プロ野球
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スポーツ 2020年03月16日 11時30分
ロッテ、移籍1年目の美馬が開幕投手を託された真相 井口監督が抱く思惑、作戦成功し記録樹立なるか
今季もBクラスなら、「暗黒時代」ということになる。 千葉ロッテマリーンズは、今季の開幕投手を美馬学だと発表している。フリーエージェントで「巨人に交渉勝ち」して獲得した右腕である。期待の大きさはもちろんだが、美馬自身も新天地での働き甲斐を実感しているだろう。 「美馬はソフトバンクとの相性も良く、好スタートを切りたいとする井口(資仁)監督の計算でしょう」(スポーツ紙記者) しかし、この抜擢には「危険な賭け」も含まれていた。 昨季の美馬は、ソフトバンク戦7試合に登板し、3勝1敗。防御率1・97とバツグンの強さを誇った。ソフトバンクを初戦で叩けば、チームは間違いなく勢いに乗る。この戦略は間違っていないが、こんな指摘も聞かれた。 「背番号18は何をやってるんだよ!?」 今季より、エースナンバー18を背負うのは、7年目の二木康太だ。昨季まで18番を背負っていた涌井がトレード放出され、その継承者として選ばれた。近年で言えば、「18番」は、故・伊良部秀輝さん、清水直行、涌井秀章らが付けてきた。二木にはまだ投手タイトル獲得の実績はなく、将来性を重視しての継承劇だった。 その二木について、聞いてみた。 「近年、『今年こそは』と首脳陣が期待してきた投手です。後半戦に息切れするというか、スタミナ不足の印象もありますが、低めにボールを集め、粘り強いピッチングができる好投手です」(プロ野球解説者) 期待のエース候補を開幕投手に抜擢すれば、ファンも「チームの若返り」「世代交代」の印象を持つだろう。1月の自主トレ期間中の情報だが、「井口監督は二木か、背番号が『16番』に昇格した種市の開幕投手を考えている。美馬は第2節の初戦に」とも言われていた。 二木、種市ともに、キャンプ、オープン戦を順調に送っていた。それでも、井口監督が開幕投手を美馬に決めた理由が興味深い。 「二木はプロ3年目に一軍に定着しました。以後、先発投手としてやってきましたが、まだ2ケタ勝利を収めたシーズンはありません。二木に2ケタ勝利を収めさせるため、あえて開幕戦を外したんです」(球界関係者) 開幕カードを「3連戦の初戦」と置き換えれば、その意味は明白だ。3連戦の初戦はエース投手をぶつけてくることが多い。「エース対決」となれば、ロースコアで相手打線を抑えていたとしても、黒星を喫するケースも少なくない。つまり、井口監督は二木にエース対決を避けさせ、勝ち星を伸ばすつもりなのだ。“温情”、“親心”だが、これではエースナンバー継承の前段階ではなく、前々段階だ。 「打線にも懸念材料が残っています。サードのレギュラーを予定している移籍2年目のレアードですよ。前半戦は爆発しましたが、後半戦はイマイチでした。トータルでの打率も2割4分8厘まで落ち込みました。後半戦のまま、今季がスタートしたら…」(前出・同) 千葉ロッテが鳥谷を緊急で獲得した理由として、レアードへの不安が挙げられている。投手は美馬、打撃陣は鳥谷に助けてもらう。千葉ロッテは世代交代の難しい時期にあるようだ。佐々木朗希が早く一軍に昇格し、ストレートで三振の山を築く…。そんな“爽快な野球”を見せてもらいたいものだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年03月16日 11時00分
オリックス、西村監督「去年と同じ結果になる」OP戦4連敗で終了
プロ野球オープン戦オリックス 4-6 阪神▽15日 大阪・京セラドーム大阪 無観客試合 プロ野球のオープン戦は15日、最終日を迎えた。オリックスは13戦3勝8敗2分で、11位という結果になった。最後は11日の中日戦に敗れ、阪神には3連敗。4連敗のフィニッシュに、西村徳文監督はタメ息をつくしかなかった。特に最終戦となった15日の試合は、守備の乱れから失点に繋がるなど、内容も悪く、指揮官が頭を抱えるのも無理ない。 「内野手がピッチャーの足を引っ張ったというところじゃないですかね。あまりにも多かった。この阪神との3連戦、開幕は延期になってますけど、しっかりした形というものを見せたかった。それが逆の結果になったので。そこを休んで練習、あるいは開幕までにある試合の中でしっかりやっていかないと。去年と同じ結果になってしまうと思う。つまらないミスからの失点というところで、何とか今年は改善していこうとキャンプからスタートしたわけですからね」 オープン戦の最終日に、チームに対して監督が喝を入れた形となったが、「今は4月10日の開幕を目指しているわけですから、4月10日までしっかりいろんなことをやりなさいということですよ」と、開幕延期を前向きに捉えて、チームに足りない部分を補っていく方針だ。 また、勝利の方程式については、「まだ言えません」としつつも、「コットン(注・ディクソンの愛称)は9回、海田も8、7回には入る。ヒギンスは連投が大丈夫か、もう一度見てみたい。クリア出来れば入れていきたい」と語り、モヤとの外国人枠問題も考えながら、ヒギンスの適性を見ていくことになりそう。 「アウトに出来るものアウトにしていかないと」 昨年最下位だったオリックスが浮上するためには、キャンプからコツコツとやってきたことを今一度、見直していく必要があるのは間違いない。時間が出来た分、有効的に活用してもらいたい。(どら増田)
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スポーツ 2020年03月14日 11時00分
ソフトB・ムーアも開幕後はスランプに? 上沢、山岡、小川が中盤以降に失速…オープン戦奪三振王たちの末路
2月16日~3月15日の日程で行われているプロ野球オープン戦。新型コロナウイルスの影響で無観客というアクシデントがありつつも、各球団はシーズンへ向け主力の調子や新戦力の見極めに努めているが、そのような中早くも存在感を発揮している新助っ人がいる。それがソフトバンクのムーアだ。 昨年12月にデトロイト・タイガースからソフトバンクに入団したムーアは、オープン戦でここまで3試合に登板し「2勝0敗・防御率0.00・13奪三振」という数字をマーク。現時点(11日終了時点)の奪三振数が全体トップということもあり、ソフトバンクファンから寄せられる期待も日に日に高まっている。 ただ、ここ3年のオープン戦の個人投手成績を振り返ってみると、奪三振数トップだった投手はいずれもその後の本シーズンで苦しみを味わっている。 昨年のオープン戦で24個の三振を奪い奪三振王に輝いた日本ハム・上沢直之は、同シーズンの開幕戦で自身初の開幕投手を務め6回3失点と粘投。この試合を含め6月までに11試合に登板し、「5勝3敗・防御率3.15・64奪三振」とまずまずの成績を残していた。 しかし、6月18日DeNA戦の6回裏、相手打者・ソトの放った打球が自身の左膝を直撃。これによって「左膝蓋骨骨折」で全治5か月と診断された上沢は手術を余儀なくされ、その後2019年シーズン中に戦線復帰を果たすことはできなかった。 2018年のオープン戦で22個の三振をマークし奪三振王となったオリックス・山岡泰輔は、開幕から先発ローテーション入り。しかし、5月5日~7月28日にかけての11登板で「0勝8敗」を喫するなど勝ち星に見放される日々が続いた。 その後8月初旬から中旬の期間に中継ぎへ配置転換されたことが契機となり、同月下旬からは先発として復調した山岡。ただ、最終成績は「7勝12敗・防御率3.95・121奪三振」と、前半戦の不振を全て取り返すことはできなかった。 2017年に24奪三振をマークしオープン戦奪三振王となったヤクルト・小川泰弘は、4月1日~5月20日にかけての8試合で「4勝2敗」と序盤は好調。しかし、同月27日中日戦で背中を痛めて戦線離脱すると、復帰後はリリーフに配置転換された。 7月7日広島戦で1イニング6失点を喫するなど、リリーフとしては今一つ振るわなかった小川。その後同月29日から再び先発に戻ったが、シーズン成績は「8勝7敗・防御率2.83・109奪三振」と物足りない成績に終わっている。 過去3名の奪三振王たちはいずれも、シーズン序盤は好調ながら中盤以降に不調、アクシデントに襲われている。このことを考えると、不振の理由は開幕前のオープン戦の段階で、早くも調子のピークが来てしまい、その後の練習でも持ち直せなかったことではないかと思われる。 今シーズンは新型コロナウイルスの影響により、本来20日に予定されていた開幕が4月以降に延期されることが決定している。普段のシーズンに比べ調整が難しくなること、そして過去3年の“タイトルホルダー”のその後を踏まえると、ムーアにもまだあまり期待しすぎない方が賢明かもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年03月13日 11時50分
ロッテ鳥谷、二軍で潰される? 巨人戦は波乱の予感、調整も「最もイヤな思い出」になる可能性も
鳥谷敬内野手(38)が千葉ロッテ二軍に合流した。入団が遅れたため、春季キャンプをやっていない。「一人でできる練習は全てやってきた」と語っていたが、一人で行う練習には限界がある。実戦感覚を取り戻すのがまずは一番だが、鳥谷は“二軍の流儀”苦しむことになりそうだ。 「ロッテ選手の方から鳥谷に挨拶に行きました。雰囲気の明るいチームだし、すぐに馴染めそうな感じでした」(スポーツ紙記者) 新背番号「00」のアップ用ジャージーに袖を通し、打撃練習にも加わった。阪神時代と変わらない柔らかく、シャープなスイングで快音を響かせていた。その打撃を見る限り、阪神退団後もバットを振り続けてきたことが分かる。また、守備練習が始まった頃には、井口資仁監督(45)の姿も。セカンド、ショートの両方に入って軽快な動きを見せていた。それに指揮官も満足げな表彰を浮かべていたが、これがヤバイのだ。 「鳥谷はプロ1年目から、ずっと一軍でプロ野球生活を送ってきましたからね。調整のため、二軍の練習施設を利用したことはあっても、二軍戦には出場したことがないはず。長期に渡る連続試合出場の記録が証明するように、ずっと一軍でやってきましたから」(プロ野球解説者) そもそも、二軍選手とは、大きく分けて2通りのパターンがある。一軍を目指して頑張っている「これからの選手」と、すでに一軍レベルにはあるが、故障・リハビリなどのため、一時的に調整している選手だ。鳥谷は、後者のパターンということになる。 前者の選手は鳥谷のような調整組を“標的”にするのだ。 「二軍でチャンスを待っている若手、中堅は、鳥谷のような一軍での実績を持つ選手に対し、“全力”でぶつかってきます。『何で!?』って思うくらい…」(関係者) 実は、現役生活が晩年に差しかかったベテランが「もっともイヤな思い出」として語ることが多いのが、二軍調整なのだ。ベテラン投手であれば、持ち球の変化球をテストするつもりで投げたら、若手は意地になってバットに当てようとする。バッターであれば、「ぶつけても」の気持ちでインコースを攻めてくる。それで自信喪失になった話はないものの、二軍戦での成績が上らず、一軍復帰が遅れることが多々あるという。 「三浦大輔(現DeNA二軍監督)の引退を早めたのは、二軍戦とも言われています。技巧派投手だった三浦は、2ストライク前に積極的にバットを振ってくる二軍選手に、やりにくいと感じていました。そもそも、ベテラン投手には、2ストライクまで追い込む変化球と、ウイニングショットで使う変化球があります。後者のボールをなかなかテストできず、苦労していました」(前出・同) 対戦相手が一軍バッターであれば、ウイニングショットまで待っても対応できるとし、ギリギリまで甘いボールを待つ。二軍選手には一球で仕留める打撃技術がないから、初球から打って出る。これに苦しむのだ。 ロッテ関係者によれば、鳥谷の実戦デビューは3月17日の巨人二軍戦になるという。阿部慎之助二軍監督のもとで、一軍昇格を狙う“技術不足の若手投手”が、「鳥谷を抑えた」という実績を求めて、初球からエグイコースを攻めてくるのは必至だ。 繰り返しになるが、鳥谷には二軍経験がない。こうした独自の雰囲気に思うような調整ができないのでは…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年03月12日 17時30分
ラミレス監督も「プレッシャーに打ち克つ」と太鼓判! DeNA新キャプテン・佐野恵太が目指す不動の四番の座
4年目の佐野恵太が11日、横浜スタジアムでのオープン戦で2本のホームランを放ち、4打点と爆発。チームを勝利へ導いた。「甘い球が来たら初球から行くのが自分の長所」の言葉通り、2本ともにファーストストライクを迷いなく振り抜き、3回の1本目は外角高めのフォークを、8回の2本目は内角のスライダーを、それぞれセンターの深いところの右左に叩き込んだ。「日を重ねるごとに感覚は良くなっている。調子が悪かった時には打てなかったストレートを弾き返せるように打席に入る」ことで、調子は上向きになったと振り返っていた。 オープン戦はこれまで全て4番を任されていたが、結果は今一つで、周囲の雑音が聞こえて来そうな状況でもあった。だが、この日の結果を受け、ラミレス監督も「全打席とも良かった。打点は今日でチームトップで、全体でも上の方の9(点)、これで心配は拭き消した。いい意味での変化があり、成長が見えた」と満足げな表情を見せた。更に「毎試合使えば25から30本くらいホームランを打てる」とそのポテンシャルを認め、「時には苦しむだろうが、プレッシャーに打ち克ってくれると信じている」と改めて4番の座を任せることを示唆した。 昨年は開幕から代打として無類の勝負強さを発揮し、徐々に首脳陣の信頼を勝ち取ると、8月には4番に座るまでに成長。今年は去年までベイスターズの象徴・筒香嘉智が任されていた4番、レフト、そしてキャプテンと、全ての役割を引き継いだ。「激しい外野手争いだが、期待に応えられるように頑張りたい。ゆっくり調整していいような立場ではない。打てる日ばかりではない」と、気を引き締めていた。 もちろん、筒香の大きすぎる穴を佐野一人で埋める訳はないが、引き継いだポジション的に期待は自然と大きくなる。そんな周囲の声を力に変えて、25歳の若きキャプテンがベイスターズを悲願の優勝へ向かって牽引して行く。 取材・文 ・写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年03月12日 17時00分
ヤクルトベンチ「当たったら死ぬぞオイ!」 阪神藤浪へのヤジが物議、「誰がヤジ飛ばしたんだ」犯人捜しも
11日に行われたヤクルト対阪神のオープン戦。この試合中にヤクルトベンチから飛ばされたヤジが、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、4回裏2死の場面。ヤクルトの打者は塩見泰隆、阪神の投手は藤浪晋太郎という状況だったが、2ボール2ストライクから藤浪が投じた150キロの速球が塩見の頭部付近へ向かう暴投に。塩見が体をひねりながら間一髪で回避したため、この一球は大事には至らなかった。 塩見が回避した直後、テレビ中継の映像は一度阪神ベンチ内の映像に切り替わった。するとその直後、ヤクルトベンチから「当たったら死ぬぞオイ!」というヤジが飛ばされた。 今回の一件を受け、ネット上のファンからは「当たったら死ぬぞってなんだその言い方は」、「誰が言ったか知らんがヤクルトには失望した、無観客だから余計に目立つし」、「野次が飛ぶのは当然、そりゃ大事な選手の頭に抜け球がいったら怒るだろ」、「ヤジがひどいじゃねえよ、藤浪のコントロールの方がよっぽどひどいぞ」といった反応が寄せられている。 同時に、「藤浪の野次は誰が言ったのか出所が気になるな」、「口汚いヤジ飛ばした奴誰だよ」、「ヤクルトベンチの誰がヤジ飛ばしたんだ、特定して問題にした方がいい」と犯人捜しにも発展している。 「頭部付近に抜け球が当たると打者に脳震とうや目・鼻・顎の骨折をもたらす危険性があり、高校野球やメジャーリーグでは過去に死亡事故も起きています。そのため今回、藤浪が投じた抜け球に、怒りのあまりヤジを飛ばした人物がいたのは致し方ないところかもしれません。試合が通常とは違い無観客で行われていた点も、余計に注目が集まってしまった要因といえるでしょう。ただ、ファンならともかく同じ土俵で戦う他球団の人間が投手を口汚くヤジるのは、報復死球のリスクなども考えると控えた方がいいのではとも思いますが…」(野球ライター) ここ数年は制球難に陥り死球も数多く与えていることから、「またか」と呆れ声も挙がっている藤浪。ただ、同戦で投じた抜け球はこの1球だけで、この日は「4回無失点・2安打・1四球」と上々の数字を残している。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年03月12日 11時40分
日本ハム・栗山監督、今年も清宮を“えこひいき”? 新助っ人を差し置いての起用もあるか
清宮幸太郎が“実戦”に帰って来た。調整が遅れていた分を、開幕戦の延期で“チャラ”にできるかもしれない。 ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテ対北海道日本ハムのオープン戦で、清宮が途中出場した(3月11日)。翌12日のスポーツメディアでは、「9回表の初打席でヒット」と結果だけが報じられていた。しかし、厳密に言えば、同日の清宮は“守備だけ”で終わる可能性が高かったのだ。 「7回表の攻撃が終わり、清宮が一塁の守備に入りました。7回表は8番、9番、1番が打席に立ち、三者凡退。8番に入っていたビヤヌエバに代わって、一塁の守備に入りました。事前に7回裏から守備に入ると言われていたのか、清宮はハツラツとグラウンドに出て行きました」(関係者) 日本ハム打線の攻撃は、この時点で残り2イニング。7回表が1番バッターで終了したので、8回表の攻撃は2番バッターから始まる。「8回=2、3、4番。9回=5、6、7番」。つまり、日本ハム打線で残り2イニングで一人も走者を出せなければ、8番に入った清宮には打席が回ってこない。守備だけで終わる可能性もあったのだ。 結果的に、清宮にも打席が回ってきたが、この守備に就かせてから打席に入らせた栗山采配について、こんな声も聞かれた。 「やっぱり、栗山監督の愛情。この一言に尽きます。途中出場でもっとも難しいのは、代打。試合の流れみたいなものがあって、それを読むのが難しいんです。いったん、守備に就いてから打席に入ることかできたので、清宮は試合の雰囲気、流れをつかんでいました。流れをつかむ機会を与えた栗山監督の優しさですよ」(プロ野球解説者) “清宮への配慮”は、他の日本ハムナインも感じ取っていたという。 9回、清宮は甘いコースに入ってきた直球を打ち返し、初打席初安打をマークした。清宮は一塁ベース上で笑顔を見せたが、他選手は淡々としていた。「この程度で喜んでいるようでは…」と思っていたのではないだろうか。 清宮は右肘の手術で大きく出遅れている。二軍スタートというのが周囲の一致した意見だが、 「正三塁手を予定して獲得したビヤヌエバの打撃がイマイチ。清宮にもチャンスが出てきました」(前出・同) 三塁に指名打者候補の近藤などが入り、指名打者で清宮が入る可能性もあるという。 栗山監督も「一軍で使う」つもりがあるから、守備から試合に出させたのだろう。こんな風に指揮官に気を遣わせる状況を卒業しなければ、本当の意味での飛躍はない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年03月12日 11時35分
オリックス西村監督「ロドリゲスの打席増やしていく」初打点!
プロ野球オープン戦オリックス 2-4 中日▽11日 大阪・京セラドーム大阪 観衆0人(無観客試合) オリックスは11日、大阪・京セラドーム大阪で、中日とオープン戦を行った。 オリックスの先発は、近畿大学からドラフト3位で入団したルーキーの村西良太。対する中日は、昨年11勝を挙げている柳裕也が先発。村西は初回、平田良介にタイムリーを打たれ先制を許すも、その裏、新外国人ロドリゲスが来日初タイムリーを放ち同点に追いつく。 中盤は村西、柳ともに立て直して行ったが、中日打線は5回に再び村西を捕らえ、スクイズと大島洋平のタイムリーで2点を勝ち越し。村西はこの回でマウンドを降りた。オリックス打線は柳を相手に6回を3安打、6三振と封じ込まれてしまう。 その後、中日は6回に渡辺勝が2番手の山田修義から、タイムリースリーベースを放ち1点を追加。オリックスは最終回、宗佑磨のタイムリーで1点返すも万事休す。結果は前日とは真逆で、中日が勝利。この2連戦を1勝1敗で終えている。 試合後、オリックスの西村徳文監督は「多くの球数を投げたから最後はバテたかな」と初先発の村西の投球を分析した上で、「これからクリアしていかないと。あとは立ち上がりですね。(今後も)先発させます!慣れさせないといけない。5回まで投げられたのは良かった。球威的にこれから上がって来る。先発陣が数的にどうかな?という部分で、チャンスですから。モノにしてもらいたい。他のピッチャーにもチャンスを与えたいですね。それが誰なのかはそのうち分かりますよ(笑)。ロドリゲスも打席は増やして行きますよ。逆方向に打ってくれたのは魅力的」と村西のピッチングと、ロドリゲスのバッティングについて振り返った。 先発ローテーションの枠が埋まらないオリックスにとって、開幕延期はプラスに考えたいところ。オープン戦は13日からの阪神3連戦を残すのみ。延期期間中の過ごし方が貴重な時間になるのは間違いない。(どら増田)
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スポーツ 2020年03月11日 17時00分
元巨人・堀内氏「投げこみが足らんな」 ソフトバンク戦10失点の戸郷に苦言、「去年の日本シリーズみたい」の声も
元巨人監督でプロ野球解説者の堀内恒夫氏が、10日に自身のブログに投稿。巨人のプロ2年目投手・戸郷翔征に苦言を呈した。 同日に行われたソフトバンクとのオープン戦に、先発として起用された19歳の戸郷。しかし、初回にバレンティン、松田宣浩に一発を浴びるなどして5失点を喫すると、3回、4回にもそれぞれ失点。「3.2回10失点・9安打3本塁打・5四球」の大炎上で敗戦投手となっている。 この日の戸郷の投球について、堀内氏は「10失点か。まぁ、これはオープン戦で練習だからね」としつつも「内容が良くなかったねぇ」とバッサリ。 続けて、「今日の投げ方じゃあボールがシュートぎみに入ってきちゃって 外に投げてもありゃ打たれちゃうわな」と、球がシュート回転したことが大炎上の原因と指摘した。 また、堀内氏は「今日は最初から変化球投げる時は腕が落ちるし 80球過ぎたあたりから完全に腕が下がっちゃってバテてるのがわかる あれじゃあボールがどこ行くかわからんよ」と、投球フォームやスタミナ面にもダメ出しをした。 これらの不安要素の理由を、「俺が思うに投げこみが足らんな」と推測した堀内氏。「開幕が延期したことを少し時間をもらったとプラスに考えてしっかり調整しなくちゃな」と奮起を求めていた。 大炎上を喫した戸郷に対しては堀内氏だけでなく、ネット上のファンも「内容が酷すぎる、去年の日本シリーズみたいな打たれ方じゃないか」「ここまで良い投球が続いてて、開幕ローテも当確と言われてるだけに失望も大きい」、「悪いところが全部出たと思って開幕までに修正してほしい、そうじゃないとシーズンでは絶対通用しない」といった厳しいコメントを寄せている。 戸郷は昨年10月22日の日本シリーズ第3戦、3番手で登板するもソフトバンク相手に「0.2回4失点・3安打・2四球」と攻略され敗戦投手になっている。今回堀内氏が苦言を呈した大炎上には、もしかしたら5カ月前の苦い記憶も関係していたのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について堀内恒夫氏の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/horiuchi18/
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スポーツ 2020年03月11日 11時45分
元・阪神の鳥谷、開幕延期でロッテに最大のチャンスもたらす? その一方で巨人・菅野ら開幕投手は苦悩の日々か
「早めに言ってくれ…」 プロ野球開幕戦が新型コロナウイルスの感染・拡大防止のため、延期となったのは既報通り。12球団関係者は納得していたが、新たな問題が発覚した。先発投手の調整だ。 「開幕投手の調整です。ファンに向けての発表をしていない球団もありますが、ほぼ全球団はエース級のピッチャーを立てています。彼らは少なくとも、3月20日の開幕戦に合わせて調整してきました」(ベテラン記者) 巨人・菅野智之は一部メディアに「3月20日にピークを持っていく。それで…」と語っていた。20日、本当に試合で投げたのと同じくらい練習で体を疲れさせ、その後も調整していくつもりなのだろう。 「オープン戦で調子の良いピッチャーが、体調を崩してしまう危険性もあります。もちろん、その反対もありますが」(前出・同) NPBは今後、4月中の開幕を目指して協議を続けていく。12日にその代表者会議が開かれるが、そこで「4月のいつ頃が開幕戦になるのか」の目安を立てられなければ、菅野や他球団の開幕投手は今後の調整がますます難しくなるだろう。 しかし、こんな声も聞かれた。 「10日、ローテーションの3番手を予定している戸郷がめった打ちにされています。まあ、再調整の時間稼ぎになれば…」(関係者) また、この開幕戦の延期を“ビジネスチャンス”を変えようとする球団もあった。千葉ロッテだ。千葉ロッテは10日、トラのレジェンド・鳥谷敬の入団を発表した。その鳥谷を指して、 「阪神の選手グッズの売上げですが、鳥谷のグッズがほぼ毎年、売上げトップなんです。その鳥谷グッズのロッテ版を作れば、確実にさばけます。阪神ファンが鳥谷のロッテグッズを買ってくれるのは間違いありません」(前出・同) 阪神ファンが「ロッテ版・鳥谷グッズ」を購入すれば、大きな収益となるだろう。鳥谷のロッテでの推定年俸は1600万円。あっと言う間に元手を取り戻せるだろう。 巨人は投手の再調整、一方ではビジネス。まあ、こんな風に前向きに考えなければ、やっていけないというのが球界のホンネだろう。強がっている菅野にしても、本当は調整が難しいと思っているはず。強がりもエースも仕事だから仕方ないか…。(スポーツライター・飯山満)
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