プロ野球
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スポーツ 2020年03月08日 17時30分
今シーズンのプロ野球、助っ人の帰国が相次ぐ? 9年前もあった“日本脱出”、帰国選手たちの共通点とは
新型コロナウイルスの感染拡大により、現在オープン戦が無観客試合となっている球界。20日に迫っている開幕を筆頭に、シーズンへの影響を危惧する声は後を絶たない。 そんな中で複数見受けられるのが、「感染拡大の影響で帰国・退団する助っ人が現れるのでは?」という声。新型コロナへの不安を理由に“職務放棄”する可能性を指摘する意見だが、実際に2011年には、東日本大震災による影響を理由に帰国・退団した助っ人がいる。 2011年1月に巨人が獲得したバニスターは、メジャー時代にシーズン12勝をマークしたこともあった先発投手。そのため、先発ローテの一角として稼働することが期待されていたが、福島第一原発事故への不安を理由に3月15日に母国アメリカへ“家庭の事情”という名目で無断帰国した。 これを受けた球団は何度も再来日を要請するも、バニスターはいっこうに日本に戻ってこず。そのため、巨人はバニスターを他球団への移籍が制限される「制限選手」として申請し、NPBもこれを受理して4月2日に公示。ただ、その後当人から「もう野球はやらない」という申し入れを受けたことにより、同月26日に通常の引退選手と同じ扱いである「任意引退選手」として公示された。 2009年オフに楽天に入団した中継ぎ投手のモリーヨは、右ひじの炎症に見舞われたこともあり来日1年目の登板数はわずか7試合。ただ、球団は翌年も契約を継続するなど、セットアッパー、クローザー候補として期待をかけていた。 しかし、震災発生後の3月下旬に“家族を安心させるため”と母国ドミニカに一時帰国したモリーヨは、その後再来日しないまま4月上旬ごろに“震災で精神的な打撃を受けた”という理由で自主的な退団を申告。これを球団側も了承したことで、4月14日に退団することが発表された。なお、モリーヨはその後マイナーリーグや台湾リーグでプレーしている。 2010年オフに横浜が獲得したリーチは、震災後の3月17日にチームに所属する他の助っ人たちと共に母国アメリカへ一時帰国。ただ、他の助っ人が再来日する中、リーチは家族の反対を理由に再来日しなかったため、4月1日に「制限選手」としてNPBに公示された。 リーチはその後「このまま退団だろう」という大方の予想を裏切り、7月8日に再来日したため同日付で「制限選手」から支配下に復帰。ただ、不安でプレーに身が入らなかったのかこの年、8試合の登板で挙げた白星はわずか1勝。結局同年オフに自由契約となり、以降はマイナーリーグでプレーを続けている。 上記の3名はいずれも、家族の存在が帰国・退団と密接に結び付いている。リーチのように家族から大反対を受けて自身の行動が押さえ付けられるパターンもあるため、各球団の担当者は助っ人本人だけでなく家族の意向もしっかりと見極める必要があると言えそうだ。 現時点では新型コロナへの不安を理由に、帰国・退団した助っ人は1人もいない。ただ、今後の状況次第では、この懸念が現実のものとなる可能性も否定はできないのではないだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年03月08日 11時30分
ヤクルト・青木にサイン盗み疑惑? 過去から聞こえてくる雑音、自らのバットで封じ込められるか
東京ヤクルトスワローズの青木宣親が日本球界に復帰して、3シーズン目を迎える。すでにベテランの域に入っている38歳は今なお、シュアなバッティングを披露し続けている。 だが、その見事なプレーぶりとは裏腹に、稀代のヒットメーカーの周囲には今季、耳を塞ぎたくなるような話題も付きまとっていた。 昨年末から今年にかけ、MLBのアストロズが2017年シーズンにサイン盗みを行っていた事実が明らかになった。組織ぐるみでの悪しき行為が発覚したことにより、アストロズ球団へ罰金などの処分が下される等、現在も揺れ続けている米野球界。その中で、一部日本のファンの間では、当時所属していた青木の関与の可能性についての声も挙がっていたことも事実だ。そして、これについては今後、答えが出ることはないかもしれないが、野球ファンにとっても決して愉快な話ではない。 だからこそ、過去から聞こえてくる雑音を振り払うには、もはやプレーを見せ続けるより手段はないだろう。 今季からチームのキャプテンに任命され、今まで以上に先頭に立ち、引っ張っていく存在となった。また、昨季まで主軸だったバレンティンが移籍したこともあり、打線の中でも青木のバッティングがより、重要度を高める場面が増えて行くはずだ。 そして、その期待通りに、ここまでのオープン戦では好調な打撃を発揮している。先月29日の巨人との初戦から出場し、いきなり本塁打を含む3安打を記録している。さらに、翌日の同じカードでもヒットを放ち、チームの勝ち越しに貢献している。6回表のランナー1・3塁で迎えた第3打席、フルカウント後に高めの真っすぐを強引にはじき返したこの打席の内容は、ややボール気味だったものの、失投をしっかりと捉えての安打であり、相変わらずの選球眼の良さと積極性が存分に表れていた。 何より、ベテランともなれば、開幕までに時間をかけて合わせてくる選手も少なくない中で、青木が見せている今年の春のここまでのコンディションは、一気にピークに作り上げてきたような仕上がりだ。 指揮官も変わり、昨年の低迷から再出発を図る東京ヤクルトを導いて行く存在として、これほど相応しいプレイヤーも見当たらない。昨シーズン終了後も、NPB通算打率歴代1位を保持、球史に名を刻む高みにも上り詰め、そしてその姿は今季もスタジアムで躍動する。 青木宣親はグラウンドに立ち、そのバッティングで結果を残し、答えを出し続けて行く。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年03月06日 19時00分
巨人・阿部二軍監督にパワハラ疑惑? 「ぶっ飛ばしてやろうか」不振の助っ人への発言、「期待の言葉もかけてるのに」との指摘も
巨人・阿部慎之助二軍監督がモタに対して口にした発言が、ネット上の巨人ファンの間で物議を醸している。 モタは2019年1月に育成選手として巨人に入団し、2月28日に支配下選手へ昇格した期待の24歳。同月16日から行われているオープン戦では、3月1日ヤクルト戦終了時点で「.348・2本・4打点・8安打」と好成績を残していた。 しかし、3月3日日本ハム戦で「4打数無安打・2三振」に終わると、同4日の日本ハム戦では「5打数無安打・5三振」とまさかの大ブレーキ。2試合をまたいで6打席連続三振を喫するなど、一転して不振に陥っている。 報道によると、4日の試合を翌5日にチェックしたという阿部二軍監督は、囲み取材の中でモタの5三振に対し「知ってますよ。ぶっ飛ばしてやろうかと思った」と笑い交じりに発言。モタは3、4日の2試合で打率が「.250」と1割も落ちているが「それで何を本人が感じたか。そこで今までのハングリーさがなくなった瞬間にもっと打てなくなる。研究もそうだし、探求心を持ってほしい」と奮起を促したという。 今回の一件を受け、ネット上のファンからは「冗談のつもりだとしても、こんなパワハラ気味な言い方はよくない」、「この調子だといずれ緒方みたいに騒動を起こしそう」、「ちゃんと期待の言葉もかけてるのに、パワハラってのはちょっと言い過ぎじゃない?」、「最近は何でもかんでもパワハラとか言われるし阿部も難しいところだな」いった反応が多数寄せられている。 「一昔前の球界では、時には暴力も辞さない高圧的な指導は当たり前のように行われていましたが、現在ではパワハラとして問題視されるケースが多くなってきています。記憶に新しいところでは昨シーズン、広島・緒方孝市監督が6月30日DeNA戦後に野間峻祥を平手で複数回殴打。これを受けた球団側が厳重注意処分を下したことが7月24日に発表されると、ネット上では『いくら怒ってたとしても手を出すのはダメ』、『完全なパワハラ、即刻辞任すべき』と批判が巻き起こりました。なお、緒方監督はその後10月1日、成績不振を理由に辞任すると発表しましたが、当時は『パワハラ騒動の影響もあったのでは?』と推察するコメントも複数見受けられました」(野球ライター) 阿部二軍監督は現役時代の2012年、日本シリーズの試合中に牽制のサインを見落とした先発・澤村拓一のもとへ歩み寄り、「しっかりしろ!」と頭を1回叩いたことがある。この時は球場に笑いが起こるなど特に問題視はされなかったが、そこからは約8年が経過しているだけに、“再犯”を心配しているファンも多いようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年03月05日 18時10分
元巨人・上原氏、無観客試合の悪影響をスバリ 「観られてる、観られてないは全然違う」選手のメンタルに言及
元巨人・上原浩治氏が4日、自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿。新型コロナウイルスの影響による、プロ野球の無観客試合について言及した。 NPBは先月26日、予定されていた一軍オープン戦全72試合(2月29日~3月15日)、ファーム春季教育リーグ33試合(ウエスタン2月29日~3月11日/イースタン3月1日~12日)を無観客で開催すると決定。これ以降、各球場ではNPBの決定通りに無観客試合が行われている。 無観客試合について、聞き役の動画スタッフから「観客がいないとパフォーマンスは下がったりしますか?」と質問を受けた上原氏は、「『プロだから(大丈夫)』って意見は聞きます。でも、僕は間違いなく下がると思います」と断言。 続けて、「アドレナリンとかそういうもの(の出方)が全然違う。それはもう(現役を)やった身としてもはっきり分かることですから。やっぱり観られてる、観られていないっていうのは全然違う」と、自身の経験を踏まえて無観客の影響を語った。 一方、上原氏は「『打球音がすごい』っていうのはすごく感じると思う。あとは選手の声。どういう声を出してるのかは普段の試合では聞こえないから、『こういう声を(グラウンドの)中では出してるんだな』というふうに感じることはできると思います」と、無観客試合には普段とは違う楽しみ方もあると指摘。 ただ、「やってる側としてはやっぱり寂しいというか、物足りないのはちょっとあると思いますね」と、選手側は違和感を抱えたままプレーしているのではとも推察していた。 今回の動画を受け、ネット上のファンからは「『ファンの声援が力になる』っていうのはよく聞くけど、あれは全部が全部リップサービスって訳じゃないんだな」、「確かにどんなプレーしてもシーンとなってたらテンション上がらないだろうなあ」、「そもそもプロ野球は観客ありきの興行だから、無観客で行われることは現場もフロントも想定してないよな」、「興行が成り立ってない今の状態は一体どこまで続くのか…」といった反応が多数寄せられている。 「早く収まることを願うしかないですよね」と早期の新型コロナ終息、そして通常開催の再開を願った上原氏。感染拡大の影響が長引くことに心配を募らせているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCGynN2H7DcNjpN7Qng4dZmg
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スポーツ 2020年03月05日 17時30分
過去の助っ人スターターはパッとしないが…DeNA、マイケル・ピープルズにかかる期待
ベイスターズの新加入外国人ピッチャー、マイケル・ピープルズが3日のイーグルス戦で先発し、オープン戦デビューした。 この日は3回を投げ被安打6、与四死球2、3失点と精彩を欠いたが、前回登板から12日も間隔が空いた上に、慣れない日本の柔らかいマウンドをしきりに気にする場面も見られたことからも、次回の巻き返しを望みたいところだ。 ピープルズは、ベイスターズでは一番の長身国吉佑樹と同じ196センチの右腕。2012年にアメリカでマイナー契約し、翌年からは主にスターターを任され、昨年はAAAで22試合に先発し10勝6敗、防御率3.98の成績を残した。ストロングポイントは「長い回を投げられること」と自ら話している通り、昨シーズン144回2/3を投げ抜いた実績もあるだけに、先発ローテーション入りし、イニングを稼いでくれることを期待されている。 過去のベイスターズの外国人先発ピッチャーの成績と言えば、勝利数では2014年から3年間在籍したギジェルモ・モスコーソの17勝が最多。続く2017年入団のジョー・ウィーランドは球団史上初の10勝を挙げ、2年間在籍で通算14勝を記録した。上記2名のほか、活躍したイメージがあるのは、2001年入団のシェーン・バワーズ、2002年のクリス・ホルト、同年のドミンゴ・グスマン、2004年のセドリック・バワーズ、同年のスコット・マレン、2008年のマイク・ウッド、2009年のスティーブン・ランドルフ、同年のレス・ウォーランドらが思い浮かぶが、暗黒時代だったことを加味したとしても、決して大活躍はしていない。どちらかと言えば、期待外れの場合が多く、近いところで2017年のフィル・クラインは、1億5000万円の大型契約を結び、大きな期待を抱かせたが、僅か2勝に終わった。 最近はスペンサー・パットンやエドウィン・エスコバーら、リリーフピッチャーを獲得し、貴重な戦力として機能させているベイスターズ。キャンプの練習時にも、投手陣から「ピーちゃん」との愛称で呼ばれ、すっかりチームに溶け込んでいるピープルズは、久々の“稼げる”先発として日本で輝くことができるのか。次回登板に注目してみたい。取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
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スポーツ 2020年03月05日 17時00分
ソフトバンク・千賀に「早く打たれてくれ」? 女房役の甲斐が暴露、史上初“育成ノーノー”の緊迫した場面で感じていたこととは
ソフトバンク・甲斐拓也が、元ロッテ・里崎智也氏が4日に自身のユーチューブチャンネルに投稿した動画に出演。昨シーズン経験したノーヒットノーランについて言及した。 昨年3月18日にユーチューブチャンネルを開設した里崎氏は、チャンネル登録者が現役時代の背番号と同じ「22」万人を突破(5日正午時点では約23.5万人)している。里崎氏はこれを記念し、3日にアップした動画の中で、「初めてゲスト呼びます」と発言。そのゲストとして今回登場したのが、2017年ごろから注目の捕手として名前を挙げていた甲斐だった。 甲斐は昨年9月6日ロッテ戦、2010年育成ドラフトの同期である千賀滉大を捕手として好リード。球団では76年ぶり2回目、そして育成出身としては史上初となるノーヒットノーランをアシストしている。 この一戦について、里崎氏から「いつから緊張しだしたの?」と聞かれた甲斐は、「8回が終わってからですね」と最後の9回を目前にしたタイミングだったと回答。 ただ、「(それ以前の回から)やっぱり意識はしてて、正直7回までは『早くヒット1本打たれてくれ』と思ってました。悪い(考え)ですけど、早くヒット1本出てくれたら、すごく気持ち的にも楽になるのにと思ってて」と快挙を意識するあまり、相当なプレッシャーを感じていたことも吐露した。 そんな状況の中、8回に千賀が三者連続三振を奪ったことで、「絶対にこれはもう(ノーヒットノーランを)やらんといけん」と腹を括った甲斐。「そこからは変な緊張感がありましたね」という心境で、9回の守備に向かったと語っていた。 この他にも、甲斐は2010年ドラフトでソフトバンクに指名された際の内幕や、これまで師事したコーチから受けた言葉などについて、動画内で言及している。 今回の動画を受け、ネット上のファンからは「意外と緊張するタイミング遅いな、自分は5回くらいからあるかもってソワソワしてた」、「必死に投げる千賀に打たれてくれは口悪すぎる(笑)」、「同期バッテリーだから何としてもって思いは一段と強かっただろうな」といった反応が多数寄せられている。 ちなみに、甲斐が8回直後から感じた緊張は伝播したのか、9回の千賀は先頭から2者連続で四球を与え無死一、二塁のピンチを招いている。この時の点差はわずかに2点で、一発を浴びれば快挙どころか敗北の危機さえあったため、最後のアウトを奪うまではお互いに気が気では無かったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について里崎智也氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCFCtAX45lgHcf4s0vAgAxww
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スポーツ 2020年03月05日 11時45分
DeNA、苦しみから解放された三浦二軍監督の台頭は間近? “センバツ無観客化”がラミレス監督の投手運用に影響する可能性
センバツ甲子園の「無観客化」が、セ・リーグの優勝争いにも影響を与えそうだ。 日本高野連が3月19日から始まる第92回センバツ大会を「無観客で行う」と発表したのは既報通り。最終決定ではない。「その方向で進めてもらう」という言い方で、同11日にファイナルアンサーを出す。出場校、そして、高校野球ファンにとって、まだ最悪の事態はまだ避けられていないのだ。 この高野連の“決め切れなかった”苦渋の様子は、プロ野球が参加した「対策連絡会議」にも影響を与えていた。対策連絡会議とは、プロ野球、Jリーグが合同で新型コロナウイルスの感染・拡大防止を話し合うものだ。 同会議に関わったNPBの要人がこう言う。 「開幕は予定通り3月20日で、開幕から数試合を無観客で行う意見と、開幕を延期させる2案があって、現時点では後者が濃厚です」 開幕が延期されると、セ・リーグは大きなダメージを受ける。広島、東京ヤクルト、DeNA、阪神の4球団の本拠地は“屋外球場”である。「五輪開催中はペナントレースを中断」「10月24日にはセ・パともにクライマックスシリーズを開幕させたい」という日程条件を考えると、怖いのは雨天による試合中止だ。 「連戦に次ぐ連戦も、覚悟しなければなりません」(前出・同) 夏の甲子園大会で甲子園球場を明け渡す阪神は、深刻だ。それ以上にダメージを被りそうなのが、横浜DeNAベイスターズだ。 「今年のDeNAを警戒する声はかなり多い。筒香が抜けても、外国人選手が活躍しそうなので打線の破壊力は落ちていません。でも、投手陣の顔ぶれは去年とさほど変わりません」(プロ野球解説者) DeNAは「クローザーの山崎(康晃)に繋ぐ」という勝利の継投パターンができている。しかし、その山崎を連投に次ぐ連投の中で、全てを託すことはできない。 「ラミレス監督はこれまでも夏場に一時的な代役クローザーを探すなどし、山崎がパンクしないように配慮してきました」(スポーツ紙記者) しかし、これまでとは状況が違う。ラミレス監督の延長された任期は「1年」。当然、優勝して、もうしばらく続けたいと思っているはずだ。 「次期監督候補の筆頭とされるのが、今季から二軍監督に配置換えされた三浦大輔氏。投手コーチだった昨季は、ラミレス監督と選手の間に立って、その立ち位置に苦しんでいました。二軍監督になって自由に立ち回ることができるからか、ハツラツとしています」(前出・同) 変則の連戦日程を切り切るには、二軍投手を一人でも多く一軍に輩出させなければならない。ラミレス監督が投手陣の苦しいやり繰りを乗り切った時、「勝因は三浦二軍監督」なんてことにならないか? (スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年03月04日 20時35分
過去の企画はいずれも失敗…プロ野球、“鳴り物応援禁止”に不安の声 6500人以上動員が減少した球団も
グラウンドでプレーするプロ野球選手を、応援歌やトランペット、太鼓などを用いて応援するいわゆる“鳴り物応援”。プロ野球の世界では一般的なこの応援スタイルを、具体的な期間は不明ながら一軍、二軍の公式戦で禁止する案が浮上したと複数メディアが伝えている。 報道によると、今回の一件は3日にNPBとサッカー・Jリーグが合同で実施した、「新型コロナウイルス対策連絡会議」の中で浮上したもの。NPB側は会議に同席した感染症の専門家チームから、鳴り物応援に潜む感染リスクとして「2メートル以内の濃厚接触」、「観客が向き合って大声を出す」といった事柄を指摘されたという。 これを受けたNPB側では、公式戦での鳴り物応援の禁止する案が浮上。ただ、今回の会議では結論は出ず、9日に予定される第2回会議でも引き続き検討が行われると伝えられている。 今回の一件を受け、ネット上のプロ野球ファンからは「それで予定通り開幕できるなら賛成」、「今の状況を考えると、球場に行って生で試合が観れるだけでもありがたいな」、「黙ってジッと試合観るなんてつまらない、これなら延期にしてくれた方がマシ」、「禁止するくらいなら無観客のままで全然いい、どうせ勝手に歌い出したりする人はいるだろうし」、「そもそもどうやって禁止するんだよ、太鼓やラッパは入口で弾けるけど大声を取り締まるのは不可能だろ」と賛否の声が挙がっている。 一方、「過去の鳴り物禁止企画は不評だった気がするが大丈夫なのか?」、「鳴り物禁止って昔どっかの球団がやって失敗してなかった?」、「過去は失敗ばかりなのになぜこの期に及んで鳴り物禁止案が浮上するんだろうか」といった指摘も複数見受けられた。 「鳴り物応援の全面禁止は過去に複数球団が公式戦で単発企画として実施していますが、どの球団でもその後のルール化には至っていません。また、2011年6月30日に『Sound of Ball Game』と題し鳴り物応援禁止試合を実施した楽天は、当該試合の観客動員数が9649人と同年シーズン平均の1万6225人より6500人以上も減少。集客面に大きな影響が出たことから、翌年以降は実施されず1度の試みで終わっています。プロ野球の鳴り物応援は、1978年ごろに広島ファンが始めたことから本格的に定着したとされています。そこから約40年の間に『球場での応援=鳴り物応援』という図式が形成され、それが動員に響くレベルでファンの間に根付いていることが、鳴り物応援禁止がルール化できない最大の理由なのではないでしょうか」(野球ライター) 今後も継続するかは不明だが、サッカー界ではJ1・神戸が既に先月23日のJ1開幕節で実施している鳴り物応援の禁止。同戦では会場内で特に混乱は起きず、観客動員数も開幕節全体で2位となる2万5059人を記録したということだが、果たして球界の対応はどうなるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年03月04日 15時25分
広島・バティスタが「世界一のファン」 ドーピング違反で契約解除、惜別のSNS投稿に反響続々
広島・バティスタが4日、自身のインスタグラムに投稿。2016年から4年間所属した球団やチームメイト、ファンに向けて感謝を述べた。 昨年6月7日のドーピング検査で禁止薬物の陽性反応が出たことが、約2か月後の8月17日に発覚したバティスタ。その後、NPBから9月3日に、6か月の出場停止処分が下された。 この処分が3月4日に解けることから、今後の去就に注目が集まっていたが、保留選手名簿に残していた球団は処分の最終日となる3月3日、バティスタと契約を解除したことを発表している。 4日午前1時ごろにバティスタは承認済みフォロワーに向けて投稿し、「広島に所属する機会を与えてくれたことを神に感謝します。また、球団社長や監督・コーチ、そして最高のチームメイトに感謝します」とスペイン語で感謝。同時に、自身がお立ち台に立つ姿やチームメイトとの練習風景を収めた写真を20枚公開した。 さらに、バティスタはこの投稿の直後にインスタストーリーにも、自身が打席に立つ姿やファンが声援を送る風景が映し出されたテレビ画面を収めた画像を4枚アップ。そのうちの1枚に、「世界一のファン」と英文を添えている。 今回の投稿を受け、ネット上の広島ファンからは「バティスタがインスタに広島の思い出写真上げててめっちゃ寂しい」、「投稿見て『もうこのバッティングは見られないんだな』って思ったら泣けてきた」、「クビにされた恨みもありそうなのに、世界一のファンって言ってくれてありがとう」、「処分最終日になっての解雇は不服だけど、これにめげずに野球頑張ってほしい」といった反応が寄せられている。 2016年3月9日に育成選手として広島に入団した28歳のバティスタは、長打力が評価され翌2017年6月2日に支配下選手に昇格。同年のシーズンを含めてこれまで通算263試合に出場し、「.257・62本・145打点・198安打」といった数字を残した。こうした打撃面での貢献に加え、広島がドミニカで運営する育成施設「ドミニカカープアカデミー」の出身選手であることから、ファンからは“バティ”という愛称で呼ばれ親しまれていた。 ドーピング違反の影響で広島を去ることになったバティスタに対し、「契約解除は当然の判断」、「発覚時点で即解雇でもよかった」と厳しい目を向けるファンは多い。しかし、その一方で別れを惜しむファンも少なからずいるようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用についてバティスタの公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/b.a.t.i.s.t.a.95
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スポーツ 2020年03月04日 11時50分
阪神が敵視するのはあの球団 他球団も警戒する中、藤浪が勝負のカギとなる可能性も? 矢野監督の評価変わるか
前回ヤラレた相手に、再登板。矢野燿大監督の藤浪に対する評価が見えてきた。 阪神・藤浪晋太郎投手の“追試登板”が変更された。当初は鳴尾浜の二軍球場での近大戦で登板するはずだった。それが同日、甲子園球場で行われる広島東洋カープとのオープン戦に変わった(天候不良で中止)。藤浪は前回の広島戦(2月23日)に投げている。成績は2回を投げ、四死球3、被安打3、失点3。イヤなイメージは残っているだろう。投手陣を預かる福原忍投手コーチも「いろいろあって…」と、登板変更の理由を教えてはくれなかった。 「大学生相手にぶつけて(死球)、万が一のことがあったら一大事ですよ」 そんな際どいジョークも飛び交っていた。 しかし、この変更の理由を追ってみると、藤浪自身に事情があったわけではなかった。藤浪が一軍の広島戦で投げる代わりに「登板」がなくなったのは、高橋遥人。高橋は二軍の近大戦にも登板の予定はないという。 「高橋は左肩に故障歴があります。天気予報では4日は暖かくないみたいなので、無理をさせないことにしました」(関係者) つまり、高橋は今季の矢野構想に入っており、「怪我をさせたくない」とし、慎重になったのだ。藤浪が代役に決まったのは、同じ4日の登板に向けて調整していたからだろう。 二軍選手が主力の代役を務め、それをきっかけにブレイクした話はたくさんある。藤浪もそうなってくれれば良いのだが、矢野監督のコメントは”ビミョ~”だ。 「開幕一軍メンバーに生き残れるか?」の記者団の質問に対し、「そういう目線はおかしい」と否定した上で、こう続けていた。 「目の前のことに集中してやるのは大事なこと。もっと先の目指すところがある」 額面通りに受け止めれば、戦力というよりも、復活を目指している途中。藤浪は厳しい評価を受けていると解釈できる。 しかし、こんな情報も聞かれた。藤浪にも「絶対にチャンスが来る」というのだ。 「阪神が今季の要注意チームとして挙げているのが、DeNAなんです。DeNAをマークしている球団は他にもあります。主砲・筒香はいなくなりましたが、ロペス、ソト、新加入のオースティンも良い。宮崎、梶谷がいて、佐野、伊藤、細川らの若手も成長しています。右バッターの多い打線になりそうですが」(前出・関係者) DeNA打線が右偏重打線となって、藤浪にチャンス到来となる根拠だが、藤浪のストレートはシュート回転することが多い。そのため、右バッターは「ぶつかってくる」と、一瞬、錯覚してしまうそうだ。近年は、そのままぶつけてしまうが…。右バッターがもっともキライな投手が藤浪なのだ。 昨季、阪神は16勝8敗1分けと大きく、DeNAに勝ち越している。勝因だが、阪神側はDeNAの本拠地・横浜スタジアムに行くと、「打てそうな気になるからだ」と話していた。確かに同球場は広くはなく、ホームランの出やすいバッター・パラダイスと位置づけられているが…。DeNAを今年も“お客サマ”にしなければ、阪神は優勝戦線で戦えない。藤浪の復帰が阪神の大きなキーポイントになってきた。(スポーツライター・飯山満)
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2020年01月10日 11時40分