラフト1位の東北福祉大学、椋木蓮は「(ユニフォームは)テレビで見るより生で見た方がデザインがカッコよかったので、早く色々なユニフォームを着たいと思いました。また、ユニフォームを着て皆さんに投げている姿を見て頂けたらと思います。(東北楽天)イーグルスの岸投手に憧れているので、伸びるストレートだったり、隅に投げるコントロールを参考にして工夫して投げていたので、そういう投手になれたらと思います。チームの連覇に向けて少しでも戦力となれるように、また日本一になれるように自分も頑張っていきたいと思います」と自身をアピール。さらに「最終的には守護神をやりたいです」と大学時代も経験していたクローザーを目標に掲げていた。 現在、クローザーはベテランの平野佳寿が務めているが、セットアッパーのヒギンスが退団しており、チーム状況によっては先発に限らず後ろを任される可能性もありそうだ。今シーズンのリーグ優勝を経たチームは、来シーズン日本一に向かう戦いになるだけに、椋木らルーキーにかかる期待は大きい。(どら増田 / 写真・Rinco)
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スポーツ 2021年12月13日 15時30分
元横浜・斎藤氏、松坂プロ入りへの本音明かし驚きの声「当時言ってたらバッシング確実」 自軍の獲得失敗に内心喜んでいた?
DeNAの斎藤隆・一軍チーフ投手コーチ(元横浜他)が、12日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)にVTR出演。今季限りで現役を引退した西武・松坂大輔にまつわる裏話を明かしネット上で話題となっている。 番組では松坂をゲストとしてスタジオに迎え、西武(1999-2006,2020-2021)、ボストン・レッドソックス(2007-2012)、ニューヨーク・メッツ(2013-2014)、ソフトバンク(2015-2017)、中日(2018-2019)で過ごした現役時代の活躍や人気ぶりが紹介される。斎藤氏はプロ1年目・18歳当時の松坂の人気ぶりが紹介される中でVTR出演し、自身が所属していた横浜には入団してほしくなかったと当時の心境を明かした。 >>引退の西武・松坂、デビュー戦から異例の事件勃発の大物ぶり!「またやったらぶっ殺す」敵打者を大激怒させた衝撃の一球<< 1998年に横浜高校のエースとして甲子園春夏連覇を達成するなど輝かしい実績を残した松坂は、同年ドラフトで横浜、西武、日本ハムの3球団から1位指名を受け、抽選の結果西武が交渉権を獲得。ただ本人は当時、意中の球団は横浜と公言しており、今回の番組でも「横浜高校で3年間育ててもらった思いは強かったですし、そのままベイスターズに入れるのが一番いい流れなのかなと当時は思ってましたね」と語っている。 ただ、その横浜でエースとして活躍していた斎藤氏は、当時の心境について「高校生にビクついてるわけじゃないけど、来るとなると…」とコメント。仮に松坂が横浜に入団すると、自身の立場が脅かされることになるのではと危惧していたことを明かした。 迎えたドラフトではクジが外れ松坂の横浜入団は実現しなかったが、「今となってはホッとしたなというのが正直。『あぁ、よかった』みたいな」とこの結果に内心安堵していたという斎藤氏。「(松坂入団なら先発ローテが)1枠なくなるんですよ。結構、死活問題ですから」と、松坂の入団先は自身のキャリアを左右しかねない重大な問題と捉えていたと振り返った。 斎藤氏の発言を受け、ネット上には「松坂の横浜希望は知ってたけど、横浜側の選手がこんなこと考えてたとは知らなかった」、「入れば確実に戦力になるのに、それ以上に自分の立場が失われることを心配してたのか」、「当時こんなこと言ってたらバッシングは確実だっただろうな」と驚きの声が寄せられている。 一方、「確かにルーキー時代の松坂は斎藤ですら立ち位置奪われかねないほどの活躍だった」、「実際に松坂の1年目の数字は斎藤を上回ってるしなあ」、「松坂は西武初年度に大暴れしてるわけだから、結果的に斎藤さんの考えは正しかったと言えるな」と理解を示す声も多数挙がった。 「西武に入団した松坂は翌1999年に『25登板・16勝5敗・防御率2.60』でパ・リーグ最多勝(高卒新人では45年ぶり)に輝くなど大活躍を見せましたが、同年の斎藤氏は『26登板・14勝3敗・防御率3.95』と勝利数、防御率などで松坂の後塵を拝しています。そのため、仮に松坂が横浜に入り同様の数字を残していれば斎藤氏がエースの座を失っていた展開もあり得たわけですが、その松坂の実力をドラフト前から評価し同僚となることを敬遠していた斎藤氏は見る目があったのではと考えているファンも少なからずいるようです」(野球ライター) 斎藤氏はVTR内で「プロとしてアマチュアの人にそういう思いを抱いたのは(松坂が)最初で最後」と、後にも先にもアマ選手に対してこのような感情を抱いたことはなかったとも明かしている。横浜のエースをプロ入り前の時点で恐れさせたことも、松坂のすごさを物語る伝説の1つだと言えそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年12月13日 11時30分
ロッテ井口監督がオーナーに報告、小島&藤原が来シーズンより背番号変更!
千葉ロッテマリーンズの井口資仁監督は10日、東京都新宿区にあるロッテ本社を訪問し、重光昭夫球団代表取締役会長オーナーにシーズン終了の報告をするとともに、ドラフト会議で指名した新人選手による新入団発表会を行うことを報告した。 今シーズンは、オリックス・バファローズとシーズン終盤まで熾烈な首位争いを繰り広げ、優勝マジックが点灯しながら、1敗も許されない状況で東北楽天イーグルスに敗れたため、あと一歩のところでロッテはオリックスに優勝を許し、クライマックスシリーズでも好勝負を繰り広げたものの、1つも勝てなかった。井口監督は「今シーズンのご報告をさせていただき、重光オーナーからは激励の言葉をいただきました。私からは本日、新入団発表会に出席する今年の新人選手たちは非常に楽しみな逸材ばかりで期待をしていただきたいというお話もさせていただきました。来年はシーズン終了のご報告だけではなく新戦力を加えてチーム力を上げてリーグ優勝、日本一のご報告が出来るように頑張っていきたいと思います」と来シーズンでのリベンジを誓っている。 また、井口監督は12日に西東京市内で野球教室を行い、小学生86人が参加。井口監督は子どもたち相手に楽しく教えることができたようで、「今日は母校の中学校のグラウンドをお借りして野球教室を行いました。地元の子どもたちと触れ合うことができて良かったです。子どもたちのレベルアップのサポートになれたのであれば幸いです。短い時間でしたが、とても楽しい時間となりました」と充実した1日を過ごしたようだ。 なお、球団から小島和哉投手が「43」から「14」に、藤原恭大外野手が「2」から「1」に来シーズンから背番号が変更されることが発表され、小島は「今年の活躍を評価していただいてこの番号をいただけるのは凄く嬉しい思いと、来年またしっかり頑張らないといけないなという気持ちで身が引き締まっています。小宮山(悟)さんと大谷(智久)さんという早稲田大学の大先輩の方たちがつけていた番号でもあるのでより一層、日々精進して頑張りたいと思います」と伝統の継承を明言。藤原は「チームの中心選手がつける番号をいただけて、とても嬉しいです。千葉ロッテマリーンズを背負ってプレーをする自覚と責任を持って日々を大切にしながらやっていきたいと思います」と中心選手としてさらなる飛躍を誓っていた。(どら増田)
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スポーツ 2021年12月13日 11時00分
巨人・岡本、シーズン中から故障を隠していた? 復活へ向け打撃改造スタートも先行きは不透明か
僅か、1・27センチ。日常生活の中では“誤差”だが、プロ野球選手が使うバットでは「こんな違うものなのか?」と感じるそうだ。 巨人・岡本和真内野手がジャイアンツ球場での自主トレ後、記者団の要請に応じ、来季の展望などについて語ってくれた。 >>巨人・小林、4年契約公表に驚きの声「だからトレードされなかったんだな」 成績微妙でも球団に厚遇されたワケは<< バットをモデルチェンジするという。これまでは33・5インチのバットを使ってきたが、34インチ(約86・36センチ)に変更する。「1・27センチ」ほど長くする目的は、パワーではなく、バットスイングの遠心力で打球を飛ばすためだ。 「ヤクルトとのCSファイナルステージ第3戦(11月12日)の試合前、岡本は打撃練習をやっています。その時の軽めのバットスイングが、バット変更のヒントになったようです」(スポーツ紙記者) その第3戦ではベンチ入りメンバーからも外されている。CSシリーズでの試合出場もゼロだ。左脇腹痛によるもので、 「終盤戦の打撃不振も左脇腹痛が影響していたようです。結構、ガマンしていたみたい」 と、関係者が明かしてくれた。 岡本は智辯学園高校(奈良県)の出身だ。同校は冬場の練習期間に1メートルもの竹バットで打撃練習を行う。素振り、ティー打撃、マシン打撃などバットを振る練習は全て、それで行われる。 野球経験者なら分かると思うが、下半身の力が弱い者、スイング・バランスの巧く取れていない者が長尺バットを振ると、身体がグラつく。長尺バットを振り続けることで下半身が強化されていく。 また、「竹バット」というのも、ポイントだ。バットの芯にしっかりボールを当てなければ、手のひらにジ~ンと痛みが伝わってくる。それでマシン打撃も行われるため、ミート力も習得できる。 今回、岡本がバットを長くするのは原点回帰でもあり、その地力もすでに持っているようだ。 野球用具の変更、オフの打撃改造について、野手出身のプロ野球解説者がこう言う。 「野手に限らず、プロ野球選手は毎年、打撃フォームや投球フォームをマイナーチェンジさせています。相手チームにも研究されていますし、2年続けて同じスタイルでは成長できません。成功もあれば、失敗もありますが」 前出の関係者によれば、今季、巨人打線が低迷した原因は、「間の取り方、タイミングの取り方が巧くいかなかった」という。これも前年オフ、打撃フォームをマイナーチェンジさせた結果だ。もちろん、選手個々は良かれと思って“改造”に踏み切ったのだが。 気になるのは、今年は東京五輪による変則日程で、通常よりもオフの期間が短いこと。一部報道によれば、巨人は通常、中6日で回す先発ローテーションを、「中4、5日」に変更するという。プロ野球選手にとって、変化は必須だが、「時間が足らない」のでは…。(スポーツライター・飯山満)
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