プロ野球
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スポーツ 2020年02月17日 20時30分
新型コロナの影響が球界にも? ジェット風船、ファンサービス、試合…広がる自粛に「下手したらシーズンも」との危惧も
来月1日に開催が予定されている東京マラソン。17日、その東京マラソンが一般枠ランナーの出走を取りやめにすると複数メディアが報じた。 報道によると、今回の一件は新型コロナウイルスの感染拡大を受けてのもので、この影響により出走を取り消される一般枠ランナーは約3万8000人に上るとのこと。また、大会運営に携わる約1万1000人のボランティアも、大幅に人員が削減される見通しであるという。なお、今回出走取消となった一般参加者には来年の大会への出場権が与えられるが、参加料は返金されない方針であることも伝えられている。 2007年にスタートした東京マラソンは、毎年100万人以上の観衆を集める国内屈指の規模を誇る大会。しかし、東京五輪男子マラソンの代表選考会を兼ねている今大会は、日本記録保持者・大迫傑(ナイキ)や前日本記録保持者・設楽悠太(ホンダ)ら招待選手をはじめとした、約200人程度のエリート枠ランナーしか参加できないという形になった。 今回の決定を受け、ネット上では「賢明な判断だと思う、走りたかった人は残念だけど何より命が大事」、「よく中止に踏み切ったな、個人的にはエリート枠も中止でいいと思うけど」、「大会のためにここまで練習してきたのに納得できない」、「参加料返さないとか何考えてるんだ、走らせないなら全額返せ」といった賛否の声が数多く挙がっている。 一方、「東京マラソンがこれなら、いよいよプロ野球も怪しくなってくるな」、「選手に移ったら一巻の終わりだから、試合が無観客試合になったりするかもしれない」、「下手したらシーズン自体が延期・中止に追い込まれるかも…」といった、球界への影響を懸念するコメントも少なからず寄せられている。 新型コロナウイルスの影響は、球界にも着実に及び始めている。17日午後5時の時点では、DeNA、阪神、中日、西武、楽天の5球団が公式サイト上に、練習試合やオープン戦でのジェット風船の使用自粛を求める文章を掲載(楽天は“自粛の可能性あり”と掲載)。 また、ヤクルト、西武、楽天、ロッテ、オリックスの5球団は公式サイト上で、握手やサイン対応といったファンサービスを当面の間自粛する旨を発表している(ヤクルトは“自粛の場合あり”と発表)。 さらに、阪神(20日)、西武(19、21日)の2球団に関しては、それぞれ予定されていた台湾・統一ライオンズとの交流試合が統一側からの申し出により中止に。新型コロナウイルスを理由に、実際に試合が中止されるケースも既に出てきている。 感染拡大を危惧し、一スポーツのイベントが大幅な計画変更を余儀なくされた今回の一件。来月20日に開幕が予定されているプロ野球も、今後の状況によっては「開催すべきか否か」の判断に迫られる可能性は否定できないところだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年02月17日 18時30分
復活の砂田と新星濱矢…DeNA、ブルペンを支える中継ぎ左腕の存在意義
2月も中旬。オリンピックの影響で開幕が普段よりも早いこともあり、プロ野球界は調整から実戦へと移り変わってきた。 16日に沖縄・那覇で行われたオープン戦で、ベイスターズはジャイアンツ相手に、新加入のタイラー・オースティンの挨拶代わりの2本のホームランなどで4-1と快勝し、幸先のいいスタートを切った。 注目したいのは、登板した二人の中継ぎ左腕、濱矢廣大と砂田毅樹だ。 濱矢は昨年、楽天からトレード移籍し、オフにはメキシコに渡り武者修行を敢行。3勝0敗と結果を残した26歳のサウスポーで、今年はキャンプから一軍に抜擢された。この日も3番手として登板し、1失点ながら2イニングを任された。 今年25歳になる7年目の砂田は、濱矢同様2イニングを任され無失点。やや苦しんだもののセーブを挙げ、結果を残した。 ベイスターズはラミレス監督が、エース今永昇太や、今年から先発に回る構想の石田健大と櫻井周斗、パワー型の濱口遥大とルーキー坂本裕哉、2018年新人王・東克樹(故障中)で、「左腕6人で先発ローテーションを」と口にするなど、他球団も羨む左腕王国である。しかし、こと中継ぎに目を向けると、昨年一年通して奮闘したエドウィン・エスコバーはケガで離脱し、駒不足は誰の目にも明らかな状態だ。 この状況では、昨年同様、石田や櫻井が再び中継ぎに回る可能性もあり、スクランブル的な配置が不可欠となってくる。 それだけに濱矢の成長と、砂田の復活に期待がかかる。濱矢には昨年オーストラリアでオフを過ごし、遂にブレイクした国吉佑樹のように、メキシコで学んだ経験を活かし、砂田も2017年、62試合に登板し25ホールドをマークし、翌2018年には70試合に登板した実績もあるだけに、両左腕には一年を通じてブルペンを支える存在としての期待がかかる。泣き所を埋める役割を果たす彼らの活躍を、オープン戦では注視していきたい。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年02月17日 17時30分
プロ野球各球団がファンサービス自粛を発表!新型コロナウイルス対策で
プロ野球の楽天は、16日からファンサービスの自粛をすると発表した。 新型コロナウイルスの影響が球界にも影響を与え始めている。 15日にはロッテ、楽天と同じ16日には西武、そして17日からはオリックスが自粛に踏み切った。セ・リーグでも阪神、中日、DeNAが踏み切っており、パ・リーグでは日本ハムとソフトバンクは、この原稿を書いている時点では自粛に至っていないが、追随するのは時間の問題だろう。 プロ野球は現在、沖縄県や宮崎県などで春季キャンプを開催中。キャンプはファンサービスが売りの一つになっているが、選手と「濃厚接触」となる握手、写真撮影、サイン、差し入れなどが禁止の対象になった。新型コロナウイルスは14日に沖縄県で感染者が出たことで、全球団が本格的な検討に入ったという。ただ、最近ではファンサービスありきのキャンプを押し出している球団が多いだけに、苦渋の決断を迫られたと言っても間違いない。 ファンサービスの良さで知られるオリックスの西村徳文監督は「残念だけど仕方ないですね」と悔やんでいた。これは「出来る限りやる」という選手たちも同じ。もうしばらくこの流れは続くことになりそうだ。今はただ、新型コロナウイルスが鎮静化することを祈るしかない。オープン戦や公式戦の盛り上げにも影響を与える問題なだけに、事態は想像以上に深刻である。(どら増田)
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スポーツ 2020年02月17日 17時00分
ソフトバンク・工藤監督に「散々酷使したくせに」と批判 甲斐野故障にこぼした“恨み節”、「オフの過ごし方が問題」苦言が物議に
ソフトバンク・工藤公康監督の発言が、ネット上のソフトバンクファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、チームの中継ぎ投手である甲斐野央への発言。1日から春季キャンプに参加している甲斐野は15日、右ひじ靭帯の一部損傷により一軍主体のA組からリハビリ組に移ることが決定。各メディアの報道によると、原因は不明だが甲斐野はキャンプ当初から右腕に張りを感じており、張りが日増しに強くなったことで14日に病院で検査を受けたところ故障が発覚したとのことだが、これを受けて工藤監督は「もうちょっと考えて(オフの)自主トレをしてほしかった」との旨を口にしたという。 今シーズンがプロ2年目となる甲斐野は、昨シーズンルーキーながらチーム1位(リーグ3位タイ)となる65試合に登板。また、これ以外にもクライマックスシリーズで5試合(ファースト2試合/ファイナル3試合)、日本シリーズで3試合、さらにシーズン後のプレミア12でも5試合に登板するなどフル回転していた。 このこともあってか、今回の一件を受けてソフトバンクファンは「シーズンで散々酷使したくせになに言ってんだ」、「甲斐野は悪くない、どう考えても去年馬鹿みたいに投げさせた工藤が悪い」、「なんだよ『考えて自主トレしろ』って、それ以上にお前が起用法ちゃんと考えろ」と工藤監督を批判。 一方、「工藤監督ばかり叩かれるのは意味わからない、絶対甲斐野にも非はあるでしょ」、「酷使の影響もあるとは思うが、それ以上に甲斐野の体調管理に問題があったんじゃないか?」、「怪我しないようメニュー組んでたのに怪我されたんだから、そりゃ恨み節も言いたくなるだろ」といった、批判に対する指摘や苦言も複数寄せられている。 「工藤監督は今オフ甲斐野を含めた選手個々人に、適性やコンディションに応じた自主トレ用の練習メニューを出しています。にもかかわらず今回故障が発覚したことで、甲斐野の自己管理に疑問を抱いているファンもいるようです。ただ、中にはこうした意見を受け『怪我をしたということは工藤の練習メニューが悪かったということ』と、さらに監督批判を展開するファンも見受けられますが…」(野球ライター) 今回の甲斐野を含め、キャンプ期間中に8名もの怪我人が続出しているソフトバンク。来月20日の開幕まではあと1カ月と迫っているが、故障禍はどこまで続いていくのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年02月17日 11時40分
巨人、外様コーチが幅を利かせる日が来る? ベテランを数分で復調させた手腕、元木・宮本に続く“出世”もあるか
原巨人のオープン戦は黒星スタートとなった。育成の沼田翔平、與那原大剛両投手の好投などもあったが、もっとも大きな「プラス材料」は、中島宏之の第一号アーチだろう。昨季不振に苦しんだベテランの復活とまでは言えない。しかし、中島の打撃はキャンプ前半とは明らかに異なっていた。 「打席で構えた時のグリップの位置を下げるなど、打撃フォームの改造に取り組んでいました」(プロ野球解説者) その打撃フォームの改造だが、宮崎での一次キャンプ中は「苦しんでいる」といった印象だった。しかし、2月11日のフリー打撃中だった。バットを振る中島のもとに石井琢郎・野手総合コーチが近づいて行った。時間にして、ほんの2、3分だ。中島のスイングを見た後、石井コーチは身振りを加えながら、右足の動きを修正させた。中島の打撃が上向きになったのは、それからだった。 「石井コーチが助言したことは、他の巨人ナインも知っています」(前出・同) 中島が復調し、一塁のレギュラーとなれば、原辰徳監督もひと安心だろう。中島の獲得は原監督の強い要望で決まったとされている。その中島に対し、石井コーチが復活のきっかけを与えたとなれば、他の巨人選手も「自分も教えてくれ!」となり、チーム内での求心力も増していくだろう。 “コーチの序列”に関して、こんな情報も聞かれた。 「元木ヘッドコーチが原監督の横に座り、参謀役となり、三塁コーチャーが後藤野手総合コーチ、石井コーチは一塁コーチャーを務める予定。吉村作戦コーチもいますが、攻撃面のアドバイザーは元木ヘッド、投手継投策は昨季に続いて宮本投手チーフコーチが助言役となります」(ベテラン記者) ベンチからの作戦をバッターボックスに立つ選手に伝え、本塁突入か否かの最終指示を出す三塁コーチャーは重要だ。しかし、こうも考えられる。一塁コーチャーは三塁側の対戦チームのベンチの方を向いて立つ。目利きの一塁コーチャーを置かれると、相手チームにプレッシャーを感じるという。 「対戦投手が一塁走者に対し、牽制球を投げる時のクセをスコアラーではなく、一塁コーチャーが見破ったなんて話もよく聞きます」(前出・同) こうした一塁コーチャーの役割を聞かされると、石井コーチはかなり重要なポジションを任されたことが分かる。 「石井コーチの指導は分かりやすいと評判です」(前出・プロ野球解説者) 元木、宮本の両コーチはバラエティ番組に出演していたため、入閣当初は「大丈夫か?」の声も多く聞かれた。しかし、コミュニケーション能力と「野球偏差値の高さ」で批判的な声を払拭してみせた。中島に復調のきっかけを与えた石井コーチが、巨人ベンチで大きな力を持つ日もそう遠くなさそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年02月17日 11時00分
オリックス西村監督、新入団のジョーンズ選手と雑談「BsGirlsと踊ってもいいかと言ってた」
オリックス春季キャンプ第4クール2日目▽15日 宮崎・清武SOKKENスタジアム 春季キャンプが第4クールに突入したオリックスだが、初日、2日目と宮崎市内は雨続き。予定された紅白戦は中止となり、選手たちは連日、室内練習を余儀なくされた。 「雨だと話すことないですねぇ」 天候は午後から雨が止み、一瞬暖かさを取り戻したが、夕方になるに連れて、冷たい風が吹く中、西村徳文監督は囲み会見を開くと、開口一番このように述べた。ただ、何もなかったわけではない。投内連携と走塁の練習はカーテンを閉めてシャットアウトしている。 「何もしてないですよ。まだ皆さんにお見せできるようなものじゃないから、カーテンが閉まったんじゃないですか(笑)ちょっと守備の確認をしただけ」 西村監督は“極秘”練習については多く語らず、はぐらかしていたが、この練習の成果は、今後の実戦で見せてくれるのではないだろうか。また、注目のメジャーリーガー、AJことアダム・ジョーンズ選手とは雑談を交わしたそうで、「陽気なんでしょうね。『BsGirlsの中に入って踊ってもいいか?』と言われたから、どーぞ!どーぞ!って言いました」と笑みを浮かべていた。 この日は主力の投手陣が揃ってブルペン入りするなど、豪華な競演が見られた。17日のシート打撃には山岡泰輔、山本由伸のWエースが登板する。西村監督は「明日シートに2人が投げられるのはいいこと」と評価。このシート打撃には、AJが打席に立つことも予定されており注目だ。 17日はファームで1軍選手も出場する紅白戦が行われるとあって、西村監督も「どちらを見ようか」と困った様子だった。(どら増田)
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スポーツ 2020年02月15日 11時00分
昨季限りで引退した選手も…プロ入りした甲子園優勝投手たちの現状、順調な選手は半数以下?
9日に行われた阪神対日本ハムの練習試合。「4-8」で日本ハムが阪神に勝利を収めたこの一戦だが、試合結果以上に注目を集めたのが、どちらも夏の甲子園優勝投手である阪神・藤浪晋太郎(大阪桐蔭/2012年)と日本ハム・斎藤佑樹(早稲田実業/2006年)の投げ合いだった。 2012年ドラフト1位で25歳の藤浪はプロ1年目の2013年から4年間で計42勝をマークし、2015年には最多奪三振(221個)のタイトルを獲得するも、2017年以降の3年間は計8勝と失速し、昨シーズンはプロ入り後初の未勝利。現在は秋・春季キャンプで阪神の臨時コーチを務める山本昌氏の指導を受け復活を期しているが、収穫なしなら野球人生の岐路に立たされる可能性も否定はできない。 一方、2010年ドラフト1位で31歳の斎藤はプロ9年間でわずか15勝しか挙げられず、さらに昨シーズンを含め2年連続で未勝利。立ち位置は藤浪以上に苦しく、まさに崖っぷちの状況に追い込まれているといっても過言ではない。 今回の試合では藤浪が「2回無失点・被安打0」、斎藤が「2回無失点・被安打1」とどちらも好投。ただ、首脳陣の信頼を取り戻すにはまだまだ道半ばといったところでもあるだろう。 高校時代につかんだ栄光が、必ずしも成功を保証してくれるわけではないプロ野球の世界。球界には過去10年の夏優勝投手のうち7名が足を踏み入れているが、個々人によってその現状は大きく異なっている。 ここまでのプロ生活が順調といえるのは、西武・高橋光成(前橋育英/2013年)、西武・今井達也(作新学院/2016年)、中日・清水達也(花咲徳栄/2017年)の3名。2014年ドラフト1位で23歳の高橋と2016年ドラフト1位で21歳の今井は、昨シーズン高橋が「21試合・10勝6敗・防御率4.51」、今井が「23試合・7勝9敗・防御率4.32」という成績をそれぞれマークしチームのパ・リーグ2連覇に貢献。今シーズンも先発ローテーションで稼働することが見込まれている。 2017年ドラフト4位で20歳の清水は、プロ1年目の2018年は一軍での登板がわずか2試合。しかし、2019年の登板数は8試合と前年から数字を伸ばしてプロ初勝利を含む2勝もマークしているため、2020年は一年を通じての先発ローテーション入りが期待されている。 出だしは順調だったものの、現在は壁にぶつかっているのが前述の藤浪と中日・小笠原慎之介(東海大相模/2015年)の両名。2015年ドラフト1位で22歳の小笠原は、プロ1年目の2016年からの3年間で計54試合(12勝)とコンスタントに一軍で登板し、2018年には自身初の開幕投手にも抜擢された期待の投手の一人。ただ、2019年は左ひじ、左肩の怪我に苦しみ登板数は7試合(3勝)にとどまっている。 高校時代とは一転して、プロで苦戦をしいられたのは元ソフトバンク・島袋洋奨(興南/2010年)と日本ハム・柿木連(大阪桐蔭/2018年)の2名。2019年に日本ハムに入団した19歳の柿木は昨シーズン一軍登板がなく、二軍でも「26試合・2勝4敗・防御率8.24」とサッパリ。まだ1年目のシーズンが終わったばかりとはいえ、今後に不安が残る数字となっている。 2014年ドラフト5位で27歳の島袋は、今回登場した7名の中では唯一大学を経由してプロ入り。しかし、左ひじの怪我などもあり一軍では通算2試合しか登板できないまま、2019年限りで現役を引退している。 それぞれ置かれた状況が異なり、島袋に関しては惜しくもユニフォームを脱いでしまった過去10年の夏優勝投手たち。島袋を除く6名はこれから2020年シーズンを迎えるが、果たして首脳陣やファンの期待に応える投球を見せることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年02月14日 21時05分
「ご縁があればという選手も…」琉球、球団代表が村中以上の大型補強を示唆? 清水監督も“波及効果”に期待
昨年7月に創設された沖縄の新球団・琉球ブルーオーシャンズの監督を務める清水直行監督が、14日に開催された元ヤクルト・村中恭兵の入団会見に出席。村中を獲得した狙いについて語った。 清水監督は現役時代ロッテ (2000-2009)、横浜・DeNA (2010-2012)の2球団でプレーし、通算で「294試合・105勝100敗・防御率4.16」といった数字を残した投手。無所属の状態を経て2014年に引退した後は古巣ロッテやニュージーランド野球代表で投手コーチを歴任し、2019年10月8日に琉球の初代監督に就任している。 村中を獲得した狙いについて、清水監督は「投手が今(チームに)8人いるという中で『これで全部ではない』ということを球団と話していたところ、球団が(新戦力の)獲得を検討してくれることになりました。(中でも)左投手というものは貴重な存在ですし、今後チームのエース格となってもらえるような選手(が欲しい)ということで探していました」と、実績のある左腕がチームの補強ポイントであったからだと説明。 続けて、「(交渉の結果)村中選手から『ここでプレーしたい』という言葉をもらえた。今日はこうして皆さんの前で会見ができて嬉しく思っています」と発言し、日本プロ野球(NPB)で通算46勝をマークしている左腕である村中の加入に満足感をにじませていた。 清水監督は「村中投手はABL(オーストラリアのウインターリーグ)でプレーした経験を、他の選手と長い時間をかけて話せる。(これは)経験したことのない選手にとっては必ずプラスになると思っています」と、プレー面以外での狙いについても言及。つい最近まで異国の地でプレーしていた村中の経験・体験は、他の選手にも好影響をもたらすと断言していた。 一方、村中は会見の中で将来的にNPBに復帰したい意向も口にしているが、この点についても清水監督は「それも一つの目標としてあっていい」と歓迎。会見に同席した北川智哉球団代表は「3年で(新規参入)機運を作る」と球団としての目標を口にしていたが、清水監督は個人的なNPB復帰についても「選手の目標がどんどん高くなる。そういった部分に非常に期待しています」とチーム全体に刺激をもたらすことを期待していた。 なお、村中の名が伏せられたまま12日に球団公式サイトで予告されていた今回の入団会見について、ネット上からは鳥谷敬(元阪神)、新庄剛志(元阪神・日本ハム)、川崎宗則(元ソフトバンク)、西岡剛(元ロッテ・阪神/現BC栃木)など様々な元NPB選手の名も取り沙汰されていたが、この点について北川代表は「プロ野球はプロの世界ですので、もちろんネームバリューというのは重要」と、新規参入の実現には名が通っている選手も必要という旨をコメント。 また、「(ネット上で)色々名前が挙がった選手たちも素晴らしい選手たちですので、ご縁があればという選手も正直(に言って)います」と、今回ネット上で名前が挙がった選手たちの将来的な獲得に含みを持たせていた。 NPBへの新規参入に向け、現場・フロントが足並みを揃えて動いている琉球。今後の動きについても要注目だ。取材・文・写真 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年02月14日 15時54分
沖縄新球団・琉球、元ヤクルト・村中恭兵の入団を発表「ネットでは色々と騒がれていたんですが…」
沖縄のプロ野球チーム『琉球ブルーオーシャンズ』は14日、村中恭兵(元ヤクルト)の入団を発表した。 昨年7月に創設された琉球は特定の独立リーグには所属せず、日本野球機構(NPB)が将来参入枠を拡大した場合に新規球団として加盟することを目標に置いているチーム。創設から現在までに9名の元NPB選手が加入しており、今回の村中は10人目の加入となる。 琉球は12日に球団の公式ツイッターに投稿し、「記者会見のお知らせ 2月14日 15:30から沖縄県県庁にて、元NPBの新入団選手発表およびお披露目と、重要な契約締結に関し記者会見を行います」と告知。 また、「報道機関の皆様、参加をお願い致します」と、各メディアに記者会見への参加を広く呼びかけてもいたため、ネット上のプロ野球ファンの間でも「誰が入団するんだ?」と話題を呼んでいた。 今回琉球に入団した村中はプロ1年目の2006年から2019年までヤクルトでプレーし、「199登板・46勝55敗・防御率4.30」といった通算成績をマークした投手。2019年限りでヤクルトを退団した後はニュージーランドの球団であるオークランド・トゥアタラに所属し、オーストラリアで開催されたウインターリーグに参加していた。 2月4日に日本に帰国したという村中は、「ネットでは色々と騒がれていたんですが、すみません僕です」と報道陣の笑いを誘いつつ、「これからエース格になれるかは分かりませんが、頑張りたいと思います」と意気込みを語っている。取材・文・写真 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年02月14日 11時30分
大抜擢! 巨人・原監督が先発入りさせる19歳、「行ける」と思わせたきっかけは
ペナントレースに向け、駆け引きはもう始まっていた。 2月13日の巨人紅白戦で、今季の先発ローテーションがようやく見えてきた。エース菅野は健在、二番手として新加入のサンチェスが期待されているのは既報通りだが、「三番手以降が見えてこない」状況だった。 そんな中、原辰徳監督(61)が秘かに期待しているが分かった。プロ2年目、19歳の戸郷翔征だ。 「新人だった昨季は、シーズン終盤に一軍昇格を果たしました。奇しくも、一軍初登板(先発)の日がリーグ優勝の掛かった試合となりました」(スポーツ紙記者) 背番号も「68」から「13」に変更された。背番号の変更からも期待の若手であることは分かるが、ローテーションの三番手は荷が重すぎるのでは…。 「戸郷はプロ初登板の勢いでクライマックスシリーズ、日本シリーズでも先発しています。原監督は優勝の掛かった大一番でも動じない、度胸の座ったピッチングを見て以来、『行ける』と思っていました」(球界関係者) また、原監督のコメントからもローテーション入りが予想されるピッチャーが分かった。キャンプ視察に現れた年長のプロ野球解説者に対して発していたのだが、桜井俊貴(26)を指して「やってもらわないと困る」と言い、鍬原拓也(23)については「期待している」と言い切り、古川侑利(24)は「(先発が)ダメでもシーズンを通してやってもらう」と話していた。戸郷、桜井、鍬原、古川。おそらく、高橋、田口の左投手の状況も見て、先発ローテーションの6人が決まるのだろう。 ライバル球団のスコアラーがこう続ける。「巨人の先発三番手以降? 一番イヤなピッチャーは畠(世周=25)だよ。ストレートに力があるし」 その畠は紅白戦で先発し、2回無安打と結果を出した。前回登板では、1回3失点と崩れたからか、原監督は「ピッチングをしているというのが、見えた」と答えただけ。独特の言い回しで分かりにくかったが、その口調から「もう一度見てから最終判断を下す」といった雰囲気だった。 「原監督も畠に大きな期待を寄せているはず。去年は故障でほとんど二軍暮らしでした。怪我さえなければ確実に勝てる投手なので、原監督がそっけなくしているのは、あえて注目を集めないためでは」(前出・球界関係者) 手の内を隠すため、キャンプで「注目を集めない」という戦略もあるそうだ。 どの球団のキャンプ地でもそうだが、ネット裏にはライバル球団のスコアラーがいて、戦力の分析を始めている。巨人を偵察していたスコアラーたちは、紅白戦よりもその前に行われたフリー打撃に注目していた。新加入のサンチェスが投げたからだが、「変化球を投げなかったから、よくわからない」(前出・スコアラー)との声も聞かれた。 サンチェスは剛速球投手と言われているが、原監督は「変化球が良い」と各メディアにコメントしていた。スコアラーたちはその変化球を確認できなかったという。原監督の変化球発言が陽動作戦だとしたら、大成功と言えるだろう。 もっとも、19歳の戸郷に期待している件だが、何人かの関係者に聞き直してみたが、「その通りだよ」の答えしか返ってこなかった。これも、メディアを攪乱させる作戦なのか? 素直に、戸郷の活躍に期待したい。(スポーツライター・飯山満)
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